中日(★4対9☆)ヤクルト =リーグ戦23回戦(2024.09.12)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
20100123091501
中日
00202000041311
勝利投手:大西 広樹(8勝1敗1S)
敗戦投手:清水 達也(2勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】増田 珠(2号・6回表ソロ)
【中日】福永 裕基(4号・3回裏2ラン)

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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは1点を追う6回表、増田のソロで同点とする。続く7回に内山の適時打などで勝ち越しに成功すると、8回には3者連続適時打で3点を加え、リードを広げた。投げては、4番手・大西が今季8勝目。敗れた中日は、投手陣が振るわなかった。

◆中日は救援陣が踏ん張れず、最下位ヤクルトに連敗を喫した。5回に逆転した直後の6回、藤嶋が増田に同点ソロを浴びた。7回は清水が2死満塁のピンチを作り、捕逸で決勝点を与えた。借金15に戻り、シーズン負け越しも決まった。立浪監督は「追い越したけど、もうひとつ粘れなかった。(負け越しは)それだけ借金があるということ。(残り試合)一つ一つ頑張ります」。これでヤクルトとは1・5ゲーム差。3年連続最下位だけは阻止したい。

◆何度も両手をたたき、軽快にダイヤモンドを回った。一塁ベンチ前で仲間から祝福されると、最後はお決まりのポーズ。ヤクルト増田は、少しばかり体を反った。右膝をたたみ、握りしめた右拳を力強く突き上げた。「増男~!」。1点を追う6回先頭だった。甘く入った高め直球をつぶした。左翼席に放り込んだ今季2号は、貴重な同点弾。「少しでも覚えてもらえるようにと思って(増男を)やりました」。8月13日中日戦以来のアーチで、久しぶりの「増男!」をかました。「熱男!」で球界を盛り上げ、昨季限りで現役引退したソフトバンク、巨人で活躍した松田宣浩氏から受け継いだパフォーマンス。ソフトバンクから加入した今季は主に代打がメイン。内野手登録だが、外野での起用も多い。なかなか出場機会に恵まれない中、11試合目のスタメンで期待に応えた。3回にも左中間へ適時二塁打。シーズン終盤になり、その存在感は増していっている。

◆ヤクルト並木秀尊外野手(25)が、自慢の足で勝ち越しのホームを陥れた。同点の7回2死満塁。捕逸の間に、三塁から一気に加速した。初回には投前への犠打から先発大野の失策を誘った。5打数2安打で、出場選手の中で最多の3得点。世界6階級制覇のボクサーに似ていると話題の男が、パンチではなく、フットワークでかき乱した。

◆ヤクルト青木宣親外野手(42)が13日、今季限りでの現役引退を発表した。都内の球団事務所で行われた引退会見では山田哲人内野手(32)と村上宗隆内野手(24)がサプライズで登場し、引退する青木へ花束を贈呈した。青木への思いを問われた山田は「成績はもちろんですけど、野球に対する姿勢、取り組み方というのはすごく勉強になったので。そういうところを後輩たちにもしっかり伝えて、継続できればなと思っています」と思いを口にした。村上は声を詰まらせながら「たくさん迷惑かけたりしましたけど、今こうして、いい野球人生を歩めたり、いい人生を歩めたりしているのは、本当にノリさんに出会ったおかげですし、本当に感謝しています」と話した。後輩の号泣する姿に、それまで涙を見せていなかった青木も、思わずもらい泣き。会場は感動に包まれた。

◆燕の主砲がバンテリンドームで復調の兆しを見せている。4番に座るヤクルト・村上が、一回に中前へ先制適時打。12安打8得点で快勝した前日11日の九回に、とどめの一撃となる25号ソロを放った勢いそのままに、チームに先取点をもたらした。「追い込まれていましたが、大振りせず、コンパクトに打ち返すことができました」1番・長岡が右前打で出塁。敵失も絡んで1死一、三塁で迎えた第1打席だった。2球で追い込まれた後、中日先発の左腕、大野が投じた外角直球をたたき、中前に運んだ。続くオスナにも左前適時打が飛び出し、一回の2得点につながった。名古屋遠征前の9日までは、9月7試合でわずか2安打。打率・080と苦しんでいたが、10日のカード初戦で、今季被本塁打がなかった中日・高橋宏から24号ソロを放つなど2安打すると、11日には2試合連発の25号ソロ。この日は一回の先制打に続き、三回にも中前打をマークし、複数安打を記録した。試合前時点でバンテリンドームでは今季ビジター最多の4本塁打。「特に何とも思っていない」と話すが、好相性も味方に浮上のきっかけをつかんだ。

◆「6番・右翼」で7試合ぶりに先発出場したヤクルト・増田珠内野手(25)が3-4の六回、今季2号となるソロをマークした。五回に逆転を許した直後の攻撃。先頭で右打席に入ると、カウント1-2から中日の2番手右腕、藤嶋が投じた直球をを豪快に引っ張り、ヤクルトファンが陣取る左翼席へ運んだ。「(五回に)逆転されて、なんとか先頭で出塁し、流れを持ってこようと思って打席に入った。甘くきた球をしっかり捉えることができましたし、良い角度であがってくれました」ソフトバンクを戦力外となり、今季からヤクルトに加入した内野手。シーズン2本塁打は、プロ7年目でキャリアハイの数字となった。この日の三回には適時二塁打をマーク。新加入の25歳が存在感を示した。

◆ヤクルトが打ち勝った。3―4の六回に増田のソロで追い付くと、七回に捕逸と内山の適時打などで勝ち越しに成功。八回に代打・川端、山田の適時打などで3点を加えた。4番手の大西が8勝目。中日は救援陣が踏ん張れなかった。

◆適時打を放ったヤクルト・村上宗隆(撮影・萩原悠久人)

◆ヤクルトが15安打9得点で打ち勝ち、2連勝。「6番・右翼」で7試合ぶりに先発出場したヤクルト・増田珠内野手(25)は三回に適時二塁打。さらに3-4の六回、今季2号となる同点ソロをマークする活躍をみせた。増田の試合後のヒーローインタビューは以下の通り。--勝利に貢献して、今どんな思いか「本当にうれしいです」--ホームランは追い込まれた後のバッティング。どんな打撃を心がけた「5回に逆転されていやな雰囲気になるところをなんとか先頭出て、いい形で後ろにつなげるように、という意識で打席に入りました」--ストレートを完璧に捉えたように見えた「完璧でした」--ホームランの後の〝マスオ〟はどんな思いでやったのか「今日バンテリンドームに来てもらったヤクルトファンの皆さんに少しでも覚えてもらえるように、という思いでやりました」--外野のスタメン争いも激しくなっているが、今日は6番スタメン。試合にかける思いは、どんなものだった「左ピッチャーの時にスタメンの出る機会が多いので、1試合、1試合、1打席、1打席集中してっていうところで試合に臨みました」--キャリア最多出場という今シーズンですが、残り試合、これから何を目標に頑張っていくのか「まずは1試合でも多く試合に出れるようにというところを意識して頑張っていきたいと思います」

◆ヤクルトは15安打9得点と打線がつながり、2連勝を飾った。「6番・右翼」で7試合ぶりに先発出場したヤクルト・増田珠内野手(25)が、今季2号となる同点ソロを含む2安打2打点と存在感を示した。高津臣吾監督(55)の主な一問一答は以下の通り。-―打線が活発だった「そうですね、向こうのミスもあって、昨日によく似たようなあれなんですけど、取れるところで点を取って、送るところで送って、しっかりした走塁だったりとか、そういうところがうまくできたかなと思います」--7戦ぶりに先発起用した増田の六回の同点ソロが大きかった「いや、あのね、六回の一発はめちゃくちゃでかいね。(五回に)ひっくり返されて嫌な感じだったけど、一振りで追いついたので。何となく(チームが)これはまだいけるぞという雰囲気になりましたね。すごくいい大きな一発だったと思います」-―スタメン起用に応えた「思い切りがいいのでね。ここ(バンテリンドーム)でも放り込むだけの力があるし、元気もあるし。すごく重宝していますよ」-―本塁打を放ってベンチに戻ってきた際に増田に声をかけていた。どんな言葉をかけた「まあ一言、言いましたよ。『できる男だな』と言いました」-―先発のサイスニードは五回途中4失点「変化球がちょっとストライクが入らなかったので、真っ直ぐ系を狙われることが多かったと思いますね。自分をうまくコントロールできなかったので、非常に苦しかったと思います。できれば5回までと思ったんですけどね。二回のピンチもしのいでいたので。あと中盤の今野、大西というところは、今ちゃんはヒットを打たれましたけど、よく踏ん張ってくれたなと思いますね」-―並木が前夜に続いて2安打の活躍。足でもかき乱した「そうですね、良いアピールになってますよ。よく頑張っていますね」-―5位の中日とのゲーム差を1・5に縮めた「あまり気にはしていないですけどね。毎日、勝ちたいと思って戦っているので。しかも、昨日、今日と投打ともに非常に良いつながりのゲームが、できたので非常に満足していますね」

◆燕党が陣取る左翼席に向かって、右拳を下から突き上げた。「増男~」。ヤクルト・増田珠内野手(25)が、六回に同点の2号ソロ。今季2度目の〝熱男〟ならぬ〝増男(ますお)ポーズ〟を披露した。「バンテリンドームに来てくださったヤクルトファンの皆さんに、少しでも(ポーズを)覚えてもらえるようにと思ってやりました」五回に逆転を許した直後の攻撃。7戦ぶりに先発起用された右打者が、先頭で流れを引き寄せた。追い込まれてから藤嶋の直球を引っ張り、左翼席に運んだ。シーズン2本塁打は、プロ7年目でキャリアハイの数字。ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、高津監督から「できる男だな」と称賛された。ソフトバンクを戦力外となり、今季加入した元気印。師匠と慕う松田宣浩氏(元ソフトバンク)を倣った本塁打パフォーマンスを、古巣時代から継続しているが...。実はリベンジの〝増男〟だった。8月13日の中日戦(神宮)で移籍後初アーチを放った際も披露したが、ベンチ前で球団マスコットのつば九郎に手荒い祝福を受けた影響で「一連の流れでできなかった」と悔いが残っていた。待望の2度目の瞬間。スムーズに決め、満足そうに笑った。三回には適時二塁打を放って2安打2打点と躍動したヒーローは「ファンの皆さんにも一緒にやってもらえるようにたくさん打ちたい」と宣言。「つば九郎も巻き込んでやりたい」との野望も抱く〝燕の増男〟がチームを熱くする。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68536 0.562
(↑0.004)
-
(-)
16394
(+5)
342
(-)
70
(+1)
51
(-)
0.243
(-)
2.520
(↑0.02)
2
(-)
広島
63565 0.529
(↓0.005)
4
(↓1)
19360
(-)
336
(+5)
49
(-)
53
(-)
0.236
(-)
2.410
(↓0.01)
3
(-)
阪神
65586 0.528
(-)
4
(↓0.5)
14434
(-)
376
(-)
61
(-)
34
(-)
0.241
(-)
2.450
(-)
4
(-)
DeNA
62592 0.512
(-)
6
(↓0.5)
20450
(-)
426
(-)
90
(-)
55
(-)
0.255
(-)
3.020
(-)
5
(-)
中日
53688 0.438
(↓0.004)
15
(↓1)
14333
(+4)
423
(+9)
59
(+1)
35
(-)
0.241
(↑0.001
2.890
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
52704 0.426
(↑0.005)
16.5
(-)
17436
(+9)
498
(+4)
86
(+1)
57
(+1)
0.239
(↑0.002
3.720
(-)