西武(☆8対0★)日本ハム =リーグ戦24回戦(2024.09.30)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:武内 夏暉(10勝6敗0S)
敗戦投手:山﨑 福也(10勝6敗0S)
  DAZN
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◆西武は3回裏、源田の適時打で2点を先制する。その後1点を加えて迎えた6回に野村大が適時三塁打を放つと、7回には西川と佐藤龍の適時打で4点を挙げ、試合を決定づけた。投げては、先発・武内が8回3安打無失点の快投で今季10勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が日本シリーズ進出を見据えて「1番一塁」でフランミル・レイエス外野手(29)、進出が確定しているCSを見据えて「5番二塁」で郡司裕也捕手(26)をスタメン起用した。レイエスの一塁守備は「7番一塁」でスタメン出場した4月12日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来、今季2度目。その試合以外では全てDHでスタメンだった助っ人について、新庄監督は29日に「レイエスも今後、ファーストを守らせますよ。日本シリーズに向けて。早くやっとかないと。急に『ファースト行きなさい』って言って、できます? サインプレーとか」と話していた。郡司の二塁守備は23年9月19日西武戦(ベルーナドーム)以来で、今季は初めて。開幕から主に三塁手として出場を重ねてきたが、最近は三塁に清宮が定着。一塁や左翼に加えて、腰の違和感で一時離脱していた伏見の代わりにスタメンマスクを被るなどしていたが、スタメンを外れることもあった。昨季終盤に挑戦した二塁を守れれば、CS以降へ向けて打線のオプションが増し、攻撃の厚みが増す可能性を秘める。すでに2位が確定し、CS進出が決まっている中で、29日の本拠地最終戦セレモニーのあいさつで新庄監督は「僕たちは日本一しか今、考えていません。ドラマ『大航海』。ここからが一番楽しいです」と宣言したように目指すのは日本一のみ。今季の打線を引っ張ってきた郡司の二塁守備を377日ぶりに解禁してCS以降の戦いに備え、DHが使えないセ・リーグ本拠地での日本シリーズを戦う想定でレイエスの一塁守備を171日ぶりに解禁。また、夏場に抑えを務めた柳川大晟投手(21)も再昇格させた。ポストシーズンへ向けて着々と準備を進める試合となる。

◆日本ハム柳川大晟投手(21)が1軍に再昇格した。高卒3年目の今季5月に支配下登録し、田中正が2軍で再調整している期間に"代役"として抑えを託され8セーブ挙げていたが、17日に出場選手登録を抹消。2軍で再調整していた。疲労回復も兼ね、リフレッシュして1軍合流。「順位も決まったし、まっすぐだけでいいからもう全力で、みたいな感じで来ました。自分の中では全然、(チーム内)争いの一番下。余裕とか全然ないんで、いつも通り気合入れて投げたいです」。伸び盛りの若武者が、本拠地CSに向け、再びキバを研ぎすませる。

◆西武球団OBで20年2月に亡くなった野村克也さんの孫、野村沙亜也さんが始球式を行った。米エンゼルスの球団職員として働いていたこともあり、見事なノーバウンド投球を見せた。この日は「南魚沼産コシヒカリ感謝デー」として開催され、野村さんは南魚沼市観光協会アンバサダーを務めている。

◆俳優の藤原竜也(42)がセレモニアルピッチに登場した。主演を務めるドラマ「全領域異常解決室」(フジテレビ系、10月9日放送開始)の放送日にちなみ、背番号「10・9」のユニホームで登場。捕手役を務めた西武外崎のミットに向かってノーバウンド投球を見せた。埼玉・秩父市出身で長年の西武ファン。「幼少期から応援させてもらって、レジェンド、渡辺監督代行もいらっしゃって、感無量。僕個人の(投球の)ことはもう記憶にないですね」と感慨深げ。捕手役を外崎が務めるのはサプライズだったようで「外崎さんてのは反則。知りませんでした。ちょっと興奮しましたね」と話した。投球後は「ずっと見てます」と伝え、三塁側の西武ベンチにも丁寧に頭を下げた。先発する武内に敬意を払い、マウンドより手前から投げた。「もう、僕なんかの存在はいらないんです。今日の主役は武内くんと選手の皆さん。武内くんにぜひ2ケタ(勝利)を」と、10勝と規定投球回到達がかかる左腕にエールを送った。

◆日本ハム宮西尚生投手(39)が7回に3番手で登板し、通算登板数を868試合に伸ばし、梶本隆夫(阪急)を抜き、NPB史上単独4位に浮上した。節目のマウンドだったが、味方のミスと自身の連続四球で2死満塁のピンチを招き4失点。2/3回で降板し、杉浦と交代した。自責はゼロだった。通算登板数1位は岩瀬仁紀(中日)の1002。

◆日本ハム先発の山崎福也投手(32)が今季投球回数を147回2/3に伸ばし、プロ10年目で自身初の規定投球回(143回)に到達した。5回3失点で降板し「(内容は)良くはなかったです」。2戦連続で西武戦で黒星を喫し「前回は1発(2被弾)があったんで、そういうところは防ぎたいなと思ってたんで。(今回は)連打もあったんで、そこは反省点」。新庄監督は「いいボールもありましたけど点数取られたってことは、あまり状態は良くなかった。でも(今季)10勝してくれたんで十分」と話した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が日本シリーズ進出を見据えて「1番一塁」でフランミル・レイエス外野手(29)、進出が確定しているCSを見据えて郡司裕也捕手(26)を「5番二塁」でスタメン起用するなど、守備位置を豪快にシャッフルした。試合は完封負けとなったが、戦いながらポストシーズンへ向けた準備も、着々と進めている。一問一答は以下の通り。新庄監督 すごかったですね。9回のファイターズのファンの方の声援がね、うれしいっすね。いや、モーレ普通にこなしましたね。全然大丈夫。体力がどう。疲れたのかどうかね、わからないけど、もう1回月間(MVP)取らせたいな。(ロッテ)ソトとものすごく競ってるんで、1番であと2本ぐらいホームラン打ったら決まりかな。-去年タイトル争いしていた万波みたいに打席数を増やして新庄監督 そうですね。-明日以降の1番も新庄監督 明日のファーストはないですけど、ちょいちょいファーストを守らせながら。今準備ができるんでね。いろいろ試しで。いろいろバーって使ったりしてね。いろんな選手に、いきなり行かせるより。もしかしたら、選手が足りなくなって、郡司君のセカンドもあるかもしれないし、田宮君のレフトもあるかもしれないんで、その辺では準備ができる。この5試合で。-万波もライトだけじゃなくて新庄監督 あれはタッチアップ(対策)。左ピッチャーで左バッターの時に、レフトに犠牲フライが行きそうな確率の時は、ちょっとチェンジで。サードにランナーいるときとかは。-また今後も積極的にそういう形の守備体系を新庄監督 まあ見といてください。見たらわかるので。-試合前に達がブルペンに入ってましたが。どんな感想を新庄監督 ボールはいいですよ。ただ、同じパターンの投球フォームをしてたら、1軍のバッターは打つよと。だから、バッターのタイミングを外す投げ方をすれば、バッターは球種が2種類ぐらい増えるような感覚になるから、その辺は自分で考えて。まあクイックで...ファウルを打たせてね、カウントを稼ぐのも1つの方法だし。その辺は伝えました。-柳川も久しぶり新庄監督 変わってないですね。まっすぐ...試合前に「まっすぐを154キロぐらい投げろ」とは言いましたけど。投げようとして、147キロなんで、戻ってはいないですね。-残りの試合でも、もうちょっと起用は新庄監督 もう1回見てかな。-山崎は、どうですか新庄監督 いいボールもありましたけどね。でも点数取られたってことは、あまり状態は良くなかった。でも10勝してくれたんでね。十分でしょ。

◆新人王当確の快投を披露した。今季最終登板に臨んだ西武武内夏暉投手(23)が日本ハム打線を8回3安打無失点に抑え、10勝目を手にした。残り5回2/3としていたシーズン規定投球回もクリア。球団の新人では07年の岸孝之(現楽天)以来となる2ケタ勝利&規定投球回到達となった。ルーキーイヤーから先発ローテーションの一角を務めた左腕が、100点満点の1年を締めくくった。ピンチの場面でも落ち着いていた。武内は勝利投手の権利がかかった5回2死一、二塁で、日本ハム水谷をカーブで中飛に打ち取った。「三振も取れるようになってきて信頼のある球というか、自分の中でも優先順位の高い球になりました」。この日奪った5つの三振のうち、2つの決め球がカーブ。緩急を駆使した投球で三塁すら踏ませず、8回無失点で新人王当確ランプをともした。球団の新人では07年の岸以来、17年ぶりとなる2ケタ勝利とシーズン規定投球回到達。「本当に周りの方々に支えられた1年だったので、ファンの皆さんも含めて本当に感謝したいです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。山あり谷ありのルーキーイヤーだった。初登板となった4月3日のオリックス戦(ベルーナドーム)は7回無失点でプロ初勝利。そこから勢いに乗って開幕5連勝を記録した。その一方で、8月3日の楽天戦(ベルーナドーム)で7勝目を挙げてから約1カ月半、白星から遠ざかった。それでも「試合で得ること、失敗することがたくさんあるので、それを次回につなげている感覚でやっています」。試行錯誤を繰り返し、9月16日のロッテ戦(ベルーナドーム)でつかんだ久しぶりの8勝目は、プロ初完投&初完封で飾った。10勝6敗、防御率2・17。堂々たる成績を残したプロ1年目を「100点です」と自己評価した。だが、慢心はない。「ストレートでも押せる投手になりたいですね」。飽くなき向上心を持つ左腕が、来季もライオンズ投手陣を支える。【水谷京裕】ルーキー武内が今季10勝目。西武新人の2桁勝利は07年岸以来9人目となり、左腕では初めて。今季の西武はここまで48勝91敗2分けの6位だが、最下位球団から2桁勝利の新人が生まれるのは13年小川(ヤクルト)以来で、パ・リーグでは87年阿波野(近鉄)以来37年ぶり。シーズン90敗以上の球団で記録は50年田原、高橋(国鉄)50年長谷川(広島)56年富永(東映)61年徳久(近鉄)以来63年ぶり6人目となった。

◆日本一奪取へ日本ハム新庄剛志監督(52)が守備を"大シャッフル"した。DHのない日本シリーズを見据えて、レイエスを今季2度目の一塁で起用。右翼が定位置の万波も左翼を守らせるなど、ポストシーズンで可能性のある守備布陣を次々と試した。ぶっつけ本番とならないように、レギュラーシーズン残り4試合でも、あらゆる事態を想定して選手起用する予定。攻守で可能な限りのバリエーションを増やし、日本一を勝ち取る準備を進めていく。今季9度目の0封負けにも、新庄監督はしっかり収穫を手にした。「モーレ(レイエス)、普通にこなしましたね。全然大丈夫」。4月12日オリックス戦以来となる一塁起用の助っ人大砲は、無難な動きを見せた。普段はDHで守備時はベンチにいるため「体力がどうかな。疲れたかな」と心配したが、レイエスは「大丈夫、大丈夫。疲れてもいない」と頼もしく言った。新庄監督は「一塁レイエス」について、DH制のないセ・リーグ本拠地での日本シリーズに向けて予行演習を予告していた。同様に他のポジションでは、CSもにらんだ選手起用を次々と行った。右翼が定位置の万波は左翼でスタメン出場。新庄監督は「あれはタッチアップ(対策)。レフトに犠牲フライが行きそうな確率の時や、サードにランナーがいる時は、ちょっとチェンジで」と説明。1点も与えられない場面での"ピンチ・レーザービーマー"としての起用を想定したものだ。郡司は昨年9月19日西武戦以来の二塁守備に就き、開幕スタメンマスクをかぶった田宮も8回に昨年10月2日オリックス戦以来の左翼を守った。「もしかしたら選手が足りなくなって、郡司君のセカンド、田宮君のレフトもあるかもしれない」。起用の幅を広げつつリスクマネジメントをし、勝負どころで振るう采配の幅も広げる布石も打った。レギュラーシーズンの残り4試合も「その辺の準備ができる。見ていたら、わかる」。CSの先も見据えて、勝負の時に備え、やれることはやり尽くす。【木下大輔】

◆俳優の藤原竜也(42)がセレモニアルピッチに登場。西武のユニホーム姿の藤原は捕手を務めた外崎のミットに見事ノーバウンドで収め「外崎選手にキャッチャーを務めてもらえて本当に感動しました」と笑顔で振り返った。埼玉・秩父市出身で大の西武ファン。試合前には渡辺監督代行と対面し「現役の頃から見てきた渡辺GM兼監督代行と話せてうれしかった」と目を輝かせた。

◆日本ハムの山崎は5回5安打3失点と振るわず、昨季に並ぶ自己最多の11勝目を逃した。直球や持ち味のチェンジアップをうまく織り交ぜ、二回までは完璧に抑えていたが、先制を許した三回から球が甘くなり始めた。「先に失点してしまったことを反省したい」と悔やんだ。三回は先頭からの連打と犠打で1死二、三塁を招く。源田の打球は今季初めて二塁を守った郡司のグラブをはじいて2点適時打に。五回は中堅守備が不慣れな万波の頭を越す三塁打を岸に許し、続く炭谷の犠飛で失点した。9月23日の前回登板に続き、西武打線に苦しめられた。

◆西武のドラフト1位新人、武内夏暉投手が8回無失点で10勝目。球が切れ、単打3本と危なげない投球だった。打線は三回に源田の2点打で先制し、五回は炭谷の犠飛、六回は野村大の適時三塁打で加点した。日本ハムは投打で振るわなかった。

◆日本ハムは、8月17日のオリックス戦(京セラ)以来、約1カ月半ぶりに零封負けを喫した。すでに2位が確定しており、DH制が使えないセ・リーグ本拠地での日本シリーズを見据える新庄監督は、今季主にDHで出場していたレイエスを一塁で先発起用。4月12日のオリックス戦(京セラ)以来、一塁を守った助っ人は「大丈夫。問題なくできている」。指揮官も「普通にこなしましたね。全然大丈夫」と語った。

◆新人王を、ほぼ手中に収めた。西武のドラフト1位・武内夏暉投手(23)=国学院大=が、8回3安打無失点でチームトップの10勝目。球団では2007年の岸(現楽天)以来、17年ぶりとなる新人2桁勝利と規定投球回到達を達成した。「いろんな人に支えられた中の10勝なので、本当にうれしい」今季最後の登板を最高の形で締めくくった。緩急を生かして要所を締める投球で、五回2死以降は一人の走者も出さずに8回を投げ切った。チームで一番乗りに10勝を達成し、規定投球回に到達。防御率2・17でリーグ2位に浮上。「出来すぎですね。規定(投球回到達)も一つの目標だった」とうなずいた。ベテランのリードにも支えられた。オフに楽天から加入し、シーズンを通じて女房役を務めた37歳の炭谷に「組んでいく中で自分の投球スタイルをつかんできた。一番頼りがいのある先輩です」と感謝した。昨年のドラフト会議で3球団競合の末、武内を獲得した渡辺ゼネラルマネジャー兼監督代行は「満点でしょうね。1年間ローテを守って、2桁勝てて本当によかった」と新人左腕をたたえた。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
88493 0.642
(↑0.002)
-
(-)
3594
(+1)
382
(-)
111
(+1)
88
(-)
0.259
(↓0.001)
2.520
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
73588 0.557
(↓0.005)
12
(↓1)
4526
(-)
477
(+8)
109
(-)
90
(+1)
0.246
(↓0.001)
2.980
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
70646 0.522
(↑0.003)
16.5
(-)
3488
(+2)
490
(+1)
75
(+1)
61
(+1)
0.249
(-)
3.200
(↑0.02)
4
(-)
楽天
66683 0.493
(↓0.003)
20.5
(↓1)
6482
(+1)
557
(+2)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.780
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
62763 0.449
(↓0.004)
26.5
(↓1)
2388
(-)
439
(+1)
68
(-)
60
(+1)
0.237
(-)
2.790
(↑0.01)
6
(-)
西武
48912 0.345
(↑0.004)
41
(-)
2344
(+8)
483
(-)
59
(-)
78
(-)
0.211
(-)
3.060
(↑0.02)