阪神(☆7対3★)広島 =リーグ戦23回戦(2024.09.13)・阪神甲子園球場=
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広島
1000020003510
阪神
01031110X71301
勝利投手:髙橋 遥人(4勝0敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(6勝5敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(16号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神は1点を追う2回裏、近本が押し出し四球を選び、同点とする。そのまま迎えた4回には、近本の適時打などで3点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋が6回途中3失点と試合をつくり今季4勝目。敗れた広島は守備の乱れが失点につながり、5連敗を喫した。

◆試合前練習で阪神森下翔太外野手(24)にアクシデントが起きた。屋外フリー打撃中、自打球が左膝付近に直撃。三塁ベンチ前まで移動し、左足を押さえて倒れ込んだ。苦悶(くもん)の表情を浮かべてそのままベンチ裏へと下がった。その後は自力で歩いてクラブハウスに移動。笑顔で「大丈夫です」と問題なしを強調した。現在、7試合連続打点に、3戦連発と波に乗っている主軸。チームはこの日からゲーム差なしで2位の広島と直接対決2連戦を迎える。2位浮上をかけた一戦を前に、ヒヤリとする一幕だった。

◆阪神-広島23回戦が無事に始まった。前日12日のDeNA戦は試合開始前に豪雨と雷が続き、結局試合は中止となっていた。雨の被害が深刻だった甲子園。ベンチ裏のロッカーや通路まで浸水し、「雨がやんでも試合はできなかった。掃除が大変や」という声も関係者から聞かれていた。球場スタッフ、阪神園芸スタッフらの懸命な排水作業が行われ、グラウンドも素早く整備。この日の試合前練習が始まる午後2時には、グラウンドは全く問題ない状態に仕上がっていた。

◆歌手の田中あいみ(24)が、試合前にファーストピッチセレモニーと君が代独唱を行った。ファーストピッチセレモニーでは阪神、オリックスで左腕投手として活躍し、力強い打撃でもファンを魅了したトレイ・ムーア氏(51)が打席へ。前日12日のイベントが雨天中止となり、実現した対戦に「直前で阪神のスタッフの方のご厚意で頼んでみるよと言っていただいて、熱く『いいよ』と言っていただいて、ありがいですね」と感激した。投球は大きな弧を描き、右方向へそれたが、ムーア氏はスイングせず。「(ムーア氏の)スイング見られなかったのはすごく残念ですけど、またチャレンジがあれば次はまっすぐ飛ばしたい」とリベンジを誓った。さらに君が代独唱も行い、「最高やん」と大興奮。「皆さん気持ちも高ぶってる中で歌わせていただいて、光栄です」と笑顔で振り返った。

◆阪神高橋遥人投手(28)が3年ぶりにHランプをともした。初回に広島打線にわずか7球で1点を先制されたが、2回2死一、二塁の好機。広島大瀬良の2球目、高めの139キロカットボールを振り抜いた。痛烈なライナーは大瀬良のかかと付近に当たり、三遊間へ。遊撃への内野安打となり、甲子園は虎党の大歓声に包まれた。安打は21年10月21日の中日戦(甲子園)以来、3季ぶり。なお2死満塁で1番近本が押し出し四球を選び、同点となった。負けられない一戦で打線が意地を見せた。

◆阪神森下翔太外野手(24)の執念が広島のミスを誘った。2点リードとなり、なおも4回2死一、三塁のチャンスで打席へ。ぼてぼてのゴロを三塁を守る広島小園がファンブルする失策で貴重な追加点が入った。森下は試合前、フリー打撃で自打球が左膝付近に直撃。苦悶(くもん)の表情で打撃練習を途中で切り上げていた。「大丈夫です」と問題なしを強調していた中、激走でチームに貢献した。

◆広島大瀬良大地投手(33)が、今季最短5回途中9安打5失点でKOされた。初回に味方打線が先制するも、2回に2死満塁から近本に押し出し四球を許して同点とされた。4回は2死二、三塁から近本に勝ち越しの2点中前適時打を浴びるなどで3失点。5回は1死二、三塁のピンチを招いたところで降板。2番手塹江敦哉投手(27)も2死満塁から近本に押し出し四球を与えるなど、踏ん張れなかった。優勝争いのヤマ場で4連敗中の広島が、なかなか負の連鎖から抜け出せない。

◆阪神近本光司外野手(29)が勝ち越しの2点適時打を放った。1-1の4回。1死から7番梅野が四球、木浪が遊撃への内野安打で続き、1死一、三塁。投手の高橋が犠打を決め、2死二、三塁とした。近本は広島先発、大瀬良の初球、高めの直球を中前にはじき返した。「(高橋)遥人がテンポ良くいい投球をしてくれていたので、なんとか早い段階で援護して勝ち越したいと思っていました。みんながつないでくれた良い流れにうまく乗ることができました」さらに、2番中野の2球目にすかさず盗塁。中野の左前打と、3番森下の三ゴロが敵失を誘い、4点目のホームに生還。2回と5回には満塁で押し出し四球も選び、4打点をたたき出した。

◆阪神才木浩人投手(25)が14日の広島戦で自己最多を更新する13勝を目指す。前回7月2日の対戦(マツダスタジアム)で7回を1安打無失点に抑えた相手だが、意外にも同戦は今季まだ2度目。右肘のトミー・ジョン手術から復帰した22年以降でも、4度しか対戦していない。「目慣れしてない選手も多いと思う。そういう意味ではどんどん思い切ったピッチングもできる」と逆手に取る。昨年9月14日は先発で巨人を1回失点に抑える8勝目を挙げ、リーグ優勝を決めた記念日。快投再現で逆転Vへ希望をつなぐ。

◆阪神森下翔太外野手(24)が死球を受けた。6回先頭、広島中崎の投球が左肩肩甲骨付近に直撃。その場に倒れ込み、球場は悲鳴と怒号に包まれた。森下はその後、プレー続行。一塁走者として残った。試合前にはフリー打撃中に自打球が左膝付近に直撃。満身創痍(そうい)の中でグラウンドに立ち続けている。

◆阪神高橋遥人投手(28)が今季最多3失点を喫し、6回途中4安打3失点で降板した。6回に代打上本への死球など、1安打2四死球で1死満塁。この日左越え二塁打を打たれている4番堂林に左前適時打を浴びた。直後に5番坂倉の左犠邪飛で3点目を失ったところで降板。初回に先制されて以降はゼロを並べていたが、最終イニングでつかまった。それでも2点のリードは堅守。自身4連勝での今季4勝目の権利を手にした。

◆阪神石井大智投手(27)が見事な火消しで、自身初の50試合登板を飾った。3-5の6回2死一、二塁で先発高橋からバトンを受けた。6番末包にカウント1-2から153キロ低めの直球がズバッと決まり、見逃し三振。これでキャリハイの50試合登板を果たし、防御率1・69と抜群の安定感を誇っている。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/夢つかめ\渾身のフルスイング#森下翔太 4試合連続ホームラン?プロ野球(2024/9/13)??阪神×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/86CAAbZsJJ

◆ゲーム差なしで迫っていた3位阪神と2位広島の直接対決は阪神が勝利し、8月2日以来、42日ぶりに2位に浮上した。首位巨人が敗れたため、巨人とのゲーム差も3に縮まった。残り13試合。巨人に優勝マジックが点灯していた可能性もあった1日をしのぎ、逆転リーグ連覇への望みをつないだ。先発高橋遥人投手(28)がまたチームを救った。5 2/3を3失点で今季4戦4勝。広島戦だけで3戦3勝とコイキラーぶりを発揮した。今季初めて初回に失点したが、立て直した。3失点は今季ワーストも試合をつくった。2回には21年シーズン以来、3年ぶりとなる安打をマーク。同点劇につなげた。まさしく「救世主」としての働きでペナントレース最終盤の主役となっている。打っては近本光司外野手(29)が輝いた。2回は高橋の内野安打で2死満塁。きっちり押し出し四球を選び同点に追いついた。1-1の4回2死二、三塁では中前へ2点適時打で勝ち越し。5回の満塁機でも押し出し四球を選び、今季1試合最多4打点でけん引した。14日は甲子園でのデーゲームで広島戦。一気に突き放し、巨人との「一騎打ち」に持ち込みたい。

◆阪神森下翔太外野手(24)が4戦連発の16号ソロを放った。6-3の7回。広島4番手大道の3球目、低めの148キロ直球をすくい上げ、左翼スタンドに放り込んだ。推定飛距離123メートルの特大アーチに虎党の大歓声が響いた。これで8日ヤクルト戦(神宮)から4試合連続アーチを記録。4戦連発は球団では16年4月の江越(現日本ハム)以来となった。この日は試合前のフリー打撃中に自打球が左膝付近に直撃。6回には左肩肩甲骨付近に死球を受けるなど、満身創痍(そうい)だった。それでも影響を感じさせない豪快な1発を決めた。

◆心は早くも「伝統の一戦」一騎打ち? 7回終了時、甲子園のビジョンに他球場速報が映された。巨人がビハインドの展開に虎党は大歓喜。この試合で阪神が勝ち、巨人がそのまま敗れたため、ゲーム差は3に縮まった。

◆広島が阪神に逆転負けで今季2度目でワーストタイの5連敗を喫し、7月16日以来、約2カ月ぶりに3位に転落した。4位DeNAとは1ゲーム差となった。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-大瀬良は打ち取った当たりがちょっと不運に「そうやね、ちょっと打ち取った当たりが足に当たったりだとか、エラーもあってちょっとね、不運な面もあったので、また切り替えて、次の登板で頑張ってもらいたいです」-先発陣が苦しい投球が続く「まあずっとね、頑張ってくれてたんで、そこはやっぱりね、野手がね、点を取ってカバーしてあげたいと思います」-大瀬良の降板のタイミングは「あそこ左(木浪)だったので、1アウトだったし、何とかね、バットに当てさしたくない、もしくは強いボールで詰まらせたいっていうシチュエーションだったので、代えました」-6回は打線が追い上げた「相手もいいピッチャーなんでね、その回のいい攻撃はできたんじゃないかと思います」-前回も含めて、今回高橋投手っていうのがどういうふうに攻略すると「そこはスコアラーとかコーチが各自でミーティングくれてるんで、アプローチの仕方とかも」-守備も球際で攻めていった中で「まあまあまあ思い切ってね、攻めていってるので、攻めていった結果のエラーはね、しょうがないというふうに言っているので」-なかなか勝てない試合が続くが「選手はね、今持てる力をね、精いっぱい出してくれてると思います。流れが悪いってのもあるし、そのあたりはまた自分がしっかり考えたいと思います」-逆境を乗り切るために、どういうプレーを求めていく「いやいや、あの今まで通りね、どんどん攻めていってもらえたら、結果を恐れずに攻めていってもらえたらいいと思うし、何かのきっかけで変わると思うので、また、それが明日来るように頑張りたいと思います」-ハーンが出産の立ち会いで一時帰国「それは元々決まったことなので、もうずっと前から決まってたことなので」-19日に戻ってくるってことなんすけど、戻ってきてすぐに合流は「そこは日程的にも、こっちも戻ってきてから1試合空くので、向こう行ってから時差ボケとかもあると思う。そこはまた、考えたいと思います」

◆ゲーム差なしで迫っていた3位阪神と2位広島の直接対決は阪神が勝利し、8月2日以来、42日ぶりに2位に浮上した。首位巨人が敗れたため、巨人とのゲーム差も3に縮まった。残り13試合。巨人に優勝マジックが点灯していた可能性もあった1日をしのぎ、逆転リーグ連覇への望みをつないだ。(テレビインタビュー)-打線が先発全員の13安打「ああ、そうですか。いやいや、まあ後ろにつなぐというかね、そういう意味ではすごくつながって、タイムリーもいいときに出ましたね」-下位からチャンスを作って上位でかえした「そのイニングのね、先頭バッターがそういう形になっただけで、まあね、全員安打いうことは、どっからでも点が取れるいうことで、そういうのを続けていかないといけないですね」-近本が1安打2四球で4打点の活躍「ピッチャーにね、変に前に飛んでゲッツーになるんだったら、三振せえって言うてたんだけど、それも近本が後ろにいてるから」-森下は4試合連続本塁打「それまでは全然良くなかったんでね。この時期に、優勝争いというか、相手もいるわけで、ホームラン打てるボールは来ないって言ったんだけど、あそこはある程度ゲームが決まった状況だったので、出ましたけどね」-桐敷が2イニング投げた。狙いは?「狙いもくそも、勝ちにいっただけですよ」-2位に浮上して首位に3差「まあね、あと3試合ですか。まずこの甲子園の3試合を目の前の試合を1つずつ勝っていくだけですね」(ペン囲み)-相手のミスをしっかり得点につなげた「まあ、ミスっていうかな」-逃さずに「ミス言うてもそんなミス違うやろ」-押し出しもあった「押し出しはミスかも分からんけど。ボール(球)振らんかったいうことやろ」-四球の数が増えているのは1人1人の状態がいいことの表れ「いやいや、ちゃんとボール球をな、見極めてるいうことやろ」-前川も久しぶりの複数安打「調子悪かったからやろ。調子良うなってきたから今日使うたけど」-森下には打てる球来ないという話は「いやいや、まあ強引にちょっといきすぎとったからな、おーん。3打席、4打席くらいまでな。まあエラーなったけどなボテボテやけどな、そんな引っ張るようなボール違うかったからな」-高橋は初回に取られたが「そらおまえ、1点くらい失うよ、そんなの。ずっと0点ではいかれへんわけやから。まあでも、普通やったらあそこまで投げさすけどな。この時期やからな代えたけど。球数も少なかったしな」-桐敷も2回をしっかり「ああ。予定通りや」-打順も見て7回の時点から任せるプランだったか「あの点差やったらな、うん。あと1点2点開いたらな、島本用意してたけどな」-もう勝ち負け「そや」

◆広島が逆転負けで今季ワーストタイの5連敗を喫し、7月16日以来約2カ月ぶりに3位に転落した。先発した大瀬良が今季最短4回1/3を投げ5失点(自責4)と試合をつくれず、中継ぎ陣も踏ん張れなかった。打線は難敵高橋から3点を奪い一時2点差まで迫ったが、追い上げ届かず対高橋は3戦3敗となった。9月はこれで2勝9敗。新井監督は「流れが悪いのはあるけど、選手は今持てる力を精いっぱい出してくれてる。何かのきっかけで変わると思うので、それが明日来るように頑張りたい」。4位DeNAとも1差となった。▽広島大瀬良(今季最短4回1/3 5失点(自責4)で5敗目)「結果がすべて。いろんな思いを持ってマウンドに上がって、結果的にうまくいかなくて、悔しさももどかしさもあります」

◆阪神前川右京外野手(21)が今季4度目の猛打賞で大勝に一役買った。6番左翼で出場し、1点を追う2回1死で大瀬良から右前打。自身10日ぶりの安打で出塁し、同点のホームにかえった。「ずっと大胆にいけていなかったけど、真っすぐのタイミングで1、2、3でいけた」と久々の快音にひと息。5回無死一塁からも右前打を放ちチャンス拡大。6回には右中間へ適時二塁打を放ち、3点差に広げた。岡田監督も「調子良うなってきたから今日使うたけど」と起用ズバリに笑顔だ。前川自身は「状態は本当に良くないと思っているので、ここをどう踏ん張るか」と引き締めていた。

◆負けられない戦いで、阪神のセットアッパー桐敷拓馬投手(25)が今季最長の2イニングを0でまとめた。6-3の7回は右打者3人を、8回は上位と相対し、1安打無失点に封じた。回またぎは2カ月ぶりだったが「まあ、去年からやっているので、そんなに。いつも通り投げることができました。ゼロで抑えられたのでよかったです」と涼しい顔。62試合登板、36ホールドはともにリーグトップの大車輪が続く。

◆阪神森下翔太外野手(24)が、ど根性で4戦連発を決めた。6-3の7回。広島4番手大道の3球目、低めの148キロ直球を強振。推定飛距離123メートルの特大16号ソロに虎党の大歓声が響いた。8日ヤクルト戦(神宮)から脅異の4試合連続アーチ。球団では16年4月の江越大賀(現日本ハム)以来、令和初の快挙だ。バースらの日本記録にもあと3試合に迫る。「今日は大瀬良投手に全然合ってなかった。ピッチャー代わって、工夫しながらいった結果がたまたまいい結果になったかなと思います」序盤は大瀬良に苦しめられた。初回は内角直球を見逃し三振で第2打席は遊ゴロ。第3打席は三ゴロ失策に倒れていた。そんな姿を見た岡田監督は「この時期に、優勝争いで相手もいるわけで、ホームラン打てるボールは来ないって言った」と強引になりかけていた打撃に助言。森下も反省を生かし、1発回答で応えた。8戦連続打点でトータル69打点。この日トップに立ったヤクルト村上を2差でピタリと追う。満身創痍(そうい)でもハートは燃えていた。試合前のフリー打撃で自打球が左膝付近を直撃。6回には左肩甲骨付近に死球を受け、倒れ込んだ。それでも「もう1球当てられてもいいぐらい踏み込んでいきました」。男の中の男の1発。試合後には「自分の中では影響ないと思っています」と問題なしを強調した。強い体は学びの証しでもある。オフにはトレーニング施設で体の使い方などを猛勉強。本塁打量産態勢に入った現状を「オフシーズンに言われたことを理解してきて、再現性を高く持っていけている状態」と明かす。内転筋などを意識し、力を入れるべきところにほどよく入るようになった。自らの体を理解し、技術向上に努めた成果が好調な打撃を支え続けている。チームは4月20日の中日戦以来、今季2度目の先発全員13安打7得点で快勝。大トリでダメ押し弾を放った男は「野手が打った方が、ピッチャーも投げやすい。それがタイガースの強い野球かなと思います」と胸を張った。2位に浮上から、逆転リーグ連覇へ。背番号1が、景気づけの5戦連発に挑む。【村松万里子】

◆ハルトで2位だ! 阪神高橋遥人投手(28)が投げれば勝つ4戦4勝の大車輪で、チームを42日ぶりの2位に押し上げた。逆転Vへ負けられない広島戦でキラーぶりを発揮する6回途中3失点の奮闘で、またも瀕死の虎に息を吹き返させた。肩や肘の度重なる手術から完全復活した左腕の神懸かり的な活躍は、大逆転Vのシンボルだ。今日9月14日は昨年「アレ」を達成した優勝記念日。敗れた首位巨人に3差に迫った阪神が、ミラクルに突き進む。阪神高橋はリハビリ期間中に新しい投球スタイルに興味を抱いた。当面は手術前のような快速球は投げられない。参考にしようとしたのは、自分とは違うタイプの技巧派投手たちだ。同学年の阪神大竹をはじめ、阪神岩崎、DeNA東、オリックス宮城らの投球術に注目した。共通点は左腕で、スピードだけに頼らないスタイル。その中には右腕もいた。チームの先輩秋山だ。リハビリに励んできたこの3年間、かなりの時間を過ごした。右膝痛で思うように投球できず、ほぼ2軍暮らしだった秋山とは話が合った。グラウンド内外を問わず、顔を合わせれば野球の話ばかり。秋山が得意とするストライクゾーンを広く使う技術も、事細かく聞いた。苦しい投球になったこの日の6回、必死に引き出しを駆使して粘ろうとした。秋山が現役引退を発表した日。「当たり前のようにいつもいてくれる存在でした。寂しいな...という感じです」。教えはきっと生きていた。感謝を込めた1勝だ。【阪神担当=柏原誠】

◆阪神石井大智投手(27)が初の50試合登板を火消しで飾った。2点リードの6回2死一、二塁で先発高橋に代わってマウンドへ。末包を追い込み最後は外角低め153キロ直球で見逃し三振を奪った。「首を振って外の真っすぐを選択した。絶対に決められるという感覚があった。しっかり決められてよかった」。登板数については「節目だけど、まだ13試合ある。全部投げると思っているので、しっかり明日も準備したい」と貪欲だった。

◆阪神梅野隆太郎捕手(33)が貴重なつなぎ役を果たした。2回は同点を呼び込む内野安打。失策がのちに安打に訂正された。4回は四球出塁から決勝のホームイン。5回は犠打でまた得点に結びつけた。「つないだりとか、すぐ取り返す形ができた。後ろを信じてできました」と充実の表情。先発高橋には「全然悪くないと思う。6回は死球からだったけど、あそこまでよく頑張ってくれた」とねぎらった。

◆阪神近本光司外野手(29)が4打点で甲子園の主役になった。1点ビハインドの2回2死満塁で押し出し四球を選び同点。4回2死二、三塁では中前2点適時打で勝ち越し。これが決勝打となり「得点圏だったので初球から気持ちを入れて振り抜こうと思っていました」と振り返った。5回には再びの満塁機で押し出し四球。今季5試合全てで2失点以下に抑えられていた広島大瀬良を5回途中5失点でKOさせた。兵庫・淡路島で生まれ育った。幼少期には甲子園で阪神戦を見た記憶がある。「アリアスがホームランを打った試合は覚えてる」と懐かしむ。高校は兵庫県内の社へ進学。大学は西宮市内の関学大を選んだ。社会人では大阪ガスのグラウンドも西宮市内にあった。甲子園にとことん近いところで白球を追ってきた。そんな男にとって甲子園のとっておきの思い出は...。「素盞嗚(すさのお)神社の駐輪場に、自転車を止めさせてもらっていたのは感謝してます」社会人時代、球場に隣接する神社の駐輪場をよく使用していたという。今は職場となり車で通勤する聖地での素朴な思い出だ。「みんなが憧れだと思っていることが、いつになってもすごいことかなと思います」。誇らしい甲子園。その中心で躍動する。5月11日DeNA戦で6打点を挙げて以来となる4打点。8月の月間MVPを受賞し9月も打率3割超え。好調なリードオフマンが勝負の9月をけん引する。【中野椋】

◆ハルトで2位だ! 阪神高橋遥人投手(28)が投げれば勝つ4戦4勝の大車輪で、チームを42日ぶりの2位に押し上げた。逆転Vへ負けられない広島戦でキラーぶりを発揮する6回途中3失点の奮闘で、またも瀕死の虎に息を吹き返させた。肩や肘の度重なる手術から完全復活した左腕の神懸かり的な活躍は、大逆転Vのシンボルだ。今日9月14日は昨年「アレ」を達成した優勝記念日。敗れた首位巨人に3差に迫った阪神が、ミラクルに突き進む。神がかっている。投げれば勝つ。高橋が止まらない。2位広島とゲーム差なしで迎えた2連戦初戦。岡田監督が10日の間隔を崩して中9日でぶつけた期待に見事に応えた。肩や肘など度重なる手術から復帰後の先発は圧巻の4戦4勝。マウンドを降りる際、ヒーローは甲子園の万雷の拍手に包まれた。「ボール自体はそんなに悪くなかった。もっともっと良くなるように頑張りたいです」5回まで2安打1失点。6回に堂林の左前適時打、坂倉の左犠邪飛で今季ワースト3失点。それでも「負けない男」に大量援護が送られ、6回途中4安打で4勝目をゲットした。2回には3年ぶり安打となるピッチャー返しの内野安打も放つなど投打で奮闘。広島戦は今季3戦3勝とする鯉キラーぶりを存分に発揮した。この日、先輩秋山が現役引退を発表した。「手本のような先輩だった」。気さくに声をかけてもらい、技術面でアドバイスも受けた。朝に報道などで決断を知り、恩返しを心に秘めて先発マウンドに上がった。「朝見てびっくりして、今日勝ちたいなと思った」秋山は右膝の痛みと戦いながらもがいた。高橋にも通じる部分が多い。度重なる手術でボールを投げられなかったリハビリ期間中、先輩も一緒に苦闘していた。志半ばでユニホームを脱ぐ先輩を思い腕を振った。「めちゃくちゃ集中というか、興味が湧いてきて」YouTubeなどを活用し、トレーニング法から突き詰めた。「地面を捉える」ことを意識してフォーム改良を目指した。次第にタイムも上がり、走っていても疲れにくいフォームを手に入れた。約3年間のリハビリ生活。支えたのは底知れない向上心だった。「成長を感じる時って、めちゃくちゃ気持ちいいので。きついけど楽しいという感じです」チームを42日ぶりの2位に浮上させた。この日敗れた首位巨人にも3ゲーム差に迫った。岡田監督は「まずこの甲子園の3試合、目の前の試合を1つずつ勝っていくだけですね」と引き締めた。9月14日は昨年18年ぶりにリーグ優勝を果たした「アレ記念日」。救世主ハルトの躍動で、最高の前夜祭になった。【波部俊之介】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】阪神森下翔太がアクシデント連発も、ど根性で4戦連発! 試合前には左膝に自打球、試合では左肩に死球が直撃。満身創痍も最後は強振で本塁打を放ちました!

◆森下で2位浮上だ! 阪神森下翔太外野手(24)が神がかり的な4戦連発でチームを42日ぶりの2位に押し上げた。0差で激突した広島との2&3位攻防第1ラウンドで3点リードの7回に16号ソロ。球団の4戦連発は江越以来8年ぶり。令和では初の快挙だ。今日9月14日は昨年、18年ぶりの「アレ」を達成した優勝記念日。巨人が敗れて首位にも3差に迫った阪神がミラクルに突き進む。

◆広島は13日、左のリリーフエースとして奮闘するテイラー・ハーン投手(30)が第1子の出産に立ち会うため米国へ一時帰国すると発表した。この日、日本を出発し、19日に再来日する予定。来日1年目の今季は29試合に登板し0勝1敗、2セーブ、15ホールド、防御率1・24と安定感を示している。

◆ヒヤリとするシーンだった。阪神・森下翔太外野手(24)が試合前の打撃練習中、左足付近に自打球を当てて悶絶。トレーナーに付き添われ、そのままベンチ裏へと引き揚げた。現在、3試合連続本塁打と絶好調。状態が心配されたが、その後は自力で歩いてクラブハウスへと戻った。

◆阪神の原口文仁内野手(32)、梅野隆太郎捕手(33)が今季限りの現役引退を発表した秋山拓巳投手(33)に向けてねぎらいの言葉を送った。原口は秋山の引退に「寂しい気持ちもありますけど、アキがここまでやってきて自分で決断したこと。本当にお疲れさまと言いたい」と語った。ともに2010年のドラフト入団で唯一の高卒同期として「アキは早くから1軍で出ていたので、それが刺激になって僕もファームでモチベーションになっていましたし、僕が上がった時はアキもファームで悩んでいた時だった。お互いに刺激を与えながらできた15年間だった」と振り返った。1,2軍問わずバッテリーを組んでおり「コントロールが一番で、そこに球の切れがあって、キャッチャーとしてはすごくリードのしがいがあるピッチャー。若い子たちは配球の面ですごく勉強になったと思う。そうやって残した物も大きい」と回顧した。秋山が2桁勝利を飾った2020年、21年を含め数多くバッテリーを組んだ同い年の梅野は「配球の面はすごく繊細で、1試合とか1球にかける思いが本当に強いピッチャーだったし、気迫溢れる印象が強い」と振り返り、「1勝でも多くアキとプロ野球人生を歩めたのは自分にとってもプラスだし、アキ自身も1勝を重ねていく大変さをすごく経験したピッチャーだと思う。お疲れさまと言いたい」と語った。

◆阪神は高橋遥人投手(28)が先発する。左肘の手術などから1軍復帰後、ここまで3戦3勝。うち2勝を広島から奪っており、再度の鯉封じに期待が懸かる。ゲーム差なしの激突で阪神が勝てば、8月2日以来の2位に浮上する。

◆阪神・才木浩人投手(26)が14日の24回戦に向けてキャッチボールやダッシュで汗を流した。今季23試合目の先発で、直近の8登板でヤクルト、巨人と4度ずつ対戦している一方、広島戦は7月2日(マツダ)以来2度目。前回の対戦では7回無失点と好投するも勝ち星はつかなかった。終盤に対戦経験の少ない相手とぶつかることに「なかなか目慣れしてない選手も多いかなと思うので、そういう意味ではどんどん思い切って、というピッチングもできると思う。そういう意味ではまだ気楽なほうです」と語った。甲子園のデーゲームで登板するのは6月9日の西武戦以来3か月ぶり。暑さの中での投球が予想されるが「(対策は)いろいろやろうと思っている。暑いのはしようがないので、その中でしっかりできることをやればいい」と意気込んだ。

◆阪神が同点に追いついた。0-1で迎えた二回。1死から前川が右前打を放つと、梅野が敵失で1死一、二塁。木浪は3球三振に倒れ、2死となった。打席には先発の高橋。2球目、139キロカットボールを振りぬいた。投手強襲の内野安打で満塁。1番・近本へとつなげると、近本がボールを見極め押し出し四球。高橋の意地が試合を振り出しに戻した。

◆阪神・近本光司外野手(29)が殊勲の一打を放って勝ち越した。1-1で迎えた四回。1死から梅野が四球を選ぶと、木浪の打球は広島の遊撃手・矢野のグラブをはじいて右前へ。一、三塁と好機を作った。高橋は犠打で2死二、三塁。同点の押し出し四球を選んだ近本が打席に向かった。その初球、カットボールをはじき返すと、打球は中前へ。勝ち越しの2点中前打に甲子園はお祭り騒ぎとなった。近本は直後の中野の打席で今季18個目の盗塁を決めると、中野が左前打でつないで再び2死一、三塁。森下の打球は三塁へボテボテの当たりも、これが三失となり、4-1とリードを広げた。

◆阪神・近本光司外野手(29)が殊勲の一打を放って勝ち越した。1-1で迎えた四回。1死から梅野が四球を選ぶと、木浪の打球は広島の遊撃手・矢野のグラブをはじいて右前へ。一、三塁と好機を作った。高橋は犠打で2死二、三塁。同点の押し出し四球を選んだ近本が打席に向かった。その初球、カットボールをはじき返すと、打球は中前へ。勝ち越しの2点中前打に甲子園はお祭り騒ぎとなった。近本は直後の中野の打席で今季18個目の盗塁を決めると、中野が左前打でつないで再び2死一、三塁。森下の打球は三塁へボテボテの当たりも、これが三失となり、4-1とリードを広げた。近本は「打ったのはストレート。(髙橋)遥人がテンポ良くいい投球をしてくれていたので、なんとか早い段階で援護して勝ち越したいと思っていました。みんんながつないでくれた良い流れにうまく乗ることができました」とコメントした。

◆阪神・前川右京外野手(21)が久々のマルチ安打だ。二回は1死から同点につながる右前打を放つと、五回無死一塁の第3打席でも右前打を放ってマルチ安打。8月11日の広島戦(京セラ)以来、約1カ月ぶりの複数安打となった。無死一、二塁とした阪神打線は続く梅野が犠打でつないで1死二、三塁。広島ベンチは大瀬良をマウンドから降ろした。前川のチーム9本目のヒットで、鯉の難敵を引きずり下ろした。1死二、三塁の好機を作った阪神打線は代わった塹江から木浪が四球を選んで満塁。高橋は三振も、近本がこの日2個目の押し出し四球をもぎ取って、5-1とリードを広げた。

◆阪神の先発・高橋遥人投手(28)は六回途中でマウンドを降りた。一回先頭の秋山に二塁打を浴びると、1死三塁から小園の三ゴロの間に先制点を献上。それでも回を追うごとに本来の投球を取り戻した。二回、三回は三者凡退。四回は2死二塁のピンチを背負うも、坂倉を遊ゴロに仕留めた。5-1とリードで迎えた六回は先頭の代打・上本に死球。ここから無死満塁のピンチを背負った。小園は中飛に仕留めるも、堂林に左前打を浴びて3点差。坂倉に犠飛を許して、2点差とされたところで降板が告げられた。悔しそうにベンチへと引き揚げた左腕だが、代わった石井が2死二、三塁と一発出れば逆転のピンチで末包を見逃し三振に仕留めてリードを保つ。高橋は1軍復帰後4戦4勝の権利を持って、リリーフ陣に後を託した。

◆2位広島が、甲子園でゲーム差なしの3位阪神と激突した。負ければ3位に転落する一戦だったが...。先発の大瀬良は9安打を食らって五回途中5失点(自責4)でKOされた。「プレッシャーはゼロではない。(でも)優勝を争う緊迫した場面はなかなか経験できない」そう語っていた大黒柱は、中5日だった前回登板の6日の中日戦(マツダ)は5回3失点で敗戦投手となったが、今季は試合前時点で6勝4敗、防御率1・46と抜群の安定感を誇る。阪神に対しては5試合で2勝0敗、防御率1・14。〝虎キラー〟としての存在感を示したかったが、好調の猛虎打線の勢いにのみ込まれてしまった。一回に味方が1点を先制し、その裏の1死一塁は抑えたが、二回は2死満塁から四球で押し出しで同点。三回は三者凡退だったが、四回には近本の中前への2点打と、三塁手・小園の適時失策で3失点。五回も1死二、三塁のピンチを招き、降板となった。6年ぶりのリーグ優勝を狙うチームは正念場を迎えている。前カードの10~12日は、マツダスタジアムで首位巨人に同一カード3連敗。この日、ハーンが第1子の出産に立ち会うため米国へ一時帰国した。再来日予定の同19日まで、ここまで29試合に登板し0勝1敗、15ホールド、2セーブ、防御率1・24の左のリリーフエースを欠く。先発と中継ぎともに奮起が必要だったが、大瀬良は五回を投げ切ることができなかった。(柏村翔)

◆阪神・前川右京外野手(21)が貴重な追加点を挙げた。5-3と2点差に迫られた直後の六回1死一、二塁の好機。中崎の145キロ直球をとらえた。右中間で弾む適時二塁打で再び3点差に。前川は8月1日の巨人戦(甲子園)以来、今季4度目の猛打賞と勝負の最終盤へ、再び状態を上げてきた。

◆阪神の先発・高橋遥人投手(28)は六回途中でマウンドを降りた。一回先頭の秋山に二塁打を浴びると、1死三塁から小園の三ゴロの間に先制点を献上。それでも回を追うごとに本来の投球を取り戻した。二回、三回は三者凡退。四回は2死二塁のピンチを背負うも、坂倉を遊ゴロに仕留めた。5-1とリードで迎えた六回は先頭の代打・上本に死球。ここから無死満塁のピンチを背負った。小園は中飛に仕留めるも、堂林に左前打を浴びて3点差。坂倉に犠飛を許して、2点差とされたところで降板が告げられた。悔しそうにベンチへと引き揚げた左腕だが、代わった石井が2死二、三塁と一発出れば逆転のピンチで末包を見逃し三振に仕留めてリードを保つ。高橋は1軍復帰後4戦4勝の権利を持って、リリーフ陣に後を託した。高橋は「二回以降は修正できた部分はありましたが、勝ち越してもらったのにランナーを出して粘りきれず、イニング途中で(石井)大智に負担をかけてしまいました。間隔も空けてもらっての登板だったのに長いイニングを投げることができず申し訳ないです」とコメントした。

◆阪神・森下翔太外野手(24)が止まらない。七回2死、大道の148キロを振り抜いた。打球は左翼スタンドへ一直線。4試合連続の16号ソロを放つと、悠々とダイヤモンドを一周した。4試合連続弾は球団では2016年の江越以来。田淵幸一、掛布雅之、新庄剛志らが名を連ねる記録に森下が並んだ。

◆阪神はゲーム差なしだった広島を破り、8月2日以来、42日ぶりに2位に浮上した。この日は近本が大活躍。1点を追う二回に押し出し四球を選んで同点とすると、四回には2死二、三塁で中前2点打で勝ち越し。さらに相手の失策によりもう1点を追加し、この回3得点を挙げた。近本は五回にも押し出し四球を選び、4打点。六回には前川が右翼への二塁打を、七回には森下が4試合連発となる16号ソロを放つなど、先発全員の13安打で広島投手陣に襲いかかった。投げては先発の高橋が、5回2/3を投げて4安打3失点で4戦4勝。5-1の六回には2点を返されたが、2死一、二塁のピンチでリリーフした石井が末包を見逃し三振に抑えて今季50試合目の登板を飾り、七、八回は桐敷が今季初の2イニングを無失点。最後は岩崎が試合を締めた。広島に入れ替わって2位に浮上しただけでなく、この日は首位巨人がヤクルトに2-7で敗戦。3ゲーム差に詰め寄る大きな1勝を手にした。

◆七回2死、4戦連続本塁打を放つ阪神・森下翔太=甲子園球場(撮影・松永渉平)

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(58)が5回?を投げ、85球で3失点降板の阪神・高橋遥人投手(28)に言及した。高橋は六回途中降板でも勝てたことが大きい。立ち上がりこそ先頭打者の秋山に二塁打を許したが、球数だけで言えば7回を投げられるペース。六回はそれを意識しすぎたのかもしれないし、不運も重なった。無死一塁での秋山の二塁内野安打は中野が併殺を狙ったことが災いし、矢野も追い込んでから粘られてのもの。投手の立場からすればファウルで球数を重ねられると、球の切れがないのかな? と余計に考えてリズムを崩されてしまう。そういう意味では勉強になっただろうし、糧になるはずだ。これで広島に3連勝。同一球団に続けて勝つのは難しい。いいイメージでマウンドに上がることができるが、相手も研究するし、相性のいい打者ばかり並べてくるようになる。何とか点を取ろうとしてくるため、案外やりにくいものだ。高橋の次回登板が気になるが、出場選手登録を抹消せずに22日からの巨人2連戦のどちらかを任せるのではないか。逆転優勝に向けて、高橋の使い方と状態がカギを握ってくる。

◆阪神が快勝。8月2日以来の2位に浮上した。近本光司外野手(29)が2つの押し出し四球と中前への2点勝ち越し打で計4打点。七回、前の打席で左肩付近に死球を受けた森下翔太外野手(24)が左越えに4試合連続の16号ソロを放った。球団の4戦連発は2016年4月3日DeNA戦(横浜)ー9日広島戦(甲子園)での江越大賀(現日本ハム)以来。高橋遥人投手(28)は3点を失ったが5回?を投げ、無キズの4連勝。広島から3勝目を挙げた。高橋降板後の六回2死一、二塁で登板した石井大智投手(27)は後続を断ち、七回からの2回は桐敷拓馬投手(25)、九回は岩崎優投手(33)が締めた。ヤクルトに敗れた首位巨人に3差に迫った岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=66勝58敗6分、観衆=4万2622人)。★テレビインタビュー編ーー打線が先発全員の13安打「ああ、そうですか。後ろにつなぐというかね、そういう意味では、すごくつながって、タイムリーもいい時に出ましたね」ーー下位でチャンスを作って上位でかえした「そのイニングの先頭バッターがそういう形になっただけで、全員安打いうことは、どっからでも点が取れるいうことで、そういうのを続けていかないといけないですね」ーー近本が1安打2四球で4打点の活躍「(五回1死満塁で)ピッチャーに、あんまりいらんことじゃないんだけど、変に前に飛んでゲッツーになるんだったら、三振せえって言うてたんだけど、それも近本が後ろにいてるから」ーー森下は4試合連続本塁打「それまでは全然良くなかったんでね。この時期に、優勝争いというか、相手もいるわけで、ホームラン打てるボールは来ないって言ったんだけど、あそこはある程度ゲームが決まった状況だったので、出ましたけどね」ーー桐敷が2イニング投げた。狙いは「狙いもクソも、勝ちにいっただけですよ」ーー2位に浮上して首位に3差「まあね、あと3試合ですか。まずこの甲子園の3試合を目の前の試合を一つずつ勝っていくだけですね」★囲み編ーー高橋はもう少し行けるかと思ったが「どっから質問するんや」ーー相手のミスをしっかり得点につなげた「まあ、ミスっていうかな」ーー逃さずに「ミス言うてもそんなミス違うやろ」ーー押し出しもあった「押し出しはミスかも分からんけど。ボール(球)振らんかったいうことやろ」ーー四球の数が増えているのは一人一人の状態がいいことの表れ「いやいや、ちゃんとボール球をな、見極めてるいうことやろ」ーー前川も久しぶりの複数安打(8月1日巨人戦以来の1試合3安打)「調子悪かったからやろ。調子良うなって来たから今日使うたけど」ーー森下には打てる球は来ないという話は「いやいや、まあ強引にちょっと行き過ぎとったからな、おーん。3打席、4打席くらいまでな。(四回は三塁手の)エラーなったけど、ボテボテやけどな、そんな引っ張るようなボール違うかったからな」ーー高橋は初回に点を取られたが「そらお前、1点くらい失うよ、そんなの。ずっと0点ではいかれへんわけやから。まあでも、普通やったら、あそこまで投げさすけどな。この時期やからな代えたけど。球数も少なかったしな」ーー桐敷も2回をしっかり「ああ。予定通りや」ーー打順も見て七回の時点から任せるプランだったか「あの点差やったらな、うん。あと1点2点開いたらな、島本用意してたけどな」ーーもう勝ち負け「そや」

◆阪神が快勝。8月2日以来の2位に浮上した。近本光司外野手(29)が2つの押し出し四球と中前への2点勝ち越し打で計4打点。七回、前の打席で左肩付近に死球を受けた森下翔太外野手(24)が左越えに4試合連続の16号ソロを放った。球団の4戦連発は2016年4月3日DeNA戦(横浜)ー9日広島戦(甲子園)での江越大賀(現日本ハム)以来。高橋遥人投手(28)は3点を失ったが5回?を投げ、無キズの4連勝。広島から3勝目を挙げた。高橋降板後の六回2死一、二塁で登板した石井大智投手(27)は後続を断ち、七回からの2回は桐敷拓馬投手(25)、九回は岩崎優投手(33)が締めた。ヤクルトに敗れた首位巨人とは3差。主な選手のコメントは以下の通り(成績=66勝58敗6分、観衆=4万2622人)。六回1死満塁で、3点目を与える左邪飛捕球に前川右京 「あの場面は捕っていい場面なので。捕ってはいけない場面はベンチから指示があるので」同い年の秋山拓巳の引退に梅野隆太郎 「2軍の選手も含めてやけど、代表として戦っている以上はどの選手に対しても、上位を、1位を目指していける立場にいるので、そういう思いを背負って戦っていきたい」六回2死一、二塁で広島・末包から見逃し三振を奪った石井大智 「首を振って外真っすぐを選択したんですけど、何か分からないですけど『絶対に決められる』と思って、そういう感覚があった」ウイニングボールをスタンドに投げ入れた高橋遥人 「特に意味はないです。あんまり勝ってない僕ですけど。投げようかなと思いました」四回の2点打に近本光司 「二、三塁で一塁空いていましたけど初球からいこうかなと思って」4戦連発に森下翔太 「ホームランが出ていますけど、あそこの場面はヒットでも自分は満足できる打席だった。(それまで無安打で)1試合の中で1本出すか出さないかで全然違うと思うので」

◆広島は逆転負けで今季ワーストタイの5連敗となり、3位に転落した。大瀬良大地投手(33)は4回?を9安打5失点(自責4)で5敗目(6勝)を喫した。打線は5安打で3得点どまり。新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。ーー大瀬良は3失点した四回は打ち取ったような打球が安打になった「そうやね。ちょっと打ち取った当たりが足に当たったりだとか、(三塁手・小園の)エラーもあって不運な面もあった。また切り替えて、次の登板で頑張ってもらいたいです」ーー先発陣は苦しい投球が続く「ずっと頑張ってくれてたんで、そこはやっぱり野手が点を取ってカバーをしてあげたいと思います」ーー大瀬良に五回1死二、三塁で交代を告げた「あそこは左(木浪)だったし、1アウトだったし、バットに当てさせたくない、もしくは強いボールで詰まらせたいっていうシチュエーションだったので代えました」ーー4点を追う六回は無死満塁から2得点を奪い追い上げた「相手もいいピッチャー(高橋)。いい攻撃はできたんじゃないかと思います」ーー阪神の高橋には今季3戦3敗。どう対策を立てたか「そこはスコアラーや(打撃)コーチが各自でミーティングをしてくれている。アプローチの仕方も」ーー守備陣は球際を攻めた結果であるが、2試合連続で失策が失点に絡んだ「思い切って攻めていった結果のエラーはしようがないと言っている」ーー9月は2勝9敗。勝てない試合が続く「選手は今持てる力を精一杯出してくれてると思います。流れが悪いってのもあるし、また自分がしっかり考えたいと思います」ーーこの逆境を乗り切るためには選手にどういうプレーを求めていく「今まで通り、どんどん攻めていってもらえたら、結果を恐れずに攻めていってもらえたらいいと思うし、何かのきっかけで変わると思う。また、それが明日来るように頑張りたいと思います」ーー左のリリーフエースのハーンが第1子の出産に立ち会うため米国へ一時帰国。19日に再来日予定「それは元々決まったこと。もうずっと前から決まっていたこと」ーー1軍に再合流する予定は「(米国から来日してすぐは)時差ボケとかもあると思う。また考えたいと思います」

◆桐敷が今季最長の2回を投げ無失点で抑えた。「(回またぎは)去年からやっていることなので、いつも通り投げられた」。七回は三者凡退。八回は1死一塁から後続を断ち「ゼロでいけてよかった」と安堵(あんど)した。左腕に複数イニングを任せたことを岡田監督は「狙いもクソも勝ちにいっただけ」と説明。「予定通りや。あと1点2点開いたらな、島本用意してたけどな」と笑みを浮かべた。

◆5―3と迫られた六回2死一、二塁で登板した石井が好救援した。一発逆転の場面で末包を追い込むと、「自分で首を振って外の真っすぐを選択した。なぜか分からないけど『絶対に決められる』と思って」と153キロを制球し、見逃し三振で反撃を食い止めた。これが節目の今季50試合目の登板。「あと13試合。もう全部投げると思っている。しっかりと明日に備えて頑張っていきます」。今後も鉄腕で勝利のバトンをつなぐ。

◆阪神は逆転勝ちし、8月2日以来42日ぶりに2位に浮上した。6-3の七回に森下翔太外野手(24)がトドメの16号ソロ。4試合連続本塁打は、球団では田淵幸一や掛布雅之らに並ぶ記録となった。首位巨人が敗れ、3ゲーム差に接近。虎のレジェンドたちに肩を並べた森下が、奇跡の逆転連覇に導く。ズキズキと痛みが響く体で、甲子園に快音をとどろかせた。きれいな弧を描いた打球が左翼スタンドまで届き、エネルギー渦巻く聖地が一気に歓声に包まれる。4試合連続弾で快勝の一戦に最後の1点を刻み、チームの2位浮上に貢献した。「1試合の中で1本出すか出さないかで全然違うと思う。あの打席でしっかり直球を捉えられたのはよかった」6―3で迎えた七回。3球続けられた3番手・大道の直球を見逃さなかった。148キロを捉えてフェンスの向こうまで運びきる16号ソロで試合を決定づけた。球団8年ぶりとなる4試合連続本塁打は、過去に田淵幸一、掛布雅之、新庄剛志、金本知憲らも達成した記録。虎の歴史を彩ってきたスターたちに並ぶ一発になった。〝めちゃめちゃ〟の体で戦い抜き、最後に強烈なパンチを浴びせた。この日は試合前練習で左足付近に自打球を当てて悶絶(もんぜつ)。トレーナーに付き添われてベンチ裏へ引き揚げる一幕があった。ホームラン直前の六回には左肩に死球を受けて、しばらく倒れ込んだ。それでも「怖くないっていったらそんなことはないですけど、踏み込んでいかないと打てない。もう1球当てられてもいいくらいの気持ちでいきました」と強い気持ちで一発を放った。体の状態を問われ「めちゃめちゃです。でも大丈夫です」と笑った。

◆左肘などの手術から1軍復帰後4戦4勝。広島には3勝目で、またも虎党の期待に応えたが、阪神・高橋遥人投手(28)に笑顔はなかった。「6回を投げ切れなかったのは申し訳ないというか、後ろの投手のみなさんに助けられたかな」5-1の六回、先頭の代打・上本への死球から安打と四球で無死満塁のピンチを背負った。小園は浅い中飛に打ち取ったが、堂林に左前適時打を許して3点差。続く坂倉の左邪犠飛でさらに1点を奪われた。ここで岡田監督から交代指令。5回?を投げて4安打3失点という内容に不満が残った。「粘れなかった。初回も先頭バッターを出して、失点したんで」。一回、先頭の秋山に右翼線二塁打を許した後、先制点を奪われたことも反省したが、二回2死一、二塁の打席では大瀬良のカットボールを捉えて投手強襲安打。今季初安打で満塁にチャンスを拡大させて近本の同点の押し出し四球につなげた。この日、4学年上の秋山が今季限りでの引退を発表した。「よく食事につれていってもらった。技術的なことだったり、けがの(予防やリハビリの)話とかのアドバイスもしてくださって。寂しいです」と高橋。公私でお世話になった先輩だ。秋山は2018年に右膝にメスを入れた。その後も右膝の痛みと闘いながらマウンドに立ち続けた。一方、高橋は22年のトミー・ジョン手術をはじめ、左手首や左肩関節の手術も受けた。「本当に見本になるような先輩で。きょう勝ちたいなと思った」。秋山に届ける1勝でもあった。岡田監督は、高橋について「そらお前、(一回に)1点くらい失うよ。ずっと0点ではいかれへんわけやから。まあでも、普通やったらあそこ(六回最後)まで投げさすけどな。この時期やからな代えたけど」と評価したうえで、石橋をたたいた継投だったことを明かした。「しっかり(左肩や肘の)張りをとって先頭打者を出さないように調整していきたい」高橋は気持ちを切り替えた。次回登板は22日からの巨人2連戦(甲子園)が有力。帰ってきたエース左腕は最後まで勝ち続ける。(三木建次)

◆鯉を撃つ一打が中前で弾んだ。この日の阪神・近本光司外野手(29)は見て、打って、走って、また見る。決勝打含む4打点と甲子園で躍動した。「二、三塁で一塁が空いていましたけど、さっき(第2打席)フォアボールだったので、初球からいこうかなと思って。ヒットになってよかった」1-1で迎えた四回2死二、三塁の第3打席。大瀬良の初球、カットボールを捉えた。二回2死満塁の第2打席は同点の押し出し四球。さえわたる〝読み〟で失投を見逃さない。中前に運ぶ決勝の2点打に聖地が大歓声に包まれた。直後にリーグトップを独走する今季18個目の盗塁をマークすると、五回は再び2死満塁で左腕・塹江の直球を見極めてこの日2つ目の押し出し四球。大事な場面では、必ずといっていいほど結果を残す仕事人に、岡田監督も「投手(高橋)に『変に前に飛んでゲッツーになるんだったら、三振せえ』って言うてたんだけど、それも近本が後ろにいてるから」と全幅の信頼を寄せている。「みんなが憧れ(の場所)だと思っていることが、いつになってもすごいことかなと思います」社会人時代から、近くの駐輪場に自転車を止め、羨望のまなざしを向けていた甲子園。近くて、少し遠かった聖地という場所は、近本にいつもパワーをくれる。大声援を浴びて向かったお立ち台。スタンドに残る満員の虎党へ、リードオフマンは誓った。「本当に大事な試合が続くので僕たちもしっかり頑張ります。応援よろしくお願いします!」2位に浮上し、首位巨人に食らいつく最終盤戦。残り13試合の内、甲子園はまだ7試合もある。これが大逆転優勝への鍵。とどろく大歓声を味方に、近本が勝利への道を切り開いていく。(原田遼太郎)

◆当番デスクの白石大地がいつも以上に難しい顔をして席についていた。デスクの阿部祐亮も隣で...。わが社では生活習慣病の定期健診が行われており、血液検査、心電図などの後はバリウムを飲んで下剤をもらって...。特に当番デスクは昼から夜まで現場からの電話が鳴りっぱなし。白石は記者からの報告に愛想笑いを浮かべながらお尻をたたき、実際には自分のお尻具合を何よりも気にしながら仕事していた。「原稿よりも健康」はもちろんだが、虎番たちは朝から倒れそうになるほど動き回っていた。特に大忙しだったのは鳴尾浜からスタートした須藤佳裕。電話をすれば「スミマセン! 今、2軍戦の最中で」とバタバタ状態。今季限りでの現役引退を発表した秋山の取材も担当した。小欄も数日前に鳴尾浜にいったが、肌が焦げそうになるほどの残暑で「ハテ、ここは砂漠?」と思ってしまった。福原2軍投手コーチが帰り際に「日陰にいた方がいいよ」と気遣ってくれて優しさにホロリ。何かと体力を消耗する場所なのである。秋山は抜群の制球力と球の切れで通算49勝を挙げた。膝の故障さえなければ...と思わざるを得ないが、虎党に強烈なインパクトを与えたのが2017年8月18日の中日戦(ナゴヤドーム、現バンテリンドーム)でのプロ初本塁打だろう。4点リードの六回2死二塁で右腕・伊藤の直球をフルスイング。右翼席中段に放り込んだ。高校通算48本塁打の真価を発揮。内角球にクルッと体を回転させて、バットをほうり投げた姿がカッコよかった。その日に秋山は自身初の2桁勝利を挙げたのだが、試合後、駐車場で囲んだとき、投球のことよりも打撃の話ばかり質問が飛んでいた。

◆阪神ファンが思わず、ほほ笑みを浮かべてしまうような『いい試合』でした。シーズン終盤、ついに岡田監督と虎党の気持ちが一つになったのだ!! 六回、2点差に詰め寄られ、なお2死一、二塁のピンチに石井を投入!! その石井が期待に応え、末包を三振に斬ったのだ。さぁ、その後です。虎党の頭に浮かんだのは七回に桐敷、八回にゲラ、九回は岩崎といつもの頑なな岡田継投だったのでは?(俺はそー思った!!) ところがその裏、石井がイニングまたぎのためにキャッチボールを始めたのだ!!俺は「そーや! 岡田はんは勝てるときに力ずくで勝ちにいく。今はそれや!!」と絶叫した。ところが六回、阪神がチャンスを広げたことにより、石井の打席のところで代打に糸原を起用。石井は仕方のない交代になったのだった。それを継いで七回のマウンドに立った桐敷が見事な三者凡退。今回は桐敷にイニングまたぎをさせ、広島を斬ったのだ!! 打っては2つの押し出しを含む4打点の近本、死球の次の打席で一発をみせた森下、若虎前川も3安打!! 感動の秋の虎物語が始まります。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68546 0.557
(↓0.005)
-
(-)
15396
(+2)
349
(+7)
71
(+1)
51
(-)
0.243
(-)
2.550
(↓0.03)
2
(1↑)
阪神
66586 0.532
(↑0.004)
3
(↑1)
13441
(+7)
379
(+3)
62
(+1)
35
(+1)
0.242
(↑0.001
2.460
(↓0.01)
3
(1↓)
広島
63575 0.525
(↓0.004)
4
(-)
18363
(+3)
343
(+7)
49
(-)
53
(-)
0.236
(-)
2.440
(↓0.03)
4
(-)
DeNA
63592 0.516
(↑0.004)
5
(↑1)
19455
(+5)
428
(+2)
90
(-)
57
(+2)
0.256
(↑0.001)
3.010
(↑0.01)
5
(-)
中日
53698 0.434
(↓0.004)
15
(-)
13335
(+2)
428
(+5)
59
(-)
35
(-)
0.240
(↓0.001)
2.900
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
53704 0.431
(↑0.005)
15.5
(↑1)
16443
(+7)
500
(+2)
87
(+1)
58
(+1)
0.240
(↑0.001)
3.710
(↑0.01)