広島(★2対8☆)巨人 =リーグ戦23回戦(2024.09.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:井上 温大(8勝5敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(6勝6敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(26号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆巨人は3回表、吉川の適時二塁打と岡本和の2ランで4点を先制する。3点リードの7回には坂本の適時二塁打などで4点を加え、試合を決定づけた。投げては、先発・井上が5回1失点8奪三振の好投で今季8勝目。敗れた広島は先発・大瀬良が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆巨人坂本勇人は広島戦と好相性。今季は広島戦に17試合出場して69打数27安打の打率3割9分1厘。特にマツダスタジアムでは9試合で39打数16安打、打率4割1分の猛打。1試合2安打以上が6度もあり、無安打は4月19日4回戦の1度しかない。また、坂本は今日先発する大瀬良にも強く、通算対戦成績は87打数31安打の打率3割5分6厘。今季は3試合対戦してすべて安打をマークしており、マツダスタジアムでの対戦に限れば21年から6試合連続で安打を記録中だ。

◆巨人岡本和真内野手(28)が2戦連発の26号2ランを放った。2点を先制した直後の3回2死二塁、広島大瀬良の真ん中高め144キロ直球を振り切った。打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。貴重な追加点となった。これで直近5戦4発となった。激しい優勝争いの最終盤で、主砲が量産モードに突入している。

◆巨人坂本勇人内野手(35)が19打席ぶりの安打を放ち、適時打となった。7回に1点を挙げ、なおも2死一、二塁の場面で右中間へ運び、リードを5点に突き放した。今季マツダでは、試合前までに39打数16安打、打率4割1分の猛打を誇っており、この試合4打席目で快音を響かせた。直近では、14日ヤクルト戦(東京ドーム)の左前打を最後に18打席連続凡退に終わっていたが、好相性のマツダでよみがえった。

◆巨人井上温大投手(23)が5回6安打1失点で8勝目をマークした。4回2死満塁のピンチでは末包を132キロスライダーで空振り三振に仕留めた。8奪三振で要所を締めた。球数90の内容に「何とか粘り強く最低限の仕事はできたかなと思います。もう1イニング、2イニング長く投げられるような投手にならないと」と勝利の中で反省も述べた。

◆巨人が圧勝劇でマジック6を呼び込んだ。先制直後の3回、岡本和真内野手(28)が26号2ランを放ち突き放した。直近5戦4発と量産態勢に入った4番に、つながりをもたらしたのは浅野翔吾外野手(19)だった。自ら幼少時代のつながった眉毛の写真をネタにした通り、7回には打者9人で一挙4得点。マツダスタジアムで12年ぶりの5連勝を飾った。2位阪神が敗れ、優勝マジックは2つ減って一気に6。最短優勝は23日だ。赤ヘルファンで埋まるバックスクリーン左に白球がはねた。3回2死二塁、岡本和が鋭く体をねじらせた。広島大瀬良の高め144キロ直球を芯で捉えた26号2ラン。「まず1試合勝てた。また明日につながる」とうなずいた。これで直近5戦4発。本塁打を打てばチームは21勝3敗1分け、8割7分5厘と勝率が急上昇する。1発で勝利に結び付ける中で「自分が打って勝つことに越したことはない」と、その心はぶれない。集中と緩和を使い分けている。試合前練習のフリー打撃後、三塁側ベンチ脇の通路付近でファンの子どもに呼び止められた。「バッティンググローブください」とおねだりされ、足を止めた。「めっちゃ汗が染みてるで」と笑いながら、打撃用手袋を外した。スタンドに放り投げてプレゼントした。試合前はスイッチを入れる"儀式"がある。両手首の赤いテーピング。練習では身に着けない。試合開始前にベンチ裏で巻き上げる色は「やっぱ気持ち」と赤にこだわる。闘争心を震いたたせてグラウンドに出る。試合前、19歳の浅野が円陣で自身の幼少期の写真を手に呼びかけた。「眉毛を見てください。立派な眉毛をしています。これぐらいつながるような打線でいきましょう」と鼓舞。これには主砲も「いい元気もらってます」。3回も2死から丸の内野安打、浅野の四球、吉川の先制2点適時二塁打とつながった。難敵右腕に息をつく間を与えず、自らの1発でたたみかけた。マツダスタジアムで12年ぶりの5連勝を飾り、優勝マジック6。阿部監督も「自分が打てば勝てると思ってやってくれているでしょう。そういう姿がいつも以上に強く、頼もしく見えています」。2位阪神と3ゲーム差に広げた。「誰が打つ、打たない関係なしに優勝できたらいい」と岡本和。4番の底力が優勝を少しずつたぐり寄せる。【上田悠太】▽巨人吉川(先制2点適時打含む3安打3打点)「点取らないといけないですし、勝てれば何でもいいと思ってやっています」▽巨人浅野(声出しの通り自身も1四球1犠打でつなぎ役を担い)「焦らずしっかりできている。(負けたら終わりの声出し役は)最後までやりたいなと思っているので、そこは毎日準備できるようにしたい」

◆巨人阿部監督が試合前に出した指令通り、目の前の球に食らい付いた。打線は13安打8得点、投手陣は大勢ら勝ちパターンを温存しての2失点にとどめた。投打がガッチリかみ合った圧勝劇でマジック6。同監督は「とにかく今日も『泥まみれになってやるぞ』って言ったんでね、あと9試合一緒です。その日その日勝つために精いっぱいやる。それだけ」と、緩めることなく手綱を引き締めた。

◆広島が投打と守でも精彩を欠いて、4連敗を喫した。22日にも優勝の可能性が消滅する。先発大瀬良大地投手(33)は5回4失点。9月の17試合で先発陣がクオリティースタートを達成したのは5投手のみと、安定していた先発陣にほころびがみえる。打線は11安打も2得点に終わり、9残塁を数えた。4連敗中計36残塁と拙攻が目立つ。この日は守備でも2失策。7回は菊池の失策から4失点した。4日まで守っていた首位からわずか16日で、5月7日以来のBクラスとなる4位転落となった。防御率1点台の大瀬良でも、負の連鎖を断ち切ることはできなかった。2回まで1安打無失点と滑り出しながら、3回2死走者なしから失点を重ねた。丸の高く弾んだ打球に自ら飛びつくも弾いて内野安打とし、浅野には四球で一、二塁。続く吉川に左翼線へ2点先制二塁打を浴びると岡本には中堅スタンドへ2ランを運ばれた。自身にとっては3試合連続1イニング複数失点となる4失点。その後は追加点を許さなかったものの、この回の失点が重くのしかかった。「ここ最近は点をたくさん取られて、劣勢の状況をつくってしまっている。非常に申し訳なさを感じる」。連敗を止められず、肩を落とした。▽広島新井監督(4位転落に)「まだ終わってない。まだあと12試合。1試合で上下するもの」

◆広島は攻守に精彩を欠いて4連敗を喫し、4位転落となった。先発大瀬良は3回2死走者なしから内野安打と四球でピンチを招き、吉川の先制2点二塁打に岡本の2ランで4失点。5回4失点で6敗目となった。7回は失策も絡んで、3番手塹江が4点を失った。打線は11安打を放ちながら2得点に終わり、9残塁を数えた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先発大瀬良は不運な当たりから4失点新井監督 2アウトから打ち取った当たりがヒットになってからね、ちょっともったいなかったなと。でも、また次の登板に期待しています。-4回の攻撃でもうひと押しできていれば新井監督 でも点差が開いてからも守備であったり、打席の中でも各打者の粘りであったり、最後まで諦めないぞという姿勢は見てて伝わってきた。勝敗は自分が受け止めればいい。こういう状況だけど、明日は勝つぞと思ってみんな球場には来てもらいたいなと思います。-1軍に合流した林選手が二塁打新井監督 いいヒットだっと思いますし、いいスイングだったと思います。-代わって出場選手登録を抹消されたベテラン2選手について新井監督 「(林)晃汰とニラ(韮沢)がいいですよ」というのはちょっと前から聞いていたんだけど、状況的に彼らを上げてすぐスタメンで使ってあげられる状況ではなかったので、ファームでしっかりと試合に出てくれってことだった。-田中選手と松山選手の抹消理由は新井監督 結果が出ていない、単純に。でも、チーム編成的にドウ(堂林)とサク(坂倉)が同時に出ていたら代走からの(ファーストの)守備固めであったりとか(で必要だった)。打つだけじゃないから。そういうのもあって(田中)広輔にもいてもらった。まっちゃん(松山)も1回ファームに落ちて上がるかなと思ったけど、ちょっとあんまりだったので決めた感じかな。-Bクラス転落新井監督 まだ終わっていないから。まだ試合があと12試合。1試合で(順位は)上下するものだし、まだ振り返るのは早いでしょう。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)が広島への移動で取材に応じ、前人未到の「51-51」を達成したドジャース・大谷翔平投手(30)を「すごいね...今日、貸してくれないかな(笑)。あと10試合。20億くらいかかるか」とジョークを交えて祝福した。チームは現在優勝マジック「8」が点灯しており、敵地で3位・広島と2位・阪神との4連戦に臨む。

◆巨人は浅野翔吾外野手(19)が2試合連続で「2番・右翼」に入った。井上温大投手(23)が先発マウンドに上がる。

◆試合前には昨季バスケットボールB1の年間王者に輝いた広島ドラゴンフライズのニック・メイヨ(27)が始球式に臨んだ。自身が背番号「24」であることから黒原の「24」のユニホームを着て登場。やや三塁側に逸れたもののノーバウンドで捕手のミットに収まり、「マツダスタジアムは素晴らしい。ファンが愛している理由がわかった」と笑みを浮かべた。この日は89キロだったが、高校時代は「144キロぐらい」計測したことがあると明かし、「時間をもらえれば、次は140キロを投げられるよ」とリベンジを熱望した。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が26号2ランを放った。2-0の三回、2死二塁から広島・大瀬良が投じた高めの直球を捉え、センターバックスクリーン横に放り込んだ。2試合連続の一発で打点を77に伸ばし、2位のヤクルト・村上との差を広げた。本塁打数は1位・村上の28本に2本差に迫った。

◆巨人・横川が21日の広島戦に先発する。優勝へのマジックナンバーが点灯する中での登板に「緊張感はあるけど、またさらに違ったものを感じる」と気を引き締めた。6年目の今季は、4月27日のDeNA戦(横浜)で先発し、5回無失点で今季初勝利。救援で結果を積み重ね、再び先発の機会をつかんだ左腕は「優勝争いの中で先発できるのはすごく光栄なこと。一人一人投げるだけ」と気合を入れた。

◆広島・アドゥワ誠投手(25)が試合前練習に参加し、自己最多の7勝目をかけて先発する21日の24回戦に向けてキャッチボールなどで汗を流した。「(コンディションは)普通です。いつも通り自分のピッチングをするだけです」。前回登板11日の巨人戦は6回2安打無失点。ここまで6勝4敗、防御率3・21と一定の存在感を示している。

◆巨人の主将と副将コンビ、岡本和真内野手(28)と吉川尚輝内野手(29)がそろって猛打賞を記録した。岡本和は第1打席で26号2ランを放つと、中前打、三塁内野安打をマーク。吉川は第1打席で右前打。続く打席で左翼線へ2点二塁打、七回の第4打席で中前適時打を放った。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)に19打席ぶりの安打が出た。5-1で迎えた七回2死一、二塁での第4打席、左腕、塹江の初球、低めの151キロを右中間へ打ち返す適時二塁打。14日のヤクルト戦(東京ドーム)の第4打席で左前打を放って以降、この日の第3打席まで18打席連続で凡退と苦しんでいたベテランに、待望の一打。これには先発起用を続ける阿部監督も両手をたたいて安堵。代走・増田大と代わってベンチへ戻った坂本は、控えめな笑みを浮かべてナインとハイタッチを交わした。打線はその後も途中出場のオコエの2点打などが出てこの回4得点で8-1とリードを広げた。

◆巨人が1分けを挟んで4連勝。三回に吉川の適時二塁打と岡本和の2戦連発となる2ランで4点を先行し、七回は吉川の適時打など5安打で4点を加えた。井上が8勝目。広島は11安打を放ちながら2点にとどまり、4連敗で4位転落。

◆巨人は引き分けを挟んで4連勝を収め、2位・阪神がDeNAに敗れたため優勝マジックを2つ減らして「6」とした。打線は13安打で8得点をマークした。岡本和真内野手(28)は2戦連発となる26号2ランを含む猛打賞を記録。当たっている主砲に対し、指揮官は「自分が打てば勝てると思ってやってくれているでしょうし、そういう姿がすごくいつも以上に強く見えている。頼もしく見えています」と目を細めた。吉川尚輝内野手(29)も猛打賞を記録し、3打点。指揮官は先制2点打を放った左打者についても「今年はいいところで打ってくれていますし、存在感をすごく出してくれている。年齢的にも、チームを引っ張らなくちゃいけないっていう自覚が芽生えてきたんじゃないかな」とたたえた。

◆巨人5年目の左投手、井上が5回を1失点にまとめて8勝目を挙げた。4―0の四回に先頭からの3連打で1点を失ったものの、3三振を奪って追加点は許さず「空振りを狙って投げた」と満足そうに話した。優勝が近づく中での登板でも、思い切り良く速球を投げ込んだ。「打者をどう打ち取るかだけを考えていけた」とにこやかに笑った。

◆広島が4位に転落した。9月は6連敗を含む3度目の4連敗。首位だった1日の時点で14あった貯金は2まで減ったが、新井監督は「まだ(ペナントレースは)終わっていない。あと12試合ある。(順位は)1試合で上下する。振り返るのは早いでしょう」と語気を強めて話した。打線は前日19日が10安打で1点、この日が11安打で2点と、畳みかけられない。監督は安打が出ていることをプラスに捉え「勝敗は自分が受け止めればいいだけ。最後まで諦めないという姿勢は伝わってきた」と今後を見据えた。

◆広島は優勝へのマジックナンバーを点灯させている首位の巨人に完敗で4連敗となった。この日、阪神に勝ったDeNAと入れ替わり4位転落。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。──先発の大瀬良は5回7安打4失点で6敗目を喫した「2アウトから打ち取った当たりがヒットになってから、ちょっともったいなかったかなと。でもまた次の登板を期待しています」──打線は4点を追う四回に先頭から3連打で1点を返した。もう一押し「点差が開いてからも守備であったり、打席の中でも各打者の粘りであったり、最後まであきらめないぞという姿勢は見ていて伝わってきた。勝敗は自分が受け止めればいい。こういう状況だけど明日は勝ぞと思ってみんな球場には来てもらいたい」──連敗を抜け出せそう「それは感じる」──この日、林と韮沢が1軍昇格「林と韮沢がいいですよ、というのはちょっと前から聞いていた。彼らを上げてすぐスタメンで使ってあげられる状況ではなかったんで、ファームでしっかりと試合に出てとってくれってことだった」──4位転落「まだ終わってないから。12試合。(順位は)1試合で上下するもんだし、まだ振り返るのははやいでしょって感じです」

◆セプテンバー(9月)の歓喜へ前進!! 巨人は20日、広島23回戦(マツダ)に8-2で快勝。今季6度目の4連勝を飾り、2位阪神が敗れたため優勝へのマジックナンバーを2つ減らして6とした。岡本和真内野手(28)が2試合連発となる26号2ランを含む3安打2打点で勝利に貢献。最短で23日に決まる4年ぶりのリーグ制覇へ、4番が無双状態に入ってきた。広島の夜空に豪快なアーチを架けた。三回に先制の2点打を放った吉川を二塁に置き、岡本和が2試合連続の一発を放った。「(吉川)尚輝さんに続けてよかった。まずは1試合勝てたので、明日につながる」大瀬良が投じた直球を捉え、バックスクリーン左に突き刺した。五回と七回にも快音を響かせ、今季7度目の猛打賞。13安打8得点と活発だった打線を引っ張った。今季5度目の2戦連発を記録し、直近5試合で4本塁打。昨季自己最多の41本塁打を放った主砲は、9試合を残して王貞治、松井秀喜に次ぐ7年連続の30本塁打到達に望みをつないだ。かわいい後輩の鼓舞にバットで応えた。2年目の浅野が試合前の円陣に自身の幼少期の写真を持参し、「(眉間でつながる)立派な眉毛をしています。(打線も)このくらいのつながりを持っていきましょう」と爆笑を誘った。18日には、東京・杉並区の馬橋稲荷神社で購入した勝利を祈願するお守りを配るなど、チームを盛り上げる8歳下の外野手に主砲は「元気をもらっています」とニヤリ。浅野に植え付けられた「つなぎ」の精神を体現した。1分けを挟んで4連勝を飾り、貯金は今季最多の17。阿部監督は岡本和に「自分が打てば勝てると思ってやってくれているでしょう。いつも以上に頼もしく見えています」と目を細めた。2位阪神が敗れたため優勝マジックは6。最短Vは23日だ。「誰が打つ、打たないに関係なく、優勝できれば」と岡本和。主砲に導かれるようにセ界の頂が日に日に大きく見えてきた。(樋口航)

◆クライマックスシリーズ(CS)進出まで危うくなってきた。広島は首位巨人に完敗し、今月3度目の4連敗。DeNAと入れ替わる形で3位から4位に転落した新井監督からは焦りの表情が浮かんだ。「まだ終わっていない。あと12試合。1試合で(順位は)上下するもの。まだ振り返るのは早い」先発の大瀬良が三回に吉川の2点二塁打と岡本和の2ランで4失点。1─4の七回には3番手・塹江が味方の失策から4点を失った。頼みの打線は11安打を放つも2得点と低調なままだ。8月まで首位を走ったが、9月は3勝14敗と大失速した。月間14敗は就任2年目の新井政権ではワースト。今月は残り8試合あり、球団ワーストの月間19敗(1953、93年)の可能性も出てきた。「諦めない姿勢は伝わっている。あしたは勝つぞと思って球場に来てもらいたい」最大14あった貯金は2まで減った。残り12試合で2年連続CS出場権確保に全力を注ぐ。(柏村翔)

◆おっ、巨人はやっぱり強いではないか。そんな雰囲気が、圧倒的な数の広島ファンで埋まったマツダスタジアムから、じんわり伝わってきた。理由はシンプル。岡本和が大瀬良から、決勝点となる2ランを放ったためだ。前日19日のDeNA戦でも、ケイから試合を決定づける2ラン。シーズン最終盤までくると、若手がどうとか、脇役がどうとか、そういう段階ではない。結局は主砲。最後は主役。真打ちが登場して舞台を締めることで、強さも増幅される。あまのじゃくで辛口のエモトも、ここ2戦の巨人の勝ち方には、さすがに納得するしかない。それにしても〝最後の砦〟で待ち受けた広島は、その砦が打ち破られた。はっきりいうと現状は、先発陣もリリーフ陣も崩壊している。こうなると優勝戦線は、阪神がどこまで抵抗できるかが残された注目ポイント。というわけで22、23日に甲子園で、阪神-巨人もチェックしてくるよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
72557 0.567
(↑0.004)
M6
(↑2)
9426
(+8)
361
(+2)
78
(+1)
54
(+1)
0.244
(↑0.001
2.520
(-)
2
(-)
阪神
70596 0.543
(↓0.004)
3
(↓1)
8464
(+6)
395
(+9)
64
(-)
36
(-)
0.245
(↑0.001)
2.490
(↓0.06)
3
(1↑)
DeNA
65623 0.512
(↑0.004)
7
(-)
13481
(+9)
458
(+6)
95
(+2)
60
(+2)
0.256
(↑0.001)
3.060
(↓0.02)
4
(1↓)
広島
64625 0.508
(↓0.004)
7.5
(↓1)
12385
(+2)
378
(+8)
51
(-)
56
(-)
0.238
(-)
2.560
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
56734 0.434
(↓0.004)
17
(↓1)
10464
(+6)
518
(+7)
95
(+3)
61
(-)
0.240
(↑0.001)
3.660
(↓0.03)
6
(-)
中日
55728 0.433
(↑0.004)
17
(-)
8353
(+7)
457
(+6)
64
(+3)
37
(-)
0.242
(↑0.001)
3.010
(↓0.02)