西武(☆4対0★)日本ハム =リーグ戦25回戦(2024.10.01)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:今井 達也(10勝8敗0S)
敗戦投手:バーヘイゲン(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆西武は初回、佐藤龍の犠飛で先制に成功する。その後3-0となって迎えた5回裏には、外崎の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・今井が9回4安打無失点の快投。今季初完封で10勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆西武佐藤龍世内野手(27)が流れを呼び込んだ。初回1死一、三塁。日本ハム先発のバーヘイゲンから先制犠飛を放った。「ホーム最終戦を勝ちで終えるため、先取してゲームの主導権を握ることが大事」と攻撃をけん引。3回にも中犠飛で追加点をもたらし「少しフライが浅いかなと思いましたが、源さん(源田)のナイス走塁で追加点になりました」と仲間の好走塁をたたえた。

◆西武が今井達也投手(26)の完封勝利で、今季の本拠地ベルーナドームでの全68試合を終えた。1試合平均の観客動員数は昨季の2万89人を上回り、今季は1試合平均で2万1789人を記録。ビジターでの1試合を残し、1日終了時点で借金42と5位にも大きく引き離されての最下位ながら、来場者の失速はなかった。ホーム最終戦となったこの日も、2万7574人が来場。8回表終了時には「完売御礼」がアナウンスされた。今井はお立ち台で「(声援は)すごく後押しになります。今日も球場に足を運んでいただき、本当にありがとうございます。まだまだ楽しみな選手はいっぱいいますので、ぜひご声援よろしくお願いします」。犠飛で2打点の佐藤龍世内野手(27)は「本当に悔しいシーズンになって迷惑ばかりかけてきたんですけど、来シーズンこそはこういう勝ち方をシーズン始めからできるように頑張りますので、期待してください」とそれぞれファンへの感謝を口にしていた。

◆すでに最下位が決まっている西武が、本拠地ベルーナドームでのホーム最終戦を終えた。休養した松井稼頭央監督(48)に代わって5月下旬から指揮をとる渡辺久信GM兼監督代行(59)が、ファンの前であいさつした。チームは4日に楽天25回戦(楽天モバイルパーク)を残しているものの、142試合を終えて49勝91勝2分けと大きく苦しんだ。渡辺代行も今季限りでの退任が決定的となっている。渡辺代行は直立で一礼し、話し始めた。「2024年シーズン、ファンの皆さまには本当に悔しく、つらい思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。GMそして監督代行として責任を感じております」8秒ほど言葉に詰まった。「チームはまだまだ発展途上で、若い選手が多いですが、皆さまも気付いていると思いますが、8月終わり頃からこの9月にかけて、チームは本当に変わってきております」場内から拍手が起きた。「必ず秋季練習、秋季キャンプ、猛練習をしてファンの方の期待に応えられるよう、やってくれると思っております」言葉をつなぐ。「41年前、18歳で西武ライオンズに入団して、ほとんどの期間をライオンズとして戦ってまいりました」場内から「やめるな~!!」の声がいくつか飛ぶ。「私は誰よりも西武ライオンズを愛しています。そしてファンの皆さんも引き続き、ライオンズ愛で選手の後押しをしてほしいです。よろしくお願いいたします。今年は本当にありがとうございました。来年またよろしくお願いします」あたたかな拍手に包まれた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が初めて臨むCSファーストステージ(エスコンフィールド)の相手は、ロッテに決まった。この日は西武に連敗も、既に2位は確定しており、戦いながらポストシーズンに向けた戦力の見極めを行っている段階。残り3試合で、さらにチームに磨きをかけ、短期決戦に備える。新庄監督の一問一答は以下の通り。(最後のあいさつで、レフトスタンドの西武ファンに頭を下げると、敵地ファンから「頑張れ頑張れファイターズ」とコールを受け、ガッツポーズで応えた)新庄監督 最後めっちゃ応援してくれてましたね。-頑張れファイターズ。新庄監督 「CS勝ってファイターズ」に聞こえましたね。なんかめっちゃジーンとしましたね。-ガッツポーツで応えていた新庄監督 もう、うれしかった。ロッテとやってもそうはならないと思う(笑い)多分。-CSの相手がロッテに新庄監督 決まりでしょ。今日途中経過...ロッテさんかなとは思ってましたけどね。まあ、どここようが、やることは変わらないんで。-この間エスコンフィールドでのロッテは不気味っておっしゃってましたけど新庄監督 いや、大丈夫かなって思い始めた。なんか知らんけど。-ベルーナの印象があんまり新庄監督 いや、どこも印象悪いとこないっすよ。うん、あんまないかな。つくづく「2位で終われたんだ」って。ふとした時に。で、ベンチのメンバー見て、うーん、2年前と変わってないよなって。成長したなって。今日もベンチ見ながら。-今日バーヘイゲンは内容的には新庄監督 やっぱあれだけただで走られたら、短期決戦はやっぱ厳しいっすよね。フォアボール1つでセカンドに行かれて1打で。これ、シーズンならね。ちょっと、まだ次の試合もありますから。ちょっと考えないといけないですね。-中継ぎで使うとかそういうのは新庄監督 いや、まだ考えてない。その辺は。-柳川の投球は新庄監督 明日からちょっとフェニックス(リーグ)の方に行ってもらって、今日も「153キロ投げてきなさい」という指示を出して、出なかったんで。今日思いっきり放ったと思うんですけど。こっちからキャッチャーにサイン出して。-フェニックスリーグで状態あげてもらってCSに新庄監督 いや、まだ考えてないです。常に見てるんで。うん。はい。急にポンって違う子呼ぶかもしれないし。それはもう僕の判断で。-打線が昨日、今日とちょっと新庄監督 大丈夫、大丈夫。2位になってほっとしてるんすよ。最後の2試合(ロッテ戦入れると3試合)は気合入れてね、やってもらわないと。-柳川はまだCSのメンバーがゼロになったわけじゃない感じか新庄監督 いやゼロじゃない。みんなゼロじゃない。育成以外は。育成呼ぼうかな(笑い)-無理です新庄監督 ま、ゆっくり休んでくださいね。皆さんも疲れてると思うので。-ありがとうございました

◆日本ハム新庄剛志監督(52)は、初めて臨むCSファーストステージ(エスコンフィールド)でロッテとの対戦が決まり「ロッテさんかなとは思ってましたけどね。まあ、どここようが、やることは変わらないんで」と自然体を強調した。この日は最下位の西武相手に2連敗も「大丈夫、大丈夫。2位になってほっとしてるんすよ」と前向きだった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が初めて臨むCSファーストステージ(エスコンフィールド)の相手はロッテに決まった。この日は西武に連敗したが、最後のあいさつで、レフトスタンドの西武ファンに頭を下げた。敵地ファンから「頑張れ頑張れファイターズ」とコールを受け、ガッツポーズで応えた。

◆日本ハムの先発ドリュー・バーヘイゲン投手(33)がポストシーズンへ不安を残した。走者を背負った1、3、5回にクイックモーションができない弱点を突かれ計4盗塁を許した。「ここ4試合で(西武相手に)3試合対戦しているので、自信を持ってスイングをされてしまいました」。結果的に簡単に進塁され5回7安打4失点(自責3)で2敗目を喫した。新庄監督は「あれだけただで走られたら短期決戦は厳しい。ちょっと考えないといけない」とし、中継ぎ起用などについては「その辺は、まだ考えてない」とした。

◆西武今井達也投手(26)が、今季初完封で10勝目を手にした。初回から走者を出しながらも要所を締め、日本ハム相手に9回4安打無失点。昨年4月13日のロッテ戦以来となる完封で2年連続2桁白星に乗せた。「昨日は武内が先に10勝を決めたということで、新人には負けられないぞという気持ちでマウンドに上がりました。本当にファンの方の大歓声が力になって、何とか最後、力振り絞って投げることができた」と感情が込み上げた。昨季まで3年連続開幕投手を務めていた高橋が出遅れ、開幕投手をプロ8年目で初めて託された。この日の本拠地最終戦に臨み「僕から始まったシーズンで、最後のベルーナドームのマウンドは自分で終わりたい」と9回も志願してマウンドに上がった。球威は衰えず、レイエス、水野に155キロの直球を投げ込み、130球の熱投で締めた。

◆新庄監督からCS起用に向けた"追試"を課されていた日本ハム柳川大晟投手(21)は6回に登板し1イニングを完全投球。最速152キロも、フェニックスリーグで再調整することになった。厳しいノルマがあり、指揮官は「『153キロ投げて来なさい』という指示を出して、出なかったんで」と説明。CSでの登板については、今後の状況次第となりそうだ。柳川は「ちゃんとウエートトレーニングをして調整できたら、自然と(球速が)出ると思うので、焦らずにやります」と淡々と話した。

◆本拠地最終戦を観戦した西武後藤高志オーナーが、来季のチーム編成について明言を避けた。来季の1軍監督には西口2軍監督が内部昇格する方向が決定的となっているが「まだシーズンが終わってませんから、特に人事の話はコメントできない」と語った。また、松井監督の休養を受けて監督職を代行している渡辺GMについて「渡辺監督代行のリーダーシップやマネジメント力が、昨日や今日の試合につながっている」と評価した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、12日からエスコンフィールドで始まるCSファーストステージ突破に自信を見せた。1日、対戦相手が今季本拠地で9勝3敗と大きく勝ち越したロッテに決定。短期決戦でも相性の良さを発揮して勝ち進むイメージを膨らませた。この日は西武に2試合連続0封負け。2位確定後は3連敗となったが、試合後に西武ファンから受け取った熱いエールを心に刻み、日本一へ続く道をブレずに突き進む。新庄監督は、感動した。敵地ベルーナドームでの今季最終戦。試合後、選手たちと一緒に、三遊間付近に整列した。感謝を込めて左翼席を埋めた西武ファンに一礼すると、相手応援席から力強いコールが上がった。「がんばれ、がんばれファイターズ!」。思わぬエールに、指揮官はガッツポーズで応えた。新庄監督 最後、めっちゃ応援してくれましたよね。(応援のコールが)「CS勝ってファイターズ」に聞こえましたね。なんか、めっちゃ...ジーンとしましたね。うれしかった。ロッテ(ファン)では、そうはならないでしょうね(笑い)。CSファーストステージの相手はロッテに決まった。3日に今季レギュラーシーズン最後のロッテ戦(ZOZOマリン)が控えており、CSの前哨戦となる。この日のように試合後に敵地ファンにあいさつをしても、西武ファンからのようなエールは望めないだろうが、もちろん勝ち進む自信はある。新庄監督 どこが来ようが、やることは変わらないんで。(CSファーストステージ突破は)大丈夫かなって思い始めた。なんか知らんけど(笑い)。冗談交じりで話したが、今季のエスコンフィールドでのロッテ戦は9勝3敗と大きく勝ち越した。相性の良さに加えて「ふとベンチのメンバーを見て『2年前と変わってないよな。成長したな』って今日も思った」。選手を信じて采配すれば、ソフトバンクが待つCSファイナルステージへ進めると確信するからこそ、20イニング連続無得点の打線も心配していない。新庄監督 大丈夫、大丈夫。2位になって、ホッとしてるんすよ。でも、最後の2試合は、気合入れてやってもらわないとね。残り3試合。CS前哨戦の3日ロッテ戦は寝たふりでもいいが、5日と7日の楽天戦で再覚醒するよう注文した。CSの戦力は、7日から宮崎で始まるフェニックスリーグの試合もチェックしながら「みんな(可能性は)ゼロじゃない」と最後まで見極める予定。自信を持って、日本一の大航海を最後まで続ける。【木下大輔】

◆西武の今井が昨年4月以来の完封で、2年連続の2桁勝利に達した。4安打に抑え、4四球を与えても7奪三振と踏ん張った。一回に先制犠飛の佐藤龍が三回にも犠飛。さらに暴投でリードを広げた。日本ハムは2戦連続零敗の3連敗。

◆西武の渡辺監督代行は本拠地最終戦セレモニーのあいさつで、歴史的低迷で最下位に沈んだことを「ファンのみなさまには悔しく、つらい思いをさせてしまい、本当に申し訳ない」とわびた。西口新監督の就任が決定的となっている。後藤オーナーは「4日がシーズンの最終日。それまでは人事の話はしない」と述べるにとどめた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
89493 0.645
(↑0.003)
-
(-)
2602
(+8)
388
(+6)
113
(+2)
89
(+1)
0.260
(↑0.001)
2.550
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
73598 0.553
(↓0.004)
13
(↓1)
3526
(-)
481
(+4)
109
(-)
90
(-)
0.245
(↓0.001)
2.980
(-)
3
(-)
ロッテ
71646 0.526
(↑0.004)
16.5
(-)
2493
(+5)
491
(+1)
75
(-)
61
(-)
0.248
(↓0.001)
3.190
(↑0.01)
4
(-)
楽天
66693 0.489
(↓0.004)
21.5
(↓1)
5483
(+1)
562
(+5)
72
(-)
87
(+1)
0.243
(↓0.001)
3.770
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
62773 0.446
(↓0.003)
27.5
(↓1)
1394
(+6)
447
(+8)
69
(+1)
60
(-)
0.238
(↑0.001)
2.820
(↓0.03)
6
(-)
西武
49912 0.350
(↑0.005)
41
(-)
1348
(+4)
483
(-)
59
(-)
82
(+4)
0.211
(-)
3.040
(↑0.02)