巨人(☆6対5★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2025.03.01)・東京ドーム=
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ヤクルト
0002200105832
巨人
003000003X61202
勝利投手:マルティネス(1勝0敗0S)
敗戦投手:木澤 尚文(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(1号・4回表2ラン),丸山 和郁(1号・8回表ソロ)
【巨人】ヘルナンデス(1号・3回裏ソロ),岡本 和真(1号・3回裏2ラン)

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◆巨人は、岡本がオープン戦1号となる2ランを記録。本拠地のファンの前で、順調な仕上がりをアピールした。対するヤクルトは、主砲・村上が4回に2ランをマーク。相手打線の4番に負けじと、持ち前のパワーを見せつけた。

◆巨人が今季の本拠地初戦となるヤクルト戦のスタメンを発表した。岡本和真内野手(28)が「4番一塁」、坂本勇人内野手(36)が「6番三塁」でスタメン出場。キャンプ中はS班で調整を重ねてきた2人が、そろって今季初実戦を迎える。また、この日から1軍に合流したフリアン・ティマ外野手(20)は「9番DH」で出場する。先発マウンドには戸郷翔征投手(24)が上がる。DeNAとのオープン戦では、1回2安打1失点。この日は3イニングを投げる予定としている。

◆開幕投手候補の高橋奎二投手(27)が先発し、2被弾で3失点を喫した。3回途中で無念の降板となった。初回と2回は0を並べるも、3回1死から2番ヘルナンデスに左越えソロで先制点を献上。次打者吉川に左前打を浴び、4番岡本に左越え2ラン。この回2本の本塁打を許して一挙3失点を許した。

◆巨人岡本和真(28)が"即弾"を決めた。ヤクルトとのオープン戦に「4番一塁」でスタメン出場。1点リードの3回1死一塁、高橋の外角から食い込む128キロスライダーを捉えた。打球速度174キロの弾丸ライナーで左翼席に突き刺した。今季、自身初の対外試合で幸先よく"1号"アーチを放った。キャンプ期間中は調整を一任されるS班に振り分けられた。昨季終盤に発症した腰痛の影響も考慮し、慎重に調整を進めてきた。実戦メニューは、2月17日の初のライブBPでいきなり5打数4安打、22日はマルティネスから中前打をマークし3打数1安打。いずれも十二分の内容だった。オフには腸活を取り入れキノコ類を積極的に摂取。例年よりも引き締まったボディーは一目瞭然だった。「順調ですよ。とにかく開幕に合わせる。それだけです」と多くは語らず淡々とバットを振り込む。24日のロッテ戦で新助っ人のキャベッジが一塁の守備で打球をはじくと「僕が一塁だと思いました」と阿部監督に自ら一塁専念を申し出た。パワー、信頼、ユーモア...。不動の4番が仕上がってきた。【為田聡史】

◆巨人の戸郷翔征投手(24)が上々の仕上がりを披露した。ヤクルトとのオープン戦に先発。開幕戦の相手を3回無安打4奪三振に抑え「相手に嫌な印象を与えられたかなと思いますし、このまま順調に開幕を迎えられたら」。新球カットボールを3球試投。ヤクルト山田から空振りも奪い「手元でしっかり曲がってるのかなと思いますし、自分の感覚的にもすごく良かったと思います」と手応えを示した。

◆ヤクルト育成の鈴木康平投手(31)が古巣を相手に好救援を見せた。0-3の3回1死走者なしから、2番手で登板。先頭のキャベッジをシュートで二ゴロに打ち取るなど、古巣の本拠地マウンドで0回2/3を無失点と好投した。場内から沸き起こった大きな歓声を背に、最速149キロも計測。巨人を戦力外となり、トライアウトを経て昨年12月に育成契約でヤクルトに入団した。オフにはDeNAバウアーを参考にしたというパワーカーブを取得し、支配下登録を目指している。

◆途中出場の巨人秋広優人内野手(22)が逆転サヨナラ打を放ち、今季初の本拠地オープン戦で白星発進を決めた。最終回のマウンドに上がったヤクルト木沢を攻略した。3-5の9回裏。無死満塁から、代打中山の右前適時打で1点差に詰め寄ると、なおも無死満塁から続く秋広が、前進守備を敷いていた中堅手の頭を越える2点二塁打で試合をひっくり返した。「チャンスで回ってくるだろうなとは思っていたので。(中山)礼都も打ちましたし、負けてられないなって気持ちはありました」と振り返った。9回表には、ともに新加入のマルティネス-甲斐バッテリーが0で抑え、流れを呼び込んでいた。

◆巨人の代打中山礼都(22)が猛アピールした。2点を追う9回無死満塁で登場。ヤクルト木沢の内角スライダーに食らいつき右前適時打を放った。1点差に迫って、なお無死満塁で秋広優人内野手(22)が中越えにサヨナラ2点適時打を決めた。終盤で若手が粘り今季の"本拠地開幕戦"を白星発進。阿部監督は「打席数少ない中で勝負しているから、最高の結果だったんじゃないかな」とたたえた。

◆巨人の育成外国人の2人が1日、ヤクルトとのオープン戦で"1軍初出場"し、そろって安打をマークした。ドミニカ共和国出身のティマは「9番DH」でスタメン出場し、6回に吉村から左前打。途中出場したチェコ出身のフルプは9回先頭で木沢から中前打を放ち、逆転サヨナラの足掛かりを作った。

◆ためたパワーを一気に解放した。ヤクルト村上宗隆内野手(25)がオープン戦1号をぶっかました。4回に巨人山崎から右翼席上段への高弾道の特大2ラン。今オフにメジャー挑戦し、日本ラストイヤーとなる主砲が、練習試合を含め実戦4戦目で"今季初本塁打"を放った。同じ巨人と、同じ東京ドームで迎える3月28日のシーズン開幕戦に向け、主砲のバットはどんどん温まっていく。一瞬の静寂に東京ドームが包まれた。村上は打った瞬間に両手に残る好感触で確信した。「いいポイントで打てた」。舞い上がる打球の行方を見つめながら、ゆっくり歩を進めた。白球はテレビカメラも行方を追えない高弾道で飛んでいく。すさまじい放物線に、ファンはあぜんとなった。打球が右翼席上段に到達すると、静寂が解かれ、どよめきが湧いた。静かに待って、一振りで仕留めた。3点を追う4回1死一塁。山崎に初球101キロスローカーブ、2球目142キロフォーク、3球目も102キロのスローカーブと緩い球も交え、揺さぶられた。バットを出さず、ぐっと我慢した。カウント2-1からの4球目。真ん中、内寄りに吸い込まれてきた135キロカットボールを捉えた。オープン戦6打席目の1発に「早い段階で1本出たので少しホッとしていますけど、まだオープン戦もたくさんある。その中でもっともっといい打席をできれば」。1打席目の空振り三振から修正した。静かな決意を前日にしたためていた。明治神宮に参拝し、絵馬に「けんこうだいいち」「にほんいち」「みんなえみふる」と祈願した。担当者が亡くなった、つば九郎が沖縄・浦添のキャンプ地で書いた絵馬と同じ文言。その理由を問われても「書いた通りです」と多くを語らなかった。27日後の開幕で戦う相手に強烈な一撃をかました。「相手に嫌だなという印象を持たれるようにしていきたい」。静かに、心に火を宿した。【上田悠太】

◆開幕投手を争うヤクルトの高橋奎二(27)と吉村貢司郎(27)は結果を出せなかった。先発の高橋は2本塁打を献上し、3回途中4安打3失点で降板。「ボールの強さだったり、精度を高める必要がある」と反省した。3番手で登板した吉村は3回無失点ながら4安打を浴びた。吉村について、高津監督は「キャンプ終盤から少し状態は落ち気味かと思っていたのですけど、あまりよくなかったね」と修正を促した。

◆巨人ライデル・マルティネス投手(28)が本拠地デビューを飾った。2点ビハインドの9回に6番手としてマウンドに上がった。球場に名前がコールされると、大歓声を受け「ファンの方には感謝したいと思います。多少なりともプレッシャーはあったんですけど、ファンの方の歓声を聞いて少し気が楽になって、投げることができました」と話した。先頭の松本直に左翼フェンス直撃の安打を許すも、浜田、茂木を連続空振り三振。最後は、赤羽を遊ゴロに抑え、1回2奪三振無失点の内容だった。最速は153キロを計測し「1球だけヒットを打たれた球だけは失投になりましたけど、それ以外については自分の投げたいボールをある程度投げられたと思うので、今日はそういう意味でも良かった」と振り返った。

◆巨人のドラフト2位・浦田俊輔内野手(22)=九産大=が初めて1軍に合流した。2月27日の練習後に通達されたという新星は「ワクワクというか、楽しみが強かった。キャンプの間しっかりと2軍で監督、コーチに鍛えていただいたので、それをしっかりきょうと明日の試合で出せたら」と目を輝かせた。50メートル5秒8を誇る快足が自慢の内野手。当初は1軍で迎える予定だった春季キャンプは、2軍スタートとなり川相2軍野手総合コーチらの下で守備力を強化し「まず打撃より守備をしっかりしないと、やっぱり1軍で残れないと思っているので。守備を重点的に取り組んできた」と振り返った。大学時代にもプレーした新たな本拠地、東京ドームで迎えた初めての1軍の舞台に「ほんとにチャンスしかないですし、この2日間でやっぱり(結果を)残さないと厳しいと思う。新人は新人ですけど、大卒で即戦力として入ってきたわけなので、駄目だったらすぐにクビを切られると思うので、そこの危機感っていうのもやっぱりあるので、しっかりと自分のプレーができれば」と気合を入れた。

◆先発したヤクルト・高橋奎二投手(27)が三回途中4安打3失点で降板した。3月28日からの開幕カードを戦う昨季のセ・リーグ覇者、巨人との〝前哨戦〟。一回は最速149キロの直球と110キロ台のカーブを操り、丸、ヘルナンデス、岡本を空振り三振。二回も走者を背負いながらの投球だったが、無失点に封じ込んだ。三回は、一発攻勢に泣いた。1死からヘルナンデスに高めに浮いた直球を捉えられ、左翼席に飛び込む先制ソロを被弾。さらに1死一塁から岡本和にも2ランを浴びるなど、一挙3失点。続く新外国人のキャベッチを迎える前にマウンドを降りた。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が「4番・一塁」で今季初実戦に臨み、三回に弾丸ライナーの左越え1号2ランを放った。ヘルナンデスのソロ本塁打で先制した三回、無死一塁でヤクルト・高橋が投じた変化球を引っ張り、低い弾道で左翼席へ突き刺した。春季キャンプは自由調整を許されたS班で過ごし、坂本とともにこの日が初実戦だったが、いきなりの〝一発回答〟。昨季終盤に腰を痛めた影響を感じさせない強烈なアーチで本拠地のファンを沸かせた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)がオープン戦1号となる2ランをマークした。「4番・三塁」で先発出場。3点を追う四回1死一塁で、巨人の2番手・山崎伊が投じた内角への4球目を引っ張り、右翼席上段まで運ぶ特大弾を放った。滞空時間の長い一発に敵地のファンも沸き上がった。

◆予行演習は、バッチリだ。2年連続2度目の開幕投手に内定している巨人・戸郷翔征投手(24)が先発。開幕戦と同じ東京ドームのヤクルト戦で3回無安打無失点、4奪三振の好投を見せ「まだ修正するところもたくさんあるけど、ゼロで抑えられて、結果も出たのでよかったのかなと。(出力も)この時期にしてまずまず。すごく順調にきている」とうなずいた。課題をしっかり修正した。2月22日のDeNA戦(宜野湾)での前回登板は、先頭度会に安打を許すなど1回1失点。「立ち上がりがあまり良くない。そういうところは直していかないと。1イニング目は大事にしたいと改めて思った」と誓った通り、この日も一回先頭の西川を3ボールから二直に打ち取ると、続く茂木、サンタナを連続三振に仕留めた。開幕戦の相手にも包み隠さず、新球を披露した。先輩の丸を通じて教わった広島・大瀬良の握りを参考に習得に励んでいる、新たなカットボールを計3球投じた。山田からは空振りも奪い「感触的にはシーズンでも使えるかなと。(打者の)手元でしっかり曲がっているのかと思いますし、すごくいいイメージ」と手応えを口にした。開幕まで残り3週間。「開幕の相手にいい印象も与えられたかなと思うので、このまま順調に開幕を迎えられたら」とエースが万全を期す。

◆中日から巨人に新加入のライデル・マルティネス投手(28)が九回に6番手で登板した。通算166セーブの新守護神は移籍後初の実戦登板で1回1安打無失点、2奪三振。最速153キロを計測し新天地デビューを飾った。先頭の松本直に変化球をすくわれ左越え打を許したが、続く浜田を変化球で空振り三振、茂木は高めの直球で空振り三振、赤羽を遊ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。リーグ連覇、日本一へのキーマンが盤石のスタートを切った。

◆巨人は本拠地での〝初陣〟に劇的勝利。3-5の九回に無死満塁の好機をつくり、代打・中山礼都内野手(22)が右前適時打、最後は途中出場の秋広優人内野手(22)が中越えへ逆転サヨナラ打を放った。阿部慎之助監督(45)は秋広の一打に「また1本減っちゃったな」とご満悦の笑顔を浮かべた。このコメントは、秋広が2打席連発でサヨナラアーチを放った那覇キャンプ中の練習試合、DeNA戦での発言が伏線。指揮官は「やっぱり人間、打てる本数って決まっているので、もう2本減りましたね」とジョークを飛ばしていた。この日で秋広が年間に打てるサヨナラ打の数が減った...ことはないだろうが、普段から秋広をイジリ倒す指揮官らしいコメント。そのうえで「打席数少ない中で勝負しているから、最高の結果だったんじゃないかな」と、高い評価も忘れず付け加えた。ヘルナンデス、今季初実戦だった岡本の本塁打で先制したが、2番手の先発ローテーション投手、山崎が2回2/3で6安打4失点と乱調。阿部監督は山崎について「結果は結果。次どうやって修正してくるか見ものですね」とハッパをかけた。(谷川直之)

◆試合前に談笑するヤクルト・山田哲人と巨人・坂本勇人(撮影・今野顕)

◆巨人・秋広優人内野手が1点差に迫った九回無死満塁、ヤクルト・木沢から中越えの逆転サヨナラ打で試合を決めた。那覇キャンプ中に2打席連発でサヨナラアーチを放った2月18日のDeNAとの練習試合に続いて好アピール。途中出場から結果を出した左打者を阿部監督は「打席数が少ない中で勝負しているから最高の結果だったんじゃないかな」とほめた。

◆プロ19年目の巨人・坂本勇人内野手(36)が「6番・三塁」のスタメンで今季初実戦に臨み、二回に左前打を放つなど2打数1安打をマークした。途中出場後はベンチから戦況を見守り、九回にはサヨナラ打を放った秋広を先陣を切って笑顔で出迎えるなど元気な様子を見せ、「結果が出たので良かった」と振り返った。試合前には早出特打に参加。「打てる時間は限られているから」と春季キャンプから続けている振り込み量をキープしている。(谷川直之)

◆楽天からFAで加入したヤクルト・茂木栄五郎内野手が五回に右前適時打を放ち、オープン戦初打点をマークした。一回の第1打席は空振り三振に倒れ、四回は四球を選んで回ってきた第3打席で、山崎の内角直球を捉え「1打席目に三振して『また打てないのか...』と思っていたので、すごくほっとした。しっかり(バットは)振り抜けているので、それは変えずにやっていく」と力強く話した。

◆村上とシーズンオフに宮崎・日向市で合同自主トレーニングを行うヤクルト・丸山和郁外野手が、オープン戦1号ソロを放った。八回、左腕バルドナードが投じた147キロの直球を完璧に捉え、右翼席に運んだ。この日はジャイアンツタウンでの2軍戦にも出場し、3打数無安打。1軍では途中出場から結果を残し「(ボールに)何とか必死に食らいついていった」と振り返った。

◆弾丸アーチを突き刺した。巨人の4番打者、岡本が今季初の実戦出場。三回の第2打席で、左翼席へNPBトップクラスの打球速度174キロを計測する豪快な一発を放ち「よかったと思います。きょうはドームになりましたし、(高橋は)いい投手なのでね。(自身の)初戦でしたし、いい形で入れたんじゃないかな」と納得の表情を浮かべた。1打席目は空振り三振を喫した高橋に対し、低めの変化球を鋭く振り抜いた。昨季終盤に「左第五腰椎分離症」を発症。今季は調整を一任される「S班」で春季キャンプを過ごした。坂本らと入念にバットを振り続け、3月に入り迎えた初実戦。主砲が〝一発回答〟で全快をアピールした。リハビリ中だった昨オフは自炊に取り組み、先輩の丸佳浩の勧めで特にきのこ類を積極的に摂取。腸を活性化させる〝腸活〟に励んだ。トレーニング面では、ゴルファーらも愛用する回転力、可動性の機能強度向上を目的とした器具「RMTクラブ」を取り入れ、胸郭の可動性を高めた。確かな進化を、その一振りで証明した。日本代表で共闘し、オフもともに過ごすなど親交の深い村上との〝アーチ競演〟に「やっぱりすごいなと思った」とニヤリと笑った。開幕カードの相手、ヤクルトにいきなり与えた強烈なインパクト。「ここから開幕が近づいていくので、しっかりといい形で入れるようにしたい」。リーグ連覇、日本一へ、命運を握る4番打者が好スタートを切った。(浜浦日向)

◆ヤクルトは28日からの開幕カード(東京ドーム)を戦う巨人とのオープン戦に、開幕投手候補に挙がる2人が登板した。先発の高橋奎二投手(27)は三回途中3失点でマウンドを降り、3番手の吉村貢司郎投手(27)は3回無失点。高津臣吾監督(56)は結果とは対照的な評価を口にした。「(高橋は)投げる球自体はすごく良かった。吉村の方が逆にちょっと良くなかった。キャンプ終盤から少し状態は落ち気味かなと思う」10年目の左腕は三回にヘルナンデスにソロ、岡本に2ランを浴びて失点したものの、一、二回は力強い直球を軸に4奪三振。一回に試行錯誤を重ねるカーブで岡本を空振り三振に斬った。「(状態は)全然悪くない。いろいろ試す中で本塁打の球はゆるかった。しっかり反省して修正していきたい」と前向きに話した。四回から登板した3年目の吉村は、4安打を浴びながら、粘りの投球でスコアボードに0を並べた。序盤は体重移動のタイミングが合わずに手投げになったというが、3イニング目には状態を上げ、「まだ真っすぐは修正する部分がある。開幕までにどれだけ詰めていけるか」と振り返った。同学年の両腕が切磋琢磨(せっさたくま)して、開幕へ状態を上げていく。(武田千怜)

◆これが〝村神様〟だ!! ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が1日、28-30日の開幕カード(東京ドーム)で顔を合わせる巨人とのオープン戦(同)に「4番・三塁」で先発出場し、四回に右翼席上段へオープン戦1号2ランをマーク。昨年の自己最速に並ぶオープン戦6打席での一発だった。今季初の実戦に臨んだ巨人・岡本和真内野手(28)は三回、打球速度174キロの1号2ランをマーク。セ界でしのぎを削る両チームの主砲が〝開幕前哨戦〟でアーチ競演を果たした。打った瞬間、誰もが本塁打を確信するド迫力の一発に、東京ドームは一瞬の静寂に包まれた。3点を追う四回1死一塁。村上がオープン戦1号2ランをかっ飛ばした。「いいポイントで打てた。1打席目に三振をしてしまったので、その反省を生かしていけた」2番手・山崎が投じた高めのカットボールを強振。大きな放物線を描いた打球は右翼席上段に着弾した。昨季の自己最速に並ぶオープン戦6打席目での今季初アーチ。28日の開幕戦(東京ドーム)で激突する昨季のリーグ王者に打棒を見せつけた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
200 1.000
(-)
-
(-)
7
(-)
2
(-)
2
(-)
1
(-)
0.212
(-)
1.000
(-)
1
(-)
阪神
101 1.000
(-)
0
(-)
16
(-)
13
(-)
3
(-)
0
(-)
0.395
(-)
6.000
(-)
3
(6↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
16
(+3)
17
(-)
2
(-)
5
(+3)
0.254
(↓0.028)
4.250
(↑1.42)
3
(-)
ソフトバンク
110 0.500
(-)
0.5
(-)
8
(-)
9
(-)
1
(-)
4
(-)
0.313
(-)
3.180
(-)
3
(-)
ORIX
110 0.500
(-)
0.5
(-)
9
(-)
8
(-)
0
(-)
0
(-)
0.286
(-)
4.240
(-)
3
(-)
日本ハム
110 0.500
(-)
0.5
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
1.060
(-)
3
(6↑)
巨人
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
15
(+6)
18
(+5)
3
(+2)
0
(-)
0.266
(↑0.026
3.750
(↓0.42)
3
(-)
広島
111 0.500
(-)
0.5
(-)
11
(+1)
9
(+1)
1
(-)
0
(-)
0.218
(↑0.009)
2.420
(↑0.76)
9
(6↓)
ヤクルト
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
8
(+5)
13
(+6)
2
(+2)
5
(+1)
0.213
(↑0.013
3.120
(↓1.62)
9
(6↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
10
(-)
10
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.290
(↓0.043)
3.120
(↓0.12)
11
(-)
楽天
012 0.000
(-)
1
(-)
8
(+1)
10
(+1)
1
(-)
3
(+1)
0.200
(↓0.032)
3.460
(↑1.3)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)