1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 7 | 1 | 0 |
勝利投手:涌井 秀章(3勝5敗0S) (セーブ:マルティネス(1勝3敗42S)) 敗戦投手:森下 暢仁(10勝9敗0S) |
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◆中日が3連勝。中日は2回裏、鵜飼の内野ゴロの間に1点を挙げ同点とする。そのまま迎えた5回には、村松が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・涌井が6回3安打1失点の好投で今季3勝目。敗れた広島は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。
◆中日涌井秀章投手(38)が13年ぶりの二塁打を放った。同点で迎えた5回1死走者なしの第2打席。カウント0-1からの広島先発森下の137キロのカットボールを強振すると打球は左中間深くへ。今季初安打で二塁に駆け込んだ。続く岡林の中飛では三塁へのタッチアップも成功。村松の右前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。二塁打を放ったのは西武時代の10年5月15日の横浜(現DeNA)交流戦(横浜)で、そのときはプロ入り初の猛打賞を横浜先発三浦(現DeNA監督)からマークしている。マウンドでは5回まで3安打1失点と粘投。6回1死から矢野にファウル17球を含め22球粘られて、四球を出したが、失点をせず、勝ち投手の権利を得て、6回1失点、今季最多106球を投げ降板した。
◆広島矢野雅哉内野手(25)が驚異の粘り強さを見せた。1-2の6回1死、2番遊撃でスタメンの矢野は、中日先発涌井を相手にカウント2-2の6球目から7球連続ファウル。1球ボールをはさんでさらに2人の我慢比べは続き、さらに8球連続で矢野がファウル。スタンドからは1球ファウルするたびに歓声が起こり、異様な雰囲気に。22球目、直球が外れ、一塁に歩いた。根負けした形の涌井は天を仰いだ。公式戦で粘った例としては、12年7月7日の日本ハム戦で、ソフトバンク明石が日本ハム乾に19球投げさせたことがある。また、13年にはDeNA鶴岡が巨人山口にやはり19球投げさせた。19球がプロ野球記録で、矢野はその記録を超えた。矢野は涌井のけん制悪送球で三塁に進み、2死一、三塁の好機まで持って行ったが坂倉が二ゴロに終わりこの回無得点。矢野の粘りを生かせなかった。矢野が6回、涌井に22球投げさせて四球を選んだ。1打席に22球も投げさせたのはプロ野球史上初めてになる。過去の最多は1打席19球で3人おり、47年松井(太陽)が四球、12年明石(ソフトバンク)が四球、13年鶴岡(DeNA)が三振だった。
◆広島森下暢仁投手(27)がプロ入りワーストの5連敗を喫した。6回6安打2失点で試合をつくったが、打線の援護がなく9敗目を喫した。初回に先制点をもらったが、2回に追いつかれ、5回には1死から投手の涌井に左中間を破られ、2死から村松に勝ち越し打を浴びた。「なんかもう、申し訳ないだけですね。(涌井の二塁打は)点を取ってもらって、粘り強く投げられなかったということだと思います」と猛省していた。
◆広島は日本新記録をつくった矢野雅哉内野手(25)の粘りを生かせず、中日に競り負けた。9月は15敗目(4勝)となり、球団では22年8月以来の月間15敗の屈辱。今日23日にも優勝の可能性が完全消滅する。さらに自力CS進出も消滅する可能性がある。1球ファウルするたび、スタンドが沸いた。矢野が粘りに粘った。1-2の6回、1死から中日涌井に食らいつく。カウント2-2の6球目から7球連続ファウル。1球ボールでフルカウント。我慢比べは続く。8球連続ストライクを投げ込む涌井に、ファウルする矢野。観客も固唾(かたず)をのんで勝負を見守る。そして22球目はボール。矢野の勝ち。涌井は天を仰いだ。1打席で22球投げさせたのは、13年DeNA鶴岡らの19球を更新するプロ野球新記録。矢野は「何とかしてやろうという思いが最終的にその結果につながった」と胸を張った。新井監督も「すごく気迫を感じた打席だった」とたたえた。この後、2死一、三塁の好機まで持っていったが、後続がなく無得点。8回には代走羽月が矢野の右安打で二塁から本塁突入も、細川の好返球で憤死。あと1点が遠かった。9月大失速の広島は、デーゲームでDeNAが勝ったため、再びCS圏外の4位に落ちた。残り10試合。目の前の試合に全力を注ぐしかない。【高垣誠】矢野が6回、涌井に22球投げさせて四球を選んだ。1打席に22球も投げさせたのはプロ野球史上初めてになる。過去の最多は1打席19球で3人おり、47年松井(太陽)が四球、12年明石(ソフトバンク)が四球、13年鶴岡(DeNA)が三振だった。
◆中日涌井秀章投手(38)が5カ月ぶりの3勝目を挙げた。初回に1点を許したが、2回以降は無失点をキープ。同点の5回の第2打席では打撃好調の村松の登場曲で打席に立つと、広島先発森下から左中間深くへの二塁打を放った。西武時代の10年5月15日横浜戦以来、14年ぶりの二塁打で、岡林の中飛で三塁へのタッチアップも成功。村松の右前打で勝ち越しのホームも踏み、ベンチには二塁打の記念球も届けられた。「(走塁は)野手コーチに褒められた。練習していて良かった」。6回1死から対戦した矢野には、プロ野球記録となる17球のファウルを含む22球粘られての四球などで2死一、三塁のピンチを背負ったが、坂倉を二ゴロに打ち取り、今季最多106球。「先発の勝ちはチームに直結する。5カ月勝っていないのは責任を感じる。勝って立浪監督と握手できて良かった」。22年オフに楽天からトレードで中日に呼び寄せ、今季で退任する指揮官とのふれあいをかみしめた。▽中日福永(マルチ安打で初のシーズン通算100安打到達)「1つ自信になった。引っ張ってしっかり打球が上がるようになってきている」
◆広島が中日に競り負け、再びDeNAに抜かれ4位に落ちた。1回に小園海斗内野手(24)の適時打で先制。森下暢仁投手(27)が6回2失点と試合を作り、6回には矢野雅哉内野手(25)が中日涌井に対してプロ野球新記録となる1打席で22球を投げさせる粘りを見せたが、得点には結びつかなかった。23日にも優勝の可能性が完全消滅する。また、自力CS進出も消滅する可能性がある。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-森下は新井監督 本人がわかっていると思うので、中5日でゲームをつくってくれたと思います。-連敗が続いている新井監督 うーん、そこはね、コーチとアナリストと毎回毎回映像見ながら、話し合いながら修正しながらマウンドに上がっていると思うので、きょうのピッチングを見ても、これまでの何試合かよりはちょっと本人も兆しが見えてきているんじゃないかなと思います。-打線は初回にいい形で先制したが新井監督 そこはね、もう1点というところで。あそこはやっぱり、(8回の)羽月のところかな(1死二塁から右安打で本塁突入も、好返球でタッチアウト)。相手がここしかないというところを投げてきたのでね。あそこはしようがないと思うし、うん。そこにいくまでの形はつくれていると思うので、あと1本というところはまたあしたも期待したいと思います。-矢野は粘り強い新井監督 気迫の出ている打席だったと思いますよ。すごく気迫を感じた打席だったと思います。-羽月の走塁のシーン。次の打者は秋山だったが攻めた新井監督 あそこは羽月を出しているからね。さっきも言ったけど相手がピンポイントでそこに投げてきたので、やっぱり相手がいい送球だったと思います。少しでもそれていれば、というところだったと思うので、うん。-残り10試合新井監督 1戦1戦いつも通り。しっかり準備したい。-バンテリンドームで負けが多いが新井監督 うーん、どうなんだろう。きょうの試合、同じようなチームカラーだと思うんだけど、きょうもロースコアだったけど、バンテリンでやられている、あんまり勝ちがないというところだけど、長打で決められているという試合がけっこうある。そこはしようがないよね。うん。ロースコアでいって長打でパーンと決められている試合がけっこう多いよね。球場がどうとかじゃなしにね。
◆広島・森翔平投手(26)が22日、試合前練習に参加し、先発する23日の中日戦(バンテリンドーム)に向けてキャッチボールなどで調整した。チームはDeNAとクライマックスシリーズ出場圏内の3位を争っており「プレッシャーはありますけど、マイナスに考えることはない。絶対に勝つという強い気持ちで臨みたい」と熱い思いを口にした。前回登板は14日の阪神戦(甲子園)で6回3安打無失点。ここまで3試合に先発し1勝1敗、防御率2・40としている。
◆広島・矢野雅哉内野手(25)が1─2で迎えた六回1死の3打席目に1打席22球のプロ野球記録をつくった。中日・涌井に対し1球目は見逃し、2球目はファウルとあっさり追い込まれたが、そこから持ち前の粘りを発揮。16球ファウルで粘るとフルカウントからの22球目を見送り四球を勝ち取った。1打席19球のプロ野球記録を3球更新するとバンテリンドームはどよめきと拍手が起こった。
◆中日が接戦を制して3連勝。涌井秀章投手が6回1失点で4月以来の3勝目を挙げた。打線は二回に鵜飼の内野ゴロの間に1点を挙げて追い付き、五回に村松の適時打で勝ち越した。マルティネスは42セーブ目。広島は打線が森下を援護できず、4位に転落。
◆広島は逆転負けで9月初の連勝を逃した。ヤクルトに勝ったDeNAと再び入れ替わりクライマックスシリーズ出場圏外の4位に転落。新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。──森下は6回6安打2失点で9敗目(10勝)を喫した「本人がわかっていると思うので、中5日でゲームをつくってくれたと思います」──5連敗は自己ワースト「そこはね、コーチとアナリストと毎回毎回映像を見ながら、話し合いながら、修正しながら、マウンドに上がっていると思う。きょうのピッチングを見ても、これまでの何試合かよりはちょっと本人も兆しが見えてきているんじゃないかなと思います」──打線は一回に小園の適時打で先制したがその後は無得点「もう1点というところ。やっぱり(1─2の八回1死二塁の代走)羽月のところかな。(矢野の右前打を処理した)相手(右翼手の細川)が(本塁へ)ここしかないというところに投げてきたのでね。あそこはしようがないと思う。そこにいくまでの形はつくれていると思うので、あと1本というところはまたあしたも期待したいと思います」──羽月の走塁のシーン。次の打者は秋山でも攻めた「そうやね。あそこは羽月を出しているから。さっきも言ったけど、相手がピンポイントでそこに投げてきたので、やっぱり相手がいい送球だったと思います。少しでもそれていれば、というところだったと思う」──矢野は六回にプロ野球新記録の1打席22球と粘った「そうですね。気迫の出ている打席だったと思いますよ。すごく気迫を感じた打席だったと思います」──バンテリンドームでは3勝8敗1分け「同じようなチームカラーだと思う。きょうもロースコアだったけど、ロースコアでいって長打でパーンと決められている試合がけっこう多いよね。球場がどうとかじゃなしにね」──残り10試合へ「一戦一戦いつも通り。しっかり準備したい」
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