オリックス(★3対12☆)ロッテ =リーグ戦24回戦(2024.09.11)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
014214000121703
ORIX
0001020003732
勝利投手:カイケル(2勝1敗0S)
(セーブ:菊地 吏玖(0勝0敗1S))
敗戦投手:田嶋 大樹(6勝7敗0S)

本塁打
【ロッテ】ソト(19号・3回表3ラン),ポランコ(20号・4回表2ラン),中村 奨吾(4号・6回表3ラン)
【オリックス】セデーニョ(11号・4回裏ソロ),太田 椋(5号・6回裏ソロ)

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◆ロッテは2回表、中村奨の適時打で1点を先制する。その後は、3回にソトの3ラン、4回にはポランコの2ランが飛び出すなど、終わってみれば17安打で12得点を挙げた。投げては、先発・カイケルが6回3失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは、先発・田嶋が試合をつくれなかった。

◆1つのプレーで2度判定が覆る珍しい場面があった。2回表ロッテの攻撃。1死一、二塁の場面で、田村の左翼へのライナー性の打球はオリックス西川がショートバウンドでキャッチした。二塁走者中村奨はダイレクトキャッチと判断して二塁へ帰塁。西川が二塁手太田へ送球、太田は先に二塁走者の中村奨へタッチ、そして一塁走者藤原が進塁していなかったため二塁ベースを踏んで、フォースアウトになりダブルプレーとなった。これにロッテ側が抗議。判定が覆り、西川は打球をダイレクトキャッチしたとして、1度は2死一、二塁から再開されることになった。だが、これに今度はオリックス中嶋監督が左翼西川の打球が落ちているのではと抗議して、リクエストを要求。リクエストの結果、再び判定が覆り、当初の通りスリーアウトで攻守交代が告げられた。

◆/見事な判断でレフトゴロダブルプレー\レフトは打球をワンバウンドでキャッチ2塁ランナーをタッチした後セカンドキャンバスを踏んだ #太田椋?プロ野球(2024/9/11)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN #DAZNプロ野球#Bs2024 pic.twitter.com/zgorNPNnb3

◆オリックスが3位ロッテに大敗してゲーム差は7・5となり、大逆転CS進出がまた遠のいた。先発田嶋が4回7失点で降板。「先発としてゲームを作れなかったことが悔しいです」と唇をかんだ。一方でセデーニョ、太田の1発でチーム3年ぶりの8試合連続本塁打。攻撃力が上向いてきたことに、中嶋監督は「まだまだ調子の上がっていない選手もいるんですけど、やるしかないので」と前を向いた。

◆試合前も試合後もボールをうまく操った。ロッテの中村奨吾内野手(32)が全打席出塁、23年5月9日以来の4安打4打点の大活躍で、チームを3連勝に導いた。8点リードの6回1死一、二塁。カウント1-2から真ん中直球を捉えた完璧な当たりは左翼ポール際への4号3ランになった。ダイヤモンドを1周すると、普段表情をあまり変えない中村も白い歯を見せ仲間とハイタッチ。「ちょっと詰まったので、いくかどうかわからなかったんですけど、うまく打てたので入った」と喜んだ。先発出場3試合連続でマルチ安打と好調をキープしている。この日は試合前にお手玉しながら八の字に歩くトレーニングで器用さを発揮。試合前も試合中もボールを操って見せた。4位楽天とのゲーム差は4・5となったが、CS進出へ負けられない戦いが続く。「ここから厳しい戦いが続くので、ここからだと思う。チーム一丸で頑張りたい」と波に乗る選手会長が勢いをつけた。

◆ロッテのダラス・カイケル投手(36)が6回3失点と好投し2勝目を挙げた。「気持ちは攻撃的に打者をしっかりと攻めてという気持ちはあった。ツーシームとコントロールが良かった」と振り返った。味方の攻撃が打者一巡した直後の3回裏を3者凡退に仕留め、吉井監督は「攻撃が長かったので集中力を保つのが大変だったと思うんですけど、そこはさすがサイ・ヤング投手でした」と脱帽した。▽ロッテ菊地(プロ初セーブ)「今日は野手の皆さんがいっぱい(点を)取ってくれた結果。次こそはもっと信頼を積み重ねて、自分もレベルアップして9回を1イニング行かせてもらえる投手を目指さないといけない」

◆ロッテが大勝で3連勝を飾った。中村奨吾内野手(32)が4安打4打点と大活躍。先発出場試合で3試合連続のマルチ安打に「好調と言うよりは、自分の意識していることが自分の打席でできていると思う」と冷静に振り返った。吉井理人監督(59)は「昨日試合出てなかったんで。その前からちょっとずつよくなってたんで、このまま続けてほしい」と期待した。前日に2打席連続本塁打で、この日も3ランを放ち3試合連発となったソトについては「田嶋に対して7打数7三振だったので、スタメンどうしようかって思ったですけど、出してよかったです」と、吉井采配が見事にはまった。菊地吏玖投手(24)は2番手で7回から登板し3回4奪三振で無失点に抑え、プロ初セーブを挙げた。「決してすごい調子良かったわけじゃないけど、真っすぐでファウルを取って、今日はフォークがすごいいいところに決まってくれたので、それがすごい良かった」と振り返った。指揮官は「球数見てだったんですけど、いけるならセーブあげさせて自信つけさせたいと思った。50球超えると次に影響するのでそこ見ながら」と起用について語った。

◆オリックス・田嶋大樹投手(28)が4回7失点で背信の投球となった。二回に中村奨に先制打を許すと、三回にはソトに3ランを被弾するなど1イニング4失点。四回にはポランコにも2ランを食らい、ロッテ打線に打ち込まれた。田嶋は今季、試合前時点でロッテ戦2試合に登板し、2勝0敗、防御率1・08と好相性を誇ったが、最後まで立て直すことができず、10安打7失点でKOされた。

◆オリックスは投手陣が崩壊し、大敗した。先発の田嶋は三回に3ランなどを浴びるなどして1イニング4失点。立ち直ることができず、今季ワーストの4回7失点で7敗目を喫した。打線はセデーニョ、太田のソロ本塁打などで3点を返したが、反撃も及ばず。今季3度目となる2桁失点で敗れ、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う3位・ロッテとは7・5ゲーム差に開いた。10日に優勝の可能性が完全消滅。逆転でのCS進出の可能性も危うくなってきた。

◆ロッテが17安打で12得点。二回に中村奨が先制打を放ち、三回はソトが3点本塁打、四回はポランコが20号2ランと突き放した。6回3失点のカイケルが2勝目で、3回無失点の菊地はプロ初セーブ。オリックスは田嶋が7失点と誤算。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(32)が「6番・三塁」で出場し、4安打4打点と存在感をみせた。9月は打率・450と好調だが「好調と言うよりは、自分の意識していることが自分の打席でできている」と手応えをにじませた。二回は先制の左前適時打を放つと、三回は右前打、五回は左二塁打、六回は4号3ランを記録。八回は四球と全打席で出塁し、三塁打が出ればサイクル安打達成だった。これで3連勝。3位のチームはクライマックスシリーズ進出を争う4位・楽天とのゲーム差を4・5に広げた。中村奨は「毎年そうですけど、ここから厳しい戦いが続く。ここからだと思うので、チーム一丸で頑張りたい」と力を込めた。

◆ロッテ・菊地吏玖投手(24)が七回から2番手で登板し、3回1安打無失点の力投。セーブの条件に達し、プロ初セーブを達成した。「決して調子が良かったわけじゃないですけど、真っすぐでファウルを取って、今日はフォークがすごいいいところに決まってくれた。野手の皆さんがいっぱい点を取ってくれたので、安心して自分の投球に集中できたのでありがたかったです」2023年に専大からドラフト1位で入団し、2年目。中継ぎに転向した今季は計16試合に登板し、防御率1・35と8月に2度目の昇格後は安定感のある投球を続けている。試合を最後まで託した吉井監督は「球数を見てでしたが、いけるならセーブをあげさせて自信をつけさせたいと思った」と説明した。さらなるステップアップへ、菊地は「次はもっと信頼を積み重ねて自分もレベルアップして、九回を1イニング行かせてもらえる投手を目指さないといけない。次はそこを目指してやっていきたい」と力を込めた。

◆オリックス・中嶋聡監督(55)がリプレー検証を要求した二回のプレーを巡る審判団の判定方法に意見した。指揮官が振り返ったのは二回裏1死一、二塁での判定だった。打者・田村の打球は左翼に飛び、左翼手・西川がスライディングしながらワンバウンドでグラブに収めた後、二塁へ送球。二塁手・太田はベースを踏んで一走をアウトにし、二走・中村奨をタッチアウトにして併殺を完成させ、オリックスナインは一度ベンチに引き揚げた。しかし、打球判定を担当した山本貴三塁塁審がセーフのジェスチャーの後にアウトのジャッジに切り替えており、ロッテ・吉井監督が一連のプレーの判定について審判団に確認。審判団で再度協議した後、吉本責任審判は場内アナウンスで「キャッチと判定して2死一、二塁でプレーを再開します」と説明すると、今度は中嶋監督が審判団に確認したうえで、リプレー検証を要求。打球はワンバウンドで西川のグラブに収まったと判定が覆り、ロッテの攻撃終了となった。試合後、吉本責任審判は「(三塁の山本貴塁審が)キャッチと最終的には判断している。それで混乱を招いてしまった」と説明した。中嶋監督は「(あのような判定が)起こるのよ。だから改善していかなきゃいけないという話をしているんだけど」と苦笑い。指揮官がそう話すのも、8月15日の楽天戦(京セラ)でも審判団の打球判定が影響して走塁死となった似たようなケースがあったためで、「重なった(審判に死角となる)プレーとかになっていたら、誰が判断するのかな。臨機応変さがないというのは問題なんじゃないかな」と審判の打球の判定方法などに対する改善を求めた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
77453 0.631
(↑0.003)
M11
(↑1)
18526
(+9)
348
(+2)
103
(+1)
81
(-)
0.256
(↑0.002)
2.580
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
67518 0.568
(↑0.004)
8
(-)
17483
(+3)
425
(+2)
95
(+2)
79
(-)
0.247
(↓0.001)
2.900
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
64576 0.529
(↑0.004)
12.5
(-)
16450
(+12)
447
(+3)
68
(+3)
56
(-)
0.251
(↑0.001
3.220
(-)
4
(-)
楽天
59613 0.492
(↓0.004)
17
(↓1)
20425
(+2)
500
(+9)
65
(-)
79
(-)
0.242
(-)
3.750
(↓0.04)
5
(-)
ORIX
58663 0.468
(↓0.004)
20
(↓1)
16356
(+3)
382
(+12)
63
(+2)
51
(-)
0.239
(-)
2.730
(↓0.07)
6
(-)
西武
40842 0.323
(↓0.002)
38
(↓1)
17292
(+2)
436
(+3)
51
(+1)
66
(-)
0.208
(-)
3.150
(-)