ソフトバンク(★2対4☆)西武 =リーグ戦25回戦(2024.09.26)・みずほPayPayドーム福岡=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:羽田 慎之介(1勝3敗0S)
(セーブ:アブレイユ(2勝5敗28S))
敗戦投手:オスナ(0勝3敗21S)

本塁打
【西武】長谷川 信哉(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆西武が逆転勝利。西武は1点を追う6回表、長谷川のソロで同点とする。その後勝ち越しを許すも、9回に代打・栗山と長谷川の適時打で3点を挙げ、土壇場で試合をひっくり返した。投げては、4番手・羽田がプロ初勝利。敗れたソフトバンクは、2番手・オスナが誤算だった。

◆ソフトバンク有原航平投手(32)の14勝目がスルリと消えた。中5日で8回120球、1失点の力投。2-1で9回はオスナにマウンドをゆずったが、2死満塁で代打栗山に逆転打を浴びた。最多勝のタイトルを争っていた日本ハム伊藤は14勝目。有原にとってはタイトル争いから1歩後退する形になった。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/キラリと光る仕事人\9回2死満塁から代打で結果#栗山巧 逆転タイムリー?プロ野球(2024/9/26)??ソフトバンク×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/9drL0plxr1

◆西武羽田慎之介投手(20)は試合が終わると、ウイニングボールを手に笑顔を見せた。1点ビハインドの8回に登板し、2死二塁とするも無失点に抑えた。すると、直後の攻撃で代打栗山が2死満塁から右翼への2点適時打を放つなど、3得点を挙げ逆転に成功。その裏の攻撃をアブレイユが3者凡退に抑え、うれしいプロ初勝利が転がり込んできた。「うれしい。いろんな人に感謝」と喜んだ。前回登板の22日ロッテ戦(ZOZOマリン)では先発するも、2回4失点(自責2)で降板。「変化球の抜け球が多く、どうにかして修正しなければと意識し過ぎて、引っかけてしまうなど、うまくコントロールすることができませんでした」と反省の言葉が並んだ。それから中3日での登板は中継ぎとしてのマウンドだったが、見事に雪辱を果たした形となった。この日先発した菅井とは21年のドラフト同期組。7月15日にプロ初勝利を挙げた菅井に遅れること約2カ月半、羽田もプロとしての第1歩を踏み出した。

◆西武が土壇場で試合をひっくり返した。栗山巧外野手(41)が1点ビハインドの9回2死満塁から代打で登場。初球の直球を振り抜くと、打球は二塁手牧原大の横を抜ける2点適時打となった。逆転の一打の感触を「めちゃくちゃ良かったです」と振り返った。この日はソフトバンクとの今季最終戦で「何とかいい形で最終戦を終われて良かったです」。福岡に足を運んだファンに最高の試合を届けた。

◆西武先発の菅井信也投手(21)は5回1失点と粘りの投球を見せた。初回、いきなり川村に右翼線への二塁打を浴びると、1死三塁としてから栗原に三遊間を破られるタイムリーを打たれ先制を許した。それでも、2回以降は走者を出しながらも要所を締める投球で得点を与えなかった。この日の投球を「初回、先頭打者に甘く入った変化球を打たれ、長打になってしまいましたが、変に動揺せずに最少失点で終えようという意識でいることができました。3回はテンポ良く、ストライク先行で投げることができたのは良かったです」と振り返った。また、「5回の先頭打者への四球は今日の試合の中で一番の反省ポイントです」と反省も忘れなかった。今季は7月15日のオリックス戦(ベルーナドーム)でプロ初勝利を挙げたものの、その後の2登板はいずれもノックアウトで、2軍に降格した。それでも、その後はファームで鍛錬を重ね、17日のイースタン・リーグ巨人戦(ベルーナドーム)では、112球2安打無四死球13奪三振で完封勝利。「コンディションは良くなってきている」と手応えを得て、1軍の舞台に戻ってきた。勝利投手にはなれなかったが、8月4日以来の1軍マウンドで成長した姿を見せた。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)の先制打も勝利に結びつかなかった。初回1死三塁から三遊間を破る左前タイムリー。「打ったのはまっすぐ。先制のチャンスを生かそうと集中しました。チャンスで1本出すことができてよかった」。3試合ぶりの打点を挙げた。優勝を決めた23日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では2四球を選んだものの、先発メンバーで唯一、安打がなかった。3戦ぶりのヒットにホッとした表情だった。

◆ソフトバンク有原航平投手(32)が8回1失点と力投したが14勝目を逃した。1点リードで9回をオスナに託したが、4安打3失点の乱調で逆転負け。小久保監督の一問一答は以下の通り。-9回にオスナが失点小久保監督 でも、そんなに球は悪くないって言ってました。拓也(甲斐)が。まあ、別に結果は求めてないので。有原の最多勝がかかっていたから、そこはあれですけど。一番合わせるのはクライマックス・シリーズなんで。-有原は120球まで小久保監督 本人も8回までは行くと言っていたので。中5日だったんですけどね。タフですね。あとはイニング数も目標があると。180イニングまでもう少し。あと1回登板があるので。-1点を取る攻撃だった小久保監督 そう、なんかバントがあったね。ははは。あんなバントせんのに普段。-短期決戦でもそういう戦術か小久保監督 まあ、でもバントしたから(点が)入るか分からない。そのまま打たせたら2ラン打っているかもしれない。検証のしようがない。

◆ソフトバンク有原航平投手(32)は8回1失点と力投したが14勝目を逃した。1点リードで9回をオスナに託したが、4安打3失点の乱調で逆転負け。同日先発した日本ハム伊藤が14勝目を手にし、最多勝争いから1歩後退する形になった。それでも「彼(オスナ)には何度も助けてもらっているので」と表情を崩さず。次回が今季ラスト登板になる見込みで、有終の14勝でCSに向かう。

◆ソフトバンクは守護神ロベルト・オスナ投手(29)が誤算で連勝は「5」でストップした。7年ぶりの貯金40もお預けとなった。勝てばハーラートップタイだった有原の14勝もスルリ。小久保裕紀監督(52)はオスナについて「結果は求めてない。有原の最多勝がかかってたから、そこはアレですけど、一番合わせるのはクライマックスなんで」と巻き返しに期待した。オスナは8回を1失点に抑えた有原を受け、1点リードの9回に登板。無死満塁の大ピンチから2死までこぎ着けたが、代打栗山に逆転打を献上。その瞬間、有原の勝利投手の権利が消滅した。4安打3失点と乱れた右腕は「こういう結果になって有原には申し訳ない」とわび「これから状態を上げてチームの力になりたい」と雪辱を誓った。今季も絶対的守護神として開幕を迎えた。だが腰部の検査と治療で8月に渡米。今月6日に再来日し、1軍復帰後は5試合連続無失点中だったが、連投となったこの日は30球を費やすなど苦戦した。21セーブをマークしているが、防御率は再び4点台に下降。倉野1軍投手コーチは「今言えることはオスナがクライマックスシリーズで100%に持っていってもらうということだけ。今は70~80%ぐらい。間に合わないとダメです」と語気を強めた。北の大地ではこの日、日本ハムが6年ぶりのCS進出を決めた。新庄ハムとの今季対戦は11勝11敗1分けだが、ここへきて6連敗中。仮にCSファイナルで激突することになれば、守護神の完全復活は突破に必要な条件だろう。過去にはメジャーで最多セーブも獲得した助っ人も重要な役割は熟知している。「小久保さんには本当に感謝しています。1年間、本当によくしていただいた。小久保さんのために勝ちたい」。シーズンは残り6試合。恩返しの快投で指揮官を安心させたい。【只松憲】

◆8月4日以来となる先発登板を果たした高卒3年目左腕の西武・菅井信也投手(21)は、一回に先制を許しながらも、その後は粘りの投球でさらなる失点を防いだ。「(ソフトバンクは)みんないいバッターなので、今自分の持っているボールを投げ込みたい」そう語って臨んだ2勝目をかけてのマウンドだったが、一回にいきなり捕まった。先頭・川村に右二塁打を許すと、1死二塁から迎えた栗原に右前に運ばれ先制を許した。その後は走者を出しながらも要所を締める投球を披露。四回は2死満塁のピンチを背負ったが、カウント2-2から川村をスライダーで空振り三振に仕留めて切り抜けた。山形・山本学園高から2022年育成ドラフト3位で入団。6月に支配下登録されると、2度目の先発となった7月16日のオリックス戦(ベルーナ)で7回3安打無失点でプロ初勝利をマーク。球団初の育成から支配下登録された投手の先発勝利となり、歴史に名を刻んだ。8月以降は2軍での調整が続いたが、17日のイースタン・リーグ、巨人戦で9回2安打無四球、13奪三振で完封勝利を挙げ、この日の先発のチャンスを手にした。プロデビューを果たしたシーズンの最後の登板。「課題にして真っすぐが徐々に戻ってきて、状態もいい感じになってきてる」と口にしていたが、堂々の投球を披露した。(石井孝尚)

◆西武・長谷川信哉外野手(22)が5月12日以来の本塁打となる2号同点ソロをマーク。1点を追う六回先頭。カウント1-1からソフトバンク・有原のカーブを捉え、文句なしの一発を左翼席に運び「久しぶりのホームランで同点に追い付くことができてよかった」と振り返った。

◆西武が逆転勝ち。1―2の九回に代打栗山が2点打、長谷川が適時打を放ち3得点した。4番手の羽田が1回無失点でプロ初勝利。ソフトバンクは有原が8回4安打1失点と好投したが、抑えのオスナが乱調で連勝が5で止まった。

◆西武の栗山が一振りで試合を決めた。1―2の九回2死満塁で、代打で登場。ソフトバンクの守護神、オスナの初球の速球を迷いなく捉えた。鋭い打球は右前へ抜けて逆転の2点打となり「いい準備ができた」とうなずいた。無死満塁としながら、2者が連続三振に倒れて迎えた打席だった。さらにオスナとは今季初対戦で「難しかった」と言いながらも貫禄を示した。ベテランの一打でプロ初勝利を飾った3年目の左腕、羽田は「うれしい。いろんな人に感謝」と笑みを浮かべた。

◆高卒3年目の西武・羽田慎之介投手(20)がプロ初勝利をマーク。1-2の八回に4番手として登板し、1回を無安打無失点に抑えると、チームが九回に逆転して、勝利が転がり込んできた。「うれしくて涙が出た。両親や友達、いつも支えてくれた人に感謝したい」と歓喜に浸った。東京・八王子学園八王子高から2021年ドラフト4位で入団。埼玉・所沢市出身で、小学6年時にライオンズジュニアでもプレーした。190センチで最速156キロを誇る左腕で先発の逸材として将来に期待がかかる。チームの逆転勝利につながる好投を見せた羽田を、渡辺監督代行は「ポテンシャルが高い投手。将来的には当然、先発になる」と評価した。球場を去る際にはウイニングボールをしっかりと左手で握り「これは親にあげます」と笑顔で語った。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
86483 0.642
(↓0.005)
-
(-)
6581
(+2)
373
(+4)
108
(-)
87
(-)
0.259
(-)
2.520
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
72568 0.563
(↑0.004)
11
(↑1)
7517
(+2)
457
(+1)
106
(+2)
89
(-)
0.247
(-)
2.930
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
67646 0.511
(↓0.004)
17.5
(-)
6479
(+2)
488
(+4)
73
(-)
59
(-)
0.249
(-)
3.260
(↓0.01)
4
(-)
楽天
66653 0.504
(↓0.004)
18.5
(-)
9478
(+1)
542
(+2)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.750
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
60753 0.444
(↑0.004)
26.5
(↑1)
5375
(+4)
435
(+2)
67
(-)
58
(+1)
0.235
(↑0.001)
2.820
(-)
6
(-)
西武
47892 0.346
(↑0.005)
40
(↑1)
5335
(+4)
476
(+2)
59
(+1)
76
(+1)
0.211
(-)
3.080
(↑0.02)