楽天(2対2)西武 =リーグ戦25回戦(2024.10.09)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
20000000000021021
楽天
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【西武】外崎 修汰(7号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は初回、外崎のソロと野村大の適時打で2点を先制する。対する楽天は7回裏、無死満塁から代打・鈴木大の適時打が飛び出し1点差に迫ると、続く村林が犠飛を放ち同点とした。その後は延長戦に突入するも両軍の救援陣が踏ん張り、試合は規定により引き分けに終わった。

◆楽天辰己涼介外野手(27)が、自身初の打撃タイトルとなる最多安打に輝いた。昨季マークした114本が自己最多記録だったが、今季は158本を放ち大きくジャンプアップした。辰己は英語で喜びを表現し「I feel very proud to help my team the way I did this season. I take a lot of pride in my performance and being at my best for my team. We have a lot of momentum for next season.」とコメントした。日本語訳は以下の通り「今シーズン、チームに貢献できたことをとても誇りに思っています。自分自身、良い状態でプレーでき、チームのために力を発揮できたこともうれしいです。チーム全体としても、来季に向けて良い流れができていると感じています」

◆楽天則本昂大投手(33)が、最多セーブに輝いた。昨オフ、パドレスに移籍した松井裕樹に代わる守護神として、今季、先発から抑えに転向。「勝ちの展開で最後の27個目のアウトを取ればいいんだって気持ちでやってます」と最終回のマウンドに上がり、チームに勝利をもたらしてきた。クローザー1年目で32セーブを挙げ、タイトルを獲得した。

◆西武隅田知一郎投手(25)が7回の投球を悔やんだ。初回先頭に安打を許した後、6回2死まで17者連続で凡退に打ち取ったが、2点リードの7回に突如として崩れ無死満塁から2点を献上。「7回の先頭に四球を与えてしまったあとの連打は反省点」と振り返り、9回2失点で同点で降板。ルーキー武内と今井に続く10勝へ「もちろん乗せたい」と意気込んだが、自身初の2桁勝利は来季へと持ち越しとなった。

◆西武は9日、渡辺久信GM兼監督代行(59)の退団を発表した。この日の今季最終戦後に取材に応じた渡辺GM兼監督代行は「交流戦からチームを引き継いで、何とかチームを浮上させたいと思って頑張ってきましたけど、こういう結果になってしまった。自分はGMも兼任していますし、今いる選手のほとんどの獲得にも携わってきているところで、自分の中でしっかり受け止めてけじめをつけるべき時だなと思って、球団には退団を申し上げました」と説明した。成績低迷に伴い、球団は松井稼頭央監督(48)の休養を5月26日に発表した。監督代行兼任となった渡辺GMは「プロ野球人生をかけて挑んでいきたい」と抱負を口にしたものの、5位に10ゲーム差以上をつけられて3年ぶりの最下位でシーズンを終えた。この日の楽天との今季最終戦は、延長戦の末に2-2で引き分けた。「最後の試合だったんで勝ちたかったね」と悔しがったが「もう自分のやれることを精いっぱい、今日までやってきた。本当感謝してます」と思い残すことなく別れを告げた。13年に1軍監督を退いた後、SD(シニアディレクター)や編成部長を経て、19年にGMに就任。今月1日のホーム最終戦では満員のファンを前に「私は誰よりも西武ライオンズを愛しています」と言った通り、熱いチーム愛で西武を引っ張ってきた。球団からは別ポストの打診もあったとみられるが、ここでけじめをつける。「プロの世界で41年間戦い続けてきた。一番苦労をかけた家内にちょっとゆっくりしてもらおうかなと。1週間に1回ぐらい食事でも作りましょうか」と笑った。また、休養中の松井監督も退団予定。来季1軍監督には西口文也ファーム監督(52)が内部昇格し、ヘッドコーチとして入閣予定の鳥越裕介氏(53)らとの新体制で25年シーズンを迎える。西口新監督について「指導者としてのスキルがもうだいぶ上がってきてますし、何より彼は勝負師だと私は思ってます。そういうところを思い切って采配に振ってほしい」と期待を寄せた。渡辺久信(わたなべ・ひさのぶ)1965年(昭40)8月2日生まれ、群馬県桐生市出身。前橋工で1年夏に甲子園出場。83年ドラフト1位で西武入団。最多勝3度、最高勝率1度、最多奪三振1度。96年6月11日オリックス戦で無安打無得点。97年オフに戦力外となり、ヤクルト移籍。99年から台湾で選手兼任コーチを務め、01年現役引退。04年2軍投手コーチで西武復帰。2軍監督を経て、08年から1軍監督。就任1年目で日本一となり、正力松太郎賞。13年まで監督を務め、19年からGM。今季は成績不振を理由に松井稼頭央監督が休養したことを受け、交流戦から監督代行を兼務した。185センチ、95キロ。右投げ右打ち▽西武奥村球団社長(来季1軍監督を務める西口監督について)「2軍監督の3年間の経験と実績。また現在のチーム状況や戦力、課題などを認識していただいております。今年は1軍同様に勝利にこだわって、優勝目指してやろうと臨んでいただいて、非常にいい形で最後まで(イースタン・リーグの)優勝を争うことができましたので、その点も考慮しています」

◆楽天今江敏晃監督(41)が9日、来季続投しない可能性が高まった。今季最終戦は延長12回引き分けで、67勝72敗4分けで3年連続の4位。昨オフに1軍打撃コーチから昇格し、12球団最年少監督として就任した。2年契約1年目を終え「とにかく1年間、経験させていただいて、いろんなこと、いろんな学びがあったので、そういうのも含めて来年しっかりやっていきたい」と続投に意欲を示していた。支配下選手は12球団最少の65人、昨オフは目立った補強がなく、抑えの松井裕樹がパドレスに移籍するなど逆境からの船出だった。それでも、球団20周年の節目に交流戦初優勝を飾り、後半戦は勝率5割前後をキープ。一時3位に浮上も、最終盤に今季ワーストの8連敗を喫するなど最後の10試合は1勝8敗1分けと失速し、CS進出を逃した。試合後セレモニーでは「開幕前からチームは評価の低い中でのスタートとなりましたが、選手たちの頑張りでCSをかけた戦いができました。だが、1歩届かず、悔しい思いをしました。皆さんの期待に応えられず、本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。西武戦後に報道陣の取材対応した森井誠之球団社長(50)は「今日が終わりなので、今日からしっかり振り返りと、明日から組閣に向けて動く形になります」と続投は明言しなかった。球団初年度の05年以降、1年で監督職から離れたのは田尾安志、マーティー・ブラウン、大久保博元、平石洋介、三木肇に続く6人目となる。

◆ベテラン楽天岸孝之投手が3年ぶりに規定投球回に到達した。勝敗はつかなかったが、7回8安打2失点と力投。試合前時点で、あと6回2/3に迫り「チャンスがあるんで到達したい気持ちは強くなりましたね」と先発した。西武外崎に先制ソロを被弾するなど1回に2失点も、それ以降は粘った。7回1死で長谷川を遊飛に仕留めたところで規定投球回をクリアし、チームでは早川に続き達成した。

◆プロ野球パ・リーグは9日、楽天と西武が2―2で引き分け、レギュラーシーズン全日程を終えた。クライマックスシリーズ(CS)は12日にファーストステージ(3試合制)が開幕し、2位日本ハムが本拠地エスコンフィールド北海道に3位ロッテを迎える。勝者は16日からのファイナルステージ(6試合制)に進み、みずほペイペイドームでリーグ覇者のソフトバンクに挑む。

◆延長十二回の末に引き分けた。西武は一回に2点を先取した後は追加点が遠く、隅田知一郎投手は9回2失点の力投が報われず、今季も2桁勝利に届かなかった。楽天は七回に追い付いたが、延長の3イニングいずれも好機であと一本が出なかった。

◆楽天・辰己涼介外野手が延長十回に左前打、十二回に右前打を放って158安打とし、2位の同僚、小郷に13本の差をつけて初の打撃タイトルを獲得した。守りでは、外野手のシーズン最多刺殺のプロ野球記録を397に伸ばした。8日の日本ハム戦で、青田昇(巨人)が1リーグ時代の1948年にマークした391刺殺を76年ぶりに更新。最終戦では中堅で五つの飛球を処理した。プロ6年目で攻守の中心的存在となり「チームに貢献できたことをとても誇りに思う」と喜んだ。(楽天モバイルパーク)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
91493 0.650
(-)
-
(-)
0607
(-)
390
(-)
114
(-)
89
(-)
0.259
(-)
2.530
(-)
2
(-)
日本ハム
75608 0.556
(-)
13.5
(-)
0532
(-)
485
(-)
111
(-)
91
(-)
0.245
(-)
2.940
(-)
3
(-)
ロッテ
71666 0.518
(-)
18.5
(-)
0493
(-)
495
(-)
75
(-)
64
(-)
0.248
(-)
3.170
(-)
4
(-)
楽天
67724 0.482
(-)
23.5
(-)
0492
(+2)
579
(+2)
72
(-)
90
(+1)
0.242
(-)
3.730
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
63773 0.450
(-)
28
(-)
0402
(-)
448
(-)
71
(-)
61
(-)
0.238
(-)
2.820
(-)
6
(-)
西武
49913 0.350
(-)
42
(-)
0350
(+2)
485
(+2)
60
(+1)
83
(+1)
0.212
(↑0.001
3.020
(↑0.02)