広島(★0対5☆)巨人 =リーグ戦22回戦(2024.09.12)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:戸郷 翔征(11勝7敗0S)
(セーブ:大勢(1勝2敗25S))
敗戦投手:床田 寛樹(11勝6敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(12号・9回表2ラン)

  DAZN
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◆巨人が同一カード3連勝。巨人は3回表、坂本と岡本和の適時打などで3点を先制する。そのまま迎えた9回には、丸の2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・戸郷が6回無失点6奪三振の好投で今季11勝目。敗れた広島は、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆巨人戸郷翔征は広島坂倉将吾に注意したい。両者は通算43打席対戦して37打数13安打、1本塁打、3打点の打率3割5分1厘。戸郷が40打席以上対戦した打者の打率では木浪(阪神)の3割6分4厘に次いで2番目に悪い数字となっている。この対戦は21年に8打数4安打、22年に7打数4安打と2年連続で打率5割以上を許しており、今季もここまで13打数4安打の打率3割8厘。今日は天敵を抑えるか。

◆巨人が広島との首位攻防3連戦で3連勝を飾り、13日にもマジック12が点灯する。先発の戸郷翔征投手(24)が、6回116球を投げ、5安打無失点で11勝目を挙げた。打線は3回に4安打を集めて3点を先取。阿部慎之助監督(45)は8回2死一、二塁のピンチでクローザーの大勢投手(25)を投入。無失点で切り抜けると、回またぎの9回も抑え、勝負手がズバリと決まった、シーズンの行方を左右する3連戦で大きな白星を積み重ねた。巨人は13日にもマジック12が点灯する。M点灯の条件は、13日に巨人がヤクルト戦に○、広島が阪神戦に●か△、DeNAが中日戦に●。巨人○、広島△の時は、両軍が81勝56敗6分け、直接対決も11勝11敗3分けの五分になる可能性があるが、このケースは交流戦を除いたリーグ内勝率の高い巨人が上位になる。大勢が3-0の8回2死一、二塁から登板。大勢がイニングをまたいで登板は22年9月6日DeNA戦、23年6月3日日本ハム戦に次いで3度目。22年は同点の10回から登板して2回1失点の敗戦投手、23年は1点リードの9回に登板も、同点に追い付かれ2回1失点の勝利投手。イニングをまたいだセーブは初めてだ。なお、巨人がマツダスタジアムの広島3連戦で3連勝は20年7月14~16日以来、4年ぶり。

◆2位広島が首位巨人に敗れたため、3位阪神は広島とゲーム差がなくなった。13日の広島戦(甲子園)に勝利すれば、2位に浮上する。巨人とのゲーム差は4に広がった。阪神はこの日、豪雨と雷によりDeNA戦が中止に。7連戦の3戦目が雨で流れ休養日となっていた。

◆巨人が広島との首位攻防3連戦で3連勝を飾り、13日にもマジック12が点灯する。先発の戸郷翔征投手(24)が、6回116球を投げ、5安打無失点で11勝目を挙げた。打線は3回に4安打を集めて3点を先取。阿部慎之助監督(45)は8回2死一、二塁のピンチでクローザーの大勢投手(25)を投入。無失点で切り抜けると、回またぎの9回も抑え、勝負手がズバリと決まった、シーズンの行方を左右する3連戦で大きな白星を積み重ねた。蒸し暑さの中、力を振り絞った。戸郷がロジンに手をやり、集中力を高める。小さく肩で息をしながら、大城卓のサインにうなずいた。3点リードの6回2死満塁、フルカウントで広島末包と対峙(たいじ)した。136キロの低めフォーク。1発逆転の局面で、バットは空を切った。汗が滴る中、6回までスコアビジョンにゼロを並べた。投げ合う相手は防御率1点台で11勝をマークしている広島床田だった。とにかく勝つこと、結果を求めた。「毎試合、毎試合、落とせない試合が続くのは僕も初めて。いい緊張感の中でやれている」と役目を果たした。暑さに体は順応している。「ある程度、暑い時期はすみましたし、相手チームも同じ状況だと思うので」と意に介さない。8月は8日広島戦、14日阪神戦と2試合連続の完封勝利も挙げた。アイスを夏バテ対策に役立てる。寝る前に冷凍庫を開ける。たくさんストックするアイスを眺め、今日はどれにしようかと悩む。「ピノとかパルムとか好きなんですよね」とお気に入りはアーモンド味。ベッドに入る前、アイスを食べ1日を終える。シンプルに1日のご褒美というわけではない。アイスを食べることで、快眠につなげる狙いがある。「お菓子は食べないように。アイスは体のために。深部体温をなるべく下げて寝付けられたら」と内部から体温を下げることに役立てる。体調管理の知識が増える中で、たどりついた調整法だった。優勝を争う広島との3連戦だった。前夜は9回に9得点を奪い、2連勝で迎えた第3戦だった。3連勝すれば、一気に優勝街道に乗る一戦。6回5安打無失点で球数116。力を振り絞った。【上田悠太】巨人は13日にもマジック12が点灯する。M点灯の条件は、13日に巨人がヤクルト戦に○、広島が阪神戦に●か△、DeNAが中日戦に●。巨人○、広島△の時は、両軍が81勝56敗6分け、直接対決も11勝11敗3分けの五分になる可能性があるが、このケースは交流戦を除いたリーグ内勝率の高い巨人が上位になる。大勢が3-0の8回2死一、二塁から登板。大勢がイニングをまたいで登板は22年9月6日DeNA戦、23年6月3日日本ハム戦に次いで3度目。22年は同点の10回から登板して2回1失点の敗戦投手、23年は1点リードの9回に登板も、同点に追い付かれ2回1失点の勝利投手。イニングをまたいだセーブは初めてだ。なお、巨人がマツダスタジアムの広島3連戦で3連勝は20年7月14~16日以来、4年ぶり。▽巨人大城卓(好リードで4投手の完封リレーを完成させ)「(6回のピンチでの戸郷には)一番いいボールをと意識しました。(8回2死で大勢の投入は)監督の気持ちを感じた。大勢もいいピッチングをしてくれたと思います」

◆攻守に精彩を欠いた広島が巨人3連戦で3連敗を喫し、連敗は4となった。3回無死二塁で、投手床田と三塁小園の連携ミスからバント内野安打と適時失策で巨人に先制点を与えた。さらに2本の適時打で、この回3失点。打線は好機をつくりながらあと1本が出ず、10残塁で今季20度目のゼロ封負けを喫した。首位巨人とのゲーム差は4に広がった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先制点はミスから新井監督 しっかり反省するところは反省してもらいたい。-先発床田投手は3回のみ新井監督 今までずっと頑張ってくれている。今日は今日で、自分で反省するところは反省して、また次の登板に期待しています。-2回の攻撃は無死一、二塁で無得点新井監督 それは「タラレバ」になるのでね。あそこは普通にスエ(末包)、任せたぞと。そういう感じ。-流れが悪い試合が続く新井監督 自分も含めて、各自がしっかり反省するところはあると思うので反省して。明日また試合はあるのでね。チャンスはまだまだあるので、また明日に向かっていきたいと思います。

◆巨人浅野翔吾外野手(19)が突破口を作った。3回先頭で広島床田の142キロ直球を左翼へ。今カード3戦連続安打となる二塁打でチャンスメーク。続く門脇の投手内野安打と相手の失策の間に先制のホームを陥れた。6回にも左前打を放ち、4打数2安打の活躍。「最近、積極性がなくなっていたので、今日は打てなくても積極的にいこうと。何とかチームが勢いに乗るような打撃がしたかったので良かったです」と振り返った。▽巨人坂本(3回の二塁への適時内野安打を含む3打数2安打1打点の活躍で3連勝に貢献)「でも、まだ分からないので。変わらずにやっていきます」

◆広島が、守備の乱れから流れを手放した。首位巨人に同一カード3連敗。4連敗で、巨人とのゲーム差は4に広がった。先発床田寛樹投手(29)は2回無安打無失点で滑り出すも、3回に暗転。浅野に初安打となる二塁打を許したあと、門脇のやや三塁側へのバントにチャージして三塁でのアウトを狙うも、小園のカバーが遅れた。体を反転させて一塁へ投げたが、悪送球(内野安打と投手失策)。痛恨の失点となった。さらに2本の適時打で、この回3点を失った。「何とか1点で抑えられれば、流れも変えられたかなと思うのですが、そのままズルズルといってしまったので申し訳ない」。4回以降は再び無安打投球も、5回の打席で交代となった。打線はチャンスをつくりながらあと1本が出ず、残塁は10を数えた。20度目のゼロ封負け。新井監督は「チャンスはまだまだあるので、また明日に向かって行きたい」と懸命に前を向いた。▽広島末包(得点圏での3打席を含め4打数無安打)「チャンスをつくっていた中で、完全に僕の責任かなと思う。打てる、打てないじゃなく、球を見極めたり、打点を取れれば。自分の実力不足です」

◆首位巨人が5得点完封勝利で20年以来4年ぶりの敵地マツダスタジアムでの同一カード3連勝を決めた。優勝争いを占う首位攻防3連戦で2位広島と4ゲーム差に広げた。いよいよ、独走態勢に入ろうかという機運も阿部慎之助監督(45)は怒り心頭だった。「7連戦もちょっと考慮して、オコエを使ってみたんですけど、やっぱりダメですね、スタメンは。以上です」と試合後の取材を切り上げた。この日はオコエを「1番中堅」で8月12日阪神戦以来のスタメンで起用した。ベンチスタートさせた丸に代わって切り込み隊長を託したが、4打数無安打。9回2死一塁では犠打を試みるも決めきれず三邪飛に倒れた。前打者の途中出場の湯浅に続く2者連続の犠打失敗に怒りをあらわにした。3連勝も浮かれることなく「最後はミスも出ましたけど、丸がカバーしたりとか、そういうので勝てました。この3連勝を無駄にすることなく、また明日からその日、その日、勝つためにみんなで頑張りたいと思います」と手綱を締めた。

◆巨人阿部慎之助監督(45)がV奪回に向け、リミッターを解除した。3点リードの8回2死一、二塁でバルドナードを代えて大勢投手(25)を投入。守護神が今季初のイニングまたぎを1 1/3、無安打、無失点の完全投球で25セーブ目をマークした。先発の戸郷翔征投手(24)は6回5安打無失点で粘り抜き11勝目。2位広島との首位攻防3連戦は敵地・マツダスタジアムでは20年以来4年ぶりの同一カード3連勝で4ゲーム差に広げ、13日にも優勝マジック「12」が点灯する。出番は8回2死一、二塁で巡ってきた。大勢はブルペンで肩を作りながら、気持ちを高めた。マウンドではバルドナードが四球を与え、1発出れば同点の局面を迎えた。ブルペンの電話が鳴る。いつもより少し早く仕事を託された。不安はない。大勢は「チームもいい流れ。勢いに乗っていくだけ」とマウンドに小走りで向かった。打席には末包。暴投で2死一、三塁とするも、カウント2-2から7球目の低め144キロフォークで投ゴロに仕留めた。最終回への準備は、いつものブルペンとは違う景色、場所だった。三塁側ベンチに腰かけ、一休みした後、カメラマン席前でキャッチボールをして、回またぎの準備をした。菊池は中飛、磯村、秋山を空振り三振。3者凡退で試合を締めた。大勢の回またぎは23年6月3日日本ハム戦以来で自身3度目。過去2回はセーブ失敗しており、回またぎでの初の無失点だった。8月下旬、投手陣のミーティングで3連投、回またぎの解禁が告げられていた。優勝争いが過熱するシーズン佳境の勝負手。今季初の回またぎだったが、覚悟は決まっていた。<!-nextpage->継投策について、阿部監督は「昨日の試合を見て、1つの四球が致命的になることがあるから、スパッと代えました」と説明した。前夜の9回9得点の歴史的逆転は連続四球が足掛かりとなっていた。四球が試合の流れを動かしており、バルドナードの四球直後に大勢への交代を決断した。阿部野球は「困ったらど真ん中」を掲げ、投手陣を再建してきた。先発した戸郷は6回5安打無失点だった。蒸し暑さの中で「どうやってギアチェンジするとか難しかったが、ゼロで抑えられてよかった」と役目を果たした。首位攻防の3連戦ではのべ14人の投手をつぎ込んだ。それぞれが役割を全うし、鬼門のはずだったマツダスタジアムで3連勝を決めた。3年をまたぎ、4年ぶりのリーグ制覇がグッと見えてきた。【上田悠太】巨人は13日にもマジック12が点灯する。M点灯の条件は、13日に巨人がヤクルト戦に○、広島が阪神戦に●か△、DeNAが中日戦に●。巨人○、広島△の時は、両軍が81勝56敗6分け、直接対決も11勝11敗3分けの五分になる可能性があるが、このケースは交流戦を除いたリーグ内勝率の高い巨人が上位になる。

◆巨人阿部慎之助監督(45)がV奪回に向け、リミッターを解除した。3点リードの8回2死一、二塁でバルドナードを代えて大勢投手(25)を投入。守護神が今季初のイニングまたぎを1回1/3、無安打、無失点の完全投球で25セーブ目をマークした。先発の戸郷翔征投手(24)は6回5安打無失点で粘り抜き11勝目。2位広島との首位攻防3連戦は敵地・マツダスタジアムでは20年以来4年ぶりの同一カード3連勝で4ゲーム差に広げ、今日13日にも優勝マジック「12」が点灯する。

◆巨人阿部慎之助監督(45)がV奪回に向け、リミッターを解除した。3点リードの8回2死一、二塁でバルドナードを代えて大勢投手(25)を投入。守護神が今季初のイニングまたぎを1回1/3、無安打、無失点の完全投球で25セーブ目をマークした。先発の戸郷翔征投手(24)は6回5安打無失点で粘り抜き11勝目。2位広島との首位攻防3連戦は敵地・マツダスタジアムでは20年以来4年ぶりの同一カード3連勝で4ゲーム差に広げ、今日13日にも優勝マジック「12」が点灯する。

◆巨人阿部慎之助監督(45)がV奪回に向け、リミッターを解除した。3点リードの8回2死一、二塁でバルドナードを代えて大勢投手(25)を投入。守護神が今季初のイニングまたぎを1回1/3、無安打、無失点の完全投球で25セーブ目をマークした。先発の戸郷翔征投手(24)は6回5安打無失点で粘り抜き11勝目。2位広島との首位攻防3連戦は敵地・マツダスタジアムでは20年以来4年ぶりの同一カード3連勝で4ゲーム差に広げ、今日13日にも優勝マジック「12」が点灯する。巨人坂本(3回の二塁への適時内野安打を含む3打数2安打1打点の活躍で3連勝に貢献)「でも、まだ分からないので。変わらずにやっていきます」

◆巨人阿部慎之助監督(45)がV奪回に向け、リミッターを解除した。3点リードの8回2死一、二塁でバルドナードを代えて大勢投手(25)を投入。守護神が今季初のイニングまたぎを1回1/3、無安打、無失点の完全投球で25セーブ目をマークした。先発の戸郷翔征投手(24)は6回5安打無失点で粘り抜き11勝目。2位広島との首位攻防3連戦は敵地・マツダスタジアムでは20年以来4年ぶりの同一カード3連勝で4ゲーム差に広げ、今日13日にも優勝マジック「12」が点灯する。巨人丸(87試合ぶりにスタメンを外れるも途中出場で9回に12号2ラン)「出ても出なくても、自分のやるべきことはある。今日はたまたまあの場面で仕事できたなと思うので。本当にそこは良かった」

◆巨人・大城卓三捕手(31)が、出場選手登録日数が7年に達して国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。広島戦の前に報道陣に対応し、「自分が入ってきた頃から高橋監督、原監督、そして阿部監督。自分に携わってくれた方にまずは感謝したい」と話した。NTT西日本から2018年ドラフト3位で巨人に入団し、強打を武器に1年目から1軍に定着。捕手、一塁手を中心に現時点で通算743試合に出場している。今季はここまで84試合の出場で打率・259、3本塁打、25打点。「今は、優勝争いをしている大事な時期。チームの勝利に貢献することだけを考えて頑張りたい」と意気込んだ。

◆2連勝中の首位、巨人はオコエ瑠偉外野手(27)が「1番・中堅」で先発起用され、5月17日の広島戦以降86試合連続で1番で起用されていた丸佳浩外野手(35)はベンチスタートとなった。オコエは、途中出場した7日のDeNA戦の延長十二回に自身初のサヨナラ本塁打を放つなど存在感を示している。

◆11日の悪い流れを引きずった。連敗で迎えたマツダスタジアムでの首位巨人との直接対決第3戦。広島・床田寛樹投手(29)は5回4安打3失点(自責1)で降板した。「なんとかいいピッチングができるようにしたい」そう語っていた左腕は今季11勝5敗、防御率1・86(試合前時点)。一、二回は三者凡退と上々の滑り出しだったが、三回につかまった。先頭の浅野に左翼線二塁打、門脇の三塁寄りのゴロを捕球したが、三塁に送球するか迷った末に一塁へ悪送球し、ボールがファウルゾーンを転々とする間に二走の生還を許した。なお2死三塁から坂本、岡本和に連続適時打を浴び、3失点した。6年ぶりのリーグ優勝を目指すチームは正念場を迎えている。10日の第1戦は1─6の完敗。11日は2─0の九回に今季37セーブの守護神・栗林がつかまり2─9の逆転負け。第3戦に敗れれば、2020年7月以来の本拠地での巨人戦でカード3連敗。首位とのゲーム差は4に広がる。打線は相手先発の戸郷の不安定な立ち上がりを攻め切ることができなかった。一回1死二塁では小園が右飛に倒れる。二回無死一、二塁では末包が遊ゴロ併殺、その後2死三塁で床田が投直で無得点。三、四、五回は得点圏に走者を進めることができず。降板後の床田はベンチの最前列に座ってナインを応援した。(柏村翔)

◆広島が巨人に3連敗。床田寛樹投手(29)が三回、自身の一塁悪送球で、先制点を献上。さらに坂本勇人内野手(35)、岡本和真内野手(28)にも適時打を浴びて、3点を失った。チームは戸郷翔征投手(24)に沈黙。六回1死満塁では堂林翔太内野手(33)、末包昇大外野(28)が連続空振り三振。八回2死二、三塁は末包が大勢投手(25)の前に投ゴロに倒れた。直後の九回2死から大道温貴投手(25)が途中出場の丸佳浩外野手(35)に2ランを浴びた。7安打10残塁で今季20度目の零敗。カード前はマツダで4勝1敗2分だった巨人に3連敗を喫し、首位とは4差に拡大した。3位阪神とはゲーム差なし。8日の中日戦(マツダ)から4連敗で、9月は10戦2勝8敗と失速モードに終止符を打てないまま、13日から甲子園2連戦に向かう。

◆巨人が同一カード3連戦で3連勝。戸郷は6回無失点で11勝目。八回途中から登板した大勢が25セーブ目。打線は三回に失策と坂本の適時打などで3点を先制した。広島は4連敗。床田は6敗目。打線は好機であと一本が出なかった。

◆首位・巨人は2位・広島との首位攻防カードで3連勝を飾り、13日にも優勝マジック「12」が点灯する。阿部慎之助監督(45)は守護神・大勢投手(25)の回またぎを今季初めて解禁してリードを守り切り、「選手が応えてくれた」とねぎらった。3点リードの八回2死一、二塁で大勢を投入。右腕は末包を投ゴロに斬り、5-0となった九回も三者凡退で締める完璧なリリーフで25セーブ目を挙げた。指揮官は「3点差だったし、バル(バルドナード)が不安定すぎるので。昨日の試合を見て、1つの四球が致命傷になることがあるから、今日はあそこでスパッと変えました。(大勢には登板の可能性を)伝えてありました」と明かした。阿部監督はこの日、丸を87試合ぶりにベンチスタートさせた。代走で途中出場して九回に2ランを放った35歳について「7連戦(の最中)も考慮して、オコエを使ってみたんですけど、やっぱりダメですね、スタメンは」と、代わりに1番で起用されるもバントミスと2三振など振るわなかった右打者にチクリ。7日のDeNA戦(東京ドーム)ではサヨナラ弾を放っていただけに、やや落胆した様子だった。マツダスタジアムで20年7月以来の勝ち越し。優勝を争う天王山で、2013年の6勝5敗1分け以来、年間勝ち越しがない〝鬼門〟のイメージを払拭した。13日は帰京後にヤクルト戦(神宮)を控えており、「この3連勝を無駄にすることなく、また明日からその日、その日、勝つ為にみんなで頑張りたい」と気を引き締めた。

◆巨人・丸が九回に駄目押しの12号2ランを右翼席へたたき込んだ。5月17日の広島戦から86試合連続で先発した1番から外れ、七回に代走で途中出場。「自分のできることをやろうと思った。一番いい結果になった」とうなずいた。阿部監督は「7連戦も考慮してオコエを使ってみた。(オコエは)駄目ですね、スタメンは」と、4打数無安打、2三振だった右打者に苦笑いした。

◆巨人・戸郷は6回5安打無失点で11勝目(7敗)を手にした。3点リードの六回は1死満塁で堂林、末包にフォークボールを多投して連続で空振り三振に仕留めた。エースは「長打もあまり許せない場面で卓三さん(大城卓)がうまくリードしてくれた。僕も腹をくくっていた」と振り返り、阿部監督も「あそこを抑えてくれたから勝てた」とたたえた。

◆巨人・坂本は三回に2点目を挙げる内野安打を放つなど2安打1打点。今カードは2番で起用され、12打数6安打2打点、1本塁打と勝負強さを発揮した。7度のリーグ優勝を知る35歳は「まだまだ(優勝は)分からない」と気を緩めない。阿部監督は「困ったときのベテラン。体力が持つ限り使いたい」と信頼を口にした。

◆〝鬼門〟でスイープ!! セ・リーグ首位の巨人は12日、広島22回戦(マツダ)に5-0で勝利。2020年7月14-16日以来、4年ぶりにマツダスタジアムで3連勝を飾った。守護神・大勢投手(25)が3点リードの八回2死一、二塁に登板し、自身3度目の回またぎで初セーブを挙げた。またしても采配が的中した阿部巨人は2位広島とのゲーム差を4に広げ、13日にも優勝へのマジックナンバー「12」が点灯する。いつもと違う状況を楽しむ余裕があった。3点リードの八回2死一、二塁。大勢はマウンドに上がると、バックスクリーンの電光掲示板を振り返った。「(九回に)打席が回ってくるかな」。一発を浴びれば同点に追いつかれる緊迫した場面だったが、末包をフォークボールで空振り三振。九回も三者凡退に締め、25セーブ目を挙げた。ブルペンを出る前に内海投手コーチから「打席に立たせてあげるから行ってくれ」と言われ、前倒しで八回途中から登板した守護神。しかし、実際はもっとも遠い7番に入っており、「やられたなと思いながら投げました」と苦笑いで舞台裏を明かした。それでも圧巻のパーフェクトリリーフ。最速154キロの直球とフォークボールで翻弄し、2奪三振。セーブに失敗した昨年6月3日以来となる自身3度目の回またぎで初セーブを記録した。

◆13日にも自力優勝の可能性が消滅する。広島は巨人に同一カード3連敗。マツダスタジアムでは4年ぶりの屈辱となり、新井監督は厳しいコメントを並べた。「自分を含め、各自、しっかり反省するところは反省したい」守備にミスが出た。0─0の三回無死二塁で門脇の三塁寄りのバントを床田が捕球。だが、三塁手・小園がベースから離れていたため慌てて一塁へ送球するとボールは高く浮き、先制を許した。さらに坂本、岡本和に連続適時打を浴びた。4連敗で首位とのゲーム差は今季最大の4に広がった。「チャンスはまだまだある」と前向きに語る指揮官。残り19試合。ペナントレースの火を消すわけにはいかない。(柏村翔)

◆阿部監督がこれほどクローズアップされるとは。とても1年目とは思えない。10年も指揮しているベテラン監督のようだ。戸郷を6回でスパッと交代。10日の菅野も5回だった。思い切りのよさに驚かされた。断っておくと、エモトは「ピッチャーたる者、先発-完投」と言い続けているので、決して早めの交代を認めているわけではない。焦点はあくまで決断力と実行力だ。ローテーションを操作して広島にぶつけたエース格の投手を、しかも無失点のまま、平然と代えられるものではないよ。といって、中継ぎ陣に盤石の信頼を置けるかといえば、疑問は残る。大勢のイニングまたぎも、そこを考慮し、投入の用意をしていたのだろう。いずれにしても、自分の計画通りに試合を進めてしまう。若い監督に、できる芸当ではない。二回のピンチでもそう。無死一、二塁で末包を併殺打に仕留めると、即座に菊池を申告敬遠。序盤から1点もやらない姿勢を強く打ち出し、広島を動揺させ、焦りを植え付けた。三回の床田のバント処理エラーは、その影響ともいえる。ホームにめっぽう強い広島をもアタフタさせる、自信の采配の連続。今後は阿部監督から、目を離さないでおこう。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68536 0.562
(↑0.004)
-
(-)
16394
(+5)
342
(-)
70
(+1)
51
(-)
0.243
(-)
2.520
(↑0.02)
2
(-)
広島
63565 0.529
(↓0.005)
4
(↓1)
19360
(-)
336
(+5)
49
(-)
53
(-)
0.236
(-)
2.410
(↓0.01)
3
(-)
阪神
65586 0.528
(-)
4
(↓0.5)
14434
(-)
376
(-)
61
(-)
34
(-)
0.241
(-)
2.450
(-)
4
(-)
DeNA
62592 0.512
(-)
6
(↓0.5)
20450
(-)
426
(-)
90
(-)
55
(-)
0.255
(-)
3.020
(-)
5
(-)
中日
53688 0.438
(↓0.004)
15
(↓1)
14333
(+4)
423
(+9)
59
(+1)
35
(-)
0.241
(↑0.001)
2.890
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
52704 0.426
(↑0.005)
16.5
(-)
17436
(+9)
498
(+4)
86
(+1)
57
(+1)
0.239
(↑0.002)
3.720
(-)