広島(★3対4☆)中日 =リーグ戦25回戦(2024.09.29)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
10010001141112
広島
20000010031200
勝利投手:清水 達也(3勝1敗1S)
(セーブ:マルティネス(1勝3敗43S))
敗戦投手:栗林 良吏(0勝6敗38S)

本塁打
【中日】細川 成也(22号・8回表ソロ),ブライト 健太(2号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は1点ビハインドで迎えた8回表、細川のソロで同点とする。続く9回には、代打・ブライトのソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・清水が今季3勝目をマーク。敗れた広島は、終盤にリードを奪うも、救援陣が踏ん張れなかった。

◆広島秋山翔吾外野手(36)が、プロ野球210人目となるNPB通算1500試合出場を達成した。5回終了後に記念のボードが贈られた。「1番中堅」で出場したこの日は、1点を追う初回に左翼線への二塁打を放ち、逆転劇の口火を切った。2回2死一塁からは中前打を放ち、序盤でマルチ安打と奮闘している。

◆広島野間峻祥外野手(31)が、走塁で2度のボーンヘッドを犯した。3回先頭で右翼線への三塁打を放つも、坂倉の打席で中日捕手の加藤匠にけん制で刺されてチャンスを逸した。さらに同点の5回2死一塁から四球を選んで出塁。小園の打席で再び加藤匠にけん制球を投げられアウトに。新井監督がリクエストを要求するも、判定は覆らなかった。

◆中日高橋宏斗投手(22)が3回6安打2失点でシーズン規定投球回に到達し、防御率1・38で最優秀防御率タイトルに当確ランプをともした。残り2回1/3で2年連続でのシーズン規定投球回に到達する一戦。初回に矢野の右前適時打、小園の左犠飛で2点を先制されたが、2、3回はピンチで耐えた。2リーグ分立後の球団シーズン最高防御率は54年杉下茂の1・39。70年ぶりの球団記録更新が決定的となった。

◆4位広島が5位中日に逆転負けで2連敗し、セ・リーグワーストタイとなる月間20敗目を喫した。試合終了時点で3位DeNAと2ゲーム差に開き、CS進出がまた1歩遠のいた。リリーフ陣が踏ん張れなかった。1点リードの8回に登板した島内颯太郎投手(27)が、先頭細川に中越えの同点ソロを被弾。3-3の同点の9回に登板した守護神栗林良吏投手(28)が先頭の代打ブライトに左越えソロを浴び、これが決勝点となった。2年ぶりにシーズン負け越しとなった中日戦は8勝16敗1分けで終わった。

◆4位広島が5位中日に逆転負けで2連敗し、セ・リーグワーストタイとなる月間20敗目を喫した。試合終了時点で3位DeNAと2ゲーム差に開き、CS進出がまた1歩遠のいた。2年ぶりにシーズン負け越しとなった中日戦は8勝16敗1分けで終わった。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-常広は粘った「前回よりいいボールがたくさんあったと思います。ナイスピッチングだったと思います」-打線は初回から粘り「そうやね。なかなか点を取るのが難しいピッチャーだけど、初回、いい攻撃ができたと思います」-矢野の勝ち越し内野安打や走塁「あそこはやっぱりアキ(秋山)の激走の二塁打から。あれがあって矢野のタイムリー内野安打につながったと思います」-1発を警戒する場面「まあ、あそこはね、勝負にいっているわけだから。勝負にいって打たれているわけだから。そこは勝負にいって負けたということ」-野間が2度も同様の形で捕手に刺された「気の抜けたプレーではないと思うけど、やっぱり2、3年目の選手ではないんでね。あそこは大いに反省してもらいたいと思います」-月間20敗「これもすべての自分の未熟さが招いた結果だと思うんで、自分がしっかり反省してこの悔しさを忘れずにもっていきたいと思います」-監督は選手を責めない方針を貫いた「貫くというか。別にここで言う必要がないと思っているから、自分が。しっかりと見えないところで裏ではしっかりと私もそうですし、コーチもしっかりと厳しいことを言っていますので、あえてこの場で発信する必要はないので、そう思っています。しっかりと見えないところでは私、コーチがしっかりと指導していますので、厳しく」-今月はミスや指導しないといけないプレーがあった「うーん、そうよね。いろいろな要素はあると思うけど、ただやっぱり本当の勝負どころ『9月いくぞ』となったところでこうなったというのは、やっぱりチームでね、私の未熟さが一番、そしてチームに本当の力がないんだと思います。本当の意味の強さがないんだと思います。そこは私が反省したいと思います」

◆広島が苦手中日に逆転負けで2連敗し、セ・リーグワーストタイとなる月間20敗目を喫した。1点リードの8回、島内が細川に同点ソロを被弾。9回は守護神栗林が代打ブライトに左越えの決勝ソロを許した。9月の大失速で貯金14から借金2となった現状に、新井監督は「すべての自分の未熟さが招いた結果。本当の意味の強さがないと思う。そこは私が反省したい」と責任感をにじませた。攻撃面でも凡ミスが目立った。3回1死で三塁走者だった野間が、中日捕手の加藤匠にけん制で刺された。さらに5回2死で、一塁走者の野間が再び加藤匠のけん制でアウトに。2度のボーンヘッドに指揮官は「2、3年目の選手ではないんでね。あそこは大いに反省してもらいたい」と指摘した。中日戦は今季8勝16敗1分けと大幅に負け越して終了。CS進出へ、崖っぷちに立たされた。広島の9月は5勝20敗。月間20敗以上は19年8月の日本ハム以来12度目で、セ・リーグでは7度目のワーストタイ。広島では53年9月、93年9月の各19敗を上回るワースト記録となった。月間負け越し15も、93年9月の14(5勝19敗)を抜いて球団記録を更新。▽広島栗林(同点の9回に代打ブライトに決勝ソロを浴びて6敗目)「(被弾した球は)ボール球でよかったのに、甘くなってしまって捉えられてしまった」▽広島常広(6回2失点の力投も球団新人初のデビューから2戦2勝ならず)「1軍の雰囲気とかは投げてみないとわからないので、2試合で経験できたのは来年につなげられると思う」

◆広島秋山翔吾外野手(36)が210人目となるNPB通算1500試合出場を達成した。この日は1点を追う初回に左翼線への二塁打を放ち一時逆転の口火を切ると、7回2死からは右中間への二塁打を放って2度の勝ち越しに貢献した。2回にも中前打を放ち猛打賞と、節目のゲームで奮闘。「積み重ねてきてこういう形になった。いろんな失敗もしたし、苦しい思いもしてきた。準備だけは怠りなくまたやっていきたい」と意気込んだ。

◆広島・秋山翔吾外野手(36)が通算1500試合出場を達成した。五回終了後に場内アナウンスされると、両軍のファンから温かい拍手がわき起こった。一塁ベンチ前でホームランガールから受け取った記念ボードをスタンドの四方に向かって掲げると、最後は帽子を取って感謝を示した。神奈川出身。横浜創学館高、八戸大を経て2011年にドラフト3位で西武に入団し、1年目の11年4月12日の日本ハム戦(札幌ドーム)で初出場を果たした。米大リーグ挑戦を経て22年途中から広島でプレーし、今季はこの日を含め134試合に出場している。

◆中日が終盤に一発攻勢で逆転。2―3の八回に細川のソロで追い付き、九回に代打ブライトが勝ち越しソロを放った。九回を締めたマルティネスが43セーブ目を挙げた。広島は島内と栗林が打たれ、球団ワーストの月間20敗目を喫した。

◆中日の高橋宏が3回を投げ、2年連続でシーズン規定投球回数に到達した。防御率は1・38で、最優秀防御率のタイトル獲得に大きく前進。「最低限の課題はクリアできた」と話した。登板自体は不安定だった。立ち上がりに制球が乱れ、一回に2失点。二回からも得点圏に走者を背負うなど苦しんだ。8月以降は不用意に失点する場面が目立ち「このような投球では話にならない」と反省しきりだった。

◆今月最終戦で球団史に残る屈辱を味わった。広島が9月20敗目。月間敗戦数で球団ワーストを更新し、セ・ワーストに並んだ。新井貴浩監督(47)は責任を一身に負った。「私の未熟さが招いた結果。チームに本当の力がないのだと思う」下位の中日に痛い逆転負けとなった。七回に矢野の適時打でリードを奪ったが、八回に3番手・島内が細川にソロを被弾して同点にされると、九回には4番手・栗林がブライトにソロを浴び、これが決勝点に。中日戦は今季8勝16敗1分けと大きく負け越した。チームは9月1日で貯金を今季最大の14とし、優勝マジック点灯も間近だったが、急失速。5日に2位へ転落すると、20日にはクライマックスシリーズ(CS)圏外の4位に。貯金をはき出して借金は2となった。残り4試合。10月1日には敵地で3位DeNAとの直接対決が控えているが、逆転でのCS出場の可能性は日を追うごとにしぼんでいる。(柏村翔)?...広島は9月を5勝20敗で終えた。月間20敗はセ・リーグタイで、これまで1953年5月(3勝)の国鉄(現ヤクルト)、54年8月(5勝)の洋松(現DeNA)、62年8月(6勝)の国鉄、90年8月(6勝)の阪神、2014年8月(7勝)の中日、19年5月(5勝)のヤクルトが記録している?...プロ野球記録は1961年8月に近鉄が喫した22敗(8勝)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
巨人
76597 0.563
(↓0.004)
-
(-)
1458
(+4)
379
(+5)
80
(-)
59
(-)
0.246
(-)
2.490
(↓0.02)
2
(-)
阪神
73626 0.541
(↑0.004)
3
(↑1)
2482
(+7)
417
(+6)
67
(-)
39
(+1)
0.243
(-)
2.520
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
67663 0.504
(↓0.004)
8
(-)
7506
(+6)
490
(+7)
98
(-)
63
(+2)
0.257
(-)
3.140
(↓0.02)
4
(-)
広島
66685 0.493
(↓0.003)
9.5
(-)
4403
(+3)
408
(+4)
51
(-)
61
(+1)
0.239
(↑0.001
2.610
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
61754 0.449
(↑0.005)
15.5
(↑1)
3498
(+5)
545
(+4)
101
(+1)
67
(+1)
0.244
(↑0.001)
3.660
(-)
6
(-)
中日
59738 0.447
(↑0.004)
15.5
(↑1)
3368
(+4)
470
(+3)
67
(+2)
39
(+2)
0.243
(↑0.001
3.000
(-)