巨人(★1対4☆)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2024.09.14)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:高橋 奎二(6勝9敗0S)
(セーブ:小澤 怜史(5勝6敗6S))
敗戦投手:井上 温大(7勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(27号・6回表ソロ),オスナ(17号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトが4連勝。ヤクルトは0-0で迎えた4回表、オスナの適時二塁打などで2点を先制する。そのまま迎えた6回には、村上とオスナの2者連続本塁打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・高橋が6回無失点の好投で今季6勝目。敗れた巨人は、打線が好機を生かしきれなかった。

◆ヤクルト高橋奎二は東京ドームで1発を打たれず勝利できるか。巨人戦の被本塁打はカード別最多の23本あるが、被本塁打の球場別内訳を出すと、東京ドーム17本、神宮4本、京セラドーム大阪1本、松山1本。東京ドームでは通算8試合のうち、1試合3本以上が4度。本塁打を打たれなかったのは22年5月7日の1度しかない。

◆セ界の「村神様」が、天空への一撃をかました。2点リードの6回1死走者なし。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、巨人2番手・船迫の初球ど真ん中のチェンジアップを完璧に捉えた。天高く舞い上がった打球。天井に直撃しても、威力は落ちることはなかった。そのまま右翼最上部に設置された「nippn(ニップン)」の看板の、そのまた上にある照明付近に着弾した。あまりの衝撃からなのか? 村上は体勢を崩したまま、打球の行方を見つめていた。文句なしの27号ソロだった。

◆/確信歩かない\とんでもなさすぎる一撃は看板の上#村上宗隆 2試合連続27号ホームラン?プロ野球(2024/9/14)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/hYYvAa7zKR

◆首位巨人が、最下位のヤクルトに連敗した。先発の井上温大投手(23)は5回5安打2失点で5敗目(7勝)。阿部監督は71球の左腕から早めの継投に踏み切ったが2番手の船迫も村上宗隆内野手(24)に特大の27号ソロを許すなど、2失点。打線はヤクルト投手陣から10安打を放つも、1点止まりだった。2位阪神に2ゲーム差に迫られ、15日の中日戦(東京ドーム)から仕切り直す。巨人の最短M点灯 巨人の優勝マジック点灯は最短で18日。15、16日にともに自力Vがある広島-DeNAの直接対決があり、巨人が同15、16日の中日戦で連勝しても、2チームのどちらかは自力Vの可能性が残るため、18日に伸びた。

◆首位巨人が、最下位のヤクルトに連敗した。先発の井上温大投手(23)は5回5安打2失点で5敗目(7勝)。阿部監督は71球の左腕から早めの継投に踏み切ったが2番手の船迫も村上宗隆内野手(24)に特大の27号ソロを許すなど、2失点。打線はヤクルト投手陣から10安打を放つも、1点止まりだった。2位阪神に2ゲーム差に迫られ、15日の中日戦(東京ドーム)から仕切り直す。巨人阿部監督が早めに動いた。5回を投げ終え、ベンチに腰かける井上のもとに歩み寄った。ていねいに意思を伝えた。2点を追う展開の中、6月から先発ローテーションを守り続け、5連勝中の左腕の交代を決断した。井上は5回5安打2失点だった。4回は1死一塁からオスナに右中間への適時二塁打、さらに1死一、二塁から山田に左前適時打を浴び、2点を失った。しかし、5回は高橋を見逃しでの3球三振、長岡を一ゴロ、並木を三ゴロで3者凡退に封じた。「1試合、1試合、任された先発の役目をちゃんと果たせるように投げるだけ。変なプレッシャーとかもない」と臨んだマウンド。球数71。余力もあった。試合開始前から動いていた。3時間半前だった。阿部監督が練習中の投手陣を集めた。中堅付近に輪ができた。その中心で、主に救援陣へ語りかけた。「優勝に向けて、みんなで頑張っていこう」優勝争いが加熱する最終盤。9月に入って3連投、回またぎを解禁した。9月12日広島戦では守護神大勢が今季初の回またぎでセーブを挙げ、広島に同一カード3連勝を決めた。1戦1戦の重みが増していく中で、ブルペン陣もフル回転の準備を整える。負担も増していく中で、言葉に熱を込め激励した。6回からは早めの継投に入った。2番手で船迫がマウンドに立った。試合前まで20ホールドの変則右腕を2点を追う6回から投入した。ただ、1死から村上に139キロチェンジアップが真ん中に入り、天井直撃の特大弾を許した。さらにオスナにも真ん中直球を左翼席に運ばれた。2者連続弾で、4点差に広げられた。前夜のヤクルト戦では山崎伊が3回途中4失点で降板した。今季9勝を挙げる右腕の2軍再調整を即決した。投手一丸の総力戦の時期が来た。【上田悠太】

◆巨人が最下位ヤクルトに2連敗を喫した。先発井上が5回5安打2失点を喫し、2番手船迫が村上、オスナに2者連続弾を浴びた。打線はヤクルトの7安打を上回る10安打を放ったが、7回1死一、二塁から坂本の左前適時打による1得点に封じられた。3回まで毎回、得点圏に走者を進めたが、先制機を逸した。阿部監督は「あそこで1点でも取れていればね。何らかの形で変わったのだろうけどね」と淡々と話した。広島に敵地で3連勝後、ヤクルトには前カードに続き負け越した。マジック点灯へ足踏み。指揮官は「そんなに簡単にはいかないよと、野球の神様が言っているんじゃないですか。優勝する時ってどこもそうですけど、苦しむんですよ。多分ね。今、みんな必死でもがいているところ。今日は今日、明日は明日でやっていくしかない」と切り替えた。これで2位阪神と2ゲーム差。15日中日戦は中4日で先発する今季14勝の菅野に、連敗ストップを託す。▽巨人岡本和(3回1死二、三塁、7回2死一、二塁で三振に)「初めの好機で打てていれば、こういう結果になっていなかったので、申し訳なく思う。東京ドームでちょっと力んでいるなと思っていたので、ちょっとリラックスしてと思っていたのですけど」

◆規格外の一打に衝撃が走った。2点リードの6回1死。ヤクルト村上宗隆内野手(24)の打球は右翼へ天高く舞い上がった。ドジャース大谷は日本ハム時代の16年、侍ジャパンとして出場したオランダ戦で天井の隙間へと吸い込まれる打球を放って二塁打となった。村上の打球は天井をかすめ、右翼上部の照明付近に直撃。打った瞬間、確信したかのように固まって大きな放物線を見届けたほど文句なしの27号ソロに「完璧でした」と自画自賛した。あまりにもドデカすぎた。右翼の広告看板に打球を当てていれば「ビッグボード賞」として100万円相当の賞金、または賞品が贈られていた。村上の打球は、その上をいった。「100万円欲しかったです」と冗談交じりに話したが、間違いなく100万円以上のインパクトを残した。これで2戦連発。直近5試合で4本塁打と好調を維持し、チームも4連勝。高津監督も「やっぱり彼が打てばね、必然的に点も入りやすくなりますし」と話すように、4番の働きがチームの結果を左右する。「見ている人たちにワクワクしてもらえるようなホームランっていうのは僕の魅力だと思いますし、1本は1本で変わらないので、また次しっかり打てるように頑張りたいなと思います」。チームのために、豪快なアーチを描く。【水谷京裕】

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)がパの打点ランキングで同僚の近藤を抜いて3位に浮上した。今季2度目の1試合4打点で一気に73打点まで積み上げた。2点リードの5回2死満塁では、カスティーヨから右中間に走者一掃の適時二塁打。「後ろにつないでいこうという意識が、いい結果につながったと思います。大きい追加点を取るバッティングができてよかったです」。6回1死三塁では内野ゴロ間に緒方をホーム生還させて10点目。勝負強い打撃が光った。

◆巨人坂本勇人内野手(35)、長野久義外野手(39)が、現役引退を表明したヤクルト青木宣親外野手(42)に花束を手渡した。試合後、ヤクルトが東京ドーム最終戦で、整列してファンにあいさつをした。その列に青木も姿を見せた。その後、坂本と長野が一塁側ベンチから登場し、大型ビジョンには「東京ヤクルトスワローズ 青木宣親選手 21年間 お疲れ様でした 読売巨人軍」と映し出された。坂本は「こんなに熱い人なんだなと、WBCの時に思ったのが懐かしいなと思いながら(花束を渡した)。そこから交流させてもらって。寂しい気持ちもありますし、最後に花束を渡せてよかったです」と話した。

◆巨人岡本和真内野手(28)が敷田球審とにらみ合う場面があった。3点を追う7回2死一、二塁、ヤクルト大西の外角133キロスライダーに見逃し三振に倒れた。3球三振に苦笑いを浮かべた後、一塁側ベンチへ戻っている時、敷田球審の声に振り返った。ピリついた空気となったが、二岡ヘッド兼打撃チーフコーチになだめられた。岡本和は試合後「別に何もないですよ」と話した。

◆巨人・大城卓三捕手(31)が2試合ぶりに「6番・捕手」で先発する。井上温大投手(23)と2戦連続でバッテリーを組む。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が六回、右翼席上部の照明を直撃する特大弾。2戦連発、リーグトップを独走する27号ソロを放ち「完璧にとらえることができた。(高橋)奎二さんを援護できてよかった」と語った。六回1死無走者で迎えた第3打席。巨人2番手船迫に対し1球目、甘く入った変化球を完璧に振り抜いた。外野手は追うことをあきらめ、村上は〝確信歩き〟。大きな弧を描いた打球は、右翼席上部の看板も越え、照明を直撃する特大の一発に場内はどよめきが起こった。前日13日には、1年目を終えた2018年オフから自主トレで弟子入りする師匠の青木が現役引退を表明。引退会見で花束を手渡した村上は涙を流した。その夜の試合で豪快な3ランを放ち、この日は特大弾。確かな成長を示す、2試合連発となった。

◆頼れる助っ人砲コンビで先取点をつかんだ。ヤクルトは両軍スコアレスの四回、3番のサンタナが中前打。1死からオスナが右中間へ適時二塁打を放ち「フルカウントから浮いてきた球をしっかり捉えることができた。サンタナ、NICE RUN」と拳を握った。直前の三回、1死二、三塁のピンチで高橋が岡本和、モンテスを連続三振に仕留め無失点斬り。流れを引き戻し迎えた四回先頭、サンタナはカウント2―2と追い込まれながら5球目、直球を捉え力強く中前にはじき返した。これで前日13日の最終打席から3打席連続安打。セ・リーグ打率トップをひた走る強打者が口火を切った。4番の村上は三飛に倒れたが、続くオスナがフルカウントからの6球目、高めに浮いた変化球を逃さず捉えた。打球は右中間を真っ二つに破り、一塁からサンタナが激走し一気に生還。スコアボードにこの日最初の得点を刻んだ。そして六回には村上の27号ソロのあと、オスナが17号ソロの連弾。4-0と試合の主導権を完全に握った。2021年に来日した2人。異国の地で戦う助っ人砲たちを献身的にサポートしたのは、自らもメジャーでプレーした経験のある青木だった。シーズン途中に異例の新たに3年契約を結ぶなど、2人のチームへの愛着は青木なしには語れない。今季限りでの現役引退を表明した青木が愛したスワローズをもう一度、頂点に導くために、助っ人砲たちは打ち続ける。

◆「3番・二塁」で先発した巨人・吉川尚輝内野手(29)が第1打席で中前打を放った。一回2死、ヤクルト・高橋が投じた初球、147キロの直球を中前へ弾き返した。岡本和も右前打で続いて一、二塁と先制のチャンスを作ったが、5番・モンテスが三飛に倒れた。三回の第2打席はカウント3-2から再び直球を打ち返し、左中間を破る二塁打を放った。この日の試合前練習で、阿部監督が吉川に直接打撃を指導する姿も見られた。ティー打撃では軸足である左足に体重を乗せ、一本足のような形で立ってから打つ練習を指導。自らトスを上げ、体重移動を示唆する身ぶり手ぶりも見られた。吉川は今季ここまで全試合に二塁で先発し、試合前時点で打率・277、36打点、3本塁打と打線の中軸としてチームを支えている。開幕は8番を打っていたが、シーズン中盤以降は2番や3番の上位打線に名を連ねる。守備範囲も広く、好守で何度も投手陣を救ってきた。首位を走るチームは13日のヤクルト戦(神宮)に敗れ、連勝は3でストップ。他球団の勝敗など条件がそろえば優勝マジック点灯の可能性もあったが、お預けとなった。この日も含め残り15試合。試合前時点で2位・阪神とは3ゲーム差。4年ぶりのリーグ優勝へ、負けられない戦いが続く。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が六回、左翼席へ17号ソロ。看板上部の照明を直撃する特大弾を放った村上と2者連続、1球目を捉えての連弾に「村上ほど飛距離は出ませんでしたが、良い刺激になりました」とコメントした。六回、前を打つ村上が初球を振り抜き特大弾。左翼席ではスワローズファンによる得点時の応援歌「東京音頭」の合唱途中だった。オスナが船迫に対し1球目、直球を完璧に捉えて左翼席へとアーチをかけた。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(27)が先発し6回7安打無失点、6奪三振の好投。6勝目の権利を持ち、100球でリードを保って降板した。「調子自体は良くなかったが、投げていく中で少しずつ調整して何とか修正できた」と振り返った。一回から三回まで全て得点圏に走者を背負う展開。それでも、三回1死二、三塁の大ピンチでは、4番岡本和、5番モンテスを連続三振に仕留めるなど無失点で切り抜けた。味方の援護を受けた後も粘り、本塁は踏ませなかった。

◆首位巨人が2連敗。打線が序盤の先制機を逃して主導権を握れなかった。10安打しながら1点にとどまった。ヤクルトは4連勝。四回に山田の適時打などで2点を先制し、六回は村上、オスナの連続本塁打で2点を加えた。

◆ヤクルトは14日、巨人に4-1で快勝。4連勝を飾った。試合終了後、左翼スタンドの声援に応えるヤクルト・青木宣親とナイン =東京ドーム(撮影・山田俊介)

◆ヤクルト・高橋奎二投手(27)が6回無失点の好投で6勝目(9敗)を挙げ、チームを4連勝に導いた。高橋は毎回ランナーを背負ったが要所を締める投球で巨人打線に得点を与えなかった。打線は四回、オスナの適時二塁打などで2点を先制。六回には村上が2試合連続となる27号ソロ、続くオスナも17号ソロを放ち左腕を援護した。以下、高橋のヒーローインタビュー。--投球を振り返って「序盤はあまり状態は良くなかったんですけど、上手くスライダーを使いながらいい投球ができたかなって思います」--登板後に試合の中で調整していったというコメントもあった「チェンジアップがいつもより良くなかった中で、スライダーと真っすぐのコンビネーションで投げれた」--三回1死二、三塁のピンチから4者連続三振「そこからギアを上げて、その後もムネ(村上)がホームランを打ってくれたり、いいところで点を取ってもらったので、流れよく投げられた」--今日の登板の中で(今季限りで引退する)青木選手にかけられた言葉は「思い切ってやれといつも言われていたので、今日は気持ちを込めて思い切り投げました」--青木選手にもいい姿を見せられた「最後、東京ドームでいいところを見せれたのでよかった」--ファンに向けて「もう残り試合も少ないですけど、1試合でも多く勝ちを届けられるように頑張りたい。これからも応援よろしくお願いします」

◆首位・巨人はヤクルトに痛い2連敗を喫した。この日、2位の阪神が勝利したため、ゲーム差は2に縮まった。阿部慎之助監督(45)は「『そんなに簡単にはいかないよ』って、野球の神様が言っているんじゃないですか。優勝する時って、どこもそうですけど、多分苦しむんですよ。多分ね。今、みんな必死にもがいているところなので。今日は今日、明日は明日でやっていくしかない」と暗い顔は見せなかった。先発した井上は5回2失点も6月13日以来の5敗目を喫し、自身の連勝は5で止まった。指揮官は左腕に降板後、言葉をかけたことについて「ベースカバーに行けたから80点だって言った。ゲームはある程度、作れたしベースカバーもできたから、今日は80点」と明かし、最近の試合でベースカバーを忘れていた反省を生かしたことを評価した。また、この日2度の得点圏で凡退した4番・岡本和には「まあ、力んでるんだよ。打ちたいから。そうやって思っておいてあげて」と苦しむ主砲に寄り添った。

◆巨人ナインが試合後に再びグラウンドに現れ、今季限りでの現役引退を発表した青木宣親外野手(42)をねぎらう粋なサプライズを行った。試合には敗れた巨人だが、ヤクルトが今季最後の東京ドームのためグラウンドに整列してファンに感謝すると、選手たちが一塁ベンチ前に登場。青木は巨人ナインのもとへ走り、ベテランの長野と坂本から花束を受け取った。場内アナウンスで青木の引退が紹介され、オーロラビジョンにはねぎらいのメッセージが表示された。心温まるシーンに、スタンドに残っていた両軍のファンから大きな拍手が起こった。

◆衝撃弾-。ヤクルトは14日、巨人24回戦(東京ドーム)に4―1で勝利し、今季最長に並ぶ4連勝を飾った。4番・村上宗隆内野手(24)が六回、天井をかすめて右翼席上部の看板を超え、照明付近を直撃する推定飛距離155メートルの特大弾を放った。2試合連続本塁打で直近5戦4発と状態を上げ、27本塁打、72打点でリーグ2冠をひた走る。バットを振り抜いたまま、一歩も動かなかった。村上が東京ドームの天井をかすめ、右翼席最上部の照明付近を直撃する推定155メートルの特大弾。〝確信歩かない〟衝撃の一発に、敵地がどよめきに包まれた。「いやもう、完璧でした。(あの飛距離は過去に)ないと思います。良い感覚。良い本塁打でした。何よりチームが勝ったことがよかった」六回1死無走者で迎えた第3打席。船迫の初球、甘く入った変化球を完璧に振り抜いた。「タイミングを外されても本塁打を打てるのが一番理想的。その点では変化球を打てたことはよかった」とうなずいた。

◆巨人打線には、ここぞの場面で力みが感じられた。優勝へ向けての緊張感、プレッシャーなのだろう。ヤクルト・高橋はもともと立ち上がりが課題だけに、序盤のチャンスの連続をモノにして、先手を取らなければいけなかった。ここ数試合だけを見て取り上げるのもかわいそうだが、モンテスの当たりが止まった。一、三回に1本出れば、もくろみ通りに試合を運べた、というのが現実だ。坂本もベテランゆえに、何とかしないと...との責任感が逆に気負いとなって表れたか。五回、初球のスライダーに詰まらされ投ゴロ併殺。岡本和も三回と七回、どちらも走者2人を置いて3球三振。タイトルを争う村上の打棒を2日続けて見せつけられたことも多少影響したか...。いずれにしても巨人は、ここを乗り切らないことには優勝もない。またヤクルトには引き続き対戦する阪神と広島も苦しめ、混セをかきまわしてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68556 0.553
(↓0.004)
-
(-)
14397
(+1)
353
(+4)
71
(-)
51
(-)
0.243
(-)
2.560
(↓0.01)
2
(-)
阪神
67586 0.536
(↑0.004)
2
(↑1)
12445
(+4)
382
(+3)
62
(-)
35
(-)
0.242
(-)
2.460
(-)
3
(-)
広島
63585 0.521
(↓0.004)
4
(-)
17366
(+3)
347
(+4)
49
(-)
54
(+1)
0.236
(-)
2.450
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
63602 0.512
(↓0.004)
5
(-)
18457
(+2)
432
(+4)
91
(+1)
58
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.020
(↓0.01)
5
(-)
中日
54698 0.439
(↑0.005)
14
(↑1)
12339
(+4)
430
(+2)
59
(-)
37
(+2)
0.241
(↑0.001)
2.890
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
54704 0.435
(↑0.004)
14.5
(↑1)
15447
(+4)
501
(+1)
89
(+2)
58
(-)
0.240
(-)
3.690
(↑0.02)