楽天(★2対9☆)ソフトバンク =リーグ戦22回戦(2024.09.11)・楽天モバイルパーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
00201105091611
楽天
0200000002510
勝利投手:大関 友久(8勝3敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(3勝5敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】正木 智也(6号・6回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆ソフトバンクは2-2で迎えた5回表、今宮の適時打で勝ち越しに成功する。続く6回に正木のソロで追加点を挙げると、8回には近藤と海野の適時二塁打などで5点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・大関が7回2失点の力投で今季8勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンク緒方理貢外野手(25)が約1カ月ぶりのスタメン起用に応えた。「9番中堅」で出場し、2安打1四球2得点を挙げるなど大勝に貢献。育成入団4年目の今季、開幕前に支配下登録され、マルチ安打はプロ入り初となった。抜てきした小久保監督も「久々にスタメンの緒方がよう頑張りましたね」とご満悦。3回には川瀬の左犠飛で一塁から二塁へ進塁する好走塁も見せた。

◆ソフトバンク正木智也外野手(24)が7試合ぶりの6号ソロで中押し点をもたらした。3-2の6回1死。滝中の直球を左中間席のギリギリに運んだ。直前に周東から助言をもらっての1発で、リードを2点に広げた。「アドバイスをもらい、シンプルに思い切っていこうと打席に入りました。初球からしっかりと自分のスイングができたと思います」と笑顔だった。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(33)が決勝打を含む今季5度目の猛打賞で16安打9得点の大勝に貢献した。1-2の3回2死二塁で中前に同点適時打。2-2の5回2死二塁では左前に勝ち越し打を運んだ。「ここ最近チャンスで打てない中でやっと打てた。引き続き頑張っていきたいと思います」。適時打に限れば8月12日の楽天戦以来。この間、犠飛とソロ2本による3打点で、鬱憤(うっぷん)を晴らした。6点リードの8回2死三塁は左前に運びタイムリー3本で3打点。楽天戦はパのカード別最高の打率3割5分7厘でキラーぶりを発揮した。今季最終戦となった楽天モバイルパークでも同3割8分7厘の成績を残した。「仙台にしか来られないファンの皆さんがいる。そのファンの皆さんの前で勝てるゲームを見せられてよかったと思います」。チームの柱が、東北のタカ党に最高の勝利を届けた。

◆鷹の苦労人エースが完全復活のキャリアハイだ! ソフトバンクの5年目左腕、大関友久投手(26)が7回4安打2失点で自己最多の8勝目を挙げた。楽天打線を7回4安打2失点に抑え、4戦ぶりの勝ち星。チームの3連勝と楽天戦の2年ぶり勝ち越しも導き、優勝マジックを11に減らした。小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。-取られた直後の3回に反撃小久保監督 あの回(3回)下位打線からだったんですけどね。久々にスタメンの緒方が頑張りました。久しぶりのスタメンの(中村)晃も3安打。まぁ何と言っても(今宮)健太の同点打、勝ち越し打。本当にいい活躍がありましたね。-大関は残り2、3試合で2桁勝利も見えてくる小久保監督 内容的にはいっててもおかしくないくらい。後ろのピッチャーでやられた試合も何回かあったんですけど、目標高くやってほしいですね。-松本晴はアクシデントも小久保監督 「(先発)ローテーションの5番目争いから脱落ですね」-苦しんでいた正木にも(6回に)1発小久保監督 あのぐらい打ってもらわんと。あのぐらい打たんと、来年危ないですよ。

◆楽天は大敗で3連敗を喫した。これで借金2。大勝したロッテとのゲーム差は4・5に広がり、逆転でのCS進出がさらに遠のいた。2回、先頭の安田が四球で出ると、阿部が送った。序盤からバントを使って走者を得点圏に進めると、2死から石原、小郷の2者連続適時打。狙い通り先制点を奪ったが、直後の3回に先発の滝中がつかまった。2失点ですぐに同点を許した。滝中は、5回には自らの失策も絡み勝ち越しを許した。6回には正木にソロを浴びた。6回9安打4失点(自責3)で降板し、5敗目を喫した。8回には3番手の弓削が炎上した。6安打で5点を追加され、試合が決まった。打線は3回以降は得点を奪えなかった。投打で首位ソフトバンクに寄り切られた。2点ビハインドの8回、3番手で弓削を送った起用について、今江敏晃監督(41)は「2点差のビハインドで勝ちパターンは出せない。連戦もあったり、移動もあったり、これからタフな試合、移動もあるので、そういうのも含めてピッチャーも疲れがかなり出てきている。そういう意味で何とか頑張ってもらわないといけない。各役割があるんで、そこで何とか頑張ってもらいたいと思って送り出しましたけど、ちょっとなかなか厳しい状況になりましたね」と説明した。投打がかみ合わない展開が続く。数字上、厳しくはなっているが、CSの可能性はもちろん残されている。まずは連敗を止めるために必要なことを問われると「とにかくミスが出ている。先制したり、逆転してもすぐ追い付かれたり、逆転されている。(投打の)かみ合いが、なかなかうまくいってないところもそうなんですけど、やっぱりミス。守備のところでもそうですし、うちはしっかり守り切らないといけない。1つ1つ、相手に流れをやらないようなプレーをしていかないと、うちは勝てないとずっと言っている」と話した。

◆鷹の苦労人エースが完全復活のキャリアハイだ! ソフトバンクの5年目左腕、大関友久投手(26)が7回4安打2失点で自己最多の8勝目を挙げた。楽天打線を7回4安打2失点に抑え、4戦ぶりの勝ち星。チームの3連勝と楽天戦の2年ぶり勝ち越しも導き、優勝マジックを11に減らした。先発転向1年目の22年8月、左精巣がんの疑いで左睾丸(こうがん)の高位精巣摘除術を受けた。育成出身の星が試練を乗り越え、2桁勝利に突き進む。7回を投げ終え、大関が頼もしく仕事を果たした。仙台大時代に4年間を過ごした杜(もり)の都で、キャリアハイを更新するシーズン8勝目。仙台の秋風を心地良さそうに浴び、充実感をにじませた。「仙台の知人も見に来てくれていた。いい姿が見せられて良かったなと。素直にうれしいです」簡単に崩れなかった。4四死球を与えるなど、本来の制球力ではなかった。2回に2点を先制されたが、直後の3回に打線が同点に追いついてくれた。「スイッチが入った。気合を入れて投げられた」。マインドを切り替え、3回以降は無失点投球。直球にスライダー、フォークと低めに集めた。3者凡退は2度だったが要所で踏ん張った。育成出身でプロ5年目。先発転向した1年目の22年に左精巣がんの疑いで、8月に左睾丸(こうがん)の高位精巣摘除術を受けた。開幕投手を務めた昨季は体調不良で夏場に戦線離脱。それでも球団の期待は大きく、今季は工藤公康や杉内俊哉らが代名詞の鷹の左腕エースナンバー47を背負う。度重なる試練を乗り越えてローテを回り続ける24年シーズン。勝ち星を積み重ねて22年の7勝を超えた。直近3戦はクオリティースタート(QS、6回以上自責3以内)をクリアも白星に恵まれなかった。今回が4度目の正直で「いろんな人が勝ち星を気にしてくれていた。勝ちがついて喜んでくれた人がいてすごくありがたいなと」と感謝。自身は好投するも、リリーフ陣が逆転を許すこともあった。それでも、態度には出さない。気丈に振る舞う献身的な左腕をナイン全員が応援していた。チームの3連勝と楽天戦に2年ぶりの勝ち越しを導いた。4年ぶりのリーグ優勝へまっしぐらの状況で、マジックナンバーは1減って11に。「残りの(登板予定の)2試合、3試合ですけど調子を上げていけるように」。開幕前から目標にしてきた2桁勝利も射程圏。どこまでも高みを見据え、マウンドに立ち続ける。【佐藤究】

◆ソフトバンクは勝てば楽天戦の今季勝ち越しが決まる。中村晃外野手(34)が6番・一塁でスタメン出場。中村晃のスタメンは8月11日の楽天戦(みずほペイペイ)以来。翌12日に背部痛で出場選手登録を抹消となり、今月7日に再昇格してからは代打で3試合出場していた。緒方理貢外野手(25)は9番・中堅で8月2日の日本ハム戦(みずほペイペイ)以来、5度目のスタメン出場。

◆ソフトバンクは0-2と2点ビハインドの三回、川瀬晃内野手(26)が左犠飛、今宮健太内野手(34)が中前適時打を放って2-2の同点に追いついた。8月11日の楽天戦(みずほペイペイ)以来、1カ月ぶりに先発した中村晃外野手(34)が8月10日の楽天戦(みずほペイペイ)以来の安打となる左前打を放って出塁。犠打と緒方の7月12日以来2カ月ぶりの安打となる内野安打で1死一、三塁。1番にかえって川瀬がカウント1-2と追い込まれながらも5球目をレフトに飛ばした。一塁走者の緒方も二塁に進塁。続く今宮健太内野手(34)が中前にはじき返して同点の走者を迎え入れた。

◆ソフトバンク・今宮健太内野手(34)が五回に左前への勝ち越しタイムリーを放った。1死から緒方理貢外野手(25)の中前打と瀧中のけん制悪送球などで得た2死二塁。今宮はカウント1-2から内角ツーシームを左前へ運んだ。「とにかく次につないでいくことだけを考えました。結果的にタイムリーと勝ち越す一本となって良かったです。このあとも得点に絡んでいけるように頑張っていきます」。三回の第2打席では8月12日の楽天戦(みずほペイペイ)以来約1カ月ぶりとなる適時打を放ったのに続き、バットでチームを引っ張った。

◆ソフトバンク・正木智也外野手(24)が3-2の六回、左中間越えに6号ソロを放って4-2とした。1死走者なしで瀧中の初球、直球をたたいた打球は左中間へ。バックスクリーン左のスタンドに入った。9月1日のロッテ戦(ZOZOマリン)で5号2ランを放って以来、10日ぶりの一発。「打席に向かう前に(周東)佑京さんからアドバイスをもらい、シンプルに思い切って以降と打席に入りました。初球からしっかりと自分のスイングができたと思います。追加点となるホームランとなって良かったです」と振り返った。

◆ソフトバンクが八回、近藤健介外野手(31)の右中間へ適時二塁打など打者一巡の猛攻で5点を加え、9-2と大量リードを奪った。2-4の2点リードで迎えたこの回、3番手の弓削がマウンドに立つと、一気に攻めたてた。先頭の山川穂高内野手(32)が左翼線へ二塁打を放って出塁。この日初めて得点圏で打席を迎えた近藤は初球のカットボールを狙いすまして右中間へ弾き返し、二塁走者の山川を返す鮮やかな二塁打。5-2としたが、さらに攻撃の手を緩めなかった。正木智也外野手(24)がストレートの四球で歩いた後、中村晃外野手(34)が左前打で続いて満塁に。ここで海野隆司捕手(27)も初球を狙って左翼フェンス直撃の走者一掃の適時二塁打を放って8-2。さらに2死三塁としてから今宮健太内野手(34)がこの日3本目のタイムリーとなる左前適時打を放って9-2と突き放した。

◆ソフトバンク先発の大関友久投手(26)は7回を投げて安打4安打2失点と試合をつくり、大量7点リードと援護を得てマウンドを降りた。自身キャリアハイの8勝目をかけて臨んだこの日のマウンド。二回に先頭への四球や死球で2死一、三塁を招くと、石原に左前打を打たれ先制を許すと、さらに小郷に右前適時打で続かれ、2点を先行された。それでも三回以降は立ち直った。ていねいに低めに球を集めて楽天の各打者を凡打に仕留めていった。味方打線が三回に追いつくと、中盤以降にリードを奪い、八回には打者一巡の猛攻で5点を挙げるなどしっかり援護。大関は7回を投げて110球と投球数も増えていたこともあり、八回からは2番手の長谷川に託してベンチに下がった。

◆ソフトバンクは楽天に16安打9得点の猛攻で快勝して3連勝。今季カード勝ち越しを決めた。2点ビハインドの三回に川瀬晃内野手(26)が左犠飛と今宮健太内野手(34)の中前適時打で2-2の同点に追いついた。五回2死二塁で今宮が左前適時打を放って勝ち越しに成功。六回には正木智也外野手(24)が左中間越えにソロを放ってリードを広げると、八回には打者一巡の猛攻で5点を奪って突き放した。先発の大関友久投手(26)は途中まで2失点でキャリアハイの8勝目を挙げた。

◆ソフトバンクが快勝し、楽天戦の勝ち越しが決まった。2―2の五回に今宮の適時打で勝ち越し、4―2の八回には今宮の3本目の適時打などで5点を奪って突き放した。大関が7回2失点で自己最多の8勝目。楽天は投手陣が崩れた。

◆逆転でのクライマックス・シリーズ進出を狙う楽天が3連敗し、3位・ロッテとのゲーム差が4・5に広がった。試合後、報道陣の取材に応じた今江敏晃監督(41)の一問一答は以下の通り。--試合を振り返って「いい形で先制したが、その後すぐに追いつかれた。うまく試合を運べなかった」--打線について「流れ、リズムもなかなか取れなかった」--2点を追う八回に弓削が登板し、?回を6安打5失点「2点ビハインドで勝ちパターンはだせない。この後、連戦もありタフな移動もある。投手陣は役割もあるし、疲れがかなりでている」--連敗を止めるために「守備のミスをなくす。うちはしっかり守り切らないと勝てない。相手に流れをやらないようなプレーをするしかない」

◆16安打9得点の大勝で3連勝。優勝へのマジックナンバーを11とした。9月に入ってチャンスでの凡退が目立っていた3年目の正木が、3-2の六回に左中間越えの6号ソロ。「周東さんから『ホームランいけよ』と言われて初球からいいスイングができた。目標は高く10本を狙っていきたい」と意気込んだ。小久保監督は「あれぐらい打ってもらわんと。あれぐらい打たんと来年危ないですよ」とニヤリと笑った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
77453 0.631
(↑0.003)
M11
(↑1)
18526
(+9)
348
(+2)
103
(+1)
81
(-)
0.256
(↑0.002
2.580
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
67518 0.568
(↑0.004)
8
(-)
17483
(+3)
425
(+2)
95
(+2)
79
(-)
0.247
(↓0.001)
2.900
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
64576 0.529
(↑0.004)
12.5
(-)
16450
(+12)
447
(+3)
68
(+3)
56
(-)
0.251
(↑0.001)
3.220
(-)
4
(-)
楽天
59613 0.492
(↓0.004)
17
(↓1)
20425
(+2)
500
(+9)
65
(-)
79
(-)
0.242
(-)
3.750
(↓0.04)
5
(-)
ORIX
58663 0.468
(↓0.004)
20
(↓1)
16356
(+3)
382
(+12)
63
(+2)
51
(-)
0.239
(-)
2.730
(↓0.07)
6
(-)
西武
40842 0.323
(↓0.002)
38
(↓1)
17292
(+2)
436
(+3)
51
(+1)
66
(-)
0.208
(-)
3.150
(-)