巨人(☆6対0★)DeNA =リーグ戦22回戦(2024.09.19)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0000000000420
巨人
30002001X6701
勝利投手:戸郷 翔征(12勝7敗0S)
敗戦投手:ケイ(6勝7敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(25号・5回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆巨人は初回、吉川の適時二塁打と大城卓の犠飛などで3点を先制する。そのまま迎えた5回裏には、岡本和の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・戸郷が8回4安打無失点の快投で今季12勝目。敗れたDeNAは先発・ケイが試合をつくれず、打線も沈黙した。

◆巨人戸郷翔征は今日のDeNA戦に勝てば22、23年に並び自身最多の12勝目。巨人の投手が3年続けて12勝以上挙げれば11~13年内海(18→15→13)以来、11年ぶり。菅野は2桁勝利を9度記録しているが、連続12勝以上は13、14年と17、18年の2年止まり。戸郷のDeNA戦は通算9勝11敗。セ・リーグで唯一負け越している苦手から白星を挙げ、菅野を超える3年連続12勝以上をマークできるか。

◆巨人吉川尚輝内野手(29)がアグレッシブな好走塁で追加点をもたらした。2点を先制した後の1回1死一、二塁、二塁走者の吉川はモンテスの一邪飛にタッチアップした。一塁側ベンチ前の飛球だったが、迷わずスタートを切った。一塁手オースティンの三塁悪送球を誘い、そのまま本塁へ激走した。ヘッドスライディングでホームベースをタッチした。DeNA側からのリクエストも判定は変わらず、セーフのまま。初回の3点目となった。

◆巨人岡本和真内野手(28)が25号2ランを放った。5回1死一塁、DeNAケイの低め137キロチェンジアップをかち上げた。打った瞬間に確信する手応えが両手に残った。飛距離125メートル。打球は左中間席上段に飛び込んだ。これでここ4戦で3発となった。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/豪快にぶち抜く\看板直撃の超特大弾#岡本和真 2ランホームラン?プロ野球(2024/9/19)?? 巨人×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/M0c4ofYzON

◆巨人がDeNAに勝利したため、阪神は19日中の自力優勝の可能性復活はならなかった。1・5となっていたゲーム差は再び2に広がった。阪神はこの日、20日DeNA戦に備え名古屋から横浜へ移動。前川右京外野手(21)ら一部野手はナゴヤ球場で練習を行い、岡田彰布監督(66)は調整具合をチェックしてから横浜入りした。

◆DeNAが巨人戸郷を攻略できず今季12度目の完封負けを喫した。打線がつながらない。2番の牧は3安打猛打賞と気を吐くも、他に安打を放ったのは森敬の1人。4回には2四死球が絡んで2死満塁とするも伊藤が遊ゴロに倒れた。戸郷には8回散発4安打で淡々とアウトを積み上げられ、9回は堀田に3者凡退で締められた。序盤の失点が重かった。1回無死一、二塁、吉川のバント空振りで二走・丸が飛び出し、捕手の伊藤が二塁送球も逆に三塁へ走られてセーフ。直後に右中間へ先制適時打を浴びると、大城卓の犠飛で2点目を献上した。さらに1死一、二塁、モンテスの一邪飛で二走・吉川に三塁へのタッチアップという奇襲を決められた。慌てたオースティンの送球がそれる間にホームインされ、いきなり3点のビハインドを背負った。5回には岡本和に2ランを浴びるなど、先発ケイは5回4安打5失点(自責4)、5四球と試合を作れなかった。勝てば0・5ゲーム差で追う広島を抜いて3位浮上の可能性があったが、20日以降にお預けに。今季の対巨人は7勝1分け14敗となった。

◆DeNAは序盤のミスが大きく響いた。1回1死一、二塁、モンテスの一邪飛に巨人の二走・吉川尚輝がタッチアップ。慌てた一塁手のオースティンの送球がそれてホームインを許し、1回に3失点とリードを許した。勝てば0・5差で追う広島を抜いてAクラス浮上だったが、打線も4安打で完封負け。三浦監督は「ミスが絡んでの失点でしたから。初回の3点が重たかった」と振り返った。▽DeNAケイ(5回4安打5失点、5四球で7敗目)「序盤から自分の投球ができず辛抱強く投げていたのですが、岡本選手に許した本塁打は防ぎたかった」

◆巨人戸郷翔征投手(24)が8回4安打無失点の快投で、3年連続となる12勝目を挙げた。9月に入ってから3戦3勝で21イニング連続無失点を継続中。自己最多のシーズン173投球回まで積み上げた。投手リーダーの奮起に主砲の岡本和真内野手(28)も25号2ランで援護した。DeNAを6得点、完封で退け、引き分けをはさんで3連勝。2位阪神と2ゲーム差に広げ、4年ぶりの優勝へマジック8に減らした。涼しい顔でDeNA打線を制圧した。4回2死満塁、戸郷は耳に飛び込んでくる敵軍のチャンステーマも自らの応援と変換し、気分を乗せた。初球の149キロ直球で伊藤のバットをへし折り、遊ゴロに仕留めた。この試合、最大のピンチも簡単に封じ、8回までゼロ行進。3年連続の12勝目に到達し「僕の記録もそうですし、勝たないことには優勝に近づかない。今はやっぱりチームの勝利、中継ぎのこととかいろいろ考えることもたくさんある」と自覚がにじんだ。前夜は延長12回で8投手が登板。8回まで投げきって救援陣も休ませた。9月は3戦3勝の無失点。優勝争いの勝負どころで好投を続ける。「後半の勝ちがどれだけチームにもたらす影響が大きいかも分かっている」。過去3シーズンで後半戦は21年1勝、22年3勝、23年4勝だった。今季は後半戦5勝目だ。投球回も173回で、22年の171回2/3を更新し自己最多となった。重圧も受け止めながら、結果に導いた。腹が決まっている。プロ野球選手は稼げる仕事。お金も大胆に使うことをいとわない。浪費ではない。「いっぱい稼いでね。いっぱい経済を回してね」とお金を使うことで、野球へのモチベーション、意識を高める。車もランボルギーニなどスポーツカーを好む。阿部巨人の船出も戸郷から始まった。自身初の開幕投手を務め、指揮官に初勝利をプレゼントした。5月は4連敗を止め、6月は6連敗を止め、チームが苦しい局面でも頼もしかった。阿部監督も「完璧じゃないですか」と言った。先発ローテーションも1度も離脱せず回り続ける。とうとうマジックは8となった。優勝への勢いを加速させていく。【上田悠太】戸郷が22、23年に並ぶ自己最多の12勝目。巨人の投手が3年連続12勝以上は11~13年内海(18→15→13)以来。球団の右投手では02~04年上原(17→16→13)以来となった。今季の投球173回は22年の171回2/3を更新する自己最多。防御率は再び1点台となる1・98。巨人では菅野が1・73だが、球団の1点台2人は15年(菅野1・91、マイコラス1・92)以来、日本人コンビでは89年(斎藤1・62、槙原1・79)以来となるだけに1点台をキープできるか。

◆衝撃音が東京ドームにこだました。3点リードの5回1死一塁、巨人岡本和真内野手(28)がバットを振り抜いた。DeNAケイの真ん中付近へのチェンジアップを完璧に捉えた。左翼席最上段まで運ぶ25号2ランで試合の大勢を決めた。2戦ぶりの1発に「本当に勝つだけなんで。それに何とか貢献できるように頑張りたいなと思います」とうなずいた。緊張感からエネルギーがわき出る。残り10試合。優勝争いは歴史的大混戦の渦中にある。9月に入ってから15試合で4本塁打と徐々に調子を上げてきたが「いやもう、今は別に調子うんぬんは関係ないですね」と意に介さない。それよりも「やっぱり、こういう感覚、緊張感の中で、やるのも最近はなかったので。また明日も勝てるように頑張りたい」と次戦を見据えた。

◆長嶋茂雄終身名誉監督(88)が巨人の激励に訪れた。前夜に優勝へのマジックが点灯。阿部慎之介監督(45)は「久しぶりに優勝争いをしてうれしかったんでしょうし、『まだまだこれからだぞ』っていうのをおっしゃっていた。来ていただいて、激励していただいて勝てたので、本当にありがたいなと思います」と話した。

◆巨人は浅野翔吾外野手(19)が4日のヤクルト戦以来12試合ぶりに2番に入った。18日の第1戦で6打数無安打と振るわなかった坂本勇人内野手(35)は7番に下がった。大城卓三捕手(31)は3試合ぶりに先発、捕手では4試合ぶりの先発起用となった。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が25号2ランを放った。3-0の五回1死一塁。DeNA先発左腕・ケイが投じた変化球をとらえ、左翼席上段までかっ飛ばした。2試合ぶりの一発で9月は4本目。打点も75まで伸ばした。残り11試合。不動の4番が7年連続の30本塁打まで残り5本とした。

◆セプテンバー男がまたも快音を響かせた。9試合連続で「3番・二塁」で先発した巨人・吉川尚輝内野手(29)が一回に先制の二塁打を放った。「(初球に)バントを失敗していたので、その失敗を取り返すつもりで切り替えて振り抜いた」先頭・丸が二塁打、2番に入った浅野が四球でつくった無死一、三塁の好機。DeNA・ケイが投じたスライダーを捉えた打球は、中堅手・桑原の頭上を越えていった。さらに1死一、二塁の場面では、モンテスの一邪飛の間に二塁からタッチアップ。不意をつく好走塁でオースティンの悪送球を誘い、一気に生還。先発の戸郷に貴重な援護点をもたらした。9月は試合前までで打率・397、2本塁打を記録。阿部監督から約10分間の打撃指導を受けた14日以降、3試合連続で複数安打をマークするなど、絶好調だ。今季ここまで岡本和と2人だけ全試合出場する副将が、打線を引っ張っている。18日のDeNA戦で4時間23分に及ぶ死闘の末に引き分け、今季初めて優勝へのマジックナンバー9が点灯。だが、阿部監督は試合後にナインを集め、「マジックはついたけど、ついてないようなもん。浮かれるのはマジック1(から)だって」と異例の訓示でナインを引き締めていた。二塁手部門でもリーグトップの守備率・994を誇り、リーグ最多14勝の菅野、主砲の岡本和と並んで「MVP候補」とささやかれる背番号2が序盤から躍動した。

◆4位のDeNAは守備で隙を突かれ、主導権を明け渡した。三浦監督が「勝つしかない」と迎えた一戦は、一回に3点の先行を許す苦しい幕開けとなった。中5日で先発したケイは先頭打者の丸に二塁打を浴び、続く浅野に四球を与えて無死一、二塁のピンチを招いた。流れを悪くしたのは、3番の吉川を巡るワンプレー。バントの空振りを誘ったが、飛び出した二塁走者の丸に三盗を許し、吉川の適時二塁打で先制点を奪われた。さらに、無死満塁から大城卓の左翼への邪犠飛で1点を加えられ、なお1死一、二塁からモンテスの一邪飛で二塁走者の吉川にタッチアップで三進を許した。一塁手のオースティンは捕球後に隙を見せ、三塁へ悪送球。吉川は3点目のホームを踏んだ。相手は前夜に優勝へのマジックナンバーを初めて点灯させ、士気を高めた首位巨人。それも先発は試合前時点で防御率2・07の戸郷だっただけに、いきなりスコアボードに刻まれた3点はDeNAに重くのしかかった。打線は0-3の四回に安打と2四死球で2死満塁の好機をつくったが、伊藤が遊ゴロに倒れて無得点。五回には相手の主砲、岡本和の2ランで突き放され、悪い流れを断てないまま試合が進んだ。散発4安打で完封負け。CS争いする3位の広島も敗れ、0・5ゲーム差が開かなったことがせめてもの救いだった。

◆巨人が1分けを挟んで3連勝。一回に吉川の適時二塁打と大城卓の犠飛などで3点を先制し、五回に岡本和の25号2点本塁打でリードを広げた。戸郷は8回を4安打無失点で自己最多に並ぶ12勝目。DeNAは攻守に精彩を欠いた。

◆巨人は完封勝利を飾り、引き分けを挟んで3連勝。18日に点灯したマジックナンバーを1つ減らして「8」とした。阿部慎之助監督(45)は3点リードの五回に25号2ランを放った4番・岡本和を「すごく大きい追加点。あれで勝負ありだった」とたたえた。8回4安打無失点で自己最多に並ぶ12勝目を挙げたエース戸郷には「もう、完璧じゃないですかね。投手陣を引っ張ってくれているし、中継ぎを休ませるような投球をしてくれている」と感謝。試合前には長嶋茂雄終身名誉監督(88)が巨人ナインを激励に訪れたといい、「久しぶりの優勝争いでうれしかったんでしょうし、『まだまだこれからだぞ』というふうにおっしゃっていた。激励していただいて勝てたので本当にありがたいなと思います」と感謝した。

◆リーグ4位のDeNAは一回の守備のミスが響き、流れを引き戻せないまま零封負けを喫した。無死一、二塁で吉川にバントを空振りさせ、二塁走者の丸を飛び出させたが、捕手の伊藤が二塁へ送球する間に三盗を決められ、先制点につなげられた。さらに、無死満塁から左邪犠飛で加点され、なお1死一、二塁から二塁走者の吉川に一邪飛のタッチアップで三進を許した。一塁手のオースティンは捕球後に油断し、三塁へ悪送球。適時失策で3点目を奪われた。三浦監督は「初回の3点が重たかった」と悔やんだ。3位広島も敗れたため、0・5ゲーム差は変わらなかった。

◆DeNAは守備で隙を突かれ、一回に主導権を明け渡した。流れを引き戻せず零封負け。三浦大輔監督(50)は「ミスが絡んだ失点。初回の3点が重たかった」と声を落とした。リズムを悪くしたのは、無死一、二塁のピンチで迎えた吉川を巡るプレー。バントの空振りを誘い、二塁走者の丸を飛び出させたが、捕手の伊藤が二塁へ送球する間に三盗を決められ、先制点につなげられた。さらに、無死満塁から左邪犠飛で加点され、なお1死一、二塁から二塁走者の吉川に一邪飛のタッチアップで三進を許した。一塁手のオースティンはベンチ前で捕球後に油断を見せ、三塁へ悪送球。適時失策で3点目を奪われた。打線は巨人先発の戸郷に8回4安打に抑えられた。中軸は2試合連続無安打。3位広島も敗れたため、0・5ゲーム差は変わらなかった。20日から2位阪神との2連戦(横浜)。三浦監督は4位からの上位浮上へ「全員で集中してやれるように」と仕切り直しを誓った。(鈴木智紘)

◆巨人の試合運びは完ぺきだった。出るべき人が出て、かきまわし、打つべき人が打ち、投げるべき人が抑える。まるで野球の教科書のようだ。一回に先頭・丸がケイの初球を二塁打。吉川の二塁打でまず先制すると、吉川はモンテスの一邪飛で二塁からタッチアップ。オースティンの送球エラーを誘い、3点目のホームを陥れた。前日18日にも丸が、投ゴロの間に一塁から三塁へ進んでいる。守備側の注意力も問題...との指摘もあるかもしれないが、どちらのプレーも、まさか?! というケース。相手の虚をつき、慌てさせる。抜け目のない走塁だと評価すべきだろう。いきなり3点の援護があれば、ますます戸郷に余裕が出る。ほとんど付け入るスキを与えなかった。8回を118球で乗り切り、次回登板への余力も十分なはず。菅野、グリフィンとの3本柱は、確かな計算が立つ存在になっている。これほどの試合内容は、クライマックスシリーズも含めて、ライバルチームに脅威と重圧を植え付ける。その意味でも価値がある。DeNAにも、広島の大失速でCS出場のチャンスが依然として目の前にある。気持ちを張り続けてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
71557 0.563
(↑0.003)
M8
(↑1)
10418
(+6)
359
(-)
77
(+1)
53
(+2)
0.243
(-)
2.520
(↑0.02)
2
(-)
阪神
70586 0.547
(-)
2
(↓0.5)
9458
(-)
386
(-)
64
(-)
36
(-)
0.244
(-)
2.430
(-)
3
(-)
広島
64615 0.512
(↓0.004)
6.5
(↓1)
13383
(+1)
370
(+5)
51
(-)
56
(-)
0.238
(-)
2.550
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
64623 0.508
(↓0.004)
7
(↓1)
14472
(-)
452
(+6)
93
(-)
58
(-)
0.255
(↓0.001)
3.040
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
56724 0.438
(↑0.005)
16
(-)
11458
(+5)
511
(+1)
92
(+2)
61
(-)
0.239
(-)
3.630
(↑0.03)
6
(-)
中日
54728 0.429
(-)
17
(↓0.5)
9346
(-)
451
(-)
61
(-)
37
(-)
0.241
(-)
2.990
(-)