楽天(☆8対1★)ロッテ =リーグ戦22回戦(2024.09.18)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:藤井 聖(10勝5敗0S)
敗戦投手:カイケル(2勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】ポランコ(22号・4回表ソロ)

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◆楽天が5連勝。楽天は3回裏、小郷の犠飛などで2点を先制する。続く4回には、太田と村林の適時打などで4点を加え、リードを広げた。投げては、先発・藤井が6回1失点の好投で今季10勝目。敗れたロッテは先発・カイケルが試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆楽天藤井聖が10勝目を目指す。今季の楽天では早川が11勝を挙げており、シーズンに2桁勝利投手が複数人誕生すれば21年則本昂11勝、滝中10勝以来、球団7度目。左腕の10勝コンビは球団初の快挙となる。今日先発する楽天モバイルパークは今季1勝3敗。この1勝は6月13日の巨人戦で、パ球団相手では0勝3敗とまだ勝利がないが、ロッテから白星を挙げられるか。

◆執拗(しつよう)なバント攻めに、徐々に心をそがれていった。ロッテ先発のダラス・カイケル投手(36)は、4回6安打3四球で自己ワーストの6失点(自責4)。来日後、最短でマウンドを降り2敗目を喫した。3回無死二塁からバント処理に動いた捕手の田村が、体勢を崩して悪送球。その間に先制点を失い、さらに犠打を挟んで1死三塁から中犠飛で追加点を許した。4回は2連打の後、渡辺佳にバントヒットを決められ無死満塁。動揺は隠せず、続く伊藤裕にストレートの押し出し四球を与えるなど、この回だけで2つの押し出し四球を含む4失点でノックアウトされた。CS進出を懸けた楽天との直接対決。仙台での登板を楽しみに「チームの勝利のためにしっかりとしたピッチングをするだけ」と意気込んでいた元サイ・ヤング賞左腕だったが、相手の策にはまってしまった。

◆節目の日に、楽天が2カ月ぶりの3位に浮上した。20年前のこの日、プロ野球で初めてストライキが行われた。球界再編でライブドアとの争いを制し、約50年ぶりの新球団として東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したきっかけの日でもある。当時プロ3年目だった今江監督は「若くてそこまで重く捉えられてなかったですけど、今思うと大変なこと。今こうしてプロ野球としてできている。楽天イーグルスにいるってことも含めて、感謝してやっていきたい」と情感を込めた。3位ロッテとの直接対決。大一番に中5日起用の藤井が応えた。初回1死一、二塁と走者をためたが4番ソト、5番ポランコの助っ人コンビを連続空振り三振。6回まで、ポランコのソロ1点のみに抑えた。「最初すごい苦労して、でも後半修正できた。大事な1戦だったと思っているので、そこで勝ったというのが一番」と胸をなで下ろした。前夜、延長10回サヨナラの劇的勝利を自宅でテレビ観戦して胸を熱くした。体調不良で離脱した右腕の内からは「すみません、この大事な時期に。聖さん頑張ってください」と思いを託された。しかと受け取り、手にした4年目で初の2ケタ勝利。「2ケタ勝利、絶対するんだという思いでやってました。ホームで10勝目を挙げられたのがよかった」と笑った。既に11勝している早川と並んで、シーズン2ケタ勝利の左腕が複数出るのは球団初となった。6月8日以来の5連勝でチーム今季最多となる貯金3。そして7月16日以来の3位浮上。5月28日時点で最大8ゲーム差あったロッテとの差をついに詰めた。20年前のあの時、もしプロ野球が1リーグ制になっていたら、楽天球団は存在していない。本拠地仙台で、強くなったイーグルスを印象づけるのに十分な戦いを見せた。【鎌田良美】○...伊藤裕が2安打2打点を挙げた。3回先頭では先制の足掛かりとなる左中間二塁打。4回は押し出し四球を選び、5回は左前適時打を打った。前夜は延長10回に自身初のサヨナラ打を放ち、好調を維持。「(昨夜は)気持ちよく寝られました。全員が貪欲に、一丸になっている」と話した。

◆ロッテ先発のカイケルは、4回6安打3四球で自己ワーストの6失点(自責4)。来日後、最短でマウンドを降り2敗目を喫した。バント攻撃に翻弄(ほんろう)され、0-2の4回には2つの押し出し四球などで4失点。CS圏内を争う楽天に2連敗し、5月4日以来の4位に転落した。吉井監督は「自分たちができることを一生懸命やるだけ」と気を引き締めた。

◆楽天伊藤裕季也内野手(28)が2安打2打点で3位浮上に貢献した。3回先頭ではロッテの元サイ・ヤング賞左腕、カイケルから先制の足掛かりとなる左中間二塁打。「ヒットもチームでまだ出てなくて、ずるずるいきそうだったんで、何とか塁に出ようと。最初の打席でいい入りができたと思います」。4回無死満塁では押し出し四球を選び、5回は1死三塁で左前適時打を放った。好調を維持している。前夜は延長10回に、自身初のサヨナラ打でヒーローになった。試合後には、敗戦投手を免れた渡辺翔から「ほんとにありがとうございます」と繰り返し感謝されたという。「気持ちよく寝られました」と快眠で熱戦の疲れを癒やし、2日連続の活躍。打線も2戦連続2ケタ安打と上向いている。「勝つために全員が貪欲に、一丸になっているかなと思います」。3位浮上といっても4位ロッテとゲーム差はなし。ここから突き放す。

◆ロッテのダラス・カイケル投手(36)=前ブルワーズ=が、来日後最短の4回6安打6失点(自責点4)で降板した。「四回がすべてだと思います。入りは良かったですが自分で思っているところに投げられずフォアボールを出して、タイムリーを打たれてしまったのであの回がすべてです」二回までは無安打投球だったが、三回以降は思うようにいかなかった。三回は先頭の伊藤裕に二塁打を浴びると、その後に味方の失策も絡んで2失点。四回は先頭の浅村から3連打を浴びてピンチを招くと、思うように制球も定まらず、きわどい判定もあって2つの押し出し四球が絡み4失点。いつもは温厚な助っ人もマウンド上で苛立ちをあらわにする姿があった。クライマックスシリーズ進出を争う楽天との2連戦。初戦の17日は延長十回に球団記録の24試合連続で無失点中だった国吉がまさかの2失点してサヨナラ負けを喫した。1ゲーム差で始まったこの日も敗れれば、ロッテは4位に転落となる。

◆まさかのノックアウトだった。7月末に加入したカイケルが、4回6安打6失点。2015年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた左腕が、来日後最短での降板となった。二回までは無安打投球。いつも通り低めに集める丁寧な内容だったが、突如崩れた。三回は先頭の伊藤裕に二塁打を浴びると、その後に味方の失策も絡んで2失点。四回は先頭の浅村から3連打を浴びてピンチを招くと、思うように制球も定まらず、きわどい判定もあって2つの押し出し四球が絡み4失点。いつもは温厚な助っ人もマウンド上でいらだちをあらわにする姿があった。今季は試合前時点で5試合に登板し2勝1敗、防御率2・57。来日4度目の登板となった5日の楽天戦(ZOZOマリン)を5回1失点に抑えて初勝利を手にした。それ以来の同戦で、良いイメージもあったはずだが、うまくはいかなかった。3位のロッテと4位の楽天がクライマックスシリーズ進出を争う直接対決2連戦。ゲーム差は2。初戦の17日は延長十回に球団記録の24試合連続で無失点中だった国吉がまさかの2失点で逆転サヨナラ負けを喫した。カイケルは試合前に「イーグルスとはゲーム差も縮まっているので、とても大事な試合になる」と気を引き締めていた。だが、実力を出し切れず終わってしまった。楽天に痛恨の2連敗で4連敗。ロッテはゲーム差なしの勝率の差で、楽天と入れ替わりCS圏外の4位に転落した。

◆楽天が大勝し、5連勝で3位に浮上した。2―1の四回に押し出し四球や太田の適時打などで4点を奪い、その後も加点した。藤井は6安打、2四死球を許したが要所を締め、6回1失点で10勝目。ロッテは4連敗で4位に後退。

◆楽天は18日、ロッテ22回戦(楽天モバイルパーク)に8―1で快勝し、今季2度目の5連勝。ロッテを勝率2毛差で上回り、クライマックスシリーズ進出圏内の3位に浮上した。中5日で登板した藤井聖(まさる)投手(27)が6回を1失点に封じ、プロ4年目で初の2桁勝利をマーク。チームは今季最多の貯金3とした。大きな仕事をやってのけた。クライマックスシリーズ進出を争うロッテとの直接対決。藤井が4年目にして初の10勝に到達。チームを今季最多に並ぶ5連勝と7月16日以来の3位浮上に導き、お立ち台でとびきりの笑みを浮かべた。「本当に大事な一戦だったと思っている。そこでチームが勝ったのが一番ですし、ホームで10勝を挙げられたのもすごくよかった」三者凡退に抑えたイニングは一度もない。一回はいきなり1死一、二塁のピンチを背負ったが「とにかく自分の投球をしよう」とソト、ポランコを2者連続で空振り三振に抑えた。静岡・富士市立高から東洋大、ENEOSを経て2021年にドラフト3位で入団し、昨季までの3年間は計4勝。4年目の飛躍に「本当にファームが長かったけど、めげずにやってきた。毎日必死に取り組んだ成果かな」と感慨に浸った。2005年の球団創設から昨季まで、2桁勝利を挙げた左投手は一人もいなかった。それが今季は早川、藤井と同期の2人が相次いで達成。2桁勝利投手が複数人誕生するのは球団で7度目となった。くしくも9月18日は球界再編を巡る選手会のストライキから20年。12球団による2リーグ制は維持され、楽天球団が誕生した。当時ロッテでプレーしていた今江監督は「いま思うと大変なことだった。こうやってプロ野球をできていること、いま僕が楽天にいることを含めて感謝してやっていきたい」と、しみじみと話した。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
81473 0.633
(↓0.005)
M5
(-)
12550
(-)
358
(+3)
103
(-)
85
(+1)
0.256
(-)
2.520
(-)
2
(-)
日本ハム
69538 0.566
(↑0.004)
9
(↑1)
13499
(+3)
440
(-)
100
(+1)
83
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.930
(↑0.02)
3
(1↑)
楽天
64613 0.512
(↑0.004)
15.5
(↑1)
15458
(+8)
518
(+1)
68
(-)
81
(-)
0.244
(↑0.001
3.730
(↑0.02)
4
(1↓)
ロッテ
65626 0.512
(↓0.004)
15.5
(-)
10463
(+1)
475
(+8)
72
(+1)
58
(-)
0.249
(-)
3.270
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
58713 0.450
(↓0.003)
23.5
(-)
11361
(+1)
407
(+3)
65
(-)
53
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.770
(↓0.01)
6
(-)
西武
44862 0.338
(↑0.005)
38
(↑1)
11313
(+3)
452
(+1)
55
(-)
73
(+3)
0.211
(-)
3.070
(↑0.02)