1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 1 | 4 | 0 | 1 |
勝利投手:津森 宥紀(5勝2敗0S) (セーブ:オスナ(0勝3敗22S)) 敗戦投手:山下 舜平大(3勝6敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクが投手戦を制した。ソフトバンクは両軍無得点で迎えた7回裏、栗原のソロが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・モイネロが5回無失点。3番手・津森が今季5勝目を挙げた。敗れたオリックスは先発・山下が好投を見せるも、打線がつながりを欠いた。
◆1軍復帰のソフトバンク柳田悠岐外野手(35)が、約4カ月ぶりに「2番DH」でスタメン出場した。柳田は5月31日の広島戦で右太もも裏を負傷。全治4カ月の大けがを負い、20日のウエスタン・リーグで実戦復帰していた。2軍戦では計6試合に出場。打率2割1分4厘、1本塁打、1打点だった。うち2試合は右翼の守備に就いていた。
◆オリックスが今季24度目の完封負けを喫し、1942年以来82年ぶりに球団ワースト記録に並んだ。また、0-1負けは10度目となった。先発モイネロに5回無失点の好投を許し、最優秀防御率のタイトルを争っている宮城を援護射撃できず。6回以降も相手リリーフ陣から走者を出しながらもホームが遠かった。今季最終登板となる見込みの先発山下はプロ最長の8回を投げ、1失点の好投も6敗目を喫した。7回に栗原に浴びたソロ本塁打が痛かった。
◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)のバットが勝負を決めた。0-0の7回先頭打席。オリックス山下の初球の直球を捉えた。打球は右中間テラス席に飛び込む先制の18号ソロ。「いい投手ですし、いい投球をされていたので、何とかしたいという気持ちだった。自分のスイングができた」。8試合ぶりの1発が決勝打となった。81打点はキャリアハイを更新中。21年にマークした自身最高の21本塁打超えも視野に入れる。「残り3試合、(本塁打も)キャリアハイを行けるように頑張りたい」と意欲を見せた。
◆ギータが帰ってきた! ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)がオリックス戦に「2番DH」で先発出場。約4カ月ぶりの1軍舞台でいきなり快音を響かせた。1回無死一塁の第1打席。オリックス山下から右前打をマークした。「来た球に反応しようかなと」。内角154キロ直球を仕留め、一、二塁間を破った。復帰1打席目で復活を印象づける一打に「上で打ってなんぼなんで。打てて良かったです」。一塁ベース上では手をたたき、本拠地の歓声に喜びもひとしおだった。焦らず、地道に、復帰の道のりを突き進んできた。シーズン序盤の5月31日の広島戦で右太もも裏を負傷。全治まで約4カ月の大けがだった。「おかげさまで。ずっとつきっきりでやってくださったトレーナーの方がいるんで。そういう方々のおかげで順調にくることができた」。当初の予定を大きく上回る回復ペースで、スピード復帰となった。「準備はできていたので」。万全な状態でレギュラーシーズンに戻ってきた。打った直後の走り出し、二塁へのスライディングも「大丈夫です」ときっぱり。小久保監督は「打つ方は心配していなかったんで。スタメンに(柳田の)名前があるだけで(雰囲気は)変わります」と目を細めた。改めて存在感の大きさを物語る1日だった。「クライマックスで守備に就くことを目標に掲げている。そこに向けて、調整して、上げていってほしいですね」と指揮官。2軍戦ではすでに右翼の守備にも就いた柳田も「もちろん。大丈夫です」と腕ぶした。4年ぶりのV奪還を果たした小久保ホークス。CS突破、そして日本一へ、頼れる背番号9の戦列復帰は大きい。【佐藤究】
◆オリックスは今季の貧打を象徴するような24度目の完封負けで、42年の球団ワースト記録に82年ぶりに並んだ。「0-1負け」は今季10度目と球団ワーストを更新。宮城と最優秀防御率を争うモイネロから得点を奪えず、援護射撃に失敗した。短いイニングでの降板を想定し、上位に主軸を固めた中嶋監督は「1、2番は機能しましたけど...」と厳しい顔。宮城はタイトル獲得には次回登板で規定投球回に達する7回1/3で自責0か、8回1/3で自責1の内容が必要となった。▽オリックス山下(今季最終登板はプロ最長の8回完投。栗原のソロ1失点も6敗目)「ペイペイでやられて悩んだ時期もあった。最後ここで勝ちたかった。また悔しさができたので、オフシーズンにやることをやって、来年にぶつけたい」
◆オリックスは1リーグ時代の1942年に記録した球団最多に並ぶ、24度の零封負けを喫した。打線は七回まで散発5安打無得点。八回に2本の安打などで1死一、三塁の好機を迎えたが、太田、森が連続三振に倒れた。先発の山下は8回1失点と完投したが、援護に恵まれず、6敗目を喫した。
◆ソフトバンクは0―0の七回に栗原陵矢内野手の18号ソロで唯一の得点を挙げ、競り勝った。右脚負傷から復帰した柳田は1安打。モイネロが5回無失点で、3番手の津森が5勝目を挙げた。オリックスは1失点完投の山下を援護できなかった。
◆タイトルを狙うエースをアシストするどころか、1点も取ることができなかった。オリックスは1リーグ時代の1942年に記録した球団ワーストに並ぶシーズン24度目の零封負け。中嶋監督は改善が見られない貧打を嘆くしかなかった。「1点が遠いというより、1点目をどう取るかになると思うんでね。その点ではできてない」最優秀防御率のタイトルがかかるソフトバンク・モイネロに対し、「ある程度バットに当たって、ロング(長打)が期待できる」と1番から太田、森、セデーニョ、杉本と比較的好調な打者を並べて爆発に期待したが...。1、2番コンビはマルチ安打を記録したが、クリーンアップに一本が出ず。「いいピッチャーですしね、いろいろ工夫はしたとは思うけど」。相手左腕は5回無失点で降板し、打線はタイトル獲得を目指す宮城を援護することができなかった。これが今季最後の登板になることが確実のモイネロはリーグトップの防御率1・88でフィニッシュ。6日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で先発見込みの宮城は7回?を投げて規定投球回(143回)に乗せ、なおかつ自責点がゼロなら同1・83で最優秀防御率のタイトル獲得が決まる。ただ、同戦で自責点が1なら8回?以上を投げ切る必要があり、自責点2以上ならタイトルを逃してしまう。ハードルはきわめて高くなった。チームはソフトバンクに6連敗。1日が今季の王者との最後の対決となる。中嶋監督は「どんな形にしてもラストなので」と淡々と語ったが、敵地で勝利して宮城の初タイトルがかかった運命の「10・6」に臨みたいところだ。(織原祥平)
◆オリックスの先発の山下は「工夫しながらいろいろできた」と、8回1失点でプロ初完投したが援護に恵まれず、6敗目を喫した。七回先頭の栗原に初球を右中間席に運ばれて決勝ソロを被弾し「まだまだ未熟」と反省。今季は春先から制球に苦しみ、2軍調整の期間が長かっただけに「最後、なんとかしても勝ちたかった。また悔しさができたので、来年にぶつけたい」と挽回を期した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
ソフトバンク |
88 | 49 | 3 | 0.642 (↑0.002) | - (-) |
3 | 594 (+1) | 382 (-) | 111 (+1) | 88 (-) |
0.259 (↓0.001) | 2.520 (↑0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
73 | 58 | 8 | 0.557 (↓0.005) | 12 (↓1) |
4 | 526 (-) | 477 (+8) | 109 (-) | 90 (+1) |
0.246 (↓0.001) | 2.980 (↓0.01) |
3 (-) |
ロッテ |
70 | 64 | 6 | 0.522 (↑0.003) | 16.5 (-) |
3 | 488 (+2) | 490 (+1) | 75 (+1) | 61 (+1) |
0.249 (-) | 3.200 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
66 | 68 | 3 | 0.493 (↓0.003) | 20.5 (↓1) |
6 | 482 (+1) | 557 (+2) | 72 (-) | 86 (-) |
0.244 (-) | 3.780 (↑0.01) |
5 (-) |
ORIX |
62 | 76 | 3 | 0.449 (↓0.004) | 26.5 (↓1) |
2 | 388 (-) | 439 (+1) | 68 (-) | 60 (+1) |
0.237 (-) | 2.790 (↑0.01) |
6 (-) |
西武 |
48 | 91 | 2 | 0.345 (↑0.004) | 41 (-) |
2 | 344 (+8) | 483 (-) | 59 (-) | 78 (-) |
0.211 (-) | 3.060 (↑0.02) |
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