オリックス(★0対3☆)ソフトバンク =リーグ戦20回戦(2024.09.15)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
00000000000331010
ORIX
0000000000000410
勝利投手:尾形 崇斗(1勝0敗0S)
(セーブ:岩井 俊介(0勝0敗1S))
敗戦投手:山田 修義(3勝2敗0S)
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◆ソフトバンクは両軍無得点で迎えた延長12回表、栗原と山川の適時打などで3点を挙げ、試合の均衡を破る。投げては、先発・大津が8回無失点の力投。その後は5投手の継投で完封リレーを展開し、6番手・岩井がプロ初セーブを挙げた。敗れたオリックスは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆ソフトバンク中村晃外野手(34)が史上209人目の1500試合出場を果たした。0-0の延長12回1死一、二塁。野村勇の代打で登場し、四球を選んだ。1死満塁と好機を広げ、栗原の中前適時打を呼んだ。中村晃は07年の高校生ドラフト3巡目でソフトバンクに入団。14年には176安打でリーグ最多安打、20年~23年には4年連続ゴールデングラブ賞を獲得した。試合前時点で通算打率が2割7分7厘、66本塁打、517打点。

◆ソフトバンクが今季3度目の6連勝を飾り、優勝マジックを7とした。2軍降格から1カ月ぶりの先発となった大津亮介投手(25)が、8回3安打無失点の好投。オリックス宮城と白熱の投手戦を演じた。打線は0-0の延長12回1死満塁で3番栗原陵矢内野手(28)が中前適時打。大津を含めた投手陣の力投に、打線がようやく応えた。この日は楽天-日本ハムが雨天中止となったため、優勝マジックは1減のみ。最短優勝は18日の本拠地での日本ハム戦で変わらない。

◆オリックスが、試合時間4時間半を越える延長12回の競り合いに敗れて5連敗となった。ソフトバンクには4年ぶりのカード負け越しが決まった。先発の宮城は8回無失点の好投。3回に2死満塁のピンチを迎えたが山川を一邪飛でしのいだ。味方の援護がない中、7回も同じく2死満塁から今宮を中飛に封じて先制点を与えなかった。9回から継投に入り、マチャド、ペルドモ、吉田と粘って無失点でつないだ。だが12回から登板の山田が、味方の失策から1死満塁のピンチを背負って栗原に決勝打を許した。さらに捕逸と山川の適時打で2点を追加された。投手陣の踏ん張りに応えたい打線は9回まで散発3安打。2回には内藤がプロ初安打となる左越え二塁打を放った。延長に突入後はサヨナラの好機をつくりながら生かせなかった。今季21度目の完封負け。借金11は今季ワーストタイとなった。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/大仕事をやってのけた\#栗原陵矢 均衡を破るタイムリーヒット!栗原この3連戦いずれも打点を記録!?プロ野球(2024/9/15)??オリックス×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/FVoNNdyQtd

◆オリックスが延長12回に3点を先制されて5連敗となった。ソフトバンクには4年ぶり負け越しが決定。宮城が8回無失点、救援陣も粘っていたが、得点力不足は相変わらず。散発4安打で今季21度目の完封負けを喫した。中嶋監督は「打線が投手を助けることができてないのがすべて。仕掛けていく、しっかりとらえるということが欲しい」と嘆いた。借金11は今季ワーストタイ。今季主催試合の入場者数が197万2596人となり、昨年の194万7453人を上回る球団最多となった試合で、白星を届けられなかった。オリックス宮城(今季で引退するT-岡田と安達の登場曲で先発マウンドへ)「後輩にできることはこれくらい。(8回無失点に)ぼちぼち良かった。8回投げ切れたのは良かった」オリックス内藤(2回にプロ初安打となる左越え二塁打)「やっぱりうれしい。ボールは親に。今日、見に来てたんで。後輩の横山聖や同級生の(巨人)浅野とかが活躍してたので悔しかった。やっとスタートラインに立てた」

◆ソフトバンク中村晃外野手(34)が15日のオリックス20回戦(京セラドーム大阪)の延長12回に代打で登場し、プロ通算1500試合出場を果たした。史上209人目。中村晃は07年の高校生ドラフト3巡目でソフトバンクに入団し、14年には176安打でリーグ最多安打。20年から23年まで4年連続で一塁手のゴールデングラブ賞を獲得した。プロ17年目の今季は主に代打として86試合に出場し、打率2割をマークしている。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が、完封リレーの投手陣を絶賛した。先発の大津が8回無失点。救援の5投手も無失点でつなぎ、延長12回の栗原の勝ち越し打につなげた。指揮官は「今日はあまり(采配で)俺がさえてなかったので、その辺は全部選手がカバーしてくれた」と感謝しきりだった。11回に長谷川が1死一、二塁のピンチを招いたが、5番手の尾形がセデーニョを空振り三振、代打西野を遊飛に仕留めた。尾形は「(師匠の)オスナにマインドセットが大事だといつも教わっている。胸に刻んでマウンドに上がり、それができて良かったです」と今季初勝利を手にした。3-0の12回はドラフト2位岩井が3人斬りでプロ初セーブ。小久保監督は「今日は本当に若いピッチャーがよく頑張った。優勝争いをしている中でのビジターの試合。自信になる登板だったんじゃないですかね」と笑顔だった。

◆ソフトバンクが今季3度目の6連勝で、優勝マジックを7に減らした。0-0の延長12回1死満塁で、栗原陵矢内野手(28)が決勝の中前適時打。完封リレーを演じた投手陣の力投に応えた。チームは両リーグ最速で80勝に到達し、オリックス戦の20年以来4年ぶりの勝ち越しが決定。最短18日の本拠地Vを目指し、16日は同一カード4連勝を狙う。最後の最後に快音が飛び出した。均衡を破る栗原の一打に、延長戦まで声援を送り続けたタカ党もお祭り騒ぎ。0-0の12回1死満塁。オリックスの左腕・山田のカットボールを捉え、中前に運んだ。「チャンスで打てない場面も多かったので、最後はなんとか打ててよかったです」。ヒーローは申し訳なさそうに話した。特別な日だった。9月15日は、4年前の20年にチームのコンディショニング担当を務めていた川村隆史さんが、クモ膜下出血のため55歳で亡くなった日だった。球団は川村さんの背番号「01」をベンチ裏に飾り、試合に臨んでいた。栗原自身もプロ1年目から指導を受けた恩人。「常に明るくて、常に楽しく僕たちに接してくれた。どんなにきつい練習メニュー、僕らがきつい状況でも励ましてくれた。それが川村さんの人柄。僕も助けられた部分が多かった」。忘れはしない「9・15」。天国の川村さんにささげる決勝打だった。現役時代に「練習の虫」だった小久保監督も思い出がある。「俺は練習が長かったけど、川村さんはどんな状況でも練習が終わるまで待ってくれていましたね」。優しさの中に厳しさを兼ね備えた人だった。「よしよしするだけの人じゃなかった。厳しい一面もある。そういう方でしたね」。試合前に「いい報告ができるように」と話していた指揮官は、勝利に胸をなで下ろした。シーズン終盤に今季3度目の6連勝。2位日本ハムは試合がなく、優勝マジックは1減で7となった。さらに両リーグ最速で80勝に到達し、宿敵オリックスには20年以来4年ぶりの勝ち越しが決定。リーグ3連覇中の王者に雪辱を果たした。栗原は「1打席1打席いろんな感情がありますが、その中で結果を出す。目の前の打席に集中します」と口元を締めた。天国の川村さんへ、4年ぶりのリーグ優勝を届ける。【只松憲】ソフトバンク岩井(延長12回に1回無失点でプロ初セーブ)「緊張しましたが、いろいろな方から『思い切っていけ』と言っていただいたので、思い切っていくことができました」

◆ソフトバンクが今季3度目の6連勝で、優勝マジックを7に減らした。0-0の延長12回1死満塁で、栗原陵矢内野手(28)が決勝の中前適時打。完封リレーを演じた投手陣の力投に応えた。チームは両リーグ最速で80勝に到達し、オリックス戦の20年以来4年ぶりの勝ち越しが決定。最短18日の本拠地Vを目指し、16日は同一カード4連勝を狙う。以下、小久保裕紀監督(52)の主な一問一答。-勝利がどちらに転んでもおかしくない試合だった小久保監督 いやもう、大津がよく投げた。宮城のあのピッチングではなかなか点は取れないなっていう中で、0。今年一番ぐらいのピッチングだった。-11回は周東がけん制死小久保監督 うん、まぁまぁ...あれはいろいろあるんで。まぁまぁ、別に。ピッチャーがよく頑張った試合です。-延長12回に栗原が決勝打小久保監督 そうですね。さっきも言ったように、あと1本がどっちに出るかっていう試合で、最後の最後にこっちに出たっていうこと。今日は本当に若いピッチャーがよく頑張ったんじゃないですか。-ルーキー岩井も延長12回に無失点で締めた小久保監督 3点あったので少し気は楽だったかもしれないですけど、プロ入り初セーブ。尾形がプロ2勝目か。(中村)晃も1500試合出場。めでたい試合で良かったです。

◆ソフトバンクが今季3度目の6連勝で、優勝マジックを7に減らした。0-0の延長12回1死満塁で、栗原陵矢内野手(28)が決勝の中前適時打。完封リレーを演じた投手陣の力投に応えた。チームは両リーグ最速で80勝に到達し、オリックス戦の20年以来4年ぶりの勝ち越しが決定。最短18日の本拠地Vを目指し、16日は同一カード4連勝を狙う。ソフトバンクが今季80勝目を挙げ、マジックを7に減らした。ソフトバンクの最短Vは18日。ソフトバンク○○○、日本ハム●●●で優勝が決まり、この場合は17日終了時のM3から一気にマジックが3減る。通常、マジックは自チームの勝利で1減り、対象チームの敗戦で1減るが、ソフトバンクと日本ハムの引き分け数が5違うための珍現象でのVとなる。

◆今季限りで現役を引退を発表したオリックス・比嘉幹貴投手(41)が15日、出場選手登録された。また、佐藤一磨投手(23)もブルペン要員として登録された。代わってルイス・カスティーヨ投手(29)、鈴木博志投手(27)が登録を抹消された。14日のソフトバンク戦(京セラ)で先発したカスティーヨは四回途中6失点で敗戦投手となり、2番手で登板した鈴木も4失点と打ち込まれていた。

◆高卒2年目のオリックス・内藤鵬内野手(19)がプロ初安打を記録した。二回1死で先発・大津の2球目の低めのツーシームを捉えて左翼へ。フェンス直撃の二塁打で出塁し、「H」のランプを灯した。1軍に昇格した13日は代打で出場し、空振り三振に倒れ、プロ初先発した14日も4打数無安打2三振だった。今季2度目のスタメンで結果を残し、笑顔を見せた。

◆オリックス・宮城大弥投手(23)が8回121球を投げ、4安打無失点と好投した。三回に2本の安打などで2死満塁とされるも、4番・山川を直球で一邪飛に仕留めて危機を脱出。球数が100を超えた七回には2四球と安打で再び2死満塁のピンチを招いたが、今宮を中飛に打ち取ってホームを踏ませなった。八回も三者凡退でしのいだが、援護に恵まれず同点のままマウンドを降りた。この日の登板時には今季限りで現役を引退するT-岡田のチャンス時の登場曲「カーニバル(ケツメイシ)」と、同じく今季限りで現役を引退する安達の登場曲の「ダイヤモンドスマイル(なにわ男子)」を登場曲に変更し、チームを支えた先輩に敬意を表した。

◆オリックスはソフトバンク戦に3万6079人が来場し、今季主催した公式戦での観客動員が球団最多の197万2596人となったと発表した。昨季の194万7453人を上回った。

◆オリックスは延長戦で力尽き、今季21度目の完封負けで2度目の5連敗を喫した。ソフトバンクに対し、シーズンの負け越しも決まった。先発の宮城は8回121球を投げ無失点と好投。しかし、打線は九回まで無得点で延長に突入した。0-0で迎えた延長十一回に安打と犠打失策などで1死一、二塁と絶好機を迎えるも西川、セデーニョ、代打・西野が凡退して観客席からため息が漏れた。十二回に登板した山田が遊撃の大里の失策から満塁にピンチが広がり、栗原に決勝打を浴びた。代わって登板した山岡が捕逸と山川のタイムリーなどでさらに2点を失い、流れを渡してしまった。オリックスはこの試合で3万6079人が来場し、今季の主催試合の入場者数が197万2596人に達したと発表。昨季の194万7453人を上回る、球団最多入場者数を記録したメモリアルな一戦を白星で飾ることができなかった。

◆ソフトバンクは延長戦を制して6連勝。優勝へのマジックナンパーを7に減らした。十二回1死満塁で栗原陵矢内野手(28)の適時打で均衡を破った。さらに1死満塁から打席に山川穂高内野手(32)を迎えた場面で、相手捕手の捕逸により1点を追加。山川も左前打を放ち、もう1点を加えた。先発の大津亮介投手(25)は8回3安打無失点の快投をみせた。その後は5人の投手がつないでオリックス打線に得点を許さなかった。

◆オリックスのエース左腕、宮城は8回4安打無失点と力投し「ぼちぼち、良かったんじゃないかと思う」と語った。ただ援護がなく、チームは延長十二回で敗れた。今季は左大胸筋の負傷で離脱した時期があったが、4年連続の規定投球回到達が視野に入る。残り試合でも長いイニングを投げることへの意識を問われ「それがベストだし、勝ちにこだわりたい」と意欲を口にした。試合前には同じ沖縄出身の比嘉が引退を発表。「準備の大事さや後輩への声のかけ方。誰もがお父さんやお兄ちゃんと感じるような性格だった。見習いたい」と寂しそうに話した。

◆歓喜のときを迎えるまで、もうソフトバンクの勢いは止まらない。延長十二回に3点を勝ち越し今季3度目の6連勝。両リーグ最速で80勝に到達し、優勝へのマジックナンバーは「7」だ。小久保監督は粘り強く戦った選手らをねぎらった。「ピッチャーがよく頑張った勝利。あと一本がどっちに出るかというところで、最後の最後にこっちに出た」4時間36分の熱戦になった。0-0のまま迎えた十二回に、敵失と2四球などで得た1死満塁で栗原が山田から中前打を放って均衡を破った。さらに相手の捕逸と山川の適時打で2点を追加。決勝打の栗原は、ヒーローインタビューで特別な思いを胸に戦った日だったことを明かした。「きょう(9月15日)僕もたくさんお世話になった川村コンディショニングコーチの命日ということで、どうしても勝ちたかった。天国にいる川村さんに『今も元気に野球をやれている』という報告をしたかったので、何とか勝ててよかった」2020年の9月15日、コンディショニング担当のスタッフとして、数多くの選手たちの体づくりを手助けしてきた川村隆史さんが亡くなった。遠征先の神戸でくも膜下出血で倒れ、55歳の若さだった。栗原は4年目の2018年には春のキャンプで左肩の脱臼するなど苦労した中、川村さんから多くの手助けを得た。「常に明るく楽しく僕らに接してくれ、きつい状況になっても励ましてくれた」。感謝の思いを胸に抱き、恩人に捧げる1勝で、Vへとまた一歩近づいた。チームにとって80勝の大台は2018年以来6シーズンぶり。常勝を誇った強い鷹の姿を取り戻し、このまま一気にゴールまで駆け抜ける。(上阪正人)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
80453 0.640
(↑0.003)
M7
(↑1)
15547
(+3)
352
(-)
103
(-)
83
(+2)
0.256
(↓0.001)
2.540
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
67528 0.563
(-)
10
(↓0.5)
16488
(-)
432
(-)
97
(-)
79
(-)
0.248
(-)
2.930
(-)
3
(-)
ロッテ
65596 0.524
(↓0.004)
14.5
(↓1)
13458
(+1)
461
(+7)
69
(-)
57
(-)
0.251
(-)
3.250
(↓0.03)
4
(-)
楽天
61613 0.500
(-)
17.5
(↓0.5)
18439
(-)
508
(-)
66
(-)
80
(-)
0.243
(-)
3.740
(-)
5
(-)
ORIX
58693 0.457
(↓0.003)
23
(↓1)
13360
(-)
403
(+3)
65
(-)
52
(+1)
0.237
(↓0.001)
2.780
(↑0.03)
6
(-)
西武
42862 0.328
(↑0.005)
39.5
(-)
13309
(+7)
451
(+1)
54
(+2)
69
(+1)
0.210
(-)
3.110
(↑0.02)