中日(☆1対0★)広島 =リーグ戦24回戦(2024.09.23)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:松木平 優太(2勝3敗0S)
(セーブ:清水 達也(2勝1敗1S))
敗戦投手:森 翔平(1勝2敗0S)
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◆中日が投手戦を制し4連勝。中日は0-0で迎えた6回裏、2死一塁から石川昂が適時二塁打を放ち、試合の均衡を破る。投げては、先発・松木平が7回1安打無失点の力投で今季2勝目。敗れた広島は、先発・森が8回1失点の好投を見せるも、打線がわずか2安打と沈黙した。

◆パリ五輪、レスリング女子53キロ級金メダリストの藤波朱理(20=日体大)が始球式を務めた。11月11日生まれで、大好きな数字「1」を背番号にしたユニホームを練習中の立浪監督に手渡され着用。金メダルを首にかけてマウンドに上がり、右腕から投じた球は外角へ外れワンバウンドで捕手のミットに収まった。「レスリングの試合では、こんなにたくさんの人の前で試合をすることはない。オリンピックより緊張しました。プロ野球選手がうらやましい。いつかレスリングもメジャーにして、たくさんの人が集まって応援してくれる競技にしたい」今後の試合出場は未定だが、26年に名古屋市で行われるアジア大会での優勝、28年ロス五輪での連覇をにらんだ。藤波は三重県四日市市出身。4歳からレスリングを始め、パリ五輪の金メダルで中学時代からの公式戦連勝記録を137まで伸ばした。

◆広島が中日に敗れ、首位巨人が阪神に勝ったため、広島のリーグ優勝の可能性が消滅した。9月は21年6月以来の月間16敗目となった。中日先発の松木平が攻略できなかった。7回までヒットは2回の坂倉の左前打だけで、得点圏には1人も走者を送れなかった。後続の投手も打てず、8回1失点と踏ん張った森を見殺し。今季21度目の完封負けを喫した。9月は4勝16敗と大失速。9月1日には14あった貯金も5月17日以来の1となった。新井監督はV逸について「自分の未熟さでしょう」と唇をかみしめた。▽広島小園(V消滅でCS進出に向け)「しっかり勝ち続けられるように。状態とか関係ない。仕事できるように」▽広島森(8回1失点で初完投も2敗目)「先制点を与えてしまったことがすべてだと思うんで、そこを大いに反省したい」

◆広島が中日に今季21度目の完封負けを喫し、首位巨人が阪神に勝ったため、広島のリーグ優勝の可能性が消滅した。9月は21年6月以来の月間16敗目となった。9月1日には14あった貯金も5月17日以来の1となった。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-森投手は好投新井監督 前回もいいピッチングだったし、今回も本当にナイスピッチングだったと思います。勝たせてあげたかった。今日もナイスピッチングでした。-前回は6回まで。今日は状態などを見ていけるところまで新井監督 そうだね、球数的にもね。前回はちょっと早めに代えたけど、やっぱりこれからのピッチャーなので、あそこは8回もいってもらいました。-打線は初対戦の相手に新井監督 んー、高低、両サイドにね。カットボールと真っすぐをコントロールよく投げられたかなと。得意なチェンジアップも、緩急も効いていたかな。-打線の状態について新井監督 各自いろいろ、反省もあると思う。また修正して、明後日の試合に臨んでもらいたい。-若手のスタメン起用はウエスタンでの対戦経験も踏まえて新井監督 それもあるよね。ボールの軌道とか、どういう投球をするのかとか分かってたと思うので、今日いってもらいました。-巨人戦の結果次第で、優勝の可能性が消滅新井監督 まあそこは、自分たちは目の前の一戦ということです。-目標にしていた優勝を逃すことになった新井監督 それはもう、やっぱり自分の未熟さでしょう。-9月苦しんだ要因は新井監督 それは、まだ9月だから。全部終わってからにしてもらいたい。まだ戦ってる最中で残り試合もあるし。-バンテリン最終戦だった新井監督 今日もたくさんの方に応援にきていただいた。今年なかなかバンテリンでいい試合をお見せすることができなくて申し訳ないです。

◆中日2年目松山晋也投手(24)が41ホールドポイント目を挙げ首位阪神桐敷拓馬に1ポイント差に迫った。1点リードで迎えた8回に初の4日連続登板。末包を4球で遊飛に打ち取り、チームの4月の6連勝以来の4連勝を支えた。ベンチ入りを直訴して39ホールド目を手にした右腕は「タイトル争いできることに感謝している。絶対取る強い気持ちはある」。立浪監督も「投手コーチと相談しながらやってく」と残り5試合で初のタイトルをアシストする。▽中日石川昂(6回決勝適時二塁打)「どんな球にも対応できるようにセンター方向を意識した。松木平へ1点ですがプレゼントできて良かった」▽中日松木平(7回1死一塁のピンチも切り抜け7回1安打無失点で2勝目)「ここで抑えないと1軍でやっていけないと死ぬ気で投げた」

◆中日が今季2度目の4連勝を飾った。先発松木平優太投手(22)が7回1安打無失点と好投。5回2死一塁で4番・石川昂弥内野手(23)が先制右中間二塁打を放った。守護神ライデル・マルティネス投手(27)が3連投によりベンチ外。8回から松山、斎藤、清水のリレーで守護神不在の危機も乗り切った。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-4連勝を決めた1戦を振り返って「お互い点が取れない中で、松木平が非常によく、特に7回を粘ってくれた。今日はライデルが上がりということで、その後をどうして繋ごうか少し悩む部分はあった。7回まで松木平がいってくれたことで、なんとか1点ですけども、勝ち切ることができた」-松木平は7回1安打無失点「1安打もポテンヒットのような感じで。対広島打線をベンチで見ていて、うまくチェンジアップ、こっちのカットボールを意識させながら、うまく攻めれたのかなと。(広島打線が)合ってなかったようにも見えたので。7回まではいってもらったけど、7回は少し球威も落ちて、球も高くなってきたども、なんとか粘ってくれた」-松木平は前回、前々回とビジターで打ち込まれたが修正点は「それは本人じゃないからわからないけど、ビジターで打ち込まれたのは、ゾーンの中で勝負するピッチャーだけど、勝負球が高く甘く来ていた球が多かったので。ここ(バンテリンドーム)は広い。思い切って腕を振れたとは思う。前回よりもコントロールが良かったのかなと思う」-松山は4連投でHPのタイトルも視野「ホールド(ポイントも阪神桐敷に)迫ってますし。本人も行く、ということで、1人に今日は行ってもらった。しっかり先頭を取ってくれたことは非常に多かった」-石川昂が適時打で1点を挙げた「昨日、今日と内容はひどかった。ただ、ああいう決める1本を打ってくれるのは4番に一番大事なところ。残り5試合、もう少し内容も含めていい形でやってもらえるように。3日間(試合が)空くから、しっかり練習して残りの試合に備えてもらいたい」-4連勝は4月の6連勝以来「気分はいい。やっぱり連勝すると。この時期だけど、開幕して間もない頃に連勝してから、ここまで連勝がなかったっていうことは、いけないこと。最後まで1戦1線、今までも全力でやってきたけど、なかなか結果は出なかった。何かいいきっかけにしてもらいたい」-今季最多3万6320人の観衆が入った「若い選手もたくさん出てますし。夏ぐらいに、これだけファンの方に来てもらって、もっともっとたくましいところ、勝つ試合を見せれるようにと1度、若い選手を集めて言ったことはある。いつまでも、来てもらえるからと甘んじることなく、もっともっと技術を磨いていこうということを話はした。こういった期待に応えられるような選手になってもらいたいと思う。これに甘えていてはいけないと思う。強いドラゴンズになっていけるんで、自分は今年で退くけど、引き続きやってもらいたい。ほんとにありがたいと思う」-残り5試合でチームに残したいこと、期待したいこと「就任の時からずっと勝ちに対する姿勢であったり、そういったことは言ってきたつもり。なかなか結果が出てないから。いろんなことも言われてるけど、もっともっとたくましい選手たちになってくれるように、最後までしっかりやりたやりたいなと思います」

◆広島・羽月隆太郎内野手(24)が足を痛め出場選手登録抹消となった。ここまで12盗塁をマークしている韋駄天は前日22日の同戦の1─2の八回に代走として出場し、矢野の右前打で二塁から本塁を狙ったが、右翼手・細川の好返球で本塁憤死となっていた。その際に痛めたとみられる。またこの日は第1子の出産に立ち会うため米国へ一時帰国していたテイラー・ハーン投手(30)と、田村俊介外野手(21)が1軍に昇格した。ハーン合流に伴いドラフト3位・滝田一希投手(22)=星槎道都大=が抹消となった。

◆中日が4連勝。松木平は7回を無失点と好投し、7月31日以来の2勝目。緩急を駆使し許したのは1安打だけ。六回に石川昂の二塁打で挙げた1点を継投で守った。清水が2季ぶりのセーブ。広島は森を援護できなかった。

◆広島は中日に零封負け。巨人が阪神に勝ったため6年ぶりのリーグ優勝の可能性がなくなった。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。──森は8回5安打1失点で先発の役目を果たしたが、2敗目(1勝)を喫した「前回もいいピッチングだったし、今回も本当にナイスピッチングだったと思います。勝たせてあげたかった」──打線は初対戦の相手先発・松木平に7回1安打無得点に終わり白星献上「高低、両サイドにカットボールと真っすぐをコントロールよく投げられたかな。得意なチェンジアップも、緩急も効いていた」──チームは2安打で無得点。打線の状態については「各自いろいろ反省もあると思う。また修正して、あさって(25日)の試合に臨んでもらいたい」──韮沢、林をスタメン起用。ウエスタンでの対戦経験も踏まえて「それもあるよね。ボールの軌道とか、どういう投球をするのかとか分かっていたと思う」──阪神─巨人(甲子園)で巨人が勝てば優勝の可能性が消滅する「まあそこは、自分たちは目の前の一戦ということです」──目標にしていた優勝を逃すことになった「それはもう、やっぱり自分の未熟さでしょう」──9月は5勝16敗。苦しんだ要因は「まだ9月だから。全部終わってからにしてもらいたい。まだ戦っている最中で残り試合もある」──バンテリンドームでは最終戦(3勝9敗1分け)「きょうもたくさんの方に応援にきていただいた。今年、なかなかバンテリンでいい試合をお見せすることができなくて申し訳ないです」

◆中日に敗れた後、首位巨人が2位阪神に勝利したため、リーグ優勝の可能性がなくなった。広島は2019年から6年連続のV逸。新井監督は責任を背負い込んだ。「やっぱり自分の未熟さでしょう。(9月に失速した原因は)まだ戦っている最中で残り試合もあるし、全部終わってからにしてもらいたい」相変わらずの貧打に泣いた。先発の森が8回5安打1失点で役目を果たしたが、打線は初対戦の松木平らに対し、わずか2安打に終わり零封負け。ビジター10連敗。この日最終戦となったバンテリンドームでは3勝9敗1分けと散々だった。9月に新井政権ワーストの月間16敗(4勝)で4位転落となったが、同4日までは首位を走っていた。8月20日から巨人に3連勝すれば優勝マジックが点灯するところまでいった。オフに主力の西川が国内フリーエージェント権を行使してオリックスに移籍した中、小園や矢野の20代がそれぞれ三塁手と遊撃手のレギュラーに成長。床田、森下、大瀬良らの先発陣に栗林が締めくくる投手陣は強力で、新井監督の褒めて伸ばす方針も支持されたが...。球団幹部は歴代監督と同様に、単年契約を結んでいる新井監督の手腕と統率力を高く評価しており長期政権を期待している。続投要請が基本線とみられるが、慣例にならって正式な話し合いはシーズン終了後になる見込み。「自分たちは目の前の一戦ということです」と指揮官。0・5ゲーム差で追う3位DeNAを抜いて、クライマックスシリーズ(CS)出場圏内の確保に全力を注ぐ。(柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
73577 0.562
(↓0.001)
M4
(↑2)
6431
(+1)
367
(+1)
78
(-)
54
(-)
0.244
(-)
2.490
(↑0.03)
2
(-)
阪神
72606 0.545
(↓0.001)
2
(-)
5471
(+1)
401
(+1)
66
(-)
37
(+1)
0.244
(↓0.001)
2.470
(↑0.03)
3
(1↑)
DeNA
66643 0.508
(-)
7
(-)
10495
(+9)
471
(+7)
97
(+1)
60
(-)
0.256
(-)
3.080
(↓0.01)
4
(1↓)
広島
65645 0.504
(↓0.008)
7.5
(↓1)
9391
(+1)
385
(+3)
51
(-)
58
(+1)
0.237
(↓0.002)
2.560
(↑0.01)
5
(-)
中日
58728 0.446
(↑0.008)
15
(↑1)
5363
(+3)
464
(+1)
65
(-)
37
(-)
0.242
(↓0.001)
3.000
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
57754 0.432
(↑0.001)
17
(-)
7477
(+7)
534
(+9)
97
(+2)
65
(+2)
0.242
(↑0.001)
3.700
(↓0.02)