西武(☆7対1★)ロッテ =リーグ戦20回戦(2024.09.15)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:今井 達也(8勝8敗0S)
敗戦投手:佐々木 朗希(8勝5敗0S)

本塁打
【西武】源田 壮亮(3号・7回裏2ラン),佐藤 龍世(6号・8回裏ソロ)

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◆西武は同点で迎えた3回裏、西川の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後は7回に源田の2ラン、8回には佐藤龍のソロが飛び出すなど、リードを広げた。投げては、先発・今井が8回1失点12奪三振の快投で今季8勝目。なお、引退試合を迎えた西武・金子侑は1番・レフトでスタメン出場。ファインプレーを見せるなど、ファンに最後の勇姿を届けた。

◆ロッテ佐々木朗希が22年に並ぶ自己最多の9勝目を目指す。西武戦は通算4勝1敗だが、白星はすべてZOZOマリンで挙げたもの。敵地のベルーナドームでは、昨年9月17日に先発して3回3失点で敗戦投手。佐々木は、パ・リーグの本拠地球場の中でエスコンフィールドとベルーナドームでまだ白星がない。

◆ロッテの先発の佐々木朗希投手(22)は危険球退場となった。1-3で迎えた7回。先頭打者野村大樹への3球目。139キロのフォークボールが抜け、野村の頭部に直撃。危険球退場となった。3回までに3点を献上するも、4回以降3イニング連続で無安打に抑えるなど尻上がりに調子を上げていたが、まさかの降板となった。

◆西武野村大樹内野手(24)が頭部へ死球を受けた。7回に先頭打者として打席に立つと、カウント1-1からの3球目。ロッテ佐々木の抜けた139キロのフォークが頭部を直撃。その場にうずくまり、場内は騒然となった。平沼が代走として送られ、途中交代となった。

◆西武今井達也投手(26)が8回128球を投げ、12奪三振1失点の好投で8勝目を手にした。3回2死二塁から荻野にレ左前適時打を打たれ1点を失ったが、4回以降は得点を与えなかった。7回には2死一、三塁のピンチを招いたが、代打角中を内角156キロ直球で見逃し三振。ピンチを脱すると、雄たけびを上げながら力強くガッツポーズした。この日は金子侑司外野手の引退試合。登板前日には「一番はチームが勝って、引退試合に華を添えられればいいかなと思いますけど、その中で自分のベストのパフォーマンスができればいいと思いますね」と意気込んでいただけに、その言葉通りの投球を見せた。

◆ロッテ佐々木朗希投手がプロ初の危険球退場となり今季5敗目を喫した。優勝の可能性が完全消滅した。1-3で迎えた7回。先頭野村大への3球目の139キロのフォークボールがすっぽ抜けた。頭部に直撃し、危険球退場を告げられた。3回までに3失点も、4回以降3イニング連続無安打と尻上がりに調子を上げていたが、まさかの降板となった。危険球に関しては「申し訳なかったと思います」と謝罪した。3回3失点で降板した昨年9月以来となるベルーナドームでリベンジを狙ったがが、6回0/3を5安打4奪三振2死球4失点。最多タイの9勝目とはならず「比較的違和感なくやれたと思う。ランナーがたまった場面で三振が取れなかった」と振り返った。吉井監督は「本来の朗希の調子を出せてない中ではいい方だったと思う。ちょっと守備が守ってあげられなくて、朗希にとっては不運な登板だった」とかばった。ロッテ吉井監督(優勝の可能性が完全消滅)「みんな一生懸命やってくれたんですけど、これは結果ですししっかり受け止めて。ただ、まだCS争いがあるのでそこでがっかりしないで、明日からも目の前のゲームを勝つために執念を燃やしていきたい」

◆とにかくもう1打席、みんなでつなごう-。8回にチームメートが必死につなぎ、西武金子侑司外野手(34)は5回目のバッターボックスに立った。安打性の打球を放つも結果は遊直。5打数無安打だったが、やり切った表情を浮かべた。守備では見せ場を作った。「1番左翼」でスタメン出場も4回には中堅、5回には右翼の守備位置に就き、西武ファンのみならずロッテファンにもあいさつ。6回から再び左翼に戻ると、8回には藤岡が放った左翼線への打球をスライディングキャッチ。この日一番の大歓声を受けた。全力で駆け抜けた12年間の現役生活だった。プロで生き抜くため、走塁技術を磨いた。「いろいろな方から教えてもらいましたし、その中で思っていた以上に走れたのかなと思います」。16、19年に盗塁王のタイトルを2度獲得。球界屈指のスピードスターとして、球団歴代5位の通算225個の盗塁を積み上げた。チケット完売の試合後には、引退セレモニーが行われた。「これまでの僕の野球人生に携わっていただいた全ての方々に感謝を申し上げます」。感謝の思いを胸に、第2の人生への一歩を踏み出す。【水谷京裕】

◆今季限りでの現役引退を表明している西武金子侑司外野手(34)の引退セレモニーが試合後に行われた。これまでの活躍の軌跡をまとめた映像がビジョンで映し出された後、名前がアナウンスされると、場内から大きな拍手を送られながらマウンド付近に向かった。スピーチではなく手紙という形で家族、チームメート、ファンなどへの思いをつづった。それでも最後は「最後にこれまでの僕の野球人生に携わっていただいた全ての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。12年間本当に夢のようで幸せな時間でした。本当に皆さんありがとうございました」と肉声で感謝の思いを述べた。続けて、グラウンドを1周。ファンからの声援に手を振って応えた。最後はチームメートから背番号と同じ「7」度の胴上げで送り出された。試合は「1番左翼」でスタメン出場し、5打数無安打1得点だった。

◆/あなたがいてくれたから\#金子侑司 何度もチームを救った華麗な守備を披露!チームも観客も全員虜に!#ねこさんありがとう?プロ野球(2024/9/15)??ロッテ×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#seibulions pic.twitter.com/G9ceoG307m

◆引退試合の西武・金子侑司外野手(34)は「1番・左翼」で先発出場。試合前には円陣で声出しを担当し、「とうとうこの日が来ました。勝てたら最高ですけど、本当にこうやってみんなと最後に一日野球ができる幸せを噛みしめながら、楽しんで一緒にグラウンドに立てたら最高だと思います」と話した。1打席目は全球ストレート勝負を挑んできたロッテ・佐々木に対し、フルカウントからの156キロに二ゴロに倒れた。

◆ロッテ・田中晴也投手(20)が16日の西武戦に先発する。7月14日のオリックス戦以来約2カ月ぶりとなる1軍登板を前に、この日は入念にキャッチボールをするなど調整した。「初回から全力で先のことを考えず、ゲームを作れるように頑張ります」。新潟・日本文理高から入団2年目の今季は7月3日の日本ハム戦でプロ初勝利を飾るなど3試合に登板し、1勝1敗、防御率2・40。7月中旬から8月は2軍で課題のクイックモーションなどを修正に取り組んできた。シーズン最終盤で再び1軍に呼ばれ「自分のやることはやってきた。前回と違って不安な部分も少ないですし、自信を持って臨めると思う。今年だったら一番いい状態でいける」と表情は明るかった。

◆引退試合に「1番・左翼」で先発出場した西武・金子侑司外野手(34)はロッテ・佐々木朗希に対して、1打席目は156キロを二ゴロ。三回無死一塁で迎えた第2打席は再び156キロの直球に空振り三振に倒れた。試合前の引退会見で、金子は対佐々木について「『本当、勘弁してくれよ』って感じ」と苦笑しながらも、「最後の試合で日本一といわれている佐々木選手と対戦できるのは、巡り合わせ的には〝もってる〟のかもしれない。1打席目から『速っ』と言っちゃうかもしれないが、何とか1本打てればという思い。思い切り最後は楽しんで、人生の大きな思い出になる一日にしたい」と話していた。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が七回、先頭の野村大への3球目が頭部を直撃し、危険球で退場となった。変化球が抜けた形となった。六回まで5安打3失点(自責点2)だった。序盤は苦しい内容だった。二回は2死三塁から野村大の打球が不運な内野安打に。三塁線の深い位置へのゴロ。三塁手・中村奨の送球がツーバウンドとなり、一塁手・安田が捕球できずに先制点を献上した。三回は先頭・滝沢の高く弾んだ打球を佐々木が処理。しかし、打球を追った安田の一塁ベースカバーが遅れて内野安打に。さらに中村奨のゴロ失策でチャンスを広げられ西川に適時二塁打を浴びるなど2失点した。それでも四回以降は3人で終わらせる投球内容。六回は外崎、岸とフォークボールで2者連続の空振り三振に仕留めるなど立ち直りを見せた矢先の退場劇だった。

◆西武の今井が8回1失点で12三振を奪い、8勝目を挙げた。1―1の三回に西川の二塁打などで2点を勝ち越し、七回は代打栗山の二塁打と源田の2ランで3点を加えた。ロッテの佐々木は4失点で七回に危険球退場し5敗目を喫した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が、6回0/3を投げ5安打4失点で降板し、5敗目(8勝)となった。七回先頭の野村大に対して3球目の139キロのフォークボールが抜けて頭部に直撃し、プロ初の危険球で退場となった。試合後に取材に応じた佐々木は「(野村大に)申し訳なかった」と謝罪。二、三回は守備のミスも絡んで失点し「走者がたまった場面で三振が取れなかった。前に飛ぶといろいろあると思うので、そこで三振に打ち取れなかったのが、点数を取られた要因かなと思う」と話した。投球内容について吉井監督は「本来の朗希の調子を今年は1回も出せていないんですけど、その中ではいい感じだった。今日はちょっと守備が守ってあげられなくて朗希に取っては不運な登板だった」と評価した。危険球と宣告される前には審判と話し込む場面もあり「変化球だったのでどんな基準で退場にしているのかなと思って。朗希の場合は元が速いのでね。120キロの真っすぐ、速いフォークだったら?と。子供のけんかみたいな言いがかりをつけてしまったんですけど、当たったのは事実ですし、危ないは危ない。しようがないですね」と説明した。

◆ロッテは敗れて、優勝の可能性が完全消滅した。吉井監督は「みんな一生懸命やってくれたが、これはもう結果ですし、しっかりと受け止める。ただ、まだCS争いがあるので、そこでがっかりしないで目の前の試合に勝つために執念を燃やしていきたい」と話した。3位のチームはクライマックスシリーズ進出を争う4位・楽天と3ゲーム差。残り13試合。一つでも上の順位で終わるべく、一丸となって戦っていく。

◆盗塁王を2度獲得した西武・金子侑司外野手が、引退試合に1番打者でフル出場した。八回2死満塁で鋭いライナーを放ったが、遊撃手の好捕に阻まれた。「いい当たりを打って捕られて、逆にすっきりした」とすがすがしく振り返った。外野の全ポジションに就き、八回の左翼守備では藤岡の飛球をスライディングキャッチした。12年の現役生活にピリオドを打ち「人生ですごく大事な思い出になった一日」とかみしめるように言った。

◆今季限りで現役を引退する西武・金子侑司外野手(34)が引退試合に臨み、「1番・左翼」でフル出場。5打数無安打に終わったが、「12年間、夢のような幸せな時間でした。寂しい気持ちはあるけど、悔いはありません」と充実の表情を浮かべた。2013年ドラフト3位で立命大から入団。16、19年に盗塁王のタイトルを獲得するなど、スピードスターとして最後まで駆け抜けた。「正直、自分の中では〝まだできるかな〟と思うところはあるが、ちょっと惜しんでもらって辞める方が自分らしい。妻の方が僕より悔しそうにしていた」と話した。守備では「球場中のファンにご挨拶がしたい」と四回に中堅、五回に右翼、六回から再び左翼に就いた。球場には成績不振で5月に途中休養となった松井稼頭央監督も訪れ、背番号「7」の後継者の最後の雄姿を見守った。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が、プロ初の危険球で退場となった。七回無死、先頭打者の野村大への3球目、139キロのフォークボールが抜けて頭部に当たった。6回0/3を投げ、5安打4失点(自責点3)で降板し、自己ワーストの5敗目となった。「(野村大に)申し訳なかった。なかなか走者のたまった場面を三振で切り抜けられなかったのが、点を取られた要因かなと思う」パドレスのA・J・プレラーGM、レンジャーズのクリス・ヤングGMが訪れるなど米大リーグ6球団が視察に来た一戦は、まさかの出来事に。最速165キロを誇るが、直球の最速は158キロと本調子とはほど遠かった。序盤は守備のミスが絡んで3失点しながらも、四回以降は無安打で調子を上げていただけに悔やまれる降板となった。退場処分前に審判と話し込んでいた吉井監督は「変化球だったので、どんな基準で退場にしているのかなと。しようがないですね。当たったのは事実ですし、危ないは危ないですから」と説明。「今日は守備が守ってあげられなくて、朗希にとっては不運な登板だった」と話した。これで3位のチームは優勝の可能性が完全消滅。クライマックスシリーズ進出を争う4位・楽天とは3ゲーム差となった。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
80453 0.640
(↑0.003)
M7
(↑1)
15547
(+3)
352
(-)
103
(-)
83
(+2)
0.256
(↓0.001)
2.540
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
67528 0.563
(-)
10
(↓0.5)
16488
(-)
432
(-)
97
(-)
79
(-)
0.248
(-)
2.930
(-)
3
(-)
ロッテ
65596 0.524
(↓0.004)
14.5
(↓1)
13458
(+1)
461
(+7)
69
(-)
57
(-)
0.251
(-)
3.250
(↓0.03)
4
(-)
楽天
61613 0.500
(-)
17.5
(↓0.5)
18439
(-)
508
(-)
66
(-)
80
(-)
0.243
(-)
3.740
(-)
5
(-)
ORIX
58693 0.457
(↓0.003)
23
(↓1)
13360
(-)
403
(+3)
65
(-)
52
(+1)
0.237
(↓0.001)
2.780
(↑0.03)
6
(-)
西武
42862 0.328
(↑0.005)
39.5
(-)
13309
(+7)
451
(+1)
54
(+2)
69
(+1)
0.210
(-)
3.110
(↑0.02)