ヤクルト(☆7対2★)巨人 =リーグ戦23回戦(2024.09.13)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0000020002611
ヤクルト
30101110X71301
勝利投手:山野 太一(2勝3敗0S)
敗戦投手:山﨑 伊織(9勝6敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(13号・6回表2ラン)
【ヤクルト】村上 宗隆(26号・1回裏3ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆ヤクルトが3連勝。ヤクルトは初回、村上の3ランで先制に成功する。そのまま迎えた3回裏に山田が適時打を放つと、5回には岩田の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山野が8回2失点の力投で今季2勝目。敗れた巨人は、投手陣が精彩を欠いた。

◆神宮球場のヤクルト-巨人戦では、両軍4番が明暗くっきり。巨人岡本和真の今季ヤクルト戦は打率3割8分8厘、8本塁打、20打点で、特に神宮球場では9試合に出場して33打数17安打、5本塁打、11打点の打率5割1分5厘と手が付けられない。一方、ヤクルト村上宗隆は神宮球場の巨人戦で同じく9試合に出場して28打数2安打、0本塁打、1打点の打率7分1厘。安打は2本とも単打で、本拠地の巨人戦では本塁打どころかまだ長打を1本も打っていない。

◆元バレーボール女子日本代表の狩野舞子さん(36)が始球式を行った。背番号「1」のユニホーム姿で登場。真ん中低めいっぱいに決まる見事なストライク投球を披露し、スタンドからは大きな拍手が送られた。「良かったんじゃないですかね今日は」としつつも「90点です」と100点満点の投球ではなかったことを告白。マイナス10点分の理由については「もうちょっと速さを出したかったです」と明かした。この日は日本郵便株式会社東京支社が冠協賛試合を開催。3年連続で始球式の大役を任された狩野は「やっぱりちょっと、年々どこか私にすごく期待してくれている感があって。今日も始まる前に『いい球期待してますよ』って言ってもらえたので、いい球投げられてほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

◆巨人山崎伊織投手(25)が今季最短KOをくらった。2回2/3を7安打2四死球の4失点を喫した。初回1死一、二塁からヤクルト村上に148キロ直球をバックスクリーンへの先制3ランを献上。3回は2死二塁から山田に左前適時打を浴びた。さらに松本にも左翼線二塁打を浴び、交代を告げられた。チームは敵地で広島に同一カード3連勝を決めて迎えた一戦だった。山崎伊は3日ヤクルト戦から中9日の登板だったが、役目を果たせなかった。

◆巨人は13日、重信慎之介外野手(31)が右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷と診断されたと発表した。この日、出場選手登録を抹消されていた。今後、故障班に合流し、治療と調整を行う。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が偉大な先輩に贈る豪快なアーチを描いた。初回1死一、二塁。カウント1-1から真ん中に甘く入ってきた直球を見逃さず強振すると、打球はバックスクリーンに飛び込んだ。打った瞬間に分かる確信の今季第26号3ランに「先制のチャンスだったので積極的に打ちにいきました。先制することができて良かったです」とコメントした。絶対に打ちたい理由があった。この日は青木が今季限りでの現役引退を発表。引退会見が行われ、村上は会見の終盤にサプライズで登場した。「本当に今、こうしていい野球人生を歩めたり、いい人生を歩めたりしているのは本当にノリさんに出会ったおかげ」。人目をはばからず号泣しながら感謝の思いを口にした。プロで活躍する礎を築いてくれた先輩の教えを胸に、これからのヤクルトを引っ張っていく覚悟を1打席目から示した。

◆巨人が珍ワイルドピッチで走者の進塁を許した。7回2死二塁、泉が投じたワンバウンドの140キロツーシームが捕手岸田のプロテクターと体の間に挟まった。野球規則のボールデッドの欄には「投球が、捕手のマスクまたは用具、あるいは球審の身体やマスクまたは用具に挟まって止まった場合-各走者は進む」と記されている。記録は暴投。二塁走者の西川が三塁に進んだ。その後、2死三塁のピンチで泉はオスナを見逃し三振に仕留め、ピンチを脱した。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/ここで勝利を呼べ\直近4試合で3発#村上宗隆 先制3ランホームラン?プロ野球(2024/9/13)??ヤクルト×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/ErX7XyNdH1

◆巨人はヤクルトに完敗して連勝が3で止まった。先発山崎伊織投手(25)が、2回2/3を7安打4失点と崩れて今季最短でKOされた。阿部慎之助監督(45)は「ピリッとしないから抹消する。多分、投げてあと1回だろうから、そこで万全にしてもらって。ちゃんとリフレッシュして体調を整えて戻ってきてくれれば」とファーム再調整を即決した。山崎伊も「粘れなかった。もう1回、頑張ります」と出直しを誓った。1回1死一、二塁から村上に先制3ランを浴びるなどリズムに乗れなかった。2番手以降の横川、平内、泉も失点を重ねた。前カードは敵地で広島を相手に3連勝で勢いをつけた。ここ3戦で20得点を量産した打線も5回まで無安打と沈黙。反撃は6回に丸の2戦連発となる13号2ランの2点にとどまった。指揮官は「今日は今日、明日は明日」と言い聞かせるように球場を引き揚げた。

◆ヤクルト山野太一投手(25)が、特別な日に神宮初勝利を挙げた。引退を発表した青木の会見が行われた日に先発。同じ宮崎自主トレ組ということもあり「巡り合わせかわかんないですけど、なんとしてもノリさんのために自分はいいピッチング見せたいなと思ったんで」と自己最長の8回を投げ、4安打2失点。「2軍はプロ野球じゃないから、早く1軍で投げるためにどうするかをしっかり考えて取り組め」という金言を胸に恩返しの勝利を届けた。

◆特別な日に豪快なアーチを描いた。初回1死一、二塁。ヤクルト村上宗隆内野手(24)がカウント1-1から巨人山崎伊の真ん中に入ってきた直球を強振すると、打球はバックスクリーンに飛び込んだ。「久々に完璧に捉えることができました」。打った瞬間、確信の26号3ランに「先制点欲しかったので、先制点挙げることができてよかったです」と喜んだ。この日に打つことに大きな意味があった。今季限りでの現役引退を発表した青木の引退会見が行われた直後。村上は山田とともに会見の終盤にサプライズで登場し、花束を渡した。青木とは自主トレをともにしただけなく、21、22年のオフには活躍を祝いスーツをプレゼントしてもらうなど、かわいがってもらった。だからこそ、会見で青木への思いを問われると感情があふれた。「本当に今、こうしていい野球人生を歩めたり、いい人生を歩めたりしているのは本当にノリさんに出会ったおかげ」。声を詰まらせ感謝を口にした。それでも、試合に入ると冷静さを失わないのが一流の証し。会見では涙を見せたが、ほとばしる思いは「まったくないです」。言葉通り、本塁打を放った後の打席でも2四球を選ぶなど、チャンスメークした。お立ち台では「スワローズの勝利でまた明日も頑張ろうと、生きる勇気を与える、与え続けられたら僕はうれしいので、もっともっとたくさんいろんな皆さんに勇気と希望を僕自身も与えられるように頑張りたいなと思います」と力を込めた。主力として、偉大な先輩の思いを引き継ぎ、チームを引っ張っていく覚悟はできている。【水谷京裕】

◆巨人山崎伊織投手(25)が、2回2/3を7安打4失点で今季最短KOとなった。敵地広島で同一カード3連勝を決めて迎えた一戦だったが、初回からヤクルト村上に先制3ランを浴びるなど流れに乗れなかった。中9日の登板だったが期待に応えられず、2年連続の2桁勝利もお預けとなった。チームの連勝は3でストップし、マジック点灯も最短で15日となった。巨人のM点灯条件 巨人の優勝マジック点灯は最短で15日になった。15日に出る条件は巨人が14日ヤクルト戦、15日中日戦で○○、広島が14日阪神戦に●か△、DeNAが14日中日戦、15日広島戦に●●。この場合にM10が出る。

◆巨人山崎伊織投手(25)は、2回2/3を7安打4失点で今季最短KOとなった。敵地広島で同一カード3連勝を決めて迎えた一戦だったが、初回からヤクルト村上に先制3ランを浴びるなど流れに乗れなかった。中9日の登板だったが期待に応えられず、2年連続の2桁勝利もお預けとなった。チームの連勝は3でストップし、マジック点灯も最短で15日となった。スタンドの傘が踊る中、息を吐いた。中9日のマウンドだった山崎伊が今季最短KOをくらった。1回1死一、二塁、ヤクルト村上を迎えた。カウント1-1からの3球目、148キロ直球がベースの真ん中に吸いこまれた。逃してはもらえない。バックスクリーンへと完璧に運ばれた。先制3ランを献上した。この1発だけで止められなかった。2回も2安打を浴び、ブルペンでは横川が準備を開始した。1死一、二塁を併殺で脱したが、このままリズムには乗れなかった。3回は2死二塁から山田に左前適時打を浴び、追加点を許した。さらに松本にも左翼線二塁打を浴びて、交代を告げられた。8月27日、9月3日に続く3試合連続となるヤクルト戦の先発だった。試合前時点で、ヤクルト相手には今季4試合先発で2勝0敗、防御率2・78。負けていなかった相手に今季最短2回2/3を7安打2四死球4失点と打ち込まれた。8月20日広島戦の4回7失点より短いイニングの降板に「先発としての役目を果たせずチームに申し訳ない」と結果を受け止めた。チームは敵地で広島に同一カード3連勝と勢いに乗って、神宮に来た。勝てば、マジック点灯の可能性のある一戦だった。しかし、序盤から苦しい展開を強いられ、打線はヤクルト先発山野の前に6回に丸が13号2ランで反撃するも、5回までは無安打と打ちあぐねた。山崎伊は結果を導けず、ベンチで唇をかんだ。【上田悠太】

◆ヤクルト青木宣親外野手(42)が今季限りでの現役引退を決断し、13日、都内の球団事務所で引退会見に臨んだ。会見の最後には山田哲人内野手(32)村上宗隆内野手(24)が登場。涙する村上を前に、もらい泣きした。ヤクルト山田(3回に左前適時打)「青木さんには感謝しかないので、1つでも多く勝ちたいと思います」

◆3連勝中の首位・巨人は丸佳浩外野手(35)が「1番・中堅」で2試合ぶりに先発する。12日の広島戦ではベンチスタートとなったが、途中出場で九回に2ランを放った。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)は、同じセ・リーグでしのぎを削り、2009年のWBCでは日本代表として共闘したヤクルト・青木宣親外野手(42)を「素晴らしい実績で終われるし、次があるはずだろうからね。野球界に携わってほしい」と、ねぎらった。現役時代に捕手だった阿部監督は「ボール球も打つのがうまい。困った相手だった」と振り返り、「うちの打者はそれが下手くそ。(青木を)お手本にしてほしい」と語った。

◆巨人・山崎伊織投手(25)が4失点を喫し、今季最短の2回2/3でマウンドを降りた。一回1死一、二塁から4番・村上にバックスクリーンへ3ランを浴びて先制点を献上。二回は2安打を許しながらも無失点に抑えたが、三回は四球後の適時打で追加点。連打で2死二、三塁となったところで交代を告げられた。代わった横川が後続を申告敬遠、投ゴロに抑えた。

◆巨人・丸佳浩外野手(35)が2戦連発となる2ランを放った。0-5の六回2死一塁。カウント0-1から山野のカーブを右翼席へ運び、反撃の狼煙を上げた。12日の広島戦(マツダ)で87試合ぶりに先発を外れたが、途中出場で九回に2ラン。この日は「1番・中堅」で先発復帰していた。

◆進むべき道を示してくれた大先輩へ送る感謝のアーチを描いた。一回1死一、二塁で、燕の4番を担う村上が、先制の26号3ラン。打った瞬間に柵越えを確信し、バックスクリーン右へと伸びる打球を打席内で数秒間、見守った。師も愛した温かな大歓声が沸く神宮。ゆっくりと歩き出した。「先制のチャンスだったので積極的に打ちにいきました。先制することができて良かったです」今後のヤクルトを引っ張る覚悟を示す〝惜別〟の一発だ。この日の試合前。球界野手最年長42歳の青木の引退会見が開かれた。村上にとって青木は、1年目を終えた2018年オフから自主トレで弟子入りする師匠。会見の終盤に花束を手にサプライズで登場すると、感謝の思いがあふれ出た。目頭を押さえて号泣。とめどなく頬を伝う涙をぬぐいながら、言葉を紡いだ。「たくさん迷惑をかけましたけど、今こうしていい野球人生、いい人生を歩めているのは、ノリさんに出会ったおかげ。本当に感謝しています」

◆巨人・山崎伊が自身2年連続2桁勝利を懸けてマウンドに上がったが、4失点を喫し、今季最短で降板した。前回登板は3日のヤクルト戦(京セラ)で、中9日での登板。9勝目を挙げた8月27日のヤクルト戦(神宮)から3登板連続で同一チーム相手の投球となった。一回、先頭の長岡に中前打を浴びて出塁を許し、犠打で二進。サンタナの初球に死球を与え、1死一、二塁。4番・村上に対し、カウント1-1から148キロの直球をバックスクリーンへ先制3ラン。試合前時点で対戦成績は打率・333(6打数2安打)だった主砲に手痛い一発を浴びた。三回に四球から2死二塁とし、山田に左前適時打。連打を浴びたところで交代を告げられた。4年目の今季はここまで9勝をマーク。10月のシーズン最終戦で完封勝利を挙げて10勝目をマークした昨季より速いペースで白星を積み重ねていたが、菅野、戸郷に続くチーム3人目となる2桁勝利達成はお預けとなった。チームは10日からの2位・広島との直接対決で3連勝を収めてゲーム差を4に広げた。この日、ヤクルトに勝利し、広島が阪神戦(甲子園)に引き分けか負け、さらに4位・DeNAが中日戦(横浜)で敗れると優勝へのマジックナンバー「12」が点灯する一戦は苦しい展開となった。(原田優介)

◆巨人の連勝が3で止まった。山崎伊が2回?を7安打4失点と崩れたのが響いた。ヤクルトは13安打で7得点して3連勝。一回に村上が26号3ラン、三回は山田が適時打を放ち、その後も着実に加点した。山野が8回2失点で2勝目。

◆巨人は投手陣が打ち込まれ、ヤクルトに大敗。優勝へのマジックナンバーが点灯する可能性があった一戦に敗れ、阿部慎之助監督(45)は「今日は今日、明日は明日」と切り替え、前を向いた。先発の山崎伊が、一回に村上に3ランを被弾するなど、今季最短の三回途中7安打4失点でKO。打線もヤクルト先発左腕・山野に8回4安打と封じ込まれた。ここまで先発ローテーションを守ってきた山崎伊について指揮官は「ピリッとしないから抹消する」と明言。「多分、投げてあと1回だろうから、ちゃんとリフレッシュして、体調を整えて戻ってきてくれれば」と復調を願った。

◆ヤクルト・山野太一投手が7回2失点の好投で6月22日ソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来となる2勝目(3敗)を挙げた。チームは3連勝。山野は最速147キロの真っすぐに変化球を交え5回まで巨人打線相手に無安打の好投。六回に丸に2ランを浴びたが、その後は追加点を与えず八回を投げきり交代した。打線は一回、村上の26号3ランで先制。その後は岩田が2打点の活躍を見せるなど得点を重ねた。以下、山野のヒーローインタビュー。--神宮で初勝利「ちょっと緊張して...。嬉しいです」--手にしている勝利球にはどんな思いが「今日、青木さんが引退を発表されたということで、自分も自主トレですごいお世話になって、たくさんのことを教えていただいた。今日こうして節目の日に勝てたので、ノリさん、ありがとうございます」--試合を振り返って「キャッチャーの松本さんとしっかりコミュニケーション取って、前回の失敗を踏まえながらしっかり低めに集めました」--青木選手というのはどんな存在「すごい優しくていい人です」--ファンに向けて「残り試合も少ないですけど、また投げる機会があればしっかり今日みたいなピッチングができるようにまた頑張っていきます」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が先制の26号3ランを放ちチームを3連勝に導いた。以下、村上のヒーローインタビュー。--先制の3ラン「先制点が欲しかったので、良かったです」--打った感触は「久々に完璧に捉えることができました」--バックスクリーンに飛び込んだ時、右手を高々と挙げた「今日、青木さんが引退会見をされてましたし、山野さん含め僕ら自主トレメンバーはすごくお世話になりました。今日は特別な日。勝ちたいという思いでやったので、あの先制点が取れてものすごく嬉しかったです」--青木選手はどんな存在「プロに入って一から野球というものを教えていただきました。特別な人ですし、本当に感謝してます」--ファンに向けて「スワローズの勝利でまた明日頑張ろうと生きる勇気を与え続けれたら僕は嬉しいので、もっともっとたくさんいろんな皆さんに勇気と希望を与えられるように頑張りたいなと思います。今後とも応援よろしくお願いします」

◆惜しかった。ヤクルトの球団マスコット、つば九郎が五回終了後に恒例で行っている「空中くるりんぱ」が、成功まであと一歩まで近づいた。回転させながら高く投げ上げたヘルメットは、頭のほぼ半分を覆うように落下。わずかに左にそれたことで、頭の上で弾んで成功とはならなかったが、過去最高レベルの出来にスタンドが沸いた。この日は今シーズン限りで現役引退を発表した青木宣親外野手(42)が行われ、つば九郎は「今日のひとこと」コーナーで「いんたいをこくはくしたえおきくんのために、うってまもってかちましょう」とのボードをかかげていた。

◆「ミスタースワローズ」の系譜を受け継ぐキャプテンも、神宮で感謝の思いを体現した。村上とともに青木の引退会見にサプライズで登場した山田は、三回に左前適時打を放つなど2安打1打点。「勝ちたいという気持ちがありました。青木さんには感謝しかないので、一つでも多く勝ちたい」とうなずいた。精神的支柱として長年チームをけん引してきた青木からは、多くのものを受け継いできた。2011年の入団時は背番号23をもらい、16年からは青木が10年から2年間つけた「ミスタースワローズ」の象徴である背番号「1」を継承。21年からは志願して主将も託された。「成績はもちろんですけど、野球に対する姿勢、取り組み方というのは、すごく勉強になった。そういうところを後輩たちにもしっかり伝えて、継続できれば」。頼もしい先輩が示したヤクルトの伝統。背番号1がプレーと言葉で後輩にもつないでいく。

◆鬼門を突破した勢いをはね返された。マツダスタジアムで4年ぶりの3連勝を飾ったセ・リーグ首位の巨人は、ヤクルトに大敗。阿部慎之助監督(45)は「今日は今日、明日は明日」と切り替え、前を向いた。先発・山崎伊の乱調が誤算だった。一回1死一、二塁で村上に先制3ランを被弾。三回2死二塁から山田に適時打を浴びるなど、今季自己最短の三回途中7安打4失点でKO。6敗目(9勝)を喫した右腕は「粘れなかった」と肩を落とした。試合後、指揮官は「ピリッとしないから抹消する」とファームでの再調整を明言。「投げてあと1回だろうから、ちゃんとリフレッシュして戻ってきてくれれば」と復調を願った。打線もヤクルトの先発・山野の前に八回まで4安打と沈黙。条件次第では、優勝へのマジックナンバー「12」が点灯する一戦で、投打がかみ合わなかった。残り15試合。4年ぶりのリーグ優勝に向け、本拠地東京ドームで戦う14日のヤクルト戦から再スタートを切る。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68546 0.557
(↓0.005)
-
(-)
15396
(+2)
349
(+7)
71
(+1)
51
(-)
0.243
(-)
2.550
(↓0.03)
2
(1↑)
阪神
66586 0.532
(↑0.004)
3
(↑1)
13441
(+7)
379
(+3)
62
(+1)
35
(+1)
0.242
(↑0.001)
2.460
(↓0.01)
3
(1↓)
広島
63575 0.525
(↓0.004)
4
(-)
18363
(+3)
343
(+7)
49
(-)
53
(-)
0.236
(-)
2.440
(↓0.03)
4
(-)
DeNA
63592 0.516
(↑0.004)
5
(↑1)
19455
(+5)
428
(+2)
90
(-)
57
(+2)
0.256
(↑0.001)
3.010
(↑0.01)
5
(-)
中日
53698 0.434
(↓0.004)
15
(-)
13335
(+2)
428
(+5)
59
(-)
35
(-)
0.240
(↓0.001)
2.900
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
53704 0.431
(↑0.005)
15.5
(↑1)
16443
(+7)
500
(+2)
87
(+1)
58
(+1)
0.240
(↑0.001
3.710
(↑0.01)