日本ハム(☆2対1★)楽天 =リーグ戦23回戦(2024.09.26)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:伊藤 大海(14勝4敗0S)
敗戦投手:古謝 樹(5勝7敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(24号・4回裏ソロ),清宮 幸太郎(13号・6回裏ソロ)

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◆日本ハムは1点を追う4回裏、レイエスのソロで同点とする。そのまま迎えた6回には、清宮がソロを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・伊藤が9回1失点8奪三振の快投。3試合連続となる完投で、今季14勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線がつながりを欠いた。

◆日本ハム伊藤大海がパ・リーグ記録の3試合連続完封に挑戦する。過去に8人が9度記録しており、11年5~6月のダルビッシュ(日本ハム)が最後。その後、セ・リーグでは菅野(巨人)が17年と18年に3試合連続完封をマークしたが、パ・リーグでは14年則本(楽天)17年多和田(西武)18年武田(ソフトバンク)18年上沢(日本ハム)23年高橋(西武)の5人が挑戦して失敗。楽天戦の伊藤は通算4勝8敗で、まだ完封勝ちがない。楽天戦初完封で記録を達成できるか。

◆日本ハムのフランミル・レイエス(29)が仰天の"神ライナー弾"を放った。0-1の4回2死、カウント3-1から楽天先発古謝の低めツーシームを振りぬいた。打球速度は175キロ。鋭い弾丸ライナーで、左翼ブルペンの壁に直撃する同点24号ソロとなった。「スイングルームでキャッチャーの視点になって考えていました。アウトコースのボールが多かったので、スリーワンからは外の変化球を狙っていました」。これで楽天戦の本塁打は、今季24本のうち3分の1にあたる8本目、伊藤大海投手(27)先発の試合では7本目となった。SNS上では「レイエスえげつない」「銅像を建てよう」「神すぎる」など、喜びのコメントが相次いだ。日本ハムは勝てば、6年ぶりのAクラス3位以内、CS進出が決まる。

◆日本ハム伊藤大海投手(27)はヒリヒリした戦いを「楽しむ」のではなく「愉しむ」。漢字が違うだけで、読み方はともに「たのしむ」。ただ、自身のSNSなどでは、こだわりを持って「愉」という文字を使う。「楽」を使わない理由は「ワーワーやっていると思われるのは嫌なんで」。その場のノリでエンジョイしているのではなく、1勝の重みを感じながら戦うことに心から喜びを持って臨んでいる。新庄監督はシーズン最終盤を迎えて選手たちに「頑張るのはやめて愉しもう」と説いた。あと1勝でCS進出決定から2試合連続で足踏みとなったが、選手たちの心構えは変わらない。初回に23イニングぶりの失点を喫した伊藤も2回以降は頼もしく立ち直った。4番レイエスが4回に同点24号ソロで雄たけび。6回に清宮が勝ち越し13号ソロで満面の笑みだ。6年ぶりにCSへ進んでも、愉快な新庄野球で突き進む。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が貴重な勝ち越し弾を放った。同点の6回1死、楽天先発古謝の初球、内角へのストレートを捉え右翼スタンドに運んだ。14日楽天戦以来約2週間ぶりの13号ソロに「打ったのはストレート。今日こそCSを決めたいですし、絶対に(伊藤)大海さんに勝ちを付けたいので、まだまだ打ちます」。4回にはレイエスが同点弾を放っており「清宮レイ砲」共演は8-5で勝利した9月2日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来4度目となった。SNS上では「清宮幸太郎様も神になられた」「清宮、レイエスこの2人神」などと、コメントが相次いだ。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/CSへ向けて\#レイエス 第24号ソロ同点に追いつく※日本ハムは今日勝てばCS決定?プロ野球(2024/9/26)??日本ハム×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/bc5KFwBBLy

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/THE アーチスト\#清宮幸太郎 後半戦10本目となる第13号ソロホームラン!ファイターズ勝ち越し!?プロ野球(2024/9/26)??日本ハム×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/L3LhypEbjd

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/全員の力が合わさった!!\#伊藤大海 9回を投げ切る!ファイターズはこれで6年ぶりにCS進出決定??プロ野球(2024/9/26)??日本ハム×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/mIiJlM3ENR

◆日本ハム伊藤大海投手(27)が9回9安打1失点、球団では11年ダルビッシュ以来13年ぶりの3試合連続完投で、リーグトップの14勝目を挙げた。初回に1点を失うも、2回2死満塁を無失点で切り抜けるなど、粘投。要所を締め「ちょっと入りはバタバタしてしまって、いったんこう(捕手の田宮)ゆあといろいろ話して『冷静に行こうか』って。あんまり後手後手にならないように『僕らのスタイルで最後まで戦おう』という話をして。そこからなんとか立ち直ることができました」と振り返った。パ・リーグ記録に並ぶ3試合連続完封は逃したが、チームを勝利に導き、6年ぶりのCS進出を決めた。

◆楽天ドラフト1位の古謝樹投手(23)が、ソロ2発に泣いて7敗目を喫した。1点リードの4回2死、カウント3-1から日本ハム4番レイエスに甘く入った真ん中付近のツーシームを強振され、左翼へ同点ソロ本塁打を被弾した。「四球でもオッケーな場面で、あそこの高さに浮いてしまった」と振り返った。6回1死では3番清宮に初球の143キロ直球を捉えられ、勝ち越しソロを浴びた。「2本目打たれた時は高さも頑張っての、相手のバッターが1枚上手だった」と話した。6回5安打2失点と力投したが、表情は険しかった。「結果だけ見れば試合を作ったかに見えるんですけど。1点を争う中で、ああいう無駄な1点が最後まで響くってことは何試合も経験してるんで。もうちょい無駄な失点さえなければ良かったかなと思います」と反省した。日本ハム戦は本拠地で残り2試合を残しているが、CSでも戦う可能性がある。今江監督は「とにかくその場に行かないとやり返せないので、しっかりと残り試合を1つ1つ必死に戦っていくしかないと思います」。チームは3位浮上を逃したが、ロッテも敗れたためゲーム差1は変わらなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)がCS進出を決める決勝13号ソロを放った。同点の6回。「うまく一発で捉えられた」と楽天古謝の初球を弾きかえした会心の打球は右翼席、そして自身初のポストシーズンへと届くアーチとなった。「いや、(伊藤)大海さんが抑えてくれた印象の方が強いです」と謙遜したが、紛れもなく清宮の一振りがAクラスを確定させた。新庄監督も4回に同点弾を放った4番レイエスとともに「この3番(清宮)、4番が、ここ1カ月半ぐらい前からチームに勢いを付けてくれている」と称賛したが、ニヤリとして「でも、あの3番の子は9回、ファーストを守っていたのにサードに行こうとしていたんで、また褒められない。びっくりしましたよ(笑い)」。清宮も「最近、どこ守っているかわからない...ちょっと勘違いで。ちゃんとします」と苦笑いも、9回2死からは代打鈴木大の打球を身をていして捕球し、最後のアウトを奪った。次はルーキーイヤーの18年以来のCSだ。当時は代打で1打席だけ。「あの時は雰囲気に圧倒された。場違いみたいな感じだった」という6年前から成長した姿で向かう大舞台だ。「そこを楽しんで、最後は日本一になりたい。監督を男にしたい」と力強く言い切った。【木下大輔】

◆道産子開幕投手が6年ぶりのCS進出を決めた! 日本ハム伊藤大海投手(27)が9回9安打1失点で、球団では11年ダルビッシュ以来13年ぶりとなる3試合連続完投勝利。初回に1点を失うも、2回2死満塁を無失点で切り抜け波に乗った。リーグ単独トップに立つ14勝目を挙げ、勝率でも7割7分8厘とトップをキープした。新庄監督は、CSを決める大事な試合でも快投した伊藤を、独特のフレーズでたたえた。「ファイターズのピッチャーの中で1番野球のうまいピッチャーになりました。エースではないです。もっと上を目指せるピッチャーになる。球界のエースになる素質は十分ある。まだ褒めるわけにはいきません」。日本を代表する投手へのステップアップを期待した。

◆日本ハム選手会長の松本剛外野手(31)が、勝ってかぶとの緒を締めた。5回に左前打を放つも、7回1死一、二塁の好機で併殺打。「本当に迷惑ばかりかけていますので、残りシーズンもありますし、CSもありますし、何とかチームを引っ張っていけるように」。6年前のCSを知る1人として「短期決戦ってワンプレーで流れが変わって翌日の試合に響くこともある。気を抜かないでやれるように」とイメージした。

◆日本ハムは1点を追う4回2死、フランミル・レイエス外野手(29)がカウント3-1から古謝の低めツーシームを捉え、弾丸ライナーで左翼へ同点の24号ソロを放った。「打席に入る前にスイングルームで江越選手と僕の先生である細川選手と話していて。キャッチャー視点で考えていた。思った球とは違ったんですが、ああいう当たりができて良かった」。2回にも中前打で、5試合ぶりの複数安打。連続安打を13試合に伸ばした。

◆6年ぶりのCS進出を決めた日本ハムが、新庄剛志監督(52)に来季続投を要請することが26日、分かった。この日は開幕投手に指名した伊藤大海投手(27)が完投勝利を挙げ、清宮幸太郎内野手(25)が決勝弾を放ってAクラス入りが確定し、2位確定も目前だ。球団は3年間でチームを再建した手腕を評価し、時機を見て正式に打診する方針。新庄監督が受諾すれば、来季は就任4年目。9年ぶりの覇権奪回が目標となる。楽天に勝って6年ぶりのCS進出が決定した新庄監督はバンザイし、力強く選手たちとハイタッチした。「今年の1つの目標とする最低でもCSをかわいい選手たちがかなえてくれて感謝しても感謝しきれない」。本拠地で繰り広げられた歓喜の光景こそ、唯一無二の"ビッグボス"に求めたチーム再建の青写真の1つ。球団関係者によると、3年目で結果を残した指揮官に来季続投を要請する方針を固めたという。1年契約で勝負の3年目に臨んだ新庄監督は「今年もBクラスならユニホームを脱ぐ」と退路を断って臨み、シーズン序盤から上位争いに参戦。7月上旬に一時は5位まで後退したが、前半戦で2軍調整させたレイエスが8月以降に本塁打を量産。先を見据えながら、その日のベストを尽くす臨機応変なマネジメントで、まずはCS進出の目標を達成した。常識にとらわれず、チームを成長させた手腕を球団も評価している。就任1年目の22年は「トライアウト」と位置付け、故障者を除く支配下選手は全員1軍で起用。昨季も春先に故障者が続出し、落ち込みかけたが、心の支えだったのは吉村チーム統轄本部長が22年の春季キャンプ直前のスタッフミーティングで言った、ひと言だ。「『新庄監督の言うことは絶対です』。その言葉がなかったら、折れていた」。2年連続で最下位に沈んだが、年齢に関係なくチャンスを与えて促した競争心と、球団からは積極補強の手厚いサポートも受けて徐々に戦力がアップ。大胆な作戦も実行しながら経験値も高め、勝負できる集団に変革した。新庄監督は来季以降について「まだ、さっぱりビジョンが浮かんでこないですね」と話し、まずは「日本シリーズに出ることしか考えていない」と言った。続投要請を受諾するかは流動的な部分もあるが、野手では万波、水野、清宮ら、投手では伊藤、北山、金村らに加えて育成から支配下となった福島や柳川も積極起用して近未来への種まきも行った。3年間トータルの戦いぶりを「脚本通り」と自信を持って言える指揮官だからこそ、球団は来季も指揮を任せ、16年以来の覇権奪回を目指す考えだ。

◆道産子開幕投手が6年ぶりのCS進出を決めた! 日本ハム伊藤大海投手(27)が9回9安打1失点で、球団では11年ダルビッシュ以来13年ぶりとなる3試合連続完投勝利。初回に1点を失うも、2回2死満塁を無失点で切り抜け波に乗った。リーグ単独トップに立つ14勝目を挙げ、勝率でも7割7分8厘とトップをキープした。伊藤がバシッと締めた。9回2死二塁、一打同点のピンチも動じることはなかった。代打鈴木大を一ゴロに打ち取りゲームセット。ベースカバーのため一塁へ駆け寄りながら、清宮が一塁を踏むのを見届け、右拳を握り締めた。新庄監督に抱き締められ「監督があそこまでなるのは珍しいので、うれしかった」と、照れくさそうに振り返った。順調な立ち上がりではなかった。初回1死二塁から辰己、浅村の連打で、あっさり1点を失った。直後の2回も無失点で乗り切ったが2死満塁のピンチ。「ストライクを取り急いでしまった。早く気付いて(田宮)裕涼と2人で改善して。いろんなボールを使いつつ両サイドに。単調にならないように。いいクオリティーでできた」。試合中に修正してみせた。1年の成長を、マウンド上で示すことができた。1年前の9月25日、新庄監督から今季の開幕投手を告げられた。早い段階で伝えられたことで、オフシーズンの心構えも変わった。「どういう思いで選んでくれたかというのを日々考えた」。先発の中の1人...じゃない。大きな役割を与えられ、波をなくすために肉体を鍛え、考え方も常に100%から「8割思考」に転換。「1年間投げきると言うのは大事な要素。そこに対して応えられているのは、大きな成長かなと思う」。7月21日ロッテ戦で4回1/3を投げ5失点と煮え湯を飲まされたこともあったが、都度、立て直してきた。同じ道産子の先輩が、背中で教えてくれたことがある。25日には実家のある鹿部町の隣、七飯町出身の鍵谷が、現役ラスト登板を無失点で終えた。伊藤は「道産子として心に来るものがあった。北海道の意思を引き継ぐじゃないですけど。すごく強い思いがあった」。最後までかっこよく。次は道産子全員の思いを背負い、日本一に導く。【永野高輔】○...新庄監督は、CSを決める大事な試合でも快投した伊藤を、独特のフレーズでたたえた。「ファイターズのピッチャーの中で1番野球のうまいピッチャーになりました。エースではないです。もっと上を目指せるピッチャーになる。球界のエースになる素質は十分ある。まだ褒めるわけにはいきません」。日本を代表する投手へのステップアップを期待した。

◆日本ハムが6年ぶりのCS進出を決めた。夏場以降に打ちまくっている清宮幸太郎内野手(25)が、この日も6回に決勝の13号ソロ。9回の守備に就く前には、まさかの勘違いも発動したことで、試合後は新庄監督による清宮への愛あるイジり"新太郎劇場"も繰り広げられたが、指揮官が監督就任時に「7人のスターをつくる」と公約したうちの1人であることも認めた。主な一問一答は以下の通り。☆   ☆   ☆-この日もレイエス、清宮の2人がホームラン。夏場以降、この2人の活躍がCS進出の原動力になったと思うが、新庄監督はいかがでしょうか新庄監督 この3番、4番っていうのは、ここ1カ月半ぐらい前からずっと、この並びはチームに勢いを付けてくれるし、何かやってくれる雰囲気はある。(他の打者が)この2人に回せば点数が取れるっていう意識は、ものすごく持っていると思う。いいところでも打ってくれるしね。でも、あの3番の子は9回、ファーストを守ってたのにサードに行こうとしてたんで、また褒められないな(笑い)。びっくりしましたよ。「おい、サード用のグラブ持ってるやないか」って。で、慌てて戻ってきてファーストミットを付けて...らしいなっていう(笑い)。-9回は一塁を守る清宮が最後のアウトを奪った新庄監督 それで(試合が)終わったっていうね。何かね、持ってんのかなぁ~はい(笑い)。-監督就任時に7人のスターをつくると話していたが、清宮君もその中に入る?新庄監督 フフッ...そりゃ、入るでしょ。オールスターでMVPを取るってことは、もうスターですよ。なかなか出られないし、なかなか打てるもんじゃないですよ。万波君も取ったしね。☆   ☆   ☆新庄監督が清宮に"愛あるイジり"を展開する「新太郎劇場」アラカルト★7月9日新庄監督「今日の1打席目からタイミングを早めに取って、いいポイントで打っていたからずっと期待を持てる1日だった。けど、彼はすぐ変わるから」(延長10回に今季1号を放った西武戦後)★7月21日新庄監督「いや信じませんよ。まだまだ。今の時期10本は打ってないといけない選手だからね」(2、3号と2打席連発で前半戦最終戦を締めくくったロッテ戦後)★7月25日清宮「たぶん褒めたら、なんかダメになっちゃうところがあると思うんで(笑い)。あれぐらいの方が全然。僕も気が緩んだら緩んじゃうので。全く嫌な気持ちにはなっていないです。いつも声はかけてくださるので。だから全然、ありがたく(記事を)見ています」(エスコンフィールドでの全体練習後。後半戦開幕を前に"愛あるイジり"を受けている新庄監督に)★8月1日新庄監督「信用しないし、一生...へへへへ」(先制4号ソロを放ったオリックス戦後)★8月3日新庄監督「幸太郎君は、ほめることはない。あれはもう"まぐれ"です」(5回に同点5号3ランを放ったソフトバンク戦後)★8月7日新庄監督「今日は100%、振ったところにボールが来ただけ。あと5本打って昨日の走塁をチャラのちょっと下ぐらい」(8回に決勝の6号2ランを放った楽天戦後。試合前は8月6日同戦での走塁ミスを戒め、軽く頭にげんこつ)★8月10日新庄監督「あー、打ったね。おなか空いて、カロリーメイトの袋を開けてたら、打ってました。見てなかった(笑い)。いいバッティングしました? 後でチェックしときます(笑い)」(8回に7号ソロを放った西武戦後)★8月11日新庄監督「2年前に僕が『痩せろ』と言っていなかったら間違いなくライトフライ。ボスのおかげ(笑い)。キレが出ていないから」清宮「なるほど...そうかもしれないです。その通り」(5回に球団通算8500号となる8号2ランを放った西武戦後)★8月20日新庄監督「あ、そう? (ベンチ裏で)ナッツ食ってた、ナッツ」(3回に適時三塁打を放ったロッテ戦後)★8月21日新庄監督「あそこ、ダブルスチールかけてたんですよ、清宮君の時。そしたら(サインを)聞き直したから取り消したんよ。聞き返すな! うわ、聞き直しちゃった!『稀哲!』って呼んで『ナシや!』って。がっかりですよ。不意を突くのが作戦なんだから。だから、その後に打ってもほめはしません。ミスミスミス」(5回に適時打を放ったロッテ戦後)★8月22日新庄監督「(2回の第1打席後に)左膝にちょっと違和感が出て代えようかと思ったけど、本人は大丈夫って...だから左膝のおかげで打てた。踏み込めないから。それのみでしょ。ケガの功名」清宮「1打席目は普通に打ったんで(笑い)」(佐々木から3安打を放ったロッテ戦後)★9月4日新庄監督「ここで1発出たら大したもんだなって心の中で思いながら、打って帰ってきて。あのクラゲポーズ? イカポーズ? をしないかずっと見てた。あれ、いらないんですよ。そしたらボスがいないとこでちょっとキュキュッと(踊っていた)。ホームラン打ってんだからカッコよく振る舞ってほしいんすよね」(9回に3点差をひっくり返した後にダメ押し11号2ランを放ったソフトバンク戦後)★9月14日新庄監督「たぶん食事会に行かなくて、おなかいっぱいになってないからキレがあって打てたホームラン。ただそれだけ。行ってたら、たぶん牛一頭(分)食ってるから」清宮「なるほど、そりゃそうですね(笑い)」(前夜は焼き肉屋で開催されたレイエス主催の「モーレ野手会」を欠席も、8回に12号ソロを放った楽天戦後)★9月15日新庄監督「今日、試合が中止になって良かったのは清宮君が昨日、焼き肉に行っていたから。(試合が開催されていたら)昨日のようなホームランボール(打球)はたぶん詰まっていた」清宮「今日は(おなかいっぱいの焼き肉は)控えます」(雨天中止となった楽天戦後)

◆日本ハムが6年ぶりのCS進出を決めた。就任から2年連続で最下位から就任3年目で結果を残した新庄剛志監督(52)に対して、球団は来季続投要請を、時機を見て正式に打診する方針だ。試合後の新庄監督の会見では、この3年間でのチーム再建の道のり、球団への感謝などを語った。主な一問一答は以下の通り。☆   ☆   ☆-6年ぶりのCS進出が決定。率直な今の気持ちは新庄監督 めちゃくちゃ疲れましたね(笑い)。今年の1つの目標とする「最低でもCSに行く」っていう目標を、本当にかわいい選手たちがかなえてくれて、もう感謝しても感謝しきれないぐらいの気持ちではいます、今は。-この3年間で選手たちが成長新庄監督 僕が監督をさせてもらって、この2年間は僕を信じて野球に取り組んでもらって、いろんな野球を教えながら成長させて。この3年目は、今度は僕が選手を信じて任せるという気持ち。僕が信じた結果が、この成績になった。それだけですね。-監督就任時にスターをたくさんつくりたいと話していた新庄監督 7人ね。-そのうちの1人には、この日14勝目を挙げた伊藤選手も入るか新庄監督 もちろん、もちろん。でも...本当のスターではないですけどね(笑い)。まだまだ、みんな今は。名前は(全国のプロ野球ファンの)みんなに知ってもらえるようにはなりましたけど、ここからは成績が重要になってくるんで。水野君も守備はかなり良くなって、あとは打率とか、打点とか、盗塁とか。ちょっと何かのきっかけをつかめばポンって上に行ける、スターになれる選手だし。他のメンバーも可能性がものすごくある。そういう選手をつくり上げたのは、僕の人生の中の1つの自慢には入りましたね。-就任当初から采配批判も多くあったが、3年目で結果を出し、続投に期待する声も新庄監督には届いていると思うが新庄監督 それ(批判)がないと(いいチームは)つくり上げられないと思っていたんで。そういう批判やら...「何しとんねん」「むちゃくちゃなことすんな」って。それは僕の頭の中のストーリーでわかっていたことなんで。「さあ、見といてね」って(笑い)。この2年間、そういう形で野球をして、成長させて、ここ(3年目)で納得をさせる。今、納得をしてくれている野球ファンの方たちは「あのチームから、ここまでつくり上げてきた」っていうふうに変わっていると思うんですよ。これを、いいお手本じゃないですけど、他のセ・リーグ、パ・リーグで、ここから世代交代で(チームを再び)つくり上げていかないとっていうチームは、本当に僕のやり方をやってもらったら、3年でつくれますよって。そういうところは僕がプロ野球を変えたいって言った1つではありますね。-就任当初、新しい監督像をつくりたいと話していたが、その中には今お話ししていたようなマネジメントも含まれる新庄監督 もちろん、もちろん。なかなか監督業っていうのは1年、2年で成績が出なかったら首が切られるわけじゃないですか。それを我慢して、自分を信じて、2年目の...3年契約が多いじゃないですか。ここ(3年)でつくり上げていく、自分との戦いはしないといけない。なんて言われようが、むちゃくちゃを言われようが。僕、家族がいないからまだいいんですけど、家族、子供がいたらね、その批判とかに耐えられない部分はものすごくわかるっちゃわかるんですけど、それをつくり上げる信念を持ってやり通すっていうところが大事ですよね。-日本を離れていた時期も長かったが、そういうビジョンはずっと持っていた新庄監督 ない。ないっす、ないっす(笑い)。だって、まず選手の名前を覚えることから始まって(笑い)。相手チームもね。もちろんピッチャーも野手も。打球方向やら、どうやって攻めてくるとか。まずは自分のチームを覚えることで1年間使って、その中で相手チーム...だからiPadが必要なんですよ。頭にインプットしての3年目勝負っていうところで、もう把握しているんで。ちょっともう頭の中はもう...(笑い)。-やっぱり楽しい新庄監督 楽しいですよ。-昨季までは選手たちが思い通りの野球を体現できないこともあったが、今季は何も言わなくてもできるようになった。監督冥利(みょうり)に尽きるのでは新庄監督 その前に、もっともっと前をたどると、これをできる選手をスカウトの方が見極めて、球団、吉村さん(チーム統轄本部長)を筆頭に取ってきてくれたことが、ものすごくでかいんですよ。僕はただ、その選手を使っているだけであって。できる素質の選手を取ったことが一番のポイントなんです。だからスカウトの方とフロントには感謝しています。(監督就任後に大きかったのは)吉村さんの一言です。1年目のキャンプ入る前にスタッフミーティングで「新庄監督の言うことは絶対ですから」でスタートしてもらったんですよ。その言葉が今でも...さあ朝起きました、球場に出る時にその言葉がいつも頭にポンって浮かんで、さあやるぞって。そのためには僕が勉強して、育てるために段取りを組んで。あの言葉がなかったら途中で(心が)折れてた。特に2年目の(成績が)ガタンと落ちていた時には。その恩返しは、とりあえずは、はい。クライマックスに行けて恩返しはできたかなと僕なりには思います。-監督が目指す理想の野球像で言うと、完成度は何パーセントぐらい新庄監督 もう十分です。もう100パーセントですね。だって...どんだけ年俸違うの(笑い)。よそのチームと。そのメンバーをここまでにしたっていうのは100点ですよ。点数を付けるのは嫌なんですけど、もう満点。ちょっと驚いていますけどね、自分でも。

◆チーム6年ぶり、自身は就任3年目で初めてのCS進出を決めた日本ハム新庄剛志監督(52)が試合後、ポストシーズンの戦い方に言及した。主な一問一答は以下の通り。-CSではファンにどんな戦いを見せたいか新庄監督 正直、僕の中では優勝できなかったら2位も3位も一緒だなと。クライマックスシリーズに出ることが大事なんで。ここからね、またどうなるかわかんないですけど、もう頭の中ではクライマックスを飛び越えて日本シリーズに出るっていうことしか考えてないので。その辺は選手たちも全員そういう気持ちで(臨んでほしい)。クライマックスをまずは勝たないといけないっていう気持ちだと上を目指せないんで、みんなにもそういう気持ちを伝えたいなと思います。-28日からはエスコンフィールドでソフトバンクと2連戦。CSをにらんだ戦い方になるか新庄監督 あんま考えてないですね。別に僕、3位でもいいと思っているんで。(CSへ)出ることに意味があるから。(日本ハムが)3位になったとします、球団や北海道のファイターズファンの方たちはエスコンで見たいって言うとは思うんですけど、(2位で)ロッテさんが来た場合は千葉で相性がいいでしょ、今年は(ZOZOマリンで今季ここまで8勝3敗1分け)。勝つ雰囲気しかないし。楽天さんが来てもね、また今日勝ってこっちに勢いが来たし。その2位、3位...3位でも別に(CSへ)出られる。(日本一を狙える状況を)決めたことが大事であって。あんまりクライマックスどうこうって、なんか浮かんでこない。現役の時からなんですよね。クライマックスは考えずに...もう日本シリーズ、ここ(エスコンフィールド)でファンのみんなに見せたいっていう頭しかないですね。-CSはあくまでも通過点新庄監督 僕はね。-もう日本シリーズのことを考えている新庄監督 それしか浮かんでこないです。-楽天にもシーズン勝ち越しが決定。28日からのソフトバンク2連戦で連勝か1勝1敗なら全チームに対して負け越しなくレギュラーシーズンを終えられる新庄監督 それはもう...なんで優勝じゃないの(笑い)。「えっ?」て感じ(笑い)。すごくないですか、それ。-昨季までの2年間は全チームに負け越していた新庄監督 いや、2年間はどうでもいいですよ(笑い)。もう今年なんですよ。(昨季までの)2年は、立て直す、土台をつくる2年だったんで。これでマネジメントは成功じゃないですか。-短期決戦の戦い方については、これからですか。それとも始まっていますか新庄監督 もう始まっていますよ。-どこが相手でも関係ない新庄監督 もちろん。もう1カ月前ぐらいから考えていますよ。早く考えないと。急に考えてないものをパってやったって、できないし。

◆「3番・三塁」で先発出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が1-1の六回、勝ち越しの13号ソロ。14日の楽天戦(楽天モバイルパーク)以来、出場9試合ぶりの一発を放った。「今日こそCS(クライマックスシリーズ)を決めたいですし、絶対に(先発の伊藤)大海さんに勝ちを付けたい」無安打で迎えた第3打席。楽天先発左腕、D1位・古謝(桐蔭横浜大)の初球143㌔の直球を振り抜いた。甘く真ん中に入った失投を逃さず、右中間席へ運び「まだまだ打ちます」と声を張った。

◆日本ハムは伊藤が不安定な出だしから立ち直り、9安打1失点完投でリーグ単独トップの14勝目を挙げた。0―1の四回にレイエスが同点ソロ本塁打、六回は清宮が勝ち越しソロを放った。楽天は二回以降は無得点。古謝は2発に泣いた。

◆日本ハムの新庄監督は就任3年目で初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を手繰り寄せた。完投勝利を挙げた伊藤と抱擁するなど喜びを爆発させた。2年連続最下位を乗り越え「かわいい選手たちがかなえてくれた。感謝してもしきれない」と破顔した。目標の一つをクリア。既にポストシーズンに意識を向け「CSを飛び越えて日本シリーズに出ることしか考えてない。選手たちもそういう気持ち」と日本一を決める戦いへ意欲をのぞかせた。去就が注目される来季については「まださっぱりビジョンが浮かんでいない」と話すにとどめた。

◆パ・リーグ2位の日本ハムは26日、楽天23回戦(エスコン)に2―1で競り勝ち、2018年以来、6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。就任3年目の新庄剛志監督(52)が2年連続最下位からチームを立て直し、就任後初となる舞台に導いた。次戦28日のソフトバンク戦(同)に勝利すると今季の2位が確定。連勝でCS本拠地開催を狙う。「勝負の年」と位置付け、始まった就任3年目。2年連続最下位からチームを立て直し、新庄政権では初のCS進出を本拠地で決めた。勝利の瞬間、指揮官が両手を広げ、喜びを爆発させた。「『最低でもCSに行く』という目標をかわいい選手たちが決めてくれて、感謝してもしきれない。北海道で応援してくれるファンの前で一番良い形で決められた」手塩にかけて育ててきた清宮がひと振りで試合を決めた。1―1の六回に決勝の13号ソロ。高い放物線で右中間席へ運び「一発で捉えられてよかった」と分厚い胸を張った。ただ、指揮官は「3番の子(清宮)は九回、一塁を守っていたのに三塁に行こうとした。また褒められない」と愛のある〝新庄節〟で振り返った。選手との固い信頼関係が躍進の原動力となっている。最下位に沈んだ過去2年間は目の前の勝敗に固執せず、若い選手に経験を積ませることを優先。我慢して使い続けてきたナインが3年目の今季、花開いている。「この2年間は僕を信じて野球に取り組んでもらって成長した。3年目。今度は僕が選手を信じた結果がこの成績になった。それだけです」指揮官の減量指令で活躍のきっかけをつかんだ清宮は「本当にいろいろな経験を積ませていただいた結果が少しずつできている」と感謝した。頂だけをにらみ、突き進む。指揮官は「僕の中で優勝できなかったら2位も3位も一緒。頭の中ではクライマックスを飛び越えて日本シリーズに出ることしか考えていない。みんなにそういう気持ちを伝えたい」と視線を鋭くした。今季は1年契約。球団はチームを再建した手腕を高く評価しているが、新庄監督は去就が注目される来季について「さっぱりビジョンが浮かんでこない。シーズンを終えてから? ですね」と明言を避けた。「日本シリーズをここ(エスコン)で見せたいという頭しかない」。最高の景色をファンに届ける。(加藤次郎)

◆パ・リーグ2位の日本ハムは26日、楽天23回戦(エスコン)に2―1で競り勝ち、2018年以来、6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。就任3年目の新庄剛志監督(52)が2年連続最下位からチームを立て直し、就任後初となる舞台に導いた。次戦28日のソフトバンク戦(同)に勝利すると今季の2位が確定。連勝でCS本拠地開催を狙う。新庄監督は選手個人の性格を把握し、「優しさ」と「厳しさ」を使い分けた。プロ入り後に伸び悩んでいた清宮にはあえて厳しく接し、7年目にして才能を開花させた。今季の春季キャンプ直前に左足首を負傷した際には「置いていく」とバッサリ。心を鬼にして突き放し、試合でどれだけ活躍しようと手放しで褒めることはなかった。一方でチーム全体ではプレーしやすい環境づくりを徹底。シーズン終盤からは「頑張ります」を禁止にし「楽しみます」と言葉を変換させた。オフの補強も結果につながった。オリックスから山崎を獲得。フリーエージェントで投手を獲得するのは球団初だった。打撃陣ではメジャー通算108本塁打を誇るレイエスが加わり、チームの快進撃を支えた。新庄監督は「(仕事が)できる選手を取ったことが一番のポイント。だからスカウトの方とフロントに感謝しています」と最敬礼する。「脚本通り」と指揮官。怖いもの知らずのフレッシュなチームが頂に駆け上がる姿を見届けたい。(日本ハム担当・加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
86483 0.642
(↓0.005)
-
(-)
6581
(+2)
373
(+4)
108
(-)
87
(-)
0.259
(-)
2.520
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
72568 0.563
(↑0.004)
11
(↑1)
7517
(+2)
457
(+1)
106
(+2)
89
(-)
0.247
(-)
2.930
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
67646 0.511
(↓0.004)
17.5
(-)
6479
(+2)
488
(+4)
73
(-)
59
(-)
0.249
(-)
3.260
(↓0.01)
4
(-)
楽天
66653 0.504
(↓0.004)
18.5
(-)
9478
(+1)
542
(+2)
72
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.750
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
60753 0.444
(↑0.004)
26.5
(↑1)
5375
(+4)
435
(+2)
67
(-)
58
(+1)
0.235
(↑0.001)
2.820
(-)
6
(-)
西武
47892 0.346
(↑0.005)
40
(↑1)
5335
(+4)
476
(+2)
59
(+1)
76
(+1)
0.211
(-)
3.080
(↑0.02)