日本ハム(☆7対6★)ソフトバンク =リーグ戦24回戦(2024.09.28)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
02000004061111
日本ハム
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勝利投手:山本 拓実(6勝0敗0S)
敗戦投手:岩井 俊介(1勝1敗1S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(34号・8回表3ラン)
【日本ハム】レイエス(25号・3回裏ソロ),水谷 瞬(9号・7回裏ソロ),水野 達稀(7号・9回裏ソロ)

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◆日本ハムがサヨナラ勝利。日本ハムは1点ビハインドで迎えた9回裏、水野のソロが飛び出し同点とする。なおも1死満塁の場面で、代打・マルティネスが適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・山本拓が今季6勝目。敗れたソフトバンクは、投手陣が振るわなかった。

◆大の北海道好きで、かねてエスコンフィールドへの来場を熱望していた元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマン(61)が、試合前に君が代を演奏した。長髪を揺らしながら、エスコンフィールドの天井を突き破るような独特かつハードな音色で奏であげ、スタンドから喝采を浴びた。特に「こ~け~の~」にあたる箇所になるとひときわ、高音を鳴り響かせ、自身も目を閉じ、心地よさげに弦を弾いていた。名ギタリストと君が代のコラボにSNS上では「歪んだギターで君が代を演奏 かっこ良かったて」「すごー」などと、コメントが相次いだ。

◆「きゃのん郡司」が発動された。2点を追う2回2死一、三塁、郡司裕也捕手(26)が、二盗を試みたソフトバンクの快足、一塁走者周東を刺した。これが今季初の盗塁刺となった。SNS上では「郡司が周東刺した!」「かっこいい~ ぐんぐんビーム? 何キヤノン」「郡司ビーム!?」などと、コメントが相次いだ。日本ハムは引き分け以上か、楽天が負ければ2位以内、本拠地でのCS開催が決まる。

◆ソフトバンク周東佑京外野手(28)が、3回の守備から途中交代した。「9番中堅」で先発出場。1-0の2回1死満塁の第1打席で二ゴロを放ち、併殺崩れの間に1点を追加した。その後、二盗を狙うも、盗塁は失敗に終わり、右足付近を気にするしぐさを見せた。盗塁を試みた際に何らかのアクシデントがあったかもしれない。代わって、川村友斗外野手(25)が中堅に入った。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が、どでかい勝ち越し弾を放った。2-2の同点で迎えた3回2死、1ボールからソフトバンク先発東浜の高めの変化球を捉えた。打球は大きな弧を描き、左翼後方エスカレーター付近に入った。今季25号に「1打席目は東浜投手のボールを見るために振らずにいました。前の打席でしっかり見られたので、2打席目はどんなボールがきても対応できるように準備していました」。レイエスは9月だけで9本目。量産した8月の8本を抜き、月間2ケタ弾にリーチをかけた。日本ハムのエスコンフィールドでの今季ホームラン数は69本目。北海道移転後では、04年札幌ドームで記録した同一球場最多69発にに並んだ。レイエスは5回の打席でファウルした際、バットが折れると、取り換えにベンチに戻り、スタンドの子どもに折れたバットを、ちょっとなおしてからネット越しに"プレゼント"していた。

◆日本ハムの2位が確定した。この日、楽天がオリックス戦に敗れた時点で、残り8試合全勝しても日本ハムを抜くことができなくなったため、ソフトバンクとの試合中に10月12日からのCSファーストステージの本拠地開催が決まった。23年に開業したエスコンフィールドでは初めてのCS開催となる。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が6回表の守備から交代した。1点リードの5回2死二塁、右前適時打を放ち出塁。次のレイエスの打席で、ソフトバンク捕手谷川原のけん制球が左すねを直撃し、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。一度ベンチに戻って治療後、笑みを浮かべながら走者として再び戻ってきたが、直後の守備から、奈良間と代わった。

◆日本ハムは本拠でのCS決定に、劇的な勝利で花を添えた。7回表の守備の間、楽天の敗戦が決まり2位が確定し、本拠エスコンフィールドでのCS開催が決定。3点リードの8回に4番手の池田がソフトバンク山川に同点3ランを許すなど4失点し逆転されたが、9回1死、水野達稀内野手(24)の左中間への同点ソロで追い付いた。さらに1死満塁とチャンスをつくり、代打のアリエル・マルティネス捕手(28)がサヨナラ右前適時打を放った。ソフトバンク戦は7連勝。同カードは12勝11敗1分けとなり、全チームに対して負け越しがなくなった。新庄監督は22、23年と全5チーム相手に負け越していたが、3年目で一気に成績が好転した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が"粋な采配"で2位確定を劇的に決めた。1点を追う9回に水野の7号ソロで追いつき、最後1死満塁で代打マルティネスがサヨナラ打。試合中に楽天が敗れて2位は確定したが、劇的な勝利で花を添えた試合後。新庄監督は意外な事実を打ち明けた。新庄監督 今日はね、(27日に)谷内コーチの3人目の子どもが生まれて、それを聞いて"谷内監督"に采配を(任せた)。何か起こしてくれるだろうなと思い(笑い)。谷内コーチが勝たせてくれました。投手(交代)は武田コーチ。7回以降に試合が大きく動いただけに、新庄監督も「起こしたね」と苦笑いも、谷内コーチの第3子パワーで「乗せてくれました、また」と劇的勝利でお祝いできたことに笑顔だった。

◆ソフトバンク先発の東浜巨投手(34)が4回79球、3失点と結果を残せなかった。2回に味方打線が2点を先制。直後に四球をきっかけに同点とされると、続く3回にはレイエスに25号ソロを被弾。「先制点を取ってもらった後に先頭の四球は、本当にやってはいけないこと。いいボールもあっただけに、今日のような点の取られ方はもったいない」。7月10日以来の1軍マウンドも猛アピールとはならなかった。「反省して、もっといい投球ができるように頑張りたい」と唇をかんだ。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)の1発も勝利に結びつかなかった。3点を追う8回1死二、三塁から右翼席へ34号3ラン。「右方向へ(の本塁打は)久しぶり。たまたまですよ」。柳町の適時打もあって一時は勝ち越しに成功したが、チームは9回サヨナラ負け。2試合ぶりのアーチで打点も98に伸ばした。本塁打&打点でリーグ2冠。タイトルのダブル奪取も大きく視野に入ってきた。「最後までやりきって、終わったときに(タイトル争いに)勝っていればいい」。頼れる大砲はまだまだ数字を積み上げるつもりだ。

◆新庄ハムに勝てない...。ソフトバンクが1点リードを守り切れず、まさかのサヨナラ負けで日本ハム戦7連敗だ。6-5の9回。6番手でルーキーの岩井を投入した。1死から8番水野に同点ソロ被弾。なおも1死満塁となり、最後は代打マルティネスにサヨナラ打を許した。ポストシーズンで戦う可能性のある相手に"大型連敗"が続くも、小久保裕紀監督(52)は微動だにしなかった。「連敗が続いたら次は勝つでしょう。てか、ハムが(CSファイナルステージに)来るか分からんやん。みんなハムが来る想定やけど。別にそれはそれ。全く別ものなんでね」これでパ5球団に勝ち越しての完全優勝が消滅した。今季の日本ハム戦は残り1試合で、対戦成績は11勝12敗1分け。5年連続で決めていたシーズン勝ち越しもなくなった。連敗で18年以来6年ぶりの負け越しの可能性も出てきた。29日は同戦で勝利し、今シーズン最後のビジターを白星で締めたいところだ。4年ぶりのリーグ優勝を果たし、シーズン残り試合は"お試し期間"の意味合いも強い。この日は「1番遊撃」で8月に途中加入のダウンズが出場。2安打を放ち、計3出塁に1盗塁と存在感を示した。守備では軽快な動きも見せ、小久保監督は「野手もCSに向けて(メンバーに)入れるかの競争。いいアピールをしてくれたと思いますね」と目を細めた。敗戦も、日本一への準備を着々と進めていく。【佐藤究】

◆ソフトバンク周東佑京内野手(28)が28日の日本ハム24回戦(エスコンフィールド)で左膝付近の違和感のため途中交代した。2回に二盗を試みるも失敗に終わり、ベンチへ戻る際に脚を気にするしぐさを見せていた。「CSに向けて、いい状態で入れるように。時間もあるので」と軽傷を強調した。

◆日本ハムが今季10度目のサヨナラ勝利でCS本拠地開催を決めた。1点を追う9回1死、水野達稀内野手(24)の7号ソロで追いつき、さらに1死満塁で代打アリエル・マルティネス捕手(28)がサヨナラ右前適時打を放った。レイエス、水谷、水野の3発で今季のエスコンフィールド本塁打数を71とし、04年札幌ドームでの69発を抜いて、北海道移転後の球団の同一球場最多本塁打記録を更新。自慢の猛打で、シーズン2位を確定させた。一度折れても最後にジュワッと肉汁あふれる新庄監督命名"ビッグシャウ打線"が、またも勝負どころで爆発した。3点リードの8回に4失点。敗戦ムード漂う9回1死、171センチ、75キロの小兵・水野が、スタンドをどよめかせた。2ボールから岩井の高めに浮いた直球を逃さなかった。「打席に行く前は出塁を考えたんですけど、2ボールになってから、大きいの狙おうかと思いました」という左中間最深部への7号ソロ。土壇場で追いついた。ムードを一変させると、今度は代打マルティネスだ。1死満塁の好機で打席に立つと「100%準備ができていたんですけど、(スタンドの)みなさんが名前を叫んでくれて1000%の力を出せました」。カウント1-2から内角高めの直球を強振。打球は右前にポトリと落ちた。「かっこ良くはなかったんですけど一塁手を越えてくれて良かったです。手が痛い痛い。でも今はダイジョ~ブ」。鈍いしびれも、喜びでかき消された。エスコンフィールドでのCS開催を決める大きな1勝と合わせて、北海道移転後最多の同一球場71発のおまけもついた。2桁本塁打到達がレイエス、万波、清宮、マルティネス、郡司と12球団最多の5人。チーム本塁打も昨季まで2年連続100本止まりが、既に109発まで伸ばしている。マルティネスは「才能がそろっているし(トレーニング担当の)芹沢さんがコンディショニングやウエートトレーニングの部分でサポートしてくれてるのが大きい」。並み居る大砲を支える陰の力に、感謝した。10度目のサヨナラ勝ちで気持ち良く本拠地CSへ突き進む。水野は「CSも勝ち進んで日本一になれるように頑張ります」。鍛え上げた粘り腰で、てっぺんを取りに行く。【永野高輔】

◆打撃好調の日本ハム清宮幸太郎内野手(25)を思わぬアクシデントが襲った。右前適時打を放った5回。続くレイエスの打席中に捕手からのけん制が左ふくらはぎに直撃した。ベンチ裏で治療後にプレーを再開したが、患部に内出血もあり、6回の守備から大事を取って交代となった。試合後は「大丈夫です。タイムリーが打てたので良かったです」と問題なしを強調。しっかりした足取りで球場を後にした。

◆日本ハム山本拓実投手(24)が好救援で白星を呼び込んだ。5-6の8回2死三塁から登板し、イニングまたぎで9回まで無失点に抑えると、チームは逆転サヨナラ勝ち。全て救援で無傷の6勝目に「本当に野手がすごい」。久しぶりに中日時代からの盟友郡司とバッテリーを組み「一応、本職の捕手の人が座っていたんで(打たれても)配球が悪いとかにしようと思った」とニヤリ。新庄監督も「CSでキーポイントの1人になる」と勝利を呼ぶリリーバーに期待した。

◆日本ハム水谷瞬外野手(23)が昨オフの現役ドラフトで入れ替わった元日本ハムの長谷川から本塁打を放った。2点リードの7回2死、142キロの直球を左中間席へ放り込んだ。古巣戦での初本塁打でもあり「シンプルにホークス戦で打てたのは気持ちがいいです」。初の2ケタ弾にもリーチをかけたが「ホームランを打てればいいですけど、僕的にはヒットの数を意識している」と話した。

◆日本ハムが今季10度目のサヨナラ勝利で2位を確定し、開業2年目のエスコンフィールドで初のCS開催を劇的に決めた。1点を追う9回に水野が同点7号ソロを放ち、さらに1死満塁から代打マルティネスがサヨナラ打。ゆったりと戦況を見つめていた新庄監督は「(27日に)谷内コーチの3人目の子どもが生まれて、今日は(攻撃面は)"谷内監督"に采配を(任せた)。谷内コーチが勝たせてくれました」と笑顔。投手起用も武田投手コーチに任せた試合でリーグ優勝したソフトバンクに7連勝とした。これでリーグ戦では全球団に負け越しなしが決定した。昨季までの2年間は全球団に負け越して最下位だった新庄監督は「もう『全チーム勝ち越し』って書いておいて。負けてないんだから」と満面の笑み。今季はロッテ、楽天、西武に勝ち越しを確定させ、オリックスとは12勝12敗1分けのタイで対戦が終了。29日も勝利なら、パ王者に8連勝フィニッシュ。CSへ向けて嫌なイメージも植え付られるとともに、18年以来6年ぶりのソフトバンク戦の勝ち越しも決まる。10月12日から本拠地で戦うCSファーストステージは「球団的にも、ファンの方たちの前で見せるっていうところはめちゃくちゃうれしい。選手たちが乗りますもんね、やっぱり」と歓迎した指揮官。ただ、シーズン2位は「前も言ったけど、1位じゃなかったら2位も3位も一緒。悔しさの方が強いかな」と吐露。その悔しさを晴らすには、CSを勝ち抜いて日本シリーズを勝つしかない。CSファースト、そしてCSファイナルで待つソフトバンクへの対策も「もうだいぶ前からできています」。新庄監督は自信をみなぎらせた。【木下大輔】

◆日本ハムが劇的勝利でエスコンフィールドで初のCS開催決定に花を添えた。7回表の守備の間、楽天の敗戦が決まり2位が確定。3点リードの8回に4番手の池田がソフトバンク山川に同点3ランを許すなど4失点し逆転されたが、9回1死、水野達稀内野手(24)の左中間への同点ソロで追い付いた。さらに1死満塁とチャンスをつくり、代打のアリエル・マルティネス捕手(28)がサヨナラ右前適時打を放った。ソフトバンク戦は7連勝。同カードは12勝11敗1分けとなり、全チームに対して負け越しがなくなった。新庄剛志監督(52)は22、23年と全5チーム相手に負け越していたが、3年目で一気に成績が好転した。試合後の新庄監督の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 今日は、(27日に)谷内コーチの3人目の子どもが生まれて、それを聞いて"谷内監督"に采配を(任せた)。何か起こしてくれるだろうなと思い(笑い)。谷内コーチが勝たせてくれました。-いろいろなことが起きましたね新庄監督 起こしたね(笑い)。乗せてくれました、また。-投手交代も含めて?新庄監督 投手(交代)は武田コーチ。いや、水野君もね、あの(8回の栗原の打球を捕球できずに中前打とされた)自分のミスを取り返そうという最後の打席。強い気持ちを持っている子なんで、なんとかしようという、ボールに集中して放り込んだホームラン。で、満塁男のマルティネス。グワチョとね、いい働きをしてくれましたね、今日は。-8回に水野が栗原の打球を捕球できなかった守備は記録上ヒットでしたが、ミスですか?新庄監督 あれね、気持ちはわかります。ショートバウンド捕ってダブルプレー狙いに行ったら意外に伸びてきて、グラブに当たって弾いてしまった。紙一重ですけどね。でも、あれで池田君の球数も増えるし、ああいう形になる恐ろしさっていうのは、本人は(分かっていると思う)。ああいう失敗があったからこそ、次にああいう打球が来た時にはノーバウンドで捕ると思います。-粘り強く最後は逆転したが、普通は黒星の流れだった新庄監督 でも、今年はこういうゲームを結構やっているんで。なんかあるかなとは思っていました。-これでソフトバンク戦は7連勝。全チームに対して負け越しがなくなった新庄監督 もう全チーム勝ち越しでいいでしょ、もう(笑い)。負けてないんだから。もう「全チーム勝ち越し」って書いておいて(笑い)。負けてないんだから。-水谷が古巣相手に初アーチ新庄監督 その前、1打席目からヘッドを使えていないバッティングをしていたんで、ヘッドを使ってほしいなって(思っていた)。今日はもう、僕はベンチでずっと見ていただけなんで。アドバイスもなしに。左ピッチャーには、いいかもしれんね。もしかしたら。右ピッチャーの時はちょっと滑る。滑るって、わかります? ヘッドが走る前に当たって押して逆方向。(ヘッドを)使えずに右方向へ行ってしまうっていう。自分の感覚では捉えられるだろうなって行ったところの...調子いい時はポイントがもっと前なんですよね。で、ヘッドが走って泳ぎ気味で打っているヒットが多かったじゃないですか。それが(体側へ)持ってきすぎるんですよね。結果が欲しいとそうなってくるんですけど、今日の1本で自分のポイントっていうのも確認できたと思うから、また変わると思います。-松本剛も9回は、いいつなぎの安打を放った。試合前にはアドバイスを送っていた新庄監督 説明して文字にするとこれ難しい(笑い)。前に打ちに行って捉える時に、今度は(体が)前に行った反動が後ろに行って(打ち終わりの姿が)「人」っていう字に持っていく。まずは1回、打ちに行かないといけない。打ちに行かずに、そのまま(体を)残そう残そう、見よう見ようとすると右肩が出てきてしまうんで、前に行って捉える時に、この残しの回転でヘッドを走らせるっていう...文字にできます?(笑い)-そのまま書きます新庄監督 ちょっと難しいんですけど...ちょっと力を抜いてヘッドを走らせる。あとは方向を変えてしまうんで、松本君は。アウトコースだったら打ちに行く時にライト方向に行こうとするんじゃなくて、コースは関係なく、同じ振りで方向を決めずに打ちなさいってことは言いました。一番いいのは、アウトコースのボールを右中間に行くイメージのセンター前っていう...(笑い)。-途中交代した清宮は大丈夫か新庄監督 ちょっと内出血していたんで(交代させた)。-ベンチ裏での治療後のやりとりはどんな感じ新庄監督 俺はもう交代(させようかと思った)。でも"谷内監督"が「もうちょっと待ってください」って言うから。で、(清宮を)見ていて「行きたい」って顔をしていて、("谷内監督"に)聞いたら「いや、行かせます」って言うから、行かせました。今日は全部"谷内監督"に任せていたから。-内出血していた清宮の左ふくらはぎの状態は新庄監督 それは(トレーナーらに)聞いて。俺、わからん。その場に行ってないから。トレーナー報告では。大丈夫ですよ、走っていたから。-救援で無傷の6連勝となった山本拓の勝ち運がすごい新庄監督 すごいね。こういうのがクライマックスで必要になってくるんですよ。クライマックスでキーポイントの選手がピッチャー1人、野手3人かな。全然シーズン中ダメでも、こういう短期決戦で爆発する選手っていうのが出てくるから。それはちょっと誰かはまだわかんないんですけど、何試合かしてみないとわかんないんで。山本君は、このキーポイントの1人には入りますね。-レイエスのホームランは111万円の看板に当たりそうで惜しかった新庄監督 もうちょい右、右って。惜しかったですけどね。角度的に内からバットがポンって出ていたから、もしかしたらスライスぎみに行って...。当たったら、モーレの顔の写真をその場所に張って(笑い)。みんな、相手チームでも顔を付けていこうって話はしてたんですけど、惜しくも(笑い)。-2位が確定しましたけど、そこもこの順位でこのシーズン行けたのは新庄監督 前も言ったけど、1位じゃなかったら2位も3位も一緒なんで。出ること、クライマックスに。ここからが勝負なんで。悔しさの方が強いかな。昨日、お姉ちゃんからメールが来て「あんた変わらんね」って。小学校の時に1回だけ、マラソン大会で負けてしまったんすよ、転校生に。そしたら「2位も3位も100位も一緒やー」って号泣してたらしいんですよ。「今も変わらんね」って。-それは監督も覚えてた新庄監督 覚えてない。泣きすぎて。1位じゃないと嫌。でもね、ここから最終的には1位を取れる可能性はあるので。「1位で終わる」という気持ちはあります。-CSをエスコンでできるのはプラス?新庄監督 もちろん、もちろん。球団的にもファンの方たちの前で見せるっていうところはめちゃくちゃうれしいし。選手たちが乗りますもんね、やっぱり。-ソフトバンクとはレギュラーシーズンであと1試合。CSを見据えた起用か勝ちにこだわるか新庄監督 普通に自然体で行きますよ。もう順位は変わらないわけだし。勝ち越しはしたいですね。明日勝てば、勝ち越しでしょ。これは関係ないですよ、クライマックスには明日の勝ち負けは。もう全然。だって、出ているメンバーも違うから。-イメージ的に、新庄監督の中ではCSでのソフトバンク対策はできている新庄監督 もちろん。もちろん、もうだいぶ前からできています。-それを今、少しずつ見せながら新庄監督 いや、俺ならあの(2回2死)一、三塁は必ずダブルスチールしますよ(笑い)。谷内コーチはしないのかなーって(笑い)。魅せる、というところではね。

◆日本ハム・細川凌平内野手(22)が8月15日のロッテ戦(エスコン)以来のスタメン出場。「9番・二塁」で先発出場し、1-2の二回1死満塁で同点に追い付く中犠飛を打ち上げた。9月25日に出場選手登録され「1軍も2軍も変わらず、自分のやるべきこと、目の前のことに夢中になってやるだけだと思います」と力を込めていた左打者。第1打席から役割を果たし、ひと言「夢中。」と振り返った。1ボールからソフトバンク先発右腕、東浜の145キロの直球をたたいた。犠牲フライには十分の飛距離。右中間最深部まで運んだ。三走・万波は余裕を持って生還した。(加藤次郎)

◆日本ハムは2位が確定した。5―6の九回に水野のソロで追い付き、1死満塁から代打マルティネスの適時打でサヨナラ勝ち。5番手の山本拓が6勝目。ソフトバンクは八回に山川の3ランなどで4点を奪ったが、岩井がつかまった。

◆ソフトバンクの周東佑京内野手が左膝の違和感で三回の守備から退いた。小久保監督は「あんまり良くないかもしれない。CS(クライマックスシリーズ)で万全にするのが一番」と心配そうな表情だった。二回、二盗に失敗した際に気にするしぐさを見せたが、その前の打席から痛みがあったそうで、周東は「CSに向けていい状態で入れるように」と話した。(エスコン)

◆日本ハム・細川凌平内野手(22)が8月15日のロッテ戦(エスコン)以来、スタメン出場。「9番・二塁」で先発出場し、1安打1打点2得点とチームの逆転勝ちに貢献した。第1打席から役割を果たした。1-2の二回1死満塁で試合を振り出しに戻す中犠飛。談話で、ひと言「夢中」と言葉を残し、振り返った。この日の試合前の声出しでは「夢中にプレーして今日も勝ちましょう!」とナインを鼓舞。9月25日の1軍昇格時にも「1軍も2軍も変わらず、自分のやるべきこと、目の前のことに夢中になってやるだけだと思います」と語っていた。度々、口にする「夢中」という言葉。2軍調整中に元メジャーリーガーで現在はBCリーグ・栃木でプレーする川崎宗則氏と会う機会があったといい「『今に夢中になってほしい』という言葉をいただいた。宗さんにお会いして、この言葉が一番心に刺さって大事なことだと思って自分のテーマにしています」と舞台裏を明かした。チームはソフトバンク戦7連勝を飾り、今季の2位が確定。智弁和歌山高から入団4年目の左打者は「ひとつずつ目の前の1勝を取っていく。夢中になって、その1試合1勝に関われるようにしたい」と力を込めた。(加藤次郎)

◆日本ハムが今季10度目のサヨナラ勝ちを収め、2位を確定させた。同時に2016年のリーグ優勝以来、8年ぶりに2位以上でのクライマックスシリーズ(CS)進出も決定。12日から始まるCSファーストステージの本拠地開催が決まり、新庄剛志監督(52)は「(北海道の)ファンの前で見せられるのはめちゃくちゃうれしい。選手たちが乗りますもんね」とうなずいた。同点の九回1死満塁から、代打のマルティネスが右前適時打。D2位の岩井(名城大)の152キロの球に詰まりながらも右翼線へ、ポトリと落とし「あまり良い形ではなかったですけど、結果が出せてうれしい」と喜んだ。前日27日に谷内内野守備走塁コーチの第3子が誕生。この日の采配を同コーチに委ねたという新庄監督は「谷内コーチが勝たせてくれました」と最敬礼した。チームはCSファイナルステージで待ち受けるソフトバンクに対して7連勝とした。「前も言ったように、1位じゃなければ2位も3位も一緒」と指揮官。その上で「CSでキーポイントの選手が投手1人、野手3人(必要)。短期決戦で爆発する選手が出てくるから。それは誰かまだわからないですけど」とナインにさらなる奮起を求めた。(加藤次郎)三回に25号ソロを放った日本ハム・レイエス「どんな球がきても対応できるように準備していました」

◆「8番・遊撃」で先発出場した日本ハム・水野が2安打2打点で逆転勝ちに貢献した。1点を追う九回は試合を振り出しに戻す7号ソロ。値千金の一発を左中間席へ運び「歓声で分かった。入ると思わなかった」と目を丸めた。4点を奪われた八回に得点につながる失策を犯していた遊撃手は「(サヨナラで)勝って、やっとほっとした」と胸をなで下ろした。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
86493 0.637
(↓0.005)
-
(-)
5587
(+6)
380
(+7)
109
(+1)
88
(+1)
0.259
(-)
2.550
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
73568 0.566
(↑0.003)
10
(↑1)
6524
(+7)
463
(+6)
109
(+3)
89
(-)
0.248
(↑0.001
2.950
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
68646 0.515
(↑0.004)
16.5
(↑1)
5484
(+5)
489
(+1)
74
(+1)
60
(+1)
0.249
(-)
3.240
(↑0.02)
4
(-)
楽天
66663 0.500
(↓0.004)
18.5
(-)
8480
(+2)
547
(+5)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.760
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
61753 0.449
(↑0.005)
25.5
(↑1)
4380
(+5)
437
(+2)
68
(+1)
59
(+1)
0.235
(-)
2.810
(↑0.01)
6
(-)
西武
47902 0.343
(↓0.003)
40
(-)
4336
(+1)
481
(+5)
59
(-)
77
(+1)
0.211
(-)
3.090
(↓0.01)