ヤクルト(☆5対4★)広島 =リーグ戦19回戦(2024.09.18)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:大西 広樹(9勝1敗1S)
(セーブ:小澤 怜史(5勝6敗7S))
敗戦投手:九里 亜蓮(7勝9敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(28号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは3点を追う4回裏、村上の2ランで1点差に迫る。続く5回にサンタナの適時打で追いつくと、6回には代打・松本直の犠飛と長岡の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・大西が今季9勝目。敗れた広島は、先発・九里が中盤でつかまった。

◆GLAYの「HOWEVER」が、久しぶりに神宮に流れた。その瞬間に、球場のボルテージが一気に上がった。聞き慣れたリズムが、その意味を示していた。「ヤフーレに代わりまして、バッター青木」。1点を追う5回先頭。今季限りでの現役引退を表明しているヤクルト青木宣親外野手(42)が、代打で登場した。球界野手最年長の42歳。名前がコールされると、拍手は自然と始まった。降りしきる雨の中、かっぱ姿のファンが打席に向かう男に注目した。8月5日に抹消され、この日に1軍昇格。そこで結果を出すから、エンターテイナー。カウント2-1からの4球目、広島九里のツーシムを捉え、お手本のような中前打をマークした。ベンチは、まるで本塁打後のような、はしゃぎよう。お祭り騒ぎの雰囲気の中、1死二塁から、サンタナの右翼線への適時打で二塁走者青木は三塁を軽快に回って同点のホームを踏んだ。誰よりも喜んでいたのは、青木と同じ宮崎自主トレ組の村上だった。プロとしてのたたずまいを学んだ先輩の前で、恩返し弾もかました。3点を追う4回無死一塁から右翼へリーグ単独トップの28号2ラン。ベンチで青木と久しぶりのハイタッチを交わし、特別な1日をかみしめた。【栗田尚樹】

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◆/強風を切り裂く一撃\#村上宗隆 反撃の28号2ラン#青木宣親 もベンチで笑顔?プロ野球(2024/9/18)??ヤクルト×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/mxSqHCQANM

◆広島九里亜蓮投手が3点のリードを守れず、逆転負けを喫した。3回までは無失点にしのぐも、立ち上がりから毎回走者を背負った。3-0の4回は先頭サンタナに四球を与え、続く村上には2ボールからの真っすぐが浮いて右翼席に運ばれた。1点差の5回は2死二塁からサンタナに同点打を浴び、6回は1死から連打を浴びたところで降板となった。「先頭への四球だったり、ボール先行が多かったので、しっかり反省したい」。中10日での先発も、5回1/3 7安打5失点。試合をつくることもできなった。初対戦のヤフーレから3得点した打線は終盤、1点差に迫る反撃を見せた。1勝6敗だった7連戦を終えても、投打がかみ合わない負の連鎖を断ち切れない。3勝12敗の9月戦線に、新井監督は「またしっかり振り返って、明日の試合に臨みたいです」と表情を引き締めた。

◆広島がヤクルトに逆転負けを喫し、連敗となった。打線は4回までに3点を奪うも、先発九里がリードを守れなかった。4回に先頭への四球後、村上に2ボールからの直球を右翼席に運ばれた。1点差となった5回は2死二塁からサンタナに右前同点打。6回には1死から連打で降板。代わった塹江が2失点して、九里は9敗目となった。投打がかみ合わずに連敗で貯金は4となった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先発九里投手は3点リードの4回に、先頭への四球と2ボールからの1発新井監督 そこは本人が分かっていると思うし、悔しいところだと思う。-打線はいい形で得点を奪った新井監督 今日、初対戦の投手(ヤフーレ)だったけど、各自が積極的に振っていく中でいい攻撃はできたと思います。-ここ数試合は先制しながら、逆転負けが目立つ新井監督 なかなかかみ合わない状況だけど、そこはしっかり振り返って、明日の試合に臨みたいです。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、大喜びでベンチに帰ってきた。いつも以上に、テンションの高いハイタッチ。徐々に、目元が緩んでいった。列の最後にいた。「うれしかったですね」。今季限りで現役引退する青木宣親とガッチリ両手を合わせた。出迎えた青木も笑っていた。「ムネがね、ベンチで帰ってきて、タッチする時に何か俺がいたのを忘れていたのか『あっノリさん!』とかって」。8月4日以来の1軍登録。引退発表してからは、初めてのベンチ入り。だからこそ、村上も先輩がいるという、当たり前じゃない光景をかみしめていた。有言実行のアーチだった。3点を追う4回無死一塁。広島九里の高め直球を右翼スタンドギリギリに放り込んだ。「ちょっと詰まったんですけど、しっかり押し込むことができた」。試合前には自身のインスタグラムで青木とのツーショットを投稿。「たくさん勝利のハイタッチ笑顔のハイタッチができるように(一部省略)」と思いを書き記し、見事に実現した。これで28本塁打、74打点でリーグ2冠。村上は「これまでたくさんいろんな背中を見せてくれたので、残り試合はしっかり勝ってね、ハイタッチをいっぱいできるように頑張っていきたい」。師と仰ぐ大先輩の前で、アーチを描き続ける。▽ヤクルト高津監督(青木について)「ノリはね、いつ登録しようかずっと悩んでいて、実は先週の甲子園ぐらいかと思っていたんだけど、せっかくなら神宮からにしようかと思って決めました。残り今日入れて13試合ですけど、真剣勝負をね、しっかり楽しんでほしいと。基本的には代打で行くけども、しっかりチームのために貢献してくれとは伝えました」

◆ヤクルトマンナイターは、大盛況で幕を閉じた。球場正面などでNewヤクルトをヤクルトにちなんで8960本配布。Passion、つばみ、ヤクルトマン、ヤクルトマンブルーによる「ゼッコー腸ダンス!」も披露されるなど大盛り上がりだった。その中で、さらにヤクルトマンナイターに輝きを添えたのは、ミスタースワローズだった。今季限りで現役引退するヤクルト青木宣親外野手(42)。8月5日に抹消され、1カ月ぶりの1軍だったが、存在感は抜群だった。1点を追う5回先頭、代打で登場。お手本のようなセンター返しの中前打で出塁し、同点のホームを踏んだ。「本当、ファンの声援のおかげでリラックスできた状態で打席に入れたので本当良かったです」。引退表明後、初のベンチ入り、初の打席。「かみしめながら打席には立ちましたけど。結果がね、ヒットを見せられたので、そこは本当満足です」と笑った。満員の2万9367人が来場。青木は久しぶりの試合でも、衰え知らずの姿を見せつけた。「あんなにリラックスして打席に立てないですね。もっとガチガチな状態で入っていると思うから。その辺は来年現役ではないというところがね、またそうやって力が入らないところがあるのかなと思うし」とうなずいた。天才はやはり天才。「なんか、スイングのことは考えてなかったですね。自然にバットが出たというか、そんな感じ」と言った。代走も出ず、軽快な足取りで、塁上を駆け回った。「『代走だそうか』と言われたけど、全然走りますよと。走れていたでしょ? 走れていたでしょ?」神宮が、笑顔で包まれた。【栗田尚樹】

◆強風を切り裂き、どでかい放物線を描いた。0-3の四回無死一塁。ヤクルトの4番・村上宗隆内野手(24)が右翼席へ28号2ラン。通算219本塁打に到達し、プロ7年目までの通算本塁打数で原辰徳(巨人)を上回り、歴代単独3位(1位は元西武・清原和博の222本、2位は元阪神・田淵幸一の220本)に浮上した。「少し詰まりましたがしっかり押し込むことができました。入ってくれてよかったです」この日、今季限りでの現役引退を表明している球界野手最年長の青木が約1カ月ぶりに1軍選手登録され、ベンチ入り。1軍舞台に戻ってきた〝師匠〟の目の前で雄姿を見せつけ、一塁ベースを回ったところで雄たけびを挙げた。ベンチに戻ると、1年目を終えた2018年のオフから自主トレで弟子入りする大先輩と笑顔でハイタッチし、喜びを分かち合った。青木が引退会見を行った13日にはバックスクリーンへ先制3ランを放っていた。チームメートとして過ごす残りの期間は「一緒に野球ができることをかみしめながら、チームとして一つでも多く勝ちたい。笑顔でハイタッチできるシーンが増えればいい」と話していた主砲。自らのバットで最高の瞬間を演出した。2-3の五回先頭では青木が代打で登場。日米通算2724安打目となる中前打を放ってチャンスメークし、サンタナの適時打で生還した。ネクスバッターズサークルで出番を待つ村上とはハイタッチ。師弟で一つでも多く記憶に残る試合を生む。

◆【プロ野球ヤクルト対広島】 4回 2点本塁打を放ち生還したヤクルト・村上宗隆はベンチ前でナインとタッチを交わす=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆ヤクルトが広島に競り勝ち連敗を止めた。打線は3点を追う四回、村上の28号2ランで1点差に詰め寄ると、五回は先頭の代打・青木が中前打など2死二塁としサンタナが右前適時打を放ち青木が同点のホームを踏んだ。さらに六回、1死満塁のチャンスで松本直が右犠飛、続く長岡が2死一、三塁から左前に適時打を放ち2点を勝ち越し5-3とした。以下、長岡のヒーローインタビュー。--六回のタイムリーはどんな思いで打席に立った「(松本)直樹さんが打点を上げてくれたんで、心が軽くなったというか...」--青木選手が1軍に戻ってきた「感謝してもしきれない先輩というか、いつか追いつきたい先輩。本当にノリさんはベンチの雰囲気を高めてくれるというか、すごくみんなが笑顔になる。そういう存在です」--残り12試合「残り12試合しかないんで、全力で頑張るだけ」--ファンに向けて「雨の中、ご声援ありがとうございました。あと12試合しかないですけど、1勝でも多く勝利を届けられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトは3点を追う四回に村上が28号2ランを放ち、五回にサンタナの適時打で同点。六回に代打松本直の犠飛などで2点を勝ち越した。2番手の大西が9勝目、小沢が7セーブ目。広島は九里が六回途中5失点、反撃も及ばなかった。

◆日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が18日、東京都内で行われ、現状のレギュラシーズン143試合から2026年以降に148試合とすることについて本格協議を開始した。20~22年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたことが球団の経営を圧迫しており、試合数増によって〝損失補?(ほてん)〟するのが目的。リーグ戦を現状の25回戦制から26回戦制にすることで、各チーム5試合増とすることを基本案として検討されている。コロナ禍の減収を補う方策としての試合数増。2021年にプロ野球の斉藤惇・前コミッショナーが「試合数が増えれば、収入も増える。球団の方々から希望が出れば、来年、再来年にかけて試合数増というのはあると思う。実現に向かってわれわれは協力する」と言及。これを受けて、NPBは水面下で日本プロ野球選手会に働きかけてきた。2020年はセ、パ両リーグともに143試合から120試合となり、無観客で開幕。関大・宮本勝浩名誉教授はプロ野球12球団が被った経済損失は約1423億円に上ったと計算した。昨季のセ・リーグの観客動員は過去最多を記録した19年の1486万7071以来となる1400万人台まで回復したが、コロナ禍で大きく落ち込んだ収益をカバーするには至ってはいない。選手関係委員会委員長の広島・鈴木清明球団本部長は「コロナ禍で球団経営がダメージを受けたことで、(試合数増の)提案を(選手会に)続けている」と説明。また、別の球団関係者は「コロナ禍でも21年の総年俸は維持されている球団がほとんど」と選手の懐は痛んでいないと主張した。

◆諦めない姿勢を見せた!! ヤクルトは18日、広島19回戦(神宮)に5-4で逆転勝ちし、連敗を2でストップした。13日に今季限りでの現役引退を発表した青木宣親外野手(42)が出場選手登録され、2-3の五回に代打で登場。反撃ののろしを上げる中前打をマークし、同点のホームを踏んだ。〝弟子〟の村上宗隆内野手(24)は四回に28号2ランを放ち、師弟でチームを最下位脱出に導いた。代打で「AOKI」がコールされると、地鳴りのように大歓声が響き渡った。大好きな神宮の声援が何よりも原動力になる。2-3の五回先頭。今季限りで現役を退く42歳の青木が、巧みなバットコントロールで反撃の口火を切る中前打を放った。約1カ月ぶりに1軍舞台に帰ってきた背番号23。後輩たちに結果で諦めない姿勢を示した。「かみしめながら打席に立ちました。その結果、ヒットを見せられたので、そこは本当に満足です。ファンの声援のおかげでリラックスした状態で打席に入れた」自らの野球人生を体現するようなゲーム展開に持ち込んだ。13日に行われた引退会見。21年間の現役生活を振り返り、何度も口にした言葉は「諦めなかった」だった。その魂をプレーで見せた。この日に出場選手登録され、1軍では8月3日以来46日ぶりの打席で、外角への変化球に食らいつきセンター返し。日米で2724安打を積み重ねた安打製造機らしいヒットで好機を演出し、サンタナの右前適時打で同点のホームを踏み「チームにとって大きな1点だった。そこも満足」。六回の勝ち越しにつなげた。1年目を終えた2018年のオフから自主トレで弟子入りする村上は、師匠の一打をベンチで見つめ「いつも通りのノリさんだなと」と尊敬のまなざし。ホームに生還した青木をネクストバッターズサークルで待ち受け、満面の笑みでハイタッチを交わした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
70557 0.560
(-)
M9
(-)
11412
(+2)
359
(+2)
76
(+1)
51
(-)
0.243
(↓0.001)
2.540
(↑0.01)
2
(-)
阪神
70586 0.547
(↑0.004)
1.5
(↑0.5)
9458
(+8)
386
(+3)
64
(-)
36
(-)
0.244
(↑0.001)
2.430
(-)
3
(-)
広島
64605 0.516
(↓0.004)
5.5
(↓0.5)
14382
(+4)
365
(+5)
51
(-)
56
(-)
0.238
(↑0.001
2.530
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
64613 0.512
(-)
6
(-)
15472
(+2)
446
(+2)
93
(+1)
58
(-)
0.256
(↓0.001)
3.030
(↑0.02)
5
(1↑)
ヤクルト
55724 0.433
(↑0.004)
16
(↑0.5)
12453
(+5)
510
(+4)
90
(+1)
61
(-)
0.239
(↑0.001
3.660
(↑0.01)
6
(1↓)
中日
54728 0.429
(↓0.003)
16.5
(↓0.5)
9346
(+3)
451
(+8)
61
(-)
37
(-)
0.241
(-)
2.990
(↓0.04)