中日(★1対3☆)DeNA =リーグ戦23回戦(2024.10.04)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
0000000011900
勝利投手:山﨑 康晃(3勝5敗4S)
(セーブ:佐々木 千隼(0勝1敗1S))
敗戦投手:梅津 晃大(2勝8敗0S)

本塁打
【DeNA】桑原 将志(5号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは2回表、森敬の犠飛で1点を先制する。その後は5回に梶原の適時打、8回には桑原のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、3番手・山崎が2回無失点で今季3勝目。敗れた中日は、打線が相手を上回る9安打を放つも、1得点とつながりを欠いた。

◆今季限りで現役を引退する中日加藤翔平外野手(33)、砂田毅樹投手(29)の引退セレモニーが試合前に行われた。両軍選手がベンチ前に整列する中で、加藤翔にはチームメート岡林から、砂田にはDeNA山崎から花束が贈呈。さらに家族からも花束が贈られ、ともに笑顔をのぞかせ、中日ベンチ前で立浪監督、選手らと握手を交わした。加藤翔は12年上武大からドラフト4位でロッテに入団。ルーキーの13年5月楽天戦での初打席では新人野手としてプロ野球史上初の初打席初球本塁打でデビューした。21年6月にトレードで中日に移籍。同年6月18日ヤクルト戦の初打席でも初球本塁打を放ち、2球団での初打席初球本塁打の偉業を達成した。今季は1軍出場がなく、通算成績は671試合出場、打率2割4分2厘、16本塁打、94打点、47盗塁、62犠打。砂田は明桜(現ノースアジア大明桜=秋田)から13年育成ドラフト1位でDeNAに入団し、15年に支配下選手登録。22年オフにトレードで中日へ移籍した。今季は1軍登板がなく、通算成績は287試合登板、9勝14敗、73ホールド、防御率3・71。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(33)が、3安打猛打賞の固め打ちで首位打者タイトルへ猛追した。中前打、右前打、中前打と単打3つを積み上げて打率3割9厘から3割1分4厘までアップ。ライバルだったヤクルト・サンタナが打率3割1分5厘で4日に出場選手登録を抹消され、すでに米国に帰国しており、オースティンは「あと1試合、2試合、楽しみにしていてください」と笑みを浮かべた。首位打者となれば球団の助っ人外国人では13年ブランコ以来、11年ぶり5人目。自身にとってもNPB初タイトルとなる。ただ、この日はそれ以上にこだわってきた「規定打席」到達に「自分にとって一番の目標でした。達成することが出来て非常にうれしい」と喜びに浸った。直近2年は度重なる負傷に苦しみ、合計92打席にとどまった。今季は4月に肉離れでの約1カ月と球宴での脳振とう特例による離脱のみで444打席に到達。タイトルまでも肉薄し「残りの2試合でフェンスに突っ込まないように気を付けたい」とジョークで笑わせた。残りのシーズンとCSでも、"健康体オースティン"が打って打って打ちまくる。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(3年連続で勝率5割以上を確定)「5割を目指しているわけではないですし、目指していた優勝には届いてないので。ただCSからまだもう1つ目標がありますから、そっちに向けてやっていきます」▽DeNA山崎(2回2安打無失点3奪三振と粘投し、約3週間ぶりの1軍登板で今季3勝目)「頭を使いながら投球した結果だと思います。消化試合だと僕は思ってない。CSで良い戦いができるように正々堂々勝負していきたい」▽DeNA浜口(3回2安打無失点3奪三振と好投)「短いイニングの気持ちで試合に入り、しっかり腕を振ることができました。ペナントレース最後の登板を無失点で抑えられて良かったです」

◆中日の3年連続最下位が目前に迫った。先発梅津晃大投手(27)が5回2失点。打線も9安打を放ちながら、好機に4併殺とDeNA5継投の前に1得点に沈んだ。5日にヤクルトが最終戦で勝利すると、中日の最下位が確定する。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-梅津が5回2失点「この間(9月27日、巨人戦=6回途中2失点)、そこそこいいピッチングして、球自体は力があると思うけど、四球が絡んで、もったいない点の取られ方をするのは、梅津の課題でもある。来年のローテーション入るためには、自分の課題として、今日で(今年の登板は)最後になるけど、やってほしいなと思う」-打線が4併殺「本当に今年を象徴するような。これだけみんなが応援に来てくれている中で、申し訳ないような試合になった」-最後に代走尾田が盗塁失敗(9回2死一、三塁)で「うちで今、代走で走れるのは、チーム内を見ても尾田しかいない。痛いアウトだけど、あそこでスタートを切ったことが。これから投手の癖も配球も(経験を積んでほしい)。こっちも走らせえている。これはベンチの責任でしょうがないものだけど、これだけは経験を積んでいかないと、なかなかああいう場面で走れない。今後に生かしてほしい」

◆試合前に今季限りで現役を引退する中日の砂田と加藤翔の引退セレモニーが行われた。加藤翔はチームメートの岡林から、砂田は2022年まで所属したDeNAの山崎から花束を手渡された。家族からも花束を贈られ、場内からねぎらいの拍手を送られた。砂田は古巣ファンの声援にも帽子を取って応えた。2人は9月29日の2軍戦で現役最後のプレーを終えた。

◆DeNA・浜口遥大投手(29)が先発で予定通り3回を投げ、2安打無失点だった。味方が1点を先制した直後の二回は、力強い直球を決め球に3者連続三振。三回は1死一、三塁のピンチを背負ったが、2番の村松を注文通りの二ゴロ併殺に仕留めた。三浦監督は試合前に浜口のクライマックスシリーズ(CS)での救援起用について「可能性はある」と示唆した。

◆来日5年目にして初の大台だ。DeNAの4番に座るタイラー・オースティン内野手(33)が、3安打目となる中前打を放った六回の第3打席でシーズン規定打席の443打席に到達した。個人記録については「正直あまり見ていない」と一貫して興味を示さず、貪欲に勝利を追い求めてきた。それでも、度重なる故障に苦しんできた助っ人にとって、規定打席到達は一つの勲章といえる。二回は先頭で154キロの直球に振り負けず、中前打から好機を演出。森敬の左翼へのライナー性の当たりで迷わず三塁からタッチアップし、巨体を揺らして先制のホームを踏んだ。四回は高めに浮いた初球の152キロを右前へ運んだ。熱血漢は代名詞の全力プレーを貫くが、その体はもろ刃の剣。22試合の出場に終わった昨季は9月に右肩の手術を受け、今季も4月に右太もも裏の肉離れを負った。過去2年間はリハビリに時間を割き、十分な筋力トレーニングを積めなかったという。今季は筋力強化に加え、体の柔軟性や可動域を磨くエクササイズにも励み、余念なく状態を整えてきた。首位打者を争うヤクルト・サンタナは打率・315。3日に状態不良で出場選手登録を外れ、今季を終えた。オースティンはこの日の4打数3安打で打率・309から・314に上昇。残り2試合、逆転タイトル奪取を射程にとらえた。

◆DeNAが逃げ切り勝ち。五回までに森敬の犠飛と梶原の適時打で2点を先行し、八回に桑原のソロで加点した。2回を無失点とした3番手の山崎が3勝目。佐々木が3季ぶりのセーブを挙げた。中日は反撃が遅かった。梅津は8敗目。

◆DeNAが3ー1で逃げ切り勝ち。五回までに森敬の犠飛と梶原の適時打で2点を先行し、八回に桑原のソロで加点した=バンテリンドームナゴヤ(撮影・沢野貴信)

◆中日の梅津は5回を2失点で8敗目を喫した。150キロ台の速球を連発したが、要所で制球が乱れた。先頭打者に安打を許した二、五回にそれぞれ犠飛と梶原の適時打で失点した。7月6日以来の白星はつかめず「粘れなかったことが一番の反省。自分の力不足」とうなだれた。24日に28歳になる右投手。右肘手術明け2年目だった今季、首脳陣から先発ローテーションの一角と期待されながらも安定した投球は続かなかった。

◆レギュラーシーズン最後の登板で意地を見せた。DeNA・浜口遥大投手(29)が先発で予定通り3回を投げ、2安打無失点。「しっかり腕を振ることができた。ペナントレース最後の登板を無失点で抑えられてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。味方が1点を先制した直後の二回は、いずれも力強い直球を決め球に5番の細川から3者連続三振。三回は1死一、三塁のピンチを背負ったが、2番の村松を注文通りの二ゴロ併殺に仕留めた。三浦監督は浜口のCSでの救援起用について「可能性はある」と示唆。今季は2勝と不本意な成績に終わった左腕は「トライしてみたい気持ちはある」と意欲を示しつつ「シーズンで貢献できていないので、本当に頑張らないといけない」と表情を引き締めた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
巨人
77597 0.566
(-)
-
(-)
0462
(-)
381
(-)
81
(-)
59
(-)
0.247
(-)
2.490
(-)
2
(-)
阪神
74636 0.540
(-)
3.5
(-)
0485
(-)
420
(-)
67
(-)
41
(-)
0.242
(-)
2.500
(-)
3
(-)
DeNA
70683 0.507
(↑0.003)
8
(↑0.5)
2517
(+3)
499
(+1)
101
(+1)
66
(+1)
0.257
(-)
3.090
(↑0.01)
4
(-)
広島
67705 0.489
(-)
10.5
(-)
1412
(-)
418
(-)
52
(-)
64
(-)
0.238
(-)
2.630
(-)
5
(-)
ヤクルト
62764 0.449
(-)
16
(-)
1505
(-)
553
(-)
103
(-)
67
(-)
0.244
(-)
3.660
(-)
6
(-)
中日
59748 0.444
(↓0.003)
16.5
(↓0.5)
2369
(+1)
473
(+3)
67
(-)
39
(-)
0.243
(-)
3.000
(-)