広島(★2対9☆)巨人 =リーグ戦21回戦(2024.09.11)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:泉 圭輔(2勝0敗1S)
敗戦投手:栗林 良吏(0勝5敗37S)
  DAZN
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◆巨人は2点を追う9回表、吉川の押し出し死球と岡本和の適時打で同点とする。なおも続く好機でモンテスが押し出し四球を選ぶと、さらに門脇と浅野の連続適時打が飛び出すなど、この回9点を挙げた。投げては、3番手・泉が今季2勝目。敗れた広島は、守護神・栗林が大誤算だった。

◆巨人が9回に打者一巡、12人の猛攻で一挙9点を奪い、逆転した。2点差をひっくり返した。二塁すら踏めずに8回まで進んだ。しかし、9回に広島守護神栗林の乱調につけこみ、逆転に成功した。先頭の代打中山、続く丸が四球で出塁し、坂本が左前打で無死満塁とした。吉川の押し出し死球で1点差とし、岡本和が同点の左前適時打を放った。さらにモンテスが押し出し四球で勝ち越しに成功。栗林をマウンドから引きずり降ろした。さらに代わった森浦、大道も攻略。門脇、浅野、長野、増田大も適時打で続いた。9点のビッグイニングを作った。

◆巨人が9回に打者一巡、12人の猛攻で一挙9点を奪い、逆転した。2点差をひっくり返した。二塁すら踏めずに8回まで進んだ。しかし、9回に広島守護神栗林の乱調につけこみ、逆転に成功。9回裏を抑えて勝利した。巨人が9回に9点を挙げて逆転勝ち。今季の巨人は6月4日ロッテ戦の3回に11点を記録しているが、9回に9点以上は77年6月13日大洋戦以来、47年ぶりチーム2度目。77年は8回終了時の4-5から9回表に9点を挙げ13-6で逆転勝ちした。この日の巨人は8回まで無得点。それまで無得点のチームが最終回に9点以上は、19年6月23日オリックスが0-0で迎えた延長10回表に9点を挙げて以来でプロ野球2度目。今回のような「8回終了時0点→9回に9点」は初めてのケースだった。

◆巨人岡本和真内野手(28)が同点打で流れを一気に引き寄せた。1点を追う9回無死満塁、広島栗林の外角低め134キロカーブを左前適時打とした。一塁ベース上で感情をむき出しにガッツポーズした。「いい形で回ってきて、その後に打線がつながってよかった。僕が打っていない時も、みんながカバーしてくれて勝ってきた」と価値ある1勝を喜んだ。

◆広島が2点リードの9回に9失点して逆転負けを喫した。守護神栗林良吏投手(28)が先頭から2者連続四球を含め、2安打4四死球6失点と誤算。代わった森浦、大道も巨人打線の勢いを止められなかった。先発アドゥワは5回まで2安打無失点と好投し、打線も4番起用された堂林の適時打と犠飛で2点を奪った。首位巨人にあまりにも痛い連敗でゲーム差は3に広がった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-9回は栗林投手が新井監督 それだけ最後の3アウトというのは難しいと思う。しっかりと切り替えてまた次の登板に備えてもらいたい。-投球自体はどのように新井監督 そういう日もあるでしょう。栗林と言えどもね。それだけ最後の3アウトというのは重たいものだと思うし、大変なポジションだと思う。残り試合も少ないので、引きずることなく、しっかりとスパッと切り替えて、また明日球場に来てもらいたいなと思います。-満塁では監督自らマウンドへ新井監督 「結果を気にしなくていいから、思い切って腕を振ればいいから」というふうに声をかけました。-明日以降も、セーブシチュエーションなら栗林投手を新井監督 当然。-先発アドゥワ投手を6回で降板させたのはプラン通りか新井監督 プラン通りです。行けるところまで行ってもらおうと思って。すごく素晴らしいピッチングで。前回の登板の悔しさもあったと思うんですけど、すごくいいピッチング。ただ(7回は)3番から始まるというところで、岡本もタイミングが合ってヒットが出ていたし、モンテスもタイミングが合っていたように見えたので、あそこはスパッと代えました。

◆広島が2点リードの最終回に9失点の大逆転負けを喫した。2-0の9回、守護神栗林良吏投手(28)が誤算だった。先頭の代打中山にストレートの四球を与えるなど2者連続四球と左前打で無死満塁。マウンドに自ら上がった新井監督に声をかけられても、修正できなかった。吉川には追い込みながら押し出し死球。岡本に左前へ同点打を許し、モンテスには再びストレートの四球で逆転を許した。1アウトも取れずに降板となり、代わった森浦、大道も巨人打線の勢いを止められなかった。2安打4四死球6失点に栗林は「大事な試合で、勝てなかったのは申し訳ないしかない」と悔しさをにじませた。本拠地マツダスタジアムに限れば、セーブシチュエーションでの救援失敗は22年6月23日阪神戦以来で、逆転負けを喫したのはプロ初めてだった。首位巨人に手痛い連敗となり、ゲーム差は3に広がった。△新井監督(救援失敗の栗林に)「最後の3アウトというのは重たいものだと思うし、大変なポジションだと思う。残り試合も少ないので、引きずることなく、スパッと切り替えて、また明日球場に来てもらいたい」△アドゥワ(先発して6回2安打無失点)「自分の仕事はできたと思う。回の先頭を切れたのが大きかった」

◆巨人阿部慎之助監督(45)が待ち続けた新風が吹いた。無得点のまま2点を追う9回に6安打、8人連続出塁、打者13人の猛攻で一挙9得点で逆転勝利を収めた。2位広島との首位攻防3連戦で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。前夜は積極采配で鬼門の敵地で先勝をもぎ取ったが、この日は一転、動かずに我慢を貫き、最終回の逆転を呼び込んだ。広島とのゲーム差は3に広がり、最短で13日にも優勝マジック12が点灯する。吹かぬなら、吹くまで待とう...。阿部監督が8回まで辛抱強くダッグアウトにとどまった。わずか3安打に抑えられて無得点が続いた。攻撃の糸口すら作れずに、ゼロ行進が進んだ。「やっぱり勝てないマツダで、初戦は絶対に取りたいと思って動いたんですけど、今日は我慢、我慢と自分で言い聞かせてやっていました」と心中を明かした。掲揚台の旗がかすかに動き始めた。8回の守備で1死から門脇が秋山のライナー性の打球をジャンピングキャッチ。続く矢野には右中間を破られるも浅野-吉川-坂本の中継プレーで三塁で仕留めた。「吉川と門脇のファインプレー。そこで若干の流れがこっちにきたんじゃないかなと思ったんですけど、やっぱりそういうところですね」と予感を感じとった。2点を追う9回。時は来た。先頭の代打中山、丸が連続四球で一、二塁。続く坂本には「どんな結果でもいいから、好きに打ってこい」と託し、左前打で無死満塁の絶好機をつくった。吉川が押し出し死球で1点差、岡本和の左前適時打で同点。モンテスが押し出し四球を選んで勝ち越して、相手守護神栗林をKO。さらに門脇、浅野、代打長野、増田大も連なった。9回一挙9得点は球団では第1次長嶋政権下でリーグ優勝した77年6月13日大洋戦(現DeNA)以来。伝説の「9回9得点」はリーグ優勝への吉兆データとして浮かび上がるが「ベテランが打ったり、若い選手が打ったり、そうやって1つずつ、こうやって勝てばどんどん成長していくと思う」と優勝争いの中での成長曲線こそが未来への肥やしになる。強引に吹かせる風があれば、吹くまで待つ風もある。「連勝はしたけど、本当に最後までもつれると思ってずっとやっている。今日はちょっとうれしいですけど、もう1回、明日なったらビシッと切り替えてね。明日の一戦を勝つためにどうしたらいいかを考えて球場に来たいと思います」と阿部監督。新風の勢いは増すばかりだ。【為田聡史】

◆巨人阿部慎之助監督(45)が待ち続けた新風が吹いた。無得点のまま2点を追う9回に6安打、8人連続出塁、打者13人の猛攻で一挙9得点で逆転勝利を収めた。2位広島との首位攻防3連戦で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。前夜は積極采配で鬼門の敵地で先勝をもぎ取ったが、この日は一転、動かずに我慢を貫き、最終回の逆転を呼び込んだ。広島とのゲーム差は3に広がり、最短で明日13日にも優勝マジック12が点灯する。巨人浅野(9回無死満塁から中前適時打)「門脇さんから(中山)礼都さんが四球で出たあたりから『俺ら絶対いい場面でくる。絶対打つぞ』と言ってもらった。早めに準備して、いつでも大丈夫なようにやっていた」

◆巨人阿部慎之助監督(45)が待ち続けた新風が吹いた。無得点のまま2点を追う9回に6安打、8人連続出塁、打者13人の猛攻で一挙9得点で逆転勝利を収めた。2位広島との首位攻防3連戦で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。前夜は積極采配で鬼門の敵地で先勝をもぎ取ったが、この日は一転、動かずに我慢を貫き、最終回の逆転を呼び込んだ。広島とのゲーム差は3に広がり、最短で明日13日にも優勝マジック12が点灯する。巨人門脇(9回無死満塁から右前適時打)「阿部さんにベンチ前で『当たっているから』という言葉を頂き、そういう思いでいけた。1日1日トーナメントだと思ってやっている。そういう熱い思いがチームに浸透していると思う」

◆巨人阿部慎之助監督(45)が待ち続けた新風が吹いた。無得点のまま2点を追う9回に6安打、8人連続出塁、打者13人の猛攻で一挙9得点で逆転勝利を収めた。2位広島との首位攻防3連戦で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。前夜は積極采配で鬼門の敵地で先勝をもぎ取ったが、この日は一転、動かずに我慢を貫き、最終回の逆転を呼び込んだ。広島とのゲーム差は3に広がり、最短で明日13日にも優勝マジック12が点灯する。巨人坂本(9回無死一、二塁から左前打で好機拡大)「何があるか分からないというイニングだった。(阿部監督から)『結果は気にしなくていいから思い切っていけ』と言われ、思い切っていきました。1戦1戦大事。勝とうが負けようがやることは変わらない」

◆巨人阿部慎之助監督(45)が待ち続けた新風が吹いた。無得点のまま2点を追う9回に6安打、8人連続出塁、打者13人の猛攻で一挙9得点で逆転勝利を収めた。2位広島との首位攻防3連戦で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。前夜は積極采配で鬼門の敵地で先勝をもぎ取ったが、この日は一転、動かずに我慢を貫き、最終回の逆転を呼び込んだ。広島とのゲーム差は3に広がり、最短で明日13日にも優勝マジック12が点灯する。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が待ち続けた新風が吹いた。無得点のまま2点を追う9回に6安打、8人連続出塁、打者13人の猛攻で一挙9得点で逆転勝利を収めた。2位広島との首位攻防3連戦で連勝を飾り、カード勝ち越しが決定。前夜は積極采配で鬼門の敵地で先勝をもぎ取ったが、この日は一転、動かずに我慢を貫き、最終回の逆転を呼び込んだ。広島とのゲーム差は3に広がり、最短で明日13日にも優勝マジック12が点灯する。

◆巨人・戸郷が12日の広島戦に先発する。中4日で登板した前回5日のヤクルト戦(岐阜)では7回1安打無失点と好投。3年連続の2桁勝利となる10勝目をマークした。中6日で天王山第3戦のマウンドを託された右腕は「(優勝争いで)毎試合、落とせない試合が続くのは初めて。いい緊張感の中でやれている。策を練ってきているので、それを出せたら」と気合を入れた。

◆広島・床田寛樹投手(29)が試合前練習に参加し、先発する12日の巨人戦に向けてキャッチボールなどで汗を流した。「本拠地(での登板)なのでいけるんじゃないかという気持ちになる。なんとかいいピッチングができるようにしたい」。前回登板5日にDeNA戦(横浜)は6回4安打2失点。ここまで11勝5敗、防御率1・86で勝てば自己最多の12勝となる。

◆広島・栗林良吏投手(28)がセーブに失敗した。2─0の九回に登板し、先頭から二者連続四球、坂本の左前打でつながれ満塁のピンチを招く。ここで新井監督が珍しくマウンドへ向かい激励したが、続く吉川を死球で押し出し。その後岡本和の左前適時打、モンテスの押し出し四球で勝ち越しを許した。防御率0点台だった守護神のまさかの炎上に本拠地は騒然となった。

◆巨人が0―2の九回に6長短打などで9点を奪った。無死満塁から押し出しの2四死球と岡本和の適時打で逆転。さらに増田大の2点三塁打などで畳みかけた。貯金は今季最多の14。広島は九回に栗林が1死も取れず6失点で降板した。

◆巨人は2点を追う九回に打者13人の猛攻で逆転勝ちした。土壇場での逆転劇に阿部慎之助監督(45)は「もう、本当にすごい攻撃だったなと思ってみていた」と笑みを浮かべた。0-2の九回に先頭の代打・中山、丸が連続四球を選び無死一、二塁の好機を演出。2番・坂本を迎え、バントやエンドランも想定される場面だったが、指揮官は坂本に歩み寄り「『もう何もないから、どんな結果でもいいから好きに打ってこい』と言った」と球界屈指の右打者に任せた。坂本が栗林から左前打を放って後続につなぎ、一挙9得点を挙げる打線爆発に導いた。試合前までで2勝4敗2分けと〝鬼門〟だった敵地での2連勝を飾り、貯金は今季最多の14。2位・広島とのゲーム差を3に広げた。残り17試合。4年ぶりのリーグ優勝に向けて青年監督は「僕らはまだまだだと思っている。こうやってたまたま連勝はしたけど、本当に最後までもつれると思ってずっと僕はやっている。今日はちょっと嬉しいですけど、明日になったらビシッと切り替えてね。明日の一戦、勝つ為にどうしたらいいかを考えて球場に来たいと思います」と勝って兜の緒を締めた。

◆巨人が0―2の九回に6長短打などで9点を奪った。無死満塁から押し出しの2四死球と岡本和の適時打で逆転。さらに増田大の2点三塁打などで畳みかけた。貯金は今季最多の14。巨人のデータは以下のとおり。?巨人の優勝へのマジックナンバーの最短点灯は13日。条件は巨人が12日の広島戦、13日のヤクルト戦に連勝、広島が13日の阪神戦に負け、DeNAが12日の阪神戦、13日の中日戦の2試合で1敗もしくは2分けで、巨人に優勝マジック12が点灯する。?巨人の1イニング9得点以上は6月4日のロッテ戦(三回に11点、東京ドーム)に次いで今季2度目。九回に9得点を挙げたのは、1977年6月13日の大洋戦(9点、川崎)以来47年ぶり。?八回まで無得点で九回以降に1イニング9得点を奪ったのは、最近ではオリックスが2019年6月23日の広島戦(マツダ)で十回表に9得点した例がある。?巨人の敵地・マツダスタジアムでの1イニング9得点は最多タイで、09年8月12日の七回以来15年ぶり2度目。

◆広島の栗林が6失点ともがき苦しんだ。代わった九回、1死も奪えず2安打4四死球で逆転を許し「力んでいる感じはなかった。何で制球が乱れたのか、反省しないといけない」と声を絞り出した。自己最多に並ぶ37セーブを挙げている絶対的な抑え。「(先発の)アドゥワらが頑張ってつないでくれたのに、申し訳ないという気持ちしかない」。目はうつろだった。首位巨人と3ゲーム差に広がる痛い黒星となったが、新井監督は「栗林といえど、そういう日もある。残り試合も少ないし、すぱっと切り替えてほしい」と信頼は揺らがなかった。

◆奇跡のビッグイニング!! セ・リーグ首位の巨人は11日、広島21回戦(マツダ)に9-2で逆転勝ちし、貯金を今季最多の14に増やした。2点を追う九回、打者13人の猛攻で大量9点を奪った。10日の首位攻防第1戦では、打順変更や代打など〝動〟の采配で勝利をたぐり寄せた阿部慎之助監督(45)が、第2戦では選手の一打に託す〝静〟の姿勢を貫き、土壇場の逆転劇を呼び込んだ。広島との3連戦に連勝し、ゲーム差を「3」に広げた。13日にも優勝へのマジックナンバー「12」が点灯する。大一番の土壇場に、神がかったような波状攻撃だ。0-2の九回、巨人打線の炎は弱まることなく、燃え続けた。驚異的なつながりをみせて大量9得点。2位広島との首位攻防3連戦で2連勝した阿部監督は、興奮を隠しきれない様子だった。「もう、本当にすごい攻撃だった。勝てないマツダで、初戦は絶対取りたいと思って動いたんですけど、今日は我慢、我慢と自分で言い聞かせてやっていました」八回までわずか3安打で無得点に抑えられていた打線が最終盤に目覚めた。九回、制球の定まらない広島の守護神、栗林を攻め、岡本和の左前打で同点、モンテスの押し出し四球で勝ち越した。流れは一気に巨人に傾き、増田大の2点三塁打でとどめを刺した。九回に9得点以上を記録したのは、球団では長嶋茂雄監督が率いて優勝した1977年6月13日の大洋戦(9点、川崎)以来47年ぶりだった。首位攻防3連戦前まで、今季1勝4敗2分けと苦手にしていたマツダスタジアムで、怒濤(どとう)の攻撃をみせた。

◆悪夢が待っていた。首位巨人との3連戦第2戦は最終回に9失点で大逆転負け。広島・新井監督は1死も取れず5敗目を喫した栗林をかばった。「栗林といえども最後の3アウトは難しい。切り替えて次の登板に備えてもらいたい」2─0の九回に今季37セーブの抑えを投入したが、先頭から2四球と単打で満塁。ここで指揮官はマウンドに向かい「結果は気にしなくていい。思い切って腕を振ればいい」と激励した。だが、押し出し死球、適時打、押し出し四球で逆転を許すと降板を告げた。チームは3連敗で首位とのゲーム差は3に拡大した。2安打4四死球などで自己ワースト6失点した栗林は「結果で返せるようにしたい」と巻き返しに燃える。残り20試合。チームも守護神も、ここからはい上がるしかない。(柏村翔)

◆延長十一回に中堅左にサヨナラ本塁打を放った日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)は「延長戦に入ってから、万波と互いに『俺が決める』と言い合っていたんだ」と会心の笑みを浮かべた。そして、お立ち台では〝美声〟を響かせた。選曲したのは大ヒット映画「ボディガード」の主題歌で、ホイットニー・ヒューストンが歌う「I Will Always Love You」。これには深い理由があった。同僚でこの日に先発して7回無失点と好投したバーヘイゲンが今月3日に北海道神宮で長年の恋人であるマケナさんにプロポーズ。永遠の愛を誓うとの意味を込めて、108(とわ)本のバラの花束を手に求愛し、見事に「OK」をもらった。もっともバーヘイゲンはレイエスの祝福に「聞いていて耳が痛かった」と照れた。この日の試合前に8月度の月間MVPの表彰を受けたレイエスだが、9月に入っても打率・355、3本塁打と好調を持続。ファンに公約した20本塁打にもあと1本と迫った。13日からの仙台遠征で「月間MVPの賞金(30万円)でチームメートに焼き肉をごちそうするよ」とウインクした。これでチームは2夜連続、今季9度目のサヨナラ勝利で、貯金は今季最多の16。新庄監督は「選手たちに感謝してもしきれない」と最敬礼した。(東山貴実)

◆高卒2年目の巨人・浅野が2試合連続で打点を挙げた。4-2とした九回無死満塁の第4打席で中前適時打。「(前打者の)門脇さんに『俺ら絶対いい場面でくるから、絶対に打つぞ』と言ってもらった。早めに(心の)準備をしていた」とうなずいた。第2打席までは、球界を代表する同じ右打ちのDeNA・宮崎を意識した打撃フォームで打席に立った。試行錯誤を重ねる19歳に、阿部監督は「どうやったら打てるか、考えている証拠」とホープの姿勢に目を細めた。

◆これほど強烈な巨人の逆転劇は当然ながら、長らく見たことがない。現状で勝つにはコレしかない...と、してやったりの展開で九回を迎えた広島を、アレよアレよと押しつぶした。さすがに驚いたね。ポイントは2番・坂本の打席。四球2つで無死一、二塁。まずは同点狙いで犠打か、はたまた強攻策か、注目だった。実際には、バントかヒッティングかは大した選択肢ではないよ。それにしても阿部監督には、迷いがなかった。ハナから打たせると決めていた。この思い切りのよさに坂本も応え、左前打で満塁とチャンス拡大。一気に流れを作った。広島には一転して、計り知れないプレッシャーがのしかかったね。ただ新井監督は、どこか消極的にも見えた。四死球連発で安打も浴びて、1つもアウトを取れない栗林を、代えることができなかった。いくらストッパーに託したとはいえ、負けたらV争いに響く一戦。それも最重要局面。傷が浅いうちに交代という機会は、あったはず。これで巨人には、優勝への風が、かすかに吹いてきた。そう。まだ「かすか」。ちょっとずつ、ゴールに近づくかな。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
67536 0.558
(↑0.003)
-
(-)
17389
(+9)
342
(+2)
69
(-)
51
(-)
0.243
(-)
2.540
(-)
2
(-)
広島
63555 0.534
(↓0.004)
3
(↓1)
20360
(+2)
331
(+9)
49
(-)
53
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.400
(↓0.05)
3
(-)
阪神
65586 0.528
(↓0.005)
3.5
(↓1)
14434
(+3)
376
(+4)
61
(+1)
34
(-)
0.241
(-)
2.450
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
62592 0.512
(↑0.004)
5.5
(-)
20450
(+4)
426
(+3)
90
(+2)
55
(-)
0.255
(↓0.001)
3.020
(-)
5
(-)
中日
53678 0.442
(↓0.003)
14
(↓1)
15329
(+1)
414
(+8)
58
(-)
35
(-)
0.240
(-)
2.850
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
51704 0.421
(↑0.004)
16.5
(-)
18427
(+8)
494
(+1)
85
(+2)
56
(-)
0.237
(↑0.001)
3.720
(↑0.03)