中日(☆3対0★)DeNA =オープン戦1回戦(2025.03.01)・バンテリンドーム=
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DeNA
0000000000500
中日
20000010X3400
勝利投手:マラー(1勝0敗0S)
敗戦投手:東 克樹(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日は、3番・福永と5番・細川が初回に適時打をマーク。打線の中軸として期待される2人が、それぞれ存在感を示した。対するDeNAは、開幕投手に内定している東が先発。1回2失点と、課題を残す結果となった。

◆中日の新外国人カイル・マラー投手(27=アスレチックス)が、オープン戦DeNA戦に先発し4回51球、2安打無失点で開幕ローテーション入りに大きく前進した。初回いきなり6球連続150キロ超の直球勝負。1番梶原は見逃しで3球三振。牧に6球目を右前安打されたが、3番筒香にはカーブを交え、最後は内角低め直球で遊併殺に切り抜けた。「雰囲気も最高で楽しかった。球場が大きいので、どんどんストライクを投げた。マウンドも高くて投げやすかった」と身長201センチ左腕は本拠地バンテリンドームとの相性もバッチリ。井上監督も「今のところ言うことない」と高評価だ。開幕カードのDeNA打線にカットボール、チェンジアップ、スイーパーと多彩な変化球も惜しげもなく披露。まだ決まっていない開幕投手にも助っ人左腕は「機会をいただけるのならありがたい」と名乗りを上げた。

◆中日が開幕戦で対するDeNA東克樹(29)から2点を奪った。1死一塁から福永裕基(28)が粘って10球目、高めに浮いた直球を左中間へ先制二塁打。2死二塁から細川成也(26)が左翼へ適時打と今季期待の主軸候補が結果を出した。23年3戦3敗、昨季5戦4敗の苦手左腕を攻略し、井上監督は「1イングしか投げなかったが、今年のドラゴンズはちょっと昨年と違うと、いい印象をつけられたんじゃないか」と、プラスにとらえた。

◆中日のドラフト4位石伊雄太捕手(24=日本生命)が、2戦連続で自慢の強肩を発揮した。5回2死一塁、山本の初球に一塁走者蝦名が二盗を試みるも、二塁ベース上へ正確な送球でタッチアウト。2月23日阪神戦でも小幡の二盗を刺している。この日は8番スタメンマスクで5回までマラー、橋本をリードし無失点。井上監督は「過大評価するつもりはないが、意外と新人のくせに落ち着いている。冷静」と、評価は高まるばかりだ。

◆DeNAの開幕投手を務める東克樹(29)が実戦初登板で先発した。1回2安打2失点も「球種を投げていく中でカウントの取り方とかを、いろいろと試すことができた」と晴れやか。反省は先頭の岡林への四球で、内角へ抜ける球が目立った。村松、ボスラーから2三振など、狙い通りに仕留める場面もあった。三浦監督は「本来の球の切れはなかったが、イニングを伸ばしながら状態を上げてくれればいい」と心配していなかった。

◆今季初実戦だった先発のDeNA・東克樹投手(29)は1回2失点で降板した。1番・岡林に四球。続く2番村松をスライダーで三球三振としたが、3番・福永に対する10球目の直球をフェンス直撃の二塁打とされて先制点を献上した。その後、二死で細川に変化球を左前に運ばれて2失点となった。28日の中日との開幕戦(横浜)で2年連続3度目の開幕投手を務める。取材に応じた東は、「まず試したいことは試せたし、収穫のあった登板だった。反省点があるとすれば、やはり岡林選手への四球。非常にもったいない。久々の実戦でかなり緊張して浮足立った」と振り返り、「三振を取れた、抑えられたは今の段階では特に気にしていない。どういった反応をしてくるか、相手の打者の得意なポイントやそこに投げたときにどういったことが起きるか。そのあたりをきょうはチェックできた」と語った。

◆「1番・中堅」で先発出場したDeNA・梶原昂希外野手(25)が六回の第3打席で途中交代した。自打球を左すね付近に当てると、足を引きずりながらベンチに下がり、代打には東妻が送られた。この日は第1打席から連続三振を喫していた。昨季中盤からブレークを果たし、26年ぶりの日本一にも貢献した俊足巧打の外野手。5、6日にオランダとの強化試合(京セラ)に臨む野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれている中でのアクシデントとなった。

◆試合前練習で中日・細川成也と話すDeNA・牧秀悟(撮影・甘利慈)

◆変則コンビがブルペンを支える! DeNAの下手投げ右腕の颯投手(26)=本名・中川颯=と、左腕の岩田将貴投手(26)が、中日とのオープン戦(バンテリンドーム)の四、五回に登板し、ともに1回を無失点に抑えた。戦力外となったオリックスから昨季加入し、29試合に登板した颯は今季30試合以上の登板を目標に設定。阪神を戦力外になり今季加入した岩田は、貴重な左腕のリリーバーとして飛躍を目指す。試合は0―3で敗れた。わずか6球で存在感を示した。〝ハマのサブマリン〟と称される颯(昨季までの登録名は中川颯)から継投した岩田は五回、中田、大島ら実力者が並んだ打線を三者凡退に抑える好投。「ストライクゾーンでしっかり勝負できていた」とアピール成功に胸を張った。2月24日の阪神との練習試合では1回3失点。「右打者(との対戦)であまり良くなかった。今回は先頭打者は絶対、切ろう」と意気込み、7番・中田に向かった。右の強打者を2球で追い込み、最後はカットボールで三ゴロ。2死で迎えた左の好打者、大島を一ゴロに打ち取った。極端なインステップに加え、横手投げで角度をつける変則左腕。左打者にとっては背中側からボールが迫ってくる感覚だけに、「結果を残している打者にしっかりと持ち味を出せた」と左キラーぶりも発揮した。27年ぶりのリーグ優勝を目指す今季、救援陣は右投手に比べて左投手が手薄。昨季48試合に登板した左腕、坂本は右内転筋からの復帰を目指しており、岩田の好投は明るい材料となった。四回に登板した颯は1回を無安打無失点、1四球。昨季は先発と中継ぎで29試合に登板し、今季は中継ぎで飛躍を期す。「勝ちパターンで投げたい気持ちもあるが、どの場面でも投げたい。『困ったら颯』って言ってもらえるようなポジションに」と意気込み、今季の目標に30試合以上登板を掲げた。「この結果に一喜一憂せず。しっかりと自分の持ち味を発揮したい」と岩田。ともに26年ぶりの日本一に貢献した主力の牧や山本らと同じ1998年度生まれ。育成選手を含め12人となった〝最大勢力〟に名を連ねる変則コンビが、今季のブルペンを支える。(阿部慎)

◆DeNA・牧秀悟内野手(26)が1日、中日とのオープン戦(バンテリンドーム)で「2番・二塁」で先発出場し、2打数2安打と気を吐いた。201センチの左腕マラーに対して、一回は154キロの直球を逆らわずに右前に運べば、四回は全力疾走で三塁への内野安打。「球は強かったが、追い込まれてからしっかりと打てたのは良かった」と振り返った。オープン戦は3試合連続安打。6打数5安打で打率・833と好調をキープする。これまで2番と4番で交互に出場してきた中、4年連続の20本塁打以上を放つ牧が2番に入る打線は相手にとって脅威。「(オースティンら)3、4、5番もすごく嫌。(2番に入った自分に打撃や走塁などで)ちょっかいをかけられたら、なおさら嫌だと思う」。頼れる主将はどんな打順でも役目を全うする。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
200 1.000
(-)
-
(-)
7
(-)
2
(-)
2
(-)
1
(-)
0.212
(-)
1.000
(-)
1
(-)
阪神
101 1.000
(-)
0
(-)
16
(-)
13
(-)
3
(-)
0
(-)
0.395
(-)
6.000
(-)
3
(6↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
16
(+3)
17
(-)
2
(-)
5
(+3)
0.254
(↓0.028)
4.250
(↑1.42)
3
(-)
ソフトバンク
110 0.500
(-)
0.5
(-)
8
(-)
9
(-)
1
(-)
4
(-)
0.313
(-)
3.180
(-)
3
(-)
ORIX
110 0.500
(-)
0.5
(-)
9
(-)
8
(-)
0
(-)
0
(-)
0.286
(-)
4.240
(-)
3
(-)
日本ハム
110 0.500
(-)
0.5
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
1.060
(-)
3
(6↑)
巨人
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
15
(+6)
18
(+5)
3
(+2)
0
(-)
0.266
(↑0.026)
3.750
(↓0.42)
3
(-)
広島
111 0.500
(-)
0.5
(-)
11
(+1)
9
(+1)
1
(-)
0
(-)
0.218
(↑0.009)
2.420
(↑0.76)
9
(6↓)
ヤクルト
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
8
(+5)
13
(+6)
2
(+2)
5
(+1)
0.213
(↑0.013)
3.120
(↓1.62)
9
(6↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
10
(-)
10
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.290
(↓0.043)
3.120
(↓0.12)
11
(-)
楽天
012 0.000
(-)
1
(-)
8
(+1)
10
(+1)
1
(-)
3
(+1)
0.200
(↓0.032)
3.460
(↑1.3)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)