楽天(★1対4☆)ソフトバンク =リーグ戦21回戦(2024.09.10)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
2000200004701
楽天
1000000001610
勝利投手:石川 柊太(5勝2敗0S)
(セーブ:ヘルナンデス(3勝3敗2S))
敗戦投手:古謝 樹(5勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(31号・5回表2ラン)

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◆ソフトバンクは初回、栗原と近藤の適時打で幸先良く2点を先制する。その後1点差に迫られるも、5回表に山川が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・石川が7回途中1失点の好投で今季5勝目。敗れた楽天は、打線が6安打で1得点とつながりを欠いた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)が4試合ぶりの31号2ラン。史上70人目の通算250本塁打まであと1本に迫った。2-1の5回2死一塁、フルカウントで楽天古謝のスライダーを左翼スタンドに運んだ。リードを3点に広げる貴重な1発で4番の仕事を果たした。

◆先発のソフトバンク石川柊太投手(32)が7回途中で負傷降板した。4-1の7回無死。先頭の楽天鈴木大地が放った打球が右足に直撃した。投ゴロに打ち取るも、治療で1度ベンチへ下がり、そのまま交代を告げられた。石川は初回に1点を失うも、2回以降は無失点投球を続けた。6回1/3を6安打1失点4奪三振の好投。今季5勝目の権利を手にし、マウンドを降りた。

◆ソフトバンクが9月初の連勝を飾り、優勝マジックを自力で1つ減らし12とした。2位の日本ハムが引き分けか敗れればM11となる。1回に栗原陵矢内野手(28)と近藤健介外野手(31)の適時打で先制。2-1の5回には山川穂高内野手(32)に31号2ランが飛び出した。山川は通算250本塁打に王手。投げては先発の石川柊太投手(32)が7回途中1失点の好投を見せた。チームとしても仙台での連敗を3でストップ。杜(もり)の都で投打がかみ合った。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が3試合連続打点でクリーンアップの仕事を果たした。1回、3番栗原に先制打が飛び出し、4番山川が凡退。2死二塁となったところで中前適時打を放った。「チャンスを生かそうと集中しました。初球をとらえて追加点を取ることができて良かった」。5番がしぶとい働きで勝利に貢献した。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)が4試合ぶりの打点で勝利を呼んだ。0-0の1回1死一塁で左翼線に先制&決勝の適時二塁打。「とにかく(先発の石川)柊太さんに先制点をと打席に入りました。先制点を取るバッティングができて良かった」。5回には右前打で2試合ぶりのマルチ安打。4番山川の31号2ランにつなげた。

◆ソフトバンク石川柊太投手(32)が6回1/3を6安打1失点で今季5勝目を手にした。7回先頭、鈴木大が放った打球が右足に直撃して降板となったが、救援陣がリードを守り切り自身3連勝だ。元気な姿でヒーローインタビューに応じ「後のピッチャーに申し訳ないことをした。この悔しさを次にぶつけけれるように」と表情を締めた。1回に2点援護をもらいながら、直後に連打を浴びて1失点。「そのあとは何とか守り切るんだという気持ちで投げました」。無死二塁で辰己を見逃し三振、浅村は投直ゲッツーに仕留めて同点は許さなかった。「序盤はフィーリングが合わなかったんですけど、徐々にいい感覚が出てきた。(捕手の甲斐)拓也もいいリードをしてくれて、自分も乗せてもらっていいピッチングができました」。宝刀パワーカーブも効果的で無四球ピッチング。小久保監督は「反省点としてはスチール。簡単に走られた」と小郷、小深田に盗塁を許した場面に注文を付けたが「尻上がりに良くなったっていうのが一番今日良かったところ。修正して良くなったところは評価できますね」と右腕をたたえた。【只松憲】

◆楽天先発の古謝樹投手(23)は、反省と収穫が残る登板だった。初回、1死から今宮に四球を与え、そこから2点を先制された。直後に味方打線が1点を返したが、今度は5回2死一塁で山川に2ランを打たれた。フルカウントから膝元へのスライダーが甘く入り、左越えに放り込まれた。「フォアボールで、次の近藤さんという考えも自分の中にあったんですけど。あそこで抑えたかったので。結果論になりますけど、山川さんが一枚上手。自分が投げきらないといけない場面だった」。6回を終え、98球だった。これまでなら交代もあったかもしれない。だが、ベンチも、何より古謝自身、続投の意思は揺るがなかった。自己最多114球で、登板6試合ぶりに7回を投げきった。今江監督は「中継ぎもかなり疲労がたまっていた。なんとか古謝に1イニングでも多く投げてもらわないと困る状況。そういう意味では、しっかり最後まで投げ切ってくれたので、彼の経験としてもよかったと思います」と評価した。古謝は「無駄なフォアボールもあって、初回に点数が入って。やっぱり課題は初回だなと毎回、思います。ですけど、7回まで投げられて、そこは成長かなと思います」と反省しつつ、前向きな点も口にした。7回2死一塁で、最後の打者は山川だった。前の打席で手痛い1発を浴びた相手。初球、ツーシームで見逃しを奪った後、2球目は膝元へのスライダーで空振りを奪った。1発を浴びた球を、直後の打席で同じコースへ投げ、カウントを稼ぐことができた。「自信のあるボールなので、そこで空振りをいつでも取れる準備は必要」と振り返った。続く3球目、148キロで詰まらせ二ゴロに仕留めた。ルーキーは打たれながらも粘り腰を見せたが、打線が初回の1点のみ。結果、長打力の差が出てしまった。今江監督は「うちの打線は(失点が)1点ずつという展開にしないといけない。複数失点は、ソフトバンクのピッチャー相手ではリズムが作れなかった」と言った。古謝の粘りはたたえたが、それだけでは首位相手に投打がかみ合わなかった。2連敗を喫し、3位ロッテとは3・5ゲーム差に広がった。

◆ソフトバンクが9月初の連勝を飾り、優勝マジックを自力で1つ減らし12とした。小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。-石川は6回1/3を好投小久保監督 うん。尻上がりに良くなったっていうのが一番良かったところで。そのテンポでいくと、彼らしいテンポが出るんでね。-岩井も6回途中から好救援小久保監督 うん。いるメンバーでいきます。いるメンバーでしっかり勝ちきりますよ。-初回に3番栗原、5番近藤で先制し、4番山川で追加点と理想の攻撃小久保監督 優勝争いをしている中でやっぱり最後は経験のある選手と主力が力を発揮することによって試合を優位に進められる。そこに若い選手が当たって砕けろの精神でやってくれればいいと思います。-マジック12小久保監督 残り19(試合)で(マジックが)12でしょ? まぁまぁそんな、別に。全然、安全圏ではないと思ってやってます。-マジックは意識せずに小久保監督 意識はしますよ。しますけど、まだまだ先は長いと思ってやってます。

◆打つべき人が打った! ソフトバンク山川穂高内野手(32)がとどめの一撃を放ち、通算250号に王手をかけた。2-1の5回2死一塁。今季3戦3敗だった楽天古謝から31号2ランで勝負を決定づけた。3番栗原、5番近藤も打点をマーク。クリーンアップ打点そろい踏みでチームは9月初めての2連勝だ。4年ぶりのペナント制覇へ、優勝マジックナンバーを12とした。これぞ4番の一撃だった。山川の放った放物線に、ベンチのナインも一斉に見上げる。杜(もり)の都の夜空へ舞い上がった打球は左翼スタンドに着弾。試合を決定づけるダメ押し弾となった。「(スタンドを)越えたかなくらいで。(打球は)詰まりましたけど、結果として良かった」2-1の5回2死一塁。フルカウントからの6球目だった。外角低め131キロのスライダーを呼び込み、最後はフルスイングした。今季3戦3敗と苦手にしていた楽天古謝からの1発。ともにリーグトップを独走する31号2ランで89打点目だ。3点差に広げる一振りに、小久保監督も最敬礼だ。「今日はやっぱり山川でしょう。あそこ(5回)でホームランを打ってくれと思ってたんで。そこで打ってくれるのが『本当の4番やな』って。めちゃくちゃ大きかった」。124試合目を消化し、全試合4番で起用する主砲に目を細めた。メモリアルな数字も視野に入る。通算249本塁打とし、NPB史上70人目の250号へ、あと1本。スラッガーにとって1つの勲章にも「250号...。250号って節目じゃなくないですか? 全く節目と思っていない」とバッサリ。優勝争いの中、意識するのは目の前の1試合ずつだ。「31本打ったので。次は明日、32本目を打てるように頑張るだけです」。残り19試合。チームの勝利を最優先に戦い抜くつもりだ。栗原、近藤も打点を挙げ、クリーンアップで全得点をたたき出した。打つべき人が打って9月初めての2連勝だ。4年ぶりのリーグVが刻一刻と近づき、優勝マジックは1減って12に。「優勝することとタイトルを取ることがセットでなければいけない。最後の最後まで意識します」と宣言した背番号25。歓喜のゴールまで、打線のど真ん中に座り続ける。【佐藤究】

◆ソフトバンクは石塚綜一郎捕手(23)が「8番・DH」でスタメン出場。近藤健介外野手(31)は「5番・左翼」、山川穂高内野手(32)は「4番・一塁」で出場する。石塚のDHでの出場は8月21日の楽天戦(楽天モバイル)以来、今季2度目となる。先発は石川柊太投手(32)。自身3連勝をかけて臨む。

◆ソフトバンクは一回に栗原陵矢内野手(28)が先制の適時二塁打を放った。1死一塁で先発・古謝の初球、直球を左翼線へ打ち返した。左翼の伊藤裕がダイビングキャッチを試みたが捕れず、打球が転々とする間に今宮が一気に生還。先制点を挙げた。さらに2死二塁から近藤健介外野手(31)が中前に適時打を放って2-0とした。栗原は「とにかく柊太さん(先発の石川柊太)に先制点を、と打席に入りました。先制点を取るバッティングができて良かったです」と振り返った。近藤は「ランナー二塁の追加点のチャンスを生かそうと集中しました。初球を捉えて追加点を取ることができて良かったです。しっかり得点に絡んでカード頭を取れるように頑張っていきます」と話した。3連勝で5勝目を目指す石川柊太投手(32)をさらに援護していく。

◆ソフトバンクは山川穂高内野手(32)が2-1の五回に左越えに2ランを放った。2死走者なしから栗原陵矢内野手(28 )が右前打で出塁して迎えた第3打席。フルカウントから古謝の低めスライダーを左翼席へ運んだ。4試合ぶりの一発となる今季31号でリードを3点差に広げ「自分のスイングができたと思います。欲しい追加点を取ることができて良かったです」と声を弾ませた。

◆ソフトバンク先発の石川柊太投手(32)は4-1でリードの七回、1死を取ったところで降板した。この回先頭・鈴木の強い打球が右足に当たるアクシデント。投ゴロに仕留めたが石川はそのままベンチに退き、代わってD2位・岩井俊介投手(23、名城大)がマウンドへ。岩井は後続を断った。石川は投球数91球で6回?を6安打1失点だった。

◆ソフトバンクは楽天を押し切り2連勝を飾った。一回に栗原陵矢内野手(28)が適時二塁打を放って先制。さらに1死二塁から近藤健介外野手(31)が適時打を放って2-0とリード。五回2死一塁で山川穂高内野手(32)が31号2ランを放ってリードを広げた。先発の石川柊太投手(32)は七回途中まで1失点と好投で5勝目。

◆逆転でのクライマックス・シリーズ進出を狙う楽天が2連敗し、3位・ロッテとのゲーム差が3・5に広がった。試合後、報道陣の取材に応じた今江敏晃監督(41)の一問一答は以下の通り。--D1位・古謝(こじゃ、桐蔭横浜大)が先発し、7回5安打4失点、4奪三振で6敗目「初回に2失点したが、粘り強く投げてくれました」--古謝は今季最多の114球を投げた「中継ぎの疲労もかなりたまっていた中での登板。何とか1イニング、一人でも多く投げてもらわないと困る状況だった。最後までしっかり投げ切ってくれた。いい経験になったと思う」--打線は6安打1得点「ソフトバンクの投手相手になかなかリズムが作れなかった」--攻撃では、1点を返した一回なお無死二塁から追加点を奪えなかった「1点を素早く返せたのはよかったが、そんな簡単に点は取れない。クリーンアップがしっかり機能しないとなかなか点は入らない。しっかり切り替えてやっていきたい」--五回は山川に、今季楽天戦9本塁打目となる31号2ランを被弾した「4番の一発というのはチームに勢いを与えるし、相手にダメージも与える。何が正解か分からないが、フルカウントから打たれた。打った山川が素晴らしい打撃をしたのはもちろんですけど、長打を打たせてはいけない場面だった。そこは、しっかり考えないといけない」

◆3番打者の風格たっぷりに強振した。ソフトバンク・栗原が一回1死一塁で初球を左翼線へ弾き返し、先制二塁打。チームを勝利に導いた。「ツーベースが多いのはいいことだと思うんで、そこは続けていきたいと思います」33二塁打はパ・リーグトップ。2位で並ぶ同僚の近藤と万波(日本ハム)に6本差をつけている。2-1の五回には右前打を放って9月の7試合目で、はや4度目の複数安打。続く山川の左越え2ランを呼び込んだ。小久保監督は山川を挙げて「あそこでホームラン打ってくれと思っていた。あそこで打てるのが本当の4番。追加点はめちゃくちゃ大きかった」と高く評価。優勝マジックは12に-。打つべき人がきっちり打つホークスに死角は見当たらない。(上阪正人)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
76453 0.628
(↑0.003)
M12
(↑1)
19517
(+4)
346
(+1)
102
(+1)
81
(-)
0.254
(↓0.001)
2.590
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
66518 0.564
(↑0.004)
8
(-)
18480
(+1)
423
(-)
93
(-)
79
(+2)
0.248
(↓0.001)
2.910
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
63576 0.525
(↑0.004)
12.5
(-)
17438
(+4)
444
(+1)
65
(+2)
56
(-)
0.250
(-)
3.220
(↑0.02)
4
(-)
楽天
59603 0.496
(↓0.004)
16
(↓1)
21423
(+1)
491
(+4)
65
(-)
79
(+2)
0.242
(↓0.001)
3.710
(-)
5
(-)
ORIX
58653 0.472
(↓0.003)
19
(↓1)
17353
(+1)
370
(+4)
61
(+1)
51
(-)
0.239
(↓0.001)
2.660
(↓0.01)
6
(-)
西武
40832 0.325
(↓0.003)
37
(↓1)
18290
(-)
433
(+1)
50
(-)
66
(-)
0.208
(-)
3.150
(↑0.02)