西武(★1対5☆)ロッテ =リーグ戦24回戦(2024.09.28)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:西野 勇士(9勝8敗0S)
敗戦投手:ボー・タカハシ(2勝9敗0S)

本塁打
【ロッテ】佐藤 奨真(5号・5回表3ラン)

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◆ロッテは5回表、佐藤が3ランを放ち、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、中村奨の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・西野が8回途中1失点の好投で今季9勝目。一方の西武は、引退試合を迎えた増田が7回に登板。打者1人と対戦し、最後の雄姿を見せた。

◆ロッテ西野勇士投手(33)が8回途中まで5安打1失点の好投で自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。球威も制球も上々で、テンポのいい投球。4回は無死満塁を無失点でしのぎ「かなりの割合で思ったところに投げられた」と満足げに言った。CS進出争いが続いており「前々日ぐらいから緊張した」とプレッシャーは大きかったようだ。4位楽天と2ゲーム差に広げる力投に「本当に負けられないところ。取れたのは相当大きい」と胸をなで下ろした。

◆背番号と同じ14回、宙を舞った。西武増田達至投手(36)が28日、本拠地ベルーナドームのロッテ戦で引退試合に臨んだ。プロ生活12年で球団記録の194個のセーブを積み上げてきた。「(ファンと)一緒に積み重ねてきた194回の喜びは僕の一生の財産です」と、汗と涙の染み込んだマウンドでナインに胴上げされた。ブルペンでは最後の「ますだおかだ」が再結成。15日に引退試合を終えた岡田から力水を受けた。出番は7回にやってきた。一番球を受けてくれた炭谷がマスクをかぶった。ロッテ岡に142キロ、141キロ、142キロと全球直球勝負。3球目を左前に運ばれたが「自分らしくてよかったんじゃないかなと思います。100点じゃないですかね」と笑った。直前まで推敲(すいこう)した手紙でゆっくり言葉を紡いだ。投手陣でチーム最年長。選手会長を務めた18、19年にはリーグ連覇も経験した。「たった1つ、成し遂げられなかった日本一の夢。夢の続きは仲間たち、後輩たちに託したいと思います。その夢が果たされる時、皆さまと一緒にここにいたいと夢見ています」。西武一筋を貫き、獅子の前途に希望を抱いて、増田が去った。【鎌田良美】

◆今季限りで現役を引退する西武・増田達至投手(36)が引退試合に臨む。ゲーム展開を見ながら、終盤に打者1人に登板する予定。6月14日のDeNA戦以来の1軍登板で、これが通算560試合目となる。球団記録の通算194セーブを挙げている守護神に、西武球場前駅では「ハラハラドキドキしたけれど、抑えはやっぱり達至さん!」などの惜別メッセージが送られた。同僚の与座海人投手(29)は先輩の引退試合を前に、「優しいのが一番」とした上で、「(調子の)良いときも悪いときも、本当に変わらない態度で練習している姿だったり、プロ野球選手としてこうあるべきという見本になる先輩でした」と語った。

◆ロッテ・佐藤都志也捕手(26)が「3番・一塁」で出場し、五回に先制となる右越えの5号3ランを放った。「スクイズを決められなかったので、なんとか犠牲フライをと思って打ちにいきました。ホームランになって良かったです」1死一、三塁で打席が回り、2球目にはセーフティースクイズを狙って一塁側にバントしたがファウルに。その直後の4球目で真ん中付近に入った134キロのスプリットを完璧に振りぬいた。5日の楽天戦以来となる一塁での出場で、21日の西武戦以来となるアーチとなった。3位のチームはクライマックスシリーズ進出を争う4位楽天と試合前時点で1ゲーム差。緊迫した戦いが続く中で、勝利をもぎ取るべく先手を取った。

◆今季限りで現役を引退する西武・増田達至投手(36)が引退試合に臨んだ。スタンドからの万雷の拍手の中、0-3の七回に登板。捕手も古賀からベテラン炭谷に代わった。1球目は142キロの直球でストライク。2球目は141キロが外れてボール。そして、3球目の真ん中高めの142キロを岡に左前にライナーで運ばれた。6月14日のDeNA戦以来の1軍登板で、これが通算560試合目だった。この3球で増田は降板し、ベンチ前に整列した渡辺監督代行やナイン一人一人と固い握手をこわした。球団記録の通算194セーブを挙げている守護神は前日27日の引退会見で「自分の中では本当に充実した気持ちで引退できる。引退試合は最後のユニホーム姿なので、楽しんで全力で腕を振りたい」と話していた。

◆ロッテは五回に佐藤都志也捕手の3ランで先制。八回は中村奨の適時二塁打、九回はソトの適時打で加点した。西野は制球良く7回0/3を1失点で7月26日以来の白星を挙げ、自己最多タイ9勝目。西武は四回無死満塁の逸機が響き90敗目。

◆ロッテの対西武4連勝締めへ、29日のカード最終戦には〝ライオンズキラー〟の小島和哉投手(28)が先発する。「いつもと変わらず。打者一人一人、一球一球に集中して丁寧に投げながらアウトを重ねていければと思っています。長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」2022年8月6日から西武戦は10連勝中で、今季も5試合に登板して4勝0敗、防御率1・56。前回21日も7回6安打1失点で11勝目を挙げていた。3位のチームはクライマックスシリーズ進出を争う2ゲーム差の4位楽天とし烈な争いを繰り広げている。30日からは直接対決2連戦も控える中で、勢いに乗るべくエース左腕が勝利を目指す。

◆ロッテの西野が八回途中まで5安打1失点の好投で自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。球威も制球も上々で、テンポのいい投球。四回は無死満塁を無失点でしのぎ「かなりの割合で思ったところに投げられた」と満足げにいった。クライマックスシリーズ進出争いが続いており「前々日ぐらいから緊張した」とプレッシャーは大きかったようだ。4位楽天と2ゲーム差に広げる力投に「本当に負けられないところ。取れたのは相当大きい」と胸をなで下ろした。

◆西武の増田は引退試合で打者1人と対戦し、プロ12年のキャリアに終止符を打った。七回に通算560試合目のマウンドに上がり、岡に3球目を左前に運ばれて交代した。持ち味の直球で勝負し「自分らしくて良かったんじゃないか。100点じゃないですか」とすがすがしく言った。球団記録の通算194セーブをマーク。本拠地のファンに向け「一緒に積み重ねてきた194回の喜びは、僕の一生の財産」と感謝の思いをにじませた。

◆ベテランが意地をみせた。ロッテ・西野勇士投手(33)が、八回途中5安打1失点で、5年目の2013年に並ぶ自己最多の9勝目。3位のチームをクライマックスシリーズ進出を争う4位楽天と2ゲーム差に広げた。「チームの状況的にも負けられないところだった。プレッシャーはありました。9勝できて本当によかった」最大のピンチで踏んばった。0―0の四回に無死満塁としたが、佐藤龍の強烈な投ゴロを胸で止めて本塁に送球。捕手の田村が一塁にも送球して2死を取ると、続く野村大も三ゴロに抑えた。持ち味の低めに集める粘りの投球で切り抜けた。富山・新湊高から2009年に育成ドラフト5位で入団。12年オフに支配下契約を勝ち取ると、13年に9勝を挙げた。その後は20年に右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けるなど苦しい時間もあった。11年ぶりのキャリアハイは、7月26日以来約2カ月ぶりの勝利でもあり「本当に1個でも勝ちがつくのはうれしい。価値がありますね」とほほ笑んだ。チームは残り5試合。30日からは敵地で楽天との直接対決も控える。弾みをつけるべく最後の4連戦の初戦で、幸先の良いスタートを切った。(森祥太郎)

◆ロッテは投打がかみ合って勝利した。五回に佐藤の3ランで先制。先発した西野は八回途中1失点で、自己最多タイ9勝目を記録した。これでクライマックスシリーズ進出を争う4位楽天とは2ゲーム差に広げた。だが、序盤はチャンスで得点できなかっただけに吉井理人監督(59)は「本当は先発(西武・上田)をやっつけないとダメな試合で、紙一重ですよね。今日はラッキーでした」と勝って兜の緒を締めた。指揮官の主な一問一答は以下の通り。――先発の西野が八回途中1失点と頑張ってくれた「そうですね。球が強かったと思います」――西野は後半戦は中10日で回っている。そこは状態を考慮して「去年から見ていてやっぱり間隔が空けば空くほど球が強くなる。中6日もできないことはないですけど、よりいい状態と、日程も空いているので、それが理由です」――打線は佐藤が五回に5号3ラン。流れを持ってきてくれた「今日の展開でいくと、本当は先発(上田)をやっつけないとダメなゲームで、紙一重ですよね。(五回は)相手のミスでチャンスがまわってきて、それで本当はセーフティスクイズのサインを出していたのですけど、あれは決まらなくて打たしたらホームランだった。佐藤はよく打ちましたが、向こうがブルペンデーに近い時は、四回までに点を取らないと、展開は悪くなる。今日は本当にラッキーでした。なので、明日から先発ピッチャーをやっつけられるように、最近やっつけていないので頑張っていきます」――五回の佐藤にセーフティスクイズを仕掛けたのは、まずは1点を取りに行こうとした「そうですね。流れが悪かったので、1点を取ってこっちに引き寄せておかないと、このまま(相手の)ブルペンに繋がれるとやっぱ打ちづらくなってくるのでね。いいピッチャーが向こうのリリーフにたくさんいるので、先に点を取ろうということです」――今季最後の4連戦が始まった。30日からの楽天との直接対決を前に、大きな1勝となった「そこは考えていないです。先を考えながら戦っても、ろくなことないですから。お相撲さんみたいに一番一番目一杯やっていくだけです」――荻野が五回に死球を受けた。その裏の守備で交代した「大丈夫です。右のこの辺(手)って言ってたんで指が挟まったかなと思ったんですけど、1番肉がぶ厚いところだったので大丈夫です」

◆西武一筋12年、球団記録の194セーブを挙げ、今季限りで現役を引退する西武・増田達至投手(36)の引退セレモニーが行われた。以下はその全文。私、増田達至は今シーズンを最後にユニホームを脱ぎます。12年前、埼玉西武ライオンズに指名していただき、僕のプロ野球人生が始まりました。右も左も分からないプロの世界で、どこまで自分が戦っていけるのか不安な中、NTT西日本の寮を出たことを今でも覚えています。憧れの先輩方が近くにいるこの世界で、置いていかれないように、遅れを取らないように、がむしゃらに食らいついてやってきました。そして2018年、19年には選手会長をやらせていただき、リーグ連覇を経験させていただきました。ビールかけの音頭を取らせていただいたことはうれしかったですが、優勝を決める最後の1球を僕に託してくださったことが、僕の人生で一生忘れることのできない登板でした。プロ野球の人生のほとんどが中継ぎ、抑えでの登板で、結果を残さないといけない場面で、マウンドに上がることへの重圧で心が折れそうになることもありました。そんなとき、僕のことを信じ、マウンドに行かせてくださった監督をはじめ、気持ちに寄り添って指導してくださったコーチの方々、勝利を信じ、560試合ともに戦ったチームの仲間たちのおかげで今日、この日まで自分らしく野球を続けることができたと思っています。何より、どんなときも側にいてくれて、一番近くで支えてくれた家族に感謝の思いを伝えさせてください。亡き親父、36歳まで野球を続けることができました。今日くらいは褒めてください。おかん、丈夫に産んでくれたおかげで、大きいけがなくここまで野球を続けることができました。ありがとうございました。長生きしてください弟、自分のことよりもいつも家族を優先してくれてありがとう。妻、あなたがいなければ、ここまで幸せなプロ野球人生を送ることができませんでした。一番近くでどんなときも笑顔で支えてくれてありがとう。これからは恩返しさせてください。これからもよろしくお願いします。子供たち、あなたたちのおかげで勇気をもらい、ここまでマウンドに上がることができました。ありがとう。今まで何一つしてあげられなかったけど、これからはいろんなことをしような。次はパパがあなたたちを応援する番です。自分を大切に、自分の周りを大切にして頑張ってください。最後になりますが、応援してださったファンの皆さま、2020年、FAで残留したときには僕を必要と思っていただけている人が一人でもいる限り、精いっぱいマウンドの上で腕を振って、頑張らなくてはならない、そんな思いでした。僕自身頑張ってきましたが、思うように投げることができず、ファンの皆さまの期待に応えることができませんでした。そんなときでも温かく応援してくれるファンの皆さまに僕が勇気をもらい続けてきました。スタンドから聞こえてくる声援、アウトを取るたびに響きわたる拍手。勝利をつかんだ時に湧き上がるファンの皆さまの歓声。一緒に積み重ねてきた194回の喜びは僕の一生の財産です。本当に力になりました。ありがとうございました。そして、たった一つ成し遂げられなかった日本一の夢。僕は夢を諦めていません。その夢の続きは全力で戦う仲間たち、ライオンズの未来を担う後輩たちに託したいと思います。そして、その夢が果たされる時に皆さまと一緒に、ここに居たいと夢見ています。本当に12年間ありがとうございました。

◆今季限りで現役を引退する西武・増田達至投手(36)が引退試合で七回に中継ぎ登板し、ロッテ・岡に142キロの直球を弾丸ライナーで左前に運ばれた。通算560試合目の登板は打者1人、3球で終わったが、「100点。正直、投げるより、(試合後の引退セレモニーでの)スピーチの方に頭がいっていて...」と笑った。試合後のセレモニー。西武一筋12年、球団記録の通算194セーブを挙げた守護神は「重圧で心が折れそうになることもありましたが、積み重ねてきた194回の喜びは僕の一生の財産です」と胸を張った。体重718グラムの超低出生体重児として生まれ、集中治療室で2カ月間を過ごした長男(11)から「ライオンズファンの皆さん。僕の大好きなパパ、増田達至を忘れないでください」との手紙が読み上げられると目を潤ませた。最後にナインの手によってマウンド上で背番号と同じ14回胴上げされた増田は、妻・麻友さんに向けて「あなたがいなければ、ここまで幸せなプロ野球人生を送ることはできませんでした。これからは恩返しさせてください」と感謝を口にした。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
86493 0.637
(↓0.005)
-
(-)
5587
(+6)
380
(+7)
109
(+1)
88
(+1)
0.259
(-)
2.550
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
73568 0.566
(↑0.003)
10
(↑1)
6524
(+7)
463
(+6)
109
(+3)
89
(-)
0.248
(↑0.001)
2.950
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
68646 0.515
(↑0.004)
16.5
(↑1)
5484
(+5)
489
(+1)
74
(+1)
60
(+1)
0.249
(-)
3.240
(↑0.02)
4
(-)
楽天
66663 0.500
(↓0.004)
18.5
(-)
8480
(+2)
547
(+5)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.760
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
61753 0.449
(↑0.005)
25.5
(↑1)
4380
(+5)
437
(+2)
68
(+1)
59
(+1)
0.235
(-)
2.810
(↑0.01)
6
(-)
西武
47902 0.343
(↓0.003)
40
(-)
4336
(+1)
481
(+5)
59
(-)
77
(+1)
0.211
(-)
3.090
(↓0.01)