西武(★3対7☆)楽天 =リーグ戦24回戦(2024.09.12)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
1006000007800
西武
00000210031221
勝利投手:藤井 聖(9勝5敗0S)
敗戦投手:杉山 遙希(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】西川 愛也(5号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆楽天は1-0で迎えた4回表、渡邊佳と村林の連続適時打などで一挙6点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・藤井が7回途中3失点。その後は3人の継投でリードを守り抜き、藤井は今季9勝目を挙げた。敗れた西武は、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆西武高卒ルーキー杉山遥希がプロ初登板初先発。西武新人の初登板初勝利は今季の武内まで10人おり、高卒新人では81年10月4日の小野、99年4月7日の松坂が記録。松坂以降は05年涌井、07年木村、15年高橋光が高卒1年目でデビューするも、いずれも初登板初勝利は挙げられず。杉山は松坂以来となる高卒新人初登板初勝利をマークできるか。

◆西武が4連敗を喫し、球団ワーストを更新するシーズン最多の85敗目を喫した。横浜高出身でドラフト3位ルーキーの杉山遥希投手(18)が初登板&初先発に臨んだが、3回0/3 58球を投げ5安打6失点(自責0)。打線が6回以降に得点を重ねて追い上げたが、序盤の大量失点が響き及ばなかった。前夜は日本ハムに2試合連続のサヨナラ負けを喫し、今季84敗目に到達。西鉄時代の71年に並ぶ53年ぶりの球団ワースト記録に並び、試合後の渡辺GM兼監督代行は「もう全然気にしてないというか、どうでもいいことだね。来季に向けて期待が持てるようなゲームをしなくちゃファンに申し訳ない」と語気を強めていた。一夜明けたこの日、マウンドに上がった杉山が序盤に大量失点を与え、さらに2番手水上も打ち込まれ4回までに計7失点と振るわなかった。

◆横浜高出身で西武ドラフト3位の杉山遥希投手(18)が、ほろ苦デビューとなった。初登板&初先発に臨んだ楽天戦は、3回0/3で6失点(自責0)と大炎上。家族や横浜高恩師の村田監督が観戦に駆け付けたが「悔いの残る登板になりました」と唇をかみしめた。初回と4回はともに自身の悪送球から失点した。「初回は結構緊張していたのもあって、思い通りのプレーができなかった」とリズムに乗ることができなかった。4回は1死も取れず渡辺佳、村林の連続適時打で失点してKO降板。横浜高から同じく西武に入団した松坂大輔以来となる高卒新人初登板初勝利はならなかった。ただ高校の先輩・中日涌井は、西武時代の05年のプロ初登板先発では2回1/3 7失点のデビューを糧に白星を重ねる投手となった。試合後は初回に安田からプロ初奪三振を取った記念ボールを手に「次は初勝利のボールに変えたいなと思うので、この悔しさを持ってやっていきたい」と誓った。▽西武渡辺GM兼監督代行(4回途中6失点の杉山に)「いい経験というか、いい勉強になったんじゃないかな。全ての面でレベルアップをしてくれれば、将来楽しみなピッチャーだと思います」

◆西武が球団ワーストとなるシーズン最多の85敗目を喫した。プロ初登板&初先発の杉山、2番手の水上が打ち込まれ4回までに7失点。打線が6回以降に3得点と追い上げたが及ばなかった。相手より4本多い12安打を放ちながら4連敗となり、渡辺GM兼監督代行は「ヒットは出るんだけど結局、ここというところでゲッツー。ちょっと工夫が必要かなという感じはします」と嘆いた。

◆先輩がプロの洗礼を浴びせた。楽天渡辺佳明内野手(27)は、横浜高の後輩でプロ初登板初先発の西武杉山から適時打を放ち「後輩から打って、爪痕を残せてよかった」と振り返った。2-0の4回無死二、三塁の第2打席。初球の直球をうまく流し、左前適時打とした。「杉山くんの一番いいボールは真っすぐだと思ってたので、どこかでまっすぐが来ると思っていた」。初対戦となった2回の打席で、変化球を続ける意表を突かれた配球もあって凡退していた。「後輩からはさすがにタコれない(無安打)と思ってたんで、よかったです」。先輩の意地を見せつつも、安堵(あんど)の表情を浮かべた。渡辺佳の適時打もあって、4回に一挙6点を奪って杉山をKOし、試合の主導権を握った。今江監督も試合前には「うちの打線は初物に結構やられることが多い」としていたが、打線が奮闘して杞憂(きゆう)に終わった。中盤以降に追い上げられたが、リードを守り切って連敗を3で止め、CS争いに踏みとどまった。同監督は「(4回に)あそこで1発でしっかりと仕留めてくれて、その前に送りバント決めたりだとか、そういうのを含めてやるべきことをやっていれば何とか勝てる。チーム状況もあまりよくない、連敗している中で、相手のミスであれ何であれ勝てたということは1つよかった」と納得。3位ロッテとのゲーム差を4に縮めたチームをたたえた。

◆強烈な洗礼を浴びた。先発した西武のドラフト3位・杉山(神奈川・横浜高)は自身の2失策も絡んで3回0/3を58球、5安打6失点(自責点0)。記念すべきプロ初登板は苦い結果となった。高卒新人の初登板勝利は、西武では1999年4月7日の日本ハム戦で横浜高OBの松坂大輔が先発で記録したのが最後。杉山が東京・篠崎中時代に所属した硬式野球チーム「東京城南ボーイズ」で監督を務めていた大枝茂明氏(62)が「江戸川南リトルシニア」で松坂氏を指導。恩師が平成の怪物と同じという縁もあり、25年ぶりの快挙に向けて「チャンスが来るとは思っていなかったので、正直、驚きの気持ちが強い。でも、『絶対に勝ちたい』という気持ちを持って調整してきたし、徐々に状態が上がってきているので楽しみ。自信のある制球力を生かして投げていきたい」と意気込んでいた。横浜高では1年夏、2年夏と2年連続で甲子園出場を果たした。渡辺監督代行も「ボールを連発して崩れるタイプではないし、まとまっている。そこは、横浜よ。横浜のエースはそんなピッチングはできないでしょ」と評し、「思い切って腕を振って、(ストライク)ゾーンで勝負してくれればいい。楽しみにしているよ」と声を掛けて送り出したが...。プロは甘くはなかった。

◆楽天が連敗を3で止めた。1―0の四回に失策にも乗じて攻め立て、渡辺佳、村林の適時打など集中打で一挙6点を奪った。藤井は6回0/3を3失点で9勝目。プロ初登板先発した新人の杉山が崩れた西武は球団新記録の85敗目を喫した。

◆西武は4連敗となり、今季85敗目。西鉄時代の1971年のシーズン84敗を更新する球団ワースト記録となった。次世代エース候補としてドラフト3位・杉山遥希投手(18)=横浜高=がプロ初登板先発に起用されたが、自身の2失策も絡んで3回0/3を58球、5安打6失点(自責点0)。記念すべきプロ初登板は苦い結果となった。「自分が思っていた以上に緊張して、思い通りのプレーができなかった。五回を投げ切りたいと思っていたので、悔いの残る登板になりました」。一回2死二塁で浅村を投ゴロに打ち取ったが、一塁へ悪送球し、その間に先制点を与えた。さらに四回無死一、二塁でも伊藤裕の投前バントを再び一塁へ悪送球。二塁走者の生還を許した。それでも、「今日の収穫としてストレートや変化球で空振りを取ることができたので、1軍で通用する部分はあったのかなと思います」。その手には一回に安田から奪ったプロ初三振の記念ボールが握られ、「次は初勝利のボールに変えたい」と力を込めた。ただ、85敗目を喫したことで、球団史に〝汚点〟が残ったことは紛れもない事実。渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)兼監督代行は試合前「(最近は)試合にはなっているけど、〝ここ〟というところの勝負所で負けているわけだから、(他チームとは)目に見えない差があるのは確か。(接戦で)ミスするのも、大概こっちでしょ」と話していた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
77453 0.631
(-)
M11
(-)
18526
(-)
348
(-)
103
(-)
81
(-)
0.256
(-)
2.580
(-)
2
(-)
日本ハム
67518 0.568
(-)
8
(-)
17483
(-)
425
(-)
95
(-)
79
(-)
0.247
(-)
2.900
(-)
3
(-)
ロッテ
64576 0.529
(-)
12.5
(-)
16450
(-)
447
(-)
68
(-)
56
(-)
0.251
(-)
3.220
(-)
4
(-)
楽天
60613 0.496
(↑0.004)
16.5
(↑0.5)
19432
(+7)
503
(+3)
65
(-)
80
(+1)
0.242
(-)
3.740
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
58663 0.468
(-)
20
(-)
16356
(-)
382
(-)
63
(-)
51
(-)
0.239
(-)
2.730
(-)
6
(-)
西武
40852 0.320
(↓0.003)
38.5
(↓0.5)
16295
(+3)
443
(+7)
52
(+1)
66
(-)
0.209
(↑0.001
3.120
(↑0.03)