1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 2 | 9 | 18 | 1 | 1 |
中日 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 12 | 1 | 1 |
勝利投手:ビーズリー(1勝0敗0S) (セーブ:伊藤 将司(0勝0敗1S)) 敗戦投手:吉田 聖弥(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆中日は、高橋宏が2回無失点の投球を披露。先発陣の柱として期待される右腕が、順調な調整ぶりを示した。対する阪神は、実戦復帰した森下が先制3ランを放つ活躍。腰痛の不安を感じさせない打撃を見せつけた。
◆腰痛で別メニュー調整が続いていた阪神森下翔太外野手(24)が、チーム本隊とともに中日戦が行われる北谷に合流した。12日の練習中に腰痛を発症するも、順調に回復し前日22日には11日ぶりに屋外フリー打撃を実施。連続して約10分、39スイングで9本の柵越え。本格的な走塁練習や外野からの返球なども行い、ハードなメニューをこなしていた。
◆22日のオープン戦初戦で白星をつかめなかった両軍が初白星をかけて戦う。試合開始は午後1時30分。阪神は昨季チーム最多13勝を挙げた才木浩人投手(26)が、中日はプロ21年目の涌井秀章投手(38)が先発マウンドに上がる。また、腰痛で別メニュー調整が続いていた阪神森下翔太外野手(24)が今春初実戦に臨む。
◆心配ご無用! 腰痛で別メニュー調整が続いていた阪神森下翔太外野手(24)が復帰後の初打席でいきなり本塁打を放った。「4番右翼」で先発出場。1死一、三塁でカウント1-1から、中日先発涌井の内角高め直球にうまく左肘をたたみ、完璧にとらえた。打球は左翼スタンドへ一直線。左翼手も見送るしかなかった。ホームを踏むと先輩中野、佐藤輝らに迎えられ、ベンチでは藤川監督らから祝福された。森下は12日の練習中に腰痛を発症するも、順調に回復し前日22日には11日ぶりに屋外フリー打撃を実施。連続して約10分、39スイングで9本の柵越え。本格的な走塁練習や外野からの返球なども行い、ハードなメニューをこなしていた。
◆開幕投手候補の阪神才木浩人投手(26)の今季初実戦は2回4安打4失点だった。この日は栄枝裕貴捕手(26)とバッテリーを組んだ。4点を先制した直後の初回は先頭岡林を遊ゴロに仕留めたが、安打と四球で1死一、二塁とピンチを招いた。4番石川昂は外角変化球で見逃し三振を奪ったが、5番ボスラーに完璧に捉えられて右翼へ3ランを献上。4-3の2回も2死二塁から岡林に左翼線へ二塁打を浴びて同点に追いつかれた。2イニング連続での失点となった。才木は昨季チーム最多の13勝を挙げた。村上頌樹投手(26)らとともに今季の開幕投手の候補に挙げられている。
◆中日の新外国人ジェイソン・ボスラー外野手(31=マリナーズ)が、驚異の場外アーチを放った。4点を追う1回2死一、二塁で、阪神才木の内角寄りの直球を振り抜いた。高々と上がった打球は右翼席後方へと消え、球場にどよめきが起こった。推定飛距離140メートルの反撃の3ランに、ナインと笑顔でハイタッチをかわした。ボスラーは昨季3Aで31本塁打。中日では主軸候補と期待される左の大砲だ。今キャンプ、前日までの実戦6試合で16打数8安打と上々の結果を残してきた。さらにこの好投手からの一撃はインパクト十分。チームの上位進出のカギを握りそうな背番号24に、期待感が高まってきた。阪神藤川監督(中日ボスラーについて)「素晴らしいバッターですね。素晴らしいバッターでパワーがありますね」
◆「新3番」の阪神佐藤輝明内野手(25)が絶妙なランエンドヒットを決めた。同点の5回1死一塁。カウント2-2で一塁走者がスタート。ストライクなら打ちにいくという制約がかかった佐藤輝は、低めの直球に迷いながらも手を出し、左翼手の左にライナーを飛ばした。顔は右方向を向きながら打球は逆へ。場内からは驚いたような歓声が沸いた。好走塁で二塁打とし、チャンスが大きく拡大。勝ち越し劇とつながった。
◆阪神の新外国人ジョン・デュプランティエ投手(30=ドジャース3A)が上々の対外試合デビューを果たした。5-4の5回に3番手で登板。先頭の岡林をカーブで二ゴロに打ち取ると、続く上林もカーブで空振り三振。福永には直球を中前にはじき返されたが、石川昂を三ゴロに片付け無失点に抑えた。初の対外試合は1回1安打無失点と上々のデビューとなった。デュプランティエは今季加入した右腕。先発候補の1人で、身長193センチと長い手足が特徴だ。
◆阪神が中日に勝利し、藤川球児新監督(44)がオープン戦2試合目で初白星を手にした。初回から打線が活発だった。1死一、三塁から森下翔太外野手(24)が中日先発の涌井から左翼へ先制3ラン。腰痛で別メニュー調整が続いていたが、実戦第1打席で快音を残した。さらに豊田寛外野手(27)にも犠飛が生まれて、この回4点を奪った。実戦初登板となった先発の才木浩人投手(26)は初回に新外国人ボスラーに特大の場外3ランを浴びると、2回にも岡林に適時打二塁打を浴びて4-4と追いつかれる。それでも5回に原口文仁内野手(32)の適時打で勝ち越しに成功。6、8回と高寺望夢内野手(22)が2打席連続適時打を放ち、リードを広げた。投手陣もジェレミー・ビーズリー投手(29)が2回1安打無失点。新外国人ジョン・デュプランティエ投手(30=ドジャース3A)も1回1安打無失点と上々の対外試合デビューを飾った。1点リードの9回には無死一、二塁から犠打で好機を拡大。暴投で2点を奪い、リードを広げた。前日22日楽天戦の14安打7得点に続き、2試合連続の2桁安打となる18安打9得点。16年以来となるオープン戦初戦から2試合連続2桁安打で白星をつかんだ。
◆阪神藤川球児監督(44)は、初の実戦登板で2回4失点と打たれた才木浩人投手(26)について、心配なしを強調した。先発して初回から四球、暴投に3ランなど、才木らしくない内容。直球主体の投球で"正面衝突"した側面も、もちろんあった。指揮官は「今日が最初なので特に気を留めることはないかなと思っています。状態を上げてくると思うし、今(この時期に)すごく球が走っていてもまた違う。大丈夫だと思います」と平然としていた。才木は村上頌樹投手(26)と並ぶ開幕投手の有力候補。前日22日の村上登板後は「明日もまた違う投手(才木)が投げますから。しっかり回復を見たい」と、開幕投手についての明言を先送りにしていた。この日も触れることはなかった。
◆阪神藤川球児監督(44)は中日との初対戦を終え、同一リーグのライバルという意識があったことを明かした。前日22日のオープン戦初戦は楽天が相手だった。「まだ全体像ではないですけれど、同一リーグで対戦のあるチーム同士ですから。お互いで何か感じるものがあれば、いいんじゃないですかね」と含みをもたせる口ぶりだった。中日の新外国人ジェイソン・ボスラー外野手(31=マリナーズ)は初回に才木浩人投手(26)の内角直球を豪快に右翼席にもっていった。「素晴らしいバッターですね。素晴らしいバッターで、パワーがありますね」と印象を語った。
◆阪神原口文仁内野手(32)が「5番一塁」で3安打した。大山が欠場のため同じポジションに入り、同点の5回には決勝の左前打も放った。「いい投手の球を見られて、手出しも数多くできた。うまく対応できたところもあるし、しっかり打って結果につながったのは良かった」とうなずいた。この2年はほぼ代打専門だったが、レギュラー大山への挑戦を続ける野手最年長が元気だ。
◆阪神先発の才木浩人(26)は今季初実戦となった中日戦で2回4安打4失点も、問題なしを強調した。初回に安打と四球で2死一、二塁のピンチを招くと、中日の新外国人ボスラーに低め直球を捉えられ、右翼へ特大3ランを献上。2回は2死二塁から岡林に左翼線へ適時二塁打を浴びた。新たなライバルに豪快な1発を許したが「あれはめっちゃいい球。そういうところが好きなんだなって分かった」とシーズンへ前向きな収穫と捉えた。「(2回に)カリステに最後フォークを投げたけど3つとも真ん中くらいにいっちゃったのとか、試合の中で分かること。試合の中で投げながら修正していければ」と次戦へ修正点も明確だ。藤川監督も心配無用を強調した。「初登板なので、特に気に留めることはないかなと思っています。しっかりとまた(状態を)上げてくるだろうし、大丈夫だと思います」。先発ローテの柱と期待される右腕は、1試合ずつ調整を重ねる。
◆阪神高寺望夢内野手(22)が2打席連続適時打で存在感を示した。「1番中堅」で出場。5-4の6回1死一、三塁、左腕吉田の甘く入った変化球を引っ張り、右前適時打を放った。さらに8回には1死一、三塁から左前に運び、2打席連続適時打をマークして2安打2打点。「チャンスで打てたのは良かった。立場的にも結果を出さないとダメ。内容も結果も両方こだわっていきたい」と継続を誓った。
◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(28=メキシカンリーグ)に"来日初安打"が出た。5回に代打登場。7回に左腕吉田の甘い初球をとらえて左前に運んだ。実戦では8日の紅白戦以来の安打。対外試合は日本ハム2軍との試合も含めて初安打となり「ホッとしました。しっかり調整して対応できたので、これからも対応していきたい」と笑った。守備には就かなかった。
◆心配ご無用! 腰痛で別メニュー調整が続いていた阪神森下翔太外野手(24)が23日、中日とのオープン戦(沖縄・北谷)に「4番DH」で出場し、初打席でいきなり3ランをぶちかました。雨降る寒空の下、とてもリハビリ明けとは思えない豪快なスイングで藤川球児監督(44)のオープン戦初勝利を飾った。別メニュー調整中に体幹を鍛え直し、打撃フォームも見つめ直した新4番。離脱した12日から12日目、より頼もしくなって最高のリスタートを切った。降りしきる雨の中、森下はくるりと腰を回転させ、ためらわずに強振した。とても腰痛明けとは思えない豪快な1発だ。試合開始直後の気温は13度。沖縄らしくない厚着が目立つ虎党の心を一気にホットにさせた。「ケガ明けでしかも4番。安心材料じゃないけど、1本出て良かった」。ダイヤモンドをクールに回り終えると、中野、佐藤輝からハイタッチで迎えられ、ようやく笑みがこぼれた。初回1死一、三塁、カウント1-1。中日先発の涌井が投じた140キロの内角高め直球にロックオンした。左肘を器用にたたんで捉えた打球に、左翼カリステの足が止まった。復帰初打席でいきなりの3ランだ。「インコースのボールを、切れずにああやって打つことができた。すごく自分の中でも成長を感じる一打だった」。昨季までファウルになることが多かった内角高めをしっかりスタンドインさせ、自画自賛した。12日に全体練習から離脱後、体を満足に動かせない期間は柔軟や体幹トレを強化。同時に打撃フォームの動画チェックにも時間を費やした。「打撃や守備だったり、いろんなところを見つめ直す時間にできた」。1月の久米島自主トレではソフトバンク山川から本塁打増のイロハを学び「内側からバットを出すイメージ」を追求した。自主トレで得た感覚を再確認し「自分の頭でイメージしたものを体で表現できた」。"けがの功名"か、この日は左肘をたたみ内側からバットを出す意識が結果を生んだ。今季対外試合で初めて4番に座り、即座に結果を出した。「自分が4番にいるからには、チャンスの場面でしっかりかえせるように準備していきたい」と自覚十分だ。この日はDH出場となったが、藤川監督が「コンディションね、明日しっかりできたら」と話す通り、今後は状態を見て守備にも就く予定。「開幕からスタートダッシュを切れるように」。自身と向き合い成長した新4番の姿が頼もしい。【山崎健太】阪神森下の今春キャンプ 初日からフリー打撃で柵越え1本。3日は強度を上げ、5本に増えた。8日の合同紅白戦では「4番右翼」で先発出場し、第1打席で中前打。だが第3クール2日目の12日、腰痛を訴え全体メニューから離脱した。13日からは完全別メニュー。16日にキャッチボール、17日に室内でマシン打撃を再開。18日から屋外フリー打撃で打球捕もこなした。20日からアップのみ本隊に合流し、前日22日には屋外フリー打撃を再開。39スイング中9本の柵越えを放っていた。
◆阪神の新外国人ジョン・デュプランティエ投手(30=ドジャース3A)が開幕ローテ入りへ、来日後初の対外試合となった中日戦で上々の滑り出しを見せた。1点リードの5回に3番手で登板。最速152キロを計測した直球と130キロ台のカーブのコンビネーションを生かした。1回を1安打無失点に抑え、藤川監督も「非常に良く映りました」と納得顔だ。先頭岡林にはカウント1-1から直球でファウル2個を奪った後、カーブを2連投。22年リーグ最多安打のタイトルホルダーを二ゴロに仕留めた。続く上林にもカウント2-2から手前にワンバウンドするカーブを選択し、空振り三振をゲット。福永には中前打を許したが、中日主砲候補の石川昂は三ゴロに打ち取った。身長193センチ右腕は15球のデビュー戦を終え、表情に充実感を漂わせた。「楽しかった。特にストライクゾーンから外れた低めの球(カーブ)は自分のキャリアを通しても空振りを取れる球種。捕手のブロッキングが素晴らしかったので助かりました」20キロ超の急速差を生む宝刀カーブを生かし切った助っ人右腕に、巨人真田スコアラーは戦々恐々だ。「球が強くて、めちゃくちゃいい投手。腕が長くて柔らかく使えて、しなって出てくる。球持ちもすごく良さそう。真っすぐの強さと縦割れカーブのスピード差もかなりあるので、打者はすごく嫌なんじゃないかな」と苦笑いするしかなかった。本人は試合後、登板がコールされた後に観客席のファンから名前を呼ばれたことに感激していた。入団前から日本や阪神の歴史、文化などを調べてきた右腕。未経験の本拠地甲子園では約4万2000人超の声援が響き渡る。「楽しみですね。甲子園の応援というのは野球界で一番と聞いている。それを感じられることをすごく楽しみにしてます」。大歓声に包まれるシーズンデビュー戦を早くも思い描いた。【伊東大介】
◆中日石川昂弥内野手(23)が23日のオープン戦阪神戦で負傷交代した。4番・三塁でスタメン出場し、4打席目の7回2死一、二塁で、三塁へのゴロを放ち一塁を駆け抜けてベンチへ戻る際に左足を引きずるようなしぐさを見せた。この打席でベンチへ退いた。井上一樹監督(53)は「足がつった感じがすると。小雨が降り寒かったから、大事にいたる前にやめとけという話になった。明日の状況を見て」と説明した。
◆中日石川昂弥内野手(23)が23日のオープン戦阪神戦で負傷交代した。4番・三塁でスタメン出場し、4打席目の7回2死一、二塁で、三塁へのゴロを放ち一塁を駆け抜けてベンチへ戻る際に左足を引きずるようなしぐさを見せた。この打席でベンチへ退いた。井上一樹監督(53)は「足がつった感じがすると。小雨が降り寒かったから、大事にいたる前にやめとけという話になった。明日の状況を見て」と説明した。
◆中日高橋宏斗投手(22)がオープン戦初登板で今キャンプの成果を披露した。阪神戦の2番手で3回から登板し2回1安打無失点。30球のうち6球カーブを投げた。4番森下の初球にカウントを取り、3球目に止めたバットに当てて二ゴロに。「ある程度いい球はいっていた。左(前川)に投げたのは少し抜けたのでもうひとつ頑張りたい」と話した。この日は変化球を多めに試したが、今後は直球、スプリット中心の本番モードの投球で開幕へ仕上げていく。
◆阪神は森下翔太外野手(24)が、チーム本隊と同じバスで北谷に到着した。森下は12日から腰部の張りのため別メニューで調整していたが、17日から打撃練習を再開。藤川監督は23日にも実戦復帰を示唆し、森下も屋外のフリー打撃を行った22日には「あとは実戦慣れしてボールを見られれば」と話しており、出場が見込まれる。具志川からは島本浩也投手(32)、藤田健斗捕手(23)、百崎蒼生内野手(19)も合流した。
◆阪神は才木浩人投手(26)が今季初めての実戦登板に臨む。昨季は13勝を挙げるなどエースとしての輝きを放った右腕。順調にマイペース調整を続けて臨む初登板で、タイトル奪取を掲げる1年に弾みをつける。腰部の張りで別メニュー調整となっていた森下翔太外野手(24)は、「4番・DH」で実戦復帰となった。
◆阪神は一回、この日実戦復帰となったばかりの森下翔太外野手(24)の3ランで先制した。今季初実戦の中日の先発・涌井の立ち上がりを攻めた。1死から中野、佐藤輝の連打で一、三塁とチャンスを作ると、打席には今年から4番起用を明言されている森下。3球目の難しい内角のボールをうまく捉え、左翼スタンドに叩き込んだ。森下は12日から腰部の張りで離脱をしており実戦は9日の紅白戦以来14日ぶりだったにもかかわらず、1打席で結果を出した。この後原口、前川も連打で二、三塁とし、豊田の犠飛で追加点。切れ目のない攻撃でいきなり4点を先行した。
◆中日の新外国人ジェイソン・ボスラー外野手(31)=前マリナーズ=が0ー4の一回に対外試合第1号となる右越え3ラン本塁打を放った。4点を追ったこの回、1死からカリステが左前打、福永が四球で歩くなどして迎えた2死一、二塁で5番・DHのボスラーは阪神先発・才木の初球の直球を豪快に振り抜き、力強く上がった打球が防球ネットに到達した。22日のロッテ戦(北谷)では2安打しており好調を維継続中。昨季は米大リーグ・マリナーズ傘下の3Aで31本塁打を放った左打ちの中軸候補が長打力も示した。
◆阪神の先発・才木浩人投手(26)は2回4失点でマウンドを降りた。「打者の反応を確かめたい」と今季初登板に臨んだ。一回、味方に大量4点のリードをもらうも、1死からカリステに左前打を浴びると2死一、二塁から新外国人・ボスラーに右翼の防球ネットを越える特大の3ランを浴びた。二回にも2死二塁から岡林に左越えの適時二塁打を浴びて試合は振り出しに。今季もエースとして期待がかかる右腕の今季初登板は、2回4安打4失点のスタートになった。
◆阪神の2番手で三回からマウンドに上がったジェレミー・ビーズリー投手(29)が2回無失点と好投した。2度のライブBPを経て今季初の実戦登板で持ち味の力強いボールで中日打線を圧倒した。三回は先頭の福永に安打を浴びるも、2死三塁として細川を空振り三振でしとめる。四回もD4位・石伊から直球で三振を奪うなど三者凡退。ローテーション投手の実力を堂々と証明した。
◆中日・高橋宏斗投手(22)がオープン戦に初登板した。先発涌井の後を受けて三回から2番手でマウンドへ。まず先頭の佐藤輝の抜ければ長打という打球を一塁板山が好捕し、1アウト。4番・森下を二ゴロ、さらに原口をスプリットで空振り三振に斬って三者凡退。四回は先頭の前川を外低めいっぱいの直球で見逃し三振。豊田を投ゴロで2死とした後、小幡に中前打を許すと、一塁への牽制球が高く逸れる悪送球となり、二塁進塁を許した。ピンチを迎えたが栄枝は左飛に打ち取って切り抜けた。2回を投げ、31球1安打2奪三振、無失点で初の実戦マウンドを終えた。
◆阪神が原口文仁内野手(32)の適時打で勝ち越しに成功した。4-4の五回に1死から中野拓夢内野手(28)が四球を選ぶと、続く佐藤輝明内野手(25)の二塁打で好機を拡大。2死一、三塁とし、原口が中日のD2位・吉田から、左前へ勝ち越しの適時打を放った。一回にも涌井から安打を記録しており、この安打でマルチ安打となった。今春キャンプは具志川で調整を続けてきた原口。20日に宜野座組に合流し、実戦でも結果を残した。昨オフに国内FA権を行使して残留。16年目を迎える苦労人が順調な仕上がりを見せた。
◆阪神の新外国人選手、ジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=が来日初の対外試合に臨んだ。1点のリードを奪った直後の五回に3番手として登板。1番から始まる打順だったが岡林を二ゴロに抑えてリズムに乗ると、続く上林は変化球で空振りを奪い、来日初奪三振を記録した。2死から安打を許したものの、最後は石川昂を三ゴロで無失点。開幕ローテ入りを狙う助っ人が、そのポテンシャルを存分に見せつけてベールを脱いだ。
◆阪神は先発全員安打の18安打の猛攻で打撃戦を制した。一回、腰痛から実戦復帰となった森下翔太外野手(24)の3ランなどで4点を先制した。同点に追いつかれるも、五回に原口文仁内野手(32)が決勝打。六回、八回には高寺望夢内野手(22)の2打席連続の適時打などで試合を決めた。今季初実戦となった才木浩人投手(26)は2回で4失点を喫したが、2番手のジェレミー・ビーズリー投手(29)が2回無失点と好投すると、五回に登板した新外国人選手のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=も無失点。高いレベルで開幕ローテの椅子を争う投手陣の戦力の厚さも見せた。22日の楽天戦(金武)は引き分けていたため、藤川球児監督(44)はオープン戦2戦目で初勝利。チームは24日、沖縄で最終戦となるDeNAとの練習試合(宜野座)に臨む。
◆一回、3ランを放った阪神・森下翔太=Agreスタジアム北谷(撮影・松永渉平)
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)が中日戦の一回に3ランを放った阪神・森下翔太外野手(24)に言及した。森下の一回の3ラン本塁打はインハイの速球に対して、実にコンパクトにバットが出た。決して簡単な球ではなかった。1死一、三塁で犠牲フライでも十分OKという場面で最高を結果を残せるのは「さすが4番」という感じだ。腰の不調で別メニューが続いていたが、全く影響はないように映った。というより、試合前のフリー打撃から観察したが今季は昨年と比較して、打撃の形がスムーズ。変な力みが全く感じられず、ボディースイングでバットに力を伝える、ヘッドが効いた理にかなった打撃ができている。ゆっくりと調整できたことが、逆にプラスになっているのではないか。今季の阪神攻撃陣は総じて状態が良さそう。でも、勝負強さ、ひと振りで試合を決める能力を考えると、森下以外の4番は考えにくい。それぐらいの頼もしさがあるし、存在感を感じる。4番は経験豊富な選手という先入観があるが意外に、若い4番打者をチーム全体で支えようという空気は生まれやすいものだ。他の打者では高寺が目立った。打撃フォームが安定しているから、安打も生まれやすい。足のある選手は島田、熊谷、植田らがいるが、打撃で高寺が一番いい。使ってみたくなる選手に成長している。投手では新戦力のデュプランティエが目を引いた。球持ちがいい投球フォームが特長。150キロ前後のスピードだが、ベース上ではそれ以上の速さを打者が感じてしまうタイプだ。駒が揃う先発ローテ陣だが、十分に割って入る力はある。ただ腕が体から離れた位置から投げてくる。このタイプは疲れてくると制球が乱れやすい。監督が交代機で苦労するかもしれない。
◆5年目の阪神・高寺望夢内野手(22)は「1番・中堅」で先発し、2安打2打点と結果で応えた。六回1死一、三塁で右前適時打を放つと、八回1死一、三塁では左前へはじき返してリードを広げた。経験の浅い中堅守備でも雨の降る中で対応。「チャンスで打てたことはよかった。結果を出さないと駄目な立場なので、結果も内容も両方にこだわっていきたい」と、3季ぶりの1軍出場に向けて売り込む。
◆途中出場した中日の辻本が2打数2安打と気を吐いた。七回2死一、三塁ではサウスポー伊藤将の内寄りの直球をうまく引っ張り、左前適時打。九回にも右翼線二塁打を放った。「出たタイミングで仕事をするだけ。打てて良かった」とうなずいた。雨の降りしきる悪条件の中、一塁側ファウルゾーンへの飛球をジャンプしながら好捕した場面もあった。2年目内野手が定位置争いで存在感を示し、井上監督も「1軍にしがみつくという意地を感じた」と高評価した。
◆「7番・右翼」で出場した阪神・豊田寛外野手(27)が2安打1打点2得点とアピールした。一回1死二、三塁で左犠飛。ともに先頭で迎えた六回は右前打、八回は右中間二塁打を放ち、後続の適時打でホームを踏んだ。途中出場だった22日の楽天戦(金武)では1打数無安打で「少しほっとする気持ちはあるが、まだまだやっていかないといけないなという気持ちもより一層、強くなった」。勝負の4年目を迎えた27歳は快音継続を誓った。
◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(29)は2番手で三回から登板し、2回無失点と力を示した。2度のライブBPを経た今季初の実戦登板。三回2死三塁で細川をカットボールで空振り三振に仕留めるなど2三振を奪い「走者を出した場面でしっかり抑えることができた」と納得顔で振り返った。昨季は先発ローテの一角で8勝をマーク。来日3季目へ「まだ変化球が定まっていない。特にフォークボールはなかなかストライクゾーンの近くに投げることもできなかった」と精度向上を課題に挙げた。
◆阪神・原口文仁内野手(32)は「5番・一塁」。一回に中日・涌井秀章投手(38)の緩い変化球をうまく拾って左前へ。「いい投手の球を見られて、手出しも数多く出せた」と納得の一打を皮切りに、五回に決勝打となる左前適時打、九回には中前へクリーンヒットを放ち、3安打の大暴れ。実績組として具志川でキャンプインし、20日に宜野座に合流。一塁守備も軽快にこなしたように、実戦では走攻守全てでアピールを重ね、数多くの出番をつかむ。
◆18安打の阪神がOP戦2試合目で初勝利。腰痛別メニューから「4番・DH」で復帰した森下翔太外野手(24)が一回に先制3ラン。打線は「7番・右翼」豊田寛外野手(27)が犠飛、「6番・一塁」原口文仁内野手(32)が勝ち越し打。「1番・中堅」高寺望夢内野手(22)は2安打2打点。先発才木浩人投手(26)は3ランを喫するなど2回4失点。5番手の伊藤将司投手(28)は3回2失点だった。主な選手のコメントは以下の通り。一回1死一、三塁での3ランの森下翔太 「ああいう場面がすごく増えると思うので、自分が4番にいるからには、ああいう場面でしっかり返せるように準備していきたい」」2安打2得点の佐藤輝明 「しっかり振りにいけている」2安打2打点の高寺望夢 「打てなかった打席の反省もあるので、そこを修正すれば、もっと打てると思う」2安打1打点の豊田寛 「(八回の右中間二塁打は)2ストライクからイメージができて、いい感じで打てました」六回無死一塁で犠打を決めた小幡竜平 「(進塁打も含め)今日は一番、そこがよかったかなと思います」3安打1打点の原口文仁 「オープン戦とはいえ結果が出たし、チームの勝敗もあるので、そういう場面で打てたことは良かった」九回の左前打に藤田健斗 「初球から振っていこうっていう思いだったんで、一球で仕留められて良かった」1回無失点のジョン・デュプランティエ 「応援を感じることができて特に嬉しかった」2回無失点のジェレミー・ビーズリー 「オフシーズンに取り組んでいたクイックのタイムも良かった」2回4失点の才木浩人 「(一回、ボスラーに浴びた3ランは)「アレ、めっちゃいい球ですよ。インコース。シーズン前でよかったんじゃないですか。そういうところが好きなんだな、と分かった」
◆アンタが大将!! 阪神は中日に9―6で勝利。腰部の張りによる別メニュー調整から「4番・DH」で実戦復帰となった森下翔太外野手(24)が、第1打席で先制の3ランを放った。オフから取り組んできた成果を見せつける、パワーあり、技ありの一発。藤川虎の顔となる新4番打者が、新指揮官のオープン戦初白星に貢献した。これが4番の輝きだ。名前がコールされると、沖縄まで駆け付けた虎党から大歓声が上がる。大丈夫なのか―。けがをしたときにはみんなが心配した。注目を集めた復帰戦の第1打席で、打球が着弾したのは阪神ファンが集う応援席。森下が進化を示す衝撃弾で自身の復帰戦を飾った。「とにかく自分のスイングをしっかりするというテーマを持って、すごくいい形で打てた。けが明けで、4番(起用)を言われているところで、1本出てよかった」藤川新監督に今季から4番を任されていたが、12日に腰部の張りで宜野座キャンプ離脱1号に。それでも焦ることなく状態を戻し、9日の紅白戦以来14日ぶりとなった実戦で不安を一掃した。一回、先発・涌井の立ち上がりを攻めて、1死一、三塁で打席へ。1―1から内角高めの真っすぐを完璧にはじき返した。左翼スタンドまで白球を運んだこの一打席に、ひと冬の取り組みの成果が表れていた。「インコースのボールを切れずにああやって打つことができたのは、すごく自分の中でも成長を感じる一打だった」昨季の反省を踏まえて、バットを内から出すインサイドアウトをひたすら体に染み込ませてきた。理想はバックスクリーンへのホームラン。それを実現するために、キャンプの打撃練習でも黙々とセンター中心に打球を飛ばしてきた。内角球を内からバットを出さずに打ってしまうと詰まりやすくなり、打球もファウルゾーンへ向かって切れてしまう。森下はこの打席、2球目の内角をファウルにした後に間を取って意識づけをし、再び涌井と向かい合った。その結果、詰まらされることもなく、力強い打球は真っすぐにフェンスの向こう側へ。ただバットを内から出すだけではなく、フェンスオーバーするほどの出力を出すためには高度な技術が必要なところで、ぶれずに続けてきたことが最高の形につながった。
◆実戦初登板で、開幕ローテーション入りを猛烈アピールだ。新外国人のデュプランティエ(前ドジャース3A)が1回を1安打無失点。最速153キロの直球と落差のあるカーブを披露した。「ストライクを投げることを意識した。ストレートもよかった。全体的にまとまっていて、感覚もよかった」3番手で五回からマウンドへ。先頭の岡林をカーブで二ゴロ。上林もワンバウンドするカーブでバットの空を斬らせた。続く福永には中前に運ばれたが、石川昂をカットボールで引っ掛けさせて三ゴロに仕留めた。「カット、スライダーも投げたが、特に低めのストライクゾーンから外れた縦のカーブは、自分のキャリアを通しても空振りが取れる球種」右腕は笑顔で胸を張った。メジャー通算19試合で1勝4敗、防御率6・70と実績はないが、193センチの長身から腕を大きくテークバックして投げる〝アーム式〟の変則フォームは日本にあまりいないタイプだ。藤川監督は「きょうは1イニングでしたけど、落ち着いて投げて、非常によく映りました。ここまで順調にきていて、これから日本のバッターの感じをつかんでいってくれたら」と期待を込めた。
◆今季初の実戦登板は、まさかの2回4失点。先発として北谷のマウンドに上がった阪神・才木浩人投手(26)が、打ち込まれた。「3ランを打たれる前の四球とか、岡林くんだったら打たれた球が、内角(狙い)が外角高めくらいまでいってしまった投げミスがあった。そういう結果になり得る内容があったというところはしっかりと修正をして(いきたい)」4―0の一回は安打と四球でピンチを招き、新加入のボスラー(前マリナーズ)に右越えへ特大3ランを被弾。二回は2死二塁で岡林に左翼線への同点二塁打を許した。真っすぐとフォークの感触の確認をテーマに臨んだ登板だったが、直球狙いの相手からファウルを取り切れなかったり、落とし切りたいフォークがストライクゾーンに入ってしまったり、反省は残った。それでも、3ランを決められた一球は「めっちゃいい球ですよ」と振り返るなど悪い球ばかりではなく、藤川監督は「初登板なのでね。特に気に留めることはないかな」と評した。シーズンインへ向け、敵の新戦力の力量や自らの現在地をしっかりと把握するうえでは、意味のあるマウンドだった。才木は「対打者の中で投げていく感覚は試合ごとに上がってくると思う。開幕までにあと何試合かあるので、(状態は)徐々に上げていければいい」と前を向いた。昨季は13勝でチームの勝ち頭。自身初の開幕投手にも名乗りを上げている右腕に悲観の色はなかった。(須藤佳裕)
◆今年の阪神・佐藤輝明内野手(25)は一味違う。黒色のバットから快音を奏でただけでは満足しない。相手の隙を逃さずに二塁へ滑り込むと、球場の三塁側を黄色で染め上げた虎党が沸き上がった。「この時期はどんどんそういう走塁もしていいと思う。きょうは良かった」4―4で迎えた五回1死一塁。ドラフト2位の即戦力左腕、吉田(西濃運輸)に2球で追い込まれたが、ドンと構えて動じない。誘いに乗らずに低めの変化球を2球見送り、続く外角直球を左翼線へはじき返した。さらに打球を処理した左翼手が、三塁との間にカットに入った遊撃手に返球するのも見逃さない。一塁ベースを蹴ってスピードを上げると、二塁を陥れて好機を拡大。2死後に原口の決勝打を呼び込み、ホームを踏んだ。今季の実戦では打席での選球眼を含め、グラウンド内での集中力が光る。就任時からチームを引っ張る姿勢を求めている藤川監督は「アグレッシブにやってくれている。それを継続していくことを当たり前としてやっていければ」と目を細めた。オープン戦初戦だった22日の楽天戦(金武)では右中間スタンドに一時勝ち越しのソロアーチを放つなど、持ち前の長打力は健在だ。さらに今季は新3番打者としての役割もしっかり担っている。初回1死一塁では先発・涌井の低めシンカーを捉える右前打。一、三塁と好機を広げ、4番・森下の先制3ランを呼び込んだ。「低めの球も含めて、しっかり球は見られている。しっかり振りにいけているので、そこはいいところかな」2打席目こそ昨季の最優秀防御率に輝いた高橋宏に打ち取られたが、鋭い打球の一直だった。これでオープン戦は打率・800(5打数4安打)で首位打者だ。今キャンプではクリケットバットや、通常よりも重いボールを使用し、広角に打球を飛ばす練習に取り組んできた。その成果が結果として表われていることに「(第3打席は)いいところに飛びました」とうなずいた。「いいタイミングで攻撃ができているかなと思います」打って、走って元気ハツラツの3番・佐藤輝が、隙のないプレーで藤川虎を引っ張っていく。(萩原翔)昨季はメキシカンリーグでプレーした新外国人のヘルナンデスが、対外試合初安打を放った。七回にD2位左腕・吉田の真っすぐを捉えて痛烈な左前打。紅白戦を除くと9打席目で初めてHランプを灯し「ほっとしたよ。しっかり調整して打つことができたので、これからも日本人投手に少しずつ対応して取り組んでいきたい」。一、三塁に加えて左翼もこなす右打者はここから勢いに乗っていく。
◆「8番・遊撃」で先発した小幡は、2安打よりもつなぎ役をこなせたことを収穫に挙げた。六回無死一塁で初球に犠打を決め、八回無死二塁では二ゴロで走者を進めて追加点につなげた。「きょうは一番そこがよかった。チームで動くことを監督も大事にしている。チームプレーが大事になってくる」。木浪とのレギュラー争いを制するため、小技も磨いていく。
◆18安打の阪神がOP戦2試合目で初勝利。腰痛別メニューから「4番・DH」で復帰した森下翔太外野手(24)が一回に先制3ラン。打線は「7番・右翼」豊田寛外野手(27)が犠飛、「6番・一塁」原口文仁内野手(32)が勝ち越し打。「1番・中堅」高寺望夢内野手(22)は2安打2打点。先発才木浩人投手(26)は3ランを喫するなど2回4失点。5番手の伊藤将司投手(28)は3回2失点だった。藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り。ーー才木の投球は「きょうが最初というところでは、また次回にいければな、というところですね」ーー課題を次に「しっかりとまた上げてくるし、今、すごく球が走っても、また違うところなので、大丈夫だと思います」ーー森下が実戦復帰で本塁打「きょうは2打席では終わりですから。明日(24日)、しっかりとできたらいいなと思います」ーー腰に張りがある間、考えながら練習をしていたと言っていた。感じる部分はあったか「現役生活中、ずっと考えてやってもらえればなと思います」ーー初戦と違うメンバーが結果を出した。準備が浸透している「何度も言いますけど、ファームで何十試合、何百試合以上出ることよりも、オープン戦ですけど、1軍の舞台でグラウンドに出ることが、どれだけ彼らにとって必要か。限られたメンバーしか、そんなに出られないのでね。何か糧に変えてくれればいいし、自信の一つにもなるだろうし、課題も出ただろうしね。自分も同じ高卒というところからきたので、そこを通してあげることができたことは一つ、良かったかなと思います」ーー攻撃陣はそれぞれ役割を果たせている「まだ全体像ではないですけれど、同一リーグで対戦のあるチーム同士ですからね。お互いで何か感じるものがあれば、いいんじゃないですかね」ーー佐藤輝が左翼線の当たりで二塁に行ったり、暴投で二走(九回の植田海)がかえってきたり、走塁面は良さがでた「グラウンド状況もありますけれど、しっかりアグレッシブにやってくれている。継続していくことを当たり前として、やっていければなとは思います」ーー中日の新外国人、ボスラー(一回に才木から3ラン)について「素晴らしいバッターでパワーありますね」
◆「2ラン暴投」な~んて野球用語があるのかどうか。藤川新監督のオープン戦初勝利を決定づけたプレーが生まれたのは九回。1死二、三塁から、暴投で一気に2人の走者が生還した。二塁から躊躇(ちゅうちょ)なくホームを狙った植田はさすが。でも、打球の転がり具合を素早く見極めた三塁ベースコーチがグルグル手を回していたことを忘れてはいけない。ことしから新しく「三塁」を任されたのは田中秀太内野守備走塁コーチ。2月23日は誕生日だった。高卒でタテジマに飛び込んできた頃。キャンプ地・安芸の坂道を、虎ソナと話しながら下っていたら...。「あした、誕生日なんですよ。紅白戦でヒット打てたら、記事にしてください」こんなカワイイお願い、かなえないわけがない。しっかり〝予告安打〟を打ったので、しっかり書いた。わずか15行だったけれど。以来、毎年、必ずキャンプ中に巡ってくる田中秀太の誕生日を忘れたことはない。もう48歳になっていたことが一番の驚きだが。好走塁の裏に、ベースコーチのナイス判断あり。シーズンに入っても、勝負を左右する決断があるはずだ。最後は雨の中の激闘になった北谷決戦。実は北谷といえば、雨なのだ。なぜか、北谷で阪神が試合をするとよく雨が降る。試合途中に降ってきて、スタンドの屋根の下に避難しながら見守ったことも。しかも、ノーゲームに。早々に中止が決まり、車で30分以上かけて宜野座に戻って練習したことも。ことしは何とか九回までできたから、良かったデス。

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (↑1) | - (↓1) |
7 (+7) | 2 (+2) | 0 (-) | 0 (-) |
0.257 (↑0.257) | 2.000 (↓2) |
1 (-) |
ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
5 (-) | 1 (-) | 2 (-) | 1 (-) |
0.188 (-) | 1.000 (-) |
1 (-) |
阪神 |
1 | 0 | 1 | 1.000 (↑1) | 0 (↓1) |
16 (+9) | 13 (+6) | 3 (+1) | 0 (-) |
0.395 (↑0.054) | 6.000 (-) |
4 (3↓) |
ソフトバンク |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 0.5 (↑0.5) |
8 (+1) | 9 (+9) | 1 (-) | 4 (+1) |
0.313 (↓0.062) | 3.180 (↓3.18) |
4 (3↓) |
ヤクルト |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 0.5 (↑0.5) |
3 (+1) | 7 (+6) | 0 (-) | 4 (-) |
0.200 (↓0.05) | 1.500 (↓1.5) |
4 (1↑) |
ORIX |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 0.5 (↓0.5) |
9 (+9) | 8 (+1) | 0 (-) | 0 (-) |
0.286 (↑0.186) | 4.240 (↑3.64) |
4 (1↑) |
DeNA |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 0.5 (↓0.5) |
10 (+6) | 7 (+1) | 0 (-) | 0 (-) |
0.333 (↓0.017) | 3.000 (↑2) |
4 (1↑) |
日本ハム |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 0.5 (↓0.5) |
3 (+2) | 2 (-) | 0 (-) | 2 (+1) |
0.219 (↑0.058) | 1.060 (↑1.19) |
4 (3↓) |
巨人 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 0.5 (↑0.5) |
8 (+2) | 11 (+7) | 1 (-) | 0 (-) |
0.268 (↑0.011) | 4.500 (↓1.5) |
10 (-) |
楽天 |
0 | 1 | 1 | 0.000 (-) | 1 (-) |
7 (-) | 9 (+2) | 1 (-) | 2 (-) |
0.232 (↓0.068) | 4.760 (↑2.24) |
10 (5↓) |
中日 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 1.5 (↓0.5) |
7 (+6) | 14 (+9) | 1 (+1) | 1 (+1) |
0.239 (↑0.106) | 7.000 (↓2) |
- (-) |
西武 |
0 | 0 | 0 | 0.000 (-) | 1.5 (↓0.5) |
0 (-) | 0 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.000 (-) | 0.000 (-) |
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