西武(★0対1☆)ロッテ =リーグ戦19回戦(2024.09.14)・ベルーナドーム=
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ロッテ
1000000001700
西武
0000000000610
勝利投手:小島 和哉(10勝10敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝4敗23S))
敗戦投手:羽田 慎之介(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは初回、ポランコの併殺打の間に1点を先制する。投げては、先発・小島が7回無失点10奪三振の力投で今季10勝目。敗れた西武は、打線が再三の好機を生かせなかった。なお、引退試合を迎えた西武・岡田は、2番・捕手でスタメン出場。初回に二塁打を放ち、有終の美を飾った。

◆ロッテ小島和哉が西武戦に先発する。同投手の西武戦は通算11勝10敗。22年まで4勝10敗と苦手とするも、23年は5勝0敗、今年は2勝0敗と、近年は得意カードになっており、22年8月6日からシーズンを挟んで8連勝中だ。ロッテ投手が同一カードで9連勝すれば、09~11年にオリックス戦で10連勝した成瀬以来。西武戦に限れば、60年小野、70~71年成田、10~12年唐川、14~16年石川の8連勝を上回る最長記録となる。

◆思いを乗せたバットで快音を響かせた。今季限りで現役を引退する岡田雅利捕手(35)が、引退試合となったロッテ戦に「2番捕手」で先発出場。初回のみの出場だったが、先制を許した直後の攻撃で見せ場を作った。1死走者なしから小島の高めの直球を引っ張り、三塁線を破る痛烈な二塁打。続く野村大の右飛の間にタッチアップし、豪快なヘッドスライディングで三塁を陥れた。土にまみれたユニホーム姿が輝いた。明るいキャラクターと代名詞の「送りバント」で親しまれ、チームのムードメーカー的存在だった強肩捕手。大阪桐蔭-大阪ガスを経て13年ドラフト6位で入団し、西武一筋を貫いた。現役生活では膝の故障に長く苦しみ、23年3月には「大腿(だいたい)骨・脛骨(けいこつ)の骨切り術」を受けた。懸命のリハビリを続けるも、自身の誕生日の6月30日までに復帰がかなわず引退を決めた。試合前の会見では球団への感謝を口にし「今はスッキリとした気持ちで引退を迎えられている」と晴れ晴れとした表情だったが、試合になると涙が止まらなかった。登場曲の大事MANブラザーズバンドの「それが大事」が流れる中で打席に立ち、球場内から湧き起こる大歓声を目に焼き付けた。【平山連】

◆思いを乗せたバットで快音を響かせた。今季限りで現役を引退する岡田雅利捕手(35)が、引退試合となったロッテ戦に「2番捕手」で先発出場。初回のみの出場だったが、先制を許した直後の攻撃で見せ場を作った。1死走者なしから小島の高めの直球を引っ張り、三塁線を破る痛烈な二塁打。続く野村大の右飛の間にタッチアップし、豪快なヘッドスライディングで三塁を陥れた。土にまみれたユニホーム姿が輝いた。球団を通じての岡田のコメントは以下の通り。岡田 先頭のゲン(源田)が出塁すると言って打席に向かい、粘っている姿をみて、その時点で涙が出そうでした。自分が打席に立った時の、球場が割れんばかりの"おかだ"コールは、もう耐えられませんでしたね。絶対に泣かない、と決めていたけどダメでした。今日は不思議と緊張はなく、大きな歓声をいただいて、それがぼくを「よし、やってやろう!」という気持ちにさせてくれて、ヒットが打てたと思います。最高な気分ですし、打率10割で終えられたのはうれしいです。いまでも1球1球すべて鮮明に覚えていますし、三塁までいけましたが、手術後の僕にはあれが全力でした。最後のバッテリーが羽田でしたが、ピンチになりながらも1点で凌いで、それ以降は良い投球ができていたと思います。羽田も緊張しながらがんばってくれましたし、将来エースになって欲しいと思いました。とにかくいまは感謝の気持ちでいっぱいです。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/11年間ありがとう\本日引退試合で「2番・キャッチャー」#岡田雅利 三塁線を破る2ベースヒット?プロ野球(2024/9/14)??西武×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/ksGcyyArQj

◆今季限りで現役を引退する西武岡田雅利捕手(35)が、引退試合となったロッテ戦で見せ場を作った。初回のみの出場で、1死走者なしから小島の高めの直球を引っ張り、三塁線を破る痛烈な二塁打。続く野村大の右飛の間にタッチアップし、豪快なヘッドスライディングで三塁を陥れた。「最高な気分ですし、(今季)打率10割で終えられたのはうれしい」。土にまみれたユニホーム姿が輝いた。明るいキャラクターと代名詞の「送りバント」で親しまれた強肩捕手。13年ドラフト6位で入団し、西武一筋を貫いた。現役生活では膝の故障に長く苦しみ、23年3月には「大腿(だいたい)骨・脛骨(けいこつ)の骨切り術」を受けた。懸命のリハビリを続けるも、自身の誕生日の6月30日までに復帰がかなわず引退を決めた。引退会見では「今はスッキリとした気持ちで引退を迎えられている」と晴れ晴れした表情だったが、その後の試合では涙が止まらなかった。試合はチャンスであと1本が出ず、ロッテに競り負けた。自身の節目を白星で飾れなかったが、試合後のセレモニーでは笑顔いっぱいに感謝を口にし「ライオンズファンの声援はNO・1です。本当にライオンズが大好きです」とかみしめ、ファンとともに一本締めで締めた。【平山連】▽西武渡辺GM兼監督代行(引退試合で活躍した岡田について)「今日は100点満点ですね。やっぱり岡田はすごく明るいし、すごく人気者だった。なんとか勝ってウイニングボールを渡したかった」

◆西武羽田慎之介投手(20)が、自身2度目の先発マウンドで5回105球を投げ1失点と粘りの投球を見せた。初回、制球が定まらずに四球と単打で無死一、三塁のピンチを招くと、ポランコを併殺に仕留めた間に先取点を与えた。毎回安打を許しながらも、2回以降は追加点を与えず。5回2死満塁の場面では、5番佐藤を一ゴロに打ち取り窮地をを脱した。自身2度目の先発を終えて「今日の試合は粘って投げ抜くことができたと思います。今日は、『前回登板の自分を超えられるか?』というテーマをもって試合に臨みました。毎イニングヒットを打たれましたが、真っすぐと変化球をしっかりと操ることができたので、最少失点で終えられたと思います。1軍で自身最長の5イニングを投げることができましたが、球数100球は多いと思います。5回は四球が続いて満塁にしてしまいましたが、ネガティブにならず、しっかりと投げることができたのでよかったです。今日の投球内容を見直して次回の登板につなげていきたいです」と振り返った。

◆ロッテ小島和哉投手(28)が7回無失点の好投で今季10勝目を挙げた。2桁勝利は自身3度目となる。「岡田選手の引退試合ということで、僕も2桁がかかっていたので真っ向勝負で行って、打たれましたけどすがすがしい気持ちです。現役生活、お疲れさまでした」お立ち台で誠実に話すと、西武ファンからも大きな拍手が起きた。前日13日の練習前、壁にもたれかかりながらつぶやいた。「明日勝つと10勝と、規定投球回に到達なんですよ。なんとか勝ちたいですよね」9勝、142回1/3で迎えるマウンドだった。あとアウト2つで4年連続の規定投球回到達にも。「そろそろシーズンも終わりで、他のみんなもそうですけど、疲れもありますしね。なんとか明日クリアしたいです」。1死を奪い、残り1アウトの相手が西武岡田雅利捕手(35)だった。引退する相手の、現役最後の投手になった。前日から緊張していた。「僕、引退試合で投げるの初めてなんですよ。緊張します。フォアボールとか絶対にダメだし。とにかくストライクをしっかり入れていかないと」その岡田に対し、きっちりゾーン内の低めを突きながら140キロ台後半をそろえていく。この日最速149キロも岡田に対してのものだった。最後は三塁線を破られ、二塁打にされた。「岡田さん、以前都内のジムで2度くらいお会いしたことがあって」そんな先輩の最後の相手になり、でもホームは踏ませなかった。次の野村大でしっかり今季143イニングにも到達した。プロ6年目になったとはいえ、ユニホームを脱ぐのはまだ想像もできないほど先の話。ただ、小島は目の前しか見ていない。3年前の秋、こんなことを話していた。「僕、野球って誰かのためにやるものなんです。親が見に来るとか、チームのために頑張ろうとか。吉井さん(当時投手コーチ)にも『登板間隔詰めても大丈夫です』とか言ってました。極端ですけど、次の試合で肩が壊れてもいいとか思って投げてる人なんで。長く長くよりも、1試合1試合後悔しないように」1人の門出を見送り、またプロ野球選手として深くなった。「1試合1試合」と積み重ねはまだまだ続き、いつか着くゴールははるか先。【金子真仁】

◆今季限りで現役を退く西武・岡田雅利捕手(35)が引退試合として行われた試合に「2番・捕手」でスタメン出場した。プロ最後の打席となった一回に左翼線二塁打で出塁すると、次打者の右飛では全力疾走で三塁にタッチアップし、スタンドを盛り上げ有終の美を飾った。二回の守備に就いた後に交代を告げられるとスタンドに一礼して、ダッグアウト前に並んだナインと握手して、11年間の現役生活に幕を下ろした。試合前に行われた引退会見では「11年の野球生活、ライオンズには感謝しかない。膝のケガでなかなか活躍できなきなったことは心残りだけど、今はすっきりしている」とすがすがしい表情で語った。

◆有終の美を飾った。今季限りで現役を退く西武・岡田雅利捕手(35)が引退試合として行われた試合に2番・捕手で先発し、プロ最後の打席となった一回に左翼線二塁打を放った。「11年の野球生活、ライオンズには感謝しかない。膝のけがでなかなか活躍できなくなったことは心残りだけど、今はすっきりしている」試合前に行われた会見ではすがすがしい表情でそう語った岡田。一回1死から自身の名前がアナウンスされると、人目をはばからず涙を流しながら打席に向かった。カウント0-2からロッテ・小島の高めの直球を捉えた打球は左翼線を抜く二塁打に。次打者の右飛では全速力で三塁を目指しタッチアップを成功させ、スタンドを盛り上げた。二回の守備に就いた後に交代を告げられるとスタンドに一礼し、ダッグアウト前に並んだナインと握手して現役生活に幕を下ろした。スタンドでは夫人と3人の子供がその姿を見守った。大阪桐蔭高から社会人野球の大阪ガスを経て、2014年ドラフト6位で入団。この日までの通算成績は325試合の出場で打率・217、6本塁打、40打点。近年はひざの故障に悩まされ2度に渡って膝の手術を受け、1軍の出場は22年が最後となっていた。今後については「野球に関わりたいが、そこは球団の方次第。僕自身、そこは分からない」と語った。

◆プロ6年目で自身初の2年連続2桁勝利を目指して、ロッテ・小島和哉投手(28)が序盤から快調に飛ばした。「暑いので、しっかり水分を取って、1人でも多く、1イニングでも長く投げられるように頑張ります」。対西武戦は2022年8月6日から足かけ3年で8連勝中。ロッテで西武戦8連勝は小島を含めて唐川、石川ら計5投手いるが、9連勝した投手はおらず、球団新記録も懸かるマウンドだった。チームは9月に入って4勝4敗と一進一退を繰り返し、波に乗れない。この日の結果次第では15日にも優勝の可能性が完全消滅し、クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催に向けても厳しい状況に追い込まれている。小島は入団時の咀嚼(そしゃく)能力テストで新人トップの967ニュートン(N)を測定。一般男性の平均咬合力が600-700Nの中で卓越した数字をたたき出した。ロッテに今こそ必要なのが、最後まで〝かみつく〟力だ。小島は走者を出しても要所を締めた。7回を122球、10奪三振で5安打無失点の力投。救援の鈴木、益田との零封リレーで、一回に先制した1点を守り切った。小島は2年連続3度目の2桁勝利をマークした。

◆ロッテの小島が7回5安打無失点で2年連続3度目の2桁勝利となる10勝目を挙げた。変化球が切れて毎回の10三振を奪った。継投も決まり、一回にポランコの併殺打の間に挙げた1点を守り切った。西武は再三の好機を生かせなかった。

◆ロッテ・小島和哉投手(28)がプロ6年目で自身初の2年連続2桁勝利となる10勝目を挙げた。今季最多タイの122球を投げて、7回を無失点、10奪三振。2022年8月6日から続く対西武戦の連勝は球団新記録となる9に更新した。「(10勝目は)これだけたくさん投げさせてもらったら、いかなくちゃいけない数字だと思う」中10日で臨んだ前回登板の7日の楽天戦は体が軽すぎて不本意な投球で終わったことで、「今回は初めての調整にチャレンジ」と登板3日前にブルペン入りして約80球。あえて身体を疲れさせたことで、「今日は真っすぐが強かった」と納得の表情を浮かべた。引退試合の西武・岡田には二塁打を浴びたが、「真っ向勝負にいって打たれたのですがすがしい気持ち」と振り返った。入団時の咀嚼(そしゃく)能力テストで新人トップの967ニュートン(N)を測定。一般男性の平均咬合力が600-700Nの中で卓越した数字をたたき出した。ロッテに今、必要なのは最後まで〝かみつく〟力だ。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
79453 0.637
(↑0.003)
M8
(↑2)
16544
(+10)
352
(+1)
103
(-)
81
(-)
0.257
(↑0.001)
2.570
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
67528 0.563
(↓0.005)
9.5
(↓1)
16488
(+5)
432
(+7)
97
(+2)
79
(-)
0.248
(↑0.001)
2.930
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
65586 0.528
(↑0.003)
13.5
(-)
14457
(+1)
454
(-)
69
(-)
57
(+1)
0.251
(-)
3.220
(↑0.03)
4
(-)
楽天
61613 0.500
(↑0.004)
17
(-)
18439
(+7)
508
(+5)
66
(+1)
80
(-)
0.243
(↑0.001)
3.740
(-)
5
(-)
ORIX
58683 0.460
(↓0.004)
22
(↓1)
14360
(+1)
400
(+10)
65
(+1)
51
(-)
0.238
(↓0.001)
2.810
(↓0.05)
6
(-)
西武
41862 0.323
(↓0.002)
39.5
(↓1)
14302
(-)
450
(+1)
52
(-)
68
(+2)
0.210
(-)
3.130
(↑0.01)