巨人(☆7対1★)中日 =リーグ戦24回戦(2024.09.16)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:赤星 優志(1勝7敗0S)
敗戦投手:松木平 優太(1勝3敗0S)

本塁打
【中日】板山 祐太郎(3号・6回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(24号・1回裏2ラン),吉川 尚輝(5号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、岡本和の2ランで先制する。1点差で迎えた6回裏には吉川のソロ、オコエと岸田の適時打が飛び出し、この回3点を追加した。投げては、先発・赤星が6回1失点7奪三振の好投で今季初勝利。敗れた中日は先発・松木平が中盤に崩れ、打線も振るわなかった。

◆中日は16日、田島慎二投手(34)が今季限りで現役引退すると発表した。近日中に引退会見を行い、10月5日DeNA戦(バンテリンドーム)で引退セレモニーが行われる。田島は球団を通じて「13年間、たくさんの方に支えていただきここまでこれました。球団からはセレモニーもしていただけるということで、最後バンテリンドームで元気な姿を皆さまへお見せしたいです。13年間ありがとうございました」とコメントした。田島は愛知・中部大第一-東海学園大を経て11年ドラフト3位で入団。新人の12年から30ホールドを挙げて頭角を現した。16年に開幕から31試合連続無失点のプロ野球記録(当時)をマーク。17年にはストッパーとして34セーブを挙げた。横浜、マリナーズなどで守護神として活躍した「大魔神」佐々木主浩(本紙評論家)をもじり「タジ魔神」の異名でファンに愛されてきた。今季は登板1試合。中継ぎ一筋で通算成績は461試合、25勝41敗75セーブ、116ホールド、防御率3・62。

◆首位巨人が投打ががっちりかみ合い、中日に快勝してセ・リーグで70勝一番乗りを果たした。初回に4番岡本和真内野手(28)が2戦連発の24号2ランで先制した。2死から死球で出た吉川尚輝内野手(29)を一塁に置き、試合の主導権を握る1発。「先制点を取れたことが素直にうれしいです」と振り返った。先発は今季0勝7敗と未勝利の赤星優志投手(25)。立ち上がりから抜群の投球で、3回までに4者連続を含む5奪三振のパーフェクト投球を展開した。6回に板山にソロ弾を許したが、2死一塁から仕掛けられた岡林の盗塁を、岸田行倫捕手(27)がワンバウンド投球をミットに収めて、強肩で二盗を刺してピンチ脱出。中日の反撃を断ち切った。その裏に吉川が2戦連発のソロで再びリードを拡大。「次につなぐことだけを考えて打席に立ちました。最高の結果となり良かったです」。途中出場のオコエ瑠偉外野手(27)がセンターフェンス直撃の適時二塁打、好守を見せた岸田の左前適時打で突き放した。巨人の最短M点灯 巨人の優勝マジック点灯は最短で18日。条件は18日DeNA戦で○か△の場合で、M8かM9が出る。

◆首位巨人が投打ががっちりかみ合い、中日に快勝してセ・リーグで70勝一番乗りを果たした。巨人の最短M点灯 巨人の優勝マジック点灯は最短で18日。条件は18日DeNA戦で○か△の場合で、M8かM9が出る。

◆中日の借金が今季最多17に膨れ上がった。今季途中に育成契約から支配下選手登録された松木平優太投手(21)が約1カ月ぶりに先発登板。6回途中5失点で3敗目を喫した。チームは巨人先発赤星を攻略できず、継投の前に4安打1得点止まりで、敵地2連戦で連敗した。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-(自ら切り出し)「松木平は今日は久しぶりの登板で、いい球も投げていたけど、ヨーイドンで2ラン。その後はなんとか踏ん張ってくれて、板山のホームランも出た。6回をなんとか踏ん張ってくれれば、勝ちも流れてくる可能性もあったと思う。あそこでやっぱり(吉川に)ホームランを打たれて、スタミナとコントロール。これから成長段階でしょうけど、次回また、ああいうとこで踏ん張れるように頑張ってくれれば。今日は打線が援護できず、負けをつけてしまった。首位にいるチームと下位にいるチームの差が出た試合になった。残り10試合。若い選手もチャンスもあるわけなんで、諦めずに頑張ってもらいたい」。

◆巨人岸田行倫捕手(27)が攻守でバッテリーを組む赤星を援護した。6回に1点差に追いつかれ、なおも2死一塁の場面。二盗を仕掛けた一走・岡林を、ワンバウンドした投球をキャッチして、すかさず好送球で盗塁を阻止した。「ランナーが走ったのが見えたんで勝負かけて投げました」と、バットでも6回に適時打を放ちお立ち台で笑顔。阿部監督も「あれで完全に流れがこっちにきた。スーパープレーだった」と褒めちぎった。

◆巨人阿部監督が「アメとムチ」のタクトを振るった。先発を今季0勝7敗の赤星に任せた。「何とか勝たせたいんだ」。杉内投手チーフコーチを介して試合前に伝えられた言葉。もの静かな右腕は発奮した。後先考えず、全力で押し込んだ。4者連続三振を見せ、3回まで完全投球。6回にソロを浴び、続く投手の松木平に3ボールと崩れかかったが、最少失点でしのいだ。ベンチで「『僕動揺してます』って見せて、どうすんだ」と小言も与えたが、右拳を重ね合わせた。1、2年目に各5勝。期待値は高く、後半戦前に「お前が3勝か4勝したら優勝できる」と託すも、なかなか勝てなかった。終盤戦の価値ある1勝に赤星も「ここから3、4勝できるように」と上積みを誓った。一方で先発の秋広を2打数無安打で交代。「見ていてつまらなかった。何の魅力も感じなかった。あんなちょこんとかやるんだったらマン振りして帰ってきてほしい」と中途半端な打撃を指摘。指揮棒で信頼と叱咤(しった)を表現する。

◆中日岡林勇希外野手(22)が今季7度目の猛打賞で3年連続の100安打を記録した。キャンプ中の右肩痛から開幕を出遅れながら、シーズン終盤に大台に乗せた。7月下旬まで1割だった打率も2割6分2厘まで上昇。「今のいい状態はなぜかを理解して、(秋季)キャンプ、自主トレを経て来年につなげたい」と今季残り10試合を見据えた。チームは巨人に連敗し、借金が今季最多17に膨れ上がった。

◆巨人岡本和真内野手(28)が、2戦連続決勝アーチでリーグ最速70勝をもたらした東京ドームをさっそうと後にした。初回2死一塁、中日松木平のチェンジアップを真芯でとらえた24号先制2ラン。打球速度171キロの打球は左中間に着弾し、相手の出ばなを完全にくじいた。リードを守り切ってチームは2連勝。シャワーで髪を湿らせたまま、岡本和は「勝てて良かったと思います」と、東京ドームの通路を早歩きで帰路に就いた。先行逃げ切りの勝ちパターンをたぐり寄せたのは、初めて5番としてクリーンアップを組んだ19歳の声だった。試合開始直前のベンチ前、プロ初の5番に入った浅野が、気合十分に敬老の日にちなんでいった。「おじいちゃん、おばあちゃんに感謝して、今日は勝ちましょう。勝って、早くけいろう(帰ろう)!!」。一瞬、沈黙をもたらした渾身(こんしん)のギャグ。坂本、丸のベテラン2人の拍手と川相コーチの「いいね~」という言葉が、後押しして迎えたゲームだった。顔を真っ赤にした浅野は打席では一転、6回に四球で出塁した一走・岡本和に対し、きっちり三塁線へ打球を転がしプロ初犠打を成功。7回には2死一塁から、右翼線二塁打で二、三塁とチャンスを広げた。つなぎの5番となって、いずれもオコエの適時打をもたらし、追加点で宣言通り早く試合を決めてにかかった。松田宣浩氏から「熱男」の後継者に指名され、8月は「夏男」として存在感を発揮。9月は「秋男(あきお)」として、若干の"涼しさ"ももたらしながらチームに貢献し、最短で18日にはマジックが点灯する。呼応した4番も大きくうなずいた。「すごい良いこと言ったから、僕も早く帰ろうと思って。(浅野)翔吾のおかげで、早く帰れます!」。勝利の余韻が漂う東京ドームの外には、秋風が吹いていた。【栗田成芳】

◆巨人は体調不良のため15日の第1戦を欠場した坂本勇人内野手(35)が「2番・三塁」に戻った。浅野翔吾外野手(19)はプロ初の5番。秋広優人内野手(21)が「6番・左翼」で名を連ねた。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が先制の24号2ランを放った。一回2死一塁。中日先発・松木平が投じた変化球をとらえ、左中間席までかっ飛ばした。2試合連続の一発で、今季初勝利を狙う赤星に援護点をプレゼント。打点を73とし、72打点のヤクルト・村上を抜いてリーグトップに立った。

◆巨人が長打攻勢で快勝した。一回に岡本和の2ランで先制し、1点差とされた六回に吉川のソロとオコエの適時二塁打などでリードを広げた。赤星が6回を1失点で今季初勝利。中日の松木平は六回途中まで5失点で3敗目を喫した。

◆3試合ぶりにスタメンマスクをかぶった巨人・岸田が、守備で流れを変えた。1点差に迫られた六回2死一塁。一走・岡林がスタートを切ると、赤星のフォークボールをワンバウンドで捕って素早く送球し、二盗を阻止。「一か八か勝負をかけた」と振り返った。捕手出身の阿部監督も「あれで完全に流れがこっちにきた。スーパープレー」と絶賛した。

◆巨人が長打攻勢で快勝した。一回に岡本和の2ランで先制し、1点差とされた六回に吉川のソロとオコエの適時二塁打などでリードを広げた。赤星が6回を1失点で今季初勝利。巨人の優勝マジックナンバーの点灯は最短で18日。自力優勝の可能性を残すのは巨人とDeNAの2球団。18日に巨人がDeNAとの直接対決に勝つか引き分けで点灯する。優勝マジックナンバーは巨人が勝ちの場合は、阪神が勝ちなら「9」、引き分けもしくは負けで「8」。巨人が引き分けると、阪神が勝ちか引き分けで「9」、負けで「8」が出る。

◆巨人・阿部監督は身長2メートルの21歳、秋広を「6番・左翼」で7試合ぶりに先発起用したが、三飛、三ゴロに倒れた2打席でオコエに交代させた。体勢を崩されながらのスイングとなった打撃を見た指揮官は「見ていてつまんなかった。まったく、何の魅力も感じなかった。あんな『ちょこん』とうまくヒットを打ってくれなんて、こっちは思っていない。そこをもっと理解してほしい。せっかくスタメンで使っているんですから」と〝愛のムチ〟を入れた。

◆セ・リーグ首位の巨人は16日、中日24回戦(東京ドーム)に7-1で快勝し、リーグ一番乗りで70勝に到達した。一回に4番・岡本和真内野手(28)が先制の24号2ラン、六回には3番・吉川尚輝内野手(29)が5号ソロをマーク。新たに3、4番を組む主将、副将コンビが2戦連続でアベック弾を放った。2位阪神とは2ゲーム差を維持。早ければ18日に優勝へのマジックナンバーが点灯する。前夜の余韻が冷めないうちに、再び主砲のバットが火を噴いた。一回2死一塁、岡本和が先制の24号2ラン。中日・松木平が投じたチェンジアップを左中間席へ豪快にかっ飛ばした。「(赤星が)いいピッチングをしてくれていたので、先制点を取れたことが素直にうれしい」8試合ぶりの本塁打だった15日の決勝アーチに続き、今季5度目の2戦連発。打点を73とし、ヤクルト・村上を抜きリーグトップに浮上した。決勝打は両リーグ最多の19度目。2位阪神と2ゲーム差のまま、泣いても笑っても残り12試合。「年々、(重圧は)出てきます。僕の結果で負けることもあるので」と、自覚を口にする巨人の4番に快音が戻ってきた。

◆開幕から自身7連敗を喫していた巨人・赤星優志投手(25)が6回3安打1失点と好投し、今季9度目の先発で待望の初勝利を手にした。「先発でもブルペン陣に迷惑をかけ、(救援に配置転換され)ブルペンに入っても、たいした働きができずにチームに迷惑をかけていた。1勝でどうとかはないけど、これを続けていきたい」晴れない気持ちで過ごした日々を振り返り、白星をかみしめた。8月2日以来の先発登板は直球に威力があり、五回までわずか1安打。2点リードの六回に板山に右越えのソロを浴び、続く投手・松木平に3球連続ボールと崩れかけたが、持ち直した。喜んだのは、後半戦を前に「お前が3勝か4勝したら優勝できる」とハッパを掛けた阿部監督だ。この日も降板後にベンチで右腕に「僕、動揺してますって(態度に)見せてどうすんだ」とツッコミを入れつつ、「いいところで1勝してくれた」と目を細めた。先発陣は山崎伊が不振でローテを離脱し、戸郷、菅野が中4日登板を敢行。今こそ、赤星が苦しいチームを救う。(谷川直之)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
70556 0.560
(↑0.004)
-
(-)
12410
(+7)
357
(+1)
75
(+2)
51
(-)
0.244
(↑0.001
2.550
(↑0.01)
2
(-)
阪神
69586 0.543
(↑0.003)
2
(-)
10450
(+3)
383
(-)
64
(-)
36
(-)
0.243
(↑0.001)
2.430
(↑0.02)
3
(-)
広島
64595 0.520
(↓0.005)
5
(↓1)
15378
(+2)
360
(+11)
51
(+1)
56
(-)
0.237
(-)
2.510
(↓0.06)
4
(-)
DeNA
64612 0.512
(↑0.004)
6
(-)
16470
(+11)
444
(+2)
92
(+1)
58
(-)
0.257
(↑0.002)
3.050
(-)
5
(-)
中日
54718 0.432
(↓0.003)
16
(↓1)
10343
(+1)
443
(+7)
61
(+1)
37
(-)
0.241
(↓0.001)
2.950
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
54724 0.429
(↓0.003)
16.5
(↓1)
13448
(-)
506
(+3)
89
(-)
61
(+1)
0.238
(↓0.001)
3.670
(-)