DeNA(★4対12☆)巨人 =リーグ戦24回戦(2024.09.26)・横浜スタジアム=
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巨人
330330000121802
DeNA
0130000004901
勝利投手:横川 凱(3勝1敗0S)
敗戦投手:ケイ(6勝8敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(27号・4回表ソロ),坂本 勇人(7号・4回表2ラン)
【DeNA】宮﨑 敏郎(13号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、吉川と岸田の適時打で3点を先制する。続く2回表に長野の適時打などで3点を追加すると、6-4となって迎えた4回には岡本和と坂本のホームランが飛び出し、相手を突き放した。投げては、2番手・横川が今季3勝目。敗れたDeNAは、投手陣が精彩を欠いた。

◆巨人山崎伊織が2年連続2桁勝利を目指してDeNA戦に先発。DeNA戦は今季2勝0敗、防御率1・20で、通算でも9勝3敗、防御率1・76。カード別では、中日戦の5勝を上回り最も多く勝っている。昨年は10月4日DeNA戦で完封勝ちして10勝目を挙げており、昨年に続き得意カードで10勝到達なるか。

◆優勝へのマジックを4としている巨人打線にラストスパートが発動した。5回までに先発野手全員安打となる17安打12得点を量産した。直近3試合でわずか1得点だった打線が突如として息を吹き返した。1回に4安打3得点、2回に3安打3得点、4回は4安打4得点、5回は4安打4得点とDeNA投手陣に襲いかかった。この日のスタメンから浅野を外して「2番中堅」でオコエを起用。1番から丸、オコエ、吉川、岡本和、長野、坂本、岸田、門脇を並べた。1回に先制適時打の吉川は「とにかく後ろにつなぐ気持ちで必死にいきました。先制できて良かったです」。2点適時二塁打の岸田は「チャンスだったので積極的にいきました。いい追加点になって良かったです」。2回にセンターの手前に落とす適時打を放った長野は「いい所に飛んでくれました。追加点になって良かったです」。2点差に迫られた4回に27号ソロで流れを引き戻した岡本和は「(点を)取られた後だったので、絶対取り返すと強い気持ちで打席に入りました。最高の結果になり良かったです」。7号ソロで続いた坂本は「いい流れに乗せてもらいました。良かったです」とコメントした。

◆DeNAが首位巨人に敗れ、優勝の可能性が完全消滅した。同時に自力2位もなくなった。5回までに12失点と"投壊"。先発ケイは、守備の乱れや不運な当たりもあって2回途中6失点KO。打線は宮崎の13号ソロなどで4点をかえしたが、4回以降は無安打だった。V消滅に、三浦監督は「負ければそういうことになる。次のプランにいきます。最後まであきらめずにやっていきます」。29日からの最後の8連戦に全力をぶつけ、CSからの逆転日本一に目標を切り替える。

◆巨人がDeNAに大勝し、阪神は1・5となっていたゲーム差が再び2に広がった。阪神は24~26日の3日間試合がなく、25日は巨人がDeNAに敗れたため、一時ゲーム差が1・5に縮まっていた。この日、巨人のマジックは3に減り、広島の敗戦によって阪神の4年連続CS進出が決まったが、逆転でのリーグ連覇へは残り5試合で勝ち続けなければならない状況だ。阪神はこの日、甲子園での全体練習を行い27日の広島戦(マツダスタジアム)に向けて広島入り。同戦はマツダスタジアムで無敗の7連勝中の「コイキラー」大竹耕太郎投手(29)が先発する。26日巨人がDeNAに勝利したため、阪神の自力優勝の可能性復活は、28日へと伸びた。27、28日に阪神△○または○○で巨人が●●が条件。このとき阪神に優勝マジック3が点灯する。また優勝の最短は30日。また、広島がヤクルトに敗れたため、阪神のCS進出が決まった。

◆首位巨人が小休止から息を吹き返した。直近3試合でわずか1得点だった打線が18安打12得点を量産。敵地でDeNA投手陣を粉砕した。2点差に迫られた4回には岡本和真内野手(28)が27号ソロで流れを引き戻し、坂本勇人内野手(35)も7号2ランで加勢した。連敗を阻止する大勝で2位阪神との2ゲーム差、4年ぶりのリーグ優勝へのマジックは一つ減らして3。最短で明日28日にも阿部巨人が歴史的大混セのペナントレースに終止符を打つ。たまっていた鬱憤(うっぷん)を晴らすように、巨人打線がつながった。先発全員安打で5回までに17安打で12得点。前夜は三塁を踏めずに完封負けを喫するなど直近3試合1得点だった。8月17日DeNA戦以来の2ケタ得点で、停滞を打ち破った。打線爆発の突破口となった先制点は犠打を絡めた。1回無死二塁からオコエの犠打で走者を三塁に進めた。直後に吉川の遊撃後方へのポテン適時安打が生まれた。どん詰まりの打球が間に落ちたのは、DeNA内野陣に前進守備を敷かせたからだった。「とにかく後ろにつなぐ気持ちで必死にいきました」と吉川。犠打、進塁打を大切に戦ってきた。貫いてきた堅実な攻撃で打者3人で1点を奪い、打線は勢いづいた。足でもたたみかけた。2回、5点リードに広げ、なおも2死一、三塁。一走・長野が動いた。5番起用された39歳のベテランが二盗を決めた。入団から15年連続となる今季初盗塁を決める間に、三走・岡本和がヘッドスライディングで本塁を陥れた。重盗で6点目を奪った。流れを引き戻したのは本塁打の力だった。2点差に迫られた直後の4回先頭では岡本和が左翼ポール際に27号ソロ。不動の4番は「最高の結果になってよかったです」。さらに4回無死一塁からは坂本が7号2ランで続いた。てこ入れも当たった。「2番中堅」にはオコエを起用。8月13日阪神戦からスタメン出場を続けてきた19歳の浅野をベンチスタートとした。オコエは4月20日広島戦以来、今季2度目の猛打賞。中堅守備でもレーザービームで魅せた。1回無死一塁から牧の中前打を三塁補殺。無死一、三塁となるはずが、1死一塁に局面を変えた。残り4試合でマジック3と減った。ケチャップドバドバで打線に活気が戻り、2位阪神とのゲーム差を2に広げた。最短優勝は28日広島戦(マツダスタジアム)。ラストスパートで駆け抜ける。【上田悠太】▽巨人岡本和(4回先頭で27号ソロ)「(点を)取られた後だったので絶対取り返すと強い気持ちで打席に入りました。最高の結果になってよかったです」▽巨人吉川(1回1死三塁から遊撃後方への先制適時打)「とにかく後ろにつなぐ気持ちで必死でいきました。先制できてよかったです」▽巨人長野(2回2死満塁から中前への2点適時打)「いいところに飛んでくれました。追加点になってよかったです」

◆首位巨人が小休止から息を吹き返した。直近3試合でわずか1得点だった打線が18安打12得点を量産。敵地でDeNA投手陣を粉砕した。2点差に迫られた4回には岡本和真内野手(28)が27号ソロで流れを引き戻し、坂本勇人内野手(35)も7号2ランで加勢した。連敗を阻止する大勝で2位阪神との2ゲーム差、4年ぶりのリーグ優勝へのマジックは一つ減らして3。最短で28日にも阿部巨人が歴史的大混セのペナントレースに終止符を打つ。岡本和が初回に重盗での本盗を記録し、4回には本塁打。岡本和はこれが通算12盗塁目だが、本盗は自身初めて。巨人選手の本盗は22年4月22日中日戦の丸以来で、4番で決めたのは00年6月27日阪神戦の松井以来24年ぶり。また、巨人で本盗と本塁打を同じ試合で記録したのは19年4月4日阪神戦の亀井以来で、4番では86年6月21日大洋戦の原以来。38年前の原も横浜スタジアムでの試合で、6回に自身初の本盗を決め、9回に2ランを放った。

◆巨人オコエ瑠偉外野手が猛打賞&レーザービームで躍動した。「2番中堅」で出場し、2回1死二塁で右前打を放つなど4月20日広島戦以来、今季2度目の3安打をマーク。守備でも1回無死一塁から三塁にノーバウンド送球で補殺。「監督からは『期待してないよ』と声をかけられたのですけど、逆に力まないように頑張りました」とポジティブにリラックスして大暴れした。

◆巨人山崎伊織投手(25)が精彩を欠きポストシーズンへ不安を残した。ファーム再調整を経て中12日で先発したが2回2/3を9安打4失点で降板。大量援護を受けるも勝利投手の権利を得られずに2年連続の2ケタ勝利には届かず。「いいボール、悪いボールはっきりしてますし。まあ、初回から、初球からあんな捉えられているんで。やるべきことをやらないといけないです」と修正を期す。▽巨人横川(3回途中から2番手で登板し、2回1/3無安打無失点で3勝目)「ストライク先行で進められたところが一番よかった。野手の方が、たくさん点を取ってくださって投げやすかった。優勝争いの中で1戦1戦の重みを感じている」

◆巨人・浅野翔吾外野手(19)が8月13日の阪神戦(東京ドーム)以来、44日ぶりに先発から外れた。中堅の丸佳浩外野手(35)が右翼に回り、オコエ瑠偉外野手(27)が「2番・中堅」、長野久義外野手(39)が「5番・左翼」に入った。

◆DeNAのアンソニー・ケイ投手(29)が先発。一回、不運続きでいきなり3失点し、ベンチへ戻るとグラブを投げつけ激高した。一回先頭の丸の打球は三遊間寄りの守備位置をとっていた宮崎の逆を突き、三塁線を破る二塁打。1死三塁で吉川の飛球は前進守備を敷いていた内野陣の後方へ落ちるポテン適時打となり先制を許した。なお1死満塁では坂本を投ゴロに打ち取ったが、本塁封殺後、捕手の伊藤が一塁へ悪送球で併殺を取れず。続く岸田に左越え2点打を浴びると、ケイは何度も絶叫し感情をあらわにした。

◆巨人・山崎伊織投手(25)が三回途中でKOされた。二回までに6点の援護点をもらった右腕だが、二回先頭の宮崎に右越えソロを被弾。三回2死一、二塁からは宮崎、桑原、伊藤光に連続タイムリーで3失点したところで阿部監督から交代を告げられた。前回13日のヤクルト戦(神宮)では三回途中4失点。2軍再調整を経て、2年連続の10勝目をかけて臨んだが、2戦連続で無念の結果に終わった。

◆巨人・岡本和真内野手(28)、坂本勇人内野手(35)がアベック弾を放った。三回に3点を奪われ、6-4と2点差に詰め寄られた直後の四回の攻撃。先頭の岡本和がカウント1-2から130キロのスライダーを一閃。高々と舞い上がった打球は、左翼席のポール際に飛び込んだ。「(点を)取られた後だったので、絶対取り返すと強い気持ちで打席に入りました。最高の結果になり良かったです」続く長野が中前打を放ち、無死一塁で打席には坂本。フルカウントから高めのスライダーを捉え、9月10日の広島戦(マツダ)以来となる左越え7号2ランを放った。

◆DeNAは大敗を喫し、今季135試合目でリーグ優勝の可能性が完全に消滅。1998年以来、現在の12球団最長ブランクをさらに更新する26年連続V逸となった。三浦大輔監督(50)は試合後に「取れるアウトをしっかり取らないとこういう展開になる。ミスが出てしまった。負ければそういうこと(V逸)になりますけど、残り8試合、もう一度全力で戦っていけるようにしていくだけです」と語った。一回1死満塁で坂本の投ゴロで本塁封殺後、伊藤が一塁へ悪送球で併殺を取れずに続く岸田が2点打。二回は2死一、三塁で岡本和と長野に重盗を許し追加点を与えた。先発のケイが二回途中6失点で降板するなど、投手陣も計12失点と粘れなかった。

◆巨人が18安打12得点と大勝した。一回に吉川の適時打などで3点を先行し、二回は長野の2点打などで3得点。6―4の四回は岡本和と坂本の一発で突き放した。横川が三回途中から2回?を完璧救援で3勝目。DeNAは惨敗だった。

◆DeNAは4ー12で大敗。1回、巨人・岸田行倫に2点適時二塁打を許したDeNA・ケイ=横浜スタジアム(撮影・加藤圭祐)

◆巨人は18安打12得点で快勝し、優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「3」とした。阿部慎之助監督(45)が浅野翔吾外野手(19)を8月13日の阪神戦(東京ドーム)以来33試合ぶりに外し、代わりにオコエ瑠偉外野手(27)を2番で起用するなどした打線組み換えが的中。阿部監督はオコエの起用に「いや、神様に言われました」と笑わせ、「ヘッドコーチの推薦もあったし、守備でも躍動してくれた。明日調子乗らずにやってほしい」と、3安打、犠打、盗塁に加えて再三の好守備を見せたオコエをたたえた。また、5-0の二回2死一、三塁では二走・長野のスタートで相手捕手を釣って三走・岡本和がディレイドスティールで生還する重盗を決めた。ただ、指揮官は「あれはもう、別にサイン出していないので。選手たちが勝手にやってくれました」と明かした。試合前にはナインを集めて「なるようにしかならないから、とにかく勝つために一生懸命やればいいよ。それしかないし。マジック出ているけど、最後の最後までどういう状況になるかもまだまだ分からないし」と伝えたことも明かした。いよいよ歓喜の瞬間が近づいてきた。

◆巨人が18安打12得点と大勝した。一回に吉川の適時打などで3点を先行し、二回は長野の2点打などで3得点。6―4の四回は岡本和と坂本の一発で突き放した。横川が三回途中から2回?を完璧救援で3勝目。巨人のデータは以下のとおり。?巨人が勝利し、優勝へのマジックナンバーを3に減らした。最短優勝決定日は28日。?岡本和が二回に重盗で自身初の本盗を成功させた。巨人の本盗成功は2022年4月22日の中日戦(四回に重盗、本盗・丸佳浩=5番、二盗・ウォーカー=6番)以来2年ぶり。4番打者の本盗成功は2000年6月27日の阪神戦(八回に重盗、本盗・松井秀喜=4番、二盗・二岡智宏=5番)以来24年ぶり。

◆巨人の横川がリリーフで大仕事を果たした。三回に先発山崎伊が崩れて6―4と迫られ、なお2死一、三塁のピンチで登板。森敬から空振り三振を奪って火消しし、「目の前の打者に向かっていき、一つのアウトをしっかり取る気持ちだけだった」と四、五回は走者を許さない好投で相手の反撃ムードを断った。21日の広島戦では先発して6回1失点。今季はマルチな役割で投手陣を支え「任されたところでしっかり頑張るだけ」と頼もしかった。

◆今年もペナントレースを制することはできなかった。DeNAは首位巨人に大敗を喫し、今季135試合目でリーグ優勝の可能性が完全に消滅。日本一に輝いた1998年以来、現在の12球団最長ブランクを更新する26年連続V逸となった。18安打12失点の大敗に三浦大輔監督(50)は「取れるアウトをしっかり取らないとこういう展開になる。ミスが出てしまった」と指摘した。一回1死満塁、坂本の投ゴロで本塁封殺後に伊藤が一塁へ悪送球で併殺が崩れ、続く岸田が2点打。二回2死一、三塁では隙を突かれ、岡本和と長野に重盗を許し手痛い追加点を与えた。第一目標としてきたリーグ制覇は果たせなかったが、4位広島と1・5ゲーム差は変わらずクライマックスシリーズ出場圏内の3位にいる。指揮官は「きょうで負けましたから、次のプランにいく。残り8試合、もう一度全力で戦っていけるようにしていくだけ」と語った。(浜浦日向)

◆今年もペナントレースを制することはできなかった。DeNAは首位巨人に大敗を喫し、今季135試合目でリーグ優勝の可能性が完全に消滅。日本一に輝いた1998年以来、現在の12球団最長ブランクを更新する26年連続V逸となった。12失点の大敗に三浦大輔監督(50)は「取れるアウトをしっかり取らないとこういう展開になる。ミスが出てしまった」と指摘した。一回1死満塁では、坂本の投ゴロで本塁封殺後に伊藤が一塁へ悪送球で併殺が崩れ、続く岸田に2点打を喫した。二回2死一、三塁では隙を突かれ、岡本和と長野に重盗を許し手痛い追加点を与えた。第一目標としてきたリーグ制覇は果たせなかったが、4位広島と1・5ゲーム差は変わらず、クライマックスシリーズ出場圏内の3位にいる。指揮官は「きょうで負けましたから、次のプランにいく。残り8試合、もう一度全力で戦っていけるようにしていくだけ」と語った。(浜浦日向)

◆巨人は26日、DeNA24回戦(横浜)に12―4で大勝し、優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「3」とした。阿部慎之助監督(45)は、浅野翔吾外野手(19)を8月13日の阪神戦以来、33試合ぶりに先発から外し、オコエ瑠偉外野手(27)を2番に入れた打線が18安打と大爆発。重盗を含む4盗塁も絡め、最近3試合で1得点だった貧打を脱した。広島戦(マツダ)に臨む28日にも4年ぶりのリーグ制覇が決まる。阿部野球が実りの秋を迎えた。打ちも打ったり18安打、12得点。スパイスは4盗塁。停滞気味の打線を動かした阿部監督の一手は、オコエを2番に据えた打線の組みかえだった。「神様に言われました。(二岡)ヘッドコーチの推薦もあったし、守備でも躍動してくれた。明日、調子に乗らずにやってほしい」おどけた様子で〝天のお告げ〟があったことを明かした指揮官は、オコエを起用するために8月中旬から先発出場を続けてきた19歳の浅野をスタメンから外した。さらに代打の切り札、長野を5番に起用。守備でのミスが続くなどお疲れ気味だった浅野を「我慢して使う」と語っていたが、未来への投資は勝利のために小休止。中堅、ベテランの力に託した。監督の思いに応えるように、打線は一回にオコエの犠打から吉川の適時打、岸田の2点二塁打で3点を先制。1イニング複数得点は20日の広島戦の七回以来、39イニングぶりだった。攻撃を活性化させたのが盗塁だ。一回に吉川が三盗、二回はオコエが二盗を決めた。ハイライトは5-0の二回2死一、三塁での重盗。一走・長野がスタートを切って捕手の二塁送球を誘い、三走・岡本和がディレードスティールで頭から生還。阿部監督は「あれはサインを出していない。選手たちが勝手にやってくれた」と明かした。2月の春季キャンプでは「いい〝暴走族〟をつくりたい。ブンブンうるさいけど、ちゃんと信号を守るようなね」と、二盗特訓の練習日を設けるなど意識改革を試みた。チームに浸透させてきた相手の隙を突く意識が表れたプレーだった。四回には岡本和が27号ソロ、坂本が7号2ランを放つなど、8月17日のDeNA戦(横浜)以来の2桁となる12得点。1勝2敗だった最近3試合は0-1、1-0、0-1と球団史上初となる最少スコアの攻防が続いていた鬱憤を晴らした。試合前には「なるようにしかならないから、とにかく勝つために一生懸命やればいいよ」とミーティングで話したという指揮官。ゴールはすぐそこだ。(谷川直之)

◆効果的な本塁打だった。四回の岡本和のソロと坂本の2ラン。一、二回で計6点をあげながら、三回終了時は2点差。荒れた展開では、次の得点がどちらに入るかがポイントになるだけに、なおさら効いた。2人とも上茶谷のスライダーを左翼席へ。特に目を引いたのが坂本だ。打撃フォームに変化が見られる。ここ数年、変化球に対して、右膝が地面につきそうになるほど折れていた。つまり、低いボール球を追いかけ、手を出していた。それがなくなったため、変化球を呼び込み、ボール球は見極めて、ストライクならバットですくえるわけだ。前回カードの阪神戦、ノーステップで代打タイムリーを放ったのが、変化の兆しだったか。この日は少しステップしていたので、状況や投手によって変えているのだろう。いずれにしても、打撃の幅が戻ってきた。守備も動きがいい。一回のオースティンの痛烈なゴロをはじめ、難しい打球を簡単にさばく。グラブの先端でもボールを拾い、安定したスローイングで刺す。この守備もあるからこそ、まだまだ見ていたい-。そう思わせる選手だ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
74587 0.561
(↓0.001)
M3
(↑1)
4443
(+12)
372
(+5)
80
(+2)
59
(+5)
0.244
(-)
2.490
(-)
2
(-)
阪神
72606 0.545
(-)
2
(-)
5471
(-)
401
(-)
66
(-)
37
(-)
0.244
(-)
2.470
(-)
3
(-)
DeNA
67653 0.508
(-)
7
(-)
8500
(+5)
483
(+12)
98
(+1)
61
(+1)
0.257
(↑0.001
3.120
(↓0.04)
4
(-)
広島
65665 0.496
(↓0.008)
8.5
(↓1)
7396
(+5)
394
(+9)
51
(-)
59
(+1)
0.239
(↑0.002)
2.580
(↓0.02)
5
(-)
中日
58728 0.446
(-)
15
(-)
5363
(-)
464
(-)
65
(-)
37
(-)
0.242
(-)
3.000
(-)
6
(-)
ヤクルト
59754 0.440
(↑0.008)
16
(↑1)
5486
(+9)
539
(+5)
98
(+1)
66
(+1)
0.242
(-)
3.670
(↑0.03)