楽天(☆6対5★)日本ハム =リーグ戦20回戦(2024.09.16)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
1101000025802
楽天
10010040X6802
勝利投手:岸 孝之(5勝10敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝2敗31S))
敗戦投手:池田 隆英(2勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(20号・1回表ソロ),万波 中正(18号・2回表ソロ)
【楽天】小郷 裕哉(7号・1回裏ソロ),辰己 涼介(7号・4回裏ソロ)

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◆楽天は1-3で迎えた4回裏、辰己のソロで1点差に迫る。その後7回には渡邊佳と村林の適時二塁打で一挙4点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、先発・岸が7回3失点の力投で今季5勝目。敗れた日本ハムは9回に1点差まで追い上げるも、あと一歩及ばなかった。

◆楽天岸孝之は通算162勝を挙げるが、17年の楽天移籍後に59勝。今日勝利すれば田中将大119勝、則本昂大117勝、岩隈久志65勝に次いで球団4人目の60勝到達となる。また、岸は西武時代に103勝を記録。50年の2リーグ制後、2球団で60勝以上を挙げた投手は小山正明(阪神176勝、ロッテ140勝)小林繁(巨人62勝、阪神77勝)だけ。岸がマークすれば史上3人目で、パ・リーグの2球団で記録するのは初めてとなる。

◆/頼りになりすぎる男\カーブをファウルで逃げ、同じ球を仕留める#レイエス 先制の20号ホームラン新庄剛志監督の前で陽気にダンス???プロ野球(2024/9/16)??楽天×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/np7AB1omVj

◆/初回の初球を振り抜いた──\#小郷裕哉 第7号先頭打者ホームラン立正大同期の #伊藤裕季也 も大喜び?プロ野球(2024/9/16)??楽天×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #RakutenEagles pic.twitter.com/HOGOmdaW7x

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が1回にファンとの約束を果たす先制20号ソロを放った。技ありの1発だった。楽天岸にカウント1-2と追い込まれ、4球目は113キロのカーブを辛うじてバットの先に当ててファウル。5球目も112キロのカーブだったが、今度はしっかりとミートしてすくい上げ、左翼席へ運んだ。「岸投手は良いピッチャーで、これまで何度も抑えられているので、追い込まれてからはシンプルに2ストライクアプローチを意識して打ちました」と、ここまで対戦打率2割だった難敵を攻略した。これで本塁打数は「20」の節目に到達。7月14日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)で決勝7号ソロを放った際に、お立ち台で今季の目標本塁打数を問われて「わ~からな~い。たぶん~に~じゅ」と日本語で答えた、愛称「モーレ」ことレイエスがファンとの約束を果たした。

◆楽天小郷裕哉外野手(28)が、今季3本目となる先頭打者本塁打を放った。0-1の1回。日本ハム金村の初球、147キロ高め直球を右翼席へ運んだ。7月14日西武戦以来、2カ月ぶりの7号同点ソロに「勝つことができるように引き続き頑張りたいと思います」と引き締まった表情で話した。3本の先頭打者弾はすべて日本ハム戦。試合前時点で9月の月間打率3割7分1厘、出塁率5割2分2厘と絶好調のリードオフマンが、好スタートを切った。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)の継投がハマらず、7回に逆転を許した。先発した金村尚真投手(24)は初回に1番小郷にソロ本塁打、続く2番小深田に内野安打、4回には3番辰己にソロ本塁打を浴びた。それでも5回まで66球、3安打2失点だったが、新庄監督は6回から継投を選択。金村は球団を通じて「点を取ってもらった直後に失点してしまったので、そういったところをしっかり抑えられるように意識していきたいです。次はもっと長いイニングを投げられるように、心と体を鍛えます」とコメントした。1点リードで迎えた6回の楽天打線は1番小郷から始まる攻撃だった。金村が安打を浴びていた左打者3選手に回る勝負どころ。指揮官は宮西尚生投手(39)を投入し、この回は無失点も7回に暗転した。3番手の池田隆英投手(29)が乱調で無死満塁のピンチを背負って降板。4番手でマウンドに送ったのは柳川大晟投手(21)だったが、渡辺佳に2点適時二塁打を浴び、続く村林にも右越えに2点適時二塁打を浴びた。

◆日本ハムが3点を追う9回に1点差まで迫るも及ばず、4位楽天に連敗した。5回2失点で先発金村を降板させた新庄監督は「今日は真っすぐが良くなくて(6回に打席が回る)小郷君と辰己君に合うかなって思い切って宮西君」と継投を選択も、7回に池田と柳川が崩れた。17日からは首位ソフトバンクと敵地で2連戦。「まだまだ、これから。ヒリヒリゲーム好きなんで」と気持ちを切り替えた。

◆日本ハムフランミル・レイエス外野手(29)が1回に有言実行の先制20号ソロを放った。楽天岸が投じた112キロのカーブをすくい上げ、左翼席へ運んだ。「岸投手は良いピッチャーで、これまで何度も抑えられているので、追い込まれてからはシンプルに2ストライクアプローチを意識して打ちました」と試合前まで対戦打率2割だった難敵を攻略。これでファンとの約束だった20本塁打に到達。まだまだ打ち続ける。

◆日本ハム堀瑞輝投手(26)が新庄監督の期待に応える力投を見せた。逆転された後の7回1死二塁で登板。小郷、小深田を連続三振に仕留め、イニングまたぎで続投した8回も辰己から空振り三振を奪った。14日楽天戦で浅村に3ランを打たれ「ファームの時の、腕の振りと全く違う」と指摘した指揮官だが、この日は「もう『腕振って来い!』って。腕、振れていましたよね。あれなんすよ」とたたえていた。

◆日本ハム万波中正外野手(24)が一時勝ち越しの18号ソロに適時二塁打で2安打2打点。1-1の2回、楽天岸の直球をバックスクリーン左へ放り込み「うまく捉えることができました」。2-1の4回には左手1本で左翼線に落とし、追加点をたたき出した。「楽天打線も当たっている中で良い追加点が取れた」。いずれも、追い込まれてからの一撃。5試合ぶりのマルチと打撃は上向きだ。

◆日本ハム4番手の柳川大晟投手(21)は悪い流れを止められなかった。3-2の7回、3番手池田が無死満塁とまさかの乱調。厳しい場面を託されたが、2連続適時二塁打を浴びて逆転を許した。新庄監督は「球の質が抑えをやっていた時と違う。疲れもある」とし2軍行きを決定。「前の柳川君のボールに戻してきてもらおうかなと」と説明した。

◆日本ハム先発金村尚真投手(24)の踏ん張りは実らなかった。5回を2本塁打による2失点にしのぎ、1点リードで降板。しかし7回に救援陣がつかまり、7勝目を逃した。「点を取ってもらった直後に失点してしまったので、そういったところをしっかり抑えられるように意識していきたい」と課題を挙げ「もっと長いイニングを投げられるように心と体を鍛えます」と、成長を誓った。

◆日本ハム松本剛外野手(31)が土壇場で不振脱却の"ゴウ砲"を鳴らした。楽天戦(楽天モバイルパーク)の3点を追う9回2死満塁で、中前へ1点差に詰め寄る2点適時打を放った。4試合12打席ぶりの安打で、打点は出場25試合ぶりと久々の快音を響かせ、復調のきっかけをつかんだ。試合は敗れて2連敗となり、17日からは敵地で首位ソフトバンクとの2連戦。選手会長を中心に、目の前での胴上げを阻止する。松本剛は胸を張って打席へ向かった。3点を追う9回2死満塁の場面だ。松本剛 マイナスに物事を考えることが最近、多かった。とにかくポジティブな気持ちで行きました。楽天則本の152キロ直球を捉えた打球は、二遊間を抜けた。1点差に詰め寄る2点中前適時打。「涙、出んじゃないかっていうぐらい、うれしかった」。打撃不振で長くさまよっていた暗いトンネルの出口が、ようやく見えた。きっかけをくれたのは愛称「モーレ」ことレイエスだ。試合中に近寄ってきた29歳の助っ人は、31歳の選手会長に「下向くな」「ポジティブに考えろ」と声をかけた。心が奮い立った。松本剛 年齢も上になってきて試合中は僕に後輩たちも声がかけづらい部分はあると思う。そんな中でモーレが『お前はいいバッターなんだから、自信を持って打席に行け』と言ってくれて、その通りだなと。打てようが打てまいが、しっかり自信を持って打席に立つことが宿命だと思う。12日の全体練習では新庄監督からいろいろ助言を受けるなど、みんなが松本剛を気にかけるのは、CS進出を決めるために欠かせない存在だから。自信を取り戻した選手会長は言った。松本剛 より胸を張って、しっかり打席に向かって1打席1打席やっていきたい。とにかくポジティブシンキングで明るく。ボスも言う「楽しく」っていう言葉。簡単そうですごく難しいのは選手みんな感じていると思う。本当に楽しめるかは僕ら次第。しっかり楽しめるように。連敗したけど切り替えていきたい。17日からはソフトバンクと2連戦。連敗なら目の前での胴上げとなる勝負どころで意地を見せ、1試合でも早く6年ぶりのCS進出決定へ-。「泣くかもしれない」。涙はその時に取っておく。【木下大輔】

◆日本ハムが逆転負けで4位楽天に連敗した。初回にフランミル・レイエス外野手(29)が20号ソロを放って先制。2回は万波中正外野手(24)が勝ち越しの18号ソロ。4回にも万波が適時二塁打を放った。先発した金村尚真投手(24)は1回は小郷、4回は辰己にそれぞれソロ本塁打を被弾も5回2失点。1点リードの6回から継投に入ったが、7回に登板した池田隆英投手(29)が無死満塁のピンチを招いて降板。さらに、リリーフした柳川大晟投手(21)が渡辺佳と村林に連続2点適時二塁打を浴びて逆転を許した。9回は松本剛外野手(31)の2点中前適時打で1点差に迫ったが、及ばなかった。試合後の新庄剛志監督(52)の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 ま~負けたけど、ベンチはもう"どんちゃん騒ぎ"ですよ。-9回の攻撃ですか?新庄監督 (7回に)逆転されて、「まだ、これぐらい全然いけるいける」って、もうすごいっすよ。そして、最終回もあそこまで行って。耳が痛くなるくらい、すんごい声出して。いや、いい試合でしたよ。-先発金村を5回66球で交代させた新庄監督 今日、真っすぐが良くなくて、ちょっと金村君の球の質が小郷君と辰己君に合うかなって。(6回は)思い切って宮西君。(7回無死満塁で登板した)柳川君もちょっと球の質が抑えをやった時と違うんで、もう1回、前の柳川君のボールに戻してきてもらおうかなって、ファームで。打たれた、打たれてないとかそういう問題じゃなくて、球の質がバッターが見やすい、打ちやすい質に変わっているっていうのがあって。疲れもありますから。(ここまで1軍で)いい経験はしたと思うんで。-池田も最近、疲労が感じられる新庄監督 ちょっとねえ...どっか肘とか肩が不安じゃなければいいんですけどね。ずっと投げてくれているので。それで(勝ちパターンでは)誰を投げさせても、いいピッチャーがウチにはいる。休ませながらやっていける投手陣になっていける。-9回の攻撃では松本剛に1本出た新庄監督 良かった。あそこで...欲を言えば、ファーストにいるのが(代走の)五十幡君だったので、レフト線にフラフラフラって(相手野手が)捕れるか捕れないかぐらいのが打てたら...ねえ(笑い)。ぜいたくな(笑い)。-12日の全体練習で松本剛に指導した効果が出た新庄監督 もう実力のある選手なんで、感覚さえ戻れば一気に。今日のヒットでいい感じにね。「あ~こうやって打ちゃあ、あそこに飛んでいくんだ」っていうのに気付いたと思うので。-楽天の守護神・則本に対して、いつもいい攻めができている新庄監督 則本君、ファイターズのユニホーム、見たくないと思う(笑い)。何なんだろうね? 他の(試合で投げている)映像も見ていますけど、簡単に抑えていますよ。何だろうね?-苦手意識を持たせるのはいいこと新庄監督 ね! でも、(ソフトバンクの)ヘルナンデスとかも(日本ハム打線は)嫌なんじゃない? もう後半戦のウチは7、8、9(回)と、ものすごく粘るんで。選手がもう、そういう雰囲気になっているから、分からんですよね。-7回1死二塁からリリーフ登板した堀が、回またぎで3奪三振とパーフェクト新庄監督 もう「腕、振って来い!」って。とにかく腕振って来い! ストライク、ボール関係なく腕を振らないと良さがなくなるんで。腕、振れてましたよね? あれなんすよ。もっと振れてもいいかな? いい時はもっと、なんかうなるような、下から上にブオ~ンって。スライダーも右バッターの真ん中から左、ブレーキのかかったスライダー。腕を振ることさえ考えていけば、戻ってくるんじゃないですか? 左バッターにとっては嫌な角度から放ってくるピッチャーなんで、嫌っちゃ嫌でしょ。まだまだ、これから。ヒリヒリゲーム好きなんで。これもまた競って競ってそこで勝って、ボーンって6段階ぐらいレベルが上がるから。

◆楽天渡辺佳明内野手(27)は、負けなかった。1点を追う7回無死満塁。ZARDの「負けないで」が登場曲として流れる中、打席に立った。2球目の151キロ直球を捉え、左越え2点適時二塁打を決めた。試合前に渡辺ヘッドコーチから「懐メロがいいから全打席(登場曲を)変えてくれ」と"注文"を受けたという。「必死に探して、3打席目、ちょうどあれで。いい場面でかかって、本当は今日だけにしようと思ったんですが、続けようと思います」と笑った。渡辺佳の祖父は、出身校である横浜高(神奈川)元監督の元智氏で、この日は敬老の日だった。「やっぱり高校の時に甲子園に出られたのはすごく思い出に残っていて、それがあって今があるので、すごく感謝してます」。値千金の逆転打でCS圏内浮上を目指すチームの3連勝に貢献。孫から祖父へ「ありがとう」を込めた一打でもあった。

◆大谷超え!? 楽天岸孝之投手(39)が、パ・リーグ史上初の「60-60」を達成した。西武時代に103勝を挙げ、この日の白星で17年の楽天移籍後60勝に到達。2リーグ制後、2球団で60勝以上は小山正明(阪神、ロッテ)、小林繁(巨人、阪神)の2人いる。パ球団だけでは初の快挙だが「らしいですね」と冷静に受け止めつつ、「もっと勝ちたいなっていう感じです」と貪欲な姿勢を貫く。簡単には崩れない。初回、日本ハム・レイエスを追い込みながら低めカーブを拾われ先制ソロを被弾。同点の2回は万波にソロを浴びた。「先制点と追いついてもらってからで申し訳ない気持ちはあります」。そう話した上で「ランナーをためて複数失点より、あそこで切れてるのは今日に限っては良かった」。連打は許さず、7回5安打3失点で5勝目をマークした。岸節もさく裂した。3点リードで9回に突入。しかし、守護神・則本が1点差に詰め寄られた。「ひっぱたいてやろうかなって。点取られなかったら、しっぺぐらいにしとこうかなと思いましたけど。ノリもノリで、毎回しんどい思いで今年からやってるんで、勝てばいいですよ」と笑った。西武でチームメートだった金子侑が前日15日に引退試合に臨んだ。「同じ線の細いネコ(金子侑)ですから。いろいろ助けてもらえました。守備でもバッティングでも」と回想。18年目を迎えた今も西武在籍時と同様に先発ローテを守り続ける。「毎回毎回、吐きそうになって。いっぱいいっぱいです」。3位ロッテとのゲーム差は2に接近。若手時代と変わらぬ緊張感でマウンドに上がるベテランが、大きな1勝をもたらした。【山田愛斗】岸が17年の楽天移籍後60勝目。西武時代に103勝を挙げており、2球団で60勝以上を挙げた投手は小山正明(阪神176勝、ロッテ140勝)、小林繁(巨人62勝、阪神77勝)に次いで2リーグ制後3人目。パ・リーグの2球団では初めての記録となった。

◆楽天小郷裕哉外野手(28)が、会心のアーチでチームを活気づけた。0-1の1回。日本ハム金村の初球、147キロ高め直球を右中間へ運んだ。今季3本目となる先頭打者本塁打。「初球から行こうと思っていたので、最高の結果になりました」。7月14日西武戦以来、2カ月ぶりの7号同点ソロに「ずっとあそこで(打球が)失速していたんですけど、風が味方してくれました」とうなずいた。9月の月間打率は3割5分9厘、出塁率5割と絶好調だ。「いろいろ試行錯誤してる中で、ある程度、形になってきて、余裕を持って打席に入ってますし、まずは塁に出ることを重点に置いた結果、状態がちょっと上がってきていると思います」。8月は月間打率1割8分7厘と低迷していたが、息を吹き返した。3位ロッテとは12日時点で4ゲーム差あったが、2差まで接近した。17日からは直接対決2連戦。「いつも通りというか、気負いすぎても僕はいい結果が出ないんで。143試合、全部勝つつもりでやってるんで、そこを変えずに貢献できるように頑張ります」。不動のリードオフマンが、終盤戦で打線を勢いづける。【山田愛斗】

◆楽天が逆転勝ちで3連勝。1―3の四回に辰己のソロで1点差に迫り、七回に渡辺佳と村林の2点二塁打で4点を奪ってひっくり返した。岸が7回3失点で5勝目。日本ハムは継投に失敗し、九回の反撃も一歩及ばなかった。

◆楽天の岸は7回5安打3失点にまとめ、5勝目を挙げた。四回までは小刻みに失点したが、大崩れすることなく尻上がりに調子を上げた。3連勝に貢献し「(失点しても)気持ちが揺れなかった。先発の仕事としては合格」と息をついた。先頭に四球を許した五回を投ゴロ併殺と右飛で乗り切ると、六、七回は三者凡退で逆転を呼び込んだ。今江監督はベテランの力投に「役目を果たしてくれた」と目を細めた。

◆日本ハムは救援陣が誤算だった。3―2の七回に3番手で登板した池田が無死満塁を招いて降板し、代わった柳川が2者続けて2点二塁打を浴びて逆転を許した。それでも九回に抑えの則本を攻め、松本剛の適時打で1点差まで迫った。新庄監督は「いい試合だった」と前向きに捉えた。

◆39歳の岸が7回5安打3失点、1奪三振で5勝目。一、二回に計2被弾し「相変わらずホームランを打たれたが、粘り強く何とか七回まで投げさせてもらえた」と100球を振り返った。九回から登板し1点差に迫られた則本に「失点しなければしっぺぐらいでいいけど、ひっぱたいてやろうかな」と冗談で笑いを誘った。

◆楽天・渡辺佳明外野手(27)が決勝打となる逆転の2点二塁打を放って、チームの貯金1に貢献した。「つないでくれたチームメートの気持ちが伝わってきて、僕もその流れに乗らなきゃと思って、必死に打ちました」1点を追う七回無死満塁。4番手・柳川の151キロの外角高め直球を逆方向の左翼へ流し打った。偶然にも、リクエストしていた登場曲「負けないで」がかかり気分よく打席に入った。12日の西武戦(ベルーナ)以来、今季37試合目の出場。「本当に出たり出なかったりですが、何とか爪痕を残そうって思って毎日やっている」と意地を見せた。横浜高出身の左打者は、敬老の日に大手柄。元横浜高監督で祖父の渡辺元智さん(79)へ、「感謝の気持ちを伝えたい。高校時代の甲子園出場が、思い出としてすごく残っている。それがあって今がある」と頭を下げた。チームは3位・ロッテを2ゲーム差で追う。今江監督は、17日からのロッテ2連戦(楽天モバイルパーク)に向けて「一つ一つのプレーをしっかり徹底してやっていく」と口元を引き締めた。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
81453 0.643
(↑0.003)
M5
(↑2)
14548
(+1)
352
(-)
103
(-)
84
(+1)
0.256
(-)
2.520
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
67538 0.558
(↓0.005)
11
(↓1)
15493
(+5)
438
(+6)
99
(+2)
80
(+1)
0.248
(-)
2.960
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
65606 0.520
(↓0.004)
15.5
(↓1)
12458
(-)
462
(+1)
69
(-)
58
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.230
(↑0.02)
4
(-)
楽天
62613 0.504
(↑0.004)
17.5
(-)
17445
(+6)
513
(+5)
68
(+2)
80
(-)
0.243
(-)
3.750
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
58703 0.453
(↓0.004)
24
(↓1)
12360
(-)
404
(+1)
65
(-)
52
(-)
0.237
(-)
2.760
(↑0.02)
6
(-)
西武
43862 0.333
(↑0.005)
39.5
(-)
12310
(+1)
451
(-)
55
(+1)
70
(+1)
0.211
(↑0.001)
3.090
(↑0.02)