楽天(☆5対4★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2024.09.17)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:渡辺 翔太(7勝2敗0S)
敗戦投手:国吉 佑樹(3勝1敗1S)

本塁打
【ロッテ】ポランコ(21号・4回表2ラン),ソト(21号・4回表ソロ)

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◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は1点ビハインドの延長10回裏、渡邊佳の犠飛で同点とする。なおも2死一二塁の好機で、代打・伊藤裕の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・渡辺翔が今季7勝目。敗れたロッテは、5番手・国吉が誤算だった。

◆/鷲の底力\4連勝で3位まで1ゲーム差#伊藤裕季也 代打サヨナラタイムリー?プロ野球(2024/9/17)??楽天×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #rakuteneagles pic.twitter.com/xgPZ5sthoY

◆歓喜に沸く敵地で、ロッテの背番号92は静かに唇をかんだ。CS圏内を争う4位楽天との直接対決だった。延長10回、味方が1点を勝ち越して迎えた、その裏の守り。球団記録の24試合連続無失点中だった国吉佑樹投手(32)が、マウンドに上がった。現在、ブルペンで最も信頼できる右腕のはずだったが、4番浅村に中堅フェンス直撃の二塁打を許すと、続く安田にも左前打を浴び無死一、三塁。渡辺佳の中犠飛で、4-4とあっさり追いつかれてしまった。さらに2死一、二塁から、代打伊藤裕への初球、142キロのカットボールがど真ん中に。中堅前へライナーで運ばれてサヨナラ負け。国吉が、まさかの今季初黒星となった。相手の思い切りの良さに押し切られ、チームは15日西武戦から3連敗。楽天とのゲーム差は、1に。イヌワシの羽ばたく音が、大きくなってきた。

◆楽天の4番浅村栄斗内野手(33)が延長10回サヨナラ勝ちの足掛かりをつくった。先頭でロッテ国吉の直球を右中間に運ぶ二塁打とした。7回は2死二塁の場面で3番辰己が申告敬遠され、自身は中飛に倒れていた。「あんまり目の前で申告敬遠されたことなかったんで、初めての感覚でしたね」と明かすも悔しさはなく、平静を保った。「いいゲームできたんで、明日もう1つ取りたい」と話した。

◆自身初の1軍サヨナラ打で逆転3位をぐっと引き寄せた。楽天伊藤裕季也内野手(28)は同点に追いついた延長10回、なおも2死一、二塁で代打に立った。真ん中に入ったロッテ国吉の初球142キロを完璧に捉えると、ライナー性の打球は中前へ。二走の鈴木大を本塁へ迎え入れ、球場は歓喜に包まれた。「最高です。正直覚えてないくらい、気持ちで打ったって感じなんで」と照れ笑いした。プロ6年目。これまでもサヨナラを決めるチャンスはあった。でも打てなかった。「打つ人は何回も打ってる。自分に本当に打てるのか。今日は何とかそれを払拭しようって気持ちもあった」。2軍に降格していた期間から、感情のコントロールが課題だった。打てなかったら、とは考えない。ポジティブに、自分で自分の背を押した。渡辺翔を救った。10回表に1点勝ち越しを許していた。右腕はゲームセットの瞬間、泣きじゃくった顔をタオルで押さえながらハイタッチの輪に加わった。野球は助け合えるスポーツ。「僕も救われてきた側だったんで、常に。去年のシーズン終わった時、来年は誰かを救えるプレーをしたいと思ってきた。(渡辺翔は)逆に、何度もチームを救ったことの方が多いと思う」と思いやった。今江監督の采配がピシャリはまった。太田に代打を送れば、捕手は残り石原だけになる。同監督は「もうとにかく勝負をかけないといけない。負けてたんで最善を尽くしてやる。次の回も考えながら、気付いたら裕季也が打ってくれてた」と手放しで喜んだ。一度は3点あったリードを追いつかれた。延長戦に入っても勝ち越された。それでも小郷を中心に、ベンチはあきらめないぞ、のかけ声で満ちていた。4連勝でロッテに1ゲーム差。18日の同対戦で勝てば、ついに3位に浮上する。【鎌田良美】

◆楽天渡辺佳明内野手(27)が同点の犠飛でサヨナラ勝ちにつなげた。浅村の二塁打と安田の左前打で無死一、三塁の好機をつくった延長10回。ロッテ国吉のカットボールを高々と中堅に打ち上げ、4-4と追いついた。「何とか後ろにつなげばやってくれると思ってたんで、よかったです」。同点、なおも1死一塁の形をつくった。2日連続のヒーローだ。16日の日本ハム戦も逆転の2点二塁打を放った。この日、6回の第3打席と8回の第4打席はピンクの打撃手袋を使ったが、ともに凡退。「ピンクで打てなかったんで、気分転換でバットも手袋も新しくしていきました」と、延長戦はオレンジの手袋に変えて好結果を残した。決勝打が伊藤裕だったため、お立ち台では「おこぼれいただいてすみません」と笑った。逆転負け目前から試合をひっくり返す、貴重な同点打だったことに変わりはない。

◆ロッテのダラス・カイケル投手(36)=前ブルワーズ=が18日の楽天戦に先発する。この日はキャッチボールやダッシュなどをして調整した。「イーグルスとはゲーム差も縮まっているので、この2連戦で2つ勝つ必要があると思っている。そういう意味で明日はとても大事な試合になる。私はチームの勝利のためにしっかりとしたピッチングをするだけだと思っています。チームのために頑張ります」2015年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた左腕。7月末に加入すると今季は5試合に登板し、2勝1敗、防御率2・57。初の楽天モバイルだが「仙台には、はじめて来たけど、とても雰囲気のいいスタジアムだね。天然芝はアメリカのスタジアムではよくあったので慣れているよ」と話した。

◆楽天が逆転サヨナラ勝ちで4連勝。3―4の延長十回に浅村、安田の連打で無死一、三塁として渡辺佳の犠飛で追い付き、なお2死一、二塁で代打・伊藤裕が中前に適時打した。ロッテは十回に勝ち越したが、国吉が打たれ3連敗。

◆ロッテは手痛い逆転サヨナラ負けを喫して3連敗。3―3の延長十回に藤岡の適時二塁打で1点を勝ち越したが、直後に24試合連続無失点だった国吉がつかまり、ひっくり返された。クライマックスシリーズ(CS)進出を争う4位楽天との2連戦の初戦を落とし、1ゲーム差に詰め寄られた。18日も敗れれば4位に転落する。正念場を迎え、吉井監督は「若い子たちが頑張らないといけない」と奮起を求めた。

◆ロッテ・鈴木昭汰投手(26)と坂本光士郎投手(30)が、状態を考慮してこの日のベンチ入りメンバーから外れた。鈴木について吉井監督は「数試合前からパフォーマンスが落ちてきている。一回休憩させます。明日も入れない予定です」と説明。坂本についても「体調不良で調子を崩していたので今日、(ブルペンで)ピッチングをして上がりにしました」と話した。4年目の鈴木は今季47試合に登板し、2勝2敗5セーブ、防御率0・60。抜群の安定感を誇り、主に八回を担って多くの勝利に貢献していた。ただ、16日の西武戦では八回に西川にソロを浴びて敗戦投手となっていた。3位のチームはクライマックスシリーズ進出を争う4位・楽天と1ゲーム差。直接対決は18日を含めて残り4試合。この日は小野郁投手(27)が今季初合流するなどしており、チーム一丸となって戦っていく。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
81463 0.638
(↓0.005)
M5
(-)
13550
(+2)
355
(+3)
103
(-)
84
(-)
0.256
(-)
2.520
(-)
2
(-)
日本ハム
68538 0.562
(↑0.004)
10
(↑1)
14496
(+3)
440
(+2)
99
(-)
82
(+2)
0.248
(-)
2.950
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
65616 0.516
(↓0.004)
15.5
(-)
11462
(+4)
467
(+5)
71
(+2)
58
(-)
0.249
(↓0.001)
3.240
(↓0.01)
4
(-)
楽天
63613 0.508
(↑0.004)
16.5
(↑1)
16450
(+5)
517
(+4)
68
(-)
81
(+1)
0.243
(-)
3.750
(-)
5
(-)
ORIX
58703 0.453
(-)
23.5
(↑0.5)
12360
(-)
404
(-)
65
(-)
52
(-)
0.237
(-)
2.760
(-)
6
(-)
西武
43862 0.333
(-)
39
(↑0.5)
12310
(-)
451
(-)
55
(-)
70
(-)
0.211
(-)
3.090
(-)