楽天(★1対2☆)ロッテ =リーグ戦24回戦(2024.09.30)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:菊地 吏玖(1勝0敗1S)
(セーブ:益田 直也(1勝4敗25S))
敗戦投手:則本 昂大(3勝4敗32S)

本塁打
【ロッテ】ポランコ(23号・7回表ソロ)

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◆接戦を制したロッテが3連勝。ロッテは両軍無得点で迎えた7回表、ポランコのソロで先制する。その後同点を許すも、9回に佐藤の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・菊地がプロ初勝利。敗れた楽天は、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆楽天ドラフト6位の中島大輔外野手(23)が30日、1カ月ぶりに1軍再昇格を果たした。右肩の違和感を覚え8月23日西武戦で途中交代。同24日に出場選手登録を抹消された。チームはCS進出を争うまっただ中。この日の試合前練習から合流したルーキーは「まあ準備はしてたんで。『行くぞ』という気持ちというか、こういう状況でなかなかできないことだと思うので、緊張しますけど、頑張るだけかなと思うんで、頑張ります」と気合を入れた。今月10日のイースタン・リーグ、オイシックス戦で実戦復帰すると、離脱後は2軍戦14試合に出場して昇格に備えてきた。降格時と何が変わったかを問われると「何が変わったんでしょうね。日に焼けたとか」と笑顔で答えた。その上で「1年間プレーし続けるのは難しいことなんだなと、あらためて感じましたし、もっと自分でできることがあったんじゃないかな」と体のケアなどを見つめ直すきっかけにもなったという。青学大4年だった昨秋はプロ入りを目指し、アピールする立場だった。「大学生は春秋のリーグ戦なんで、3年秋、4年春が大事みたいに言われるんですけど、僕の場合は(プロ入りできるか)まだ全然わからんかったんで、去年秋、1年前もめっちゃ必死で1試合にかけてやってましたね」。現在はCS進出を争う大一番でチームの戦力として戦う。「またこういうところでやらせてもらえるというのはすごいうれしいです」と力を込めた。

◆楽天が4連敗でCS進出へ崖っぷちに立たされた。3位ロッテとの直接対決2連戦の初戦を落とし、ゲーム差は4に拡大。先発早川はポランコのソロ本塁打による7回1失点と力投も、打線が援護できなかった。今江監督は「粘り強くは戦えたが、最終的に追い越されたことも含めて、切り替えて明日の一戦に備えるしかない」と前を向いた。1点を追う8回、1死二塁から4番浅村の中前適時打で追いついた。だが直後の9回2死二、三塁の場面で、則本が佐藤に勝ち越し打を献上。その裏、1死一塁から犠打を試みた石原が捕邪飛。最後は小郷が右飛に倒れた。今江監督は「そう簡単に連打も出ないし、今の彼(石原)の打撃の状態、打率も含め併殺打だったり、最後は小郷に託すというね、なんとか送ってほしかった」。1日のロッテ戦で引き分け以下だと、CS進出の可能性が完全消滅する。

◆ロッテ菊地吏玖投手(24)は悔しい初勝利になった。1点リードの8回にマウンドを託されたが1死二塁から同点の適時打を許した。だが、直後の9回にチームが勝ち越し、プロ2年目で初勝利となった。「自分はふがいないピッチングをしてしまったので、本当にチームが勝ってくれてホッとしました。与えられた場面で結果を残していくしかないと思うので、全力で頑張って行きたい」と悔しさを糧に腕を振る。▽ロッテ吉井監督(CS出場に王手)「関係ないです。いつも言いますけど一番一番、勝ちにこだわってやるだけです」

◆楽天が痛恨の4連敗を喫し、CS進出へ後がなくなった。1点を追う8回1死二塁から4番浅村が同点の中前適時打。しかし、直後の9回2死二、三塁の場面で、則本がロッテ佐藤に勝ち越し打を許した。3位チームとの直接対決を落とし、今江敏晃監督(41)は「粘り強くは戦えましたけど、最終的には追い越されたことも含めて、切り替えて明日の一戦に備えるしかない」と前を向いた。あと1本が出ない。1回は2死一、三塁の先制機で安田が中飛。4回は1死二、三塁としたが、村林が空振り三振、太田が遊ゴロに抑えられた。6回は2死二塁から鈴木大が空振り三振に封じられた。1点を追う9回には痛恨のミスも出た。1死一塁から犠打を試みた石原が捕邪飛に打ち取られた。代打も考えられた場面だったが、まずは手堅く犠打から同点を狙った。「(太田が途中交代、安田がDH出場で)キャッチャーがいないので、もし同点に追いついたら安田のDHを外すという、いろんな選択の中で、あそこはバントでもいけるので。絶対的に打たないといけない場面だったら代打も考えましたけど」。結果的に一塁走者を送れず、最後は小郷が右飛に倒れた。先発早川は7回1失点と力投も味方の援護がなかった。ロッテとのゲーム差は4に拡大。10月1日の直接対決で引き分け以下だとCS進出の可能性が完全消滅する。今江監督は「とにかく選手たちがグラウンド上でパフォーマンスを出せるようにチーム1つになって明日に備えたい」と話した。

◆楽天早川隆久投手(26)の力投は報われなかった。7回4安打1失点。勝敗はつかなかったが「自分の制球があんまりうまくできていなかったので、そういうところでは光さん(太田)がうまく構え方とかを工夫してくれたおかげで、ある程度まとめることができた。本当に光さんのおかげかなと思います」と話した。0-0の7回1死からロッテ・ポランコに初球の真ん中寄り143キロ直球を捉えられ、右翼席に先制ソロを運ばれた。「結局、自分の失投なので、そこがしっかりインハイに投げられていれば、ファーストフライだったりライトフライで終わってる可能性もある」と反省。「外国人に対しては、やっぱり甘いボールは見逃さずに一発で仕留めてくるなっていう意識をもう1回再認識し、工夫してやっていけば」と力を込めた。3位ロッテとの直接対決でCS進出へ絶対に落とせない一戦だった。「朝から吐き気がやばかったですし、本当に帰りたいと思っていた」と重圧を感じていたという。ゲーム差は4に拡大。10月1日の同戦で引き分け以下ならCS進出を逃す。「これだけ応援があった中だったので勝ちたい気持ちはありましたけど、明日もまだあるので、たくさん声援をいただいて、また勝てればなと思います」と前を向いた。

◆ロッテが佐藤都志也捕手(26)の1打で、CS出場に王手をかけた。1-1で迎えた9回2死二塁。前の打席で本塁打を放っているポランコが申告敬遠された。それまで3打数無安打の佐藤に回ってきた。「今日バッティング内容、全然だめだったのでなんとかと思って。初球真っすぐ来たら振ろうと思った」と楽天則本の初球を思いきりフルスイングしたが、139キロのフォークボールはミットに吸い込まれた。だが、直後の暴投で二、三塁となり、さらにチャンスが広がった。カウント1-1からの3球目、初球で空振りしたフォークを今度はしっかり捉え中前への決勝打となった。「切り替えてセンター方向に打つことができた。意外に打席の中でも冷静だった」と強心臓ぶりをのぞかせた。捕手としても5人の投手をリードし、1失点で抑えた。「結果1点は取られてしまったんですけど、そのあと点取られなかったっていうところが、今までとは違う成長の1つかなって思います」と語った。今季ここまで自己最多98試合でスタメンマスクをかぶる。「言い過ぎてもピッチャー自身もわかってることなんで、基本的にはあんまりしゃべらないようにします」とリード面のこだわりを明かした。この日はプロ5年目で初となるシーズン規定打席にも到達。攻守で成長をみせる。チームは1日の楽天戦で引き分け以上なら、2年連続のCS出場が決まる。その要に、佐藤がいる。【星夏穂】

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が、10月1日の楽天戦に先発する。5年目で初の2桁勝利を目指してのマウンドとなる。「レギュラーシーズン最後の登板となると思いますし、とても大事なゲームになるので、しっかりと投げられるように頑張ります」今季は17試合に登板し、9勝5敗、防御率2・47。前回22日の西武戦では7回1失点で、3年目に記録した自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。これがクライマックスシリーズ進出を争う4位楽天との最後の直接対決。チームの勝利のためにも初の大台到達へ挑む。

◆右脚のけがで約1カ月ぶりに先発した種市篤暉投手(25)が、5回87球を投げ4安打無失点と力投をみせた。「負けられない戦いの中で五回で変わることになってしまいましたが、無失点で抑えることができたことは良かったと思います。けがで離脱して、1軍の試合で投げるまでにサポートしてくれた方々に感謝したいです」五回以外は毎回走者を許したが、ストライク先行の投球。四回は1死二、三塁としたが、村林を空振り三振、太田を遊ゴロに抑えて雄たけびをあげた。これで残り?回と迫っていた規定投球回(143回)にもプロ8年目で初めて到達した。今月1日のソフトバンク戦にて右足内転筋の筋損傷で離脱。「歩くのはだいぶ痛かった。階段も上れないくらいでしたが、思ったよりも早く復帰できてよかった」。酸素カプセルに入るなどケアをこなし、早期の復帰につなげた。

◆ロッテが競り勝って3連勝。七回にポランコのソロ本塁打で先制し、追い付かれた直後の九回に佐藤の適時打で勝ち越した。4番手で1回1失点の菊地がプロ初勝利。楽天は4連敗。打線が好機を生かせず、九回は則本が打たれた。

◆ロッテ・佐藤都志也捕手が勝ち越し打を放って競り合いを制した。追い付かれた直後の九回2死二、三塁で則本の浮いたフォークボールをコンパクトに捉えた。中前へはじき返し「ああいう僅差の試合。すごくうれしかった」と喜んだ。5年目で初めてシーズンの規定打席にも達したが「試合数は120も出ていない。もっともっと信頼される捕手になりたい」と満足しなかった。10月1日は引き分けでも3位が確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出が決まる。吉井監督は「勝ちにこだわってやるだけ」と力を込めた。

◆〝お祭り男〟がやってのけた。ロッテ・佐藤都志也捕手(26)が、1―1の九回に決勝の中前適時打。4位楽天との直接対決で勝利し、残り1枠のクライマックスシリーズ進出に王手をかけた。「すごくうれしかったですし、僅差の試合だったのでなんとかと思って打席に入った。いい反応ができた」同点に追いつかれた直後の九回。2死一、二塁で打席が回ると、2球目に則本の暴投で二、三塁となり、その直後の高めに浮いたフォークボールをうまくはじき返した。値千金の一打に「修さん(村田打撃コーチ)と、フォークをセンター方向にという話をしていた。冷静にいけた」と狙い通りだった。東洋大から2020年にドラフト2位で入団して5年目。「打てる捕手といわれて、大した成績を残せずにいた。このままじゃ、駄目だというのはあった」。覚悟を持って臨んだ今季にリーグ4位の打率・277を残し、初出場した球宴では7月24日の神宮球場で史上最多タイの1試合5安打を記録して最優秀選手賞を獲得。この日でシーズンの規定打席(443打席)にも初めて到達し、飛躍を遂げている。2桁勝利に王手をかける佐々木が先発する10月1日の楽天戦に引き分け以上ならCS進出が決まる。吉井監督は「一番一番、勝ちにこだわってやるだけ」と気を引き締めた。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
88493 0.642
(↑0.002)
-
(-)
3594
(+1)
382
(-)
111
(+1)
88
(-)
0.259
(↓0.001)
2.520
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
73588 0.557
(↓0.005)
12
(↓1)
4526
(-)
477
(+8)
109
(-)
90
(+1)
0.246
(↓0.001)
2.980
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
70646 0.522
(↑0.003)
16.5
(-)
3488
(+2)
490
(+1)
75
(+1)
61
(+1)
0.249
(-)
3.200
(↑0.02)
4
(-)
楽天
66683 0.493
(↓0.003)
20.5
(↓1)
6482
(+1)
557
(+2)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.780
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
62763 0.449
(↓0.004)
26.5
(↓1)
2388
(-)
439
(+1)
68
(-)
60
(+1)
0.237
(-)
2.790
(↑0.01)
6
(-)
西武
48912 0.345
(↑0.004)
41
(-)
2344
(+8)
483
(-)
59
(-)
78
(-)
0.211
(-)
3.060
(↑0.02)