巨人(☆4対2★)DeNA =リーグ戦25回戦(2024.10.02)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:山﨑 伊織(10勝6敗0S)
(セーブ:大勢(1勝2敗29S))
敗戦投手:石田 裕太郎(4勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(25号・6回表ソロ)
【巨人】オコエ 瑠偉(3号・3回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人は3回裏、佐々木の適時打とオコエの2ランで3点を先制する。その後3-1となって迎えた6回には、門脇が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・山崎伊が7回途中2失点の好投で今季10勝目。敗れたDeNAは、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆DeNAが試合中にCS進出決定を決めた。広島が青木の引退試合と銘打ったヤクルト戦(神宮)に敗戦。巨人戦の結果を待たずしてAクラス入りを確定させた。これで三浦監督政権2年目の22年から3年連続でのCS進出。3年連続のAクラス入りは、最後に優勝した98年を含む、97年から01年の5年連続以来となった。今季はバウアー、今永と先発の2本柱が抜けた中、東を中心にジャクソン、ケイが先発ローテーションを支えた。負傷に苦しんだ平良、大貫、石田健らに代わって石田裕、吉野ら若手も先発として踏ん張った。リリーフでは徳山、中川虎、中川颯、坂本らが苦しい台所事情を支えた。打線では主軸を張った牧、オースティンの活躍に加え、ドラフト1位の度会、梶原、蝦名、森敬ら若手がブレークし、チームは底上げした。チームは12日から甲子園で、阪神を相手にCSファーストステージを戦う。

◆1年の成果を示すように逆方向に飛ばした。巨人オコエ瑠偉外野手(27)が技術とパワーでスタンドに運んだ。3回1死一塁、DeNA石田裕の119キロカーブを引きつけ、右翼方向に飛ばした。打球は伸びてスタンド最前列に飛び込んだ。3号2ランはプロ通算2本目の右翼方向へのアーチ。「甘く入ってきたら積極的に打とうと思っていました。いい感じに打てました」。今季イースタン・リーグで15本塁打を放った育成のドミニカ出身の20歳ティマにかけて喜んだ。春は課題を突きつけられた。オープン戦の3月17日日本ハム戦の後、阿部監督から「右打ちが苦手」と指摘され、2軍落ちとなった。ファームでは進塁打の意識を強め、逆方向に飛ばす練習を繰り返した。生き残るために課題克服に務めた。1回無死一塁でも右ゴロとなったが、逆方向の意識に徹した。夏は後輩の奮闘を自身の活力につなげた。関東第一(東東京)が夏の甲子園で自身の世代の4強を上回る準優勝。「うれしいし、自分も当時を思い出してやっていければ」と刺激を受けた。オコエも同世代のメンバーと打撃用手袋を差し入れ、激励の思いを込めた。秋は楽天時代も経験のない優勝争いの中で過ごした。初のビール掛けに酔いしれた。「シーズン終盤に消化試合じゃない経験は初めて。すごく引き締まる思い」と試合前時点で9月は3割1分4厘、1本塁打、8打点と結果を出した。2年前は引退も考えた"冬"の時代を乗り越え、シーズン最終戦で輝いた。【上田悠太】

◆巨人がDeNAとの今季最終戦を本拠地で白星で飾り、77勝59敗7分けで今季最多タイの貯金18でレギュラーシーズンを終えた。3回に佐々木俊輔外野手が先制適時打を放ち、オコエ瑠偉外野手の3号2ランで突き放した。6回には門脇が右前適時打。先発した山崎伊織投手は7回途中まで2失点に抑え、2年連続2桁勝利となる10勝目を挙げた。チームの勝率は5割6分6厘。セ・リーグ対5球団では、阪神とは12勝12敗1分けと五分の戦いを繰り広げ、他4球団には勝ち越しを収めた。特に、この日の相手となったDeNAからは最多8の貯金を稼ぐ形となった。4年ぶり優勝を果たしたチームは16日から、日本シリーズ出場権をかけて本拠地・東京ドームでCSファイナルステージに臨む。阿部慎之助監督(45)は、試合後のセレモニーで「勝って終われて最高です。これからCSファイナル始まりますけど、迷うくらいみんな頑張ってくれたので、いい試合だったなと思います。これからが本当の勝負。厳しい戦いが待ち受けているので、しっかり調整して最後まで諦めることなく日本シリーズで、必ず日本一になってご報告をここでできるように頑張りたいと思います」と誓った。岡本和が4度目、吉川が自身初の全試合出場。岡本和は21年以来2度目の4番で全試合。巨人で全試合4番を複数回記録したのは37年春、38年春の中島、00~02年松井、09、10年ラミレスに次ぎ4人目。吉川は全試合セカンドで先発。巨人で全試合二塁で出場は01年仁志以来だが、仁志は途中出場が1試合だけあった。全試合二塁で先発は49、51、52年の3度記録した千葉以来72年ぶり2人目。山崎伊が2年連続のシーズン10勝。今季は菅野15勝、戸郷12勝で、巨人の10勝トリオは17年(菅野17勝、マイコラス14勝、田口13勝)以来7年ぶり。山崎伊は昨季もチーム最終戦(10月4日DeNA戦)で10勝目。過去には清水直(ロッテ)が04年と06年に最終戦で10勝目を挙げたことがあったが、2年連続は史上初の珍しいケースだった。

◆巨人がDeNAとの今季最終戦を本拠地で白星で飾り、77勝59敗7分けで今季最多タイの貯金18でレギュラーシーズンを終えた。岡本和が4度目、吉川が自身初の全試合出場。岡本和は21年以来2度目の4番で全試合。巨人で全試合4番を複数回記録したのは37年春、38年春の中島、00~02年松井、09、10年ラミレスに次ぎ4人目。吉川は全試合セカンドで先発。巨人で全試合二塁で出場は01年仁志以来だが、仁志は途中出場が1試合だけあった。全試合二塁で先発は49、51、52年の3度記録した千葉以来72年ぶり2人目。山崎伊が2年連続のシーズン10勝。今季は菅野15勝、戸郷12勝で、巨人の10勝トリオは17年(菅野17勝、マイコラス14勝、田口13勝)以来7年ぶり。山崎伊は昨季もチーム最終戦(10月4日DeNA戦)で10勝目。過去には清水直(ロッテ)が04年と06年に最終戦で10勝目を挙げたことがあったが、2年連続は史上初の珍しいケースだった。

◆巨人山崎伊織投手(25)が日本一への吉兆となる2ケタ勝利に到達した。6回1/3を5安打2失点。昨季に続きシーズン最終戦で10勝目を挙げた。8月27日ヤクルト戦以来の白星を「粘って粘って投げられたのではないかな」とかみしめた。投球回数も2年連続で規定に乗った。菅野(15勝)戸郷(12勝)に続くチーム3人目の2ケタ勝利となった。オール日本人右腕による2ケタ勝利トリオの完成は球団30年ぶり。中日との伝説の「10・8決戦」を槙原、斎藤、桑田の3本柱で勝利し、西武との日本シリーズも4勝2敗で制した94年以来だった。日本一へ後押しとなるデータになる1勝だった。リベンジをかけた中5日のマウンドだった。9月26日DeNA戦は3回途中9安打4失点で降板。2試合連続の3回途中KOで、9勝目で足踏みした。杉内投手チーフコーチから「10勝目を取ってきてくれ」と親心でシーズン最終戦を託された。優勝決定後、初の本拠地での一戦でもあった。技術よりも打者に立ち向かっていく気持ちを大事にマウンドに立ち「こういう場所を準備してくださった。監督、コーチ、皆さんに感謝」と結果を出した。疲労が見え始めた9月は0勝1敗、防御率7点台と安定感を欠いていた中で、CSファイナルステージに向けても安心材料となる。「これからもっと大事な試合がある。このいい感覚を忘れないように」と山崎伊。スローガンに「新風」を掲げるチームで、どっしり構える3本柱。ポストシーズンでも10勝トリオが躍動すれば、頂点は近づいてくる。【上田悠太】山崎伊が2年連続のシーズン10勝。今季は菅野15勝、戸郷12勝で、巨人の10勝トリオは17年(菅野17勝、マイコラス14勝、田口13勝)以来7年ぶり。山崎伊は昨季もチーム最終戦(10月4日DeNA戦)で10勝目。過去には清水直(ロッテ)が04年と06年に最終戦で10勝目を挙げたことがあったが、2年連続は史上初の珍しいケースだった。○...巨人阿部監督が日本一奪回を誓った。本拠地最終戦後の優勝セレモニーで「これからが本当の勝負。厳しい戦いが待ち受けています。最後の最後まで諦めることなく、精いっぱいに戦って日本シリーズに出て、必ず日本一の報告をここでできるように」と宣言した。就任1年目の今季は77勝59敗7分け。チャンピオンフラッグを手に場内一周し、レギュラーシーズンを締めくくった。

◆巨人吉川尚輝内野手(29)が球団史上72年ぶりとなる二塁での全試合先発出場を達成した。3番二塁で出場し、初回の第1打席で代打を送られ交代。52年千葉以来の快挙となった。26日DeNA戦(横浜)で頭部付近への投球をよけた際、自身の右肘で肋骨(ろっこつ)を強打。阿部監督によると痛み止めを飲みながらプレーを続けていたという吉川は「先を見ずに1試合1試合積み重ねてきた結果」とCSファイナルに準備していく。岡本和が4度目、吉川が自身初の全試合出場。岡本和は21年以来2度目の4番で全試合。巨人で全試合4番を複数回記録したのは37年春、38年春の中島、00~02年松井、09、10年ラミレスに次ぎ4人目。吉川は全試合セカンドで先発。巨人で全試合二塁で出場は01年仁志以来だが、仁志は途中出場が1試合だけあった。全試合二塁で先発は49、51、52年の3度記録した千葉以来72年ぶり2人目。

◆DeNA三浦監督がウェンデルケンのCSでの戦列復帰を期待した。セットアッパー右腕は、1日の広島戦(横浜)後に違和感を訴え、チームドクターの検査で「右胸鎖関節の炎症」と診断。この日に出場選手登録を抹消された。指揮官は「今日抹消すればCS初戦には間に合いますから。しっかりと治療に専念して、万全の状態でCSに入っていけるようにという話もしました」と話した。

◆巨人岡本和真内野手が2度目の4番全試合スタメン出場を果たした。5回に左前打を放ち、8回の守備から退いた。今季成績は打率2割8分、27本塁打、83打点で、巨人では王貞治、松井秀喜以来の7年連続30本塁打を逃し、打撃タイトルも無冠で終えた。試合後のセレモニーでは主将として優勝トロフィーを受け取り「30キロくらいあったんで重かったですけど、落としたらやばいと思いながら」と言いつつも跳びはねて喜んだ。岡本和が4度目、吉川が自身初の全試合出場。岡本和は21年以来2度目の4番で全試合。巨人で全試合4番を複数回記録したのは37年春、38年春の中島、00~02年松井、09、10年ラミレスに次ぎ4人目。吉川は全試合セカンドで先発。巨人で全試合二塁で出場は01年仁志以来だが、仁志は途中出場が1試合だけあった。全試合二塁で先発は49、51、52年の3度記録した千葉以来72年ぶり2人目。

◆巨人長嶋茂雄終身名誉監督(88)が、優勝したチームを直接祝福した。試合前の全体ミーティングで激励し鼓舞。シーズン中もたびたび球場へ応援に駆けつけていたミスターに、阿部監督は「大興奮してた。『おめでとうございます』って言ってもらえた。だけど、『まだまだだぞ』って」と明かした。

◆1軍昇格した巨人のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24)=日立製作所=が「1番・左翼」で先発する。山崎伊織投手(25)が先発し、2年連続の10勝目を狙う。

◆巨人・吉川尚輝内野手(29)が「3番・二塁」で先発出場し、一回裏の攻撃で代打を送られ、交代した。これでプロ8年目で自身初めての全試合出場をすべてスタメンでマークした。今季は不動の二塁手、副賞としてチームを引っ張り、打率.287、5本塁打、46打点。持ち前の守備で投手を救い、自身初のゴールデングラブ賞、ベストナインも視野に入れる。ただ、9月26日のDeNA戦(横浜)で顔面付近のボールを避けて打席で転倒した際に、左肘で脇腹を強打。優勝を決めた同28日の広島戦も痛み止めを打って出場を続けており、阿部監督は「なんか肋骨折れてんじゃないか、みたいな。検査に行ってないからわからないけど。それでも座薬入れて、上から下から痛み止め飲んで入れて頑張っていた」と、目標だった全試合出場へ苦闘する吉川の様子を明かし、本人の意向をサポートする考えだった。吉川の代打で出た中山礼都がそのまま二塁守備についた。

◆巨人・オコエ瑠偉外野手(27)が3号2ランを放った。1軍昇格即スタメン出場したD3位・佐々木(日立製作所)の中前適時打で先制した直後の三回1死一塁。DeNA・石田が投じた初球のカーブを捉え、右翼席に突き刺した。サヨナラ弾となった9月7日のDeNA戦(東京ドーム)以来の一発。2年連続の10勝を目指す先発の山崎伊に貴重な援護点をプレゼントした。

◆DeNAのタイラー・オースティン内野手(33)が0―3の六回、中堅バックスクリーン下へ豪快な25号ソロを放ち「打球が低かったので正直、スタンドまで届くか分からなかったが、ホームランという最高の結果となりうれしい」と語った。故障が相次ぎ、昨季まで2年間で計1本塁打に終わった助っ人砲だが、今季は途中から4番に座り、この一発が436打席目。残りは4試合で、来日5年目で初となる年間規定打席(443打席)到達も目前に迫った。

◆気持ちを前面に押し出して腕を振った。巨人・山崎伊織投手(25)が2年連続の10勝目をかけてシーズン最終戦のマウンドに上がった。「この5日間で修正といってもそんな大した修正はできないので、絶対に抑えるとか、ここは1点で止めるという気持ちをより強く持っていきたい」前回9月26日のDeNA戦(横浜)では三回途中9安打4失点。2試合連続で三回持たずマウンドを降りた。今季は週頭の火曜日で登板してきた右腕は「前の試合で10勝目と規定(投球回)と思っていたけど、両方とも無理やった。自分のためでもある。最後は欲を出して勝ちを取りにいきたい」と覚悟を口にして臨んだ一戦だった。立ち上がりから150キロの直球と100キロ台前半のスローカーブを駆使した緩急自在の投球でDeNA打線を翻弄。三者凡退は四回のみと走者を背負いながらの投球だったが、要所で踏ん張った。六回にオースティンにソロを被弾こそしたが、先発としての役割をしっかり果たした。「杉内さん、内海さんに『何とか伊織に10勝目を取ってほしい』と言ってもらえて、すごくありがたい。今後(クライマックスシリーズ)につながる試合にしたい」。9月は0勝と苦しんだ背番号19が首脳陣の思いに力投で応えた。(樋口航)

◆DeNAは試合終了を前に、4位広島がヤクルトに敗れたため今季3位が確定。球団初となる3年連続のクライマックスシリーズ(CS)出場が決まった。三浦大輔監督(50)は就任2年目の2022年から、3年連続のAクラス(3位以上)入り。3年続けてチームをAクラスに導いた監督は、球団では1998―2000年の権藤博以来となった。CSのファーストステージは12日から、甲子園で2位阪神と戦う。

◆4年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人はレギュラーシーズン最終戦に勝利し、今季を77勝59敗7分けで終えた。試合後はグラウンドでセレモニーが実施され、阿部慎之助監督(45)が優勝インタビューで本拠地のファンへ喜びと感謝を届けた。続いて選手会長の大城卓三捕手(31)もインタビューに登場し、「最高です」と指揮官の決めセリフを拝借して沸かせた。阿部監督の一問一答は以下。―最終戦を勝利で飾った「勝って終われて最高です!」―山崎伊が10勝。打線は若手が躍動「これからCSが始まりますけど、ちょっと迷うくらいみんな頑張ってくれたので、いい試合だったなと思います」―広島で優勝決めて本拠地に帰ってきた心境は「何回も言わせるんですか(笑)...最高ですよ!」―実感は「みなさんが盛り上がっていたのを後から知ったので、ありがたいと思っていました」―接戦を制した要因は「チーム力というか、みんな同じ方向を向いてあきらめずにやった選手のおかげでもありますし、コーチ陣が僕を支えてくれたのもありますし、裏方さんも一年間、大変な中、最後まで手伝っていただいた。もちろん、全国の巨人ファンの声援が最後の後押しになったと思います」―ベテランが頼りに「困ったときのベテランじゃないですけど、なんとかしがみついて頑張っていた姿を見たので、頼もしく見えました」―日本一に向けて「これからが本当の勝負だと思いますし、厳しい戦いが待ち受けてますんで、僕たちはしっかり調整して最後の最後まであきらめることなく精いっぱい戦って日本シリーズに出て必ず日本一の報告をここでできるように精いっぱい頑張りますので、引き続き声援よろしくお願いします」

◆DeNAは敗戦も、試合終了直前に4位広島がヤクルトに敗れたため、今季3位が確定。球団初となる3年連続のクライマックスシリーズ(CS)出場が決まった。CSのファーストステージは12日から、甲子園で2位阪神と戦う。牧秀悟内野手(26)は今季、新たに主将となり初めて迎えるCSへ「もちろん敵地でやるCS、難しい部分もありますし、本当に点がうまく入らない印象があるので、1点を守り勝つというか、どれだけ自分たちの野球ができるかだと思います」と引き締めた。

◆DeNAのJ・B・ウェンデルケン投手(31)が出場選手登録を抹消された。球団は、1日の広島戦(横浜)後に違和感を訴え、チームドクターにより「右胸鎖関節の炎症」の診断を受けたと発表した。右腕は来日2年目の今季も勝ちパターンの一角を担い、28試合に登板し防御率1・71をマークしていた。三浦大輔監督(50)は試合後、「しっかりと治療に専念して、万全の状態でCSに入っていけるようにという話もした。そのためにきょう抹消すればCS初戦(12日)には間に合いますから。もちろん体の状態も見ながらですけど、割り切って、しっかりとその期間を有効に使って、少しでも状態を上げて戻ってきてもらいます」と説明した。

◆DeNAは試合終了を前に、4位広島がヤクルトに敗れたため今季3位が確定。球団初となる3年連続のクライマックスシリーズ出場が決まった。DeNAが2022年から3年連続でAクラス入り(順位は22年から2位→3位→3位)。3年連続Aクラスは横浜時代の1997-2001年の5年連続以来(順位は97年から2位→1位→3位→3位→3位)。監督は97年が大矢明彦、98-2000年が権藤博、01年が森祇晶。同一監督によるAクラス入りは三浦監督の3年が最長タイで、大洋時代の1969-71年の別当薫、98-2000年の権藤に次いで3人目。生え抜きでは三浦監督が初。

◆DeNAのドラフト5位・石田裕太郎投手(22)=中大=がレギュラーシーズンでは最終登板に臨み、6回10安打4失点で3敗目(4勝)を喫した。2軍での調整期間を挟み、中17日で先発。三回に2ランを浴びるなど3点の先行を許したが、大崩れせず粘った。「ところどころ甘くなっていたけど、良いところも出た」と三浦監督。石田裕は「ヒットを許し、得点も与えているので、細かな技術を突き詰めていきたい」と冷静に振り返った。

◆レギュラーシーズン最終戦で復活を印象づけた。巨人・山崎伊織投手(25)が七回途中2失点と好投し、2年連続で2桁勝利と規定投球回到達を果たした。「粘って粘って投げられた。もう1回投げさせてくれた監督、コーチに感謝したい」4失点で三回途中KOされた9月26日から中5日、再びDeNAに挑んだ。一回は安打と四球による2死一、二塁で宮崎を変化球で空振り三振。150キロの直球、100キロ台前半のスローカーブで緩急をつけ、要所を締めた。六回にオースティンにソロを浴び、2安打を許した七回に1死二、三塁を残して降板。杉内投手チーフコーチらに「何とか伊織に10勝目を取ってほしい」と励まされ、燃えないわけがなかった。開幕から先発陣の一角を担ったものの夏場に失速。9月は3試合で0勝1敗、ファーム調整の悔しさも味わった。それでも、菅野、戸郷に続いて2桁勝利投手に。16日からのCSファイナルステージでは、先発の柱として期待がかかる。「少しずつ状態も良くなっている。このいい感覚を忘れないように」。ラストチャンスでつかんだ白星を足掛かりに背番号19が輝きを取り戻す。(樋口航)

◆9月28日に広島でリーグ優勝を決めてから初の本拠地開催。最終戦を勝利で締めた巨人・阿部慎之助監督(45)は試合後のセレモニーで優勝トロフィーを掲げ、ファンに約束した。「必ず日本一の報告をここでできるように精いっぱい頑張ります」就任1年目は77勝59敗7分けで終了。試合前には球場を訪れた長嶋茂雄終身名誉監督(88)からチーム全員で祝福を受け、「大興奮していたよ。だけど、『まだまだだ』って」と激励に感謝した。この日はD3位・佐々木(日立製作所)らを1軍に上げて起用。さらに一部主力が参加する「みやざきフェニックス・リーグ」を7日から3日間視察する予定で、クライマックスシリーズに向けて戦力を見極める。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
巨人
77597 0.566
(↑0.003)
-
(-)
0462
(+4)
381
(+2)
81
(+1)
59
(-)
0.247
(↑0.001
2.490
(-)
2
(-)
阪神
73636 0.537
(-)
4
(↓0.5)
1482
(-)
419
(-)
67
(-)
39
(-)
0.242
(-)
2.520
(-)
3
(-)
DeNA
69673 0.507
(↓0.004)
8
(↓1)
4513
(+2)
495
(+4)
100
(+1)
64
(+1)
0.257
(↓0.001)
3.110
(↓0.01)
4
(-)
広島
66705 0.485
(↓0.004)
11
(↓1)
2407
(+3)
416
(+5)
52
(+1)
64
(-)
0.238
(-)
2.640
(↓0.02)
5
(-)
ヤクルト
62754 0.453
(↑0.004)
15.5
(-)
2503
(+5)
548
(+3)
102
(+1)
67
(-)
0.243
(↓0.001)
3.650
(↑0.01)
6
(-)
中日
59738 0.447
(-)
16
(↓0.5)
3368
(-)
470
(-)
67
(-)
39
(-)
0.243
(-)
3.000
(-)