ソフトバンク(☆7対2★)日本ハム =クライマックスシリーズ2回戦(2024.10.17)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
11000000021000
ソフトバンク
31001110X71103
勝利投手:モイネロ(1勝0敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】近藤 健介(1号・1回裏2ラン),山川 穂高(2号・5回裏ソロ),山川 穂高(3号・7回裏ソロ)

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◆ソフトバンクが日本シリーズ進出に王手をかけた。ソフトバンクは1点を追う1回裏、山川の適時打と近藤の2ランで逆転する。その後は2回に周東の犠飛、5回には山川のソロでリードを広げた。投げては、先発・モイネロが6回2失点の好投。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハム福島蓮投手(21)が1軍に合流した。大きな荷物を持って球場入り。石井一成内野手(30)とともに出場選手登録された。代わりに背中を痛めていた山本拓実投手(24)と前夜は1番左翼でスタメン出場して1安打1打点だった矢沢宏太投手(24)も抹消された。福島は今季、開幕前に育成から支配下登録され、先発で12試合に登板して2勝3敗、防御率3・54。8月24日に抹消されて以降は2軍で登板を重ね、7日からは宮崎で行われているフェニックスリーグに参加していた。石井は今季68試合出場で打率2割3分4厘、4本塁打、18打点。9月24日に抹消されていたが、16日から1軍に合流していた。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が完全復活を遂げた。1回に0-1から4番山川の左前適時打で追いつき、なおも2死一塁。左腕加藤貴の初球ストレートを右翼席中段に運んだ。特大アーチに近藤は打った瞬間に確信。勝ち越し2ランにバットを突き上げた。近藤は右足首の捻挫から前日16日の第1戦で復帰したばかり。第1打席で中越え二塁打を放ち、復活を印象づけていた。試合後は「ここ5日ぐらいで走る方が意外とあがってきた。バッティングはもともと問題なかったんで、いけるかなっていう感じではありました」と振り返っていた。ソフトバンクは第1戦で勝利し、すでにアドバンテージを含めて2勝0敗・この日に勝利すれば4年ぶりの日本シリーズ進出に王手がかかる。

◆日本ハムは今季初の「まんたろう」コンビが、ポストシーズン5戦目で初めて先制点をたたき出した直後に、ひっくり返された。初回、「1番右翼」でスタメンの万波中正外野手(24)が、ソフトバンク先発モイネロから左翼フェンス直撃の二塁打を放ち出塁。続く「2番三塁」の清宮幸太郎内野手(25)が右中間を割る適時二塁打で、あっさり1点を奪った。清宮は今季、モイネロから初安打初打点。「打ったのはストレートです。今日はどうしても負けられない。最低でも進塁打と思って打席に入りました。結果的にいい当たりになってくれてよかったです」とコメントした。ちなみに、万波、清宮の並びは、昨季3度あったが今季は初。初戦を落として厳しい状況ではあるが、逆転突破を狙う新庄監督が考え抜いた末のオーダーが、序盤ではまったが、勝負はそう甘くはなかった。その裏、2死二塁から先発の加藤貴が山川に左前適時打、続く近藤に右越え勝ち越し2ランを許し、逆転された。

◆日本ハム加藤貴之投手(32)が中4日で先発も、1回2/3を4失点で降板した。初回に清宮の適時打で先制し、援護を受けての立ち上がりとなったが、2死二塁からソフトバンク山川に適時打を浴び同点。さらに続く近藤に141キロ直球を右翼席へ完璧に運ばれた。2-3の2回にも先頭正木に二塁打を許し、1死三塁から9番周東の右犠飛で4失点目を喫した。ここで新庄剛志監督(52)がベンチを出て降板。1回2/3を4安打4失点でノックアウトとなり、2番手生田目にマウンドを譲った。シリーズ0勝2敗で迎えた一戦で試合を作ることができず「大事な一戦でふがいない投球をしてしまいチームに申し訳ないです。初回から試合が動いていたので、立ち上がりが大切だと意識していただけに、逆転を許したことが本当に悔しいです」とコメントした。加藤貴は12日のCSファーストステージのロッテ戦(エスコンフィールド)以来、中4日でのマウンド。強力ソフトバンク打線に序盤からつかまり、2回を持たずにマウンドを降りた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)に今季のCS初安打が生まれた。「2番右翼」でスタメン出場し、2回2死一塁の第2打席で右前打を放った。過去のCSでは歴代トップの32打点、歴代2位の9本塁打を放っている。前日16日の第1戦は「1番右翼」でスタメン出場も4打数無安打に終わっていた。「CS男」にもようやく快音。初回には4番山川穂高内野手(32)に同点打、5番近藤健介外野手(31)に勝ち越し2ランが飛び出しており、役者がそろって結果を出した。

◆日本ハムの本拠地・北海道では、札幌テレビ(STV)の中継に、今季までオリックスで監督を務めた中嶋聡氏(55)がゲスト解説で登場した。解説者として放送ブースに座るのは「初めて」と、やや緊張した面持ちでスタートしたが、敵将としてシーズンを戦ってきた両チームを冷静かつ的確に分析。珍しいキャスティングに、SNSでは「聡の解説」がトレンドワード入りし、「聞きたい。北海道の人がうらやましい」「福岡では聞けないの?」「関東民に聡の解説を聞かせてくれ」などと渇望するコメントが続いた。昨年までリーグ3連覇を果たした監督だけに、ファイナルSで待ち受ける優勝チームは「プレッシャーがありましたよ」とソフトバンク小久保裕紀監督(53)の心情を思いやる一方、日本ハム新庄剛志監督(52)は、現役時代のチームメート。「ああ見えて野球好きなんですよ。嫌がりますけどね。表に言うと」とマジメな一面を"ばらして"いた。中継内では、日本ハム山田勝彦バッテリーコーチ(55)からのリクエストとして、「どうすれば田宮がもっと良くなるか」と問われる場面もあったが、中嶋氏は「いやいやいやいや...山田コーチはいろんな術を持ってるんでね。ないですよ、僕が言えることは」と言葉を濁し、「(質問は山田コーチの)リップサービスですよ。絶対思ってない」と苦笑いでかわしていた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)が5回に2試合連発となるソロアーチ。7回にはこの日2発目となる左中間ソロを放った。まずは4-2の5回2死、宮西のチェンジアップを左翼ホームランテラスに運んだ。6-2の7回先頭では再び左中間テラスに放物線。CS通算7本塁打目で「しっかりと集中して自分のバッティングができました」と振り返った。前日16日の第1戦でも決勝打と特大ソロで2安打2打点。頼れる4番が2戦3発と連夜の活躍を見せている。1点ビハインドの1回2死二塁では同点の左前適時打を放っており「チャンスを生かそうと集中しました」と話していた。

◆/大砲が止まらない\#山川穂高 今日2本目のホームランシリーズ3発目???プロ野球(2024/10/17)?? ソフトバンク×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #ここがMAX#sbhawks pic.twitter.com/13hcZn3yoc

◆日本ハムがソフトバンクに連敗を喫し、CSファイナルステージ突破へ後がなくなった。初回に1番万波と2番清宮の連続二塁打で先制したが、先発の加藤貴が直後に山川の適時打と近藤の2ランで3失点。2回に松本剛の中犠飛で1点差としたが、すぐさま周東の右犠飛でリードを広げられた。5回には3番手宮西が、7回には5番手福島が、山川に2戦連続のソロアーチをそれぞれ許した。追いかける展開となった打線は5回2死満塁、6回1死二、三塁と好機を演出するも、ソフトバンク先発モイネロの前に無得点。7回以降は杉山、ヘルナンデスら救援陣に抑え込まれた。新庄剛志監督(52)は球団を通じて「ただただ明日は全員で勝ちに行くだけ」とコメントした。これでシリーズ対戦成績は0勝3敗(アドバンテージの1勝を含む)。シリーズ突破には4連勝しか道がなくなった。16日の第1戦から今季14勝の伊藤、同じく10勝の加藤貴を送り込んだが痛恨の連敗。主力の柳田や近藤らがケガから復帰し、万全の王者の前に力でねじ伏せられた。

◆ソフトバンクが4年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。1勝のアドバンテージを加え、2勝0敗で迎えたCSファイナル第2戦で逆転勝ちした。0-1の初回2死二塁で4番山川穂高内野手(32)が同点適時打をマークした。なおも2死一塁で、続く5番近藤健介外野手(31)が右翼へ勝ち越し2ラン。3-2の2回2死三塁では周東佑京内野手(28)の右犠飛でさらに1点を追加した。5回は2死から山川の2戦連発のソロ本塁打。6回も1点を挙げ、6-2の7回は再び山川の2打席連発でダメ押しした。投げてはCS初先発のリバン・モイネロ投手(28)が6回8安打2失点にまとめた。これでアドバンテージを含めて3勝0敗となった。プレーオフ、CSで3勝0敗のケースは過去20度あり、突破率は100%だ。

◆CSファイナルステージ突破へ後がなくなった日本ハムは、18日の第3戦で山崎福也投手(32)を先発マウンドへ送る。今季先発で10勝をマークした山崎は、13日のCSファーストステージのロッテ戦(エスコンフィールド)でブルペン待機。1-2の8回から3イニングを42球で無失点に封じ、味方の延長でのサヨナラ勝ちを呼んだ。山崎は球団を通じて「相手はどこであれ、自分のピッチングができるように、準備をしてきました。短期決戦の緊張感を味わって、愉しんで投げたいと思います」とコメント。ソフトバンクはスチュワートの予告先発が発表された。今ステージでは2試合ともソフトバンクに力負け。山川に2戦で3本塁打を許すなど、計6本塁打を浴びた。第1戦から今季14勝の伊藤、同じく10勝の加藤貴を送り込んだが痛恨の連敗。主力の柳田や近藤らケガ人も復帰し、万全の王者の前に屈した。シリーズ対戦成績は0勝3敗(アドバンテージの1勝を含む)となり、突破の条件は4連勝のみとなっている。

◆ソフトバンクが4年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。1勝のアドバンテージを加え、2勝0敗で迎えたCSファイナル第2戦で逆転勝ちした。ソフトバンクがアドバンテージの1勝を含め3勝0敗。無傷で王手をかけ、18日の試合に○か△で日本シリーズ進出が決まる。シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで、先に王手をかけたチームは昨年まで44チーム中41チームが進出で、突破確率は93%。無傷の王手(81年日本ハムの○△○を含む)は、23チームすべて突破している。山川が2打席連続本塁打。プレーオフ、CSで1試合2本塁打以上は20年中村晃(ソフトバンク)以来17人、19度目で、4番で1試合2発は16年デスパイネ(ロッテ)17年筒香(DeNA)に次ぎ3人目。4番で2打席連発は筒香以来2人目で、パ・リーグの選手では初めてだ。山川は前日の<1>戦でも1発。CSのシーズン初戦から2試合で3本塁打は、19年浅村(楽天)以来2人目。

◆ソフトバンクモイネロが先発でCS初勝利を挙げた。6回8安打を許しながら2失点の粘投。初回に万波、清宮に連続二塁打を献上したが、後続を斬って大量失点を防いだ。「自分の状態や調子は関係なく、チームが勝つために投げたので、最低限の仕事はできたと思います」。レギュラーシーズンで最優秀防御率1・88を記録した左腕が意地を見せた。

◆敗退直前に追い込まれた日本ハムを、SNS上でファンが後押しした。この日は清宮の適時二塁打で先制点を奪ったが、先発加藤貴が1回2/3を4失点。宮西、福島らリリーフ陣もソフトバンク打線につかまり、16日の第1戦に続いて3本のアーチを浴びた。これでシリーズ対戦成績は0勝3敗(アドバンテージの1勝含む)。日本シリーズへの道は4連勝のみとなった。18日の第3戦は山崎に命運を託す。崖っぷちの状況にも、SNS上では「絶対諦めるな!」「愉しめ!」「笑顔を見せてくれ」など、ファンの応援メッセージが相次いだ。

◆ソフトバンクが4年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。1勝のアドバンテージを加え、2勝0敗で迎えた第2戦で逆転勝ち。試合後の小久保裕紀監督(53)の一問一答は以下の通り。-右足首を捻挫していた近藤が決勝2ラン小久保監督 その前の山川の同点タイムリーが大きかった。(近藤は)そのあとの初球の逆球の真っすぐを見事にとらえましたけどね。1点を先制された後にすぐに逆転できたっていうところが大きかったです。-山川は小久保監督の期待を超える2本塁打小久保監督 いや、そんな失礼なことはないです。期待通りです。-近藤はケガをしていたとは思えない活躍小久保監督 大きかったですね。あのホームラン。まぁまぁ、山川の5回のホームランと今日はもう4番と5番がしっかりやってくれました。-近藤は負傷から1カ月で回復したが小久保監督 ケガの具合からいくと驚異的な回復じゃないですかね。一番気にしていたのは今後の野球人生に影響があるかないかというところだった。本人の気持ちはもちろん買いますけども。この1週間ぐらいで急にグッと上がってきたっていう。走塁の方が。打つのは全然打ててたらしいんですけど。もちろん行ってくれると助かるんですけど、野球人生があるんでそこは慎重に。明日も練習が終わるまではスタメンが決まりません。-近藤のスタメンは勇気のある決断だったか小久保監督 そう。最後は2人で話しました。-ダウンズが1番で2安打2四球小久保監督 前回、ハムの時に加藤から打ってるのはあったんで。ハムと当たるためにクライマックスのメンバーに入れようということだった。(シーズン最終盤の)限られた期間で結果を残して、ただのアピールじゃなくてしっかり結果を残したということが今につながっている。変なボールを振らないので、今日も2つフォアボール。首脳陣の評価は高いです。-2戦連発の山川は試合前から活躍を予感させていたのか小久保監督 ずっと良かったんでね。あとは志願してフェニックス行ってるぐらいで、ゲーム感はずっとある方がいいって言うんで。あとフェニックス行った時も松山監督が言ってましたけど、1人でランニングメニューを組んで、ずっと走っていたみたい。リチャードにバッティングばっかりマネせんと、走るマネせえって言ってましたよ。松山監督が。-短期決戦での戦い方小久保監督 僕は打線の足を引っ張らないように。流れを止めないようにっていうことは一番考えます。-日本シリーズ進出に王手をかけた小久保監督 もちろん一気にいきたいですし、明日はカーターなんでね。まずは先発ピッチャーがゲームを作ることが必須条件だと思う。カーターに期待したいと思います。

◆日本ハム松本剛外野手がCS初打点を挙げた。2回1死二、三塁で中犠飛。「最低限」とコメントしたように、なんとか1点をもぎ取った。5回はモイネロから中前打、9回はオスナから中前打と2安打をマークも「(相手投手への)アプローチが悪くても、勝てばいい試合だと思うので」と連敗に笑みはなし。第3戦以降の巻き返しを期した。

◆再び土俵際へ追い込まれた日本ハム新庄剛志監督(52)は球団を通じてコメントを発信した。「ただただ明日は全員で勝ちに行くだけ」。思うような試合運びができず、ソフトバンクに連敗。これでアドバンテージを含めて0勝3敗。CSファイナルステージを勝ち抜いて日本シリーズに行く道は4連勝だけとなった。出足は良かった。レギュラーシーズンではなかった万波、清宮の攻撃的な1、2番が初回に連動。難敵のモイネロから連続二塁打を放って、ファーストステージから通じて5戦目で初めて先制点を奪ったが、いい流れはここまでだった。中4日で先発した加藤貴が誤算だった。建山投手コーチが「行けるところまで行って、あとはリリーバーでと考えていた」と話したように、チームとしては今季10勝左腕がどこまで試合をつくれるかがキーポイントだった。しかし、1回に山川に同点打を浴び、続く近藤に勝ち越しの1号2ランを献上するなど、1回2/3を4安打4失点で降板。同コーチは「中4日っていうのもあって、ちょっとボールに力がなかったと感じた」と振り返った。このままでは終われない。打線は10安打と好機は何度もつくっただけに、勝負どころの1本を重ねられるか。投手陣は2戦3発を浴びた山川を中心に相手打線を封じ込められるか。ここから4連勝で突破なら史上初。あとは全員で、やるかやらないか。新庄監督が信じる選手たちなら、できるはずだ。【木下大輔】

◆連夜の「どすこ~~い」祭りだ! ソフトバンクがCSファイナルステージ第2戦で日本ハムに逆転勝ちした。4-2の5回2死で4番山川穂高内野手(32)が2試合連続のソロ。7回にも先頭で2打席連発のソロ本塁打を放った。今CSはここまで打率6割2分5厘、3本塁打、5打点の大暴れ。チームはアドバンテージを含めて3勝0敗とし、4年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけた。振り抜いた瞬間だった。山川は高々と舞った打球を見上げ、確信めいた表情でゆっくり一塁へ駆け出した。マウンドの日本ハム宮西が天を仰ぐ中、4番の風格を漂わせてダイヤモンドを周回した。「狙ってました。出来過ぎじゃないですか?」会心の一撃だった。2点リードで迎えた5回2死、フルカウントからの6球目だ。真ん中チェンジアップにグッと踏ん張り、豪快に引っ張った。2試合連続の1発を左翼ホームランテラス席に運んだ。1度ツボに入った主砲は止められない。6-2の7回先頭の第4打席は2打席連発のソロ。福島の初球、外角高め直球を強振した。再び左翼ホームランテラス席に今度はダメ押し弾。この日2度目となるお決まりの「どすこいポーズ」に、タカ党も「待ってました」と言わんばかりに呼応した。初回の同点打を含め3安打3打点の大暴れだった。ぬかりない調整から好調をキープする。レギュラーシーズンを4日に終え、8日からフェニックスリーグに参加。休養に充てる主力もいる中、宮崎で3試合に出場した。「いい張り感を持てている。打席に入った時にバットを早く振れる状態にある」。今ステージはここまで打率6割2分5厘、3本塁打、5打点。南国の地で汗を流し、臨戦態勢を整えた成果だ。移籍1年目の今季は34本塁打、99打点で打撃2冠に輝いた。数多くの実績を積み上げてきたが、謙虚さは忘れない。口ぐせは「自信はないので」。姿勢は大学時代から変わらない。自信は裏を返せば過信にもつながる。日々貪欲に練習を続け、妥協も許さない。これでアドバンテージを含めて3勝0敗。自身はまだ1度も足を踏み入れていない日本シリーズへ、王手をかけた。プレーオフ、CSで無傷の王手は過去23チームで突破率100%だが「また明日勝つだけ」とサラリ。吉兆データに目もくれず、足元を整える背番号25が頼もしい。【佐藤究】

◆右足で強く地面を踏み込む。直後にバットを高々と突き上げた。「いい感じで踏み込めたと思います」。ソフトバンク近藤健介外野手(31)が初回、不屈の決勝2ランを放った。0-1の1回2死二塁、4番山川に同点打が生まれた。「アグーさん(山川)が打ってくれたので、だいぶ楽に打席に立てました。そのままの勢いで」。2死一塁で右翼席に特大アーチ。右足首の捻挫から復帰2戦目とは思えない弾道だった。「甘いボールがきたらしっかりスイングを仕掛けていこうと」。鉄人の1発に本拠地が沸いた。ファイナルステージ開幕の前日、小久保監督と2人で話し合った。右足首の負傷から1カ月。出場するか、しないか。近藤は指揮官に出場への熱意を伝えたという。「バッティングは問題ないと伝えました。(走塁も)これぐらいできるっていうのは見てもらって。あとは監督の判断だと思ってました」。小久保監督は「今後の野球人生に影響があるかないか」という観点で深く悩んだ。最終的には「この1週間ぐらいで急にグッと上がってきた」という走塁面を考慮してスタメン起用を決断。「ケガの具合からいくと驚異的な回復」と話す一方で「明日も練習が終わるまではスタメンが決まりません」と慎重に患部の状態を見定めていく。リーグ優勝時のスタメンにはいなかった。「終盤は迷惑をかけたので」。仕事人が4年ぶりの日本シリーズに導く。【只松憲】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)がCS歴代トップを更新する33打点目を挙げた。5-2の6回2死満塁、カウント3-1から柳川の内角低め直球を見極めて押し出し四球をもぎとった。「感覚は良くなってきた。でもそんなんはどうでもいい。勝てばいいです」。打っては2回の第2打席で右前打を放ち、今季のCS初安打を記録した。

◆ソフトバンクダウンズが3打数2安打で1番起用に応えた。1点を追う初回先頭の第1打席。日本ハム加藤貴から外角の変化球を左前に運んだ。2回も2死から左前打を放ち、CS初出場で複数安打とバットで結果を残した。今シーズン途中に加入した助っ人は「普段と同じ試合のつもりで臨んだ。みんな自分のやるべきことをやって、チームが勝てたことがすべてだと思う」と振り返った。

◆ソフトバンクはカーター・スチュワート投手(24)で日本シリーズ進出を決める。アドバンテージを含め3勝0敗で迎える18日の第3戦に先発予定。10日の3軍戦では「ベストの状態でマウンドに上がれると思う」と話していた今季9勝の剛腕が、4年ぶりの頂上決戦に導く。

◆奇跡の4連勝へ、「まんたろう」コンビが崖っぷちから巻き返す。パ・リーグのCSファイナルSは、日本ハムが第2戦も落とし、アドバンテージを含め3敗となってソフトバンクに王手をかけられた。だが1番万波中正外野手(24)、2番清宮幸太郎内野手(25)が初回に連打でCS5戦目で初の先制点を挙げるなど、打線は同初の2桁安打をマーク。敵地でも、瀬戸際から逆転進出したファーストSの再現を狙う。このままでは終わらない。2連敗で苦しくなったが、土俵際に追い込まれてこそ、今季の日本ハムの本領発揮だ。清宮は「やっぱり、ここから勝ったら面白いんで。もう4つ勝つことしか考えてないです」。万波も「まだ終わってない。前向きに頑張るだけ。何が起こるか、まだ分からない」と強い口調で話した。押し返すだけの素地は十分にある。今季初めて1番万波、2番清宮の「まんたろう」コンビを結成。初回に万波が左越え二塁打を放つと、続く清宮が右中間を破る適時二塁打で、CS5試合目にして初の先制点をもぎとった。万波は「負けた次の試合だったので何とか先頭で出たいなと思っていた。そこに関しては良かった」。先制打の清宮は5回にも中前打で複数安打をマークしたが、9回2死二塁で二ゴロに倒れたことを反省。「最後の打席は打ち損じている。もっと良くなると思う」。さらにギアを上げる。8月3日、同じみずほペイペイドームでのソフトバンク戦は、序盤に5点を追いかける展開も、4回に万波が2ランを放ち、続く5回に清宮が同点3ラン。結果的に8-7で競り勝った。CSでもファーストS(対ロッテ)は第2戦の9回に万波が起死回生の同点弾で、10回に清宮が浅間のサヨナラ打へとつながる中前打を放った。第3戦も清宮の同点打、万波のダメ押し打で感動勝利。万波は「まず1個ずつ返していくしかない」と、逆転進出したファーストSの再現を狙う。エスコンフィールドだったロッテ戦に比べ、敵地での決戦に清宮は「ファーストSの方がめっちゃCS感があった。逆に変な緊張感はない」と言う。力みはない。最後まで思い切って横綱にぶつかり、押し倒しにいく。【永野高輔】

◆日本ハム大ファンのつばきファクトリー谷本安美、元ファイターズガール工藤彩音、グラビアアイドル花咲楓香が週替わりでコラムに登場します。CSファイナルステージが始まっていますね! 崖っぷちに追い込まれてしまいましたが、逆転での日本シリーズ進出に向けて、みなさん一緒に応援しましょう!エスコンフィールドで開催されたファーストステージも盛り上がりました。「今年のファイターズは強い!」。そう思わせてくれる、野球のおもしろさが詰まった3試合でした。中でも2戦目はほんとうに最高の試合。1-2で9回も1アウト...。"なんだかんだで最後は勝つような気がする"と信じていた私も、少しだけマイナスな気持ちになりかけていたのですが...。万波選手の同点ホームランという劇的な展開! 打った瞬間「これはいった!」と興奮しました! そして延長10回に浅間選手のサヨナラ打で1勝1敗のタイに。とても感動しました。翌日の第3戦も劣勢でしたが、水野選手の決勝三塁打。最後はプロ17年目ベテランの宮西投手で締めくくりました。テレビ観戦だったのですが、清宮選手のヒーローインタビューで一緒に涙...(笑い)。感情移入しやすくて、普段は映画やドキュメンタリーを見てよく泣いちゃうんですが、野球で泣いたのは記憶にないかもしれません。ファイターズって最高だなってあらためて思いました。【工藤彩音】工藤彩音(くどう・あやね)2002年(平14)4月8日、札幌市生まれ。22、23年、ファイターズガールとして活動。「きつねダンス」でブレークし、ミュージックステーションなど出演。特技は書道、バレーボール。おいしいものを食べることが趣味。身長168センチ。血液型O型。「FM NORTH WAVE」の「FUN'S AFTERNOON」(毎週日曜午後4時)に出演中。

◆前夜先勝したソフトバンクは「1番・二塁」でジーター・ダウンズ内野手(26)がCS初出場する。コロンビア出身で今年7月30日に入団。遊撃手、三塁手、二塁手をこなすユーティリティープレーヤーで、米大リーグではレッドソックスとナショナルズで計2シーズンプレーし20試合で8安打1本塁打を放った。パ・リーグ優勝決定後の9月25日に1軍初昇格し、同29日の日本ハム戦(エスコン)では来日初本塁打を放っていた。

◆ソフトバンクが山川穂高内野手(32)と近藤健介外野手(31)のFAコンビで逆転した。先発のモイネロが先制点を献上したが、1点を追う一回2死二塁で山川が相手先発の左腕・加藤貴から左前適時打を放って追いつくと、なお一塁で近藤が右翼席へ今CS1号となる勝ち越しの2ランをたたき込んだ。4年ぶりの日本一を目指すチームは16日のCSファイナルステージ第1戦は5─2で白星発進した。リーグ優勝チームの1勝のアドバンテージを含め対戦成績を2勝0敗に。パの過去の例ではファイナルステージの突破率は100%の状態で、この試合に勝てば4年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかける。

◆完璧な打球が勢いよく右翼スタンドに突き刺さった。ソフトバンクは前日に続き5番・DHで出場した近藤が勝ち越しの2ランを放った。「いい集中力で自分のバッティングができた。勝ち越すホームラン。いい展開にもってくることができた」1点を追う展開で迎えた一回、山川が2死二塁から左前にタイムリーを放って1-1に追いついた直後。2死一塁で近藤は日本ハム先発・加藤貴の初球、内角直球をきれいに振り抜いた。打った瞬間、スタンドインを確信できる会心の一発で、3-1と一気に勝ち越した。「ここ5日ぐらいで走る方(の状態)が意外と上がってきた」今季終盤の右足首負傷からチームに戻ってきた前夜は1カ月ぶりの実戦で第1打席で適時二塁打を放ってコンディション面の不安を払拭。ぶっつけ本番ながらポイントゲッターの役割を果たした。「迷惑がかかったり足を引っ張るようだったら自分で(出場自重を)判断しないといけないと思ってたが、ある程度できた」と表情は明るかった。柳田、山川と合わせ、ホークスが誇る打撃タイトル獲得者3人衆が138日ぶりに勢ぞろいし、「ギーさん(柳田)がいるといないのでは安心感が違うんで楽しい」と心強い様子だった。日本ハム時代のCSでの成績は69打数21安打で打率・304。ホークスでも10月に強い姿は変わらない。(上阪正人)

◆日本ハムの加藤貴は全体的に球が浮き、1回?を4失点と崩れた。味方打線が先制した直後の一回に山川に同点打を許すと、続く近藤には捕手の構えとは逆の内角に入った球を捉えられ2ランを浴びた。二回も犠飛で追加点を許し、早々に降板した。ファーストステージ初戦から、今年初めて中4日での登板となった。「しっかりと腕を振り、初回から全力で投げたい」と意気込んでいたが、今季自己最多の10勝を挙げたサウスポーらしくない投球に終わった。

◆日本ハムは16日に1軍に合流していた左打ちの内野手、石井が出場選手登録された。8年目の今季は68試合に出場し、打率・234、4本塁打、18打点をマーク。CSファーストステージをテレビで観戦していたといい、「チームの力になりたいという思いが、より強くなりました。技術どうこうより、勝つという気持ちだと思う。そこはチーム一丸となってやっていければ」と意気込みを示した。

◆ソフトバンクの〝左のエース〟リバン・モイネロ投手(28)はCS初先発で8安打を浴びるも6回2失点と粘投した。一回にいきなり適時二塁打を浴び、先制点を許したが、その裏に打線が山川の適時打と近藤の2ランで逆転した。二回に犠飛で1点を失ったものの五回2死満塁ではレイエスを遊ゴロに、六回2死二、三塁では松本剛を二飛に仕留め、なんとか踏ん張った。先発転向1年目の今季は11勝5敗、防御率1.88で最優秀防御率のタイトルに輝いた。日本ハムに対しては1勝2敗、対戦防御率4.80と相性は悪かったが、大事な試合で6回を100球で投げ切り、先発の役目を果たした。

◆ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が2打席連発&2試合連発の離れ業をやってのけた。4─2の五回2死で宮西から左翼席へソロをたたき込むと、6─2の七回先頭では福島から左中間へ一発。悠々とダイヤモンドを回るとおなじみの〝どすこい〟ポーズを決めた。西武から移籍1年目の今季は143試合に出場し打率・247、34本塁打、99打点で本塁打と打点の2冠に輝いた。16日のファイナルステージ第1戦ではCS1号を含む2安打2打点をマークするなど猛打を振るっている。

◆ソフトバンクが逆転勝ちで4年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。0─1の一回2死二塁で山川が左前適時打で追いつくと、なお一塁で近藤が右翼席へ今シリーズ1号となる2ランで勝ち越し。二回には周東の犠飛でリードを広げた。今季、本塁打と打点の〝2冠〟に輝いた山川は五回に2戦連発となるソロ、七回には2打席連発となるソロで貫禄を示した。4年ぶりの日本一を目指すチームは16日の第1戦から2連勝でリーグ優勝チームの1勝のアドバンテージを含め対戦成績を3勝0敗とした。パの過去の例ではファイナルステージ突破率は100%。18日の第3戦で勝つか、引き分けるかで2020年以来の日本シリーズ進出が決まる。

◆プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は17日、セ、パ両リーグの第2戦が行われ、みずほペイペイドームでのパは、リーグ制覇したソフトバンクが2位日本ハムに7―2で快勝して2連勝とした。1勝のアドバンテージを含め3勝0敗とし、18日の第3戦で勝つか引き分ければ4年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。日本ハム・新庄監督 「ただただあした(18日)は全員で勝ちにいくだけ」

◆プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は17日、セ、パ両リーグの第2戦が行われ、みずほペイペイドームでのパは、リーグ制覇したソフトバンクが2位日本ハムに7―2で快勝して2連勝とした。1勝のアドバンテージを含め3勝0敗とし、18日の第3戦で勝つか引き分ければ4年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。ソフトバンク・小久保監督 「(日本シリーズへ)もちろん一気にいきたい。先制された後、山川の同点適時打からすぐに逆転できたことが大きかった」

◆日本ハムが早くも崖っぷちに追い込まれた。レギュラーシーズンでソフトバンクに13・5ゲーム差つけられての2位。CSでも地力の差をまざまざと見せつけられての連敗となった。新庄剛志監督(52)は試合後、報道陣には対応せず、ポストシーズンでは異例ともいえる球団を通じて「ただただ明日が全員で勝ちにいくだけ」とのコメントを発表した。加藤貴の中4日投入が裏目に出た。七回途中71球を投げたロッテとのファーストステージ初戦から、今季初めての中4日で先発した加藤貴が1回?を4失点と崩れた。9年目左腕は「大事な一戦でふがいない投球をしてしまい、チームに申し訳ない。初回から試合が動いていたので、立ち上がりが大切だと意識していただけに、逆転を許したことが本当に悔しい」と唇をかんだ。建山投手コーチは「中4日ということで、球の切れ、力がなかった。抜けるボールも多かったし、ちょっと疲れがあったと思う」と評した。後がなくなった第3戦も、ファーストステージ第2戦で救援で3回42球を投げた山崎が中4日で先発する。今季ソフトバンクには3勝1敗と好相性を誇る中、「相手がどこであれ、自分のピッチングができるように準備してきた。短期決戦の緊張感を味わって、楽しんで投げたい」と力を込めた。

◆一回に1番・万波中正外野手(24)、2番・清宮幸太郎内野手(25)の連続二塁打で先制したが、逆転負け。ソフトバンクは2試合で6本塁打。空中戦では勝ち目はなかった。清宮が「横綱野球だなって。強い野球をされているな、という感じはしますね」と話せば、万波も「やっぱ、すごいスね。すげぇチームだなと思いながら守ってます。本当にチームとして目指すべきチームだなと思います」と感嘆のため息を漏らした。ただ、もちろん日本シリーズ進出を諦めたわけではない。清宮は「もう、ここから勝ったら面白いんで、4つ勝つことしか考えていない」とファイティングポーズ。万波も「短期決戦ですし、何が起こるか、全然分からない」と大逆襲を誓った。

◆日本ハムは投手陣が7失点と踏ん張れず、打線は2得点と力負け。崖っぷちに立たされた。敗れたが今CS5試合目で初の先制点を挙げた。一回、1番・万波、2番・清宮が連続二塁打。ソフトバンク先発左腕、モイネロの立ち上がりを攻めた。後がなくなったが「終わっていない。前向きに頑張るだけ」と万波。気を吐いた清宮は「ここから勝ったら面白い。4つ勝つことしか考えていない」と力強く言い切った。

◆パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ、ソフトバンク7─2日本ハム、第2戦、ソフトバンク3勝、17日、みずほペイペイ)ソフトバンクが4年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。0─1の一回2死二塁で山川が左前適時打で追いつくと、なお一塁で近藤が右翼席へ今シリーズ1号となる2ランで勝ち越し。二回には周東の犠飛でリードを広げた。今季、本塁打と打点の2冠に輝いた山川は五回に2戦連発となるソロ、七回には2打席連発となるソロで貫禄を示した。データBOXは以下の通り。?ソフトバンクが2連勝でアドバンテージの1勝を含めて対戦成績を3勝0敗とした。日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで先に王手をかけたのは過去44度。そうち日本シリーズに進出したのは41度で、突破率93・2%。逃したのは1977年のロッテ、2010年のソフトバンク、12年の中日の3度。?ソフトバンクのように無敗で王手をかけたケースは過去23度全て日本リーズに進出、突破率は100%(セ9度、パ14度)。?山川が1試合2本塁打。プレーオフ、CSで1試合複数本塁打を放ったのは、20年第2戦のソフトバンク・中村晃(2本)以来4年ぶり17人目(19度目)。最多はソフトバンク・今宮健太が19年ファイナルステージ(S)第4戦で記録した3本。?近藤がプレーオフ、CSで本塁打を放ったのは、18年ファーストS第1戦以来6年ぶり2本目。プレーオフ、CSで6年ぶりの本塁打は、13年のロッテ・井口資仁の9年ぶり、同年の西武・栗山巧の8年ぶりに次ぐ、14年のソフトバンク・細川亨と並ぶ3番目のブランク弾。

◆2連敗で崖っぷちに立たされた。日本ハムは投手陣が7失点と踏ん張れず、打線は2得点と力負け。試合後、新庄剛志監督(52)はクライマックスシリーズ(CS)では異例の取材対応なしとし、球団を通じて「ただただ明日(18日)は全員で勝ちにいくだけ」とコメントし、足早に球場を後にした。一回に今CS5試合目で初の先制点を挙げたが、CSファーストステージの第1戦以来、今季初めて中4日で先発した加藤貴が、直後に近藤に勝ち越し2ランを浴びるなど二回途中4安打4失点で降板した。目標に掲げる日本シリーズ進出へは4連勝するしかない。CSファーストステージでは負ければ終わりの第2戦で九回1死から同点に追い付くなど、正念場で底力を発揮してきた。「終わっていない。前向きに頑張るだけ」と万波。先制二塁打を含む2安打と奮闘した清宮は「ここから勝ったら面白い。4つ勝つことしか考えてない」と言い切った。可能性がなくなるまであきらめるつもりはない。(加藤次郎)