ロッテ(★0対6☆)楽天 =リーグ戦23回戦(2024.09.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:岸 孝之(6勝10敗0S)
敗戦投手:唐川 侑己(3勝1敗0S)

本塁打
【楽天】小深田 大翔(3号・2回表2ラン)

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◆楽天は初回、浅村の適時打で先制する。続く2回表に小深田の2ランで加点すると、6回には伊藤裕の適時二塁打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・岸が9回3安打無失点の快投。今季2度目の完封で6勝目をマークした。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆日米通算200勝まであと3勝に迫る楽天田中将大投手(35)が23日、今季1軍初合流した。28日オリックス戦(楽天モバイルパーク)での今季初登板が決まり、この日の試合前練習から参加。時折、笑顔を見せながら汗を流した。今江敏晃監督(41)は練習前に田中将とあいさつを交わしたという。「『頼むよ』、それだけです」とやりとりの一部を明かした。チームはCS争いのまっただ中。体調不良の影響で内星龍投手(22)が、戦線離脱するなど難しい投手運用となっている。そんな中、合流したベテランに指揮官は「いい方向にいってくれると思ってますけど」と期待を込めた。昨秋に右肘を手術した田中将は、コンディション不良により2軍調整が続いていた。8月7日の富士大戦で4カ月半ぶりに実戦復帰すると、その後は2軍戦4試合に登板。イニング数や球数を徐々に増やしてきた。13日のイースタン・リーグ日本ハム戦では今季最長7回を投げ3失点(自責2)。中14日で1軍初登板に向かう。

◆ロッテ吉井理人監督(59)は、8回の守備から負傷交代した佐藤都志也捕手(26)について「結構痛そうだったので交代したんですけど、さっき普通に歩いていたのでたぶん大丈夫だと思います」と説明した。佐藤は7回の守備の際に、楽天石原のファウルボールが左膝に直撃。プロテクターの上から当たったが、もん絶。この回は痛みに耐えながら乗り切ったものの、左足を引きずりながらベンチへ引き揚げ、8回の守備から田村龍弘捕手(30)に交代となっていた。

◆ロッテは今季15度目の0封負けで楽天に完敗し、ゲーム差は1・5に縮まった。楽天の先発岸孝之を前に打線が沈黙した。安打は3本のみで4出塁に抑えられた。吉井理人監督(59)は「初回、岡がいい感じのフライを打てたんですけど、その後から低めの緩い球に引っかかってうまくいかなかったです」と振り返った。先発の唐川侑己投手(35)は4回3失点で今季初黒星となった。初回に2死から2連打で先制を許すと、2回も小深田に低めカットボールをすくい上げられ2ランにされた。「初回から厳しい立ち上がりとなってしまい悔しいです」と反省した。吉井監督も「浅村にうまく軽打でヒット打たれたのと。小深田の(2ラン)はちょっと油断したのかな。キャッチャーの構え見てもストライク取りに行ったボールが小深田選手のツボに来ちゃったので。それ以外は調子は悪くなかったと思う」と語った。

◆楽天岸孝之投手(39)が、3位ロッテとの大一番で自身の持つ球団最年長完封記録を更新した。9回2死三塁、4番ソトを142キロの外角直球で右飛に仕留め、6勝目を挙げた。39歳9カ月での完封に「みんな、移動、移動で大変でしたし、なんとか長い回をと思ったら最高の形になって良かったです」。20日から北海道、福岡、千葉での4連戦。オフを1日挟み、25日から再び北海道で日本ハム2連戦を控えるだけに、中継ぎ陣を温存する大きな1勝になった。9月は3戦3勝、防御率1・23。昨季も4勝を挙げており、シーズン終盤に入って抜群の安定感を誇る。今江監督も「今日は岸に尽きます」と今季2度目の完封を果たした右腕を称賛。CS進出を争うロッテとの直接対決を制し、ゲーム差を1・5に縮めた。岸は「頑張りましょう。頑張るしかないですから」と静かな口調で闘志を込めた。

◆今季1軍登板のない楽天・田中将大投手(35)が、1軍に初合流し、全体練習で汗を流した。右腕は28日のオリックス戦(楽天モバイルパーク)に先発することが決まっている。今江監督は「いい方向にいってくれると思う」と期待を寄せた。4位のチームは試合前時点で、3位・ロッテと2・5ゲーム差で、クライマックス・シリーズ進出に向けて佳境を迎えている。

◆序盤で試合の主導権を握った。楽天は一回に浅村の中前適時打で先制。二回は小深田の右越え3号2ランで突き放した。一発を放った身長168センチ、体重69キロの小兵は「打ったのはカットボール。打ててよかったです」と声を弾ませた。ベンチから見守った後藤打撃コーチは「相手先発の唐川投手は球に切れがあるし、調子は悪くない。ただし、こちらも各打者が狙い球を絞って、捉えることができている」と目を細めた。打線は唐川を4回3失点でKOしたあと、救援陣からも得点を重ねた。一方で、投げては先発した岸孝之投手(39)が111球、3安打で今季2度目の完封勝利。「大事な試合だということを大前提として、ベストを尽くせるように頑張る」とマウンドに上がり、これ以上ない形で試合をつくった。青山投手コーチは「いいリズムで、うまく変化球を使いながら打たせて取ることができている」と評価。右腕はベテランらしい投球術で、一発のあるロッテ打線を手玉に取った。「相手どうこうではなく、自分たちとの戦い。周囲の方は『直接対決』といいますが、とにかく目の前の試合を戦うだけです」と冷静に語っていた今江監督。これで4位の楽天は3位のロッテに1・5ゲーム差。CS争いはあきらめない。

◆楽天が快勝で連敗を3で止めた。岸が今季2度目の完封で6勝目。制球がさえ、3安打に抑えた。一回に浅村の適時打で先制した打線は二回は小深田の2点本塁打、六回は伊藤裕の2点二塁打で加点。ロッテは投打で振るわなかった。

◆ロッテは4位楽天との直接対決で完敗し、1・5ゲーム差に迫られた。先発の唐川が序盤で3失点すると、打線は緩急を駆使した岸から3安打しか打てず零敗。吉井監督は「低めの緩い球に引っかかって、うまくいかなかった」と嘆いた。楽天とは2試合を残している。クライマックスシリーズ進出へ気の抜けない状況は最後まで続きそうだ。

◆楽天が連敗を3で止めた。岸孝之投手(39)が先発し、今季2度目の完封で6勝目。試合後、報道陣の取材に応じた、今江敏晃監督(41)の一問一答は以下の通り。--投打がかみ合った「全ては岸です。一、二回で3点取れて、その後に岸がしっかり相手に流れがいかないように投げてくれた。今日は岸に尽きる。それにしてもあの年代で、この大事な一戦で、非常にいい投球をしてくれた」--小深田が二回に3号2ランを放った「それぐらいやってもらはないと困る。効果的な一発でよかった。乗っていってもらいたい」--岸に八回を終えた時点で完封指令「いやいや、行けというか、彼はどちらかというとボールを投げるのが好きなタイプ。本人と話して投げたければ、行かせてあげたい」--3連敗ストップ「クライマックス・シリーズ進出に向けて、本当に今日の一戦で何とか首の皮が一枚つながったという表現をしてもおかしくない」

◆ロッテは楽天に敗れた試合後にソフトバンクのリーグ優勝が決定。球団を通じて吉井理人監督(59)は「完敗を認めざるをえない」と悔しがった。「今年のホークスは最初から最後まで強かったです。結果的にホークスとの対戦でカード勝ち越しが出来たのは1度だけ。それ以外はすべて負け越し。完敗を認めざるをえないかなと思っています」対ソフトバンクは残り1試合を残して今季8勝15敗1分けと大きく負け越している状況。投手陣の防御率は4・09と打ち込まれる場面が多かった。指揮官は「戦っていてやはり打線に迫力を感じた。その圧にこちらの投手陣も慎重になってしまい、やられてしまった部分があるかなと思います。投手陣も新戦力も含めて、いいピッチャーがどんどん出てきて、なかなか点を入れることが出来ませんでした」と敗因を分析した。それでも3位のチームはクライマックスシリーズ進出に向けて1・5ゲーム差の4位楽天とし烈な争いを繰り広げている。残り7試合。一つでも上の順位を目指して戦い抜く。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
85473 0.644
(↑0.003)
-
(-)
8577
(+9)
369
(+4)
107
(-)
87
(-)
0.259
(↑0.001)
2.530
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
71558 0.563
(↓0.005)
(↓10)
9514
(+4)
453
(+6)
103
(-)
88
(+3)
0.248
(-)
2.940
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
67636 0.515
(↓0.004)
6
(↑10)
7477
(-)
484
(+6)
73
(-)
59
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.250
(↓0.02)
4
(-)
楽天
65643 0.504
(↑0.004)
7.5
(↑11)
11474
(+6)
539
(-)
71
(+1)
86
(+1)
0.244
(-)
3.790
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
59743 0.444
(↓0.003)
15.5
(↑10)
7369
(+4)
424
(+9)
66
(+1)
57
(+1)
0.235
(-)
2.800
(↓0.03)
6
(-)
西武
45882 0.338
(↑0.005)
29.5
(↑11)
8322
(+6)
470
(+4)
58
(+2)
75
(+1)
0.211
(↑0.001)
3.110
(-)