西武(☆6対4★)日本ハム =リーグ戦23回戦(2024.09.23)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:武内 夏暉(9勝6敗0S)
(セーブ:アブレイユ(2勝5敗27S))
敗戦投手:山﨑 福也(10勝5敗0S)

本塁打
【西武】佐藤 龍世(7号・6回裏ソロ),野村 大樹(5号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は1点を追う3回裏、源田と佐藤龍の適時打で3点を挙げ、逆転に成功する。その後同点を許すも、6回に佐藤龍と野村大の連続本塁打などで3点を加え、再びリードを奪った。投げては、先発・武内が6回3失点で今季9勝目。敗れた日本ハムは、先発・山崎福也が試合をつくれなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、勝てば監督として初のCSが決まる試合で、いきなり奇策を成功させた。初回2死一、三塁、万波の打席で一塁走者の水谷が二盗。捕手が二塁へ送球する間に、三塁走者の郡司裕也捕手(26)がホームスチールを決め、先制点をかっさらった。「1番・捕手」郡司という奇抜なオーダーを組んだ指揮官。この郡司が先頭で四球を選んで出塁したことから生まれたチャンスを"新庄トラップ"でしっかり、得点につなげた。SNS上では「武内から点取れたの大きい」「正に魔境でした」「グン様のホームスチール」「CS想定でしょ」などとメッセージが相次ぎ「ダブスルチール」が、トレンド入りした。

◆日本ハム斎藤友貴哉投手(29)が「さいこうゆきや」な球速で、驚かせた。7回に4番手で登板。先頭の佐藤龍を158キロのストレートで遊ゴロに打ち取ると、2死から野村大樹に158キロを2球続け、最後は160キロのストレートで空振り三振を奪った。22年のフェニックスリーグで、地方球場のスピードガンのため誤差の可能性はあるとはいえ、161キロをマークしている。"自己さいこう"に迫る160キロで、スタンドをわかせた。8月28日楽天戦の延長11回に登板し、自身で無死満塁のピンチを招きながら無失点に抑えガットポーズ。この"どや顔"に、新庄監督が自身のインスタグラムで「登録名をさいこう ゆきやに変更させてもらいます」とジョーク交じりで発信し、話題になった。この日は圧倒的な投球にSNS上で「マジで160キロだ さいこうゆきやスゲェー」「さいきょうゆきやめちゃいい」と称賛のコメントが相次いだ。

◆日本ハムは逆転負けで8年連続のV逸が決まった。初回に重盗で幸先よく先制も、中5日で先発した山崎が6回途中5失点と崩れた。最短でのCS進出決定が25日にお預けとなった新庄監督は「時間の問題でしょ。最高じゃないですか(本拠地の)エスコンで決められたら。今日も気を抜いてるわけじゃないんですけど(野球の神様が)エスコンで決めたらって言ってくれてるような」と気持ちを切り替えた。

◆西武武内夏暉投手が6回116球3失点と粘り9勝目を挙げた。「あんまり自分的には良くなかったんですけど、野手の皆さんに助けられた」と、好守に加え6得点で逆転につなげた仲間の頑張りに感謝した。ローテーション通りなら、今季残り1試合に登板予定。2桁白星到達へ「最後の力を振り絞って投げたい」と意気込んだ。

◆日本ハムがソフトバンクの優勝阻止の最低条件だった勝利を飾れず、CS進出決定も25日以降にお預けとなった。24日は試合がなく25日、本拠エスコンフィールドでの楽天戦に勝てば、新庄剛志監督(52)就任後初の3位以内、CS進出が確定する。新庄監督の一問一答は以下の通り。-ファイターズファンもいつも以上に多かったように見えました新庄監督 ファイターズが調子いいっていうのもあるんじゃないですか。うれしいですね。-そういった多くのファンに、今日は初回から奇襲をしかけて、ものすごくファイターズらしさを見せたのかと新庄監督 (西武の)武内君はもう、その前のロッテ戦、3安打完封してて、なかなか点取れないだろうなって。もう映像で見てたから、ちょっといいピッチャーなんで、先になんとか1点取ればなんとかなるかなって思って。思いっきりダブルスチールのサイン出しました。-昨日、ちょっと悔しい思いをした水谷君を4番に抜てきしたっていうのは、どんなメッセージを込めて新庄監督 昨日代えられて「ボスを見返してやれ」って言いました。-それはもう直接言ったんですか新庄監督 ね。今日、全然違いましたね。打席の雰囲気が。だから「1打席目、2打席目で、次の打席で見たいような打席の内容を心がけろ」っていうことは伝えました。-山崎投手が苦しいピッチングになってしまいましたが新庄監督 あの追いついてからのホームラン2発は、本人が一番悔しいと思うんですけど、ちょっと高かったかな。やっぱ打たせて取るピッチャーなんで4番、5番、あとボール3つぐらい低くいってほしかったなと思いますね。-CSは、25日以降にちょっと決まるのがずれ込む形にはなりましたけど新庄監督 時間の問題でしょ。-本拠地で4試合ぐらい続く。しっかり北海道で新庄監督 最高じゃないですか。エスコンでね、決められたら。でも最後まで気を抜くと、やっぱ野球は怖いんで。今日も気を抜いてるわけじゃないんですけど、(野球の神様が)エスコンで決めたらって言ってくれてるような。-ソフトバンク今日優勝が決まりましたけど新庄監督 小久保監督が一番プレッシャーかかったんじゃないですか。まずはおめでとうございます。福岡のね、ファンの方たちもね、今年は必ず、この戦力なら必ず優勝できるだろうっていう期待の中で優勝を、しっかり決めて。もう福岡の...僕、地元福岡なんで。すごく喜んだと思うし。小久保監督も、優勝経験もあるし、実績もある選手たちが整ったメンバーで、優勝はもう当たり前みたいな感覚で采配しないといけないじゃないですか。ものすごくプレッシャーだったと思うんで。はい。それで、しっかり決めるところは、さすが同級生。はい。でも戦いはまだね、終わってないんで。はい。-CSで同級生と新庄監督 まずは(CSを)決めて。そういう完璧な戦力のチームを、まだまだこれから大人になっていく、このファイターズが倒すってドラマがあるじゃないですかね。それをみんなに見せたい。見せてプロ野球が盛り上がれば。最高だと思います。

◆西武のドラフト1位・武内夏暉投手(23)=国学院大=は1年目で規定投球回(143回)をクリアできる位置にいる。今季ここまで131回?。ここからの上積みも目指して今季20度目のマウンドに上がった。「練習内容はいつもと変わらず疲れをとることを優先して過ごしてきました。目の前の一人ひとりと向き合って戦っていきたい」と口にしていた武内。試合前時点で8勝6敗、防御率2・19と新人王をほぼ確実とする左腕は8月11日、9月1日の日本ハム戦でともに苦戦。それでも22日のブルペンでは「全球種を投げ、手応えは十分です」と自信を見せていた。一回は先頭の郡司に四球、続く清宮に右前打を浴びピンチ。2死一、三塁から重盗を仕掛けられ、三走の生還を許した。六回には万波、奈良間の適時打でさらに2失点。しかし打線がこの日は活発で、六回までに2本塁打を含む10安打で6得点と強力に援護してくれた。武内は6回7安打3失点で9勝目の権利を持って降板。投球回を137回?まで上積みした。西武の新人で規定投球回に到達すれば2007年の岸孝之(現楽天)以来。最下位に沈むチームに光を照らし続けた左腕がシーズンを乗り気る。

◆日本ハムは山崎が六回途中5失点と崩れ、クライマックスシリーズ(CS)進出決定は、25日の本拠地での楽天戦に持ち越した。新庄監督は「エスコンで決められたら最高。でも、最後まで気を抜けない。野球は怖い」と気を引き締めることも忘れなかった。ソフトバンクの優勝が決まり「実績がある選手がそろい、優勝は当たり前みたいな感覚で采配しないといけない。小久保監督はものすごくプレッシャーだったと思う」と同い年の監督をたたえていた。

◆西武の武内は6回3失点で9勝目を挙げ、新人王へ前進した。六回は3長短打を浴びて2点リードを追い付かれた後、味方の好捕もあって追い越されなかった。その裏の3点援護で勝ち星も得たとあって「守備でも助けてもらって、感謝しかない」と話した。2桁勝利へ、「(登板機会が)あと1試合しかない。最後の力を出し切って投げたい」と気合を入れた。

◆日本ハムはV逸が決まった一方、逆転負けでクライマックスシリーズ(CS)進出決定は次戦以降へ持ち越しとなった。敗戦の中、七回から4番手としてマウンドに上がった斎藤友貴哉投手(29)が1イニングを投げて三者凡退。自己最速を更新する160キロの直球をマークするなど相手打線をねじ伏せた。「ひとつの目標である160キロを出せた。これからもどんどんいけるかなと思っています」。この回先頭の4番・佐藤龍を遊ゴロ。5番・野村大を160キロの直球で空振り三振に仕留めた。続く平沼は再び遊ゴロに打ち取り三者凡退。「(球が)しっかり低めにいけたのでよかった」とうなずいた。阪神在籍時代、2022年のみやざきフェニックスリーグで161キロを計測しているが当の本人は「(自己最速に)フェニックスは入れないですね」とキッパリ。29歳の剛腕は「リリーフの層が厚い。真っすぐで自分のパフォーマンスを出して食い込んでいきたい」と力を込めた。(加藤次郎)

◆日本ハムは4―6で西武に逆転負け。6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出は次戦以降に持ち越しとなった。それでも日本ハム・新庄剛志監督(52)は「時間の問題でしょ。『エスコンで(CS進出を)決めたら』って言ってくれているような。最高じゃないですか」とキッパリ。25日の楽天戦から始まる本拠地エスコンでの4試合でCS進出を決める覚悟だ。この日は先発の山崎がピリっとせず。同点に追い付いてもらった直後の六回に佐藤龍、野村大に2者連続本塁打を浴びるなど六回途中7安打5失点。指揮官は「あと球3つぐらい低くいってほしかった」と注文を付けた。CSでリベンジを果たす。この日、ソフトバンクがリーグ優勝を決めた。ただ、今季の直接対決は11勝11敗1分と五分だ。新庄監督は小久保監督との同学年監督対決を見据え、「(ソフトバンクのような)完璧な戦力のチームを、まだまだこれから大人になっていくファイターズが倒すって、ドラマがあるじゃないですか。それをみんなに見せたい」と力強く語った。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
85473 0.644
(↑0.003)
-
(-)
8577
(+9)
369
(+4)
107
(-)
87
(-)
0.259
(↑0.001)
2.530
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
71558 0.563
(↓0.005)
(↓10)
9514
(+4)
453
(+6)
103
(-)
88
(+3)
0.248
(-)
2.940
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
67636 0.515
(↓0.004)
6
(↑10)
7477
(-)
484
(+6)
73
(-)
59
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.250
(↓0.02)
4
(-)
楽天
65643 0.504
(↑0.004)
7.5
(↑11)
11474
(+6)
539
(-)
71
(+1)
86
(+1)
0.244
(-)
3.790
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
59743 0.444
(↓0.003)
15.5
(↑10)
7369
(+4)
424
(+9)
66
(+1)
57
(+1)
0.235
(-)
2.800
(↓0.03)
6
(-)
西武
45882 0.338
(↑0.005)
29.5
(↑11)
8322
(+6)
470
(+4)
58
(+2)
75
(+1)
0.211
(↑0.001
3.110
(-)