ヤクルト(★1対6☆)DeNA =オープン戦1回戦(2025.02.23)・ANA BALLPARK浦添=
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DeNA
10100103061200
ヤクルト
0010000001510
勝利投手:ケイ(1勝0敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは、新助っ人のバウマンが1回無失点2奪三振。順調な仕上がりを披露し、首脳陣にアピールした。対するDeNAは、梶原が適時二塁打を含む3出塁と躍動。開幕に向けて順調な滑り出しを見せた。

◆ヤクルト石川雅規投手(45)が今季初実戦の先発マウンドに立つ。山田哲人内野手(32)が「2番二塁」で、村上宗隆内野手(25)が「4番三塁」に入った。スタメンマスクは松本直樹捕手(31)が被る。

◆ヤクルトのベンチで、優しくつば九郎が見守った。高津臣吾監督(56)の背後には、つば九郎のぬいぐるみ「すわくろう」の姿が。メンバー表の横に、ぶら下がっていた。19日にヤクルト球団マスコット「つば九郎」を支えてきた球団スタッフの逝去が発表された。今も悲しみに暮れるファンが多く、SNSでは「ベンチにすわくろういるの見てまた泣きそうになった」「ベンチにもすわくろう涙」という反応が寄せられた。

◆ヤクルト石川雅規投手(45)が今季初実戦で2回3安打1失点だった。1回は先頭のDeNA梶原を四球で歩かせ、1死一、三塁から牧に先制適時打を浴びた。続く2回は走者を許すも、無失点に抑えた。33球を投げた石川は「よーいドンのフォアボールがよくなかったが、真っすぐがある程度狙ったところにいけたので変化球が生きた」と反省と手応えを口にした。

◆DeNAアンソニー・ケイ投手(29)が、実戦初登板で順調な仕上がりを見せた。先発して2回1安打無失点2奪三振。最速150キロの直球とツーシーム、カットボールで芯を外した。開幕ローテーション入りの可能性も高い左腕は「チェンジアップが少し改善する余地があるかなと思うけど、それ以外の球種は意図する球が投げられたので良かったのかなと思います」とうなずいた。

◆ヤクルトのマスコットキャラクターのつばみが、変わらぬ愛を伝えた。「ふりっぷ」に、「ぐっちさーん」「ぐっちさんへ お写真とりたいです 試合後会えますか? グラウンドでまってます」とハートを添えてカメラにアピール。試合の解説を務めた「ぐっち」こと、OBの坂口智隆氏(40)への変わらぬ愛だった。つばみはかつて、球団公式サイトのプロフィル欄で好きなタイプの1番手に「ぐっちさん!」と記入するなど、坂口氏にずっと思いを寄せ続けていた。現在は、その項目は消えている。ラブコールに対して、坂口氏が「考えときます」と返答すると、隣で同じく解説を務めた谷繁元信氏(54=日刊スポーツ評論家)は「ぐっちさんだけでいいんですか!?」と思わず、ツッコみ。名球会入りしたレジェンド捕手をたじたじにしていた。19日につばみの兄・つば九郎を支えてきた球団スタッフの逝去が球団から発表された。つば九郎が活動休止の中で、つばみは、前日22日の日本ハム戦でダンスを披露するなどマスコットとしてフル回転している。

◆一、三塁から得点の道を切り開く。DeNA桑原将志外野手(31)が外角直球を内からしばいた。6回無死一塁、ヤクルト清水の直球を逆方向にはじき返す右前打。一走・戸柱も好スタートを切った。三塁へスライディングしながら悠々セーフ。無死一、三塁とチャンスを拡大し、内野は前進。ルーキーの代打・加藤の二遊間を破る適時打につなげた。熱い闘志を燃やすハマのガッツマンがチームのために思考を巡らせる。桑原が今季、オープン戦で放った3安打はいずれも右方向。「自分のやりたいことばかりにならずにチームにとってどうしたらいいかを自分で考えて、整理しながらもその中で結果を残さないといけない。うまいことバランスを取りながら」とチャンスを拡大する右打ちへの意識を強めつつ、結果にも結び付けている。走塁意識の高まりがそれを後押しする。6回の右前打で一塁から三塁まで激走した戸柱は「ベテランがやった方が示しがつく」と率先。3回に桑原の右前適時打で二塁から生還した牧は「チームで徹底しているところ。試合に出ている人がその姿勢を見せるのが大事」とチーム全体に次の塁を狙う姿勢を植え付ける。走塁を指導する河田外野守備兼野手コーチは「ランナー一塁でヒットを打ってくれるから機会が多くて非常にいい」と納得の表情。三浦監督も「(ファンから)戸柱まで『走れ』と言われてましたから。積極的にチャレンジしないと分からない」とオープン戦期間の積極走塁を歓迎。強力打線をかみ合わせて得点力をアップさせる。【小早川宗一郎】▽DeNA度会(8回2死三塁、代打で左前適時打を放ち、2試合で6打数4安打と好調を維持)「気持ちで打ちに行きました。うまくインコースを打つことが出来て良かった」

◆DeNAドラフト3位の加藤響内野手(22=四国IL・徳島)が攻守で躍動した。6回無死一、三塁、代打でオープン戦初適時打となる中前適時打を放ち「転がせば1点が入る状況。低い打球を意識して打席に入りました」と投手の足元を抜いた。守備でも6回1死、二遊間のゴロを好捕して一塁アウトの好プレーを披露した。三浦監督は「経験をどんどん積ませていきたいと思う選手」と評した。

◆守護神襲名に名乗りを上げた。ヤクルトの新外国人マイク・バウマン投手(29=マーリンズ)がDeNA戦に5回から3番手で登板。1回2奪三振のパーフェクト投球を披露した。「投げていて気持ちがよかった。ゾーンで勝負できました」と納得の表情だった。自慢の勝負球が光った。1死から東妻には136キロのナックルカーブを外角低めに決めて空振り三振。続く知野も外角137キロナックルカーブで見逃し三振とした。身長193センチから投げおろす最速155キロの直球とのコンビネーションで圧倒。開幕カードで対戦する巨人の佐藤スコアラーは「155キロの真っすぐを気にしている中で、空振りの取れるカーブがあれば、狙いを絞りづらい」と警戒した。異国で過ごす新鮮な日々を活力にする。キャンプ休養日は那覇の国際通りや公設市場を散策した。「食文化にすごく興味がある」と、まずは飲食店で使える日本語の日常会話を勉強中だ。昨季、ドジャース大谷から歴史的な50本塁打を浴びたことでも知られる右腕。キャンプでは初日の2月1日からブルペン入り。日本で結果を出すため、新たにスプリットの習得に励む勤勉さを持つ。高津監督はバウマンに「チームに少ないパワーピッチャー。特徴を生かして(抑えに)なってくれれば」と期待を込めた。チームは昨季、小沢の11セーブが最多で、田口、木沢、石山らでやりくりしていた。泣き所のクローザーについて、指揮官は「最後の最後まで決まらないと思います」とオープン戦終盤まで見極めていく。21、22年の連覇時は抑えにマクガフが君臨。バウマンが抑えで固まれば、投手陣の再建に光が見えてくる。【上田悠太】マイク・バウマン 1995年9月10日、米国ミネソタ州マトミディ生まれ。ジャクソンビル大から17年ドラフト3巡目(全体98位)でオリオールズ入団。21年9月メジャーデビュー。23年は救援だけで10勝。昨季は5チームを渡り歩いて57試合に登板。メジャー通算134試合、15勝6敗、防御率4・95。今季推定年俸1億5000万円。193センチ、108キロ。右投げ右打ち。ヤクルトの抑え事情 昨季は開幕から固定できず、小沢、田口、木沢、石山ら流動的な起用だった。イニング別の失点数でも9回の45失点はリーグワースト。先発陣も規定投球回到達者がおらず、勝利の方程式も確立できず、チーム防御率3・64もリーグワーストと苦しんだ。

◆ヤクルト長岡秀樹(23)は早くもバットが温まっている。「1番DH」でスタメン出場し、4打数1安打。3回2死から中前打を放って、チャンスメークした。これで実戦5試合で12打数5安打の4割1分7厘。昨季は全143試合出場で最多安打のタイトルを獲得したが、「うかうかしていられない。1試合1試合、結果を残すだけ。また一からレギュラーを取りに行くという気持ちでやっています」と引き締めた。

◆ヤクルトの球団マスコット、つばみが試合前、DeNA・三浦大輔監督(51)の元を訪れ、ヤクルトの人気乳酸菌飲料「Yakult(ヤクルト)1000」を283本差し入れた。ヤクルト本社のオリジナルキャラクター、ヤクルトマンの公式X(旧ツイッター)には、三浦監督とつばみのツーショットが投稿され、「2025年シーズン、お互いに魅了するプレーができますように!」とつづられた。

◆試合に勝利しタッチを交わすDeNAナイン(撮影・長尾みなみ)

◆2回を終えベンチに引き揚げる石川雅規(撮影・長尾みなみ)

◆DeNAで先発転向を目指す伊勢大夢投手(26)が三回から2番手で登板し、3回57球を投げて4安打1失点だった。1イニング目に2死から3連打を許して失点したが、それ以降は立て直した。球威を課題に挙げ「状態はまだまだかな。球数を減らせるように。一喜一憂はもともとしない」と淡々。降板後にブルペンに向かい、試合と合わせて約100球を投げ込んだ。「(体が)どれだけ張るか知りたかった」と説明。「課題を出すためにやっている。積み重ねて(シーズンの)最後まで戦う準備をしている」と冷静に語った。

◆ヤクルト・石川雅規投手(45)が今季初実戦となるDeNA戦に先発し、2回3安打1失点。小雨がぱらつく中でも変化球を丁寧に低めに集め「条件はみんな一緒。点は取られたけど、しっかりと投げられてよかった」とうなずいた。一方で、球界最年長の45歳左腕は一回の先頭打者に四球を与えたことを反省。「そういうところを詰めて、チーム内の競争を勝ち抜けるようにやっていきたい」と力を込めた。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(34)が三回から2番手として登板。先頭に四球を与えると、1死から3連打で1点を献上するなど2回3安打1失点。2イニング目はきっちり修正し、2三振を奪った右腕は「打者のタイミングが合わない間合いを意識できた。引き続きやっていきたい」と前を向いた。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)が「3番・左翼」で先発し、2安打1打点。一回に右前へ2試合連続安打を放つと、三回2死一、二塁ではスライダーを左前へ適時打した。休日返上でマシンを相手に打撃練習に励むなど、練習熱心な一面を持つ来日5年目の助っ人。高津監督は「あれだけのスイングができている。どんどん打席を重ねていけば全く問題ない」と全幅の信頼を寄せた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
100 1.000
(↑1)
-
(↓1)
7
(+7)
2
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.257
(↑0.257)
2.000
(↓2)
1
(-)
ロッテ
100 1.000
(-)
0
(-)
5
(-)
1
(-)
2
(-)
1
(-)
0.188
(-)
1.000
(-)
1
(-)
阪神
101 1.000
(↑1)
0
(↓1)
16
(+9)
13
(+6)
3
(+1)
0
(-)
0.395
(↑0.054)
6.000
(-)
4
(3↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
8
(+1)
9
(+9)
1
(-)
4
(+1)
0.313
(↓0.062)
3.180
(↓3.18)
4
(3↓)
ヤクルト
110 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
3
(+1)
7
(+6)
0
(-)
4
(-)
0.200
(↓0.05)
1.500
(↓1.5)
4
(1↑)
ORIX
110 0.500
(↑0.5)
0.5
(↓0.5)
9
(+9)
8
(+1)
0
(-)
0
(-)
0.286
(↑0.186)
4.240
(↑3.64)
4
(1↑)
DeNA
110 0.500
(↑0.5)
0.5
(↓0.5)
10
(+6)
7
(+1)
0
(-)
0
(-)
0.333
(↓0.017)
3.000
(↑2)
4
(1↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
0.5
(↓0.5)
3
(+2)
2
(-)
0
(-)
2
(+1)
0.219
(↑0.058)
1.060
(↑1.19)
4
(3↓)
巨人
110 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
8
(+2)
11
(+7)
1
(-)
0
(-)
0.268
(↑0.011)
4.500
(↓1.5)
10
(-)
楽天
011 0.000
(-)
1
(-)
7
(-)
9
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.232
(↓0.068)
4.760
(↑2.24)
10
(5↓)
中日
020 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
7
(+6)
14
(+9)
1
(+1)
1
(+1)
0.239
(↑0.106)
7.000
(↓2)
-
(-)
西武
000 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)