ロッテ(☆7対2★)西武 =リーグ戦23回戦(2024.09.22)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
2000000002410
ロッテ
22120000X71300
勝利投手:佐々木 朗希(9勝5敗0S)
敗戦投手:羽田 慎之介(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは2-2で迎えた2回裏、ポランコの適時二塁打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。続く3回に茶谷が適時打を放つと、4回には佐藤の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・佐々木が7回2失点10奪三振の力投で今季9勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆試合前、3日に右足内転筋の筋損傷で出場選手登録抹消となっているロッテ種市篤暉投手(26)が1軍の練習に参加した。キャッチボールやランニングなどを行った。黒木1軍投手コーチは「投げた感じの回復具合だったりとか、1回確認っていう感じです」と合流の意図を説明した。20日にはファームで先発登板し2回2失点。ここまで7勝の右腕に黒木コーチは「思いのほか不安視してたものじゃないぐらい回復している。前回ファームで投げた時の出力が非常に高くてその出力を出した上でも違和感があったりとか、回復が遅いとかっていう感じではない。回復が早いんですよ。だから、すごく期待もしてるし、差し迫った状況なのでプランを考えて力になってもらい」と期待する。「キャッチボールも非常にいい感じで投げてたので、近々ゴーサインが出るんじゃないですかね」と順調な回復ぶりを語った。

◆西武羽田慎之介投手(20)が、プロ初勝利をかけて自身3度目の先発マウンドに上がったが、2回4失点(自責2)で降板となった。初回に四球と安打でいきなり無死一、三塁のピンチを招くと、ポランコの投ゴロで三走の岡を三本間に挟んだが、三塁へ悪送球。一塁走者藤岡の生還も許し、思わぬ形で2点を献上した。続く2回にも2点を失い、リズムに乗ることができなかった。この日の投球を「初回、味方に2点を先取していただいたにもかかわらず、その裏に先頭四球や暴投であっさり同点にしてしまい、本当に申し訳ないと思います。投球面では変化球の抜け球が多く、どうにかして修正しなければと意識し過ぎて、引っかけてしまうなど、うまくコントロールすることができませんでした」と振り返った。

◆先発の佐々木朗希投手(22)は7回4安打10奪三振2失点(自責1)。最速は159キロで、自己最多タイの9勝目を挙げた。2回から高い修正力を見せた。初回、テンポ良く2つのアウトをとるも、3番西川に四球で出塁を許す。続く佐藤に中前適時打を浴び先制を許した。前回登板で危険球を当ててしまった野村大には初球の直球を左中間への二塁打にされ、直後に捕逸で追加点を献上した。だが、修正力がさすがだった。直球主体だった組み立てを変化球中心の投球に変更。3回に限っては16球のうち、直球は2球のみだった。2回からは3イニング連続3者凡退で相手打線を封じた。野手も力投に応え援護した。2点を先制された直後の攻撃で相手のミスで2点を奪い、試合を振り出しに戻す。2回には1死満塁のチャンスを作り、藤岡裕大内野手(31)の犠飛、グレゴリー・ポランコ外野手(33)の左前適時二塁打で追加点を奪った。

◆西武は序盤の大量失点が響き、2連敗となった。初回に佐藤龍の中前適時打などでロッテ佐々木から幸先よく2点を奪うも、先発羽田が自身の悪送球も絡んで2回4失点(自責2)で降板。2番手の上田も3回3失点と、リードを広げられる苦しい展開となった。渡辺久信GM兼監督代行(59)は羽田について「投げる以外の部分、フィールディングであったり、カバリングもしてなかったし。もう3年目なんでね、もうそろそろプロの選手としてちゃんと育ってほしいなと思います」と苦言を呈した。また、3回の守備時に途中交代となった西川については「まだ報告を聞いていないので。もう病院には行っています」と話した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(22)が西武戦で変化球を中心に抜群の修正力を見せ、22年の自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。4位楽天とのゲーム差も2・5に広がる大きな1勝をつかみ取った。負けられない試合が続く中で「何としてもチームが勝てるように、自分のやるべきことに集中して」と意気込み、今季11度目の本拠地のマウンドに上がった。初回こそ先制を許したものの、2回以降は「打者によって、できる最善の選択をとりながら投げました」とスライダー中心に変化球主体の組み立てに変えた。5月17日日本ハム戦以来の2桁奪三振に「スライダーがいいところに決まってくれたのと、決めにいったときのフォークも良かった」とうなずいた。7回2失点の好投も晴れやかな表情はなかった。「(変化球中心の投球は)それはそれで一つの形かなと思うけど、なかなか内容的に自分の中で満足いくものではないので、そこはそこでまた反省してやっていきたい」。「悪く言えばごまかしているだけなので、そこはまたオフとかを通して直していかないといけない」。試合後は、課題を多く口にした。降板後、マウンドを継いだ横山とベンチで話す際には、やっと笑顔が見えた。キャリアハイの10勝も見えてきたが、「2桁だけじゃなくてチームの順位にも関わってくると思うので、まずはチームが勝つことを考えてやっていきたい」と力を込めた。【星夏穂】

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が7回4安打2失点と力投。毎回の10奪三振もマークして、入団3年目の2022年に記録したキャリアハイに並ぶ9勝目の権利を持って降板した。一回は2死二塁から佐藤龍に中前適時打、続く野村大にも適時二塁打を浴びて、いきなり2失点。出はなをくじかれたが、二回以降はスライダーとフォークボールを主体に立て直し、四回はタイムリーを許した佐藤龍、野村大を2者連続で三振に仕留めるなど9球で終えた。最速は158キロだった。前回15日の西武戦(ベルーナ)では、七回に野村大の頭部に死球を当ててプロ初の危険球退場となり、5安打4失点で5敗目を喫した。その後は17日からの楽天2連戦(仙台)に帯同して、吉井監督と腕の振りについて話し込むなど修正を図った。試合前には「前回登板の良かった部分は継続して、悪かった部分は修正しながらしっかりと投げることができればいい。自分のボールを投げ切ってチームの勝利に貢献できればと思っています」と意気込み、チームの勝利のために懸命に腕を振った。

◆ロッテ・佐々木朗希投手が7回2失点で10三振を奪い、自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。一回に先制を許しても二回以降は変化球主体に単打2本に抑えた。打線は2―2の二回に藤岡の犠飛などで2点を勝ち越し、その後も加点した。西武は羽田が自滅。

◆西武は21日同様に序盤の7失点で完敗。これでロッテ戦は4勝19敗となり、ZOZOマリンでは1勝11敗で今季を終了した。3年目で待望のプロ初勝利を目指した長身191センチ左腕・羽田慎之介投手(20)が2回42球、4失点で降板。2点の先制をもらいながら、自らの手で自らの首を絞めた。一回無死一、三塁でポランコを投ゴロに打ち取り、飛び出した三走・岡を三本間で挟みながら、三塁へ大暴投。ボールが転々とする間に一走の生還も許し、結果的にこのプレーが全てだった。羽田は「ああいうの苦手なんで」と振り返り、「投球面では、変化球の抜け球が多く、どうにかして修正しなければと意識し過ぎて、逆に引っ掛けてしまうなど、うまくコントロールすることができなかった」と続けた。渡辺監督代行は羽田について「(一回に失策で2点を与えた)フィールディングもそうだし、カバリングもしてなかった。周囲は〝宇宙人〟とか言うが、もう3年目なんで、プロの選手としてちゃんと育ってほしい。本来はもうちょっと投げさせたい気持ちもあったたが、1年に一回、今日見に来たファンもいるかもしれないし、何もできない投手を投げさせるわけにはいかない」と厳しい言葉を並べた。4連敗で迎えたロッテに楽々と連勝を許し、指揮官は「相手を楽にさせてしまった。昨日もそうだけど、援護点があれば、それなりの投手は(それなりの)ピッチングができると思うのでね」と渋面を作った。(東山貴実)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が7回4安打2失点で、入団3年目の自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。「投球自体は良かったとは思わないですが、チームが勝ったのはよかった。何としてでもチームが勝たないといけない試合だったので、常に勝てる作戦、方法を探りながら投げました」一回は佐藤龍に適時打を浴びるなど2失点。直球を狙われたが、二回以降は配球をスライダー、フォークボールと変化球多めにチェンジ。すると、徐々に立て直し四回は佐藤龍、野村大と2者連続で三振に仕留めるなど毎回の10三振を奪った。直近の試合は直球を狙われるケースが多く、変化球を軸にする。最速165キロを誇るが、この日も159キロが最速で本来の真っすぐとはほど遠い。引き出しが増えたのは成長でもあるが、佐々木は「いろんなことを経験して、良くない中でも戦い続けているのはまだ良いことかなと思う。でも、悪く言えばごまかしているだけ。そこはまたオフとかを通じて直していかないといけない」と納得のいかない様子があった。

◆「おりゃ!!」と声を上げて気迫のこもった投球を見せた。ロッテ・佐々木朗希投手(22)が7回4安打2失点(自責点1)で、3年目の2022年に記録した自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。「何としても勝たなきゃいけない試合だった。常に勝てる作戦、方法を探りながら投げました」ドジャースやカージナルスなど米大リーグ7球団が視察に訪れる中、一回は2安打に捕逸も絡んで2点を奪われた。最速165キロを誇る直球はこの日159キロ止まりで狙われたが、二回以降はスライダーとフォークボール主体に変更。徐々に調子を上げ、四回は一回に安打を許した佐藤龍、野村大を2者連続で三振に仕留めるなど毎回の10奪三振だった。前回9勝を挙げた22年は4月10日のオリックス戦で史上最年少での完全試合を達成した。あれから2年。投球の引き出しが増え、吉井監督は「ああいうのが出来るようになったのは成長」と実感を込めた。ただ、佐々木は「悪く言えばごまかしているだけ。内容的には満足のいくものではない」と本調子ではない直球の質に本音を漏らした。3位のチームはクライマックスシリーズ進出を争う4位楽天とのゲーム差を2・5に広げた。佐々木は今季残り1試合の登板が見込まれる。5年目で初の2桁勝利へ「チームの順位にもかかわってくる。チームが勝てるように」と力を込めた。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
84473 0.641
(↑0.003)
M1
(↑1)
9568
(+11)
365
(+5)
107
(+1)
87
(+1)
0.258
(↑0.002)
2.520
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
71548 0.568
(↑0.003)
10
(-)
10510
(+3)
447
(+2)
103
(+1)
85
(-)
0.248
(↑0.001)
2.920
(-)
3
(-)
ロッテ
67626 0.519
(↑0.003)
16
(-)
8477
(+7)
478
(+2)
73
(-)
58
(-)
0.250
(↑0.001
3.230
(↑0.02)
4
(-)
楽天
64643 0.500
(↓0.004)
18.5
(↓1)
12468
(+5)
539
(+11)
70
(-)
85
(-)
0.244
(↑0.001)
3.810
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
59733 0.447
(↓0.003)
25.5
(↓1)
8365
(+2)
415
(+3)
65
(-)
56
(+2)
0.235
(-)
2.770
(↓0.01)
6
(-)
西武
44882 0.333
(↓0.003)
40.5
(↓1)
9316
(+2)
466
(+7)
56
(-)
74
(+1)
0.210
(↓0.001)
3.110
(↓0.02)