楽天(1対1)広島 =オープン戦1回戦(2025.03.01)・倉敷マスカットスタジアム=
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広島
0000000101800
楽天
1000000001410
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆楽天は、先発・早川が3回無失点の好投を披露。2年連続の開幕投手を目指す左腕が、順調な調整ぶりを示した。対する広島は、ドラフト2位ルーキーの佐藤柳が先発。3回2安打1失点の投球で、首脳陣へのアピールに成功した。

◆広島ドラフト1位の佐々木泰内野手(22=青学大)が1軍に初めて合流し、さっそく「7番三塁」で先発起用された。昨秋に左肩を痛めた影響で、キャンプは2軍で過ごしていた。実戦は3試合をこなしてきた。合流初日でも緊張した様子は見せず、打撃、走塁、三塁守備と軽快にこなした。フリー打撃では堂林翔太内野手(33)と同組で交互にケージに入った。

◆楽天小郷裕哉外野手(28)が1日、出身地の岡山・倉敷市でのオープン戦広島戦に出身チームの子どもたちを招待した。この日は「1番右翼」で先発。招待した庄スポーツ少年団(小学生)、ファイターズ岡山(中学生)計20人の子どもたちに勇姿を届けるつもりだ。小郷は球団を通じて「昨年、倉敷にはけがで来られなかったので、今年は来ることができてよかったです。これまで、目立った恩返しができていなかったので、子どもたちに夢や希望を持ってもらえたらいいなと思い、今回招待させていただきました。後輩たちに、元気な姿を見せられるように頑張ります」とコメントした。

◆広島のドラフト1位、佐々木泰内野手(22=青学大)が待ちに待った「1軍」のグラウンドに立った。1軍初合流で、いきなり「7番三塁」先発フル出場。4打席で1四球と快音はなかったが新井貴浩監督(48)は独特の雰囲気や、プレー姿勢に賛辞を送った。昨年11月に左肩を脱臼。大事をとって、キャンプは2軍で過ごしたが、さまざまな動きを試して、チェック項目をクリア。実戦も3試合こなした。満を持しての1軍昇格だった。初日を終えた背番号10は「緊張だったりアドレナリンだったり、力んでいる中での打席だった。ほかの大卒の選手が結果を出している中での今日だったので、すごく力が入った部分がありました」と、気負いがあったことを素直に認めた。相手の楽天には、同じドラフト1位で、全国的な注目を浴びる宗山塁内野手(22=明大)がいたから、なおさらだった。1打席目は左腕早川隆久(26)の直球を振りにいって中飛。2打席目は一飛、3打席目は藤平尚真投手(26)から四球を選び、最後は三飛だった。安打は出なかった。だが、新井監督は初めてベンチから見たルーキーの姿に大きくうなずいた。「雰囲気あるよね。すべてのボールを打ちにいって、ボールに入っていって、見送れている。すべてが初見の投手になる中で、あれだけ自分から仕掛けていける。メンタル的に強いものがないとどんどん仕掛けられないから。打った、打たないではなく、そういうものを持った選手に見える」新井監督自身も、同じ東都の駒大から大型スラッガーとして広島入り。26年前を振り返り「私の1年目より全然上でしょ。打つこと、守ること、走ること。すべて私より上。ポテンシャルも。全部、はるかに上でしょ」と賛辞を並べたが、「でもちょっと付け加えさせてください。1年目、私、7本ホームラン打っていますからね。それだけは付け加えさせてください」とアピールして、笑わせた。

◆広島ドラフト2位の佐藤柳之介投手(22=富士大)がオープン戦初登板で先発し、3回1失点と踏ん張った。激化する開幕ローテーション争いに必死に食らいついている。初回に四球、盗塁から1点を失ったが、2回は注目ルーキーの宗山塁内野手(22=明大)を三邪飛に仕留めた。尻上がりにリズムに乗り、3回は3者凡退。最後は辰己涼介外野手(28)を140キロの速球で空振り三振に切った。学生時代からの課題という立ち上がりの不安定さが出た。直球の制球にも納得できず「前回からの課題を詰められていなかった。2回同じことを繰り返してはダメ」と猛省した。調子が悪くてもカーブ、カットボールなどを駆使して、試合を壊すことはなかった。同じ左腕の楽天早川隆久(26)と先発で投げ合い、発見も多かった。「力感や緩急。自分が投げたい球種を全て投げていて、レベルも1つ、2つ...もっと上。先発をする上で球数を少なく、テンポよく投げることは必須。すごく参考になりました」宮城県出身で、大学も岩手県。楽天は最も身近な球団だ。「知っている選手しかいないし(アマ時代は)いち観客として見ていたので、戦っていても楽しかった。応援歌も知っていました。地元のチームと戦うのは不思議な感覚だったけど、勝負なので、そこは割り切ってできたかなと思います」と、中身の詰まった3イニングを振り返った。

◆楽天早川隆久投手(26)が2年連続で開幕投手を務めることが決まった。1日の広島戦後、三木監督が明言した。昨季、自己最多の11勝を挙げた左腕は「やるだけ。開幕投手になってもならなくても変わらないと思う。他のピッチャーよりも先に投げる日が決まったという認識」とクールに言ってのけた。自覚ものぞかせる。「チームの顔として投げるポジション。その責任は全うしたいし、背負いすぎずにやっていければ」と自然体で今月28日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に臨む。「2桁勝利は目標じゃなくて通過点としてやっていきたい」と高みを目指す。今季初実戦で上々の投球を披露した。2回は味方の失策から1死一、二塁のピンチを招くも、佐々木を144キロ直球で中飛、続く矢野をカーブで空振り三振。3回2安打無失点、2奪三振に「今日は試運転じゃないですけど、投げたいボールを全部投げて、ある程度、課題もしっかり見つかり良かった」と振り返った。この日、早川に大役を任せることを伝えた三木監督は「エースっちゃエースなんだけども、もっとビッグエースというか、チームのというよりも、野球界を代表する左腕になってもらいたい。だからこそ開幕投手にした」と期待を込めた。昨季開幕戦は8回途中1失点も、西武今井に投げ負けた。早川は「143試合のうちの1試合ではありますけど、スタートは大事な1試合。去年も負けてるので、今年は勝ってチームにいい勢いをつけたい」と力投を誓った。【山田愛斗】

◆楽天藤平尚真投手(26)が、今季2度目の実戦で相手打線を手玉に取った。1日の広島とのオープン戦(倉敷)で7回から4番手で登板。1回無安打無失点、3奪三振と快投した。先発から中継ぎに転向し1年目の昨季は47試合で0勝1敗、1セーブ、20ホールド、防御率1・75と大車輪の働きを見せた。勝ちパターンの一角として期待される今季も、チームのために腕を振る。藤平が絶対的リリーバーの風格を漂わせた。1-0の7回に4番手で登板。広島先頭の佐々木に四球を与えるスタートとなったが、後続をきっちり断った。無死一塁から矢野を決め球のフォークで3球三振に仕留めると、二俣は140キロ直球、最後は末包を147キロ直球で、いずれも空振り三振に切って持ち味を存分に発揮した。藤平 まあまあっすね。しっかりバットの上を通っている三振もありましたし、でも先頭の四球は良くないので、そこは注意していかないといけないですけど、単体のボールで見たら順調に進んでいる。シーズンでも想定される1点リードの場面での登板だったが「全く意識してなかった」という。「ここはオープン戦なんで、自分の投げる場所も違うと思いますし、そういうところよりは自分のいいボールをしっかり投げるのと、チームが負けないように(マウンドからベンチへ)帰ってくるってところだと思う」。無失点で役割を全うした。中継ぎ転向1年目の昨季は47試合で20ホールド、防御率1・75をマーク。今季も中継ぎの柱として期待される。この日は1回1安打無失点、1奪三振だった2月22日阪神戦(金武)以来の実戦登板だった。「今日は右打者のインコースへしっかり投げることをテーマに持って、こっちの有利なカウントにして、三振を狙っていくところを意識していた。三振は3つ取れたので、そこは良かった」と手応えを示した。奪三振率(9イニングでの平均奪三振数)は、常にこだわりたい数字だ。昨季は11・27という好成績を残したが「どんな場面でも0で抑えるのは、すごく意識している。ピンチの時に三振が取れるというのは、僕の一番の武器ですし、中継ぎとしての大事なところだと思う。そこはしっかりやっていきたい」。杜(もり)の都のドクターKが、快投を重ねていく。【山田愛斗】

◆楽天の浅村栄斗(34)がチーム唯一の得点をたたき出した。0-0の1回2死二塁。1ボールから広島佐藤柳の140キロ直球を左前にはじき返し、先制打をマークした。300本塁打まで残り3本、2000本安打まで残り36本に迫る主砲は「打てて良かった」と淡々。スミ1勝利が近づいていたが、8回に同点とされ、決勝打とはならなかった。

◆楽天三木肇監督(47)が1日、今季の開幕投手に昨季11勝の早川隆久投手(26)を指名した。広島戦後の取材で「3月28日の開幕投手の件は早川で行こうと思います。本人もそこを目がけて準備をしてくれているだろうし、早川に開幕を任せるというところで話をしました」と明言。早川は2年連続2度目の開幕投手となる。左腕はこの日が今季初実戦で3回2安打無失点と力投。本人にはこの日の降板後に伝えたという。三木監督は「ここ数年の彼の活躍と成長、昨年のプレミア(12)も含めて前に進んでいる、うちのチームでは柱になる投手の1人であって、コーチたちもいますし、僕1人ではないんですけども、いろんな意見の中で早川にしっかり任せようというところで意見は一致した」と説明した。今月28日オリックス戦(京セラドーム大阪)で早川は同じ左腕の宮城と投げ合うことになる。「貴重な試合として彼にも今後のいろんなものにつなげられるように、しっかり準備をして堂々とマウンドに上がってもらって、1年間チームを引っ張っていってほしい」とエールを送った。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)が、実戦8試合目で初失策を喫した。2回に先頭ファビアンの遊ゴロを捕球後、一塁への送球が乱れた。「足の運び方とか、まだまだ良くなかった。そういうところかなと思う」と反省。三木監督は「勉強でしょ。塩川コーチとしっかりまたやってもらったらいい」と話した。この日は広陵(広島)時代の友人が観戦に訪れ、無安打で迎えた8回には右前打で気を吐いた。

◆広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が1日、楽天とのオープン戦(倉敷)に「7番・三塁」でスタメン出場し〝1軍デビュー〟を果たした。3打数無安打1四球だったが、新井貴浩監督(48)は高く評価した。昨秋に左肩を負傷してキャンプは2軍で過ごしたが、この日1軍合流。「応援の中で立つ打席は今までと違う緊張感もありました。課題が見つかった。生かしていきたい」と振り返った。0-1の二回1死一、二塁では昨季11勝の楽天・早川の144キロ直球に中飛に倒れるなど、快音は響かなかったが、新井監督は「初見の投手との対戦で、メンタル的に強いものがないとあれだけ仕掛けていけない。打った打たないじゃなしに、そういうものを持った選手」と評価した。指揮官と同じ、右投げ右打ちで三塁を守る。共通点も多いことから鯉将は「私の1年目より上。ただ、ちょっと付け加えさせてもらうと(プロ)1年目に私、7本ホームラン打ってますから」と〝新井超え〟の期待を込めた。(新里公章)

◆オープン戦初先発の広島D2位・佐藤柳之介(22)=富士大=は、3回を2安打1失点。一回2死二塁から浅村に左前へ先制打を浴びたが、辰己を2打席連続三振に斬るなど輝きも見せた。立ち上がりに課題を残した左腕は「同じことを繰り返しているとダメだと思うので、次には絶対直していきたい」と反省を口にしたが、新井監督は「修正出来ていたと思うし、浅村は球界を代表する打者なのでいい勉強になったと思います」と及第点を与えた。

◆広島D4位・渡辺悠斗(22)=富士大=が開幕1軍入りへ猛アピール継続だ。六回から一塁の守備に就き、0-1の八回2死一、二塁の打席では左前へ同点打。オープン戦2試合で3打数2安打1打点、打率・667とし「(スイングが)良くなってきていると思います」と手応えを口にした。宮崎・日南キャンプ中に自ら打撃指導した新井監督も「反応、対応の仕方が大したもの」と評価した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
200 1.000
(-)
-
(-)
7
(-)
2
(-)
2
(-)
1
(-)
0.212
(-)
1.000
(-)
1
(-)
阪神
101 1.000
(-)
0
(-)
16
(-)
13
(-)
3
(-)
0
(-)
0.395
(-)
6.000
(-)
3
(6↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
16
(+3)
17
(-)
2
(-)
5
(+3)
0.254
(↓0.028)
4.250
(↑1.42)
3
(-)
ソフトバンク
110 0.500
(-)
0.5
(-)
8
(-)
9
(-)
1
(-)
4
(-)
0.313
(-)
3.180
(-)
3
(-)
ORIX
110 0.500
(-)
0.5
(-)
9
(-)
8
(-)
0
(-)
0
(-)
0.286
(-)
4.240
(-)
3
(-)
日本ハム
110 0.500
(-)
0.5
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
1.060
(-)
3
(6↑)
巨人
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
15
(+6)
18
(+5)
3
(+2)
0
(-)
0.266
(↑0.026)
3.750
(↓0.42)
3
(-)
広島
111 0.500
(-)
0.5
(-)
11
(+1)
9
(+1)
1
(-)
0
(-)
0.218
(↑0.009
2.420
(↑0.76)
9
(6↓)
ヤクルト
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
8
(+5)
13
(+6)
2
(+2)
5
(+1)
0.213
(↑0.013)
3.120
(↓1.62)
9
(6↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
10
(-)
10
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.290
(↓0.043)
3.120
(↓0.12)
11
(-)
楽天
012 0.000
(-)
1
(-)
8
(+1)
10
(+1)
1
(-)
3
(+1)
0.200
(↓0.032)
3.460
(↑1.3)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)