日本ハム(★2対6☆)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2024.09.29)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:前田 純(1勝0敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(10勝9敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】ダウンズ(1号・1回表ソロ)

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◆ソフトバンクは初回、ダウンズの来日初アーチとなる先頭打者本塁打で先制する。続く2回表には、柳町が2点適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・前田純が6回3安打無失点の好投で、プロ初登板を白星で飾った。敗れた日本ハムは、投手陣が振るわなかった。

◆ソフトバンク山川穂高はここまで98打点で、100打点の大台にあと2。シーズン100打点をマークすれば西武時代の18、19年に次いで自身3度目で、パ・リーグの2球団で記録はローズ(近鉄、オリックス)カブレラ(西武、オリックス)井口(ダイエー、ロッテ)浅村(西武、楽天)に次ぎ5人目となる。また、FA移籍1年目に100打点以上を挙げた選手は過去におらず、山川が史上初の記録を目指す。

◆腰の違和感のため出場選手登録を抹消して調整していた日本ハム伏見寅威捕手(34)が、本拠地最終戦で1軍に再登録された。19日に出場選手登録を外れたが、25日には今季限りで引退する同学年で、高校時代に対戦した鍵谷陽平投手(34)のラストピッチを受けるなど、少しずつ状態を戻していた。古川裕大捕手(26)と、28日ソフトバンク戦で山川に3ランを被弾するなど4失点した池田隆英投手(29)が、それぞれ出場選手登録抹消となった。

◆28日のソフトバンク戦でけん制球が左ふくらはぎを直撃した日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、スタメンを外れた。5回2死三塁で右前適時打を放った後、続くレイエスの打席中に捕手からのけん制が、左ふくらはぎに当たった。ベンチ裏で治療後にプレー再開も、患部に内出血があり、6回の守備から大事を取り交代していた。試合後は「大丈夫です。タイムリーが打てたので良かったです」と問題なしを強調していたが、2位確定、本拠地でのCS開催も決定したこともあり、大事を取ったと思われる。SNS上では「ちゃんと休めよ。まだ痛かったら言ってね」「CSに合わせ欲しいな」などと、いたわりのコメントが挙がった。

◆ソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手(26)が来日初アーチを放った。「1番二塁」で先発出場。初回の第1打席だった。日本ハム加藤貴の真ん中低めカットボールをすくい上げ、左翼スタンドへ1号ソロを運んだ。先制の先頭打者アーチ。来日9打席目での1発だった。「しっかりと自分のスイングができたよ。これで初先発の彼(前田純)が少しでも落ち着いて自分の投球をしてくれたらと思うよ」と振り返った。助っ人は8月に新加入したコロンビア出身の右打ち。22年にレッドソックスでメジャーデビュー。今季はヤンキース傘下3Aに所属していた。69試合で打率2割6分4厘、10本塁打、38打点をマーク。メジャー通算では20試合で打率1割8分2厘、1本塁打、5打点だった。

◆/"初めてホームランを打ったの"\空の彼方へ描くアーチ好調 #ダウンズ 来日初ホームラン?プロ野球(2024/9/29)?? 日本ハム×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/YUKxL5EoGD

◆ソフトバンク前田純投手(24)がプロ初勝利の権利を持って6回で降板した。1軍初登板とは思えないマウンドさばきだった。初回からテンポ良く投げ込み、二塁にすら走者を出さなかった。140キロ台前半の直球に、チェンジアップ、緩いカーブで緩急をつけた。持ち味を発揮し、6回を3安打無失点、5奪三振と日本ハム打線を打ち取った。前田純は22年の育成ドラフト10位で日本文理大から入団。プロ2年目の今季はウエスタン・リーグで10勝をマークし、防御率1・95をマーク。今年7月に支配下昇格を果たしていた。

◆1軍再昇格した日本ハム伏見寅威捕手(34)が"復帰初タイムリー"を放った。4点を追う7回2死一、二塁のチャンスで代打で登場。「復帰後、初打席だったので、必死に打ちにいきました」と、カウント1-1からソフトバンク大山のスライダーを左中間に運ぶ2点適時二塁打を放った。腰の違和感で離脱していたが、本拠地最終戦で精神的支柱が1軍復帰。チームは前日、今季の2位を確定させ、本拠地CSが決まった。直後の復活&活躍に、SNS上では「おかえり寅威さん」「皆待ち望んでいました」と、喜びのコメントが挙がった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)がレギュラーシーズンの本拠地最終戦セレモニーで、ファンに1つのお願いをした。「みなさんに1つ、お願いします。来年、レイエスとマルティネス、ファイターズのユニホームを着てほしくないですか? よそのチームのユニホームは似合わないですよね? 」と呼びかけると、ファンも拍手で応えた。続けて「皆さん『どこも行かないで運動』を始めてください」とリクエスト。ファンの力も借りて、今季の打線を引っ張ったマルティネスとレイエスの来季残留を実現したい気持ちを吐露した。

◆日本ハムの選手会長、松本剛外野手(31)が本拠地最終戦で、ファンに日本一になることを約束した。松本剛 今年は「大航海」というスローガンのもと、僕たち選手は前だけを見据えて1年間戦い続けてきました。ファンの皆さまの、ここエスコンフィールドに響き渡る力強いご声援のおかげで2018年以来のクライマックスシリーズ出場、そして、エスコンフィールド初開催を決めることができました。戦いはこれからです。厳しい戦いになると思いましたが、昨年、この場所で「新庄監督を日本一にする」と約束したので、必ず日本一になります。そのためには選手1人1人が1戦1戦全力で戦い、なにより野球を心から楽しみたいと思います。ファンの皆さまも、ここエスコンフィールドを超満員にしていただき、楽しんでもらえるとうれしいです。今年1年間、温かいご声援、ありがとうございました。またここエスコンフィールドで、笑顔でお会いしましょう。松本剛は、この日初回の右前打で、3シーズン連続100安打に到達した。

◆ソフトバンクの新外国人、ジーター・ダウンズ内野手(26)が来日初アーチを含む3安打、2打点の大暴れで勝利に貢献した。「1番二塁」で先発出場。初回の先頭打席で豪快な打撃を披露した。日本ハム先発加藤貴のカウント1-2からの4球目。内角へ食い込む127キロのカットボールを見事にさばいた。打球は左翼ポール際に飛び込む先制弾。「しっかりと自分のスイングができたよ。前田純が初先発だったし、(マウンドに上がる前に)この1点が(彼の)心の中で落ち着くことになれば良かったと思う。力になれたと思う」。納得の1発を自画自賛し、初先発の前田純を気遣って見せた。22年レッドソックス時代に本塁打を放っているが、メジャーではこの1本のみ。ホークス加入9打席目の初アーチで気分も乗った。2回の第2打席は左前打。さらに6回に巡ってきた第4打席。2死一、三塁の場面で左腕堀から中前にはじき返し初タイムリー。出場3戦目で初の猛打賞を記録した。打撃だけでなく好守も披露した。5回、先頭浅間の二遊間方向への強烈な打球を倒れ込みながらワンバウンド捕球。体勢を立て直すとすぐさま一塁送球してアウトにした。「チームに求められたところで全力プレーすることが大事」。25日西武戦(みずほペイペイドーム)でデビューすると、出場3試合すべてで安打を放ち、12打数6安打、打率5割。「ダウンズは素晴らしい」。小久保監督も新戦力の活躍に目を細めた。ポストシーズンへ、新助っ人の存在は何とも頼もしい。

◆ソフトバンク柳町達外野手(27)が2点適時打を含むマルチ安打で気を吐いた。2回1死二、三塁で巡ってきた1打席目。右翼線への安打で2打点を挙げた。「打ったのはフォーク。とにかく思い切ってスイングを仕掛けにいきました」。6回にも2死から右前打を放ち、8月15日以来、約1カ月半ぶりの複数安打。ポストシーズンに向けた定位置争いに、さらに打撃でアピールする。

◆ソフトバンク前田純投手(24)が節目のプロ初勝利をマークした。敵地日本ハム戦で6回3安打無失点、5奪三振の快投。140キロ台の直球にチェンジアップ、カーブとの緩急がさえた。オフは大先輩、和田の自主トレに志願参加。レジェンドの教えを生かし、シーズン最終盤に訪れた1軍初登板で堂々のデビューを飾った。今年7月に支配下昇格した新星が、対日本ハムの連敗を7で止めた。北の大地で主役となった。プロ1勝を手にした前田純は、敵地のヒーローインタビューで思わず絶叫した。「最高で~~っす! 観客がいっぱいいる中、初めて投げたんですけど『気持ちいいな』と思いながら...。『自分が主役』と思って投げました」1軍初登板とは思えない貫禄だった。「緊張はあまりなかった」。初回を無失点で切り抜け、2回以降もテンポ良く投げ込んだ。4回無死一塁では相手の4番マルティネスを注文通りの三ゴロ併殺打に仕留めた。1ストライクからチェンジアップを内角低めへ投じ、引っかけさせた。二塁すら踏ませず、6回81球で被安打3。さらに無四死球と言うことなしだ。ポストシーズン登板にも名乗りを上げる内容だった。転機はオフだった。同じ左腕の大先輩、和田の自主トレに志願参加。練習量で有名な"和田塾"の門をたたき、「投球フォームの考えがガラッと変わった」。経験豊富なレジェンドに下半身の使い方を伝授してもらった。理想としていたフォームを身につけ、打者に球速以上の速球を見せられるようになった。「腕が遅れてついてくる、みたいな。打者からしたら自分の速球は早く感じると思います」と胸を張る。最速は144キロ。プロの世界では決して速くない。だからこそ「自分はキレで。球速以上の速球を目指したい」と真っすぐには強くこだわった。和田の教えで投手の生命線でもある直球にキレが増し、緩いカーブ、チェンジアップとの緩急に磨きがかかった。「すごく順調に来られすぎて、怖いなとも思います」。7月に支配下昇格したプロ2年目の24歳。成長曲線は計り知れない。「ホークスのエースと呼ばれるようなピッチャーになれるように」。期待の新星。プロ初勝利に満足せず、さらなる高みを見据える。【佐藤究】▽ソフトバンク小久保監督(プロ初勝利の前田純を)「初登板で立派なもんやろ。十分なピッチングだったと思いますよ」22年育成ドラフト10位で入団した2年目の前田純がプロ初登板初勝利。ソフトバンクの初登板勝利は19年甲斐野以来で、2年目以降では84年藤本、95年吉武に次ぎ29年ぶり3人目。育成ドラフトで入団した投手の初登板勝利は、今年の佐藤(オリックス)に次いで6人目で、球団では18年大竹以来2人目。また、育成ドラフト10位以下での白星は、初登板に限らず前田純が初めて。過去は20年育成7位の戸田(巨人)が最も低い順位だった。前田純(まえだ・じゅん)2000年(平12)6月4日生まれ、沖縄市出身。中部商-日本文理大を経て、22年育成ドラフト10位でソフトバンク入団。23年にウエスタン・リーグで初登板。今季は同リーグで10勝を挙げて防御率1・95。今年7月に支配下選手登録を果たした。189センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は400万円。

◆本拠地CSに向け精神的支柱が帰ってきた。腰の違和感のため出場選手登録を抹消して調整していた日本ハム伏見寅威捕手(34)が、ホーム最終戦で1軍再登録。4点を追う7回2死一、二塁のチャンスで代打で登場し、復帰初打席でいきなり左中間へ2点適時打を放った。本拠地最終戦は敗戦も、CS突破に向け、攻守ともに貴重な扇の要が戻った。チームにカツを入れるような、気迫のこもったタイムリーだった。0-4と離された終盤7回2死一、二塁、まず「代打伏見」のコールで、エスコンフィールド最多3万7527人の大観衆をわかせた。「負けてましたし、チャンスだったので、このままズルズル行くわけにはいかんと」。カウント1-1からソフトバンク大山のスライダーに反応。打球が左中間を真っ二つに割ると、さらに大きな歓声が、鳴り響いた。18日ソフトバンク戦の5回の守備中に、痛みが出た。ギックリ腰まではいかなかったが、大事を取り6回の守備から交代。19日に出場選手登録を外れた。不在だった23日西武戦は、オリックス時代からコンビを組んでいた左腕山崎の相方を、三塁に定着していた郡司が代役として務めた。敗れはしたが後輩の奮闘に「すごく頑張ってるなと思いました」。その上で「(山崎)福也は年齢的にも立場的にも引っ張っていかなきゃいけない立場。(田宮)裕涼とか郡司とかと組んだ時は引っ張ってあげてほしいな」と、もしもの時の"独り立ち"を促した。25日には、今季限りで引退する同学年で高校時代からライバルだった鍵谷のラストピッチを受けた。13年に初打席初安打を放った相手も鍵谷。「縁もあって。『同級生で頑張ろう』って話もしてたんですけど最後まで(バッテリーを)組めなかったので。最後セレモニーでしたけど、関われてすごくよかった」。去って行く仲間の思いも、しっかり受け止め、戻ってきた。レギュラーシーズンは残り5試合。その先に自身初となる地元北海道でのCSが待っている。短期決戦で大切なことはオリックス時代にインプット済みだ。「ファインプレーをしなきゃいけないとか、スーパープレーが出なきゃ勝てないとか、そういうわけじゃない。基本的なところができるかできないか。本当、小さい勝負というか、特にそこ」。細部に宿る勝利の神を、ベテランの絶妙リードで引き寄せる。【永野高輔】▽日本ハム河野(34ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得が確定)「リリーフの目指すべきところを達成できてうれしい。そういう場面で投げさせてもらえた監督やコーチ、先発ピッチャーや点を取ってくれた野手も含めてみんなに感謝です」

◆日本ハム5年目の河野竜生投手(28)が最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得することが確定した。28日ソフトバンク戦で34ホールドポイント(HP)としていた左腕は、この日の試合で出番はなかったが、残りシーズンでHP数が抜かれる可能性がなくなった。初の個人タイトルに「チームの勝利に1勝でも多く貢献したいなと思っていた結果、取れたので良かった。最後まで楽しく戦えたら」と話した。

◆ソフトバンク大山凌投手(22)の2軍降格が29日、決まった。敵地日本ハム戦に7回から2番手で登板。2死を奪ってから2者連続四球で一、二塁のピンチを招いた。続く伏見に2点適時二塁打を許し、0回2/3で無念の途中降板となった。試合後、小久保監督は「あれでは勝負はできないので、ファームに行かせます。そんなに悠長なことは言ってられない」と厳しい表情だった。

◆日本ハムの先発加藤貴之投手(32)は今季の投球回が通算164回2/3に達し、昨季の163回1/3を抜き、自己最多となった。4年連続規定投球回に自身初の2ケタ勝利に続き、またも、自己記録を塗り替えた。結果は5回7安打3失点で黒星となり「1、2回と点を与えて流れを切ってしまいチームに申し訳ないです。3回以降はリズムよく投げられただけに、試合の入りが悔やまれます。しっかり修正して次回につなげていきたい」と反省した。

◆ソフトバンク前田純投手(24)が節目のプロ初勝利をマークした。敵地日本ハム戦で6回3安打無失点、5奪三振の快投。140キロ台の直球にチェンジアップ、カーブとの緩急がさえた。オフは大先輩、和田の自主トレに志願参加。レジェンドの教えを生かし、シーズン最終盤に訪れた1軍初登板で堂々のデビューを飾った。今年7月に支配下昇格した新星が、対日本ハムの連敗を7で止めた。前田純には大学時代から貫くことがある。マウンド上で「無」でいることだ。「表情は絶対に出さない。表情を出すことは欲を出すことにつながるので」。高校時代は1球ごとに雄たけびを上げる熱血投手だった。今とはまるで正反対だったという。きっかけは「感情を出すことが力みにつながった。大学から今のスタイルが決まってきた」。淡々とクールに腕を振る。ピンチの場面でも表情は崩れない。三振を奪っても、派手な喜びは一切ない。感情をあえて封印させた。「無で投げた方が結局は一番打たれない」と笑う。その分、休日は寮の部屋で趣味の韓国ドラマに熱中する。大笑いして、涙腺が緩み...。マウンドで禁じている感情を出し切っている。「韓国ドラマを見ている時は崩壊します。もともと感情は豊かな方なので」。記念すべきプロ1勝をゲット。敵地で受ける初めてのヒーローインタビューでは終始、笑顔だった。【ソフトバンク担当=佐藤究】前田純(まえだ・じゅん)2000年(平12)6月4日生まれ、沖縄市出身。中部商-日本文理大を経て、22年育成ドラフト10位でソフトバンク入団。23年にウエスタン・リーグで初登板。今季は同リーグで10勝を挙げて防御率1・95。今年7月に支配下選手登録を果たした。189センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は400万円。

◆球団から来季続投要請を受ける予定の日本ハム新庄監督が、ファンに異例の"残留運動"の展開を懇願した。シーズン本拠地最終戦は黒星に終わったが、試合後のセレモニーで「来年、レイエスとマルティネス、ファイターズのユニホームを着てほしくないですか? よそのチームのユニホームは似合わないですよね? みなさん『どこも行かないで運動』を始めてください!」と呼びかけた。自らの去就については26日に「ビジョンが浮かんでこない」と話していたが、助っ人大砲2人への残留熱望宣言でファンも含めたチーム一丸の空気感をつくった後に「僕たちは日本一しか今、考えていません。みなさん僕についてきてください」と宣言した。CS開幕までに、日本シリーズも見据えてレイエスの一塁守備も解禁予定。投手起用でも「常識にとらわれず、一番勝つ方法を考えてやりたい」。残り試合で秘策を練りながら日本一への道を整備する。

◆日本ハムの先発、加藤貴之投手(32)は5回7安打3失点。リードを許した状態でマウンドを降り、今季11勝目を逃した。「昨日からいい雰囲気でしたが、一、二回と点を与えて流れを切ってしまいチームに申し訳ないです」試合開始直後、1番・ダウンズに来日初アーチとなる先頭打者本塁打を被弾。二回には柳町に2点右前打を許した。ただ以降は降板するまで無失点投球。「三回以降はリズムよく投げられただけに、試合の入りが悔やまれます」と唇をかんだ。プロ9年目の今季、自身初となる2桁勝利をマークした技巧派左腕は「しっかり修正して次回につなげていきたいと思います」と前を向いた。

◆ソフトバンクが日本ハム戦の連敗を7で止めた。育成出身の前田純投手が6回無失点でプロ初登板での白星を挙げた。ダウンズの初回先頭打者本塁打で先行し、二回は柳町の2点打、終盤も着実に加点した。日本ハムは投打で精彩を欠いた。

◆2位・日本ハムは首位・ソフトバンクに敗れ、ホーム最終戦を白星で飾れず。ソフトバンク戦の連勝も7で止まった。先発の加藤貴は5回7安打3失点で9敗目(10勝)を喫した。1番・ダウンズに来日初アーチとなる先頭打者本塁打を浴びるなど、二回までに3点を奪われ「試合の入りが悔やまれます」と唇をかんだ。試合後に行われたホーム最終戦セレモニーでは新庄監督が「来年もレイエスとマルティネスにファイターズのユニホームを着てほしくないですか?」とファンに呼びかけ。来季の去就が決まっていない助っ人2人に〝残留要請〟した。新加入のレイエスはリーグ2位の25本塁打、移籍2年目で前半戦で主に4番を務めたマルティネスは13本塁打をマーク。指揮官はファンに向けて「皆さん〝どこも行かないで運動〟を始めてください」と声を張った。首位・ソフトバンクとの今季の対戦成績は12勝12敗1分と互角。「日本一しか考えていない。僕に付いてきてください」と新庄監督が力を込めれば、選手会長の松本剛も「昨年、新庄監督を日本一の監督にすると約束した。必ず日本一になります」と力強く宣言した。(加藤次郎)

◆異例の呼び掛けだ。エスコンフィールド北海道での今季最終戦後に行われたセレモニー。日本ハム・新庄剛志監督(52)はマイクを持ち「来年もレイエスとマルティネスにファイターズのユニホームを着てほしくないですか?」と残留を希望した。新加入のレイエスはリーグ2位の25本塁打、加入2年目のマルティネスは13本塁打をマーク。打線を支えており、指揮官はファンに向けて「皆さん、〝どこにも行かないで運動〟を始めてください」と声を張った。ソフトバンク戦の連勝は7で止まったが、優勝したチームとの今季対戦成績は12勝12敗1分け。2位を確定させている新庄監督は「日本一しか考えていない。僕に付いてきてください」と力強くあいさつし、選手会長の松本剛は「昨年、新庄監督を日本一の監督にすると約束した。必ず日本一になります」と力強く宣言した。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
87493 0.640
(↑0.003)
-
(-)
4593
(+6)
382
(+2)
110
(+1)
88
(-)
0.260
(↑0.001
2.540
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
73578 0.562
(↓0.004)
11
(↓1)
5526
(+2)
469
(+6)
109
(-)
89
(-)
0.247
(↓0.001)
2.970
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
69646 0.519
(↑0.004)
16.5
(-)
4486
(+2)
489
(-)
74
(-)
60
(-)
0.249
(-)
3.220
(↑0.02)
4
(-)
楽天
66673 0.496
(↓0.004)
19.5
(↓1)
7481
(+1)
555
(+8)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.790
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
62753 0.453
(↑0.004)
25.5
(-)
3388
(+8)
438
(+1)
68
(-)
59
(-)
0.237
(↑0.002)
2.800
(↑0.01)
6
(-)
西武
47912 0.341
(↓0.002)
41
(↓1)
3336
(-)
483
(+2)
59
(-)
78
(+1)
0.211
(-)
3.080
(↑0.01)