阪神(☆7対2★)DeNA =リーグ戦19回戦(2024.09.10)・阪神甲子園球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0002000002900
阪神
01011220X71502
勝利投手:青柳 晃洋(2勝3敗0S)
敗戦投手:東 克樹(12勝3敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(14号・5回裏ソロ),渡邉 雄大(2号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 阪神戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆阪神は1-2で迎えた4回裏、青柳のセーフティスクイズで同点とする。続く5回に森下のソロで勝ち越しに成功すると、6回には近本と中野の連続適時打でリードを広げた。投げては、先発・青柳が5回4安打2失点で今季2勝目。敗れたDeNAは、先発・東が試合をつくれなかった。

◆DeNA牧秀悟は阪神青柳晃洋が得意で通算対戦成績は43打数19安打の打率4割4分2厘。本塁打こそないが、30打席以上対戦した投手では最も高い打率をマーク。青柳にとっても通算4割以上打たれている右打者は牧だけという苦手の相手だ。今季唯一対戦のあった5月10日の一戦では2打数ノーヒットに抑えた青柳に軍配が上がったが今日の対決はどうか。

◆阪神が微妙な判定をものにして、同点に追いついた。1-2の4回1死一、三塁。投手の青柳晃洋(30)が投手前に勢いを殺したバントを転がした。セーフティースクイズのため打球の行方を見てからスタートした三塁走者の井上広大外野手(23)だったが、三本間で1度止まりかけて、また走り始めた。本塁はぎりぎりのタイミングになり、うまくタッチをかいくぐってセーフの判定。DeNAはリクエストしたが判定は変わらなかった。

◆3回の阪神の攻撃中に小雨が降り出した。先発した青柳晃洋投手(30)は登板時に雨を呼ぶことが多く「雨柳」の異名がある。4月19日以来の白星を目指して、順調な立ち上がりを見せていたが、雨が強まった4回には制球を乱す場面があった。試合前から隣接の大阪でゲリラ豪雨が発生。プレーボールの時点で、甲子園のすぐ近くに雨雲が来ていたが、試合が進むにつれ、空がドス黒い雲に覆われていった。

◆阪神が森下翔太外野手(24)の14号ソロで勝ち越した。同点の5回1死。東克樹投手(28)の浮いたスライダーを強振。高々と打ち上げ、左翼席に運んだ。スタンドインを確認した森下は高々と右手人さし指を天に突き上げた。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/俺が虎の未来だ\ファンに向け突き上げた右腕がその証#森下翔太 宣言通りの勝ち越しホームラン???プロ野球(2024/9/10)??阪神×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/JbQaorvSHQ

◆阪神がDeNA東克樹投手(28)の連続クオリティースタートを「32」で止めた。3-2の6回。3連打で無死満塁として、近本光司外野手(29)が右前に運び、4点目を挙げた。ここで東は降板。昨季から続けてきた「6回以上、自責点3以下」の条件をともに満たせなかった。無死一塁から木浪聖也内野手(30)が2ストライクからバスターで右前へ。100%バントと思われた次の島田海吏外野手(28)も1ボールからバスターで三遊間を抜き、無死満塁とした。岡田彰布監督(66)の作戦がずばりと当たった。

◆阪神森下翔太外野手(24)が守備でもチームを救った。5-2の7回無死二、三塁。一打で1点差に詰め寄られる場面で、宮崎敏郎内野手(35)の打球は右翼定位置への飛球。森下は早めに捕球体勢をとって、素早く本塁に返球。ワンバウンドのストライクで、三塁走者のタイラー・オースティン内野手(33)を刺した。森下はその場でガッツポーズを繰り出し、おたけびを上げた。後続も断って、この回無失点。3点リードを保った。5回に勝ち越し14号ソロを放って、試合の流れを引き寄せた森下が、守備でもビッグプレーを見せた。

◆3位阪神が4位DeNAに逆転勝ちした。森下翔太外野手(24)が決勝弾と右翼守備ではレーザービームで勝利に貢献。甲子園7連戦の初戦を取った。1-0の4回。先発の青柳晃洋投手(30)が四死球からピンチを招き、2連打で逆転を許した。それでも打たせて取るピッチングで走者を出しながら併殺に仕留めるなど5回2失点と試合を作った。打線は1-2の4回1死一、三塁から青柳の投前犠打が野選を誘って三塁走者が生還し同点。5回に森下が左翼スタンドへソロ本塁打を放って勝ち越しに成功した。さらに6回には、32試合連続QS(クオリティースタート、先発で6回以上自責3以下)を継続中だったDeNA東克樹投手(28)を4連打でKOし、QSもストップさせた。この回2点を奪ってリードを広げた。6回からは継投。7回には3番手石井大智投手(27)が無死二、三塁を背負いながら右翼手森下がタッチアップで本塁突入を試みた三塁走者をワンバウンドのストライク返球で刺すなど、無失点で切り抜けた。その後も追加点を奪うなど2桁安打で投手陣を援護し、カード頭を取った。これで4位DeNAとは3・5差に広げた。今週はDeNA3連戦、広島2連戦、ヤクルト2連戦と甲子園で7連戦が続く中で初戦を逆転勝ち。9月は6勝2敗と上位を猛追モード。大逆転でのリーグ連覇へ勢いは止まらない。

◆阪神渡辺諒内野手(29)が今季チーム初の代打本塁打をマークした。7回1死でコールされ、左腕坂本裕哉(27)の直球を左翼席に運んだ。貴重な追加点になった。自身にとっても通算32本目で初の代打弾。

◆3位阪神が4位DeNAに逆転勝ちし、2位広島に0・5ゲーム差まで迫った。首位巨人も勝利したため2・5差のままだが、4位DeNAとは3差に広げた。森下翔太外野手(24)が決勝弾と右翼守備のレーザービームで勝利に貢献。6回には木浪、島田が2連続でバスターを決めるなど、15安打7得点。32試合連続QS(クオリティースタート、先発で6回以上自責3以下)を継続中だったDeNA東克樹投手(28)を4連打でKOし、甲子園7連戦の初戦を取った。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-ええ勝ち方ですね「え? そらお前、ええ勝ち方な、後で振り返ればの」-東は今年4点以上取られていない「あっそう? なんか言うてたな、6回3点のアレがあるから、4点目取ったら代わるんちゃうかってな、思てたけどな」-6回もつなぐという意識が出たか「まあ、つなぐというか、東も今日はそんな良くなかったよ、初回から、おーん。ボールも、高いボールも多かったし。なんとかね、点は取れるなとは思ってたけどな。だから、あのへんは、下位打線、後ろやからな、おーん。下位打線でああいうふうにつなぐと、ねえ。やっぱり点が入るよね、やっぱりね、おーん」-梅野のヘッドスライディングでチームも「うん。まあ、そら、ヘッドスライディングて、高校野球ちゃうんやから(笑い)」-井上はうまくすべりこんだ「ああ。ちょっとスタート遅かったやろ、なあ。どっちか言うとな、おーん。あれやったらもうイージーセーフなるかなと思ったけどな。左ピッチャーやからな」-バスターも決まった「ああ。そんなん久しぶりやろ。バスターしてもファウルとか。バスターでもボール球とかするから失敗するんや」-みんなが大事な試合だと分かっている「うん。そらみんなが役割というかな。特に今日なんか下位打線が役割しっかりしたから、こんな点取れたと思うよ。そんな今日は中軸打ってないよ」-連戦の初戦を取れたのは大きい「取れたっていうか、そら当たり前や、この7つは大事な試合なの分かってるんやから。取れたとかじゃない、取りにいってるんやから。勝手にやって勝ったんちゃうから。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」-手応えは「手応えないよ、まだまだな」

◆3位阪神が4位DeNAに逆転勝ちし、2位広島とゲーム差0・5にまで迫った。首位巨人も勝利したため2・5差のままだが、4位DeNAとは3差に広げた。森下翔太外野手(24)が決勝弾と右翼守備ではレーザービームで勝利に貢献。6回には木浪、島田に2連続でバスターが決まるなど、15安打7得点。32試合連続QS(クオリティースタート、先発で6回以上自責3以下)を継続中だったDeNA東克樹投手(28)を4連打でKOし、甲子園7連戦の初戦を取った。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り。-青柳が5回2失点「2点ね、次、打順がね、めぐり合わせもあったんで。あそこまで投げてくれたら、十分ですよ」-青柳はセーフティースクイズも決めた「まあね、久しぶりじゃないですか? ああいう成功したのはね」-ダブルプレー4つとった「もうあの、ね。青柳もゴロが多かったからね。やっぱり低めにいってたんで。そういう意味でね、いいとこでね、ゲッツーはとれてたと思いますね」-ダブルプレーと、森下の好返球も大きかった「大きかったですね。やっぱりね」-15安打7得点。多彩な攻撃だった「いやいやまあ、バント失敗とかもあったけど、ね。後ろにつなぐいう意識がね。やっぱりいいね、つなぎになったんじゃないですかね」-六回は木浪は2ストライクからのバスター。続いて島田も無死一、二塁からのバスターも決まった「ああ、ね。うまく決まったですね」-森下の勝ち越しホームランで、6試合連続打点「まあね。あの打席だけね、最初、ぜんぜんタイミング合ってなかった。きょうはね。もともと、ちょっと東には相性よくなかったけど。まあね。同点追いついて、あれで青柳にも勝ちがついたし。ほんと、きょうあの1本だけだったけど、いいとこで出ましたよね」-今季12勝の東を打っての勝利は大きいか。「いやここまできたら、相手が何勝しているピッチャーとかそんなもん関係ないんで。3回目かな? 3回投げて(対戦は)4回目で、おーん。みんなもわかっているし、大事なゲームというのもわかっているし、ここまでヒットが続くとは思わなかったけど、なんとか後ろにつなぐという意識が良かったんじゃないですかね」-打線のつながりはあす以降にもつながるか。「またね、全然タイプの違うピッチャーだけど、何とかね、後ろにつないで、攻略したいですね」

◆これが開幕投手の意地だ。阪神青柳晃洋投手(30)が4月19日中日戦以来、約5カ月ぶりの今季2勝目を手にした。満員のファンに勝利を届け、「こういうところで野球ができるのは当たり前じゃないとここ半年くらいで思っている。またこうやって大勢のファンの前で勝つことができるのが一番の喜び」。鳴尾浜で苦節を重ねた男に、会心の笑顔が戻った。打たせて取る投球でアウトを積み重ね、東との投げ合いで1歩も引かなかった。雨が降ってきた1点リードの4回、四死球からピンチを招き、連打で2失点して一時逆転を許した。それでも直後の攻撃で1死一、三塁から投前へのセーフティーバントが野選を誘って同点。「いいバントだったかなと思うので、結果的に1点入りましたしよかったかな」と自らを援護した。DeNA東とのマッチアップで5回4安打2失点で勝利。「ピッチングに関してはもっと上がある。なにより楽しく野球ができたのでいいかな」。苦しんだ今季の開幕投手がここ一番で勝利に導いた。【林亮佑】

◆昨年8月から続いていたDeNA東克樹投手(28)のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)連続記録が、32試合で止まった。6回に3連打で無死満塁とすると、続く阪神近本の右前打で4点目を失った。なおも満塁で降板。5回0/3を10安打5失点で3敗目が付いた。3位阪神との直接対決で3ゲーム差に開き「大事な試合を任されて、試合をつくることができず、申し訳ないです」とコメントした。

◆阪神井上広大外野手(23)が神走塁で本塁に生還した。1-2で迎えた4回1死一、三塁。青柳の投前バントで三走の井上が本塁に突入。「ちょっと角度が見えなかった」と1度ストップしたが、リスタートし、相手捕手のタッチを交わして左手でホームベースを掃いた。DeNAサイドのリクエストも判定は変わらずセーフで同点。「一生懸命に走りました」とがむしゃらに1点を奪った。

◆1番打者に定着していたDeNA梶原昂希外野手(24)が、10日の阪神19回戦(甲子園)を欠場した。8日の巨人戦(東京ドーム)でけん制球を受けた際に左ふくらはぎを痛め、張りが残ったため大事を取った。三浦監督は、11日以降の出場について「様子を見て? もちろん。今日もそうですけども、今日は出られないって判断で」と説明。またタイラー・オースティン内野手(33)は7回の攻撃終了後に途中交代した。ヘッドスライディングで汚れたユニホームを着替えてベンチに戻る際、天井に頭を打った。11日の出場可否は経過を見て判断する。

◆超難敵の東撃ちを決めた阪神岡田彰布監督(66)は、思わず表情を緩めた。「ああ、ね。うまく決まりましたね」。短い言葉に充実感を漂わせたのは、1点リードで迎えた6回の総攻撃だった。先頭の梅野が投手強襲安打で出塁すると、次打者の木浪はバントの構えを見せた。バント失敗後のカウント2-2から、東の5球目にバスター。意表を突く作戦がズバッと決まり、打球は一、二塁間を破った。続く島田も、1ボールから高めの直球をバスター。無死一、二塁で犠打が予想される場面で、してやったりの左前打。無死満塁の絶好機をつくり、東が32試合続けてきたQSを止める近本の4点目の適時打につなげた。「そんなん久しぶりやろ」。難攻不落の左腕相手に練りに練った指揮官の策が、ここぞの場面でピタリとはまった。DeNA東には今季3度の対戦で0勝2敗、昨年から4連敗中だった。それでも指揮官は、攻略できると確信していた。「東も今日はそんな良くなかったよ、初回から、おーん。高いボールも多かったし。なんとかね、点は取れるなとは思ってたけどな」。1点を追う4回1死一、三塁では青柳にセフティースクイズを命じて2-2同点。決勝打は森下の1発だったが、バスター2連発とスクイズを絡めた岡田采配ズバリの10安打5得点で東を沈めた。「ここまできたら、相手が何勝しているピッチャーとかそんなもん関係ない。(対戦は)4回目で、おーん。みんなも分かっているし、大事なゲームというのも分かっている」大事な甲子園7連戦の初戦に快勝。逆転Vへ内容も伴った勝利に指揮官もご満悦だ。「この7つは大事な試合なの分かってるんやから。(白星は)取れたとかじゃない、取りにいってるんやから。勝手にやって勝ったんちゃうから。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」。力強い手応えを得て、一気に白星を積み上げる。【磯綾乃】▽阪神木浪(6回無死一塁からバント失敗後にバスターで右前打を放つなど3安打)「バントを決めないといけない。これからもっと大事な場面がくるので、その練習をしっかりやらないと」▽阪神島田(6回無死一、二塁でバスター成功)「前の打者が必死につないでくれているのでどんな形でもと。冷静に空いているところを見ながら打てたので、できすぎかなと思います」▽阪神中野(6回無死満塁で5点目の投手強襲適時打)「チームとしても一体感ある試合ができた。この初戦を取った勢いのまま、明日以降もいい流れでいけるようにやっていきたい」▽阪神石井(7回に森下の本塁捕殺のアシストを受け)「かなり助けられた。かなりどころじゃない。あれはエグい。0(点)になると思っていなかった」

◆女房役の阪神梅野隆太郎捕手(33)が、先制打&先発青柳の白星につながる好リードで貢献した。0-0の2回2死三塁では、先制の中越え適時二塁打。「東投手はあれだけ勝ってる、ピンチを作っても抑える粘り強いピッチャー。ヤギ(青柳)自身も少しは安心して投げられたんじゃないのかな」。甲子園7連戦の初戦で快勝に「勝ったら、チーム全員が報われる。いい時悪い時あると思うんですけど、いい形で終わりたい」と力を込めた。

◆ついにQS男を止めた! "とどめ"は阪神近本光司外野手(29)だった。3-2で迎えた6回。無死満塁の大チャンスで、一、二塁間を抜いて「4点目」を入れた。この瞬間、DeNA東が昨季から32試合も続けてきた「6回以上、自責点3以下」が条件となるクオリティースタート(QS)をストップ。難攻不落の左腕を、この回1死もやらずKOに持ち込んだ。「つないでつくってくれたチャンス。投手も粘り強く投げてくれていたので、少しでも楽な展開にしたかった。なんとか1点取りたいなと思っていました」。その通り、試合を大きく動かす貴重な1点になった。この日、8月の月間MVPが発表され、御礼の東撃ちとなった。自己最多の月間39安打で打率3割9分の好成績で、意外にも6年目で初受賞。「中野が送って、3~5番でかえすという一番勢いに乗る形が多かった。そういう勝ちがすごくうれしい」。自らの調子が、打線の形とリンクすることに手応えを感じている。7回にも適時右前打で2安打2打点。リーグトップの安打数を145本に伸ばして、2位の中日細川に3差をつけ、17盗塁と合わせて2冠を快走中だ。「タイトルは意識しないけど、毎日毎日、ヒットを打ちたいと思っている」。9月も打率3割4分3厘と絶好調。ヒットの数だけ、チームの勝機は膨らむ。「どの試合も大事な戦い。どっちにしろ勝てばいいので、勝ってよかったなと思います」。勝ちにこだわり、打ち出の小づちを振る。【柏原誠】

◆阪神渡辺諒内野手(29)がリードを広げる2号ソロを放った。7回1死の2-1で坂本の4球目直球を左翼スタンドへ。自身プロ初の代打アーチは、聖地の夜空に再び今試合チーム2本目となる弧を描いた。「出塁することを意識していました」。今季の阪神では、初の代打本塁打という大仕事を成し遂げた。「落とせない試合が続くんで、なんとか...。いいところで1本を心がけて打席に立っている。いい結果につながってよかった」と代打弾をかみしめた。

◆阪神が3位阪神が4位DeNAに逆転勝ちした。梅野隆太郎捕手(33)が2回に先制打。2-2の5回には森下翔太外野手(24)が決勝ソロを放ち、右翼守備ではレーザービームと攻守に貢献。先発の青柳晃洋投手(30)は5回2失点で、4月19日中日戦以来、約5カ月ぶりの今季2勝目をつかんだ。青柳、梅野、森下のお立ち台の一問一答は以下の通り青柳-久しぶりの甲子園登板はどんな意識だった勝つしかないと思ってましたし、1イニング1イニングと思ってマウンドに上がりました。-梅野とバッテリーを組んだストライク先行と言っていましたし、僕のコントロールが悪かったんですけど、一生懸命引っ張ってもらったので最少失点で帰れたかなと思います。-梅野の先制打や森下の勝ち越しソロはどう見ていた最高だなと思って、絶対勝つぞと思って見てました。-4回は自らのセーフティースクイズもサインが出てたので、とにかく転がそうと思って、良いところに転がってくれました。-自身にも大きな1勝僕にとっても大きいですけど、チームにとってもDeNAに1勝できたのは大きいと思う。明日以降も連勝できるように見守っています。-ファンに一言こんなに大勢の前が久しぶりでテンション上がった。明日以降も応援お願いします。梅野-2回の打席の意識は(井上)広大が必死に食らいついてライトの方に打ったんですけど、点はいらなかったので、なんとか初球を狙い球を絞って、初球必ず打とうと思って集中して1点取れたので良い先制点になった。-打球を見つめて落ちろとしか思ってなかったですし、落ちた瞬間、歓声も沸いたので、二塁まで到達できて良かった。-青柳の投球はテーマは全球ストライク投げてくれと言ったんですけど。いきなりボールからスタートしたのでどうなるかと思った(笑い)。自分自身で1アウト取ったのでホッとしただろうし、ここからヤギとは今シーズン初めてですけど、自分も力になれるように。もっともっといろんなピッチャーもそうですけど、今日は特別ヤギに自分も力入りましたのでなんとか勝たせられたのでよかったです。-ライトの森下から見事なバックホームこの勝ちはあのスローで決まったくらいの流れだと思う。あそこまでいいボールが来ると思っていない中で素晴らしい送球だった。感動するくらいのレベル。みんなの必死な姿が勝ちにつながるんだなと感じましたね。-去年の9月はケガこの時期はしびれる試合が多いですけど、それに関われなかった去年の悔しさを、自然とヘッドスライディングが出たり、自然とガッツポーズが出たりするのは去年の悔しさというか。ケガなので仕方ないですけど、こうやって野球ができる喜び、この甲子園で勝てて最高の日になったので良かったです。森下-あの打席はどんな意識東投手にずっとやられていたので、なんとか出塁して大山さんテルさんにつなごうと思った結果が最高の結果になった。-打った感触は変化球がバットに乗った感覚があったので入ってくれと思って願って走っていました。-打点へのこだわり打点にこだわって今シーズン取り組んできたのでホームランは良かったですけど、満塁の場面で打てなかったのが反省点。切り替えて明日以降も勝っていきたいなと思います。-7回のバックホームはどう振り返るホームに絶対帰ってくると思った。とりあえず大山さんの胸にめがけて全力で放りました。-明日以降どんな姿見せる勝つしかないと思っている。ホームで7連戦できる強みを前面に出して7連勝したい。-梅野さん締めてくださいみなさんお願いします。明日も勝つばい!また明日~

◆阪神・浜地真澄投手(26)が1軍に合流した。今季1軍では17試合に登板して0勝0敗、防御率1.33。7月14日に選手登録を抹消されて以降は2軍で調整し、直近では7日のウエスタン・オリックス戦(安芸)で1回1安打無失点だった。

◆阪神・青柳晃洋投手(30)が1軍登録された。この日のDeNA戦に先発予定で、試合前練習ではキャッチボールやショートダッシュなどで汗を流した。代わって漆原大晟投手(28)が2軍降格。今季は7月14日初めて選手登録を抹消され、30日の1軍復帰後は10試合に投げて計9回で5失点(自責4)、防御率4.00だった。

◆阪神は青柳晃洋投手(30)が8月22日のヤクルト戦(京セラ)以来、19日ぶりに先発する。今季、対DeNA戦は5月10日(横浜)に登板し、六回途中3失点で勝ち負けは付かず。通算60勝のうち、19勝をDeNA相手に挙げる"横浜キラー"が、4月19日の中日戦(甲子園)以来、今季2勝目を狙う。「6番・左翼」には井上広大外野手(23)が入った。8日にチームの連勝は5でストップ。甲子園7連戦の初戦を白星で飾れるか。

◆DeNAのジャクソンが自身3連勝を目指し、11日の阪神戦に先発する。試合前にキャッチボールなどで調整し「いつも通りのプレー、準備をすることが大事。あくまで今まで通りの自分たちで試合に臨むことが大切」と冷静に語った。阪神とは今季5度対戦し、1勝1敗、防御率1・53と上々の成績を残しており「上位打線を攻略することが肝になってくる」と気を引き締めた。

◆阪神は二回、梅野隆太郎捕手(33)の適時二塁打で先制した。先頭の大山の当たりは右翼手の手前で落ちる二塁打になって出塁。佐藤輝の二ゴロで1死三塁として、井上は右翼へ打球を放つもスライディングキャッチされて得点ならず。2死三塁となって打席を迎えた梅野は初球のツーシームを捉えた。左翼手の佐野が飛び込むも打球には届かず、大山が生還。8月27日のDeNA戦(横浜)以来となる適時打で、青柳に先制点を届けた。

◆阪神は二回、梅野隆太郎捕手(33)の適時二塁打で先制した。先頭の大山の当たりは右翼手の手前で落ちる二塁打になって出塁。佐藤輝の二ゴロで1死三塁として、井上は右翼へ打球を放つもスライディングキャッチされて得点ならず。2死三塁となって打席を迎えた梅野は初球のツーシームを捉えた。左翼手の佐野が飛び込むも打球には届かず、大山が生還。8月27日のDeNA戦(横浜)以来となる適時打で、青柳に先制点を届けた。「狙い球を絞って初球からスイングすることができました。相手は良い投手なので、甘い球は何球もこない中で、1球でしとめることができてよかったです。これ以降、投手陣をしっかり引っ張って粘り強く戦っていきます」とコメントした。

◆阪神・青柳晃洋投手(30)は1-0の四回に2点を失った。〝虎の天敵〟にやられた。青柳は先頭の神里を死球で出塁させ、京田の犠打のち佐野に四球を与えて1死一、二塁。ここでオースティンとの対戦になった。ツーシームで詰まらせるも打球は右前に落ちて二塁走者が生還。今季チームで6本の本塁打を浴びているオースティンにまた手痛い一打を浴びた。なお一、二塁で牧にも中前適時打を浴び、この回2失点目で逆転を許した。

◆阪神は1-2の四回、青柳晃洋投手(30)がセーフティスクイズを成功させて同点に追いついた。先頭の井上が四球を選び、1死から木浪が右前打でつないで一、三塁のチャンス。ここで打席に投手の青柳が向かった。初球で寝かせたバットにボールを当ててセーフティスクイズを敢行。井上がホームに滑り込み、セーフの判定となった。リプレー検証を経ても判定は変わらず(記録は犠打野選)。直前の回で逆転を許した青柳がきっちり作戦をこなした。なお1死一、二塁のチャンスで近本の放ったライナーは遊撃手の正面。二塁走者が飛び出して併殺となり、勝ち越すことはできなかった。

◆阪神は2-2の五回、森下翔太外野手(24)の14号ソロ本塁打で勝ち越した。5球目のスライダーを捉え、打球は左翼スタンドの最前に飛び込んだ。一塁ベースを周ったところで右手を突き上げた。8日のヤクルト戦(神宮)に続く、プロ初の2試合連続弾で勝ち越しに成功。ここまで2打席凡退していた先発の東に痛烈な一撃をお見舞いした。

◆阪神は2-2の五回、森下翔太外野手(24)の14号ソロ本塁打で勝ち越した。5球目のスライダーを捉え、打球は左翼スタンドの最前に飛び込んだ。一塁ベースを周ったところで右手を突き上げた。8日のヤクルト戦(神宮)に続く、プロ初の2試合連続弾で勝ち越しに成功。ここまで2打席凡退していた先発の東に痛烈な一撃をお見舞いした。「「打ったのはスライダー。追い込まれていたので、1、2打席目で打ち取られていた球種も頭に入れながら冷静にスイングすることができました。ここまで粘り強く戦えているので、このまま勝ち切れるように頑張ります」とコメントした。

◆阪神は3-2の六回、近本光司外野手(29)の適時打などで2点を加えた。抜群の安定感を誇る東を攻略した。この回先頭の梅野が投手強襲の当たりを放ち、ヘッドスライディングで一塁へ。内野安打とすると、木浪は犠打を決められずもカウント2-2からバスターで右前打。さらに島田もバスターから三遊間に転がす左前打で満塁のチャンスを作った。近本は一、二塁間を破って右前へ。ひとりが生還し、東は33試合ぶりの4失点を喫してここで降板。連続のクオリティースタート(先発で6回以上を自責点3以下)記録が32試合で途切れた。なお無死満塁で、中野がピッチャー強襲の適時内野安打を放って5点目を追加。さらにリードを広げた。

◆DeNA・東克樹投手(28)が先発し、六回途中10安打5失点で降板。昨年8月から続いたクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)が32試合で途切れた。同点の五回に森下に勝ち越しソロを許し、六回は先頭の梅野から4連打。リードを広げられて交代を告げられ、うつむきながらベンチに戻った。

◆阪神・森下翔太外野手(24)が強肩で失点を防いだ。守備でも主役をかっさらった。5-2の七回無死二、三塁で宮崎の当たりは右翼へ。フライをキャッチし、本塁へ素早く送球した。鋭い返球はワンバウンドで梅野のもとへ。飛び込んだオースティンだが判定はアウト。甲子園の虎党から大歓声が起こった。五回の勝ち越しソロ本塁打に続いてビッグプレーを披露し、背番号1は右翼で大きくガッツポーズしてほえた。

◆阪神は打線がつながり、DeNAに快勝した。2-2の五回に森下翔太外野手(24)の14号ソロで勝ち越しに成功すると、六回は2者連続のバスターで無死満塁のチャンスを作り、近本と中野の適時打でリードを広げた。七回には代打・渡辺がソロ本塁打を放つなど効果的にリードを広げた。先発した青柳晃洋投手(30)は四回にオースティン、牧に連続適時打を浴びるも、大きく崩れることなく5回2失点。4月19日以来の2勝目を手にした。七回には森下が鋭いバックホームで生還を防ぎ、攻守で貢献した。勝利した首位巨人とのゲーム差は2・5で変わらず。2位広島とは0・5ゲーム差に縮まった。

◆七回無死二、三塁、阪神・森下翔太の送球を捕球した梅野隆太郎はDeNAのタイラー・オースティンの生還を阻止=甲子園球場(撮影・斉藤友也)

◆阪神が快勝。首位巨人との直接対決に敗れた2位広島に0・5差に迫った。打線がDeNA・東克樹投手(28)の連続QS(6回以上=自責3以下)を32試合で止めた。五回、森下翔太外野手(24)のプロ初の2戦連発の14号ソロで勝ち越し。六回は近本光司外野手(29)の適時打などで3点を加え、七回は渡辺諒内野手(29)がチーム今季初の代打本塁打を放つなど、7点目を奪った。四回に同点のセーフティスクイズを決めた青柳晃洋投手(30)は5回2失点で144日ぶりの白星(2勝3敗)。森下は6試合連続の安打&打点。67打点とし、トップの巨人・岡本和真内野手(28)に1差。近本は2安打を加え、「145」とし、トップを堅持。巨人とは2・5差のままだが、11日の20回戦に勝ち、広島が敗れれば、2位に浮上する。4位DeNAとは3差に開いた。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=65勝57敗6分、観衆=4万2616人)。★テレビインタビュー編(抜粋)ーー森下の好返球(七回無死二、三塁で右飛捕球後に三走の生還阻止)も大きかった「大きかったですね。やっぱりね」ーー森下の勝ち越しホームランで、6試合連続打点「あの打席だけね。最初、タイミング合ってなかった。アレで青柳にも勝ちがついたし。ほんと、今日は、あの一本だけだったけど、いいとこで出ましたよね」★囲み編ーーいい勝ち方だった「え? そらお前、ええ勝ち方な、後で振り返ればの」ーー東は今年4点以上取られていない「あっそう? なんか言うてたな、6回3点のアレがあるから、4点目取ったら代わるんちゃうかってな、思てたけどな」ーー六回もつなぐ意識が出たか「まあ、つなぐというか、東も今日はそんな良くなかったよ、初回から、おーん。ボールも、高いボールも多かったし。なんとかね、点は取れるなとは思ってたけどな。だから、あのへんは、下位打線、後ろやからな、おーん。下位打線でああいうふうにつなぐと、ねえ。やっぱり点が入るよね、やっぱりね、おーん」ーー梅野のヘッドスライディングでチームも(六回の投手強襲安打の際に一塁にヘッスラ敢行)「うん。まあ、そら、ヘッドスライディングて、高校野球ちゃうんやから」ーー井上はうまくすべりこんだ(四回1死一、三塁で青柳のセーフティスクイズで左手で生還)「ああ。ちょっとスタート遅かったやろ、なあ。どっちか言うとな、おーん。アレやったら、もうイージーセーフなるかなと思ったけどな。左ピッチャーやからな」ーーバスターも決まった(六回、梅野を一塁に置いて、木浪、島田が連続成功)「ああ。そんなん久しぶりやろ。バスターしてもファウルとか。バスターでもボール球とかするから失敗するんや」ーーみんなが大事な試合だと分かっている「うん。そらみんなが役割というかな。特に今日なんか下位打線が役割しっかりしたから、こんな点取れたと思うよ。そんな今日は中軸打ってないよ」ーー7連戦の初戦を取れたのは大きい「取れたっていうか、そら当たり前や、この7つは大事な試合なの分かってるんやから。取れたとかじゃない、取りに行ってるんやから。勝手にやって勝ったんちゃうから。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」ーー手応えは「手応えないよ、まだまだな」

◆阪神が快勝した。2―2の五回に森下の14号ソロで勝ち越し。六回は近本と中野の連続適時打でリードを広げた。5回2失点の青柳は4月以来の2勝目。DeNAは東が六回途中までに10安打を浴びて、5失点と崩れた。DeNA・牧がシーズン30二塁打に到達。二塁打数はプロ1年目から35→36→39→30と4年連続となり、自身の持つプロ1年目からの連続シーズン30二塁打のプロ野球記録を更新。また、この日1打点を挙げて通算325打点とし、4年目までの通算打点数で、巨人・長嶋茂雄の324打点を上回り歴代単独6位となった。

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(80)が2点を奪った六回無死一塁からの木浪聖也内野手(30)、島田海吏外野手(28)の連続バスターに言及した。球界屈指の左腕・東を攻略した阪神のバスター攻撃は鮮やかだった。一見、難しそうに思えるバスター、バスターエンドランだが、実は打者からすればより打ちやすくなる作戦でもある。バントの構えから、バットを引いてスイングする。最初はバントの目線だから、自然と低い体勢で投球を見る。そこからテークバックに入るので目線はブレない。大振りにもならない。ミートしやすくなるのだ。抑え投手の場合は、短いイニングだから三振を奪いに来るが先発投手は長いイニングを投げる。バントの構えを見れば「バントさせる」感覚でストライクゾーンに投げるケースが多くなる。作戦が成功する確率も高くなる。また、制球難の投手だと、どこに来るか分からないので、ベンチもサインを出しにくい。抜群の制球を誇る東は、バスターが最も効果を発揮する相手とも言える。ベンチは見事だった。調子が良くなかったとはいえ、東を攻略したことは自信になる。打線全体が上向きで、最終盤に向けて期待が持てる。

◆阪神が快勝。首位巨人との直接対決に敗れた2位広島に0・5差に迫った。打線がDeNA・東克樹投手(28)の連続QS(6回以上=自責3以下)を32試合で止めた。五回、森下翔太外野手(24)のプロ初の2戦連発の14号ソロで勝ち越し。六回は近本光司外野手(29)の右前打などで、3点を加えた。七回は渡辺諒内野手(29)がチーム今季初の代打本塁打を放つなど、7点目を奪った。四回に同点のセーフティスクイズを決めた青柳晃洋投手(30)は5回2失点で144日ぶりの白星(2勝3敗)。七回、右飛捕球後に三走の生還を阻止した森下は6試合連続の安打&打点。67打点とし、トップの巨人・岡本和真内野手(28)に1差。近本は2安打を加え、「145」とし、トップを堅持。巨人とは2・5差のままだが、11日の20回戦に勝ち、広島が敗れれば、2位に浮上する。4位DeNAとは3差に開いた。主な選手のコメントは以下の通り(成績=65勝57敗6分、観衆=4万2616人)。144日ぶり白星に青柳晃洋 「森下のホームランが1面なので、ちょっとで行きましょう。(四回のセーフティスクイズでのDeNAのリクエストは)僕、何があったか分からなかったんですよ」青柳のセーフティスクイズで生還した井上広大 「一生懸命走りました」六回に登板し、8戦連続無失点とした桐敷拓馬 「0で行けてるのはいいと思うので、1試合1試合投げて行くだけですね」2安打1打点の中野拓夢 「甲子園7連戦なんで、初戦がすごく大事になるのはわかってましたし、チームとして一体感ある試合ができた」五回の勝ち越し弾と七回の本塁好送球に森下翔太 「今は結果だと思う。1点取れたことが一番だと思います。(送球は)風も含めて練習していることがいい形で出たかなと思います」森下の強肩で無失点で終えた石井大智 「エグいですね。チームの方針でカットプレーというのがありますけど、スルーしてくれたらアウトかもって、大山さんもスルーしてくれたので。正直、ゼロって思ってなかったので、本当に助けられました」六回無死満塁からの中前打で4点目を入れた近本光司 「勝てばいいので、勝てて良かった」

◆DeNAのタイラー・オースティン内野手(33)が、七回の守備で途中交代した。三浦監督によると、直前に着替えを終えたロッカーからベンチへ戻る際に天井に頭をぶつけ、大事を取った。11日以降の出場可否については「(状態を)確認する」と説明。オースティンは適時打を含む3安打を放ち、試合後は歩いてバスに乗り込んだ。1番打者として好調を維持しながら出場機会がなかった梶原は、8日の巨人戦でけん制球が当たった左ふくらはぎに張りがあったという。三浦監督は「今日は出られないという判断だった」と語った。

◆六回の守備から途中出場した阪神・島田がつなぎの打撃で勝利に貢献した。「前の打者(木浪)が必死につないでくれていたので、僕も『どんな形であれ、うしろにつなぎたい』という気持ちしかなかった」。六回無死一、二塁でバスター(左前打)を決めると、七回2死一塁では中前打で、ともに得点に絡むマルチ安打。7日のヤクルト戦(神宮)から3試合&4打席連続安打だが「連続がどうとかじゃなく継続するだけ。頑張ります」と集中力を高めて戦う。

◆阪神は逆転勝ちし、甲子園7連戦の初戦をものにした。2-2の五回、森下翔太外野手(24)がプロ初の2試合連続本塁打となる決勝の14号ソロを放ち、6試合連続打点をマーク。七回の右翼守備では本塁への好返球で走者を刺した。上位とのゲーム差は、首位巨人と2・5差のままだが、2位広島には0・5差に接近。虎党の大声援を受けて、このまま一気にまくっていく。雨上がりの甲子園の夜空を貫く打球が左翼スタンドに届き、森下は右手を高く突き上げた。その芝を、風を、大歓声を、全てを味方につけてまさに〝ホーム〟になった聖地で、背番号1がスポットライトを一身に浴びた。プロ初の2試合連続弾に好返球と攻守に躍動。今季の行く末を決める7連戦の初戦をつかんだ。「内容どうこうよりも今は結果だと思う。1点取れたことが一番」2―2の五回に打の見せ場がやってきた。東が5球目に投じたスライダーを捉え、スタンドの最前に飛び込む14号ソロ。前の2打席は凡退していたが「ほんの少し(ステップ時の)足の着く時間を長くした。感覚でしかないので、見た目だと全然わからないと思うんですけど」と一流同士の勝負を分けるほんのわずかな修正で、苦戦していた左腕から勝ち越し弾を放った。これで6試合連続打点をマーク。今季67打点目でトップの巨人・岡本和との差を1に詰めると、3点リードの七回は守備でも魅せた。無死二、三塁で右飛を捕球しほぼ定位置からバックホーム。本塁に突入した三走・オースティンをアウトにする返球で失点を防ぎ、反撃を許さなかった。直前の打席は無死満塁で併殺に倒れており「なおさらうれしかった」とほえた。

◆阪神は勝ち越した直後の六回を2番手の桐敷が3人で抑えた。「ランナーを出しましたけど、結果的に3人でいけて、その後の攻撃に続いてくれて良かった」。先頭の神里を二ゴロ。京田に安打を許したが、続く佐野を一ゴロ併殺打に仕留めた。これで8試合連続無失点。リーグ最多の61試合に登板する左腕は「ゼロで行けているのはいい。一試合一試合投げていくだけ」と前を向いた。

◆運命の7連戦。口火を切ったのは阪神・梅野だ。「狙い球を絞って、初球からスイングすることができた。良い投手なので甘い球は何球もこない中で、一球で仕留めることができて良かった」0-0の二回2死三塁で、今季初めて青柳とバッテリーを組んだ梅野に打席が回った。東の初球ツーシームをはじき返した打球は左中間へ。左翼・佐野がスライディングキャッチを試みるも、その横を抜け、先制の走者が生還した。3-2の六回には先頭で投手強襲の内野安打を放ち、一塁にヘッドスライディング。岡田監督が「まあ、そら、ヘッドスライディングて、高校野球ちゃうんやから」と目尻を下げた気迫で、5連打につなげた。「目の前の一戦が一番大事。きょう勝ったから明日負けていいとは誰も思っていない。そういう意味では頭を取れたのはチームとして大きい」と梅野。直近4試合は打率・417と好調。持ち前の打撃とリードで、勝負の9月に躍動する。(萩原翔)

◆ズバズバッと繰り出した采配が見事にハマり、下位打線のつながりを演出した。難敵・東をじりじりと追い詰め、最後はたたみかけてKO。してやったりの阪神・岡田彰布監督はベンチで満面の笑みを浮かべた。「この7つは大事な試合なの分かってるんやから。取れたとかじゃない、取りにいってるんやから。勝手にやって勝ったんちゃうから。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」運命の甲子園7連戦の初戦。逆転連覇へ負けられない試合だからこそ、自ら動いて勝利を手繰り寄せた。3-2の六回。先頭の梅野が気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎとる。続く木浪はバットを寝かせたがバントを成功できず、最終的にカウント2-2からバスターで高めのスライダーを右前へ弾き返した。無死一、二塁とチャンスを拡大。続く島田も1球目はバントの構えからボール球を冷静に見送り、東が投じた2球目だ。スッとバットを立て、2者連続となるバスターを敢行。高め直球を左前打にして無死満塁を作り上げた。「そんなん久しぶりやろ。バスターしてもファウルとか。バスターでもボール球とかするから失敗するんや」と指揮官。これまでなかなか決まってくれなかった作戦だったが、大事な試合で選手がしっかりと期待に応えた。塁を埋め、近本がスライダーを捉えて右前適時打。昨年8月から32試合連続クオリティースタート(QS=先発で6回以上、自責点3以下)を達成していたハマのエース左腕から4点目を奪った。中野もスイッチした中川颯から投手への適時内野安打をマークし、小技も絡めて5連打でリードを広げた。阪神が東に黒星をつけたのは2年ぶり。勝負の7連戦の初戦は巧みなベンチワークで選手を操り、指揮官のイメージをチーム一丸で体現しながら勝ち切った。「下位打線が役割しっかりしたから、こんな点取れたと思うよ」。そう振り返った岡田監督だが、これからも続く厳しい戦いへ慢心はない。「手応えないよ、まだまだな」目の前の試合に勝つのみ。虎を統率し、一戦必勝で逆転Vの可能性を高めていく。(新里公章)

◆阪神・渡辺が勝利を決定付ける2号ソロ。5-2の七回1死から代打で登場し、カウント2-1から左腕・坂本の外角高め直球を左翼席へ運んだ。「あのカウントだけは真っすぐを狙って打ちにいこうと決めた。いい感じで打球が上がって、いい結果につながった」。5月25日の巨人戦(甲子園)以来の一発はチームの今季初の代打アーチ。「本当に落とせない試合が続く。いいところで1本を心がけて打席に立っている」と言葉に力を込めた。

◆牙城が崩れた。六回途中で降板を告げられたDeNA・東克樹投手(28)が、うつむきながらマウンドを降りる。10安打を浴び、5失点で3敗目(12勝)。試合後は報道陣を手で制し、足早にバスへ。球団を通じ「試合をつくることができず申し訳ない」とコメントした。2-1と逆転した直後の四回に先頭への四球から追いつかれ、五回は森下に甘く入ったスライダーを捉えられて勝ち越しソロを浴びた。六回は先頭から4連打を浴び、2点差に広げられてなお無死満塁で交代。昨年8月から続いたクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)が32試合で途切れた。三浦監督は「大事な試合でプレッシャーもあったと思う」と責めず、「今日は最後まで踏ん張りきれなかった」と続けた。3位阪神との同一カード3連戦の初戦を落とし、ゲーム差は3に広がった。首位巨人との差は5・5ゲームに拡大。4位からの巻き返しを期す指揮官は「また明日、全力で。もう、それしかない」と声を振り絞った。(鈴木智紘)

◆阪神・近本が東との〝月間MVP〟対決を制した。3-2の六回無死満塁で右前適時打を放ち、リーグ屈指の左腕から4点目。マウンドから引きずりおろした。「1点差だったので、もう1点取りたかったところだったので、取れてよかった」。七回にもトドメの右前適時打をマーク。2安打2打点の活躍で安打数も「145」に伸ばし、最多安打のタイトル争いも、2位・細川(中日)との差を3に広げた。

◆阪神・木浪が今季2度目の3安打猛打賞と大暴れだ。四回に同点の足がかりとなる右前打を放つと、3―2の六回無死一塁ではバスターを敢行。「『間を抜けてくれ』と思っていた」と再び右前へ運んで5連打での2得点に絡んだ。6―2の七回も7点目につながる中前打。「明日しっかりともう一度気を引き締めて、勝つことだけ考えてやっていきたい」。5試合ぶりの安打を今後につなげる。

◆大事な甲子園7連戦の初戦白星に投打で貢献した。5回2失点と粘投した阪神・青柳が、5カ月ぶりの勝利だ。「序盤の入りが大事になってくると思った。相手も東でしたし、本当にいけるところまで全力で頑張ろうという感じでした」8月22日のヤクルト戦(京セラ)以来、中18日での1軍登板。梅野と今季初バッテリーを組み、序盤は速球系で攻めた。激しい雨が降った1―0の四回には2四死球から連続タイムリーを浴びて逆転されたが、ここを1点ビハインドで耐えると、直後の攻撃の1死一、三塁だ。「いいところに転がってくれた」とセーフティースクイズを決めて、試合は振り出しに。五回をしっかりと無失点でしのぎ、森下の勝ち越し弾で発生した勝ち投手の権利は形になった。奪った15個のアウトのうち、ゴロアウトは2併殺も含めて実に12個。「右打者も多かったし、狙えるところはあった」とゴロピッチャーの神髄を見せつけた右腕には、岡田監督も「やっぱり低めにいっていたんで。いいところでゲッツーは取れていたと思いますね」と目尻を下げた。2年連続となる開幕投手を務めて始まった今季だったが、6月からの2軍生活は1カ月半も続いた。酷暑の中で若手に交じって汗を流す日々で感じたのは「こういうところ(1軍)で野球ができるというのは当たり前じゃない」。4カ月ぶりの甲子園マウンドでやっと手にした今季2勝目。久々に浴びた大歓声は、今後の力に変えていく。「こうやって大勢のファンの前で勝つことができるというのが一番の喜びだと思う。また試合(登板)があれば、勝てるような投球ができればいいかなと思います」逆転Vに望みをつなぐ大きな1勝を刻んだ。実力者にとっても喜ばしいリスタートとなった。(須藤佳裕)

◆阪神・井上の好走塁で1点をもぎ取った。1-2の四回先頭で四球を選ぶと、木浪の右前打で「(右翼の)神里さんが落として捕る感じの雰囲気が出ていたので、走りました」と一気に三塁へ。続く青柳のセーフティースクイズでは「一生懸命走りました」と激走した。投手・東からのグラブトスを受けた捕手のタッチをかいくぐり、左手でホームベースに触れてセーフ判定。リプレー検証も覆らず同点とした。

◆阪神・中野がリードを広げる一打を放った。近本の適時打で4―2となり、なお無死満塁となった六回に投手を強襲する適時内野安打。代わったばかりの中川颯のツーシームを捉えて5点目を加えた。三回には左前打を放っており9月は8試合で4度目のマルチ安打。7得点の快勝に「チームとしても一体感ある試合ができた。初戦を取った勢いのまま明日以降も良い流れでいけるようにやっていきたい」と口にした。

◆球史に語り継がれそうな4強サバイバル。1位・巨人が2位・広島にマツダスタジアムで勝った。絶対に負けられない3位・阪神も4位・DeNAに快勝。難攻不落も東を大技小技で攻略。阪神、なんとなく強い勝ち方をしている。もちろん、優勝してほしいんだけれど、トラ番記者の偽らざる思いは「最低でも3位に入って!」だ。なんて消極的な...と批判されるのは承知で言わせていただく。もし、万が一、何かの間違いで、3位に入れなければ、その時点でシーズンは終了する。目の前から「試合」を失ったトラ番の辛いシーズンオフは、一気に長くなる。1年前。リーグ優勝、日本一、バラ色の契約更改、V旅行という夢のようなオフを過ごしたトラ番としては、真っ逆さまのストーブリーグ。それだけは、勘弁していただきたいのだ。たとえば、昨年、日本シリーズを戦ったオリックスは優勝の可能性がゼロになった。3位に入り込めるかどうか。道のりは厳しい。優勝の目がなくなると一気に寂しい話題が起きてしまうのが、この世界の常。10日は、本塁打王にも輝いた功労者、T-岡田の引退会見が行われた。惜別は物悲しく、秋を感じさせる。京セラドームのインタビュールームには入りきれないほどの報道陣が殺到した。

◆そーいう日なんです!! ヒーローは決勝ホーマーを放ち、七回にレーザービームでオースティンを本塁で刺した森下と、大事な試合で勝ち星を挙げた遅れてきたサブマリン青柳(しかも、雨ヤギさんらしく、途中、大雨が降るって...。神がかっとるやろ!!)で間違いなし!!冒頭でそーいう日と述べたのには理由があります。皆さん、大相撲の3日目、最後の一番で琴桜-翔猿を見ました? VTRでは琴桜の体が先に土俵の外に落ちているように見えたのに、物言いさえつかず行事の軍配通りに琴桜の勝ち!! 阪神は四回、青柳の同点スクイズが決まったはずが、DeNAがリクエスト。「アラララ...。これ、ちょっと、ヤバいんじゃねぇ~?」とVTRに冷や汗タラタラ...。判定通りにセーフで同点!! よっしゃぁ、審判は絶対!! 琴桜タイガース、ごっつあんです!!他にも勝因はいろいろあるけど、六回無死一、二塁では島田が初球にバントの構え。2球目にバスターでヒットを打って満塁となり、2点を追加した。岡田監督の攻めダルマ采配が戻ってきたのが、アレンパの予感を一番漂わせてくれたのだ!!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
66536 0.555
(↑0.004)
-
(-)
18380
(+6)
340
(+1)
69
(+1)
51
(+1)
0.243
(↑0.001)
2.540
(↑0.02)
2
(-)
広島
63545 0.538
(↓0.005)
2
(↓1)
21358
(+1)
322
(+6)
49
(-)
52
(-)
0.237
(↓0.001)
2.350
(↓0.03)
3
(-)
阪神
65576 0.533
(↑0.004)
2.5
(-)
15431
(+7)
372
(+2)
60
(+2)
34
(-)
0.241
(↑0.001
2.440
(-)
4
(-)
DeNA
61592 0.508
(↓0.005)
5.5
(↓1)
21446
(+2)
423
(+7)
88
(-)
55
(-)
0.256
(-)
3.020
(↓0.04)
5
(-)
中日
53668 0.445
(↑0.004)
13
(-)
16328
(+3)
406
(+1)
58
(+1)
35
(-)
0.240
(↑0.001)
2.840
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
50704 0.417
(↓0.003)
16.5
(↓1)
19419
(+1)
493
(+3)
83
(+1)
56
(-)
0.236
(↓0.001)
3.750
(-)