巨人(★0対8☆)DeNA =リーグ戦20回戦(2024.09.08)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:吉野 光樹(2勝1敗0S)
敗戦投手:メンデス(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆DeNAは初回、オースティンと牧の適時二塁打などで4点を先制する。続く2回表にも牧の適時二塁打が飛び出し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・吉野が6回無失点の好投で今季2勝目。敗れた巨人は先発・メンデスが誤算で、打線も振るわなかった。

◆巨人秋広優人内野手(21)が「6番一塁」に入った。6月7日オリックス戦以来、3カ月ぶりのスタメンとなった。3日の1軍昇格後は3打数2安打1四球とアピールしていた。前日7日に9回2死一、二塁の土壇場で同点打を放った中山は「7番遊撃」に名を連ねた。先発はメンデスで5カ月ぶりの1軍マウンドに立つ。

◆モデル藤田ニコル(26)が始球式を行った。ティファニーとコラボする特別ユニホームをへそ出しスタイルでおしゃれに着こなした。バウンド投球となり、泣き顔のポーズをした。「心臓がバクバク過ぎて人生で一番緊張したかもしれないです。練習ではうまくいってたんですけど...10球中2回くらい(地面に)たたき付けることをやっていて。まさかそちらが出てしまったので、またいつかやりたいです。リベンジしたいです」と悔しがった。「ティファニーデー」として開催された一戦。選手は黒を基調にティファニーブルーの背番号、ロゴがあしらわれたユニホームを着用する。普段とは違う装いに、藤田は「選手の皆さんが着ていると、いつもと少し違って、ある意味、ギャップ萌え(もえ)する感じ。裏で選手の皆さんが通っていると、ドキドキしちゃいました。普段と違う姿がすごくカッコよかったです」と話した。

◆巨人ヨアンデル・メンデス投手が5カ月ぶりの先発も、わずかアウト1つしか取れないまま4失点で降板を余儀なくされた。先頭梶原に味方の失策で出塁を許すと、けん制悪送球で二塁進塁。次打者・蝦名に四球を出した時点で、阿部慎之助監督はブルペンで赤星を準備させた。3番佐野こそ三振に打ち取るも、オースティンに先制適時二塁打、続く牧にも2点適時二塁打と打ち込まれた。さらに宮崎に四球を与えると、山本には4球連続外へ大きく外し、連続四球。0回1/3 2安打4失点3四球。初回から大乱調で大きなビハインドを背負った。阿部監督が「満を持してメンデス」と託したマウンド。「ダメだったらすぐ代える。(翌日移動日で)中継ぎ全部使えるし」と話していた嫌な予感が的中する形となった。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が試合後、今季2度目の会見拒否をした。初回、先発のメンデスが1回もたず4失点で降板。拙守も重なり、失点を重ね8失点で打線も1得点も奪うことができないまま、今季17度目の完封負けを喫した。良いところがないまま敗れた試合後、所定の場所に集まった報道陣に広報担当者が現れ「試合後の囲みは、なしでお願いします」とひと言。2位広島が敗れたため、1ゲーム差のまま首位をキープし、10日から敵地での直接対決に臨むことになった。

◆惨敗を喫した巨人阿部監督が、今季2度目の試合後会見を拒否した。5カ月ぶりに先発を託したメンデスが1回もたず4失点の背信投球。守備は3失策すべて失点に絡み、打線は1軍4登板目の2年目右腕・DeNA吉野の前に沈黙し、球団ワーストを更新する17度目の完封負け。延長サヨナラ勝利で歓喜の前夜から一転して、投攻守すべてで良いところなく、試合終盤にはスタンドからため息と同時に怒号も飛び交った。試合後、所定の場所に集まった報道陣に、広報担当者が「試合後の囲みは、なしでお願いします」と、2-8で敗れた8月23日中日戦以来の会見拒否。二岡ヘッド兼打撃チーフコーチが「(対戦経験の少なさは)言い訳にあまりならない。しっかり反省して次やるしかないと思いますんで」と代弁した。2位広島が敗れたため、1ゲーム差で首位をキープしたまま、10日から敵地・マツダでの直接対決3連戦に命運をかけて臨む。首位巨人●、2位広島●の結果、巨人と広島は1ゲーム差で10日から直接対決3連戦を迎える。現在、巨人は65勝53敗6分け、広島が63勝53敗5分けで、直接対決は残り6試合。敗戦数が同じで、引き分けは巨人が1多いため、10日からの3連戦で巨人が3連勝してもマジックは点灯しないが、広島が3連勝した場合は広島にM16が出る。

◆巨人ヨアンデル・メンデス投手(29)が1死しか奪えない大乱調だった。1/3回を2安打3四球の4失点。5カ月ぶり今季2度目の先発を託されたが、自身のけん制悪送球も絡み、試合を壊した。2軍降格が決定し、「チャンスをもらったのに結果を残せず申し訳ない。自分の責任。状態はよかったが、コントロールに苦労した。自分なりに考えて今後、取り組みたい」と肩を落とした。

◆救世主、現る。DeNA吉野光樹(てるき)投手(26)が緊急先発の役割を全うした。直球押しで自身最長の6回を投げて6安打無失点。球数も最多93球で2勝目をマークした。6日に背中の違和感を訴えて先発を回避した大貫晋一投手(30)に代わり、急きょ代役を務めた2年目右腕が大仕事。首位巨人に4・5ゲーム差と、踏みとどまった。吉野が右拳を握ってほえた。感情が入る。4点の大量援護をもらった直後の1回1死一、二塁。打席に巨人の4番を迎えた。プロ初登板で初黒星を喫した7月13日と、全く同じシチュエーションだ。前回は先制適時打を許してしまった岡本和を、この日はフォークで空振り三振に斬った。続く大城卓もフォークで連続三振に仕留め、感情が爆発。「昨日は負け方も負け方だったので、今日は絶対に負けたくなかった。もう気持ち全開で行きました」と気合が入っていた。前日7日は7連勝まであとアウト1つの9回2死からミスが絡み追いつかれ、延長12回2死からサヨナラ負け。リリーフ7人を費やし、ブルペンは満身創痍(そうい)だったが「3回でつぶれてもいいと思って、序盤から飛ばしていきました」。球数もイニングも自己最多の6回93球で6安打無失点と仕事を全うした。緊急先発にも動じなかった。登板2日前の6日、大貫が背中の違和感を訴えて出場選手登録を抹消。先発陣は石田健、平良も負傷離脱中で、9日の2軍戦で登板予定だった吉野に急きょ、1軍先発の機会がまわってきた。「大貫さんもケガをしたくてケガしてるわけではない。チャンスでもありますけど、大貫さんの気持ちも背負って投げようと思いました」と救世主になった。イニング間には2軍戦の時からバッテリーを組む伊藤に、ピッチングのテンポを「2秒早く」と助言をもらい、リズムに乗った。1軍合流初日の7日には、山崎から緊迫したシーズン終盤のなじみ方を教えてもらった。「アドバイスを先輩方にもらいながらやらせてもらってます」とサポートを受けながらの2勝目。東京ドームのファンへ「チームは誰1人諦めてません。優勝に向けて戦っていきます」と宣言した。再び連勝街道を切り開き、混セの主役に躍り出る。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(吉野について) 真っすぐが良かったですね。押し込んでたと思いますし、フォークも低めに集めて空振りも取れてました。急きょでしたけど、やるべき事をしっかりやってくれました。

◆救世主、現る。DeNA吉野光樹(てるき)投手(26)が緊急先発の役割を全うした。直球押しで自身最長の6回を投げて6安打無失点。球数も最多93球で2勝目をマークした。6日に背中の違和感を訴えて先発を回避した大貫晋一投手(30)に代わり、急きょ代役を務めた2年目右腕が大仕事。首位巨人に4・5ゲーム差と、踏みとどまった。大の甘党が2勝目の甘い味をかみしめた。DeNA吉野はスイーツを愛してやまない。「本当に大好きで、パフェとかフレンチトーストとかクレープとか...。大好きで止まらなくなるくらいです。脂質をとりすぎて、おなかがもったりするくらい食べたいです」と苦笑いする。一番のお気に入りは横浜みなとみらいにある「メレンゲ」という店のふわふわパンケーキ。「飲み物もおいしくて、パンケーキが甘々なんですよ。もう、最高ですね」とぞっこんだ。ただ、アスリートである以上、気の向くままに、むさぼり食うわけにもいかない。オフ期間は週1、2回の摂取にとどめ、現在は体のことも考えて"スイーツ断ち"の真っ最中。8月23日ヤクルト戦(神宮)でプロ初勝利後も、自分へのご褒美はお預け。「シーズンが終わってからの楽しみにします」と誘惑に打ち勝った。シーズン最終盤で自らの役割を全うした先に、あま~いご褒美が待っている。【DeNA担当=小早川宗一郎】

◆2002年生まれの高卒4年目コンビがそろって先発する。7日のDeNA戦(東京ドーム)の九回に代打で同点打を放った巨人・中山礼都内野手(22)が「7番・遊撃」、秋広優人内野手(21)が「6番・一塁」に抜擢された。

◆先発した巨人のヨアンデル・メンデス投手(29)が一回持たずKOされた。先頭の梶原を味方の失策で出塁されると、1死一、二塁でオースティンに適時二塁打を許して先取点を献上。続く牧にも三塁線を破る適時打二塁打を許した。制球が定まらず、後続に2者連続四球を与えたところで阿部監督が交代を決断。指揮官が「(日曜は)満を持してメンデス。駄目だったらすぐ代える。中継ぎも全部使えるし」と語っていた通り、すぐに赤星にマウンドを託した。来日2年目の助っ人左腕は、4月3日以来の1軍登板に「自分にとって本当に大事な試合になる」と意気込みを口にしていたが、無念の結果となった。

◆巨人は今季18度目の零封負けを喫した。投打が噛み合わずDeNAに大敗した試合後、阿部慎之助監督(45)は会見場に姿を見せることはなかった。会見を行わなかったのは、8月23日の中日戦(東京ドーム)以来、今季2度目だった。指揮官が〝無言〟でグラウンドを後にするのも無理はない。「満を持して」と期待を込めて約5カ月ぶりに先発を託したメンデスが3四球を与える乱調で、一回持たず4失点KO。守備にもほころびが生じ、打線もDeNA投手陣に7安打と封じ込まれるなど、嫌な流れを断ち切ることができなかった。1ゲーム差の2位・広島も敗れたため、首位の座こそ明け渡さなかったが、10日からの敵地・マツダでの直接対決3連戦に向けて、後味の悪い結果となった。

◆DeNA・牧秀悟が右適時二塁打を放つ(撮影・荒木孝雄)

◆DeNA・吉野光樹投手(26)が先発し、4度目の登板で自己最長となる6回を6安打無失点の好投で2勝目を挙げた。背中の違和感を訴えた大貫晋一投手(30)の代役として先発。チャンスをものにした2年目の右腕は「初回から飛ばした。1イニングでも長く投げようと頑張った」と振り返った。序盤に大量得点を挙げた打線の後押しを受け、球威のある直球で押した。5-0の五回は2死から連打を浴びて一、二塁のピンチを背負ったが、4番の岡本和を初球のカットボールで二飛に仕留めた。延長十二回の末にサヨナラで敗れた前日7日は、8投手をつぎ込んでいた。厳しい台所事情にあった救援陣を救った吉野は「昨日の負け方が負け方だった。絶対に負けたくなかった」と汗を拭った。

◆DeNAの牧が3安打3打点をマークした。一回はオースティンの二塁打で先制し、なお1死二、三塁の好機。制球に苦しむメンデスのチェンジアップを左翼線に2点二塁打とし「チャンスだったので積極的にいった。オースティンのおかげで楽な気持ちで打席に入れた」と話した。二回は2死からオースティンが安打で出ると、右翼フェンス直撃の適時二塁打。序盤で打点を重ね主導権をつかんだ。

◆巨人は一回に岡本和の失策から4点を失うと、打線も拙攻が目立ち零敗を喫した。いら立ちが募る大敗に阿部監督は試合後の取材対応を行わず、二岡ヘッドコーチは計3失策の拙守に「しっかりと反省して、やるしかない」と語った。岡本和は打撃でも一回1死一、二塁で三振、五回2死一、二塁では二飛に倒れた。10日からの2位広島との3連戦に向け「また、頑張る」と言葉少なに引き揚げた。

◆窮地を救ったのは2年目の右腕だった。DeNA・吉野光樹投手(26)が7月のデビュー戦で黒星を喫した巨人に雪辱し、4度目の先発で自己最長の6回を6安打無失点で2勝目。三塁を踏ませない好投だったが「気づいていなかった。アウトを積み重ねることだけを考えていた」と苦笑交じりに振り返った。序盤に大量得点を挙げた打線の後押しを受け、150キロに迫る直球で押した。5-0の五回は2死から連打で一、二塁のピンチを背負ったが、4番の岡本和を初球のカットボールで二飛に。雄たけびを上げ、繰り返し拳を握った。背中の違和感を訴え、6日に離脱した大貫の代役としてチャンスが巡ってきた。延長十二回の末にサヨナラで敗れた前日7日は8投手をつぎ込んでいただけに「昨日の負け方が負け方だった。絶対に負けたくなかった」と気迫を前面に出した。ベテラン捕手の伊藤から受けた助言を基に、あえて途中から2秒ほど投球の間合いを詰めて腕を振った。攻撃のリズムを生む柔軟性を示した右腕は「まだ優勝の可能性はある。チームの力になれるように頑張りたい」と決意を新たにした。

◆口を閉ざすのも無理はない。巨人・阿部慎之助監督(45)は今季2度目の会見拒否。「満を持して」と5カ月ぶりに先発登板させたメンデスが、1死しか取れず4失点と大誤算だった。一回先頭、三塁手・岡本和の失策で出鼻をくじかれると、そこから3四球と二塁打2本を献上。「駄目だったらすぐ代える」と話していた指揮官は早々と見切りをつけて、険しい表情でマウンドに向かった。前日、九回に同点打を放った中山や秋広らフレッシュな面々を先発起用したが、打線は拙攻が目立ち、今季18度目の零封負け。一回1死一、二塁で三振、五回2死一、二塁で二飛に倒れた岡本和は「また、頑張る」と言葉少なだった。二岡ヘッドコーチはすべてが失点に絡んだ計3失策の拙守に「しっかりと反省して、やるしかない」と語った。メンデスは2軍降格が決まった。2位広島も敗れ、首位の座は変わらず。1ゲーム差のまま、10日から敵地で直接対決3連戦に臨む。今季1勝4敗2分けと相性の悪いマツダスタジアムだが、4年ぶりのリーグ優勝に向けて踏ん張りどころだ。(樋口航)

◆セ・リーグ4位のDeNAは8日、巨人20回戦(東京ドーム)に8-0で大勝した。牧秀悟内野手(26)が3安打3打点の固め打ちで打線を引っ張り、延長十二回の末にサヨナラ負けを喫した7日の雪辱を果たした。チームは首位巨人とのゲーム差を4・5に縮め、10日からの3位阪神との3連戦(甲子園)に向けて弾みをつけた。やられたままでは終われない。激闘から一夜明け、DeNAナインが奮い立った。打線を導いたのは牧だ。勝利の立役者となったチームリーダーは、誇らしげに口を開いた。「今日は入り方が大事だった。昨日の倍返しじゃないけど、借りを返すことができた」相手の失策と四球につけ込み、一回に主導権をつかんだ。牧は1点を先制してなお1死二、三塁で外寄りのチェンジアップを引っ張り、三塁線を破る2点二塁打で打線を活気づけた。4点リードの二回2死一塁では外角の直球をコンパクトに振り抜き、右翼フェンス直撃の適時二塁打。七回の左前打で今季10度目の猛打賞(1試合3安打以上)と固め打ちした。8投手が登板した7日は1点リードの九回2死に追いつかれ、延長十二回の末にサヨナラ負けを喫し、連勝が6で止まった。この日は背中の違和感を訴えて6日に離脱した大貫の代役で2年目の吉野が先発。前日に回をまたいで投げた守護神の森原がベンチ入りメンバーから外れる苦しい台所事情があった中、主将を中心にチーム一丸となった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
65536 0.551
(↓0.005)
-
(-)
19374
(-)
339
(+8)
68
(-)
50
(-)
0.242
(-)
2.560
(↓0.02)
2
(-)
広島
63535 0.543
(↓0.005)
1
(-)
22357
(+3)
316
(+4)
49
(-)
52
(-)
0.238
(↑0.001)
2.320
(↓0.01)
3
(-)
阪神
64576 0.529
(↓0.004)
2.5
(-)
16424
(+3)
370
(+5)
58
(+1)
34
(-)
0.240
(-)
2.440
(-)
4
(-)
DeNA
61582 0.513
(↑0.005)
4.5
(↑1)
22444
(+8)
416
(-)
88
(-)
55
(-)
0.256
(-)
2.980
(↑0.03)
5
(-)
中日
52668 0.441
(↑0.005)
13
(↑1)
17325
(+4)
405
(+3)
57
(+2)
35
(-)
0.239
(-)
2.850
(-)
6
(-)
ヤクルト
50694 0.420
(↑0.005)
15.5
(↑1)
20418
(+5)
490
(+3)
82
(+2)
56
(-)
0.237
(↑0.001)
3.750
(↑0.01)