DeNA(☆3対1★)広島 =リーグ戦25回戦(2024.10.01)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0010000001400
DeNA
00030000X31000
勝利投手:ジャクソン(8勝7敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝6敗29S))
敗戦投手:森 翔平(1勝3敗0S)
  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆DeNAは1点を追う4回裏、桑原と戸柱の連続適時打で3点を奪い、試合をひっくり返す。投げては、先発・ジャクソンが7回3安打1失点の力投。その後は3人の継投でリードを守り抜き、ジャクソンは今季8勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が振るわなかった。

◆DeNA伊勢大夢投手(26)が、アクシデントにより7球で緊急降板した。2点リードの8回に登板。先頭の広島韮沢に3ボールとなるも、3球連続ストライクで三邪飛に仕留めたが、直後に異変を訴えてベンチからトレーナーと大原チーフ投手コーチがマウンドへ。一時、治療に下がってそのまま3番手ディアスと交代となった。最速は148キロだった。伊勢は9月29日の阪神戦(甲子園)で1/3回2失点で負け投手に。翌30日の同戦では6球で3者凡退に打ち取った。この日は大阪からの移動ゲームで3連投となっていた。

◆月が変わっても、流れは変わらなかった。4位広島が今季最後の3位DeNAとの直接対決で逆転負け。ゲーム差を3に広げられ、逆転CSは絶望的となった。先制したのは広島だった。3回1死一、三塁から野間の二ゴロの間に1点を奪った。だが、3回まで1被安打と好投していた先発森が4回に崩れた。1死一塁からオースティン、宮崎の連打で満塁とすると、桑原、戸柱に連続適時打を浴びて3点を失った。逆転を許し、なおも2死一、二塁から投手ジャクソンに左前打を打たれたところで交代が告げられた。大事なマウンドを託されたが、今季最短3回2/3で降板となった。広島は9月4日まで首位を守りながら、9月はセ・リーグタイ記録で球団ワースト記録を更新する月間20敗(5勝)を記録した。10月初戦も黒星発進となり、3位DeNAとのゲーム差は3に広がり、借金も3。2位転落となった5日以降は4勝19敗の急失速で、シーズンの勝率5割以下が決まった。

◆広島は月が変わっても流れは変わらず、今季最後の3位DeNAとの直接対決で逆転負けした。3回に1点を先制しながら、先発森が4回に4連打で3点を失い、逆転を許した。打線に反発力がなく、反撃態勢もつくれなかった。借金3でシーズン勝率5割以下が決まり、DeNAとのゲーム差も3に広げられた。2日にも2年連続を目指したCS進出の道が絶たれる。新井監督は「自分たちがやれることは残り3試合、いい試合をお見せできるように」と言葉を絞り出した。▽広島森(1点リードの4回に逆転を許し、3回2/3 3失点で3敗目)「テンポ良く(3回まで)行けていたんですけど、同じリズムになってしまっていたのかなと思います」▽広島田村(2回にプロ初盗塁となる二盗)「打つだけではなく、守備も走塁もアピールしないといけない。盗塁を1個できたのは自信になったというか、また積極的にいけるかなと思う」

◆広島が今季最後の3位DeNAとの直接対決で逆転負けし、ゲーム差を3に広げられた。3回に内野ゴロの間に1点を先制しながら、1リードの4回に先発森が崩れた。1死一塁から4連打で3失点。今季最短3回2/3で3敗目を喫した。借金は3に膨らみ、シーズンの勝率5割以下が決定。逆転CSは厳しい状況となった。試合後の広島新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先発森投手は4回、詰まった当たりが逆転打に新井監督 あそこはちょっと運がなかったというかね。立ち上がりから丁寧に低めに投げていた。あの回だけだったという感じかな。-打線は足を絡めて先制したが新井監督 どんどん足を絡めてというのはずっとやってきたこと。あそこはいい攻撃ができたかなと。-6回以降はビハインドでも勝ちパターンを投入新井監督 やれることはやろうと。事前に伝えていたしね。-9回表の攻撃中には栗林投手がベンチ前でキャッチボール。同点以上で続投だったのか新井監督 追いついたらもう1イニング行ってもらうぞというのは伝えていた。-ブルペンに九里、アドゥワがいる中でも勝ちパターンを投入新井監督 ビハインドでも行くし、どういう状況で行くか分からないから用意しておいてくれと事前に伝えていた。こちらとしてはやれることはやろうという形だった。-残り3試合で3位DeNAと3ゲーム差に新井監督 そこはもちろん分かっている。ただ、自分たちがやれることは残り3試合。今日もたくさんのファンの方が応援に来てくれているので、いい試合をお見せできるようにやりたい。

◆"残暑男"が気持ちで食らいついた。DeNA桑原将志外野手(31)は1点を追う4回1死満塁、広島森のチェンジアップにタイミングを外されながらも、気持ちでぶつけた。バットの先端にコツンと当たって右翼線際へ落ちる2点適時二塁打。「打った瞬間どこ行った? と。なんでああなったのか自分でも分からないですけど、結果は100点」と二塁ベースで首をかしげながら喜んだ。情に厚い男だ。山本が右尺骨骨折で離脱した際、「貸してや」と打撃用手袋を借りた。この日も「やまゆう」と刺しゅうが入った打撃用手袋で逆転打。「今までチームを引っ張ってくれてましたし、最後まで一緒に戦いたかった。彼の分まで頑張ろうと。手袋はボロボロになるまで使います」と力がみなぎった。山本にとって桑原は"師匠"のような存在だった。山本が頭角を現した昨季、打撃フォームの参考にしたのが桑原だった。バットを体の前に置いて、大きくトップを作ってタイミングを取り、バットを落とす感覚でアプローチする。桑原は「祐大の頑張りで僕は何もしてないですよ」と謙遜するが、山本は「そんなに似てないかもしれないですけど、ダメな時は桑原さんに聞いたりしますし、かなり参考にしてます」と感謝。同じ大阪生まれの絆は強かった。CS圏を争う4位広島との直接対決で逆転勝利。残り5試合で1試合でも勝てば自力でのCS進出が決まる。「まだ決まってない状況」と引き締めた桑原。夏に強い元気印が、残暑も熱さと気持ち全開でハッスルする。【小早川宗一郎】

◆DeNAの伊勢大夢投手(26)が3―1の八回に2番手で登板したが、7球で異変を訴え緊急降板した。先頭の韮沢に対し3球連続ボール。何とかフルカウントに持ち直し、三邪飛に打ち取ったが、直後に大原投手コーチとトレーナーがマウンドに駆け寄り、険しい表情でベンチに下がるとそのまま降板が告げられた。試合後、球団は「背中の張り」と発表。三浦監督は「ちょっと違和感が出た程度なので、無理をさせなかった」と説明した。

◆DeNAが逆転勝ち。0―1の四回に桑原の2点二塁打、戸柱の中前適時打など6安打を集めた。ジャクソンが7回1失点で8勝目。広島は3連敗。先発の森が四回につかまり、打線は散発の4安打で併殺崩れの間の1点に終わった。

◆DeNAが逆転勝ち。0―1の四回に桑原の2点二塁打など6安打を集めた=横浜スタジアム(撮影・萩原悠久人)

◆広島は逆転負けで3連敗&ビジター11連敗となった。残り3試合で3位DeNAとのゲーム差は3に広がり、2日にもクライマックスシリーズ(CS)出場の可能性が消滅する。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。──先発の森は3回?を7安打3失点で今季3敗目。四回の桑原の逆転打は詰まった当たり「あそこはちょっと運がなかった。立ち上がりから丁寧に低めに投げてね。あの回だけだったという感じかな」──打線は三回に野間の内野ゴロの間に先制した。足を絡めた攻撃がうまくいった「どんどん足を絡めてというのはずっとやってきたこと。あそこはいい攻撃ができたかなと」──2点ビハインドの七回はハーン、八回は栗林の勝ちパターンの中継ぎを投入した「やれることはやろうと。そういう形。事前に伝えていたしね」─―栗林は九回も続投する予定「追いついたら、もう1イニング行ってもらうぞというのは伝えていたので」──残り3試合で3位DeNAとのゲーム差は3に広げられた「そこはもちろん、わかっている。ただ、自分たちがやれることは残り3試合。今日もたくさんのファンの方が応援に来てくれているので、いい試合をお見せできるようにやりたい」

◆DeNAの伊勢大夢投手(26)が3―1の八回に2番手で登板したが、背中の張りを訴え7球で緊急降板した。異変にいち早く気付いたのはバッテリーを組んでいた戸柱恭孝捕手(34)だった。「いつもの大夢の投げ方と球の質が違ったので。それを2球目に気付いたので、それをマウンドで確認した。言葉の選び方はすごい考えました」と慎重に話し合い、本人を含めてチームで降板を決断した。結果的に大事には至らず、伊勢は「疲労もあった。けがをしてしまったら何にもならないので。トバさんが全て言ってくれた」と感謝。三浦監督も「トバも早めにマウンドに行って、無理をさせなかった」と語った。戸柱は「あいつが欠けてしまったらチームとしても本当に痛いので、気づけてよかった」と振り返った。

◆DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は3試合続けて出番なしに終わり、試合後に荷物をまとめて球場を後にした。2日に出場選手登録を抹消されるとみられ、1年目のレギュラーシーズンは5試合を残して終了となる。セ・リーグ新人初の開幕2試合連発や球団新人記録の6試合連続打点をマークするなど大きなインパクトを残した。2度の2軍再調整を経て、9月22日に1軍に昇格したが、全て代打の3試合のみとシーズン終盤で出場機会は限られた。1年目は75試合に出場し打率・255、3本塁打、24打点の成績を残した。

◆セ・リーグ3位のDeNAは1日、4位広島との最終戦(横浜)に3―1で逆転勝ち。広島とのゲーム差を3に広げ、2日の巨人戦(東京ドーム)に勝てば、球団初の3年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まる。1点を追う四回に桑原将志外野手(31)の2点二塁打、戸柱恭孝捕手(34)の中前適時打など、6安打を集めて逆転に成功。3位からCSを突破して日本シリーズに進出した2017年に主力だったベテランが力を発揮し、〝下克上〟再現を目指す。下克上伝説の再現へ―。ハマのベテランたちが奮起した。球団初の3年連続CS出場に〝王手〟。逆転打を放ち、お立ち台に上がったプロ13年目の桑原は「この1勝は大きい。シーズンを戦うにつれて、チーム全体が表情を見ても勝ちたいという思いが伝わってくる。そういう雰囲気で続けてやることが大事」とうなずいた。4位広島との最後の直接対決。0―1の四回だった。1死満塁の絶好機で桑原は「外野フライでいい」と初球の変化球を振り抜くと、バットの先端で捉えた打球は右翼線際に弾んだ。2者が生還。二塁に達した背番号1は「打った瞬間、どこいった? って感じだった。もう一回打てと言われてもたぶん無理。でも結果は100点なのでよかった」と首をかしげながらも胸を張った。続く戸柱も中前適時打で続き、一挙3得点で逆転に成功した。2日の巨人戦に勝利し、CS出場を決めれば、ファーストステージの相手は2位阪神。両軍が甲子園でCSを戦うのは2017年以来だ。荒天による〝泥んこ試合〟も戦い、阪神を下したDeNAは、ファイナルステージで広島にも勝利し一気に日本シリーズへ進出した。あれから7年。世代交代も進み、当時を知る選手も少なくなってきた中で、主力としてプレーしていた桑原と戸柱が勝負のシーズン最終盤に状態を上げてきた。貴重なベテランの経験値。桑原が「当時は先輩に引っ張ってもらう立場だった。特に変えることはないけど、頭の中を整理してしっかり悔いのないように自分のやれることを腹くくってやるだけ」と語れば、戸柱も「(下克上が)今一番の目標というか、モチベーション。勝つことで雰囲気も良くなるし、みんなが救われるので、横浜の意地を見せられれば」と呼応した。最大の目標に掲げてきた26年ぶりのリーグ優勝は果たせなかったが、26年ぶりの日本一を成し遂げるチャンスは残っている。まずはその切符をつかむ。三浦監督は「きょうもたくさんの方に応援していただいて、一緒に戦ってくれていますから。それでみんな頑張れている。まず明日。全員で向かっていく」と誓った。ベテランと若手の力を融合し、頂点を目指して最後まで戦い続ける。(浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
巨人
76597 0.563
(-)
-
(-)
1458
(-)
379
(-)
80
(-)
59
(-)
0.246
(-)
2.490
(-)
2
(-)
阪神
73636 0.537
(-)
3.5
(-)
1482
(-)
419
(-)
67
(-)
39
(-)
0.242
(-)
2.520
(-)
3
(-)
DeNA
69663 0.511
(↑0.004)
7
(↑0.5)
5511
(+3)
491
(+1)
99
(-)
63
(-)
0.258
(↑0.001
3.100
(↑0.02)
4
(-)
広島
66695 0.489
(↓0.004)
10
(↓0.5)
3404
(+1)
411
(+3)
51
(-)
64
(+3)
0.238
(↓0.001)
2.620
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
61754 0.449
(-)
15.5
(-)
3498
(-)
545
(-)
101
(-)
67
(-)
0.244
(-)
3.660
(-)
6
(-)
中日
59738 0.447
(-)
15.5
(-)
3368
(-)
470
(-)
67
(-)
39
(-)
0.243
(-)
3.000
(-)