中日(★1対8☆)ヤクルト =リーグ戦22回戦(2024.09.11)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:吉村 貢司郎(7勝8敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(5勝11敗0S)

本塁打
【ヤクルト】サンタナ(13号・1回表ソロ),村上 宗隆(25号・9回表ソロ)

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◆ヤクルトは初回、サンタナのソロで先制する。そのまま迎えた3回表に並木のスクイズとサンタナの適時打で2点を加えると、5回にはオスナの適時二塁打でリードを広げた。投げては、先発・吉村が6回1失点の好投で今季7勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルト吉村貢司郎は前回登板した4日巨人戦でプロ初完封勝利。ヤクルトの投手が2試合続けて完封すると12年8月26日、9月2日中日戦の村中以来。初完封から2試合連続となれば、同じ12年に8月2日阪神戦、9日DeNA戦で記録したロマンがいるが、日本人投手では国鉄時代の64年7月25日阪神戦、28日大洋戦の半沢以来。球団60年ぶりの初完封からの連続完封の快投を見せられるか。

◆地元放送各局女性アナウンサーらによるスピードボールコンテスト「地元名古屋の放送局7局の女性アナウンサー・DJ対抗戦」が試合前に行われた。優勝はサウスポーから7人中最速となる72キロをたたき出したNKH名古屋・加藤里奈キャスター。「優勝できると思ってなかったのでびっくりしました」とコメントした。優勝者として、その後の始球式役も務めた。コンテストには東海テレビ・篠田愛純アナウンサー、中京テレビ・中川萌香アナウンサー、CBCテレビ・加藤愛アナウンサー、メ~テレ・島津咲苗アナウンサー、テレビ愛知・長江麻美アナウンサー、東海ラジオ・「SKE48」熊崎晴香が参加した。

◆中日は今季128試合目にして13年連続のV逸が決まった。先発小笠原が5回4失点で11敗目。内野陣も4失策と乱れ、8失点で大敗した。指揮3年目の立浪監督は「これだけ負けて上位に離されていれば当然のことと思う。ただ、最後までこういう大敗をなくして、しっかりやらないと」と声を振り絞った。守り勝つ野球を掲げてスタートしたが借金14。首位巨人とは14ゲーム差の5位と低迷が続く。

◆トドメは、ヤクルトの村神様の一撃だった。2番に入った並木が3回にスクイズを決めるなど、2安打2打点。3番サンタナも1発を含む3安打4打点と暴れれば、最後は4番の仕事だった。6点リードの9回先頭。村上宗隆内野手(24)が、アーチを描いた。外寄り145キロ直球を左中間へ。「もともと打てるんで普通です」。広いバンテリンドームの最深部も関係なかった。前日10日に続く2戦連発弾。「残り試合少ないですけど、そういう打席というか、そういう試合が1試合でも多く続いたらいいかなと思います」と胸を張った。これでリーグ単独トップの25本目。「終わってみて、トップに入れるように頑張りたいなと思います」。4年連続の30発到達も見えてきた。「1打席、1打席集中して打席に立てればもちろん結果ついてきますし、集中しながらやれればいいかなと思います」とうなずいた。5回の守備の失策も払拭する1発。高津監督は「トンネルしてるもん」と苦笑いを浮かべたが「バッティングはナイスバッティングでした」と称賛した。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】中日戦前に地元女性アナウンサーらによるスピードボールコンテストが開催。コンテストには東海テレビ・篠田愛純アナ、NHK名古屋・加藤里奈キャスター、中京テレビ・中川萌香アナ、CBCテレビ・加藤愛アナ、メ~テレ・島津咲苗アナ、テレビ愛知・長江麻美アナ、東海ラジオ・「SKE48」熊崎晴香が参加。優勝したのは!?

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)が一回、先制の13号ソロをマークした。「3番・左翼」で先発出場。一回2死で迎えた第1打席に中日先発の左腕、小笠原が投じた高めの直球を捉え、センター方向に豪快なアーチを描いた。8月12日の中日戦(神宮)以来となる一発とし「甘く入ってきた球を完璧に捉えることができました。先制できてよかったです」とコメントした。来日4年目の今季は試合前時点で104試合に出場し、リーグトップの打率・314を誇っており、打線をけん引している。

◆来日4年目のヤクルト・サイスニードが今季3勝目を懸けて、12日の中日戦に先発する。五回途中5失点で8敗目を喫した6日の阪神戦(神宮)から中5日での登板となる。キャッチボールなどで調整した右腕は、日本語で「イツモ(中5日で)オネガイシマス!」と語り、気合十分。「自分が先発する試合は毎回、勝ちたいと思っている」と表情を引き締めた。

◆ヤクルトのサンタナが3安打4打点。一回に先制ソロ、三回に適時打、さらに六回に2点二塁打を放った。九回に村上の2試合連続の25号ソロでダメ押し。吉村は好投で7勝目を挙げた。中日の小笠原は5回を4失点。守備も乱れた。

◆ヤクルトが12安打8得点で快勝。先発の吉村貢司郎投手(26)は6回92球、被安打5、1失点という内容でゲームを作り、7勝目(8敗)をあげた。吉村のヒーローインタビューは以下の通り。--前回に続いて素晴らしいピッチングでした「先制点を取ってもらいましたし、非常に投げやすい環境で投げれたんで。でもちょっとボール先行を序盤してたんで、そこらへんは反省点かなという」--でも途中からどんどんストライクへ投げ込んでいくように見えました「本当テンポよく投げていくことを意識して、できたかなって思います」--長打も打たせませんでしたね「そうですね。良かったです」--味方がどんどん追加点を取ってくれました「野手の方々には感謝してましたし、大量得点を取っていただいたんで、非常に投げやすかったです」--前回登板(4日の巨人戦)は完封。もっと長い回を投げるんじゃないかと思った「そこらへんは分かんないですけど。自分の役割として、1イニング1イニングしっかり投げることを意識してやってきました」--7勝目を挙げた「まだまだ勝ち続けていきたいなと思いますので、頑張りたいと思います」--バンテリンドームでずっと負け続けていたんですけど、連敗もストップしました「良かったです」--今後の目標をお願いします「今後も勝っていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトは12安打8得点と打線がつながり、バンテリンドームでの連敗を6で止めた。「3番・左翼」で先発出場したドミンゴ・サンタナ外野手(32)が先制の13号ソロを含む3安打4打点とけん引。先発の吉村貢司郎投手(26)は6回1失点(自責点0)と好投し、7勝目(8敗)を挙げた。高津臣吾監督(55)の主な一問一答は以下の通り。-―先発の吉村がきっちり試合をつくった「今日はあまりいい状態には見えなかったですけどね、あそこまで1点でいったので。(完封勝利を飾った)先週も球数が結構いっていたので、2週で200球ちょいかな。六回に(攻撃で)3点入ったし、あそこで代えようと思いました」--いい状態には見えない中で踏ん張っていた「これが疲れなのか、例えばマウンドがどうとかはっきり理由がわかっていればいいですけど。もしかして疲れているのであれば、少し考えなきゃいけないなと思ってみていた。またこれから1週間調整して、もちろん来週も先発しますけど、これを続けることが大事かなと思います」-―サンタナが一回に先制ソロを放ち、打線を活気づけた「2アウト、ポンポンと取られて嫌な雰囲気での立ち上がりだったんですけど、あの一発は非常に大きかったと思います。初回に2アウトランナーなしから点を取れたというのは非常に大きかった。そのおかげかどうかは別として、非常に今日は打線がよくつながった。最近はずっとホームランでしか点が取れていなかったので、ああやってタイムリーが何本か出るというのは非常によかったと思う」-―三回は並木のスクイズで追加点を挙げた「1点を取りにいって、ランナーが三塁に進めば、サンタナ、ムネ(村上)と続いていくわけなので、まずは1点を取ろうと」―-3安打のオスナも含めて助っ人が頼もしい活躍をしている「彼らは何の心配もしていない。常に全力で、フォアザチームでやってくれる。打てないときも、エラーするときもあるかもしれないですけど、そんなことよりチームに貢献しようとする姿勢が非常に強いので、頼りになる2人だと思います」-―村上が九回に2戦連発となる25号ソロを放った「うーん。(三塁の守備で)トンネルしてるもん。バッティングはナイスバッティングでしたと言っておきます」-―12日はバンテリンドームでは今季最後の試合となる「これ今、(中日と)五分なのかな? まだ(試合は)あるけど、名古屋で勝って、ドラゴンズに貯金をつくって、名古屋を終えたい」

◆逆方向に伸びる主砲らしい一撃だった。7-1の九回、ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が2試合連発となる25号ソロ。両翼100メートルと広いバンテリンドームの左中間席に運ぶ特大のアーチで8点目をもたらし、とどめを刺した。「甘い球が来たので、しっかりと打つことができた。こういう打席、こういう試合が1試合でも多く続いたらいい」九回先頭で祖父江が投じた外角直球を捉えた。2試合連発は7月19-20日以来で今季6度目。本塁打王争いで2位のオースティン(DeNA)、岡本和(巨人)に3本差をつけ「(シーズンが)終わってみて、トップになれるように頑張りたい」と気を引き締めた。底知れない探求心が成長の源だ。8月下旬、オースティンにお願いし、使用するバットをもらった。〝キング〟を争うライバルは7、8月の夏場に14本塁打と量産。「興味があった。オールスターで触らせてもらって、いいバットだなと。一人一人違うものなので気になる。自分に合えばいいし」と手に取り、自身のバットに生かせないか〝研究〟した。令和初の三冠王には、貪欲に学ぶ姿勢がある。残り18試合で、4年連続30本塁打まで5発。「一打席一打席、集中して打席に立てれば結果はついてくる」。勝利につながるアーチを描く。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
67536 0.558
(↑0.003)
-
(-)
17389
(+9)
342
(+2)
69
(-)
51
(-)
0.243
(-)
2.540
(-)
2
(-)
広島
63555 0.534
(↓0.004)
3
(↓1)
20360
(+2)
331
(+9)
49
(-)
53
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.400
(↓0.05)
3
(-)
阪神
65586 0.528
(↓0.005)
3.5
(↓1)
14434
(+3)
376
(+4)
61
(+1)
34
(-)
0.241
(-)
2.450
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
62592 0.512
(↑0.004)
5.5
(-)
20450
(+4)
426
(+3)
90
(+2)
55
(-)
0.255
(↓0.001)
3.020
(-)
5
(-)
中日
53678 0.442
(↓0.003)
14
(↓1)
15329
(+1)
414
(+8)
58
(-)
35
(-)
0.240
(-)
2.850
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
51704 0.421
(↑0.004)
16.5
(-)
18427
(+8)
494
(+1)
85
(+2)
56
(-)
0.237
(↑0.001
3.720
(↑0.03)