DeNA(☆1対0★)巨人 =リーグ戦23回戦(2024.09.25)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:ジャクソン(7勝7敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝6敗27S))
敗戦投手:戸郷 翔征(12勝8敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは3回裏、佐野の内野ゴロの間に1点を先制する。投げては、先発・ジャクソンが6回2安打無失点の好投。その後は3投手の継投でリードを守り抜き、ジャクソンは今季7勝目を挙げた。敗れた巨人は先発・戸郷が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆DeNA-巨人戦は絶好調の2人に注目したい。DeNAの牧秀悟は9月に入って好成績を残しており、今月の成績は17試合で73打数28安打、5本塁打、13打点の打率3割8分4厘。安打が出なかったのは7日巨人戦だけで、8日同戦から13試合連続で安打を打ち続けている。対する巨人は吉川尚輝が安打を量産中。9月成績は19試合で79打数30安打の打率3割8分。牧より安打を打っており、月間安打数は両リーグ最多をマークする。

◆DeNA三浦大輔監督(50)が、体調不良で3試合を欠場した筒香嘉智外野手(32)がハマスタに合流したと明かした。指揮官は本人から「大丈夫です。すみませんでした」と謝罪があったことを明かし、「昨日動きの確認はして、今日から行けるということでまた準備してもらいます。今日からベンチ入りします」と話した。20日の阪神戦で103日ぶりに本拠地でスタメン出場し、99日ぶりの7号2ランを放つも、試合後に自宅で体調不良を訴え、21日の同戦を欠場。22日、23日も球場に現れず、自宅で静養に努めていた。

◆日本野球機構(NPB)は、巨人鈴木尚広2軍外野守備兼走塁コーチ(46)が1軍外野守備兼走塁コーチに異動すると発表した。1軍の川相昌弘内野守備コーチ(59)が、腰痛によりベンチを外れた。鈴木コーチが2軍から1軍に緊急合流し、川相コーチの代役を務める。

◆DeNA梶原昂希外野手(25)が8月度の「BS-TBS月間グッドプレーヤー賞」に選出された。試合前に表彰式が行われ、BS-TBS系「夕焼け酒場」(毎週土曜午後6時)に出演中の元AKB48武藤十夢がプレゼンターとして登場した。梶原は8月に、チームトップの打率3割6分をマーク。同10日ヤクルト戦では自身初の1試合5安打を放つなど、1番打者としてチームをけん引していた。

◆巨人浅野翔吾外野手(19)が右翼守備で水を含んだ人工芝に足を取られた。2回先頭、DeNAオースティンのフェンス際の右飛を追った。試合前から雨が降り注いでいた。バックスクリーン上の旗は強くなびき、上空は風が舞っていた。落下点に入ったかと思われたが、白球は想定よりも伸びなかった。目測を誤り、浅野は人工芝の上で転倒。落下点に入れずに後逸した。オースティンは三塁に到達し、記録は三塁打となった。浅野は苦い表情を浮かべた。その後、無死満塁となったが、戸郷は粘って無失点で防いだ。浅野はベンチに戻る前に頭を下げ、"謝罪"した。

◆試合開始の8時間前だった。巨人浅野翔吾外野手(19)は川崎市・ジャイアンツ球場にいた。矢野打撃コーチが見守る中で、室内練習場でマシン打撃で汗を流した。ボールを引きつけ、バットを内側から出す意識でスイングを繰り返した。「今はいろんな打順で打っている。内野ゴロ、進塁打と場面に応じたバッティングの練習でした」と狙いを明確に持っていた。「2番右翼」でのスタメンだった。1回無死1塁、チーム打撃に徹した。カウント1-2と追い込まれてからの4球目、一塁走者の丸はスタートを切っていた。浅野はDeNAジャクソンの152キロをギリギリまで引きつけた。打球は高いバウンドの一塁ゴロ。狙い通りの進塁打。1死二塁の好機を演出した。先制点にはつながらなかったが、つなぎの役目を果たした。試合前から雨が降り注いでいた。バックスクリーン上の旗は強くなびいていた。上空は方向の安定しない風が強く吹いていた。右翼守備では苦い表情を浮かべた。2回先頭、オースティンのフェンス際の右飛を追った。落下点に入ったかと思われたが、白球は想定よりも伸びてこなかった。目測を誤り、水を含んだ人工芝に足を取られた。ずっこけて打球を後逸した。記録は三塁打。その後、無死満塁を戸郷が粘り、失点にはつながらなかったが、記録に残らないミスとなった。9月21日広島戦では適時失策を犯し、敗戦後は涙が止まらなかった19歳。ベンチに戻る前に戸郷に頭を下げた。残り6試合、マジック4で迎えた一戦だった。「本当に優勝が目の前にある。何とかマジックを減らして勝てるように。試合に出るのだったら、責任感を持ってやらないと」と浅野。雨にも風にも、そして重圧にも立ち向かいながらグラウンドで戦う。【上田悠太】

◆プロ10年目で通算1000試合出場を達成した。節目となった試合は1点を追う6回2死一、二塁のチャンスで一飛に打ち取られるなど、4打数無安打。「なかなか点が取れず申し訳ない。また明日頑張ります」とだけ話した。通算1000試合出場=岡本和 25日のDeNA23回戦(横浜)に先発出場して達成。プロ野球536人目。初出場は15年8月28日の中日21回戦(東京ドーム)。

◆巨人が今季20度目の完封負けを喫し、優勝マジックは4のまま減らすことができなかった。先発の戸郷が2回無死満塁のピンチを乗り切るも、先頭を許した3回に盗塁、犠打、野選で1点を献上。7回粘投も実らず1点に泣いた。打線はDeNA先発ジャクソンの前に三塁を踏めず、試合通しても散発3安打無得点に終わりスコアを動かすことができなかった。阿部慎之助監督は「(戸郷は)ナイスピッチングでした。ジャクソンにいい投球をされましたね。形はなんとかできているので。そこの後、1本が出なかったというだけなのでね。とにかくここでとやかく言っても仕方がない。明日切り替えて、勝つことだけを考えてやりたいなと思います」話した。マジックは4のまま、最短優勝は28日広島戦(マツダ)となった。巨人が今季20度目の完封負け。現日程での最短Vは28日に延びた。巨人のここ3試合は22日阪神戦0-1、23日阪神戦1-0、25日DeNA戦0-1。3試合続けて1-0試合は、11年8月9~11日の中日-阪神3連戦(1-0、1-0、0-1)以来で、巨人の試合では初めてだ。今回の巨人のような●○●で「1-0」だったケースは、47年太陽以来77年ぶり。太陽は9月1日東急戦0-1、4日阪急戦1-0、5日中日戦0-1だった。

◆DeNAが4投手の完封リレーで1点を守り抜いた。先発ジャクソンが6回2安打無失点と好投すると、7回は伊勢、8回はウィック、9回は森原が締めくくった。巨人打線を3安打に抑えて、今季12度目の完封勝利。三浦監督は「2連戦というのもありますし、雨で下が滑る状況で疲れもあると思いますので、ジャクソンは6回で代えました。1点をよく守り切ってくれました」と感謝した。

◆夏の猛暑が過ぎ、ひんやりと涼しげな横浜スタジアム。雨風が吹き荒れる中、DeNA三浦大輔監督(50)は長袖のアンダーシャツに長袖のジャージー姿で、ベンチで手をたたいた。今季初の1-0勝利。「(巨人戸郷を)攻略したかと言われると、攻略というほどの内容じゃなかったですけど、やっぱり勝つか負けるかなので。勝つためにああいう形で点を取って守り切れたのは良かった」と勝つしかない状況での「勝ち」に安堵(あんど)した。効率的な攻撃が決まった。巨人先発は19日の前回対戦で8回無失点に封じられ、直近3試合連続無失点中の戸郷。3回先頭、1番梶原が15打席ぶりの安打となる右前打で出塁すると、すかさず13盗塁目となる二盗を決めた。無死二塁とチャンスを演出して続くのは2番牧。しぶとく逆方向にはじき返した。右飛としてタッチアップで1死三塁。さらにチャンスを拡大した。3番佐野の打席で巨人の内野陣は三塁、遊撃が前進、一塁、二塁が対左打者として後ろを守る変則シフト。佐野は147キロ直球を的確に二塁前に転がした。内野ゴロの間に先制点をゲット。それぞれが役割を全うし、単打から足を絡めた攻撃で春季キャンプから掲げる「走塁改革」を体現した。三浦監督も「カジ(梶原)もよく出てスチールも決めて、牧が走者を進められたのが大きかったですし、恵太(佐野)も転がして事を起こしてくれました」と目を細めた。投手陣も完封リレーで勝負強く薄氷の1点差勝利。勝たなければ9試合を残して優勝の可能性が消滅する、重圧に打ち勝った。この日敗れた広島とは1・5ゲーム差に拡大し、優勝の可能性も首の皮一枚つながる。三浦監督は「(他球団は)関係ないです。うちはまた明日も勝たなきゃいけないですし、上を見て頑張っていきます」と力を込めた。勝負の秋、気温は冷えても、熱く戦い抜く。【小早川宗一郎】

◆巨人・鈴木尚広2軍外野守備兼走塁コーチ(46)が1軍外野守備コーチに異動することがNPBから公示された。巨人関係者によると、川相昌弘1軍内野守備コーチ(59)が腰痛を発症したため。川相コーチは試合前練習には参加せず、鈴木コーチが練習途中で1軍に合流した。現役時代は〝走塁のスペシャリスト〟として活躍した鈴木コーチは、2019年、昨季と1軍での指導歴がある。試合では一塁ベースコーチを務める。

◆26日の巨人戦に先発するDeNA・ケイがキャッチボールなどで調整し「全力を出し切って勝ちを取る」と表情を引き締めた。前回19日も巨人相手に登板。5四球を与えるなど制球がばらつき、5回5失点で敗戦投手となった。「技術面の課題が浮き彫りになってしまったので、そこに重きを置いて調整してきた」と巻き返しを期した。

◆巨人・浅野翔吾外野手(19)が右翼の守備で転倒して三塁打を献上した。0-0の二回、先頭のDeNA・オースティンが放った飛球が右翼へ。浅野はフェンス際へ後退したが打球は風で戻されたと見られ、前方へ切り返そうとした際に足を滑らせて捕球できず三塁打となった。戸郷が後続に連続四球を与えて無死満塁としたが、併殺打と見逃し三振で無失点に抑えた。

◆巨人・山崎伊が26日のDeNA戦(横浜)で復帰登板に臨む。13日のヤクルト戦(神宮)で今季最短の3回途中4失点で降板して出場選手登録を抹消され「優勝がかかっている大事な時期に悔しかった」と話した。2年連続2桁勝利が懸かるマウンドへ「技術というより気持ちでいきたい。この期間に関わってくれた方に感謝して、結果で返したい」と力を込めた。

◆開始から雨が降りしきり、1点の重みが増した一戦。先制点を奪ったのは、DeNAだった。巨人先発の戸郷から突破口を開いたのは、リードオフマンの梶原だ。ここ3試合は無安打と苦しんでおり、三浦監督が「ちょっと悩んでいる」と指摘していた中、15打席ぶりの安打を放った。三回先頭で外角低めのフォークボールを拾い、右前へ運んだ。続く牧の4球目に二盗を成功させると、右飛でタッチアップ。1死三塁の好機を演出し、高く弾んだ佐野の二ゴロの間に俊足を飛ばして先制のホームを踏んだ。戸郷は試合前までで防御率1・98。9月は3戦3勝を挙げ、計21回を無失点と安定感を誇っていた。DeNAは2週連続の対戦で、前回19日は8回無得点で白星を献上。打線は4安打に抑えられ、梶原は3打数無安打に終わっていた。3年目で売り出し中の1番打者は、36安打を放った8月に月間打率・360を記録。熾烈(しれつ)な上位争いが繰り広げられる中でのプレーに「やりがいを感じる」と意欲を示していた一方、日に日に厳しくなるマークと向き合ってきた。この日は試合前の打撃練習で一握り分バットを短く持ち、スイングの軌道を入念に確認。「乗り越えなきゃいけない壁」と1番での起用を続ける三浦監督の期待に応えるべく、懸命に励む姿があった。

◆DeNAが無失点リレー。6回2安打のジャクソンから伊勢、ウィック、森原と継投し、三回に佐野の内野ゴロで挙げた1点を守り抜いた。オースティンが3安打。巨人は散発3安打で、7回1失点の戸郷を援護できなかった。

◆巨人は今季20度目の零封負け。優勝へのマジックナンバーは「4」で足踏みとなった。阿部慎之助監督(45)は「ジャクソンにいい投球をされた。あと1本が出なかった。ここでとやかく言っても仕方がない。明日切り替えて、勝つことだけを考えてやりたい」と淡々と語った。打線はDeNAのジャクソンに苦戦。一、五、七回に先頭打者が安打で出塁したが、後続が続かず得点には結びつかなかった。打線は最近3試合でわずか1得点。一方、エース戸郷は7回9安打1失点も8敗目(12勝)を喫した。指揮官は「何も責められませんね。ナイスピッチングでした」とねぎらった。試合がなかった2位・阪神との差は1・5ゲームに縮まり、レギュラーシーズン残り5試合に臨む。

◆DeNAは25日、1-0で巨人に勝利。喜び合う森原康平と戸柱恭孝 =横浜スタジアム(撮影・今野顕)

◆巨人・戸郷が7回9安打1失点と粘投するも、8敗目(12勝)を喫した。三回1死三塁から二ゴロの間に失点したが「雨の中で大変でしたけど、ある程度、自分の仕事は全うできた」とうなずいた。杉内投手チーフコーチは「もう一回、最終戦で投げられるのかな」と10月2日の今季最終戦(対DeNA、東京ドーム)での登板を示唆した。

◆DeNA・ジャクソンが6回2安打無失点と好投し、7勝目(7敗)を挙げた。雨で足元がぬかるむ中、150キロ超の直球とチェンジアップの組み合わせがさえた。1-0の六回は味方の失策が絡んで2死一、二塁のピンチを背負ったが、岡本和を153キロの直球で一飛に仕留め、雄たけびを上げた。救援陣がリードを守り抜き、右腕は「素晴らしいゲーム。チームで勝ち取った」と繰り返した。

◆DeNA・オースティンが3安打の固め打ちで打率を・315に伸ばし、首位打者に躍り出た。好投手の戸郷から広角に快音を響かせ、リーグ2位で打率・312のヤクルト・サンタナを抜いた。「(戸郷は)リーグ屈指の投手。何とか捉えられた」と謙遜。リーグ3位の24本塁打と長打力も光る4番は「試合に勝ったので、それだけでいい」と冷静だった。

◆DeNAがスコア1-0で巨人に勝利。DeNAの1得点のみの試合は今季19度目で、白星を挙げたのは初めて(1勝17敗1分け)。スコア1-0の勝利は昨年9月26日の巨人戦(東-ウェンデルケンの継投、横浜)以来。

◆本塁が遠い。巨人は今季20度目の零封負けでセ・リーグ優勝へのマジックナンバー「4」のまま足踏み。阿部慎之助監督(45)は悔しさを飲み込んで淡々と語った。「ジャクソンにいい投球をされた。形(得点圏)はつくったけど、あと1本が出なかった。ここでとやかく言っても仕方がない。切り替えて、明日勝つことだけを考えてやりたい」最近3試合は0-1、1-0、0-1と、球団史上初となる最小スコアでの攻防が続き、得点力不足が深刻だ。この日は相手右腕ジャクソンの緩急に翻弄された。得点圏は3度、そのうち2度は4番・岡本和の前につくったが、いずれも凡打。4打数無安打で通算1000試合目の出場を飾れなかった主砲は「なかなか点を取れず申し訳ない」と唇をかんだ。エース戸郷が霧雨に苦しみながらも、7回を9安打1失点と踏ん張っただけに、痛い黒星になった。試合のなかった2位阪神とのゲーム差は1・5に縮まり、残すは5試合。最短の優勝決定は28日の広島戦(マツダ)。4年ぶりのリーグ制覇へ、しびれるような戦いが続く。(谷川直之)?巨人が敗れたため、巨人の優勝へのマジックナンバーは「4」のまま。現日程での最短優勝決定日は28日に延びた。?巨人は22日の阪神戦(甲子園)がスコア0-1で敗戦、23日の阪神戦が同1-0で勝利(同)、この日が同0-1で敗戦。3試合のスコアが0-1→1-0→0-1だったケースは1947年に太陽が9月1日(●0-1東急、甲子園)→同4日(○1-0阪急、後楽園)→同5日(●0-1中日、同)にマークして以来77年ぶり2度目で、巨人では球団史上初。

◆セ・リーグ3位のDeNAは25日、巨人23回戦(横浜)に1-0で勝ち、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う4位広島とのゲーム差を1・5に広げた。1番打者の梶原昂希外野手(25)が、三回に15打席ぶりの安打。リーグ単独2位となる13個目の盗塁を決め、決勝点をお膳立てした。チームはリードを守り抜き、今季初めて1-0で制した。雨がっぱを羽織ったベイスターズファンが次々と立ち上がり、ナインに喝采を送る。首位の巨人相手に1-0で守り勝ち。笑顔を取り戻した梶原は、歓声を背に右翼から歓喜の輪に加わり、勝利の余韻をかみしめた。「すごく意味のある1勝。チームとして勢いがつくと思う」三回に刻んだ決勝点。巨人先発の戸郷から突破口を開いたのは、リードオフマンだった。先頭で外角低めのフォークボールを拾い、右前へ運ぶ15打席ぶりの安打。続く牧の4球目に二盗を成功させると、右飛でタッチアップ。1死三塁の好機を演出し、高く弾んだ佐野の二ゴロの間に俊足を飛ばしてホームを踏んだ。巨人のエースは試合前までで防御率1・98。9月は計21回無失点と安定感を誇っていた。DeNAは前回19日に8回4安打無得点で白星を献上していたが、2週連続の対決で雪辱。三浦監督は「確かに1点しか取れなかったけど、その1点で勝った」とうなずいた。3年目で売り出し中のトップバッターも、前回の対戦で3打数無安打と苦戦した一人だった。36安打を放った8月に月間打率・360を記録したが、調子を落とした最近は「考え過ぎていた」と打ち明ける。この日は試合前の打撃練習で一握り分バットを短く持ち、軸回転を意識。打席ではバットを寝かせては立て、タイミングを取った。「乗り越えなきゃいけない壁」と1番での起用を続ける指揮官の期待に応えるべく、懸命に励む姿があった。チームは4位広島とのゲーム差を1・5に広げた。残り9試合のうち首位巨人とは2戦、2位阪神とは3戦。熾烈(しれつ)な上位争いで勝利を積み重ねるには、梶原の復調が欠かせない。「9人しか出られない中で出させてもらっている。役割をもっと表現できれば」。若き先頭打者には、打線を導く覚悟がある。(鈴木智紘)